9 - dreamsongs18

ニューエイジ批評9
100円からのCD批評 マークポイ
ント
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<41> (ニューエイ
ジ)
・「YANNI / Yanni At
Acropolis」(PRIVATE
MUSIC/1994年 輸入盤
・100円) 柏にて <42>(ワールド)
・NUSTRAT FATEH
VOL.9
<評価>
安くても買って損した
どうでも良い
まあ、いいんじゃな∼い
かなり満足できた
非常に満足、してやったり!
日本じゃほとんど人気のないニューエイジ系音楽
家。出身はギリシャらしく、アメリカで成功(?)
してからの里帰り/凱旋公演のライブらしい。バッ
クにはロイヤルフィルのオーケストラを率いての結
構ガチャガチャしたフュージョンのようなライブを
繰り広げている。バイオリンとパーカッシブなサウ
ンドで、ご本人のキーボードプレイはさして特徴が
ない。
ちと関係ないかも知れないが、聞いていて何故か不
思議とニューエイジ系R・クレーダーマンという趣
向に思えてしまう。ギリシャ出身の出自というかオ
リジナル性が、もっとバッチリと出てくれば面白い
(例えば、バンゲリスみたいな雰囲気とか)と思う
のだけど、ちいともそんなものを滲ませない。でも
アクロポリスでコンサートしちゃう・・・ってすご
く羨ましい気がする。
まあ、アメリカあたりではそれなりに人気は出そう
だが、日本では無理というのがよく理解できまし
た!
(評価 ●●) 購入日;2003.5.5
正体が不明なので、CD価格と以前読んだ新聞の
CD批評でそれなりの評価を受けていたのを思いだ
して購入。これがCDデビューであって、しかもス
ワンソング(=最後の歌)だそうだから何やらいわ
く付きの感じがジャケットから横溢する。この歌手
(ヌスラット・ファテン・アリ・カーン)最後のラ
イブ公演の実況録音だそうだ。
アラブかインドあたりの民族音楽かなと思ってク
レジットを読んでから聴くことにしてみた。どうも
パキスタンの伝統的音楽のジャンルに『クワワリ』
なるものがあるそうな。数世紀にわたってある家系
または集団の長によって継承され、人々が抱く素朴
な日常の事象∼愛や感情の機微、神への気持ちなど
をテーマに歌い上げるのだそうな。インド音楽とど
ニューエイジ批評9
ALI KHAN [SWAN
SONG] (EMI/1998年 2枚組輸入盤)200円 柏にて
う違うのかわからないが、やっぱり変わっている。
わたしゃ時々、こういったあまり商業主義の匂い
のしない音楽が聴きたくなる(いつも聞くのはしん
どいので、この道にはのめり込まないけど、変わっ
た音楽も時には必要)ので、歌の訳が判らなくても
嬉しい感じがするのです。評価以前にただそれだけ
ですけどね・・・。
私にゃ掘り出し物のCDでさ∼、まあ、これだか
ら格安CD探しは止められない。
(評価 ●●●) 購入日;2003.6.25
<43>(ワールド)
・YOUSSOU N'DOUR
「ユッス・ンドール/
ベスト」 (VIRGIN/1995年 日
本版) 240円 柏に
て
<44>(ワールド)
・Various Artists
[DANGDUT MALAYA]
250円 {EMI/1993
年発売 輸入盤} 柏にて
以前から結構気になっていたセネガルの人気歌手
でロックミュージシャンとも共演して人気のある
ユッス・ンドール。時々中古屋で見かけていた
が、1000円近く出して購入する気もなく、TVなど
でライブを見てそれなりにイカしていると思う程度
であった。
買ってみたがなかなかいけてますよ、この人の声
は何故か郷愁があるので陳腐なメッセージでもすん
なりと耳に馴染む。アフリカらしさと欧米音楽の
マーケットのニーズとのせめぎあいみたいなもの
は、こうしたアーティストにとっていつも大きな課
題だが、この人のアフリカ臭さは何故かポップスの
原点としてのキャッチーなメロディとセネガルのド
ラムリズムとが合体して、エキゾチズムを持ちなが
ら案外耳に馴染みやすい所が欧米でも受け入れられ
る素地と思えてしまう。ヴァージンレーベルとは結
局4-5年のつきあいだったようだが、欧米マーケット
ではチャンプルー的サウンドよりロック色を濃くし
た方が受けるという感じで、そのあたりがアルバム
作りの難しさであって、当方はロック色を少し消し
て土着のサウンドを組み入れても・・と感じている
からその辺りのサジ加減はやはり大変でせうね!?
しかし、メジャーデビューしてからの4枚程のア
ルバムからピックアップしてあり、入門編としてお
手頃な感じ。(評価 ●●●) 購入
日;2003.7.12
またまた、気まぐれと夏のたるんだボケ頭の所産
から購入した、バッタ感覚ワールドミュージック。
マレイシアの歌謡曲/ダンドットのコンピレーショ
ンアルバムである。マレイシアの音楽では、シーラ
・マジットのアルバムを持っているが、彼女のアル
バムは今風のビート感覚がありバブルの時代にはそ
れなりの吸引力があったもの。一般的ダンドットに
はあまりビート感覚はなく、言ってみれば日本の歌
謡曲のようなものがちんたら安っぽいバックの演奏
に乗って流れる。それはそれで、チューハイやトリ
ピカルドリンクなど引っかけながら、夏の夕暮れに
聴いているとアジアのとある街角の屋台でたら∼ん
と弛緩している感じが連想され、旅に出た感じに
なってくる。
御徒町か上野のガード下で歌謡曲聴きながら、屋台
ニューエイジ批評9
か立ち飲み屋のカウンターでオダあげている感覚と
似てきて、アジア的共通感性みたいで嬉しくもあ
る。とまあ、ちょいと気分転換の1枚ですが、マジ
に1枚つきあうのはかなりしんどいのも事実です。
満足度/●●● (購入日:2003.8.17)
<45>(クラシック?)
・Larry Coreyell 「アメ
リカンオデッセイ」 125円 {NEC/1990年発売 見
本盤未開封} 秋葉
原にて ジャズ・フュージョン系ギタリストのラリー・コ
リエルがアメリカの作曲家/コープランドの作品を
アコースティック(オベーション)を用いて演奏し
たソロもの。フュージョンの先駆けギタリストと
いった地位でシコシコとやってきたのが、後続のバ
カテクギタリスト達の影でどちらかというと今イ
チ、ピントこないのがこの人らしいといえる。一
時、パコ・デ・ルシアあたりに接近してアコース
ティックに傾倒したが、オベーションの特色ある音
色は印象に残るが、プレイ自体に『きらめき』っ
つーもんがあまり感じられない。本アルバムも、そ
れなりのコンセプトで共演者のW・ショーターが力を
貸して、オーケストラとも共演しているのだが、
コープランドの作品がそんなに色濃いテイストがな
いので、アルバム全体に聞きごたえがないのでし
た。もーちょっと何かしようがありそうだけど、何
とも噛みごたえの少ないすました味わいのアルバム
である。
(評価 ●●●) 購入日;2003.9.20