とみいし会報 - 天理教富石分教会

天理教富石分教会
立教178年5月号
大 阪 府 富 田 林 市 寿 町 4-9-10
URL:www.tomiishi.net
TEL:0721-23-3466
とみいし会報
月次祭
5月19日(火)午後1時~
年祭 活動 仕 上げ の年
婦人会例会
5月 9日(土)午後1時~
教会 別席 団 参強 調日
5 月 30 日(土)31 日(日)
初 席 を こ の 日 程で 受 け て頂く と来年 の教祖 百三十 年祭まで に満席 を迎え ることで き て晴 れ
て人助けにかかることができるようぼくとなることができます。ぜひ、この仕上げの年に
別席を 運んで「人助 けたら我が身助かる」の思いがわかる実働にかかりましょう。
「 す なお 」「 た んの う 」「人 に 喜ん で 頂く」を いつ も心 に 置 いて 、人 の定 規で はな く神 様に
定規を もとに日々過 ごさせて頂くことが、陽気ぐらしの基本となります。
「さあさぁ月日がありて この 世界あり、 世界 ありてそれぞれあり、 それぞれありて身 の内あり、
身の 内ありて 律あり、律 ありても 心定めが第一やで。 」
こども おぢばがえり
テーマ 笑顔ひろが れ!たすけあい!
期間
立教 178 年 7 月 26 日~ 8月4日
富石隊 としての今年 の予定は7月28日29日の1泊2日で予定しています。
詳細は 追ってお伝え します。
全教 一斉ひ のきしん デーへの ご参加 お勇み様 でした!
ひのきしんは、教友が揃って決められた日や場所で一斉に活動するだけでなく、日々自
分自身が親神様へのご守護に感謝して行うすべてのことがひのきしんにつながります。い
つも利用している駅や公共施設でのちょっとした掃除や困っている人へのお手伝いもひの
きしんの一つです。ボランティアとの大きな違いは、親神様への感謝の心を行動であらわ
している事でしょう。どうぞ、日々できることを少しづつ勇んでひのきしんさせていただ
きまし ょう
5月1 7日はどうぞ 大阪教務支庁へ
駐車 場に限りがあ りま すので、できるだけ公共交通機関をご利用下さい。
抽選で すばらしい品 が後日送られてくるかもしれません。
教理 勉強 元始まり のお話 (天 理よろづ相談所所病 院の院内放送より)
九千 九百九 十九年の あゆみ
人間 の陸上生活の あゆ みについて、お話ししましょう。
元 は じ ま り の お 話 を じっく り味わ います と、人
間が九 億九万年もの ながい水中生活をお
え て 陸 に 上 が っ た の は 、ひと つには 人間の からだ
が今の 私たちと同じ 五尺の身丈に成長し
た か ら で し た 。 す で に 三尺で 人間は ものを いいは
じめ、 ひと腹にひと りずつ生まれるよう
に な り ま し た か ら 、 限 りなく 今の人 間に近 くなっ
ていま した。でも自 由自在に話ができる
ま で に は 年 月 が か か り 、直立 で歩け て、は げしい
力仕事 にもたえられ 、十分陸上生活がで
き る よ う に な る ま で に は、五 尺に成 長する 必要が
あった のでしょう。
こ こ で 、 元 は じ ま り の お話に 『天理 教教典 』第四
章 の 説 き 分 け な ど を 重 ねて、 十全の ご守護 のお話
をしま しょう。
ひと 柱・元どろ海 なか のお姿は月さま。くにとこたちのみことさまは、人間身の 内の 眼
うるお い、世界では 水の守護の理です。「ひと柱」というのは宗教用語で、神・霊など を
かぞえ るのに使いま す。「おひと方 め」というよう ないみです。
ふた 柱・元どろ海 なか のお姿は日さま。をもたりのみことさまは、人間身の内の ぬく み
世界で は火の守護の 理です。
三柱 ・元どろ海な かの 姿はかめ。くにさづちのみことは、人間身の内の女一の道 具、 皮
つなぎ 、出産のとき 、あとじまいの守護、世界ではよろずつなぎの守護の理です。
四柱・どろ海なかの姿はしゃち。月よみのみことは、人間身の内の男一の道具、世界で
はよろ ずつっぱりの 守護の理です。
五柱 ・ 元ど ろ海 なか の姿はうなぎ。くもよみのみことは、人間身の内の飲み食い出 入り、
世界で は水気上げ下 げの守護の理です。
六柱 ・元どろ海な かの 姿はかれい。かしこねのみことは人間身の内の息吹き分け 、世 界
では風 の守護の理で す。
七柱 ・元どろ海な かの 姿はふぐ。たいしよく天のみことは、出産のとき、親と子 の胎 縁
を切り 、出直しのと き息を引きとる世話、世界ではハサミのはたらきの理です。
八柱 ・をふとのべ のみ ことは、出産のとき子を引き出す世話、世界では引き出し 一切 の
守護の 理です。
