4月(PDF:935KB)

ら
No.79 4 月号
い
2012 年 4 月 1 日 発行
たつの市立図書館
龍 野 図 書 館
新 宮 図 書 館
揖保川図書館
御 津 図 書 館
TEL(0791)62-0469
TEL(0791)75-3332
TEL(0791)72-7666
TEL(079)322-1007
URL http://tatsulib.city.tatsuno.hyogo.jp/
携帯専用サイトへは、
左のQRコードから
(URL:http://tatsulib.city.
tatsuno.hyogo.jp/m/)
図書館へ気軽にぶらりと来館していただきたいという思いで命名しました。
図書館を英語で「Library(ライブラリー)」といいます。
「生活の中の図書館の位置づけ
‐発見、驚き、感動‐」
新宮町 北川 千加子
日常生活の中で、今日「図書館へ行こう」と決めた朝は、穏やかで柔軟な心持ちになってい
る事に最近気がつきました。
学生時代から図書館はよく利用していましたが、決まった調べ物か専門資料を見るための場
だったように思います。ですがここ数年、50代という年齢のせいもありますが、ジャンルを
問わずいろんな分野に目を向けてみようとしてから、読書の量、質が変わりました。
ある時、新刊コーナーにあった表紙の鮮やかな白鳥の写真集が目に止まりました。あまりに
も綺麗な白鳥を見て、白鳥について調べたくなったのが切っ掛けで、振り仮名つきの大きな文
字で色づかいのよい児童書から難しい語句の並んだ専門書まで、何冊も借りて読みました。ま
だ自分で理解できない事、更に詳しく知りたい事は、司書の方にお聞きしました。どの司書の
方も、即調べてくださり、納得がいくまで丁寧に教えて下さいました。この二者のコミュニケ
ーションも心暖まるもので、私にとり安らぎとなっております。
こうした事が始まりで、いつしか本だけの世界・知識に止まらず、行動に移すようになりま
した。白鳥に魅せられ、カメラ片手に白鳥の飛来地となる島根・滋賀・長野・新潟へ行くよう
になりました。今では初冬の来るのが待ち遠しくなりました。
図書館で出会った1冊の本から、あれもしてみよう、これも作ってみよう、こんどはあれを
読んでみよう、今度はあそこへ行ってみようと、世界が広がっていくのです。まさに至福の時
間です。刺激の少なくなった今日、本から得る発見・驚き・
感動は若い時と違い格別のものがあります。
これからも、私にとり図書館は知の宝庫であり、心のオ
アシス・拠り所となり、生活の一場所となることと信じて
やみません。さぁ、次はどんな本に出会うかなぁ。
※『読書と私』は図書館の利用者に執筆していただいています。
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2010.11.14 新潟県瓢湖にて撮影
本棚・74
『赤松一族 八人の素顔』 播磨学研究所 編 神戸新聞総合出版センター
鎌倉幕府を倒し、室町幕府
成立に貢献した赤松円心とそ
の子則祐、絶頂期の義則、嘉
吉の乱を起こし一族を滅亡さ
せた満祐と再興させた政則、
家臣ながら強権を握った浦上
則宗、衰退期の晴政、そして
ひ ご ろ
「三木の干殺し」で知られる
別所長治。本書は、播磨にゆかりの深い赤松一
族8人について、播磨学研究所主催講座の講義
録をまとめたものである。
円心から数えて4代目の満祐は、将軍足利義
教を暗殺し、播磨で兵を上げるが、幕府軍に敗
れ龍野の城山城で自害し、一族は滅亡する。し
かし密かに城を脱出した満祐の弟の義雅は、子
の千代丸の助命を嘆願し、許された上で自害す
る。その千代丸の子が赤松一族を再興させる政
トピックス
則である。政則を担いだ赤松の旧臣達は、当時
北朝(幕府側)が南朝に奪われていた三種の神
やさかにのまがたま
器のひとつ、八尺瓊勾玉を奪還すれば赤松家再
興を許すという密約を取り付ける。そして南朝
の皇子2人を殺害するという手荒い手段を行使
しながらも、勾玉を奪還し、赤松家は復活する。
その後、政則は応仁の乱の混乱に乗じ、播磨の
国も奪還し、中興の祖となった。
本書は赤松一族を、「播磨という地域を一つ
にまとめ上げることに初めて成功した一族であ
る」と評価する。確かに、たつの市に限っても、
城山城や前期龍野城、中垣内のさいれんぼうず
や室津の八朔のひなまつりなど、赤松一族に由
来する史跡や民俗行事が数多く残り、それぞれ
が深く絡み合っている。赤松一族を知ることで、
中世から続く播磨のつながりが見えてくる1冊
である。
(御津図書館 西田つ)
4月23日(世界本の日・子ども読書の日)
~5月12日はこどもの読書週間です!!
