第4学年外国語活動学習指導案

第4学年外国語活動学習指導案
(*本校の「特色ある教育活動」に位置づけて実施)
平成22年 7月1日(木) 第5校時
第4学年3組
児童数27名
担
吉田 香奈子
任
地域協力者(AC)
村上
暢子
研究主題
楽しくコミュニケーションする外国語活動
~
1 題材名
評価からみて創る授業の充実~
「日本の四季を伝えよう」
○ 関連単元…英語ノート6年「友だちの誕生日を知ろう」
2 題材の目標
○ 四季を題材とする英語表現に親しみ、楽しんで英語活動に取り組む。
○ 友達に好きな四季を尋ねたり、自分の好きな四季を言ったりして、進んで友達と関わろうとする。
○ 季節リングを作り、日本の四季のすてきなところを外国の人に伝えようとする。
○ 外国の季節の移り変わりと生活のつながりについて知り、異文化への興味・関心を持つ。
3 題材の評価規準
■ 好きな季節を尋ねたり答えたり、ゲームをしたりする中で、英語の音声や表現に慣れ親しむ。
【音声・表現】
■ 英語で尋ねたり答えたりしながら、友達と楽しくかかわってコミュニケーションする。 【コミュニケーション】
■ 季節リングを用いて、日本の四季のすてきなところを外国の人に伝えようとする。
【コミュニケーション】
■ 外国の季節の移り変わりと生活 のつながり、外国や日本 の気候・風土の違いやそれぞれのよさに気づく。
【言語・文化】
4 児童の実態
本 学 年 の児 童 は、1年 生 の時 から外 国 語 活 動 を経 験 し、あいさつの仕 方 や食 べ物 (おかし、ランチ、フ
ルーツ)の名前、遊び、色、などを題材とする学習をしてきた。そのため、外国語活動では、あいさつや歌、
ゲームなどを、楽しんで活動している児童が多い。
毎回のふり返りカードでは、英語の発音や友達と会話をするときが難しいという反応が多い。
日 常の学校生 活では、落 ち着いて学 習し、当 番 活動やグループ活動など友達と楽しくコミュニケーショ
ンを取ることができる児童が多いが、外国語 活 動の授業では、慣れない単語に出合 ったり、それを用いて
活 動 をするときは不 安 を感 じるようである。また、新 しいことや知 らないことについて、慣 れたり考 えを深 め
たりするのに時 間 がかかる児 童 が多 く、積 極 的 に挑 戦 することに難 しさを感 じる傾 向 があるようである。今
まで慣 れ親 しんだ英 語 表 現 を用 いて外 国 語 を楽 しむことを大 切 にするとともに、教 材 と学 習 活 動 の工 夫
により、学習意欲と自信を持って楽しくコミュニケーションがとれる力をつけていきたい。
5 研究主題と題材の関連
四 季 という題 材 は、学 校 行 事 や生 活 習 慣 など、児 童 の日 々の生 活 に関 わっているものである。また、
日々の生活を送る中で好きな季節があり、わくわくするものである。自分の好きな季節をなぜ好きか伝え、
その季 節 の良 いところをわかってもらいたい、知 ってもらいたい、友 達 の好 きな季 節 を知 りたいという思 い
を、コミュニケーションする力のエンジンにしたい。
また、3年 生 の時 に、総 合 的 な学 習 「外 国 の人 と仲 良 くなろう(異 文 化 交 流 )」で、外 国 の人 を支 援 する
NPO 法人の方にお話を聞いたり、外国について調べたり、外国の人にしてあげたいことをまとめたりした。
その中 で、外 国 の人 の役 に立 ちたいという気 持 ちが大 きくなった。さらに、道 徳 「愛 国 心 ・国 際 理 解 」で、
日本のよいところや外国のすてきな文化にふれ、どの国の人とも助け合っていくこと、困っている人に進ん
で親切にすることについて考えを深めた。これらの学びを具体的に実践することにつなげたい。
6 研究主題に迫る手だて
(1)
楽しくコミュニケーションするための手だて
コミュニケーションへの関心・意欲・態度
①自 分 が好 きなことや自 分 自 身 のことを相 手 に伝 えようとする。 ②わからない言 葉 があっても身 振 り
手振りから相手のことをわかろうとする。 ③よりわかり合うことを楽しもうとする気持ちをもつ。
・
「I like ~.」を用いて、自己表現したり友達の好きな季節を聞いたりして、たくさんの友達と関わることの
できるゲームを用意する。
・
抵抗なく楽しく言えるように、単語を絞り、同じフレーズを少し変えながら何回も使う場面を設定する。
・
