【要 望 書 】 楽譜出版物等への消費税軽減税率適用を要望します

2015年 10月 1日
【要 望 書 】
楽譜出版物等へ の消費税軽減税率適用を要望 します
一般社団法人
会長
日本楽譜出版協
佐 々木
隆
日本楽譜販売協会
会長
大
橋
洋
介
す べ て の 国 民 が 、 楽 譜 ・ 書 籍 ・ 雑 誌 ・ 新 聞 等 の 出 版 物 に 広 く平 等 に 触 れ る機
会 を 持 つ こ とは 、 民 主 主 義 の 健 全 な 発 展 と 国 民 の 知 的 生 活 の 向 上 、 国 民 文 化 、
と りわ け 音 楽 文 化 の 発 展 に と つ て 不 可 欠 で す 。 こ れ は 、 今 や 生 活 必 需 品 や 医 療
等 、 国 民 の 健 康 で 文 化 的 な 生 活 を支 え る商 品 等 と 同等 な重 要 性 を持 つ もの で す 。
そ の た め に 、 出 版 物 へ の 消 費 税 に つ い て も 、 国 民 の 負 担 を少 しで も軽 くす る た
め に 軽 減 税 率 の 適 用 を 強 く要 望 い た しま す 。
欧州 の国 々では、い ち早 く付加価値税での軽減税率を導入 してお り、楽譜・ 書籍・雑誌等に対す
る税率は、イギ リスは標準税率 20%に 対 してゼ ロ税率、 ドイ ツは標準税率 19%に 対 して
7%、
フランス は標準税率 20%に 対 して書籍 (電 子書籍 を含 む)5.5%、 雑誌 2.1%、 ス ウェーデ ンは標
準税率 25%に 対 して 6%と な つてい ます。EU各 国は、特に 2007年 か らは 「文化政策」「産業 の
保護」とい う目的に限 つて軽減税率を適用 してお り、とりわけ「文化政策」にお いては文化保護
や国民へ の教養機会 の提供 とい う観点か ら、
文化関連 の財・サー ビスの価格を低 く抑 えています。
わが国では、2001年 12月 に 「文化芸術振興基本法」 が制定 されま した。
文化芸術 を創造 し、享受 し、文化的 な環境 の 中で生 きる喜びを見出す ことは、先 の東 日本大震災
の時にも文化芸術が人 々の心に多 くの恵沢をもた らしたよ うに多大な貢献 したことにかんがみ 、
文化芸術 の振興について、
す べ ての国民が等 しく豊かな文化芸術 を享受できる環境整備 を国及び
地方公共団体 の責務 として、関係機 関及び民間団体等 と連携、総合的な施策 を実施す ることとし
てお り、その 中で も同基本法第 12条 では国 が生活文化、国民娯楽及び出版物及び レコー ド等 の
普及 を図るためにこの活動へ の支援そ の他 の必要な施策 を講ず るもの としてい ます。
国民が文化芸術関係 の出版物等に接す る機会を少 しで も増やすために、楽譜・書籍・雑誌 。新聞
(電 子媒体を含 む)等 の出版物 を通 じて芸術作品の普及 を図るためにも、これ らの 出版物 につい
ては是非 とも軽減税率 の適用 を図つていただきた く存 じます。特に、わが国 の将来を担 うべ き青
少年 の健全な育成 のためにも、
消費税増税が子 ども達 の文化芸術に親 じむ機会 を減 らさない よ う
に、文化芸術、とりわけ音楽 の原点 となる楽譜出版物等 へ の軽減税率 の適用 を重ねて強 く要望い
た します。