かわさきかえる プロジェクト ニュースレター

2014 年 10 月 | かわさきかえるプロジェクト | 044-854-3711
第 21 号
かわさきかえる
プロジェクト
ニュースレター
石けん運動ふたたび
第 9 回総会(6月7日)において今年度の方針を決定しました。
かわさきかえるプロジェクトは2005年創設以来の10年間に及
ぶ活動を以下の6項目に沿って総括し、これからの課題に対する対
策を検討する1年とします。
1)水や石けんに関する情報収集と提供
2)環境まちづくりの人材育成
3)環境教育の推進と体験型講座の開催
4)再生可能なエネルギー(太陽光、風力、水力、バイオマスな
ど)について情報交換
5)NPO 川崎市民石けんプラントと連携し、廃食油の回収、再
利用、バイオディーゼル燃料の研究
6)資源循環の輪をつくるために幅広い市民と連携する
この6項目を推進することが、「石けん運動・ふたたび」のテーマ
を進化させ拡充していく力になるように具体的な活動を進めます。
市内の廃食油回収ポイントは 148 ヵ所になり、エコバスによ
るエコツアーも 7 年間のべ 300 回、参加の広がりが大きな成果
です。
エコバス事業を完了します
「廃食油を原料にした BDF100%エコツアーバス走行モデル事
業」は実証実験走行として成果を上げることができました。バイオ
燃料 100%で走行することによるエンジンのトラブルを起こすこ
とはありませんでした。
ただし、マイクロバス契約費用の負担、恒常的に給油ができない
ことなどの課題から、収益事業としては継続できない面も見えてき
ました。これまでのエコバス走行が問題なく実行されたことで、一
定の成果を得られたことを総括し、(株)高橋商事との契約関係を解
消し、今年度内で、エコバス事業を完了させます。 (代表 伊中悦子)
「この子たちの未来に石けんを!」
かわさきかえるプロジェクト
第 9 回総会
記念講演 太陽油脂 長谷川治氏
目次
かえるプロジェクト総会報告
1
麻生区「菜の花プロジェクト」
2
多摩区「資源循環プログラム」
高津区「祭り参加」
コラム「海のように」
3
てんぷら油バスとして親しまれ
エコバス
南部・3 区幸区
会費納入のお願い
4
2
麻生:廃食油回収と菜の花プロジェクト
岡上分館や千代ヶ丘こども
文化センターにも回収ポイン
トを設置、回収量は順調に増
加しています。昨年度から
チャレンジしている菜の花プ
ロジェクトでは古沢の鈴木宏
平さんにご協力いただき、明
治大学の学生さんたちともコ
ラボ、一般のボランティアも
加わって 32.6kg の菜種がと
れました。搾油した菜種油を
使った試食会を 8 月 28 日に
開催、23 人が試食し、昔懐
かしい絞ったままの味を堪能
しました。また、明治大学学
生さんも加わった麻生産菜種
油と地場野菜を使ったスイー
ツづくりチームでは 11 月 8
日の明治大学黒川農場の収穫
祭での試食提供に向けて準備
を進めています。ぜひ味わい
に来てくださいね。
(麻生区 林 恵美)
上・麻生産菜種油試食会、下・スイーツ作りチーム
麻生区では、区役所企画課の提案で、明治大学本所ゼミの学生とともに麻生産「菜種
油」と地場野菜を使った「スイーツ・レシピ」の作成に取り組んでいます。
稲田小学校給食室「きなりっこ」食器洗い
夏休み親子企画「エコ体験学習ツアー」
NPO 川崎市民石けんプラントにて
宮前区役所にて、使用済み
てんぷら油回収トラック
多摩:「子どものための資源循環プログラム」
2014年度は、回収ポイントは30ポイントになりました。
これまでの多摩区での活動を土台にこどものための「天ぷら油
をエネルギーにかえる資源循環プログラム」を実践し、活動の集
大成をめざします。
・7月14日リサイクル石けん「きなりっこ」使用「学校給食
室の食器洗浄見学会」を稲田小学校にて実施。栄養士や給食員か
ら給食づくりの工夫や食器を洗う「きなりっこ」の使用につい
て,比較的手が荒れないなど聞くことができました。
・7月29日夏休み親子企画「エコ体験学習ツアー」を実施。川
崎市民石けんプラントとかわさきエコ暮らし未来館見学。リサイ
クルについて学ぶ市の体験型環境学習施設の見学。大人にも子ど
もにも身近なエコを体験でき好評でした。
・8月19日多摩区エコフェスタにてリサイクル石けん「きな
りっこ」で「食器洗い体験」実施。「エコバス試乗会」も実施。
9月「明治大学黒川農場と柿生小水力発電所の見学会」、「水の
ゆくえをたどる・相模湖ダム~長沢浄水場見学会」、11月緑化
センターまつりにてエコバス試乗会予定。1月には「子供のため
の(天ぷら油をエネルギーにかえる)資源循環プログラム」を企
画・実施します。どうぞご参加ください。(多摩区 戸高仁子)
宮前:使用済みてんぷら油の回収が楽しく拡大
