環境人間工学特論A 山崎 和彦 生活環境学専攻 前期 環境人間工学実験A 山崎 和彦 生活環境学専攻 2単位 【授業のテーマ・目標】 環境生理学、環境科学、人類学、人間工学、工業デザイン等の領 域における各種の書籍あるいは論文を取り上げ、講読および討議を 行う。 【授業の内容】 第1週 概要説明 第2週 寒冷の人体影響に関する和文の講読 第3週 高温の人体影響に関する和文の講読 第4週 環境科学系の和文の講読 第5週 人類学に関する和文の講読 第6週 人間工学に関する和文の講読 第7週 工業デザインに関する和文の講読 第8週 寒冷の人体影響に関する英文の講読 第9週 高温の人体影響に関する英文の講読 第10週 環境科学系の英文の講読 第11週 人類学に関する英文の講読 第12週 人間工学に関する英文の講読 第13週 工業デザインに関する英文の講読 第14週 自由選択による英文の講読 第15週 総括 【事前・事後学修】 指定した書籍や論文等を事前に読解しておく。また、講義の後、 学習内容および討議内容についてレポート用紙1枚程度にまとめ、 次の講義開始前迄に提出すること。 【テキスト・教材】 書籍や文献等を適宜使用する。 【成績評価の方法・基準】 論文の発表40%、討議への参加状況40%、レポート20%とする。 【参考書】 書籍や文献等を適宜提示する。 【注意事項】 関連する周辺事項についても理解を深めておくことを希望する。 生 活 環 境 学 ・ 修 士 -94- 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 環境生理学、環境科学、人類学、人間工学、工業デザイン等の領 域における各種の研究テーマに関し、先ず基礎的な実験手法を習得 する。次に応用的研究を行い、その成果について発表する。 【授業の内容】 第1週 概要説明 第2週 人体計測の基礎的実験 第3週 人体計測の応用的実験 第4週 身体動作の基礎的実験 第5週 身体動作の応用的実験 第6週 運動生理学の基礎的実験 第7週 運動生理学の応用的実験 第8週 温熱生理学の基礎的実験 第9週 温熱生理学の応用的実験 第10週 生体電気の基礎的実験 第11週 生体電気の応用的実験 第12週 感覚に関する基礎的実験 第13週 感覚に関する応用的実験 第14週 自由課題による実験 第15週 成果の発表、総括 【事前・事後学修】 次回の実験内容に関連する文献を提示するので、事前に学習して 臨む必要がある。また実験後には、レポートを作成し、次回の実験 の開始前迄に提出すること。なおレポート作成に際し、引用文献を 充実させることが重要である。 【テキスト・教材】 適宜、資料を提示する。 【成績評価の方法・基準】 レポート40%、実験に取り組む姿勢40%、成果の発表20% 【参考書】 適宜、文献等を示す。 【注意事項】 実験に適した服装を心がけること。 環境人間工学特論B 働く環境を中心に 佐藤 健 生活環境学専攻 前期 環境人間工学実験B 2単位 【授業のテーマ・目標】 職場の安全と健康にかかわる作業環境、作業条件や満足できる職務 のあり方を理解し、職場の安全と健康障害の予防を実践できる応用 知識を集積する講義を行う。人間工学に関する基本原則として、生 理学、解剖学、運動学、心理学などの科学的方法から動的・静的労 働の筋活動、エネルギー消費、身体計測学等の人間工学的原則を把 握し、安全と健康な環境として労働について講義と一部実験実習を まじえながら行う。 【授業の内容】 第1週 人間工学とは(史的考察について) 第2週 現代的背景(人間工学の役割について) 第3週 人体計測(人間にあわせて設計する考え方) 第4週 人体計測(測定・評価方法) 第5週 人体計測(3次元スキャナ) 第6週 人体計測(3次元モデル化) 第7週 人体計測(静止立位時について) 第8週 マンマシンーインターフェース(身体特性) 第9週 マンマシンーインターフェース(認知特性) 第10週 マンマシンーインターフェース(表示器と操作器) 第11週 調査方法論(質問紙調査法) 第12週 調査方法論(データ分析手続き) 第13週 調査方法論(尺度の取り扱いと解釈) 第14週 文献研究 第15週 まとめ(文献発表) 【事前・事後学修】 事前・事後学修として、労働環境に関する新聞報道等は基礎知識と して事件・事故等を知っておくこと。準備学習として、図書館のWE Bサイトから、文献をダウンロードできるスキルを身につけておく こ と。抄録内容を確認することも含めて、およそ22.5時間程度の学修 時間が必要である。 