各季節の象徴的な絵を入れた単語カードで、各季節のイメージを持ちながら楽しくコミュニケーション活
動できるようにする。
・
季節リングを作る活 動を通して、自分 が好きな季 節の好きなものや好きなことを相 互に発表できるように
する。
(2)
外国語への慣れ親しみと興味・関心を高めるための工夫
慣れ親しむ
予想して動くことができる。自然に声を出す。前時の活動を想起することができる。
・ 自 分 や友 達 が好 きなものをリズムに乗 ってテンポよく繰 り返 し口 にすることで、楽 しく発 音 できるようにす
る。
・ 絵カードを使ってゲームを楽しむ中で、自然と外国語を口にできるようにする。
・ 単語や「I like ~.」など、今まで学習してきたものを多く活用する。
・ 新しい単語や表現を若干学習するように組み込んで、興味・関心が発展するように促す。
・
各 季 節 の自 然 や食 べ物 、行 事 などイメージを二 つずつ提 示 し、イメージをもちにくい児 童 のヒントとなる
ようにする。
(3)
言語や文化に関する気付き
気づく
①日本と外国の言語・文化に対する一人一人の認識 ②知的な側面だけでなく情意的な側面もふく
まれる。③次の自発的な活動を誘発する。
・
地域協力者(AC)の在外体験や異文化体験を話してもらい、異文化への興味・関心を引き出す。
・
メインのアクティビティと関連して、映像や絵本などの資料を用意してイメージを持ちやすいようにする。
(4)
・
評価を活用する具体策・工夫
評価 規準を児 童 と共 有するために、ウォームアップのプロセスでわかりやすい言 葉で提 示 する。また、ク
ロージングのプロセスで、共有した評価規準からの、振り返りを児童と教師が共に行うようにする。
・
評価規準達成の視点から、誰もが話せるように単語をしぼり、自分の気持ちが伝えられるようにする。
・
評価を活用して評価と指導の一体化を行うため、重点をかけて設定した評価規準に至らない児童の姿
を想定し、どの児童も評価規準を満足するように教師の手立てを準備し、指導案に記述する。
この見 取 りと評 価 、手 立 てを講 じることを授 業 の中 で実 践 し、単 元 や年 間 の外 国 語 活 動 を通 して、全
ての児童が評価規準を満足する学習指導の実現を目指す。
また、評 価 規 準 以 上 の学 習 状 況 を示 す児 童 には、Good,Very Good,Excellent などの承 認 や賞
賛の声かけをして充実した活動の継続や発展を励ます。
・
ふり返 りカードにより、自 己 の学習 状 況 をふりかえり意 識するように促す。また、教師 が児 童 の自 己 評 価
を把握して、次時の組み立てや指導に活かすようにする。
・
児童の活動や発声の良さなどは、どのプロセスでも Good job, Nice, Excellent など認め褒める言葉をか
けて活動を励まし、認め合い・学び合える学級風土の醸成につなげるようにする。
(5)地域協力者(AC)の活用について
・
発音の手本を示してもらう。
・
児童の学習状況に応じて、英語の表現や発音を確かめたり、繰り返しの練習を指導したりする。
・
ゲームの説明を、担任と共に実演も組み込んで行い、児童に分かりやすく伝える。
・
メインのアクティビティーに関 連 した在 外 体 験 や異 文 化 体 験 を話 してもらい、児 童 の異 文 化 への興 味 ・
関心を引き出す。
・
本 時 の評 価 規 準 について、児 童 ・教 師 とともにウォームアップのプロセスで共 有 し、児 童 への関 わり方
の基本としてもらう。
7 単元の指導計画
活動
活動のねらいと内容
テーマ
評価の重点
言語材料
音声・
コミュ
言語・
表現
ニケー
文化
ション
1.好きな
・“Hello
song.”を歌う。
季節な
・四季の名前に親しむ。
あに?
・各季節のイメージをふくらませる。
・ spring/summer
fall/winter
・ strawberry/
・キーワードゲームをする。
cherry blossoms/
・「I like ~.」を用 いて、どの季 節 が
water melon/
好きか言う。
○
summer vacation/
○
・好きな季節チャンツをする。
grapes/
・好 きな季 節 を象 徴 するものを絵 カー
moon viewing/
ドに書く。
orange/snow
・What season do you like?
