「この鳥 なぁ~んだ?」 6 ~観察力を養う活動~ 【活 動 時 期】 1 年中 【所 要 時 間】 1コマ以上(継続するほどに効果あり) 【活 動 場 所】 学校周辺、校区内の公園、山野、など 【活 動 内 容】 ①「野鳥かんさつカード」の使い方を学ぶ活動。 ②「野鳥かんさつカード」を使って、野鳥の特徴を見つけたり、発見した情 報をまとめたりする活動。 ③友達と情報交換をするなど、交流する活動。 【教科等との関連】 理科 図画工作科 総合的な学習の時間 特別活動 など 1 活動のねらい ① 「野鳥かんさつカード」を使って、野鳥の特徴を見つけたり、発見した情報 をまとめたりする活動を通して、よく見られる時間帯や場所、その理由など、 自分なりの観察ポイントをつかむ。 (行動観察・記録分析の技能) ② 集めた情報を基に自分なりのデータベースを組み立てたり、互いの情報を交 流したりすることで、考えを深めたり、高めたりすることの価値を実感させ る。 (思考・表現) 2 必要なもの 野鳥観察シート ワークシート 探検バッグ 筆記用具 色鉛筆 水筒 時計 ※ 慣れてきたら、ポケット野鳥図鑑 双眼鏡 など 季節や天候に合った服装、色については、メタリック調、ラメなど光沢のある素 材の服は避けた方がよい。 (冬以外は、 「白」も警戒させてしまう。 ) 3 服装など 4 事前の指導 *野鳥は「色」を識別することができるので、自然界にない色の服を着ていると、 警戒させてしまうので、白や光沢のある素材の服は避けた方がよいこと。 →野鳥は非常に憶病(警戒心が強い)なので、ゆっくり、静かに行動する。 *「野鳥かんさつカード」の使い方を伝える。 →「いつ(季節、時間帯) 」 「どこで(地理的条件、住処、餌場の条件) 」 「天気」 「温度」は、重要な情報。後でもよいので、必ず記入。 →「くちばし」 「体形」 「尾の形」 「飛び方」 「色」 「鳴き声」など、記録する項目 全てを埋めようとするのは無理。自分が見えた、聞こえた、感じたことをメモ すればよい。 (1つでもOK。 ) *学校に帰ってきてから、図鑑などで調べることを伝える。 →「形」や「色」 、 「飛び方」や「鳴き声」をもとに、本やインターネットで調べ るので、まずは必要な情報をみんなで集めること。 - 1 - 5 活動の流れ 時間 活 動 内 容 留 意 点 1 「野鳥かんさつカード」を使ってみよう ・ 「野鳥かんさつカード」 を見せながら、活動の見 通しをもたせる。 ○感覚を研ぎ澄ませて、野鳥を感じてみよう。 ・動くものに目を向ける。 ・ 「野鳥かんさつカード」 は、多めに印刷してお く。厚手のA5版画用紙 (両面印刷)が適当。 →空を飛ぶ、チョロっと動く、 ・耳を澄ませて、鳴き声を聞き取る。 ・発見ポイントをしぼって探す。 →電線、アンテナ、避雷針(人工物なので、鳥が目立つ) ・4人くらいのグループが 適当。多すぎると、野鳥 →水平の止まり木で、見晴らしのよいところ が逃げて、他の場所に行 ってしまう。 ・メモを取りながらだと、しっかり感じ取れない。まず、感じる →木のてっぺん、池の中のくい、独立木 ことに集中しよう。そして、その後にメモを取ろう。 2 メモをもとにして、調べてみよう ~ 複 ○野鳥の特徴から、 「名前」を探し出そう。 数 ・ 「いつ(季節、時間帯) 」→夏鳥、冬鳥、留鳥。夜行性など 回 ・ 「どこで(地理的条件、住処、餌場の条件) 」 →山、低地の山林、草原、池、川など →木の枝、こずえ、穴の中、やぶの中、屋根、電線など ・写真の図鑑だと、光線の 加減で色が違って見え たり、特徴が写っていな かったりする場合があ る。イラストで示された 本がよい。 ・ 「大きさ」→スズメ、ハト などが目安 ○調べて分かったことを、 「野鳥かんさつカード」に書き加えたり、 ・言葉だけではなく、絵等 で表すのも良い。 足りなければ別の紙にメモしたりしよう。 ・鳴き声などは、聞き手に ・鳴き声や飛び方、オス・メスの羽色の違いなど、他の特徴。 よって受け取り方も変 ・いくつかの候補が見つかればグッド!特定できなくとも良い。 わるので、言葉で表す際 ・穴あけパンチなどを使って、ファイリングできるようにす の正解は無い。 (もしく は、全てが正解) ると、分類などがしやすくて良い。 調べて分かったことを交流しよう ○専用掲示場所を作って、発見したことを情報発信しよう。 ・同じ野鳥であれば、まとめて掲示すると比較しやすい。 ○ポスターセッションなどの、発表交流会をしよう。 ・まとまった時間が取れるのであれば、グループなどで協力して まとめると、内容が広がったり、高まったりするので良い。 これからも、調査を続けるぞ 〇日常的に、行動観察・記録分析を行っていこう。 - 2 - ・何度か観察を行い、十分 な情報が集まってから が良い。 ・付箋などで、返信できる と交流も深まる。 ・直接相手に質問ができる ので、更に効果が高い。 ・ 「野鳥かんさつカード」 を自由に使えるように、 共用の棚などに置く。
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