【テキスト・教材】 基礎運動学 中村隆一著 医歯薬出版 【成績評価の方法・基準】 出席時の小テスト40%、期末課題40%、平常点(授業への積極 参加・課題準備等)20% 【参考書】 Textbook of Work Physiology, Per-Olof Astrand 【注意事項】 文献は、Ergonomics, Applied Ergonomicsなどの国際誌から選定す る 佐藤 健 生活環境学専攻 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 人間工学とは、人間に適するように、どんな点に注意して道具・機 械器具・環境などを設計すればよいかを研究する工学です。 さまざまな状況と環境下におけるヒトの測定およびデータ解析、あ るいはシミュレーションなどを通して、人間の特性に関する法則、 環境問題に対する対応、機器設計の指針などを導き出します。人体 の機能や動作測定方法に関して理解を深めることを目標とします。 【授業の内容】 第1週 人間工学実験の授業内容について 第2週 3次元スキャナを使った計測 第3週 3次元スキャナデータによる測定 第4週 3次元スキャナデータによるモデル化 第5週 3次元スキャナデータから3Dプリンタへの応用 第6週 床反力計の仕組み 第7週 床反力計を用いた静止立位測定 第8週 静止立位データの分析方法 第9週 着衣による静止立位の影響 第10週 注視点分析装置を使った計測 第11週 注視点分析装置による測定 第12週 注視点分析装置データの解析方法 第13週 バイオメカニクス計測の方法 第14週 プログラミングによる画像解析方法 第15週 実験結果発表と講評 【事前・事後学修】 事前学修として、関連文献の判読が求められる。関連文献は、図書 館が契約しているジャーナルの中から指定します。事後学修は、実 験の様子やデータをまとめておく作業が必要となります。事前・事 後および実験結果のレポート作成に約45時間程度の学修時間が必要 です。 【テキスト・教材】 適宜指示します 【成績評価の方法・基準】 各週回におけるレポート 5点×14回 70% まとめレポート 30点×最終週 30% 【参考書】 適宜指示します 【注意事項】 白衣と動きやすい服装を準備をお願いします。 生 活 環 境 学 ・ 修 士 -95- 環境人間工学特論C 塚原 肇 生活環境学専攻 前期 環境人間工学実験C 塚原 肇 生活環境学専攻 2単位 【授業のテーマ・目標】 プロダクトデザインの手法・理念は、今や多くの企業が経営戦略 として活用しています。それは工業の領域にとどまらず、アパレ ル、建築、農業の領域にまで及んでいます。本講義では、モノ作り からマーケティングまで、幅広くプロダクトデザインの世界を解説 する。 【授業の内容】 第1週:ガイダンス 第2週:プロダクトデザインの背景 第3週:社会とプロダクトデザイン 第4週:企業とプロダクトデザイン 第5週:デザインマネジメント 第6週:デザインプロセス 第7週:ユーザ評価のための手法 第8週:コンセプトのための手法 第9週:視覚化のための手法 第10週:デザイン評価のための手法 第11週:科学とデザイン 第12週:マーケティングとデザイン 第13週:技術とデザイン 第14週:シックスシグマ 第15週:まとめ 【事前・事後学修】 【事前学習】次回の授業範囲を予習し、分からない専門用語等は必 ず下調べをしておく。(学習時間 週最低2時間以上) 【事後学習】授業の内容を再度通読して理解できているかどうかを 自分なりに判断する。分からない部分があれば、次回の授業あるい は空き時間に質問する。(学習時間 週最低2時間以上) 【テキスト・教材】 必要に応じて資料を配布する 【成績評価の方法・基準】 授業の取り組み(20%)、受講レポート(40%)、プレゼンテー ション(40%)で評価する 【参考書】 プロダクトデザイン ~商品開発に関わるすべての人へ~(JIDA編 さん) 発行・発売:ワークスコーポレーション 生 活 環 境 学 ・ 修 士 -96- 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 前期で学んだプロダクトデザインの背景、技術をもとに、実際の 生活用具のデザインおよび制作を行う。 【授業の内容】 第1週:ガイダンス 第2週:スケッチアップを理解する 第3週:スケッチアップで部屋のインテリア描く 第4週:スケッチアップでテッシュボックスを描く 第5週:3DCADを理解する 第6週:3DCADでマグカップを描く 第7週:3Dプリンタを理解する 第8週:3Dプリンタでマグカップを作製する 第9週:文房具をデザインする 第10週:3DCADで文房具を入力する 第11週:3Dプリンタで文房具を作製する 第12週:アクセサリーをデザインする 第13週:3DCADでアクセサリーを入力する 第14週:3Dプリンタでアクセサリーを制作する 第15週:まとめ 【事前・事後学修】 【事前学習】授業時間内に作品を完成させるために、演習テーマの コンセプトやデザインは事前に決定しておく。