ら No.85 10 月号 い 2012 年 10 月 1 日 発行 たつの市立図書館 龍 野 図 書 館 新 宮 図 書 館 揖保川図書館 御 津 図 書 館 TEL(0791)62-0469 TEL(0791)75-3332 TEL(0791)72-7666 TEL(079)322-1007 URL http://tatsulib.city.tatsuno.hyogo.jp/ 携帯専用サイトへは、 左のQRコードから (URL:http://tatsulib.city. tatsuno.hyogo.jp/m/) 図書館へ気軽にぶらりと来館していただきたいという思いで命名しました。 図書館を英語で「Library(ライブラリー)」といいます。 「思い出の図書館で」 龍野町 有元 由紀子 私は子どもの頃から本が大好きでした。図書館で貸出の限度いっぱい借りて、ものすごい勢い で読んでいたのを思い出します。加古川市に住んでいたのですが、父親がたつの市に勤務してい たので、龍野図書館にも何度か連れて来てもらったことがありました。それから何年ものち、結 婚してたつの市に住み、娘たちとその思い出の龍野図書館に通う日々が来るなんて想像もしてい ませんでした。 久しぶりに龍野図書館を訪れた日、当然のことながら、あの頃見上げていた本棚にもすっかり 手が届く様になり、お気に入りだった「かぎばあさん」や「くまの子ウーフ」にシリーズが出て いて・・・沢山の発見に私は大興奮でした。 娘たちも本が好きで、図書館へ行くことは習慣の一つになっています。ある時、娘が「バーバ パパ」のシリーズを全部読みたいと、毎回「バーバパパ」を借りていました。あと数冊で全て読 み終えるというところまできた時、1冊だけたつの市内の図書館では借りられない事がわかりま した。仕方がない、とすぐ諦めたのですが、司書の方がいろいろ連絡をとってくださり、なんと 加古川市の図書館から取り寄せてくださいました。その絵本はとても古く、何度も修理された跡 のあるものでした。私は丁寧にページをめくり、 「図書館の方が遠くの図書館から借りてくれたん やで」と説明してから娘に読んで聞かせました。図書館はただ単に本を貸し出すだけの場所では ないと思った出来事でした。 今年は、図書館の自由研究やちりめん本作りの講座にも参加しました。他にも図書館ではいろ いろな催しがあるので、 その意味でもただ本を借りるだけの場所ではありま せんね。 図書館の行事予定を見ていると、様々な行事があり、図書館って進化して いるなと感じます。そんな図書館に通いながら、私も娘たちと一緒に、少し でもバージョンアップしていけたらいいなと思っています。 ※『読書と私』は図書館の利用者に執筆していただいています。 - 1 - 『おばけのバーバパパ』 アネット・チゾン 他 著 偕成社 本棚・78 『決着!恐竜絶滅論争』 後藤 和久 著 岩波書店 2010年、 「小惑星衝突 が白亜紀末の恐竜を含む生 物の大量絶滅の引き金であ る」と宣言した論文が発表 された。本書は、この論文 の共著者の1人である著者 が、恐竜絶滅の原因と、そ れを解明しようとする研究 者同士の論争の経緯を解説したものである。 恐竜の絶滅原因については、1980年から1 990年代までの大論争期を経て、小惑星衝突説 の証拠ともいえるユカタン半島の巨大クレーター、 「チチュルブ・クレーター」の発見(1991 年)とその詳細な調査により、2000年代には 衝突説が研究者の中では定説となった。しかし、 衝突説に反対する研究者は、インターネットなど のメディアを活用することで、論争のテーマを単 純化し、反対論を浸透させていく。逆に衝突説側 の反論については、その難解さ故に新聞記事など トピックス には取り上げられにくく、真相を理解されないま まに、 「衝突説は間違いである」というメッセージ だけが、一般に広まっていった。