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20101015 第三回情報編纂研究会(立命館大びわこ・くさつキャンパス)
グローバル・コミュニケーション・ツールとしての画像・図像の文法(1)
岩垣
守彦
概要
「集合イメージ(型)
」が出来ると,それに「形」と「符牒」が付与されて「情報」の「交
換」が始まる.しかし,
「形・符牒」は地域的・文化的であるために,別の「形・符牒」を
持つ他の地域・文化との情報交換には,他の形・符牒との対応関係を学習しなければなら
ない.しかし,「符牒・形」が個別的(地域的=文化的)であっても,「形」が普遍的集合
イメージ「型」を含むものであるなら,個別的(地域的=文化的)な「形」は「共通表象
図形」として継承されうる.「普遍化した共通表象図形」はユニバーサルコミュニケーショ
ンのツールとして使うことができるのではないか.
1.「情報」と「伝達」について
日本の幼児の前で黒い犬を見せて「ワンワン」と命名してみせる.それから茶色の犬を
見せて「ワンワン」と言い.白と黒の斑の犬を見せて「ワンワン」と言う.足の長い犬な
どいろいろな種類の犬を見せて「ワンワン」と命名する.最後に足の短い胴長のダックス
フントを見せて「これは何だ」と尋ねると子供たちは「ワンワン」と答える.このとき子
供たちの脳に出来ているのは「犬の型(集合イメージ)」であり,「ワンワン」は「犬の型
(集合イメージ)に付けられたグループ共通の符牒」である.
「符牒」は「型(集合イメージ)
」に付けられたグループ共通の印であるから,別のグル
ープが同じ「犬の型(集合イメージ)」に別の「符牒」を付けても一向に差し支えない.同
じ「犬の型」に対してフランスの幼児たちは
tou-tou'と言い,イギリスの幼児たちは
woof-woof と言う.
「犬の型(集合イメージ)」が同じであるなら「符牒」は付け替えることが出来る.「ワ
ンワン」は
tou-tou'と付け替えることができ, woof-woof
と付け替えることもできる.
したがって,
「未知の符牒」
( tou-tou', woof-woof )を,
「対応する既知の符牒」
(「ワンワ
ン」)と付け替えることによって,私たちは「未知の符牒の持つ情報」を「既知の符牒の持
つ情報」として「自分の「犬の型」(集合イメージ)」で理解する.これが,言語変換(読
むこと,翻訳すること)の基本原理である.しかし,これが「文(sentence)」のレベルにな
ると「変換機械」はうまくい働かない.たとえば,市販の最近の翻訳ソフトでも “Did you
have lunch?”
“Yes, I did.” は「あなたはランチを持ちましたか」「はい,私はしました」
としか変換できない.そこで,改めて「情報」とか「情報伝達」ということを考えるざる
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を得なくなった.
幼児に紙と鉛筆を与えると,紙(空間)に丸い円を描いている内に,円の中に点を(一
つあるいは二つ)打つ.これはいつのまにか脳に「型(集合イメージ)」が形成されていた
こと意味する.その画像を「カオ・顔」という符牒(音声・文字)で命名すると,同じ符牒を
共有するすべての人に符牒で「カオ・顔」の情報を伝達することができるようになる.こ
のような「情報」と「情報伝達(発信・受信)
」は次のような仕組みになっている.
発信・受信←―→変換器(脳・機械)←―→発信・受信
(文法・辞書)
↓
空間
↓
時間
space
↓
↓
形
動き
shapes
↓
名詞
time
moves
↓
動詞→符牒(音声・文字)
nouns
↓
verbs →signs (sounds/ letters)
↓
an event →a series of events →a story
事象→事象列→物語
現在,情報の交換は,脳や変換機械を介在させて,主に「符牒(音声・文字)
」で行われ
ている.脳の場合は,同一符牒間(地域的・文化的)だけでなく,訓練された人間は異符
牒間でも,かなり効果的に情報の伝達がなされている.しかし,「変換機械」(コンピュー
タ)を介在させた場合は正しく情報の交換がなされていない.英語から日本語への変換も
十分ではない.故池原悟氏(2005)によると「日英機械翻訳における単文の意味的な訳し分け
の問題はほぼ解決できたとみられるので..