(学習時間 週最低 2時間以上) 【事後学習】授業時間内に完成しなかった作品は必ず自宅で作成し て次の課題の構想を練っておく。(学習時間 週最低2時間以上) 【テキスト・教材】 必要に応じて資料を配布する 【成績評価の方法・基準】 授業の取り組み(20%)、受講レポート(40%)、プレゼンテー ション(40%)で評価する 【参考書】 プロダクトデザイン ~商品開発に関わるすべての人へ~(JIDA編 さん) 発行・発売:ワークスコーポレーション 生活材料科学特論B 城島 栄一郎 生活環境学専攻 前期 生活材料科学実験B 2単位 【授業のテーマ・目標】 被服材料とインテリア材料のほとんどは繊維・高分子からできてい る。これらの材料の性質は化学的な組成(分子構造)と凝集構造( 高次構造)によって決まってくる。本講では材料の構造と性質(熱 的性質、力学的性質など)の関係を理解し新素材についてその構造 から性質を推定できる程度の能力を身につける。 【授業の内容】 第1週 高分子の分子構造 第2週 高分子の高次構造 第3週 高分子の運動 第4週 高分子のランダムウォークモデル 第5週 熱と温度 低分子の場合 第6週 熱と温度 高分子の場合 第7週 相転移 第8週 力学特性の基礎 第9週 高分子の粘弾性 第10週 クリープと応力緩和とモデル計算 第11週 繊維の応力歪曲線 第12週 繊維の回復挙動 第13週 糸と布の力学特性との関係 第14週 インテリア材料の種類と性質 第15週 まとめ 【事前・事後学修】 次回の項目について予習しておくこと。また、終わった項目につい てレポートにまとめて提出すること。 【テキスト・教材】 授業時に適宜配布する。 【成績評価の方法・基準】 レポート(中間・期末)50%、平常点50%。平常点とは、授業 への取り組み(授業中の発言・積極的な参加)25%、課題発表2 5%のことである。 【参考書】 開講時及び適宜、参考文献等を紹介する。 【注意事項】 高分子と繊維について復習しておくこと 城島 栄一郎 生活環境学専攻 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 被服材料とインテリア材料を構成する繊維高分子材料(繊維状のも の、シート状のもの、チップ状のものなど)に熱的あるいは力学的 刺激を与え、その応答を観測することによって繊維高分子材料の物 性を実験的に理解する。また、実験データの整理と読み取り能力を 身につける。 【授業の内容】 第1週 試料の作成方法(試料寸法の決め方) 第2週 試料の作成方法(延伸処理) 第3週 試料の作成方法(熱処理など) 第4週 光学顕微鏡による形態観察 第5週 電子顕微鏡による形態と微細構造の観察 第6週 種々の処理試料の電子顕微鏡による観察 第7週 熱分析(DSCなど) 第8週 赤外吸収スペクトルによる分析 第9週 複屈折 第10週 繊維の応力歪曲線の測定 第11週 繊維の回復挙動の測定 第12週 糸と布の力学特性との関係 第13週 クリープと応力緩和のモデル計算 第14週 データの整理とレポートのまとめ方 第15週 まとめ 【事前・事後学修】 高分子と繊維についての学部の実験レポートを復習しておくこと。 また、実験後にレポートを作成すること。 【テキスト・教材】 授業時に配布する。 【成績評価の方法・基準】 レポート(中間・期末)50%、平常点50%。平常点とは、授業 への取り組み(授業中の発言・積極的な参加)25%、課題発表2 5%のことである。 【参考書】 開講時及び適宜、参考文献等を紹介する。 生 活 環 境 学 ・ 修 士 -97- 生活材料科学特論C 牛腸 ヒロミ 生活環境学専攻 前期 生活材料科学実験C 牛腸 ヒロミ 生活環境学専攻 2単位 【授業のテーマ・目標】 被服材料やインテリア・プロダクト材料などの染色・加工を理解 する上に必要な、素材の構造と物性、染色理論について学び、各素 材の実際的な染色方法や染色加工のプロセスを理解する。さらに、 消費性能についても言及する。 演習形式で行う。 【授業の内容】 1 The Structure of Wool 2 The Chemical and Physical Basis for Wool Dyeing 3 The Role of Auxiliaries in the Dyeing of Wool and other Keratin Fibers 4 Ancillary Processes in Wool Dyeing 5 Bleaching and Whitening of Wool, Photostability of Whites 6 Wool-dyeing Machinery 7 Dyeing Wool with Acid Dyes 8 Dyeing Wool with Mordant Dyes 9 Dyeing Wool with Metal-Complex Dyes 10 Dyeing Wool with Reactive Dyes 11 Dyeing Wool Blends 12 The Coloration of Human Hair 13 Wool Printing 14 Dyeing and Printing 15 まとめ 【事前・事後学修】 教科書をよく読んで予習をしておく。 