Taro-100 rika nikaido

植物細胞と浸透圧(学習指導案)
日
時
場
所
指導学級
指 導 者
教 科 書
1
単元名
平成24年6月15日(金)第5限
生物教室
2年 29名
略
啓林館 生物Ⅰ
生物体の構造と機能
2 単元の目標
(1)単元目標
すべての生物が細胞からできており、細胞が生物体の構造及び機能の基本単位であることを
理解し、生命現象を細胞のレベルから捉える視点を育成する。
(2)評価規準
単元「細胞の機能と構造」の具体の評価
①関心・意欲・態度
②思考・判断・表現
③観察・実験の技能
④知識・理解
・細胞の構造と機能に
関心をもち、観察・実
験を通して、意欲的に
それらを探究する。
・細胞の観察や実験を
通して、構造や機能に
おける細胞の多様性と
共通性を見いだす。
・細胞や組織を顕微鏡
で観察する技能を習得
し、その観察結果を的
確に表現する。
・細胞は、生物の構造
上及び機能上の基本単
位であることを理解す
る。
3 指導上について
(1)単元観(教材観)
細胞の観察や実験を通して、細胞がもつ構造上及び機能上の多様性と共通性を認識し、細胞が
生物の基本単位であることを理解させたい。また、植物細胞を用いた水の移動の実験を通して、
分子レベルの浸透現象を生徒に体感させたい。
(2)生徒・学級の実態
略
平成23年7月の授業アンケートより
質問 理科の学習内容が理解できないと感じたのはいつごろですか
(3)指導上の基本方針や留意点
観察や実験を通して、細胞が生物の基本単位であることを理解させる。身のまわりの浸透現象
に着目させ、その原理が説明できるようにする。
4
指導と評価の計画(全13時間)
次・時
学習内容・注意事項
評価規準との関連
関心
第一次
細胞の構造と働き(7時間)
第二次
第1時
細胞の機能(6時間)
・細胞膜と水の浸透
第2時
・動物細胞と浸透・植物細
胞と浸透
第3時
・植物細胞の浸透実験1
第4時
・植物細胞の浸透実験2
(本時)
第5時
・選択的透過性と物質の出
入り
・細胞と酵素
第6時
思考
技能
評価方法等
知識
④
①
③
②
③観察・実験の技能
〈行動観察・レポート評価〉
②思考・判断・判断
〈行動観察〉
③観察・実験の技能
〈行動観察・レポート評価〉
③
④
①
④知識・理解
〈行動観察〉
①関心・意欲・態度
〈口頭試問〉
④知識・理解
〈行動観察・口頭試問〉
①関心・意欲・態度
〈口頭試問〉
5 本時の指導(第4時)
(1)本時の目標
身近な食品である漬け物を顕微鏡を用いて観察し、浸透現象についてその原理を理解する。
(2)本時の評価規準
「おおむね満足できる」
(B)と判断できる状況
「十分満足できる」(A)
と判断できる状況
「努力を要する」(C)と
判断できる生徒への具体的
な手だて
②思考・判断・ ・ナスを塩もみすると、 ・ナスを塩もみすると、脱 ・実験の方法を理解させ、
表現
脱水が起こることを浸
水が起こることを細胞レ
水の移動について気づか
透現象として理解でき
ベルの浸透現象として理
せる。
る。
解できる。
③観察・実験の ・原形質分離を起こして ・原形質分離を起こしてい ・ナスの果皮のはがし方や
技能
いる細胞をスケッチし
る細胞をていねいにスケ
顕微鏡観察の仕方を指導
ている。
ッチし、その特徴を見い
する。
だす。
(3)展開案
過程
学習活動
指導上の留意点
評価方法等
導入
・前時の復習
・ナスの果皮細胞のスケッチを
確認する。
展開
・実験の目的と方法を確かめ ・実験プリントを用いて手順を 思考・判断・表現
る。
説明する。
〈行動観察〉
・モデルを利用して原形質分
・ナスを塩もみすると、脱
離を起こしている細胞の状
水が起こることを細胞レ
態を予想する。
ベルの浸透現象として理
・ナスに塩を加えてもむ。
・水分子が移動していることを
解できる。
確認させる。
・ナスの果皮を薄くはがす。 ・細胞をつくる物質について考 観察・実験の技能
・プレパラートを作成する。
えさせる。
〈行動観察・レポート評価〉
・低倍率で原形質分離を起こ
・原形質分離を起こしてい
している細胞を探し、高倍 ・倍率を変えたときの明るさを
る細胞をていねいにスケ
率で観察してていねいにス
調節させる。
ッチし、その特徴を見い
ケッチする。
・前時に観察した果皮細胞との
だすことができる。
相違点を考えさせる。
まとめ ・細胞膜が半透性であること ・次時の予告
から浸透現象が生じること
を確認する。