第2 学生支援 1 学生への学習支援体制の整備と運営 [学生への学習支援の体制が整備され、適切に運営されていること。] (1) 現状の説明 ① 学習支援体制の整備と運営 [学生への学習支援体制が整備され、適切に運営されているか。] 本学に入学する学生の多くは概ね順調に学業、スポーツ等の目標を達成し卒業してゆく が、最近は、1年間で在籍学生の約6%の学生が修学途中で挫折し大学を去っている。そ の背景に、近年の大学の大衆化に伴う進学目的の不明確・不安定な学生の増加があり、こ のことは本学においても例外でなく 16 年度秋から実施されている出席不良学生に対するア ンケートにおいてもその一端がうかがえる。また、入試競争倍率の低下やゆとり教育、さ らには入試の多様化等の影響と思われる学生の学力や学習意欲の低下と学生間の格差の拡 大は本学の教育目標達成に深刻な影響を与えつつある。 こうした状況を踏まえつつ、本学における学生の学習支援体制の整備と運営の現状につ いて、(ア) 「学習への動機づけ」の支援、(イ)「カリキュラム学習」の支援及び(ウ)「発 展的学習」の支援に整理して説明する。 (ア) a 「学生の学習への動機づけ」の支援 様々な入試制度の採用 一般入試、推薦入試及び AO 入試の他、社会人、帰国子女及び留学生等の特別選抜入試 を実施し多彩な能力・個性、幅広い年令層・キャリア等を有する学生を受入れるとともに 編入学入試により短期大学等からの編入学生を受入れている。 別紙 2-1 入試別入学者の状況 b オリエンテーションの実施 入学式翌日から授業開始前日までの期間の内 3 日間を使用してオリエンテーションを計 画し、各学年(各学科)の4年間の大学生活におけるそれぞれの位置づけ意義・目標・開 講科目・シラバス・履修登録(学生時間割表の作成)の手続き(要領・確認行為)並びに 授業科目履修に当たっての注意事項等について説明するとともに、選考進級学生及び留年 学生には特に履修上の心得、今後の勉学の要領等を教育している。 c FOC(フレッシュマン・オリエンテーション・キャンプ)の実施 春学期の早い時期に 1 年次学生基礎演習Ⅰのクラス単位で 3 日間を2グループに分け(一 泊 2 日×2) 、FOCを実施している。これにより、新入生の平成国際大学への帰属意識を 高め、今後の大学生活にスムーズにとけこめるような雰囲気を醸成し、学生同士又は教員 との連帯感・親近感を高めている。 d 学習意欲を引き出すその他の方策 aa 表彰制度:学業優秀、スポーツで顕著な成績、文化活動で活躍等の学生に対し年に 1回表彰を実施しており、平成 12 年度から 16 年度の間に個人 46、団体3に対し学長賞を 27 授与している。 bb 奨学制度:日本学生支援機構による奨学制度とは別に大学として独自に奨学制度を 設け、本学建学の精神、教育指針に共鳴して入学を希望し、スポーツを通じてこれを具現 化しようとする者で、特に学力・人格・スポーツ・文化活動において優れた能力を有する 者、並びにフレックスコース(夜間主コース)で学ぶ社会人学生の希望者に選考により4 年間を限度として奨学金を給付している。 平成 12 年度から 16 年度の間の実績は述べ 95 名であった。 (イ) a 「学生のカリキュラム学習」の支援 オフィスアワー(学生相談タイム) 本学では専任教員全員にオフィスアワーを設けており、各学期の初めに教務課掲示板に 掲示するとともに、春学期はオリエンテーション時にオフィスアワー一覧として各学生に 配布している。 この時間帯であれば学生は予約なしに自由に研究室を訪問し、希望する教員に質問や相 談をすることができるようにしているが、他の時間帯でもできるだけ学生の希望に沿うよ う配慮している。 b 履修相談・履修登録支援 オリエンテーション及び履修登録の間は、教務委員及び教務課員による履修相談コーナ を開設し、学生の申し出により個別に履修相談及び履修登録の相談を受付けている。また、 教務課において履修登録の実施状況をチェックし、実施していない場合並びに履修登録が 間違っている場合、あるいは不十分な場合は掲示板呼び出し、状況により郵便等により注 意を喚起している。さらに、学生の相談に応じ所要の指導を実施して確実に履修登録させ るよう努力している。 なお、教務委員及び教務課職員は随時学生の履修相談に応じている。 c 成績不良学生に対する学習支援 成績管理の面から一定の基準を設け、春学期・秋学期それぞれにおいて成績不良学生を 選定し、比較的軽度の学生に対しては教務部長からの手紙で勉学への意欲を喚起し、より 成績の悪い学生に対しては保証人を含めた面談を行い大学・保証人・本人一体となった指 導により早期に本来の修学軌道に乗せるように努力している。 別紙 2-2 d 成績不良学生に対する学習支援要領 出席不良学生に対する学習支援 各学期開始の早い時期に必修科目(クラス指定)への出席状況を調査し、学生の入学後 初期の段階での出席状況を明らかにして、出席不良者及びその保証人には警告を与えると ともに、必要に応じ「基礎演習Ⅰ」担当者等と連携して履修指導を行い早期に本来あるべ き修学路線に復帰させるように努力している。 別紙 2-3 e 出席不良学生に対する学習支援要領 学生への連絡・教務情報の提供 28
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