講義終了後に予習で分からなかった部分を確認しておく。 【テキスト・教材】 David M. Lewis and John A. Rippon, The Coloration of Wool and other Keratin Fibres, John Wiley and Sons, 2013 【成績評価の方法・基準】 各回の発表態度60%、受講レポート40% 【参考書】 適宜紹介する。 【注意事項】 各回、教科書の内容を要約しなければならないので、必ず予習をす る。 生 活 環 境 学 ・ 修 士 -98- 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 洗剤、汚れ、揮発性有機化合物、染料の物性測定や分析などに、 機器を用いる方法を習得し、習熟する。FT-IR、紫外・可視吸光分 析などの分光分析、ガスクロマトグラフィー(GC)や高速液体クロ マトグラフィー(HPLC)などを用いた分離分析などを中心に行う。 【授業の内容】 Ⅰ 大気中のにおい物質の分析 1 香り測定装置、FT-IRの原理 2 試料の調製 3 測定と結果の整理 4 解析と考察 Ⅱ タンパク質および油汚れの測定 5 GC、HPLCの原理 6 試料の調製 7 測定と結果の整理 8 解析と考察 Ⅲ 天然染料の染着量の測定 9 紫外・可視吸光分析法の原理 10 試料の調製 11 吸光度測定の結果と整理 12 染色物の測色 13 測色結果の整理 14 解析と考察 15 総括 【事前・事後学修】 プリントを事前に読んで、手順を理解しておく。 各回ごとのレポートを作成する。 【テキスト・教材】 プリントを用意する。 【成績評価の方法・基準】 授業態度40%、実験レポート60% 【参考書】 適宜紹介する。 【注意事項】 マニュアル通りに進めるのではなく、一つひとつの手順を理解する よう努める。 衣環境設計学特論A 川上 梅 生活環境学専攻 前期 衣環境設計学演習A 2単位 【授業のテーマ・目標】 着衣基体としての人体形態を子どもから大人にいたるまで把握し、 快適な衣環境設計について理解を深める。すなわち、人体形態デー タの既製衣料サイズ設定や衣服パターン設計、人台やマネキン設計 への応用など、形態学的視点から講述する。 【授業の内容】 第1週 衣服設計を目的とした人体形態把握の歴史 第2週 人体形態把握法 第3週 一次元データ解析 第4週 人体形態の変異 第5週 既製衣料サイズ 第6週 二次元的データ解析 第7週 三次元データ解析方法の紹介 第8週 子どもの人体形態と衣服 第9週 成人の人体形態と衣服 第10週 高齢者の人体形態と衣服 第11週 人種による人体形態の違い 第12週 人体形態と上衣原型 第13週 人体形態と下衣原型 第14週 原型と運動機能性 第15週 まとめ 【事前・事後学修】 [事前学修]レポート・発表等の準備に取り組むこと。(学修時間 週2時間) [事後学修]レポート・発表等の復習をすること。(学修時間 週2 時間) 【テキスト・教材】 開講時に教材となる資料を配布します。 【成績評価の方法・基準】 レポート(50%)、授業への積極参加(50%)により評価します。 【参考書】 適宜、参考書を紹介します。 川上 梅 生活環境学専攻 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 衣環境設計に関する最近の研究動向や新しい研究手法を知るため に、国内外の文献を収集し輪読して討議する。次いで各種データの 分析手法や三次元データの平面展開などを、具体的データに基づい て演習し、研究手法について理解を深める。 【授業の内容】 第1週 国内文献収集 第2週 国内文献購読 第3週 国内文献ディスカッション 第4週 海外文献収集 第5週 海外文献購読 第6週 海外文献ディスカッション 第7週 一次元身体計測データの採取 第8週 身体計測の誤差 第9週 身体計測データの解析 第10週 身体計測データの特徴 第11週 立体裁断法による原型採取 第12週 身体形態と原型、ゆとり量 第13週 身体形態と原型、動作適合性 第14週 原型とパターン 第15週 まとめ 【事前・事後学修】 [事前学修]次回授業のレポート・発表等の準備に取り組むこと。 (学修時間 週1時間) [事後学修]前回授業の内容を確認しておくこと。(学修時間 週1 時間) 【テキスト・教材】 開講時に教材となる資料を配布します。 【成績評価の方法・基準】 授業への積極参加(50%)、レポート(50%)により評価します。 