.
(pp,1-2)」とのことであるが,現実の翻訳ソフ
トは英語から日本語でも実用のレベルには達していない.日本語から英語になるとさらに
精度が落ちる.機械翻訳の研究は世界では 1940 年代に始まり,日本でも 1960 年代に始ま
った.日英両語の機械翻訳の試みからすでに約 70 年たったが,徒労に終わっていると言っ
てよい.そのため,現在も,異文化との情報の交換は人間の脳に他の符牒を記憶させると
いう,大昔からの異言語間の情報交換の方法で行われている.コンピュータは辞書や通信
機能を内蔵しているが,基本的には昔の「紙と鉛筆」と変わらない.それは,最初に「機
械(コンピュータ)にとって言語情報とは何か」という点が十分に考えられなかったから
であろうと思われる.
そこで,「符牒」の「機械翻訳」による全世界的なコミュニケーションは今後の更なる研
究を待つとして,
「個々別々の符牒」
(言語)よりも共通性を保持していると思われる「形・
動き」(画像・映像)をユニバーサルコミュニケーションの道具として,特に子供たちが母
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語の学習を深めながら世界中の同年配の子供たちとコミュニケーションをするための手段
として使うことはできないかと考えるに至った.たとえば,次のような画像列を,日本,
アメリカ,イギリス,アルゼンチン,ブラジルの中学生に見せて,母語で伝達されている
情報を書かせたてみた.
オバマ米大統領のプラハ演説写真+キノコ雲・ミサイルの禁止マーク画像
いずれも「アメリカのオバマ大統領が核兵器はだめだといった」という内容になってい
た.これは,「共通の形」を各人が「自分の母語」で受信できたということであり,逆に,
母語を手がかりにして「形(画像・映像)」を選択したり組み合わせたりすることで,世界
中の異符牒間の友達に情報を発信することができるということでもある.
2.発信・受信のツールとしての画像・図像
「情報」が「形(shapes)・動き(moves)」 から「符牒(signs)(音声 sounds・文字 letters)
→名詞(nouns)・動詞(verbs)」と変化していく過程を私たちは幼児・児童期に経験する.
「画像列」(絵だけの本)
「画像列(主)+文字(従)」(絵本)
「画像列+文字列」(絵本)
「文字列(主)+画像(従)」(児童書)
「文字列+画像(挿絵)
」(読み物)
「文字列」(文字だけの本)
のように,「絵だけの本」から「文字だけの本」へと進む.したがって,多くの人は幼児期
に「形(静止画像)」による情報の受信を経験しているので,「形」による情報の受信には
慣れている.そして,「動く形(映像)」は,一昔前なら「無声映画」で経験することがで
きたし,現代では,たとえば,イランの監督アポルファズル・ジャリリの映像(と,翻訳
字幕を拒否したわずかな音声・音)を組み合わせた『ダンス・オブ・ダスト』
(製作は 1991
年,上映は 1998 年以降)という作品などで経験することができる.
「形(・音)」による普
遍的情報の伝達を信じたこのイランの監督の試みは,世界共通のルールで画像を並べるこ
とによって,個々別々な符牒を超えた情報伝達の可能性と,世界のすべての人々が母語を
捨てることなく,「形(画像)・動き(映像)」によって情報を交換することの可能性を感じ
させるのである.
それは,たとえば,「ワンワン」, “wooh-wooh”,“tou-tou” という個別化(地域化=文
化化)の符牒の内的資源「形(shapes)・動き(moves)」は異なる可能性はあるが,
「犬の型(集
合イメージ)
」は同じであって「猫の型(集合イメージ)」とは区別されているはずである.
