構造生物学四方山話(2003年バージョン) ま

 構造生物学四方山話(2003年バージョン)
神田大輔
(九州大学・生体防御医学研究所)
だ「構造生物学」という便利な言葉が生まれる以前から,タンパク質の構造生物学的研究
ま を行って来た私の経験に基づいて,構造生物学に関する話題をいくつか提供します。物事
が1
0
0%正しいことはあり得ません。個人の置かれている状況で変わりますし,今は正しくとも
一年後には判断が変わることもあり得ます。というわけで,以下は20
03年において75%くらい
確かな話です。
外からみた構造生物学のイメージ
いわゆる「構造生物学」を生業にしていない人達からは,
「構造生物学分野」はどのように見
られているのでしょうか? 雑誌にはコンピュータグラフィックスのきれいなタンパク質の絵
が溢れているし,インパクトファクターの高い雑誌に掲載されることが比較的多いと見なされ
て,おいしい学問分野であると思われているのではないでしょうか? 羨ましい反面,何が面
白くて立体構造決定をしているのか?と思っている人も多いはずです。一見何の脈絡もなく
次々にいろいろなタンパク質を対象とするので,学問に対する哲学というものがないのではな
いか? 構造生物学研究者は便利屋にすぎないと,心の片隅で思っていませんか?
生物関係の研究者は二種類に分類できます。一番目の分類の人はタンパク質をただの丸や四
角で表わして,
「加水分解酵素」のような現象論的な名前をつけて満足できる人です。もっと高
次の生命現象を研究したいので,要素としてのタンパク質はただの丸や四角で良いのです。こ
れに対し,二番目の分類の人はタンパク質がどのように特定の物質を見つけて,どんなふうに
加水分解するのかをそのカラクリまで考えないと満足しない人です。生物というよりは,化学
や物理的な考え方が好きです。この二つの立場は生物学研究の本流ですが,この二つをつなぐ
糸はそれほど太くないというのが印象です。立体構造決定しながら,ノックアウトマウスをつ
くるような新しい研究スタイルがないものかと思いますがいかがなものでしょう?
最高級 NMR マシンと最強 F 1マシン
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趣味のタンパク質昆虫採集
立体構造解析技術の現状
体の構造において,二つの球状タンパク質が表面で接触してい
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0
3年現在,X 線結晶解析と NMR 解析に関しては,方法論自
るというイメージが普通ですが,ある球状タンパク質に他のタ
体は完成しているといってよい段階にあります。今はハイス
ンパク質が巻き付いているような構造もあります。この場合,
ループット化や自動化を目指した技術開発の段階です。一方,
巻き付いている側のタンパク質は単独で発現しても立体構造は
電子顕微鏡を用いた方法には二次元結晶を用いた電子線回折と
形成できないのが普通です。
イメージ処理を中心とする単粒子像解析があります。どちらも,
タンパク質調製成功の後は,結晶化する条件のスクリーニン
まだ技術開発と同時に構造解析するような段階にあって,一般
グや良い NMR スペクトルを測定するための溶液条件の検討を
に汎用されるに至っていません。
行います。これも試行錯誤を要する結構時間のかかるプロセス
タンパク質の立体構造決定はどれくらいの時間がかかるで
です。影響するパラメータの数が多いのですべての組み合わせ
しょうか?これはタンパク質調製から論文投稿までを考える
を試すわけにはいきません。短い期間(数ヶ月)で終えるには
か,立体構造決定過程のみを考えるのかで違います。全体の過
経験と勘が必要です。あなたのタンパク質が生物学的に興味が
程を考えると律速はタンパク質の調製にあって,大量(1
0mg 程
あればあるほど,この条件検討には時間がかかります。という
度)で純粋(>99%)なタンパク質試料を得るのはそれほど簡単
のは,生物学的に興味のあるタンパク質は他のタンパク質と複
ではありません。さらに,タンパク質の精製ができて透明な溶
雑に相互作用するのが仕事なので,純粋に取り出して高濃度の
液ができたとしても安心はできません。得られたタンパク質が
溶液を調製すると,相手がいないので自分同士でぺたぺたくっ
立体構造をきちんと形成できずにランダム構造ということが意
