大江工場 情報電子化学部門の グローバル展開の中核 (愛媛県新居浜市) 敷地面積 463,000m2 大江工場の概要 2009 年 4 月、光学機能性フィルムやリチウムイオン二次電池 構造転換期を迎え、1983 年に大江地区の石油化学プラント 用セパレータ等の生産を行っていた愛媛工場の大江地区を加 は操業を停止し、千葉工場での集中生産に切り換えることとしま 工組立分野の工場として位置づけ、大江工場が発足しました。 した。以後、大江地区は、新素材生産センターとして再生を図り、 大江工場は、情報電子化学品研究所、情報電子化学品質保 液晶用部材や電池用部材の生産を行うようになり、現在に至っ 証室、光学製品事業部とともに、加工組立型事業に最適な製 ています。 造・技術開発マネジメントの構築や、技術・人材の蓄積を図り、 製品紹介 既存事業の競争力強化と新規事業への対応を通じ、住友化学 ■光学機能性フィルム(偏光フィルム) (株)および住友化学グループの加工組立型事業の発展と成長 偏光フィルムは、液晶ディスプレイには不可欠の構成材料で を支えています。また、情報電子化学部門のグローバル展開の あり、液晶テレビ・スマートフォン・タブレット端末等に幅広く使わ 中核となるマザー工場としての役割を担っています。 れています。当社は、韓 国・台湾・中国にも同製 品の生産拠点を持ち、グ ローバルに事業を展開し ています。 ■リチウムイオン二次電池用セパレータ 当社のセパレータは、これまで長年培ってきた化学合成技術 と加工組立技術を組み合 光学機能性フィルム工場 大江工場の変貌および変遷 わせた独自技術により、耐 熱性に優れた安全性の高 い製品となっており、信頼 大江地区は 1958 年に我が国で最初に低密度ポリエチレン・ エチレンの製造を開始したのが始まりです。その後、1963 年に はポリプロピレンを、1967 年にはベンゼン・トルエン・キシレンの 製造を開始しました。大江地区のエチレン設備を中心に、新居 浜・菊本地区にも誘導品工場を配置して、コンビナートを形成し ていました。しかし、二度のオイルショック後、石油化学は大きな 性向上に応えうる製品とし て高い評価を得ています。 デバイス開発センターとの連携 大江工場は高分子有機 EL のデバイス開発を担うデバイス開 発センターとともに、これまで培ってきた加工組立型事業の技 術・人材を生かし、高分子有機 EL デバイスの研究・開発に努め てまいります。高分子有機 EL は、発光層の形成方法として溶液 系での印刷法が適用できるため、低コスト高生産性で大型パネ ルが製造でき、次世代ディスプレイとしての大型テレビ、あるい 昭和 30 年代後半の 大江地区 (エチレンプラントが 稼動している。) 50 年後 現在の大江地区 (加工組立工場が 立ち並ぶ。) は照明などを中心に今後市場が急成長するものと期待されて います。 国内事業所所在地 ○ 本社・支店 ● 工場・研究所 大江工場
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