その現状を危惧 し、論争を終わらせるために書かれたのが、冒頭 の論文である。 この論文の共著者41人は、地質学、堆積学、 古生物学者だけでなく、惑星科学、地球科学、地 球物理学など幅広い分野から集められた。そして、 過去の研究をすべて見直し、あらゆる分野の研究 成果を集約させ、なおかつ、一般の人が読んでも わかりやすい、圧倒的な説得力をもつ論文が仕上 げられることとなった。 本書は、恐竜絶滅の原因論争が主題だが、小惑 星の衝突による環境変化の状況や、哺乳類が絶滅 を免れた理由などについても詳しく紹介されてい る。 “恐竜好き”ならずとも、地球史上の大きな謎 の解明に心躍る1冊。 (御津図書館 西田つ) みんなの財産 「本」を大切に!! 図書館の本は市民の大切な財産です。多くの方に、永く利用していただくため、大切にお取り扱いくだ さい。本を汚したり、破損させてしまった場合、その本を弁償していただく事があります。 ●飲食・喫煙をしながらの利用はご遠慮ください 食べたり、飲んだりしながら利用すると、汚れてしまう場合があります。 喫煙しながら利用すると、タバコの灰で本が焦げたり、タバコの匂いが染み込んでしまう事があります。 ●水濡れにはご注意ください 紙は湿気を含むと波打ったり、強度が弱くなったりして、元には戻りません。 そのままの状態で放置すると、カビが発生する原因となります。 ●書き込み・ページ折り・切り取りはおやめください 書き込みや線引き、ページ折りは、次に利用する方のご迷惑になり、資料も傷めてしまいます。 ページを一部でも切り取ってしまうと、本全体の価値がなくなってしまう場合があります。 らくがきはイヤだよ~!! ★こんな場合も… 落書きやページ破れ、噛み跡がある場合があります。 小さなお子様がいたり、ペットを飼っているご家庭では、資料の 取扱いにご注意ください。 万一破損してしまった場合は、必ず図書館員にお伝えください。 状態によっては、図書館で修復可能な場合があります。 ※セロハンテープなどを使用すると余計に資料が傷みますので、 個人で補修するのは絶対におやめください。 ※実際に落書きのあった絵本を スキャンしています。 - 2 - おすすめする子どもの本・79 『海のおばけ オーリー』 M.H.エッツ 文・絵 オーリーは港のそばで生まれたあざらしで す。お母さんが魚を捕りに出ている間に、み なしごだと勘違いした水兵に連れて行かれ、 動物屋に買われました。 ミルクをもらって大きくなったオーリーは、 やがて湖のそばの水族館に売られ、そこで人 気者になりました。 けれどもお母さんを恋しがり、食べなくな ったオーリーは飼育係に湖に逃がされます。 防波堤の中まで行き、ぐっすり眠っていた ところ、散歩中の人がオーリーにつまずき「海 のおばけ」と 叫びます。オ ーリーは釣 り人や遊覧 船の乗客た ちまで驚か せ、新聞やラ 『名探偵カッレくん』 ジオで報道されるおばけ騒ぎになりました。 さて、ずっとオーリーのことを心配してい た水族館の飼育係は、そのおばけはオーリー に違いないと思い、わけを話します。町中は 大笑いです 飼育係に、お母さんのいる海へ帰るように 言われたオーリーは、たくさんの湖を渡り、 運河を越え、島々を巡り、とうとう海へ到着 します。 漫画のコマ割りのように白黒で描かれた絵 は一見地味ですが、オーリーの無邪気な表情 や町の人が驚く様子をよく表しています。ま のち た、 長い旅の後、やっと出会ったおかあさん の横で眠っている最後の場面は、オーリーの 喜びと安心感が伝わり、深い読後感を残しま す。読んであげるなら6歳くらいから。 (新宮図書館 大西) リンドグレーン 作 スウェーデンの小さな街に住むカッレは、 シャーロック・ホームズやポワロなど探偵小 説に登場する名探偵よりも優秀な探偵になる ことが望みで、毎日街に何か不審なことが起 きないかと注意を払っていました。