H24.5.30精神老健シンポ

5 月 30 日(水)
四谷駅前「プラザエフ」へお集まり下さい。
認知症 の 人 に精 神 老 健は い ら ない
入院の必要のない認知症ケアで穏やかな地域生活を
認知症高齢者の精神病院への入院が増加しています。しかし、居住先と支援体制が整備
されれば、多くの人は退院できるのです。「社会的入院」が、ふたたび認知症高齢者の中
で繰り返されようとしています。
本来、認知症の人にとって、精神病院は適切なケア環境にあるとはいえません。生活上
の制約が多く、その管理的療養環境が BPSD を悪化させ、過剰な薬剤投与、拘束という悪循
環も見られ、長期入院という状態を引き起こしているからです。
WHO は、この 4 月に発表した「認知症に関する報告書」の中で、日本の介護保険を高く評
価しながらも、「多くの認知症患者が入院していることは問題」と批判しました。
しかるに、日本精神病院協会は、入院者の減少対策として、精神病院の「精神保健老人
保健施設」への転換、グループホームへの参入を提起しています。これらの動きは「形を
変えた精神病院入院」であり、名前が変わっても、医師を頂点とした管理的治療、長期収
容の繰り返しに繋がるものであり、私たちはとうてい容認することはできません。
このシンポジウムは、認知症高齢者の精神病院入院の弊害を具体的に指摘し、認知症に
関する啓発活動の重要性、訪問診療による認知症診療の効果、医療・介護スタッフの在り
方などを明らかにします。そして、認知症の人が地域で穏やかに生活を送るため、どのよ
うな施策を構築していくべきかについて、実践に立った提言を行います。
さらに、この提言を受けて、主要政党の代表の皆さんのご意見を伺い、これを実効ある
政策に結びつけていきたいと思います。
認知症ケアは 21 世紀最大のテーマのひとつです。しかし、その具体的展開は大きく立ち
遅れています。いま、医療も介護も、いや政治も社会も、認知症ケアの確立に大きく踏み
出すことが求められています。
このシンポジウムがその第一歩となるよう、多くの方々の参加を呼びかけます。
認知症の人に精神老健はいらない
シンポジウ ム
− − 入院の必要のない認知症ケアで穏やかな地域生活を
目
的
精神病床の空床を精神老人保健施設に転用し、中重度認知症の専用施設とす
る構想を、人権の問題として阻止し、入院する必要のない認知症ケアを提言
する。
主
催
介護の社会化を進める1万人市民委員会 2010
日
時
2012 年 5 月 30 日(水)13:00∼17:00
場
所
主婦会館 プラザエフ
入場料
会員
無料
非会員
クラルテ(B2F)
500 円
<プログラム>
12:30∼13:00
受付
13:00∼13:50
「精神介護型老健の問題点」
海上寮診療所
13:50∼14:40
上野
秀樹
精神科医
「具体的支援に結びつくアセスメントと出前診療」
敦賀温泉病院
玉井
顕
精神科医
休憩
15:00∼17:00
政党討論
「認知症の精神老健は必要か」
民主党
衆議院議員
山崎
摩耶
自由民主党
衆議院議員
あべ俊子
公明党
参議院議員
渡辺
孝男
上野
秀樹
精神科医 アドバイザー
玉井
顕
精神科医 アドバイザー
池田省三
1万人市民委員会政策委員 コーディネーター