・I like ~.
2.好きな
季節な
あに?
〔本時〕
・“Hello
song.”を歌う。
・ spring/summer
・四 季 と象 徴 するものの名 前 に親 し
fall/winter
む。
・ strawberry/
・自 分 の好 きな四 季 やその理 由 を言
cherry blossoms/
ったり尋 ねたりして、英 語 の表 現 に
慣れ親しむ。
water melon/
○
○
・「I like ~.」を用いて、自分の好きな
grapes/
季節について発表する。
moon viewing/
・季節リングを作る。
orange/snow
・外 国 の季 節 や特 徴 を紹 介 してもら
・What season do you like?
い、異文化にふれる。
3.好 きな
季節を
紹介し
よう
・ I like ~.
・「I like ~.」を用いて、自分の好きな
季節について発表する。
・季 節 リングを用 いて、日 本 の四 季 の
summer vacation/
・ spring/summer
○
すてきなところを外国の人に伝え
fall/winter
・ I like ~.
・We like ~.
※他教科・他領域との関連的指導として
この単 元 の前 には、総 合 的 な学 習 「外 国 の人 と仲 良 くなろう(異 文 化 交 流 )」で、外 国 の人 を支 援 する
NPO 法人の方にお話を聞いたり、外国について調べたり、外国の人にしてあげたいことをまとめたりした。
その中 で、「外 国 の人 に日 本 の料 理 を紹 介 したい。」「よく使 う日 本 語 を教 えたい。」という、外 国 の人 の
役に立ちたいという気持ちが大きくなった。
さらに、道徳「愛国心・国際理解」で、日本のよいところや外国のすてきな文化にふれ、「日本がすてき
な国だと思ってもらいたい。」「今まで知らなかった国の人と仲よくしたい。」など、どの国の人とも助け合っ
ていくこと、困っている人に進んで親切にすることについて考えを深めた。
8 本時の学習
「日本の四季を伝えよう!」(2/3)
(1)授業目標
○ 好きな季節やその理由を進んで伝え合う。
(2)評価規準
☆ 友達に好きな季節の名前を積極的に言ったり尋ねたりして、進んで友達と関わろうとする。
☆ 外 国 の季 節 や季 節に応 じた生活 の様 子を知 り、外 国 や日 本 の文 化の違 いやそれぞれのよさに気 づ
く。
(3)本時の展開
活動項目
活動内容
教材・教具
(時間)
評価
児童
Warm-up
あいさつ
担任
地域人材(AC)
Hello,~先生.
Hello, everyone.
Hello, everyone.
I’m ~, thank you.
How are you?
How are you?
(2分) And you?
I’m
fine, too.
Thank you.
Activity1
音楽に合わせて歌う。
Let’s sing
歌(2分)
一緒に歌う。
“Hello
song.”
CD
♪“Hello song.”
Main
・AC の後 に続 いて繰
AC と一 緒 に季 節 の名
各 単 語 の 絵 カ ー 単語の絵カード大4種
Activity1
り返す。
前を言う。
ドを見 せながらチ 類
どの季節
ャンツをし、手 本
・ spring/summer
の発音をする。
fall/winter
が好 きチャ
のりきれていない児 童
ン ツ を す
の そ ば に 行 き 、 笑 顔 で 一 緒 にデモンスト
る。(2分)
一緒にチャンツをする。
Activity2
説明を聞く。
仲間集め
レーションする。
※AC,HRT で見本を見せる。
HRT: Hello. My name is Kanako .
ゲームを
コミュニケーション
す る 。
の必要性をもたせる
(8分)
ために、好きな季節
のものを書いたカー
AC:
Hello.My name is Nobuk o.
好きな季節のものを
書いたカード
・ strawberry/
cherry blossoms/
HRT: What season do you like?
AC:
I like fall .
ドを見せずに行う。
water melon/
summer vacation/
grapes/
AC:
What season do you like?
HRT: I like fall .
moon viewing/
orange/snow
《好きな季節が同じだったら》
HRT: OK.Let’s go!
☆ 友 達 に好 きな季 節
の名 前 を積 極 的 に言
《好きな季節が違ったら》
HRT: OK.Good bye.