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この場合,「符牒」と「犬の形(shapes)」と「犬の型(form)集合イメージ」との関係は
「ワンワン」→「形(shape)」
⇔
“wooh-wooh” →「形(shape)」
⇔
“tou-tou” →「形(shape)」
⇔
「型(form)」(集合イメージ)
であって,
「形(shape)」と「型(form)」との関係は,プロティノス的に言うと「質」は同じ
で「量」が異なるだけということである.言い換えると,どの「形」にも「型」が内包さ
れているということである.したがって,
「型(form)(集合イメージ)」を「形(shape)化」
(画
像 化 ・ 図 像 化 ) す れ ば , そ の 画 像 ・ 図 像 は 「 世 界 共 通 の 表 象 図 形 」 (universal
representation-shapes)として情報交換の道具になる可能性がある.
実際,このような「世界共通の表象図形」(universal representation-shapes)による情報
伝達は,絵画や彫刻では昔から行われている.たとえば,「死」という「型(firm)(集合イ
メージ)」の「形(表象図形)」を見てみよう.
エジプトの絵画において「死の表象図形」は手足の脱力状態,手足をだらりと下げた形
で表象されていた.ギリシャ時代には生きている人と死んでいる人との区別を「形」で表
すにあたって,「死んでいる人」は片手を垂らして図形化した.この「形」をルネサンス期
にミケランジェロが「ピエタ」で使う.それは,
ミケランジェロの「ピエタ」
ラファエロの「キリストの埋葬」
パルミジャニーノ「首の長い聖母」
ルーベンスの「キリスト降架」
と受け継がれて,とは「死の表象図形」として承認されて,この「形」は現在の映画の中
で,たとえば,戦死した友を抱きかかえる場面,死んだ我が子を抱きかかえる母親の場面
などに「死の形」として使われる.また,さらに,たとえば,アメリカの写真家ユージン・
スミスの有名な「水俣」の写真は
ユージン・スミスの「水俣」の写真
産業廃棄物によって「生きた屍」になったことに対する感覚情報(怒り)の伝達であるが,
背後には上に述べた「死」の「普遍的な表象図形」が普遍的な「死の型(集合イメージ)」
を含んでいるからである.
チンパンジーの母親が死んだわが子を背負う写真
-4-
3.「表象図形」について
「表象図形辞典」と言えば,1593 年に出版されたチェザーレ・リーパ(Cesare Ripa) の
『イコノロギア(Iconologia)』が有名である.
正義の女神の画像,およびそのバリエーション画像
この画像は今日でも様々なバリエーションで使われるが,
「正義の女神」に関するギリシ
ャ神話が画像の背景になっていることからもわかるように,
『イコノロギア(Iconologia)』は
あくまでも西欧文化圏の「寓意画像集」で,世界共通とは言い難い.個々別々の「符牒」
(地
域的=文化的)で呼び出すことのできる「表象図形」は地域的・文化的に異なるからであ
る.
たとえば,日本語は右から始める.したがって「本」も右から読み始める.アラビアの
文字も右から始まる.しかし,欧米語は左から始まる.本も左から読み始める.アラブ文
化圏は音声・文字が中心で表象図像は少ないが,日本と西欧には図像が多数あって,この
左右の違いが図像にも現れる.日本の絵巻物は右から物語が描かれているのに対して,西
洋の絵巻物(たとえば,
「バユーのタペストリー」)は左から描かれている.
この左右の違いは一枚の画像・映像にも現れる.日本の絵では,向かって右側が重要で
あるのに対して,西欧の絵では左側である.それは「光」や「人物配置」に現れてくる.
