Paris vu par quatre saisons

Paris vu par quatre saisons
La petite histoire de “quatre saisons”
キャトル・セゾンのはなし
quatre-saisons
荷車に野菜や果物を積んで売り歩く行商の八百屋。
【植】
四季なりいちご(白水社『仏和大辞典』)
キャトル・セゾンに決めた最大の理由は、
じつはこの店名でした。
私の先祖はあの、
天秤棒の近江商人でした。
なぜキャトル・セゾンなのかという話ですが、私の部屋が自由
ではなかったし、キャトル・セゾンの店にも不満があったが。
が丘に店を出し、そこをキィショップとしてしだいに方針が
私はさまざまな疑問や不満をぶつけたように思う。それでも
まとまってきて、迷うこともほとんどなくなってきたころ、
翌日、仮契約書にサインをした。アセラフ氏にその後の商品
他社の運営する競合店や類似店がいろいろと出現してきまし
のレベルアップを口約束させて…。
ところがパリのキャトル・セゾンが方向
た。私は自社内にそういう店をもって自
社内で競い合い、たがいに成長すること
を変えはじめた。アセラフ氏がスタート
が結果として客に愛される店になるだろ
させたアートファクトというタイで生産
うと判断しました。そのため私は海外の
する安い家具を中心とした卸売り業が一
店との提携を考えました。もうそのころ
応軌道にのると、日本のキャトル・セゾ
私は世界中に八つの好きな店がありまし
ンにもその安売り路線を押しつけてきた
た。そうしたら隣の志村老先生が医院を
のである。
もう止めるから君に借りてもらいたいと
私は現社長と共に激しく抗議した。アー
突然言ってこられましたし、娘の病死と
トファクトとキャトル・セゾンの完全な
いう試練と私の仕事をやりたいという息
分離が実行されなければ、もうキャトル・
子からの返事も返ってきました。そこで
セゾン・ジャポンは契約を打ち切ると。
私は提携先をパリのキャトル・セゾンに
アセラフ氏は分離を約束したが、彼の拡
最終的に決めたのです。
大路線はもう止められず、パリ・キャトル・
当時はレ・アルに出て来た新しいキャト
セゾンはタイのみやげ物屋化するのを止
ル・セゾンを訪ね、店長さんからご主人
められなかった。そして一昨年、とうと
に電話をしてもらいました。三十分ほど
うアセラフ氏はキャトル・セゾンを買っ
でそこに着けるから待っていてくれとい
てくれと言ってきた。私たちは若干の条
うことでした。私は店を見ていました。
件を加えてその話をうけた。キャトル・
店内の家具の引き出しや扉を開けると、
セゾンはこうして育ての親であったわれ
そこには小物のストックがつめこまれて
われのものとなった。アセラフ氏から見
いましたので、私が思わず笑っていたと
れば、育ての親である私たちにキャトル・
き、小柄なユダヤ人のアセラフ氏が意外
セゾンの将来を託すべきだったと思った
のである。そして私の部屋リビングのキャ
に早く到着しました。彼がなぜ笑ってい
るのかと訊くので、私の部屋が最初から日本でしていること
トル・セゾン・ジャポンからジャポンがとれた。
を、あなたもしていたからと答え、二人で大笑いし、仲良し
これからもキャトル・セゾンが自社内の烈しく良き競合店と
になり、バスティーユの事務所で、その日のうちに契約まで
して、今までにも増して「私の部屋」に負けない奉仕を、顧
進んでしまった。私はレ・アルが好きなショッピングセンター
客にしつづけることを、私は祈っている。
㈱私の部屋リビング創業者
前川 嘉男
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1987年9月15日、
キャトル・セゾン 日本1号店がオープンしてから、
今年で20周年を迎えることができました。
この20年間、
「自然を感じながら豊かに住まうパリの暮らし」をテーマに
私たちは日々の生活をより楽しく、
より豊かに暮らせるようなコトを提供する店作りを行ってきました。
月日経ち、店舗が増え、またスタッフが入れ替わることがあっても、
その基本は今もひとりひとりに受け継がれています。
これからも新たなパリの魅力とともに、私たちの大切にしていることを
皆様にお伝えできればと思います。
今回は20周年特大号として、
オリジナル・パリマップを制作し、
スタッフのパリのお気に入りもご紹介しています。
OPERA GARNIER
pi.vendóme
PARIS 1区 ♦ ルーブル美術館、サントノレ通り、
チュイルリー公園、パレ・ロワイヤルがあるパリの中心。
PL DE LA CONCORDE
PALAIS ROYAL
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jardin des tuileries
キャトル・セゾンで働きはじめてからますま
いつもおしゃれの参考にするのがフランス
FOURUM
すフランスに興味を持つようになった。
お店
で初めて買ったチェスト。
フランス柳で作ら
の映画です。
ボーダーシャツや甲の浅いバ
レエシューズ…さらりと着こなしてしまう彼
れたもの。年数が経てば経つほど味がでて
女たちにあこがれます。
キャトル・セゾンの
くる一生を共にするだろうこのチェスト。部
お洋服もフランスの古き良きデザインがと
屋にあるだけでなんだか懐かしさを漂わせ