つく傾向があります。この現象をアグリゲーションと言います
外に多くあります。遠心上清に回収されたから,収量が高いか
が,アグリゲーションを抑える条件を見つけることが構造解析
ら,というのは当てになりません。ランダム構造なら細胞内で
成功のための鍵です。
分解されるのが理屈ですが,昨今の大量発現系は壊されるより
良い結晶が得られた,または良い NMR スペクトルが得られれ
も,速くタンパク質を作ってしまいます。昔は酵素活性を測っ
ば,最終立体構造座標を手に入れるのは時間の問題です。今な
ていたので一応安心できるのですが,最近は機能未知タンパク
ら,半年程度が平均でしょう。今後自動化プログラムなどが改
質やドメインを切り出すような実験をするので,良い評価シス
良されれば,もっと短縮されるはずです。
テムがありません。そこで面倒とばかり,生化学実験や結晶化
スクリーニングにすぐに入るのは感心しません。一次元 NMR ス
構造生物学の現状
ペクトルを測定することをお勧めします。この場合は安定同位
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90年代なかばあたりから,構造生物学という言葉が流布し,
体ラベルは不要ですし,分子量や濃度の制限も立体構造決定に
一般化しました。今や大学や研究所では,構造生物学の看板を
比較すると大幅に緩いのです。無駄な一年間をたった1
0分で回
掲げる研究室が必要です。構造生物学がここまで繁盛している
避することができるのです。
わけは,タンパク質をあたかも巨視的な機械装置のように,そ
蛇足ながら,タンパク質が立体構造を形成しないことが正し
の機能をメカニカルな記述で説明できることにあります。例え
いケースである場合もあることを指摘したいと思います。複合
ば,タンパク質表面のくぼみにリガンドがはまり込んで,タン
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パク質のコンホメーションが変化し,その結果,ドメインの相
のあとに立体構造の絵が出てきて,ここにαへリックスがある,
対配置が変化するというような見てきたような記述をします。
あそこに水素結合がある,などの話を延々と聞かされます。結
本当は,リガンドは結合と解離を繰り返したり,タンパク質に
局,一番面白かったのは,コンパクトにまとめたタンパク質の
はかなり大きな構造の揺らぎがあったりともっと動的な記述が
機能に関するイントロだったりします。多分,発表者は与えら
必要だと思うのですが,この程度のおおざっぱな記述の方が人
れたタンパク質の立体構造決定に苦労して成功したのでしょ
間にはわかりやすいのでしょう。ただし,酵素反応などはマク
う。自分の構造がかわいくて,詳細のすべてを他の人に伝えた
ロな記述では不十分で量子化学的な記述が必要かもしれませ
いのでしょう。でも,ここに水素結合が3本あるというのは,
ん。
アミノ酸の一次構造を決めてみたら,セリンが3個続いて出て
構造から機能が理解できると言いましたが,この場合のタン
きましたというのと同じことなのです。
パク質の機能とはその「生化学的な」機能を意味しています。
立体構造がわかったときに,どのような問題に答えることが
これに対して,タンパク質の「生物学的な」機能があります。
できるのかという問題意識が薄いことが話がぱっとしない原因
例をあげると,ヘモグロビンの酸素結合が生化学機能ですが,
です。ある課題に関してその立体構造から何が期待できるのか
酸素運搬は生物学的機能です。タンパク質の構造のみからその
を論理立てて説明することが重要です。細かな話はすぐに忘れ
生物学的機能を推定することはできません。
ます。でも,構造がわかるとこんな新しい説明や理解が可能な
最近は構造生物学を掲げるシンポジウムの集客能力は落ちて
のかと聴衆を感心させれば成功です。
きていると思います。言い換えると,タンパク質に興味がなけ
れば,その構造生物学的話はつまらなくなっているのです。こ
構造生物学の黄昏
れ自体は構造生物学的手法が十分に浸透した結果なので喜ばし
私は過去に生化若手の会の夏の学校で「バイオ NMR の黄昏」
いことです。ただし,たとえタンパク質に興味があっても,な
のタイトルで話をしたことがありました。実際に聴いた人の数
おつまらない発表も多いように思えます。長々としたイントロ
は少なかったのですが,ポスターがあちこちに貼られたために,