九柱 ・元どろ海な かの 姿はうを。いざなぎのみことは、男ひながた・種の理です 。
十柱 ・元どろ海な かの 姿はみい。いざなみのみことは、女ひながた・苗代の理で す。
この九億九万年におよぶ、なみなみならぬ親神さまの十全のご守護は、この世界の生物
すべてに及んでいますが、なかでも人間は親神さまの子供ですから、漢字で書くと普通 は
「 か ら だ 」 の こ と を 「 身 」 の 「 体 」 と 綴 っ て 「 身 体 」 と 読 み ま す が 、「 神 」 の 「 体 」 と 綴っ
て「神体」と読む方が理に叶うのだ、と聞いたことがあります。そして、心も親神さまの
お心ど うりになれば 、神同体だとお聞きしています。
親神さまの人間にたいするご期待はかぎりなく大きいわけですが、人間心の八つのほこ
りをは らいきれない 人間には、それはとてもむつかしいお話です。
さて、人間が陸上生活にはいったふたつめの動機は、五尺の体に成長したときに、海山
も天地も世界もみな出来たことでした。そして、三つめの、直接の動機は人間の食べ物の
せいだ ったことが、 諸井政一先生の手記に出ています。
「人間には第一食べ物が必要で、これを一のたのしみとも聞かせられます。だんだん人間
の成人に応じただけの食べ物は、親神さまのご守護でどろ海なかへ支えてきました。その
食べ物を、人間三尺になった時分からして、よくがついてきて、あちらこちら食いまわっ
て人間はむこうへ、むこうへと食べ物のない方までたずねていって、食いまわしました。
そのも のが、皆唐・ 天竺へ上がった、と聞かせられます」(『 改訂正 文遺韻 』百五十頁 )
と しる さ れて い ま す 。「三 尺に なった時 分から
して、 よくがついて きた」というお話はと
ても興 味ぶかいもの があります。
いよいよ、いっせいに陸にあがった人間は、
それから六千年の間、親神さまから知恵の仕込
みをうけました。熱帯地方にあがった人々は、
はだかのままでもよかったかもしれませんが、
亜寒帯や寒帯でくらしはじめた人々は、たちま
ち 着 物が 必 要 にな り まし た。『改 訂正文遺 韻』の
なかに 高井猶吉先生 のお話が出ています。
親神さまは道具衆のひとりであるくにさづち
のみこ とを、人 間の 姿でこ の世にあ らわされて、
親神さまが入りこまれて、藤や桂(かつら)の
よう な植 物を さい て、着物を織ることをおしえられました。また、をふとのべのみこと を、
人間の姿であらわされて、米・麦などの穀物をつくることをおしえられました。さらに、
くもよみのみことをこの世にあらわして、食べる道をおしえ、月よみのみことをもって、
木や竹 で家をたてる 道をおしえられた、と述べられています。
このようにして、親神さまから、ひとつひとつ知恵の仕込みをうけて、人間は何不自由
なく陸上の生活をはじめました。私の先輩・北浦源次郎先生は、知恵がついてくると、人
間は 悪る かし こく なったのや、といわれました。木や石で、戦うための槍や弓矢をつく り、
人間同 士の争いがた えなくなってゆきました。
そこ で 、親 神さ まは さらに三千九百九十九年のあいだ、文字の仕込みをしてくださ れて、
知恵の仕込みのときと同じように、人間の成人に応じ、時代にあわせて、時々の聖人・君
子の人々に、親神さまの道具衆の魂入りこんで、十のものなら九つまでおしえてください
ました。そのことは、元はじまりのこうき話に、道具衆の神道見立てや仏教見立てとして
述べら れています。
この よう に して、人間が陸 にあがっ てからの六 千年の間は、
親神さまが知恵の仕込みをしてくだされ、つづいて三千九百
九十九年の間、文字をおしえてくださいました。そして、元
はじまりのときのお約束の、九億九万九千九百九十九年の年
月がたった天保九年十月二十六日に、元はじまりのときのい
ざなみのみことの魂の中山みきさまが、最初のお約束どおり
親神さ まのおやしろ となられました。
この元はじまりのお話は、親神さまがとおい昔に人間をおつ
くりになったお話ですが、それだけではなく、このお話によって私たちは、なぜ、中山み
きさまが親神さまのおやしろになって、このお道をはじめられたのか、という大切なポイ
ントを知ることができます。そして、聞けば聞くほど、おやさまがこいしくなってくるふ
しぎな お話です。
今 日 は 、 私 は 『 天 理 教 教 典 』 と 二 代 真 柱 さ ま の 『 こ ふ き の 研 究 』、お や さ ま 直弟 子 の 人々
のお話などをより所として、私自身のことばでお話ししました。機会があれば、またこの
つづき をお話ししま しょう。 ご静聴ありがとうございました。
(この お話は、天理 よろづ相談所所病院の院内放送四回分をとりまとめたものです 。
H11・4・ 12)