「エコガイドとしてプロ、アマどっちがいいのか?」 P0 WNGL 世界自然ガイド総合研究所 <テーマ> エコガイドはプロガイドがよいのか、アマチュア(ボランティア含む)が良いのか? ・・結論・・ もちろんプロです ・・なぜならば・・ プロがいない業界はすたれてしまいます スポーツや芸術の世界がいい例です プロ野球があるから、朝野球や高校野球があるのです プロ野球(メジャー)という夢や希望があるから、みんな練習するのです ガイドも同じです <このレポートを公開する理由> 我が国の現状でガイドは圧倒的にアマチュア(ボランティア)が多いからです ガイド組織を養成する機関や行政もアマチュアを中心として考えます ・・高齢者の雇用や生きがいを優先するためです・・ ツアーに参加するお客様のほとんどがアマチュアの方が良いと願います ・・それは、旅行代金が高くなることを恐れるからです・・ それは明らかに間違いです 最優先は「地球環境の保全」です そのための活用です 活用するためには「職業としての自立が必要です」 何よりも長期的に考えて若者が自律できる職業を増やした方が得です そのことに気づいている方々が尐なすぎます たくさんのエコガイドが活躍すると「地球環境の保全」にもつながります プロガイドの方が良いのです 「どっちがいいの? もちろんプロです」 1、プロとアマの違いは何ですか? 答え P1 違いは「モチベーション」です ●プロ・・・生活のための仕事です 責任があります ○アマ・・・生きがい・社会貢献のため趣味です 責任は尐ないです ◆プロがモチベーションの高い3つの理由 □ライバルとの競争があります □生活を向上させるための努力をします □お金を頂くので責任があります ◆他 現在の「固定観念」についてのQ&A Q1 国民の共有財産である自然を相手に商売するのはけしからん? A エコガイドは商売ですが、自然を案内する事が仕事です それを案内することで、保全を啓蒙したり、環境に興味をもたせる事です ガイドなしでも、そこを楽しむ事が出来る中で、「より詳しく知りたい」 「楽しく過ごしたい」 「よいサービスを受けたい」などのニーズにより 仕事として成り立ちます 「必ずガイドをオーダーしましょう」という事ではなく、国民が求めるので 商売として成り立ちます 「学校」に対して「進学塾」があるのと同じです Q2 プロのエコガイドが多くなると商業的になり過ぎて環境が破壊されるのでは? A 昔の尾瀬や現在の屋久島を考えるとその事は心配です ところが昔の尾瀬や現在の屋久島はほとんどがアマチュアガイドです また、短期的な利益を優先させた結果です プロのガイドは環境が破壊されると失業してしまいます ですから、環境にダメージを与えるほどの活用はしません それがプロのエコガイドです またほとんどの国立公園などは活用しないと保全のための予算がないのが現状で す。保全するためにはある程度の活用が必要な時代です そのための法律が「エコツーリズム推進法」です 保全と活用の促進が目的です Q3 管理者などが無料でガイドするべきでは? A P2 それが理想です。アメリカや国内の一部では取り組んでいます ところがまずは予算がありません アメリカや他国では国立公園に入るには入園料が必要です それが当たり前です。その中にはもちろん保全管理のお金ですが ガイドサービスのためにも使われています。ところが国内ではお金が無料です あたらしいシステムの導入が必要となります またサービス業については、モチベーションUPのための見返りがどうしても 必要です。見返りがあるからこそハッスルしてサービスします 「例えば公務員は給料が変わりません。だれもハッスルしません」 Q4 エコガイドは人生経験の豊かな高齢者の仕事にするべき A それは正解だと思います ところが働ける時間が残り尐ないです。またレスキューなど体力的に 心配な部分があります 私がお客様でしたら、若い方を選択します。また人生経験=年齢ではありません そこを理解しましょう 「サービス業では若い方が選択されます。元気をもらうためです」 Q5 経済的に食べれないので若い方は無理では? A 現況ではそうです。 ただし、それを目指さなければ解決しません 新たな職業は定着や認識するまで時間がかかります プロのエコガイドは最近の職業です 「コンピューター プログラマーという職業も20年前はありません」 ★まとめ 現在活躍中のガイドさんの人件費は低額です 平均年齢が約60歳です。 年金で食べれます だからそれで満足しています もし、あなたのお孫さんがプロのガイドになりたいといったら、その給料でよいですか? ・・それが答えです。 将来の事を考えたらプロです・・ 2、エコガイドにプロが必要な理由 ・・結論・・ P3 人類にとって重要な役割のある仕事だからです プロエコガイドの7つの役割 □安全に楽しませる □楽しく過ごす手伝いをする □体験させる □経験させる □学ばせる □気づかせる □満足させる これらを提供するために仕事する人が必要 「パソコンを利用するのに、ウィンドーズが必要と同じ事」 プロでなければ難しい理由 □仕事ではないと本気で伝わらない □参加者もお金を支払う分モチベーションが必要となる □プロ同士だからこそ、互いに迷惑をかけない配慮をする 実例(尾瀬の場合) ●プロガイドが解説する場合、一般の人や他のグループに配慮しスペースを空ける ○アマガイドは自分のお客様だけが優先なのでスペースを占領してしまう ●プロガイドは山小屋利用時も山小屋のスタッフに気をつかう ○アマガイドは自分もお客様だと思うので、傲慢な態度と行動をする ●プロガイドはお客様を差別しないように心がける ○アマガイドは途中でお客様をリリースする ●プロガイドは責任があるので安全を最優先にし雷時などでは出発を控える ○アマガイドは責任が尐ないのでお客様のために歩きだす ●プロガイドはお客様が歩けなくなった場合には背負い搬送をする、そのために お客様の人数を制限する ○アマガイドはすぐにレスキューを養成すると考えているので、できるだけたくさんの お客様を連れ歩く ●プロガイドは解説トークが皆に聞こえるために参加人数を制限する ○アマガイドは解説トークが前の2~人だけに聞こえるようにする などの実例があります 3、最後のまとめ P4 ・・世界自然ガイドが言いたい事・・ ・・結論・・ 過去の固定観念を捨て、ガイド業界をイノベーションしましょう そうする事で「ガイドが自立可能となります」 その結果「地球環境が保全されます」 <ガイド業界のイノベーション> です しなければならない事 ●プロガイドの方 □レベルアップしましょう(知識と技術) □コミュニケーション力をアップしましょう □サービス力をアップしましょう □営業力をアップしましょう □広告力をアップしましょう ○アマガイドの方 □プロを目指しましょう □将来ガイドを目指す方のためにお給料を多くもらいましょう ◇管理者や所有者の方 □ガイドと歩くと楽しいという認識を広めましょう □ガイドが活躍する場を広げましょう ◆企画者又は主催者の方 □ガイドレシオ (ガイド対参加者の人数比)を尐なくしましょう ・・その方が安全で価値が伝わります・・ □パッケージ型から個人型に切り替えましょう ・・その方が長期的に儲かります・・ ★参加者の方 □個人で参加しましょう □回りを気にしないようにしましょう □価格より質を重視しましょう ポイントは「固定観念を捨てる」事です END
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