【参考書】 適宜、参考書を紹介します。 生 活 環 境 学 ・ 修 士 -99- 住環境設計学特論A 槙 究 生活環境学専攻 前期 住環境設計学演習A 槙 究 生活環境学専攻 2単位 【授業のテーマ・目標】 環境心理学的なデザインについて事例を用いて講述すると共に、デ ザイン手法や発想法についても触れる。 さらに、文献購読とディスカッションを通じて、環境心理学的なも のの見方を涵養する。 【授業の内容】 建築空間のヒューマナイジング 第1回 事例検討(1)耳を傾けてみよう 第2回 事例検討(2)使う人の声を聞こう 第3回 事例検討(3)心を読む 第4回 事例検討(4)快適性の先にあるもの 第5回 ディスカッション パタン・ランゲージと景観形成手法 第6回 パタン・ランゲージについて(1)概論 第7回 パタン・ランゲージについて(2)演習 第8回 景観形成手法について 第9回 発想法 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 利用者ニーズの把握など、環境形成や環境調査に関わる調査手法や 発想法を学び、実際に使用できるようになる。 【授業の内容】 調査のデザインを学ぶ いくつかの調査手法について講述し、それらを使用する演習を実施 する。 第1回 インタビュー調査(1)解説 第2回 インタビュー調査(2)サンプルケースによる演習 第3回 インタビュー調査(3)応用 第4回 インタビュー調査(4)解析 第5回 アンケート調査(1)解説 第6回 アンケート調査(2)サンプルケースによる演習 第7回 アンケート調査(3)応用 第8回 アンケート調査(4)解析 第9回 多変量解析手法 マルチメソッドによる調査 受講者が選んだ環境に対し複数の調査を実施し、それぞれ解析する ことで、多面的に環境を捉える。 第10回 調査計画 第11回 調査準備と実施 第12回 調査結果の解析(1) 第13回 調査結果の解析(2) 第14回 調査結果のまとめ 第15回 発表 【事前・事後学修】 テキストを事前に読んでおくこと。 実際の調査については、授業外に実施するものも多い。それぞれの 課題に意味を持たせるのに十分な量を確保して欲しい。 【テキスト・教材】 住まいと街をつくるための調査のデザイン(オーム社) 【成績評価の方法・基準】 レポート40%、授業への取り組み(授業中の発言・積極的な 参加)30%、課題発表30% 【参考書】 授業中、適宜紹介する。 文献購読 環境心理学関連の文献を中心に文献を数点選択し、購読する 第10回 文献購読およびディスカッション(1) 第11回 文献購読およびディスカッション(2) 第12回 文献購読およびディスカッション(3) 第13回 文献購読およびディスカッション(4) 第14回 文献購読およびディスカッション(5) 第15回 総括 【事前・事後学修】 テキストを事前に読んでおくこと。 各回終了後に、授業内容に関するレポートを提出すること。 【テキスト・教材】 日本建築学会編:建築空間のヒューマナイジング(彰国社) アレグザンダー:パタン・ランゲージ(鹿島出版会) 【成績評価の方法・基準】 レポート30%、授業への取り組み(授業中の発言・積極的な 参加)30%、課題発表40% 【参考書】 授業中、適宜紹介する。 生 活 環 境 学 ・ 修 士 -100- 住環境設計学特論B 橘 弘志 生活環境学専攻 前期 住環境設計学演習B 2単位 【授業のテーマ・目標】 環境行動研究とは、人間生活の質の向上を目指し、環境と人間行動 との統合的関連性を理解しようとする学問分野である。「建築理論 の創造」をテキストとして、環境行動研究のアプローチからインテ リア・建築・都市などの環境デザインについて議論する。 【授業の内容】 第1回 環境と人間の行動についての基本的な概念 第2回 環境の性質 第3回 人間行動の基本的プロセス 第4回 認知と情動 第5回 構築環境と人間の行動 第6回 活動パターンと構築環境 第7回 行動セッティング 第8回 人体計測学と人間工学 第9回 認知マップと空間行動 第10回 プライバシー 第11回 テリトリー意識 第12回 プロクセミクス 第13回 社会的交流と構築環境 第14回 社会組織と構築環境 第15回 まとめ 【事前・事後学修】 テキスト(ジョン・ラング著「建築理論の創造」鹿島出版会)を読 んでレポートを作成する。 【テキスト・教材】 ジョン・ラング著「建築理論の創造」鹿島出版会、ほか、授業内で 適宜紹介する。 【成績評価の方法・基準】 各回の課題発表60%、授業への取り組み40%として評価する。 橘 弘志 生活環境学専攻 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 近年の建築計画や都市計画、あるいは環境心理学に関わる文献を輪 読し、生活空間の計画・デザイン・実践に関わる現代的なテーマ・ 理論について理解する。