4年理科単元指導計画「電気のはたらき」(全12時間) 【単元の目標

4
年理科単元指導計画「
電気のはたらき」
(
全1
2
時間)
【単元の目標】
モーターカーを作って走らせる活動をもとに、モーターの回り方や豆電球の明るさが乾電池のつなぎ方や数によってどう変わるか調べ、電流の
向きや強さによって電気のはたらきがどう変化するかを関係づけてとらえることができる。
光電池は光が当たると電気を起こすことを知り、乾電池との違いを比較して、それぞれのよさを考えることができる。
時
目
標
主
な
学
習
活
動
評
価
規
準
子どものつまずきに応じた
主な指導・援助
関心・意欲・態度
乾 電 池 とモーターで走
るモーターカーに興味
を持ち、見 つ け た 疑 問
を進んで調べようとして
いる。
つまずきの様相
観 察 した事実から疑問や願い
を見いだす事ができずにいる。
評 価
学習プリントの記入内容
指 導・援 助
「ちゃんと前に走ったかな」「速
さはどうだった」等の 視点を与
える問い掛けをし疑問や願い
を持たせる。
科学的な思考
モーターが回る向きを反対にするにはどうしたらいいの 乾電池を反対につなぐ
と、モーターの回転する
だろうか
向きも反対になることか
乾電池の+極と−極を 〇仮説をたてる。
ら、電 流 に は 流 れ る 向
つなぐ向きを変えるとモ ・乾電池の向きを反対にする。
きがあると考えることが
ーターの回転する向き ○実験方法を確認し仮説を確かめる。
できる。
3 も反対になることから、 ○個々の考察を交流してまとめる。
電流には流れる向きが モーターが回る向きを反対にするには乾電池を反対にす
あると考えることができ るといい
る。
〇電流は+極から−極に向かって流れることを検流
計で確認する。
○回路について知る。
○乾電池をつなぐ向きを変えるとモーターカーが前 に
走ることを確かめる。
つまずきの様相
乾電池をつなぐ向きを変えると
モーターの回転する向きが反
対になることはとらえている
が 、電流の流れる向きと関係
づけて考えられずにいる。
評 価
学習プリントの記入内容
指 導・援 助
モデルを使って、電流の向きを
確認し、電流の向きとモーター
の回転する向きを関係づけて
考えるように助言する。
〇乾電池1つでモーターを回転させる。(個人)
モーターと乾電池を使って、モーターカーを作ろう
乾 電 池 とモーターで走
るモーターカーを走らせ 〇乾電池1つでモーターカーを作る。
る活動を通して見つけ 〇速く走らせる競争や押し相撲を行う。
1 た事実や疑問に思った ・あれ、後ろに走ったよ。
・ ことをもとに、学習計画 ・思ったより遅いぞ!
2 を立て、単 元 の 見 通 し ○ 生 じた疑問ややってみたいことを交流しまとめる。
をもつことができる。
・
どうしたら前に走るようにできるのだろうか?
・
もっと速く走らせるにはどうしたらいいのだろうか?
・
光電池を使って走らせてみたい!
○学習計画を立てる。
○モーターカーが後ろに走る事象を提示する。
技能・表現
つまずきの様相
乾 電 池 2つを使ったい 乾電池2つを使って閉じた回路
乾電池2つをどんなつなぎ方にすると回路に電流が流れ
ろいろな回路を考え、電 を作れないでいる。
るのだろうか
流が流れたつなぎ方と 評 価
○仮説をたてる。
流れないつなぎ方を図 行動観察
・+極と−極をつないで輪にする。
や表で記録することが 学習プリントの記入内容
・+極どうしをつないで輪にする。
できる。
指 導・援 助
・−極どうしをつないで輪にする。
回路を指でなぞるように助言
・電池をならべて同じ極どうしをつなぐ。
し、回路が閉じているか確認さ
○実験方法を確認し仮説を確かめる。
せる。
○個々の考察を交流してまとめる。
〇並列つなぎ、直列つなぎについて確認する。
〇速く走るモーターカーを提示する。
乾 電 池 2つを使ったい
ろいろな回路を考え、豆
電 球 が つ くか調べる実
4 験を行い、直列つなぎ
と並 列 つ な ぎ で は 、電
流が流れることがわか
る。
直列つなぎや並列つなぎにすると回路に電流が流れる
科学的な思考
つまずきの様相
乾電池2つをどんなつなぎ方にすると回路に流れる電流
直列つなぎや並列つな
乾電池が1つのときと、 並 列 ・直 列 回 路 を 正 しく作 れ
が強くなるのだろうか
ぎでの豆電球の明るさ
直列つなぎや並列つな ず、検流計が正しく使えないた
の違いや検流計の数値 〇仮説をたてる。
ぎのときの 電 気 の は た めに、期 待 される実験結果が
5 などの事実をもとに、乾 ・直列つなぎが強くなる。
らきを、電流の強さと関 得られないでいる。
・ 電池のつなぎ方によっ ・並列つなぎが強くなる。
係づけて考えることが 評 価
6 て 電 流 の 強 さが 違 い 、 ○実験方法を確認し仮説を確かめる。
できる。
行動観察
直列つなぎの方が電流 ○個々の考察を交流してまとめる。
学習プリントの記入内容
が強いと考えることがで 直列つなぎをすると回路に流れる電流が強くなる
指 導・援 助
きる。
回路のつなぎ方の資料を提示
〇並列つなぎでは、乾電池1つの時と変わらないこ と
し、適切な回路が作れるように
を確認する。
する。
4年「電気のはたらき」①
目
標
主
な
学
習
活
動
○光電池を使って豆電球がつく事象を提示する。
光電池のはたらきに興 光電池とモーターを使ってソーラーカーを作ろう
味を持ち、ソーラーカー
を作り走らせる活動を 〇光電池とモーターで、ソーラーカーを作る。
7 通して、これから調べた 〇作ったソーラーカーを外で走らせる。
い疑問や願いを持つこ ・天気が悪いとあまりは知らないなあ。
とができる。
・思ったより速く走るぞ!