フェルメールの絵(左から光)
杉山登志の資生堂のCM動画(資生堂シフォネット1973)(右から光)
このことは美術史家の高階秀爾氏も『絵の言葉』
(小松左京氏との対談,講談社学術文庫,
1976)の中で「受胎告知」の絵を例にして触れている.高階氏は西欧の絵ではいくつかの
例外を除いて天使が左からマリアに告げるのに対して,小アジアに残された絵の中には天
使が右に描かれているものがある(p. 63),と指摘している.それは盛期ルネサンスのレオナ
ルド・ダ・ビンチの「受胎告知」と東方文化(ビザンチン美術)の影響を受けたマニエリ
スムの最後の大物エル・グレコの「受胎告知」を比べてみるとわかる.
ダ・ビンチの『受胎告知』(天使が左)
エル・グレコの『受胎告知』(天使が右)
では,どのような規範に基づいて「普遍的な型(集合イメージ)表象図形」を試作・選
定・蒐集すればよいか.
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4.「型(集合イメージ)
」を基盤とする「世界に共通な表象図形」への思考
世界には同じような事象展開をしている民話がたくさんある.たとえば,グリム兄弟(ヤ
ーコブ(1785-1863),ウイルヘルム(1786-1859) )のグリム童話に「シンデレラ」という話
がある.同種の話は,紀元前1世紀のギリシャの「ロートビスの話」として残っており,
「シ
ンデレラ」に先行する話としては,イタリアのジャンバテスタ・バジーレ(1575?-1632) の
『ペンタメローネ』という説話集の中にもある.グリムの「シンデレラ」に直接つながる
のは,シャルル・ペロー(1628-1703) の「サンドリヨン」で,これはグリム童話の下敷きで
ある.また,同様の話は,文字を持たないアフリカの部族(カメルーンのフルベ族)にも
ある.東洋にもある.フランスのペローより800年も前の唐の時代のもので,中国南部
の少数民族の語った物語集『酉陽雑粗(ゆうようざっそ)
』の中にある.もしかしたら,ヨ
ーロッパやアフリカにある類似の物語は,中国の話が「シルクロード」を通ってヨーロッ
パへ流れ,その時代と地域に合わせて改良され,さらにアラビア商人の口からアフリカに
流れて改良されたかもしれない.地域や文化によって,「救援者」が,「死んだ母親」であ
ったり,「ハシバミの木」であったり,「魚」であったり,また,「履き物」が「草履」であ
ったり,「薔薇の花飾りの靴」であったり「ガラスの靴」であったりするが,物語の筋立て
は,いずれも
不幸な娘がいる.
現状からの離脱(男が現れる)が起きる.
救援者(履き物)がその男を取り持つ.
その男と結婚して幸せに暮らす.
である.この事象展開は,「シンデレラ」とはまったく関係のない中性のロマンス『トリス
タンとイズー』にも当てはまる.
『トリスタンとイズー』は,世界の悲恋物語の原点といわれる物語で,6世紀のスコッ
トランド南部のケルト人の短い詩に始まり,イギリス西部のコンウオール地方からフラン
スのブルターニュ地方に渡り,昔一時期にヨーロッパ全土に広がったケルト人文化の遺産
と共鳴して,12 世紀のフランスでほぼ定型化され,中世ヨーロッパのロマンスとなり,現
在でも悲恋物語の原型になっている.
世界の民話の「筋立て(事象展開)」に共通性があるのは,人間も含めてすべての動物は,
生存に関わる一次的動因(空腹,乾き,睡眠)による「不満・不快―満足・快」の情動を
繰り返すことによって条件反射的に「生命の循環」(古い死→新しい生→新しい死・・・)
と「初めと終わりのある「生命の流れ」(誕生→成長→成熟→結婚→再生→老年→死)を不
可避的に経験するからである.人間はその経験を「型(集合イメージ)
」として集積し,
「符
牒(音声)」で引き継ぎ,それらの事象展開を「予定調和」(因果律)とした「物語原型」
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や「原初的事象展開」を内的資源として意識の底に持つに至っている.