そしてい つも、男の子のアンデスと、男の子に負けな いくらい勇敢な女の子ロッタと3人で行動し ていました。 ある日、ロッタの家に母親のいとこのエイ ナルおじさんがやって来ました。カッレは、 そのおじさんの不審な行動が気になり始めま す。城跡の地下室を探検した時、おじさんが、 入口の合鍵を持っていたり、新聞の記事をえ らく気にしたりと不信感が募ってきます。そ こで、カッレは鋭い観察力でおじさんの行動 を追跡します。合鍵・新聞記事・地下室の真 珠粒など次々と出てくる事件を匂わせる謎と おじさんとの結びつきを解き明かすため、危 - 3 岩波書店 尾崎 義 訳 岩波書店 険を顧みない行動に 出ます。 やがて、2人の怪 しげな男たちがおじ さんの元に現れ、ま すます事件が緊迫し ていきます。名探偵 を目指すカッレが友 人とともに、警察も 顔負けの推理力と行 動力を発揮し、宝石 窃盗事件を解決へと導きます。 物語は、事件の発生だけでなく、少年たち が街の人に仕掛ける他愛ないいたずらや、彼 らを温かく見守る大人たちとのやりとりなど、 ユーモア溢れる日常がいきいきと描かれてい ます。小学4年生くらいから。 (御津図書館 河部) - 各館の行事予定 館 名 行 事 ※詳細は各館へお問い合わせください。 ●子どもの本を読む会 一般 11日 第2木曜日(10時~11時30分) 読書会 一般 『ニルスの不思議な旅』 セルマー・ラーゲル・レーブ 著 12日 第2金曜日(10時~11時30分) 龍野図書館 10月の予定 対 象(上段) ・ 時 間(下段) 「雨あがり」 伊集院 静 著 『冬のはなびら』より 理科の自由研究作品展 ℡(0791) 【日時】3日(水)~7日(日) 最終日は15時まで 【場所】龍野図書館(1階) 62-0469 わらべうた講座 講師:村上泰代氏 【日時】13日(土)・20日(土)・26日(金)11時~11時40分 【対象】乳幼児とその保護者(要申込) 貴重本一般公開 『ミケランジェロ・ラ・ドッタ・マーノ』、ちりめん本等の展示 【日時】27日(土)・28日(日) 11時~15時 【場所】龍野図書館資料室(2階) 講座「ルネサンス時代のミケランジェロ」 講師:相良 周作氏 (兵庫県立美術館主査学芸員) 【日時】28日(日) 13時~14時 【場所】龍野図書館研修室(2階) ●えほんのじかん 新宮図書館 ℡(0791) 75-3332 2~4歳児、保護者 22日・29日 第4・第5月曜日(11時~11時20分) 『もりのなか』他 ■おはなしのじかん 5歳児~ 6日・13日・20日・27日 土曜日(11時~11時30分) 「宝化け物」他 図書館コンサート「ジェンベの響き」 ブルキナファソ(西アフリカ)から来日したミロゴ・ベノア氏による本場西アフリカのジェンベ(太鼓)をお楽しみください。 【日時】20日(土) 18時30分~20時 【場所】新宮図書館 ※要申込(定員50名先着順) ●えほんのじかん 3~5歳児、保護者 第2・第3土曜日(10時30分~10時50分) 揖保川図書館 ■おはなしのじかん ℡(0791) 72-7666 小学生以上 13日・20日 『あかくんとまっかちゃん』 他 13日・20日 第2・第3土曜日(11時~11時30分) 「やまなしもぎ」他 読書会 一般 17日 第3水曜日(10時~12時) ●えほんのじかん 御津図書館 ℡(079) 322-1007 読書会 0歳児~、保護者 『老人と海』 ヘミングウェイ 著 14日 第2・第3日曜日(11時~11時20分) 『わたしのワンピース』他 一般 2日 第1火曜日(13時30分~15時30分) 『救命センター当直日誌』 浜辺 祐一 著 -4-
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