授業科目名 (時間割コード:834280) 国際経営 International Business 科目区分 水準DPコード 分野コード 単位数 2 時間割 後期 対象年次及び学科 1〜2 地域マネジメント研究科 関連授業科目 特になし 履修推奨科目 特になし 担当教員名 塚田 修 学習時間 講義90分×15回+自学自習 授業の概要 初めに異国間文化の違いを知り、国際化の動機の変遷を理解する。国際経営の目的を3つの視点から論じる。①効率 化、②柔軟性、③イノベーション。それぞれについての戦略、組織を学習する。国際経営に必要な人材の要件を論じ どうしたらその要件を満たすことが出きるかを考える、そして、最後に発展途上国市場の特徴と参入戦略を学ぶ。 授業の目的 現在のグローバル化の動向を理解せずに今後経営を考えることは困難である。しかし、周囲のムードで国際化をす ることは極めて危険である。国際化にどのような機会とリスクがあるのか、どうすれば機会を活かし、リスクを回避 できるかをしっかりと理解することが目的である。国際経営を担当できる能力を身につける。 到達目標 学習・教育目標 (工学部JABEE基準) 1.国際化の目的を理解する。 2.国際化の戦略と、必要な組織について基本を理解する。 3.国際化に必要な人材の要件を理解し、近づく。 4.今後の重要市場である発展途上国の特性を理解する。 5.自分の会社の国際化戦略を提案できる。 成績評価の方法と基準 グループによる企業研究(第8週と最終回に発表)30%。中間と期末試験40%、授業中の発言による貢献30%。 これらの総合評価により60%以上を合格とする。 授業計画並びに授業及び学習の方法 講義中心、 第1週:オリエンテーション。講義の目的、1~15週の構成、進め方。グループ研究の目的、進め方、グループ分け。 英語力の必要性。 第2週:国際経営における文化の違い。ホフステッドの研究、トロンペナースの分類、ホールのハイコンテクスト・ ローコンテクストの区分。国内経営との違い。 第3週:国際経営の人材管理。グローバル人材の要件。人材育成の方法。海外派遣者の派遣前、派遣中、派遣後のプ ログラム。 第4週:欧米に見るグローバル人材の事例。ABB社のグローバル・マネージャーに ついてのケースを読んで内容の 議論をする。 第5週:国際経営の動機とその変遷。 従来の資源獲得、市場獲得、低賃金労働力獲得の 動機から、イノベーション達成のグローバル化について。 第6週:「The world is flat」 《フラット化する世界》は本当か?時代と共に世界は均一化の方向にあるとする考え 方と各国の違いが拡大すると言う考え方。 第7週:中間試験とこれまでのまとめ。グループ企業研究の中間発表会と中間試験。 第8週:海外進出の発展モードについて。間接輸出、直接輸出、現地生産、地域グローバル統合、他社との提携、買 収による展開。 第9週:多国籍企業とは何か?グローバルとは何か?典型的な多国籍企業の事例をケースで学び、議論する。 第10週:国際経営戦略の3つの戦略論について。①ストラテジー・コンテントから見た、②ストラテジー・プロセス から見た、③コンテントとプロセス両方。 第11週:グローバル統合、ローカル適応のフレーム(I-R分析)に基づく分析法と多国籍企業マネジメントの役割 第12週:4つの国際化類型について。インターナショナル、マルチ・ドメスティック、グローバルとトランス・ナシ ョナルの特徴。ケースを読んで議論。 第13週:発展途上国の市場の特性。GEの新しい新興国戦略のケースを読んで議論する。 第14週:国際化とイノベーション。グローバル企業の知識創造戦略。GEのリバース・イノベーションの考え方。 第15週:最終試験と事例研究の報告書提出 【自学自習に関するアドバイス】 英語力の向上は必須である。TOEICで900点以上を目指して欲しい。 英語のケーススタディを読みこなす力を付けて欲しい。 講義での理論を理解し、事例研究で企業がどのように国際化しているかを学ぶ。 教科書・参考書等 塚田修「営業トヨタウエイのグローバル戦略」 テーマ毎にプリントを配布する(ケーススタディを含む) オフィスアワー 月曜日から金曜日:15:00~19:00 それ以外事前予約の場合、土曜日、日曜日も柔軟に対応。 履修上の注意・担当教員からのメッセージ 今や国際化は避けては通れない現象です。前に向きに国際化の理論を勉強し、国際化への行動を始めましょう。
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