一つの「事象」は「不満・不快―満足・快」の情動を動因として
不幸(な運命)・不満
↓
現状離脱(逃亡・自死・その他)
↓
試練(冒険)
↓
救援者(約束)(約束違反・行き違い)
↓
↓
幸福・満足
死・喪失・克服
↓
幸福・満足
のように「事象展開」をする.そして,この「事象展開」は,「始まりと終わりのある生命
の流れ」
誕生(→母体から離脱・到来)
成長(→移り変わる時間)
(→母体への所属意識)
成熟(→母性からの自立=父性の承認)
(→父性への憧れ)
(→未知なるものの探求)
結婚(→相反するものとの合体の衝動)
豊穣(次代産出)(→母性・父性の衝動)
老年(→再生への願望)
死
(→出発・別離・安逸)
の「物語原型」の推移の「動因と展開」として作用する.したがって,地域・時代・文化
は異なっていても,このような「事象展開」には論理的に,かつ心理的に納得をしてしま
うのである.
4.世界に共通な「新しい表象図形辞典」(new iconologia) の試み
ロゼッタ石のヒエログリフの解読に時間がかかったのは,使われていた「図形」が地域
的・文化的であったためである.「図形」によって世界中に情報を伝達するには,たとえ初
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めは地域的・文化的であっても全世界的化したものでなければならない.したがって,ユ
ニバーサルコミュニケーションの道具としての図形を創造・選定・蒐集するには,人類が
意識の底に共通に潜めている「物語原型」と「原初的事象展開」に現れる「事象」を「型(form)
(集合イメージ)」としてとらえ,それを図形 (shapes) 化することができるなら,それら
は地域・時代・文化を超えた「共通表象図形」となり,かつ,それらを地域・時代・文化
と深く関わっている母語で使うことができるのではないかということである.
現在,日本では中学校で習得するべき英単語が決められている.最初の試みとして,そ
の中の「名詞」と「動詞」を使って,「物語原型」と「原初的事象展開」に現れる「事象」
を創り,その「型(form)(集合イメージ)」を「図形(shapes)」にして英語と日本語で表記
し,両語で「図形」を検索・組み合わせなどができるようにしてみようと考えている.そ
れから.その図形を使って,世界各地にある「太陽が地上の人間の娘と交わって去った.
娘は男の子を産んだ」に類する物語を「図形列」として提示してみようと考えている.
参考文献
池原悟「非線形性に着目した言語表現モデルと重文と複文に対するパターン辞書の開発」
(第 10 回 LACE 研究会(2005.12.24-25)
岩垣守彦「言葉とイメージと映像と想像力の問題」(日本認知科学会ワークショップ,中京
大(06/08/04))
岩垣守彦「感覚刺激の観点から感情喚起の方法を探る」(第 13 回 LCCⅡ例会,近畿大
(2007/09/05))
岩垣守彦「深層に沈んでいる感情を表層で波立たせる―intertextuality の原点的考察」
(こ
とば工学,阪大((071214))
岩垣守彦「「読む」とは「創る」こと―「表現技巧」について」(ことば工学,神奈川大
(2008/3/28))
岩垣守彦「日本語における感情喚起の表現をデータ化する」(人工知能学会全国大会ワーク
ショップ,ことば工学,旭川(2008/06/14))
岩垣守彦「画像・映像による情報の伝達から物語の創作へ―画像・映像の文法(0)」(認
知科学会ワークショップ,神戸大,2010/09/17)
エルヴィン・パノフスキー『イコロジー研究
上・下』(浅野徹・その他訳,ちくま学術文
庫,2002)
エルヴィン・パノフスキー『イデア―美と芸術の理論のために』(伊藤博明・富松保文訳,
平凡社ライブラリー,2004)
小松左京・高階修爾『絵の言葉』(講談社学術文庫,1976)
Michael S. Gazzaniga: Human—The Science Behind What Makes Us Unique (Harper
Collins, 2008)
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