りいれられ素敵です。
2年前に購入した白
ホッとする。
これが私の暮らしの中のフラン
いシャツは今でもわたしのお気に入りです。
スなのかな。
(トキオ 大渕 都)
(トキオ 大藤 留衣)
S EI
NE
ル・クルーゼのお鍋が私にとっていちばん
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茶色いラインのボウルはサラダやスープ、
お茶
身近なフランスもの。料理が得意とはいえな
碗がわりにもする。
大きなボウルはお芋を潰し
い私でも、
それなりにおいしくできる
(気が
たり、
お菓子作りに使います。
オーバルの器は
する)
のです。
さすが食いしんぼうの国のお
週末、
夫がたまにグラタン作りに使うもの。
ど
鍋。
それなりにおいしくできるので調子に
れも今はなきフランスの陶器メーカーディゴ
乗っていろいろ作ってみたくなります。
わが
ワンのものです。
シードルカップは入手先が違
家のは地味めなみどり色。
その色も好きで、
いますがディゴワンのもので毎日使うもの。
フ
適度に使いこんだ姿もまたよい感じです。
ランスではどの家庭にもごく自然にあるものだ
(トキオ 前本 良子)
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けど、
わが家にあっても自然に馴染むこの器。
フランスから来た事に感心しながら今晩も晩
酌にお料理に…。
(トキオ 真加部 陽子)
私のお気に入りの物の一つに、
フランス製の
QSのお店に入った時に香る懐かしいよう
キッチンクロスがあります。
キャスケットを
JARDIN
な香りに、私はいつも癒されています。…私
DU パンを包んだチェックのクロ
被った少年が、
は一年半ほど前、学校の研修旅行でパリへ
スを枝にぶら下げて肩に担いで歩く…昔観
行ったとき、
コロンを買いました。
それを日
LUXEMBOURG
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た、
フランス映画の1シーンです。
チェックの
本へ帰ってから嗅いでみると、
パリでの思い
クロスがとてもかわいらしく見え、
それから
出が一瞬にしてよみがえったのです。
パリで
色々なクロスを買いました。
そして、
あの少年
香った匂いと同じ香り。楽しい思い出や刺
のようにパンや果物を包み、
公園でピクニッ
激を受けたことなど、
いろんな思い出に浸る
クをするのが私の大好きな休日の過ごし方
ことができました。
その時の香りと似ている
です。
いつか、
パリの公園でのんびりピクニッ
お店の香りが私は大好きで、
いつも香りを
クをしたいな。
(トキオ 河内 佳奈子)
楽しんでいます。
(トキオ 中山 玲奈)
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窓から見えるお隣の古いアパートは、壁一
お家の中もお出掛けも、
いつも私の側にあ
面、蔦の葉で覆われています。
アパートと家
るのが、
バスケット。学生の時に初めてパリ
の間には大きな金木犀の木もあって、窓か
に訪れた時にも、素敵な柳のカートを持っ
ら手を伸ばせば枝に届きます。気持ちが良
た女性を思わず撮らせてもらった記憶があ
いので、
よく窓を開けます。春には新しい葉
ります。子供の頃から身近にあったバスケッ
が芽吹きます。
日に日に大きくなります。風
ト。
写真の中には母の手作りのものもありま
にさやさやと揺れたり、
雨にぽたぽた濡れた
す。
日本とフランスでは文化も違うし、使わ
りします。鳥も来ます。下を覗くと、陽だまり
れる素材も違うけれど
「籠・バスケット」
は
で猫がまあるくなって寝ています。金木犀が
昔から様々に使われていて、愛着のあるもの。
香ると、
じきに蔦の葉も色づきます。
ささや
作られた背景がわかるとより一層大切にし
かな、
こんな豊かさ。
(トキオ 大湊 美穂)
たくなります。
(トキオ 小倉 淳子)
結婚祝いに友人からもらったル・クルーゼ。
私の憧れている事。
いつかパリ郊外の一軒家
我が家の煮込み料理のほとんどは、
この鍋
のような家で暮らす事。
自分で壁を塗り替えた
で作られます。
中でも、
フランスの香りを感
り、
タイルを貼ってみたり、
庭いじりをしたり。
暮
じられるラタトゥイユは、
ル・クルーゼに良
らしながら少しずつ自分の好きなように手を
く似合います。
できたての熱々はもちろん、
加え、
自分と一緒に年を重ねていけるような家
冷やして前菜にしたり、
パスタソースやオム
を造りたい。
そんな夢が叶う家造りをキャト
レツにかけたりと色々な味が楽しめます。
ル・セゾンがやってくれたら、
といつの頃からか
きっとフランスのお母さん達も、
こんな風に
思っていた。
すると20周年を迎える今年、
レス
キッチンライフを楽しんでいるのかしら…と
パス・キャトル・セゾンが始まった。
私の家造り
フランスへ思いをめぐらせます。
(トキオ 神田 千絵)
はまだ先の事だけれど、
その日が来る事を楽
しみにしている。
(トキオ 船木 由実子)
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QUATRE SAISONS TOKIO † 2-9-3 JIYUGAOKA
MEGURO-KU, TOKYO