2017年 1 17 (火)18:00 ∼ 美術史家 隠岐 由紀子 氏 ギュスターヴ・モローと日本美術 フランスの画家ギュスターヴ・モロー(1826 − 1898)は、世紀末象徴派の先駆者とされる。 と言っても、彼の居宅跡に国立ギュスターヴ・モロー美術館が 1903 年以来開館していながら、そうした評価が定着したのは、20 世紀末か ら現在までここ 30 年のことである。それまではもっぱら、ジョルジュ・ルオーやフォーヴィスムの画家アンリ・マチスやアルベール・マル ケらの優れた師として知られるのみだった。 パリ9区にあるモロー美術館は、死去の 3 年ほど前から画家自らが公開用に改築整備した家と中にある一切を国家に寄贈して成立した、 フランスで最初の国立個人美術館である。 彼の作品に れる、エキゾチックで めいた東洋幻想の源泉に、館内に今も所蔵されている日本美術品の数々が関わっていることを紹介し、 モローと日本美術の意外な影響関係について考える。 隠岐由紀子(おき・ゆきこ) 【略歴】 東京大学人文系大学院にて高階秀爾氏の下で西洋美術史を学ぶ。 1988年以降、青山学院女子短期大学、成蹊大学、明治学院大学、東京農工大学、神田外語大学、 東京家政大学、武蔵野美術大学、女子美術大学、一橋大学などで西洋美術史の教鞭をとる。2004 年から2015年に定年退官するまで、帝京平成大学准教授。現在は日本女子大学非常勤講師。 国際浮世絵学会監査委員、 ジャポニスム学会理事、 府中市立美術館運営協議会委員。 特に、フランス19世紀絵画史、中でもギュスターヴ・モローを中心とする世紀末象徴派なら びにジャポニスムの動きについて研究している。 申込方法 事務局まで直接お問合わせ下さい。 (メール)[email protected] ( 電 話 )03-3569-1250 【編書・著書】 「フランス物語」上下巻(世界文化社) 「モロー」 ( アサヒグラフ美術特集西洋編17) 「コロー」 ( 講談社アール・ヴィヴァン) ※電話受付時間 平日 10:00 18:00 聴講料 500 円 ※要申込み 会場 東京都千代田区有楽町 2-10-1 東京交通会館 8 階 【訳書】 ジュヌヴィエーヴ・ラカンブル著 「ギュスターヴ・モロー 夢を編む画家」 ( 翻訳監修補遺、創元社知の発見叢書) エドモン・ド・ゴンクール著「歌麿」 ( 平凡社東洋文庫745) ソフィー・モヌレ著「ルノワール」 ( 中央公論社) など。 最寄り駅 JR山手線、京浜東北線 〈有楽町駅〉 京橋口・中央口 徒歩 3 分 〒 100-0006 東京都千代田区有楽町 2-10-1 東京交通会館 8 階 [email protected] http://ja2pa.or.jp
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