宮前区役所はじめ、30 ヵ所を超える回収ポイントがありま
す。個人宅で回収ポイントを引き受け支援してくださる所が多
く、市民活動としての石けん運動への理解があります。
区の行事、まちづくり協議会の企画などへの参加で区民の皆
様にも認知され、地域の方々と一緒に楽しく使用済みてんぷら
油回収を進めています。
3
高津区では祭り参加
高津区民祭、橘公園さんま祭り、二子の渡し復
活イベントなど、祭りといえば「使用済みてん
ぷら油回収します」のポスターのもと、時には
「綿菓子」の作業所の皆さんとのコラボもあ
り、楽しんでアピールしています。等々力競技
場でフロンターレの試合の日「高津ものづくり
フェア」に出店しました。
高津区役所にて廃食油回収(左・平野さん、右・中川さん)
コラム
海のように
付き合って間もない友人に、「末っ子でしょう?」とすぐに当てら
れてしまう。おっとりした表情やふっくらした体形、のんびりした口
調、何よりのんきな発言がそう思わせるようである。若いころは、
しっかりした人こそが頼りになり、誰もがそこを目指すものだと思い
込んでいたので、末っ子丸出しの自分を恥ずかしいと思った時もあっ
たが、ある友人の言葉がきっかけで、今は強みだと思えるようになっ
た。
それは、「あなたの海のように山のように広い心は、他の誰にもま
ねできない強い心だ。」という、にわかに信じがたい大げさなほめ言
葉だった。それが、当たっていようがいまいが、多分この先もずっと
私の心の支えになるだろう。
私がここ数年思いを傾けている生活クラブの活動は、得意なことば
かりをするのではなく、消費材の良さや、活動への参加を広げるため
に、人に語ったり誘ったり、家事との塩梅を見ながら、電話やメー
ル、書類づくりやチラシまきと、多くの専業主婦ができるとは思わな
いことを、ただ、「思い」だけで自分なりに取り組んでいくものなの
で、活動して間もない頃は、頑張りすぎてよく行き詰まっていた。活
動歴も不平不満も様々な組合員のいろんな意見を受けて、答えるのが
困難かなと思うこともあり、決して弁がたつとは言えない私が、それ
でも、語ることをやめないのは、あの言葉が、焦らず一歩待って考え
る自分を肯定してくれ、全部きれいに解決すると勘違いしないことを
教えてくれるからである。
いつか分かってもらえる。きっと人は変わる。そう信じながら、1
年、5年、10年後の私の周りでおこるムーブメントを楽しみたいと
思う。
かわさき生活クラブ生協 高津コモンズ所属
中原コモンズ・環境担当 中川美穂
かえるプロジェクトは、遺伝子組み換え菜種・
菜の花ウォッチングに協力し、エコバスで横浜
港、川崎港を調査しました。
かわさき生活クラブ生協環境委員会で
遺伝子組み換え菜の花ウォッチング
横浜日清オイリオ工場の横で
4
てんぷら油バスとして親しまれ
かわさきかえるプロジェクト
TEL 044-854-3711
FAX 044-852-0680
http://kaeru.kazekusa.jp
臨海部エコな工場、農めぐり、また自然エネ
ルギー施設、さまざまなエコツアー体験
エコバスはステッカーに「使用済みてんぷら油で走っています」
と表示して、道行く人にも不思議そうに見られながら、廃食油を捨
てない、燃やさない、資源にしてエネルギーにかえるをモットー
に、7年間、事故なくエンジントラブルなく、のべ 6000 人を超
える人々をエコツアーにお誘いできました。
南部 3 区・幸区でも区役所との協働で廃食油回収を進めています
東芝小向工場(DTF〔管理部〕 総務担当 安全・環境グループ)では
通勤している職員向けの活動として、6月から、かわさきかえるプロジェ
クトの廃食油回収ポイントを設置しました。
工場ではセキュリティ管理が厳しく、手続きに不慣れでもあり、事業者
回収ポイントとして回収日は決めず、貯まったらプラントに連絡し都合の
良い日に取りに行くこととして対応しています。
←回収当日の記念撮影 “DTF 都市油田10やったぜ!”
ごみ収集車もBDFでね
市内環境学習出前講座では、スケルト
ン車(ごみを巻き込む中が見えるように
透けている)が廃食油を原料にした
BDF100%で動いています。川崎市に
おいて作業車の2~3台でもバイオ燃料
で運行するように提案していきます。
小田原市では 回収した 廃食油を原料に し、
BDF を製造、ごみ収集車を運行しています。
バイオ燃料使用の新型車両を見学
かわさきかえるプロジェクト 会費納入のお願い
かえるプロジェクトの活動は会員の会費によって支えられています。平成26年度会費(1000円)を
まだ納めていない方は、お願いいたします。
郵便振替口座:かわさきかえるプロジェクト
口 座 番 号: 00280-8-45417
これまでも、これからも、油回な仲間を大切にして、暮らしと環境に役立つ活動を!!