○生じた疑問ややってみたいことを交流しまとめる。
・
もっと速く走らせるにはどうしたらいいのだろうか?
・
光電池と乾電池はどんな違いがあるのだろうか?
評
価
規
準
関心・意欲・態度
光 電 池 とモーターで走
るソーラーカーに興味
を持ち、見 つ け た 疑 問
を進んで調べようとして
いる。
子どものつまずきに応じた
主な指導・援助
つまずきの様相
観 察 した事実から疑問や願い
を見いだす事ができずにいる。
評 価
学習プリントの記入内容
指 導・援 助
「ちゃんと前に走ったかな」「ス
ピードはどうだった」等視点を
与える問い掛けをし、興味をも
たせる。
科学的な思考
つまずきの様相
光を当てる角度を直角
光を当てる角度や光源の距離
どんな光の当て方をすると光電池がよくはたらくのだろう
にすることや光源と光 などの要因を大きく変化させず
か
電 池 の 距 離 を 近 くする に比べているために期待され
光源装置の光の当て方 〇仮説をたてる。
こと、光が当たる面積を る結果を得られずにいる。
を変えて光電池のはた ・真上から光を当てる。
大きくすること、光 の 量 評 価
8 らきを調べる実験を通 ・真ん中に光を当てる。
をふやすことなどによっ 行動観察
して、光が強く当たると ・近くから光を当てる。
てモーターが速く回 転 学習プリントの記入内容
光電池のはたらきが大 ・光源を増やす。
するようになるという事 指 導・援 助
きくなると考えることが ○実験方法を確認し仮説を確かめる。
実をもとに、光が強く当 それぞれの要因を大きく変化さ
できる。
○個々の考察を交流してまとめる。
たると光電池のはたら せて比較するように 援 助 した
真上にしたり、真ん中にしたり、近付けたり、光源を増や きが大きくなったと考え り、繰り返し実験するように助
ることができる。
言する。
すと、光電池がよくはたらくようになる
○光電池があまりはたらかない事象を提示する。
〇照度計でどの方法も光電池に当たる光が強くなる
ことを確かめる。
知識・理解
つまずきの様相
図書館の本や教科書、活用すべき資料を見出せずに
光電池はどんな物に利用されているのだろうか
身のまわりで光電池が
インターネットなどの資 いる。
利 用 されている物を調 ○図書館の本や教科書で光電池を使っている物を調
料をもとにして調べ、光 評 価
べ る 活 動 を 通 して、光 べる。
電 池 が 利 用 されている 行動観察
電 池 と乾電池を比較し ・ソーラーハウス。
身近なものを意欲的に 指 導・援 助
9 てそれぞれのはたらき ・人工衛星。
探すことができる。
資料コーナーを設置し、分かり
・ の特徴や利点を自分の ・交通標識。
やすい資料を置いたりあらかじ
10 生 活 や 環 境 との 関 わ り ○個々の調べたことを交流してまとめる。
め簡単に光電池の利用をまと
で理解することができ 〇まとめたことをもとに、光電池と乾電池の双方の 利
めたプリントを配ったりする。
る。
点について確かめる。
〇光電池を使った電卓を提示する。
・
電気がないところでも光電池は使えるんだ!
・
電池を交換できないところに使われているんだ!
・
光電池はきれいなエネルギーとして利用されてるんだ!
技能・表現
つまずきの様相
学習したことを生かして、よく走る自分だけのモーターカ
乾 電 池 や 光 電 池 、モー 電 流 回 路 の 知 識 は あ っても、
ーを作ろう
学 習 したことを生かし
ターなどを適切につな 願いに適した回路を作れずに
て、どうすればモーター ○自分がつくりたいモーターカーを考える。
ぎ、願い通りにモーター いる。
11 カーを速く走らせること ・直列つなぎで速く走るようにしたい。
を回転させたり、豆電球 評 価
・ ができるかを考えて、自 ・光電池の角度を変えてよく走るようにしたい。
をつけたりすることがで 行動観察
12 分 の 願 い 通 りのモータ ・豆電球を光らせて走るモーターカーにしたい。
きる。
指 導・援 助
ーカーを作ることができ ○自分が考えたモーターカーを作り、走らせてみる。
直列つなぎや並列つなぎの資
る。
料などを提示し、適 切 な 回 路
今まで学習したことを使って自分だけのモーターカーが
が作れるようにする。
できたぞ
4年「電気のはたらき」②