それらの内容を理解した上で、具体的な建 築・都市デザインを題材として評価・考察を行う。 【授業の内容】 第1回 都市の理論~都市のイメージ 第2回 都市の理論~経路探索 第3回 まちの理論~コミュニティ論 第4回 まちの理論~近隣住区論 第5回 集合の理論~路地・長屋 第6回 集合の理論~共有領域論 第7回 行動の理論~アフォーダンス 第8回 行動の理論~人の居方 第9回 行動の理論~個人的領域形成 第10回 住民参加によるデザイン 第11回 公共施設の公共性 第12回 福祉の住まいづくり・まちづくり 第13回 リノベーション・コンバージョン 第14回 まちの居場所 第15回 まとめ 【事前・事後学修】 各回に配布される資料を熟読する。関連する資料を収集する。 【テキスト・教材】 開講時および授業内で適宜指示する。 【成績評価の方法・基準】 各回の課題発表60%、授業への取り組み40%として評価する。 生 活 環 境 学 ・ 修 士 -101- 住環境設計学特論C 高田 典夫 生活環境学専攻 前期 住環境設計学演習C 高田 典夫 生活環境学専攻 2単位 【授業のテーマ・目標】 古今東西の著名な住宅作品を文献などを通じて、その空間構成、環 境との関わり方、素材の選び方、デザインの手法などについて学ぶ とともに、空間を構成する要素について分析し、人が生活し、住み 続けられる環境について知見を深める。 【授業の内容】 第1週 住環境を取り巻く現状 第2週 空間とデザイン 第3週 住むことと建てること 第4週 中心と囲い 第5週 囲いと共同体 第6週 空間と光 第7週 光と闇 第8週 開くことと閉じること 第9週 地形と記憶 第10週 住むことと表すこと 第11週 支えることと囲うこと 第12週 闘争と一致 第13週 還元と狂気 第14週 創作と時代性 第15週 まとめ:住み続けられる住環境 【事前・事後学修】 指定された文献を事前に読んで、まとめてくること。それととも に、事後にあらためて読んで復習をすること。 【テキスト・教材】 テキストは開講時に指定する。 【成績評価の方法・基準】 受講レポート(50%)、授業内での発表(30%)、平常点(出席 態度、レポートの提出状況など、20%) 【参考書】 参考文献は適宜紹介する。 【注意事項】 研究室に適宜掲示する「オープンハウスのお知らせ」を参照して、 実際の住環境をできるだけたくさん体験し、その空間について分析 し、考察して、授業内で討議できるようにしておくこと。 生 活 環 境 学 ・ 修 士 -102- 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 住環境の計画は、具体的な条件ー敷地、まちなみ、家族構成などー によりそれぞれ異なる。特定の実在する具体的な環境条件を踏まえ て、空間構成、環境との関わり方、素材の選択などを考慮し、自分 の考える「住み続けるための住環境」をデザインすることで、知見 を深めるとともに、自らの考えていることを人に伝えるプレゼン テーション術を学ぶ。 【授業の内容】 第1週 住み続けるための住環境1:個人住宅/課題説明 第2週 個人住宅/敷地の解読 第3週 個人住宅/家族構成をプランニング 第4週 個人住宅/構造・構法計画 第5週 個人住宅/図面による空間表現研究 第6週 個人住宅/模型による空間表現研究 第7週 個人住宅/プレゼンテーション・講評 第8週 住み続けるための住環境2:集合住宅/課題説明 第9週 集合住宅/敷地の解読 第10週 集合住宅/住民構成とプランニング 第11週 集合住宅/集合のシステム 第12週 集合住宅/構造・構法計画 第13週 集合住宅/図面による空間表現研究 第14週 集合住宅/模型による空間表現研究 第15週 集合住宅/プレゼンテーション・講評 【事前・事後学修】 授業のテーマ・目標をよく読み、理解して授業に臨むこと。 課題を解くための資料を収集し、自分なりの「資料集成」を作成し ておくこと。それとともに、課題に沿った事例を検索し、事例研究 をできるだけ数多く行うこと。できれば、そのうちのいくつかにつ いては空間体験をしておくことが望ましい。 プレゼンテーションによる講評をもとに、自分のデザインを見直す ことで、デザインの理解が深まります。 【テキスト・教材】 テキストは、特にはしてしない。 開講時および講義中に適宜、資料を提示し、配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業内での発表(20%)、プレゼンテーション(図面・模型など、 60%)、平常点(出席態度、レポートの提出状況など、20%) 【参考書】 参考文献は適宜紹介する。 【注意事項】 「住環境設計学特論C」を受講済みであること。 