適用事業場(所)とは? 年度更新が始まります!

2013年5月1日
VOL.50
発行:
発行 :社会保険労務士法人大槻経営労務管理事務所
適用事業場(所)とは?
〒 104104-0061東京都中央区銀座
0061東京都中央区銀座1
16-7友泉銀座ビル
友泉銀座ビル4
東京都中央区銀座 1-16ビル4階
TEL 03(
03( 5524)
5524)1701(
1701(代表)
代表 )
FAX 03(
03( 5524)
5524) 1708
今回は労働基準法等労働関係諸法令の「事業場(所)」について説明します。
『労働基準法』等の事業場(所)とは?
労働関係諸法令に係る事業場(所)の概念は、それぞれ次のように定められています。
ジギョウジョウ
○ 労働基準法に基づく「事業場
労働基準法に基づく「事業場」とは
従業員を「一人でも」使用している場合は、営利目的でない事業も含めて、労働基準法が適用されます。
労働基準法に基づく「事業場」とは、企業ごとではなく、本店、支店、工場など一定の事業が行われている
それぞれを一つの単位としたものを指します。
つまり、一つの企業であっても場所が離れている場合は、原則として別の事業場として取扱います。
ジギョウジョウ
○ 労働安全衛生法に基づく「事業場
労働安全衛生法に基づく「事業場」とは
「労働基準法」と同じ取扱いになります。
ジギョウジョウ
○ 労災保険法に基づく「事業場
労災保険法に基づく「事業場」とは
業種規模に関わらず、従業員を使用している場合は、原則として労災保険法が適用されます。
労災保険法に基づく「事業場」とは、本店・支店・工場等が各地にある場合、原則としてそれぞれを指します。
ジギョウ ショ
○ 雇用保険法に基づく「事業所
雇用保険法に基づく「事業所」とは
業種規模に関わらず、雇用保険の被保険者となりうる者を雇用している場合は、原則として雇用保険法が
適用されます。
雇用保険法に基づく「事業所」とは、本店、支店、工場等のうち、場所的・業務等の面で、ある程度独立し、
事務処理能力のあるものを指します。
▶
労基法において原則と異なる取扱いは? ・ 同一の場所ではあるが、労働の態様が大きく異なり、従事する者、労務管理等が明確に区分されている部門の場合
⇒ その部門が「一つの事業」となります。 (例:工場内の診療所、食堂 等)
なお、個々の従業員の業務による分割は認められません。
・ 場所的には分離しているが規模が著しく小さく、事務能力等を勘案
すると、独立性がない場合
⇒ 直近上位の機構と併せて「一つの事業」となります。
(例 : 新聞社の通信部 等)
(例)
支 社
出張所
(← 独立性がない場合)
⇒ 出張所も含め、支社が「一つの事業」になります。
徴収法(※)の継続事業の一括 : 労働保険料(労災保険料、雇用保険料)の申告・納付等の取扱い
各地に支店、工場等がある企業の場合、原則として各支店、工場ごとに保険関係を成立させる必要があります。
但し、本社にて賃金計算等経理事務を管理している場合、労働保険関係を一括して一つの保険関係にまとめ、
保険料も一本にまとめて納付することができることを「継続事業の一括」といいます。
「継続事業の一括」をする場合、事業主は都道府県労働局長へ所定の申請を行う必要があります。
(※) 労働保険の保険料の徴収等に関する法律
年度更新が始まります!
Q: 労働保険の年度更新、今年度の注意点は?
A: この時期になると申告等の準備が必要な労働保険料(労災保険料、雇用保険料)の年度更新。
今年度の「概算保険料(平成25年度)」の保険料率は、「確定保険料(平成24年度)」と同じです。
また「申告・納付(確定不足、及び概算第1期)期間」は従来どおり「6/1(土)~7/10(水)」です。
なお「確定保険料」の計算の基になる賃金総額は『平成24年4月締分~平成25年3月締分』です。
ところで、「概算・確定保険料申告書」・「労働保険料還付請求書」等の様式が変更されました
「概算・確定保険料申告書」・「労働保険料還付請求書」等の様式が変更されましたが、
「概算・確定保険料申告書」・「労働保険料還付請求書」等の様式が変更されました
当分の間、従前の様式も経過措置として、そのまま使用できます。
(※「メリット制度」が適用される場合、「(労災保険料の)料率」は個別に計算されるので、ご注意ください。)
詳しいことは、担当者までお問い合わせください。