栄養だより8月号

栄養だより
平成25年8月 松ヶ本保育園
8月、夏真っ盛りです。
暑さの中、子供たちに負けず元気なのが、園庭の菜園で育つ野菜たちです。
子供たちが、毎日のように収穫して給食室に持ってきてくれ、子供たちや野菜の元気な姿を見て、こちらも
元気をもらっています。
さて、8月の最終日、8月31日はその「野菜“や(8)さ(3)い(1)”の日」です。
食事の副菜や添え物になる野菜ですが、存在価値は主役級なのです。
人の手をかけ、長い歴史をかけて食べやすいように改良された野菜は料理に彩りをそえるだけではなく、
体の健康を守り、心を豊かにしてくれる食べ物です。
野菜のよいところ
季節を感じることができる ふるさとを感じることができる
その土地ならではの伝統野菜
その季節に必要なもの
●栽培される土地の気候風土、暮らし
●お店や食卓に並ぶ野菜から季節の
にあわせて、長い年月をかけて改良さ
移り変わりを感じることができます。ま
れてきた「伝統野菜」は、地域のよさや
た、旬の野菜にはその季節に体は必要
歴史、文化を伝える大切な食べ物とし
とする栄養素も多くふくまれています。
て注目されています。
ビタミン・ミネラル・食物繊維
の宝庫
体の調子を整え、免疫力もアップ
●ビタミン類や、カルシウム、鉄、カリウ
ムなどの無機質(ミネラル)、そして食物
繊維が多く含まれ、体の調子を整え、
免疫力をアップしてくれます。
さらに
“phyto(ファイト)”は植物、“chemical(ケミカル)”は化学成分の意味があり、ファイトケミカルと
は植物由来の化学成分ということになります。野菜や果物にはビタミン類やミネラルのような栄養
素や食物繊維がありますが、それ以外の例えばポリフェノールのような「非栄養素」も身体の健康
維持・増進に役立つ作用があります。それらをファイトケミカルと呼びます。
夏野菜に含まれるファイトケミカル
オクラ
なす
トマト
ゴーヤ
ピーマン
ネバネバ成分のムチンやペクチンは胃腸を守り、免疫力もアップ。
紫色のもとナスニンで血管をきれいに。
赤色のもとリコピンは体のさびつきを防止。
苦味成分モモルデシンは胃を丈夫にし、食欲を増進。
におい成分ピラジンには血液サラサラ効果もあり。
8月には「野菜の日」以外にも食べ物に関係する日があります。
8月6日はハムの日
ハムは主に豚肉を使用し、塩漬けして煙でいぶしたも
のです。加工法により種類も異なり、「ロースハム」「ボ
ンレスハム」「生ハム」などがあります。ヨーロッパで生ま
れたとされ、日本には江戸時代の終わりから明治にか
けて伝わりました。
原料が豚肉なので、良質はたん
ぱく質とビタミンB1が豊富で、夏
ばて解消などの疲労回復が期
待されます。
8月7日はバナナの日
バナナが日本に初めて輸入されたのは明治36年で、
台湾の商人によってと言われます。バナナには130種
もの品種が存在し、色も紫や「レッドバナナ」という赤色
のものもあります。バナナは高カロリーで消化がよく、ス
ポーツをするときの間食に最適です。
またバナナに含まれるカリウムは
高血圧を予防し、食物繊維やオ
リゴ糖は腸の働きを高め、便秘
を改善してくれます。