子どもたちにもっと本を、子どもたちにもっと本を読む場所をとの願いから、
「こどもの読書週間」
は1959年(昭和34年)に誕生しました。開始当時より、図書館・書店・学校を中心に、子どもた
ちに本を手渡す様々な行事が行われてきました。
幼少の頃から書物に親しみ、読書の喜びや楽しみを知り、物ごとを正しく判断する力をつけておくこ
とが、子どもたちにとってどんなに大切なことか…。子どもに読書を勧めるだけでなく、大人にとって
もこどもの読書の大切さを考えるとき、それが「こどもの読書週間」です。
図書館でもたくさんの本を用意して、子どもたちの来館をお待ちしています。
読書週間にあわせたイベントも開催しますので、ぜひご家族で図書館におこしください。
【新宮図書館】
あなたも一日図書館員になってみませんか?
児童・生徒の皆さんに、図書館を知って身近に感じていただける
ように一日図書館員を募集します。
美しい写真で物語の舞台を紹介します。
あわせて、朗読会を開きます。
◎とき 4月30日(月)・5月12日(土)
のうち希望日1日
※両日とも時間は9時30分~17時
◎定員 各日2名(定員を超えた場合は抽選)
◎対象 市内在学在住の小学5年生~高校3年生
※体験者はご遠慮ください。
◎締切 4月15日(日)
◎申込 新宮図書館(電話可)
他にも図書館では、
「えほんのじかん」や「おはな
しのじかん」も開催します。詳しくは4ページの各館
の行事予定をご確認ください。
※5月の予定は来ぶらり5月号、広報たつのお知ら
せ版 4/25 号に掲載します。
【御津図書館】
写真パネル展&朗読会
『星の王子さま』と
サン=テグジュペリを訪ねて
《写真パネル展》
◎とき 4月21日(土)
~5月13日(日)
※休館日を除く 10時~18時
《朗読会》
◎とき 4月21日(土)
11時~(約40分間)
◎定員 30名
◎対象 小学生以上、一般
◎申込 御津図書館(電話可)
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おすすめする子どもの本・74
『くいしんぼうのはなこさん』
いしい ももこ さく
あるお百姓の家に、はなこという名前の子
うしが生まれました。ところがこのはなこが
とてもわがままで、おまけにくいしんぼうで
「あれはいや」
「これもいや」と言ってはご馳
走ばかり食べていたので、むくむく むくむ
く大きく育って立派な子うしになりました。
春になりお百姓は、はなこを山の牧場に連
れて行きました。牧場にはたくさんの子うし
が集まっていて、お百姓は「大勢の友だちと
つき合って少しはわがままもなおるだろう」
と安心していました。ところが、角と角で闘
ううしの世界のちゃんばらに勝って1等にな
ったはなこは、山の牧場の女王となり、ます
ますわがままになってしまいました。
「みんな
ちょっとおまち!」と言っては、水浴びの場
所も昼寝をする木陰も、なんでも独り占めを
していたので他の子うしたちよりも大きく成
長しました。
ある日の夕方、ひとりのお百姓が持ってき
『秘密の花園』
バーネット 作
たお芋やかぼちゃのご馳走を、いつものよう
に独り占めして全部食べてしまいました。次
の朝、はなこはお腹いっぱいにガスがたまっ
て、破裂しそうなくらい大きく膨らんでしま
いました。獣医さんがかけつけて、他のうし
たちもどうなるのかと騒ぎ始めます。
わがままですが、どこかかわいらしいはな
この表情が豊かに描かれ、また緑を基調とし
た絵からは、牧場の春らしくのどかな印象を
受けます。読んであげるなら4歳くらいから。