AC:
Good bye.
ったり尋 ねたりして、
進 んで友 達 と関 わろう
としている。
〈行動観察〉
Activity3
好きな季節ごとに分
季節の好
かれて集まる。
季節ごとの扇形台紙
I like ice cream .
HRT: I like swimming .
き な も の を 自分の好きな季節の
紹介する。
AC:
ものを紹介しあう。
(14分)
自分の好きな季節のものを紹介しあ
う。
季節リングの作り方を説明し、外国の
好きなものカードを
集めて、季節リング
を作る。
人に日本の四季を紹介することを伝
える。
人数が少ないグループに入り、カード
の他に好きなものを考えさせる。
Activity4
「 I like ~ . 」 を 用 い
季節ごとに
て、季 節 の好 きなもの
発表する。
を他 グループに発 表
(7分)
AC:
I like ice cream .
AC:
I like swimming . ・・・・
AC:
What season?
カード台紙
季節ごとのリング
する。
発 表 から、季 節 のす 季 節 リングにどんな題
てきなところに気づく。
What season?
名 をつけるといいか聞
く。
Closing
AC の周りに集まる。
今 日 の 授 業 で 素 敵 な 外 国 の季 節 や季
外国の特色ある季節
Activity1
活 動 をしていたり、よく 節 に応 じた 特 色
の写真
外国の
がんばっていた子ども ある生 活 の様 子
お話(4分)
の 姿 を い く つ か 紹 介 す のお話をする。
る。
Activity2
今 日 楽 しか ったことを What did you enjoy
ふり返りカード
ふり返り
発表する。
☆ 外国の季節や生
(4分)
today?
一人ひとりふり返る。
活の様子を知り、外国
や日本の文化の違い
やそれぞれのよさに気
づく。〈ふり返りカード〉
あいさつ
HRT、AC と終わりのあ 終 わ り の あ い さ つ を す 終 わりのあいさつ
(2分) いさつをする。
Good bye, ~.
る。
をする。
Good bye, every one.
Good bye, ~.
準備するもの
CD
みんなのえいごCD1 ♪3 “Hello song.”
単語絵カード
spring/summer/fall/winter、
各季節カード
strawberry/cherry blossoms/water melon/summer vacation/
grapes/moon viewing/orange/snow
ふり返りカード、好きなものカード、季節ごとの扇形台紙
×4
(4)指導上の留意点(主な手だて)
☆
友達に好きな季節の名前を積極的に言ったり尋ねたりして、進んで友達と関わろうとしている。
音声表現、方法への理解を支援
① 個別に言い方を教える。確かめる。
② 活 動 前 に、「どうしても友 達 が思 い出 せないとき、やさしく言 ってあげる。」ことを相 手 に伝 えて支 援
する。
自信をもった活動を促す支援
③ 一緒に発音する。
④ リズムをとってあげる。
⑤ Good job, Nice, Excellent など認め褒める言葉をかけて活動を励ます。
【観察対象児童の傾向と支援の手立て】
名前
傾向
手だて
英語に興味・関心があり、理解しているが、恥ずかしがって声が小さい。
★D
コミュニケーションをとろうとする気 持 ちは高 いが、発 音 やフレーズの言 い方 に
★E
難しさを感じており、慣れるのに時間がかかる。
言 葉 がつまってしまう傾 向 があり、フレーズの言 い方 に慣 れるのが難 し
F
い。
コミュニケーションをとろうとする気持ちが高く、発音やフレーズを理解するのも
G
早いが、実践の場では緊張して言葉につまる傾向がある。
コミュニケーションをとろうとする気持ちが高く、発音やフレーズを理解するのも
H
早い。また、相手の目を見て、はっきりと言うことができる。
⑤
① ④
① ④
④
⑤
★抽出児童
☆ 外国の季節や季節に応じた生活の様子を知り、外国や日本の文化の違いやそれぞれのよさに気づく。
⇒・ふり返りカードにより見とり、評価する。
・写真の様子などにより、児童の理解やイメージがスムーズにもてるように支援する。
(5) ふり返りカード
4年 外国語活動
ふり返りカード
名前
できた
まあまあ
①楽しく学習できましたか。
②友達と楽しく会話できましたか。
③むずかしかったことは何ですか。
④楽しかったことは何ですか。
⑤外国の季節や生活について、わかったことはなんですか。
あまり