研究室に適宜掲示する「オープンハウスのお知らせ」を参照して、 実際の住環境をできるだけたくさん体験し、その空間について分析 し、考察して、授業内で討議できるようにしておくこと。 環境文化学特論A 大川 知子 生活環境学専攻 前期 環境文化学演習A 2単位 【授業のテーマ・目標】 ファッションを、生活を創造するための一領域と捉え、史実やその 文化的背景を探りながら、「衣」のみならず、ファッションに関連 したライフスタイル全般について、19世紀半ばから現代に至る変遷 を検証する。主に仏国を中心に、米国、英国、そして日本での展開 について学ぶ。 【授業の内容】 第 1回 ファッションの歴史は何を語るのか―課題提示 第 2回 新興富裕層勃興の社会背景 第 3回 奢侈製品の成立過程 第 4回 ジャポニスムの拡がり 第 5回 二つの大戦とファッション 第 6回 大量生産・大量消費時代の到来―米国 第 7回 紳士服の美学―英国 第 8回 課題発表1 第 9回 第二次世界大戦後の社会とファッション 1 仏国 第10回 日本における洋装の浸透過程 第11回 第二次世界大戦後の社会とファッション 2 日本 第12回 若者文化の台頭 1 米国 第13回 若者文化の台頭 2 仏国/英国 第14回 若者文化の台頭 3 日本 第15回 課題発表 2 【事前・事後学修】 前週に配布される事前資料を読み、授業に臨むこと。 【テキスト・教材】 ディディエグランバック『モードの物語』文化出版局(2013年)8, 000円(税別)他、適宜関連資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 課題発表/レポート 80% 授業への取り組み 20% 【参考書】 繊研新聞、WWD JAPAN 大川 知子 生活環境学専攻 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 前期の講義を受け、1960年代から現代に至るまでのファッションの 変遷を多角的に分析する。ベビーブーマーによる若者ファッション の台頭や、先進国の経済発展がファッションにどのような影響を与 えているのか等を検証する。また、現代社会においては、各領域が 融合し、多様化しているファッションの今後の展望についても、フ ィールド・ワーク等を実施しながら議論する。 【授業の内容】 第1回 ファッションの民主化とは何か 第2回 ヒッピー文化とファッション 第3回 ストリート・ファッションの台頭 第4回 演習―フィールドワーク 1 第3回の検証 第5回 課題発表1 第6回 スポーツのファッション化 第7回 演習―フィールドワーク 2 第6回の検証 第8回 課題発表2 第9回 世界から見る日本のファッション 1 独自性 第10回 世界から見る日本のファッション 2 評価 第11回 演習―フィールドワーク 3 第9回の検証 第12回 課題発表3 第13回 食のファッション化―構成要素と変遷 第14回 演習―フィールドワーク 4 第13回の検証 第15回 課題発表4 【事前・事後学修】 前週に配布される事前資料を読み、授業に臨むこと。 【テキスト・教材】 繊研新聞、WWD JAPAN、日経MJ他、関連資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 課題発表80% 授業への取り組み20% 生 活 環 境 学 ・ 修 士 -103- 生理学特論A 山田 茂 生活環境学専攻 生活情報科学 前期 城島 栄一郎 生活環境学専攻 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、中村・松原監訳“細胞の分子生物学(第5版)”の 輪読を行い、生命の基本的現象を学習する。同時に実験手法を学び 実践的な研究を想定できるように理解を深める。 【授業の内容】 第1週 細胞の化学と生合成 第2週 タンパク質 第3週 DNA、染色体、ゲノム 第4週 DNAの複製、修復、組み換え 第5週 ゲノム情報の読み取り 第6週 遺伝子発現の調節 第7週 タンパク質、DNA、RNAの操作 第8週 細胞の観察 第9週 エネルギーの変換 第10週 細胞の情報伝達 第11週 細胞骨格 第12週 細胞周期 第13週 細胞結合、細胞接着、細胞外マトリックス 第14週 多細胞生物における発生 第15週 その他 【事前・事後学修】 授業の予習復習を必ず行うこと(週1時間)。 【テキスト・教材】 配布プリント 【成績評価の方法・基準】 平常点(予習・復習など授業への態度) 100% 【参考書】 中村桂子・松原謙一監訳 細胞の分子生物学 第5版 Newton Press 生 活 環 境 学 ・ 修 士 -104- 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 データの収集、整理と分析、レポートの作成、プレゼンテーション などに必要なコンピュータおよびネットワークについて学ぶ。