(龍野図書館 三葉)
吉田 勝江 訳
インドに住むメアリは、両親から愛情を受
けずわがままに育っていましたが、両親を亡
くし、イギリスのヨークシャーのおじさんの
家に引き取られました。
メアリは女中のマーサから、広い庭のどこ
かに壁で囲まれた誰も入れない秘密の庭があ
ることを聞きます。興味を持ったメアリは、
庭に出て新鮮な空気を吸い込み走り回ったり
しているうちに、弱かった体も丈夫になって
いきました。
ある日メアリは、
掘り返された土の中
から秘密の庭の鍵と、
ツタに覆われた秘密
の庭へと続く扉を見
つけました。メアリ
が静かに扉を開ける
と、長年手入れされ
ていない庭は枯れて
福音館書店
岩波書店
いるように見えました。メアリはマーサの弟
ディッコンとこの庭を生き返らせるために手
入れを始めます。
また、メアリは何度か聞いた子どもの泣き
声の正体を突き止めようとして、コリンとい
う男の子に出会いました。コリンは病弱で、
部屋に閉じこもり泣いて暮らしていました。
外に出れば元気になると知ったコリンは、デ
ィッコンに車いすを押してもらい、メアリと
一緒に秘密の庭に連れて行ってもらいます。
そこで見たまるでベールに覆われたような緑
や白やピンクの甘い香りのする花や、小鳥の
さえずりが、コリンに更なる生きる勇気を与
えます。
草花の芽吹きや彩色豊かに描かれた自然が、
清々しい風や草花の香りを感じさせ、その庭
での体験によるメアリやコリンの人間的成長
が喜びを与えます。小学5年生ぐらいから。
(新宮図書館 井口)
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各館の行事予定
館 名
行 事
●えほんのじかん
※詳細は各館へお問い合わせください。
4月の予定
対 象(上段) ・ 時 間(下段)
0~3歳児、保護者
14日・28日
第2・第4土曜日(11時~11時20分) 『ティッチ』他
●子どもの本を読む会 一般
龍野図書館
12日 第2木曜日(10時~11時30分)
℡(0791)
62-0469 読書会
一般
総会
13日 第2金曜日(10時~11時30分)
『破船』 吉村 昭 著
貴重本一般公開 (『ミケランジェロ・ラ・ドッタマーノ』、ちりめん本等)
【日時】7日(土)・8日(日)・21日(土)・22日(日)(さくら祭期間中)11時~15時 【場所】龍野図書館2階資料室
●えほんのじかん 新宮図書館
2~4歳児、保護者
9日・30日
第2・第5月曜日(11時~11時20分) 『ぼくたちこいぬ』他 ℡(0791)
75-3332 ■おはなしのじかん 5歳児~
●えほんのじかん 7日・14日・28日
土曜日(11時~11時30分)
「しあわせハンス」他
3~5歳児、保護者
14日・21日
第2・第3土曜日(10時30分~10時50分)
揖保川図書館 ■おはなしのじかん 小学生以上
℡(0791)
72-7666
『くまのコールテンくん』 他
14日・21日
第2・第3土曜日(11時~11時30分) 「びんぼうこびと」他
読書会
一般
18日
第3水曜日(10時~12時)
●えほんのじかん 御津図書館
℡(079)
322-1007 読書会
0歳児~、保護者
年間計画作成
8日・15日
第2・第3日曜日(11時~11時20分) 『わたしとあそんで』他
一般
3日
第1火曜日(13時30分~15時30分) 『雪舞』 渡辺 淳一 著
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