自分 自身で機器を理解して取り扱いインターネット環境を整備できる程 度の能力を身につける。また、データの統計的処理および多変量解 析の手法について演習を通して理解し、統計的なデータ処理ができ る能力を身につける。 【授業の内容】 第1週 コンピュータのハードウエア 第2週 コンピュータのソフトウエア 第3週 コンピュータネットワーク 第4週 ICT社会 第5週 種々の理論式とそのグラフ化 1次関数と2次関数 第6週 種々の理論式とそのグラフ化 三角関数 第7週 種々の理論式とそのグラフ化 指数関数と対数関数 第8週 基本統計処理 平均と分散 第9週 基本統計処理 種々の確率密度関数 第10週 基本統計処理 検定と推定 第11週 多変量解析 重回帰分析 第12週 多変量解析 主成分分析 第13週 多変量解析 因子分析 第14週 データの整理とまとめ方 第15週 まとめ 【事前・事後学修】 次回の項目について予習しておくこと。 授業の後半に課題を与える。課題をレポートにまとめること。 【テキスト・教材】 適宜授業で配布する。 【成績評価の方法・基準】 レポート(中間・期末)50%、平常点50%。平常点とは、授業 への取り組み(授業中の発言・積極的な参加)25%、課題発表 25%のことである。 【注意事項】 統計学について復習しておくこと。 実験心理学 市原 茂 生活環境学専攻 特別研究 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 人間は環境が発する様々な物理情報を、感覚情報に置き換えてとら えている。その変換の過程で様々な錯覚が生じる。本講義では、色 彩知覚や空間知覚、運動知覚などの様々な錯覚現象を紹介し、それ らの現象がどのようにして生じるのかを明らかにし、人間の感覚や 知覚の情報処理メカニズムについて理解を深める。 【授業の内容】 第1週 感覚の大きさと精神物理学(1)概論 第2週 感覚の大きさと精神物理学(2)応用 第3週 視覚系の構造とメカニズム 概論 第4週 視覚刺激の特性 概論 第5週 色と明るさの知覚とそのメカニズム(1)概論 第6週 色と明るさの知覚とそのメカニズム(2)応用 第7週 色と明るさの知覚とそのメカニズム(3)事例研究 第8週 形の知覚とそのメカニズム(1)概論 第9週 形の知覚とそのメカニズム(2)応用 第10週 形の知覚とそのメカニズム(3)事例研究 第11週 空間の知覚とそのメカニズム(1)概論 第12週 空間の知覚とそのメカニズム(2)応用、事例研究 第13週 運動の知覚とそのメカニズム(1)概論 第14週 運動の知覚とそのメカニズム(2)応用、事例研究 第15週 感覚間相互作用とそのメカニズム 概論、事例研究 【事前・事後学修】 事前学習としては、参考書を適宜指示するので、授業の前に目を通 しておくこと。 事後学習としては、授業で学習した事柄を整理し 、次回の授業時に質問ができるように、疑問点をまとめておくこと 。 【テキスト・教材】 テキスト・教材は使用しない。必要に応じて、資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 学期末課題レポート80%と平常点(授業への積極参加、課題提出) 20%を総合的に評価する。 【参考書】 授業中に適宜紹介する。 専任教員全員 生活環境学専攻 前期・後期 10単位 【授業のテーマ・目標】 環境生理学、環境科学、人類学、人間工学、工業デザイン等の領 域における各種の研究テーマに関し、先ず基礎的な実験手法を習得 する。次に応用的研究を行い、その成果について発表する。 【授業の内容】 第1週 概要説明 第2週 人体計測の基礎的実験 第3週 人体計測の応用的実験 第4週 身体動作の基礎的実験 第5週 身体動作の応用的実験 第6週 運動生理学の基礎的実験 第7週 運動生理学の応用的実験 第8週 温熱生理学の基礎的実験 第9週 温熱生理学の応用的実験 第10週 生体電気の基礎的実験 第11週 生体電気の応用的実験 第12週 感覚に関する基礎的実験 第13週 感覚に関する応用的実験 第14週 自由課題による実験 第15週 成果の発表、総括 【事前・事後学修】 事前学修については、次回の実験内容に関連する文献を提示する ので、事前に学習して臨むこと。事後学修では、提示された論文だ けでなく、各自が文献検索等を通じて得た資料に基づいてレポート を作成し、次の授業開始前までに提出すること。 【テキスト・教材】 適宜、資料を提示する。 【成績評価の方法・基準】 レポート40%、実験に取り組む姿勢40%、成果の発表20% 【参考書】 適宜、文献等を示す。 【注意事項】 実験に適した服装を心がけること。 生 活 環 境 学 ・ 修 士 -105-
© Copyright 2024 Paperzz