タイトルだけが有名になりました。話の趣旨は「タンパク質の
NMR 解析はルーチンワークになって,
バイオ NMR 研究者はスー
パー高級テクニシャンにすぎない。しかも,対象に興味がなく,
次々と対象を変えるのでこれでは昆虫採集だ」とバイオ NMR の
凋落ぶりを黄昏(たそがれ)に例えたのでした。本当は続きが
あって,だから「これからは本当の構造生物学を指向しようと
いう」かなり建設的な内容でした。この状況は今も変わってい
ないと思います。スーパー高級テクニシャンからスーパーの文
字が取れてしまうのもそう遠い未来ではないでしょう。
研究をやるからには,皆,大発見を目指しています。些細な
実験結果から思いもかけない新しい展望を開くのが本当の研究
でしょう。構造生物学の分野では,立体構造情報を基に機能を
「説明」するのが仕事です。したがって,本当に予想外の発見と
いうのは少なく,有ったとしても他の分野に比べてスケールが
小さいような気がします。このような理由から,私個人として
は構造生物学をやっていることに関して軽い劣等感をもってい
ます。立体構造決定屋の汚名を返上すべく,立体構造の視点と
解析手法を出発点として,生化学や細胞生物学を融合した真の
構造生物学を展開したいと願って,努力してきました。究極は
「構造決定をしない構造生物学研究」
です。禅問答のようですが,
その真意はまた次の機会に。
立体構造決定屋の愉しみ
とはいえ,私を含めて多くの人が立体構造決定を愉しんでい
ることは事実です。データを PDB(プロテインデータバンク)
に登録すれば,人類全体の共有財産になり,未来永劫記録され
メールオーダーで結晶構造解析
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ます。膜タンパク質や巨大タンパク質複合体など,今でも困難
な対象に挑んで世界で一番乗りをすることは快感です。タンパ
体,巨大タンパク質複合体などは(網羅的な意味では)入って
ク質の構造はなんてきれいなのでしょう。新しい構造を解析す
いません。結局のところ,すでに述べたように,
「そこにタンパ
ることは珊瑚の海を泳いで新種の熱帯魚を発見するようなもの
ク質があるから解析する」ではなくて,問題意識を持って「タ
です。そのタンパク質の立体構造を世界で初めて見ていること
ンパク質を選択して,立体構造決定+αをする」気持ちが必要
に対する感動があります。立体構造を見なければ到達すること
です。
「+α」に何をするかが,構造生物研究者のアイデンティ
が困難な作業仮説を生み出すことができます。
ティになります。
立体構造決定屋の秘かな愉しみ
構造生物研究者との正しいつきあい方
立体構造決定のための,X 線回折装置,NMR 装置,電子顕微
大多数の人は自分の研究しているタンパク質の立体構造決定
鏡は一台数千万から数億円もする高価な装置です。これらを使
や構造生物学的研究をしてくれる共同研究先を探しているに違
いこなす知識と技量を身につけることは,F1レーサーになった
い有りません。でも,構造生物学をやっている人には,どのよ
プロの誇りがあるというものです。そして,苦労に苦労を重ね
うなタンパク質でも溶けてさえいればやりますというような人
て得られた結晶に X 線を初めてあてるとき,あるいは NMR ス
は多分いません。誰でもそれなりのポリシーを持っているもの
ペクトルを初めて見るときには緊張します。そして,高分解能
です。核酸に結合するタンパク質が好き,とかの事前リサーチ
の回折像やきれいな NMR スペクトルが目の前に現れたときは
も重要でしょう。そして,構造を解いたらこの疑問が氷解する
「生きてて良かった」と思います。
といった具体的な提案が必要かと思います。
構造決定のためのタンパク質の量や純度に関しては構造研究
構造ゲノミクス登場
者が要求するハードルはなかなか高いです。
「たくさん出来てい
以上の立体構造決定屋の愉しみを大幅に減ずる(と一般に思
ますよ」と持ち込まれる電気泳動をみて,量と純度が両方とも
われている)のが,構造ゲノミクスプロジェクトの台頭です。
不十分であることを説明することが普通です。大量のタンパク
構造ゲノミクスはなるべくたくさんのタンパク質の立体構造を
質を純度よく精製するにはそれなりのノウハウがあります。立
ハイスループットでかつ網羅的に決めてしまおうとする国家レ
体構造解析にはアフィニティタグを切り離す操作や,イオン交
ベルのプロジェクトです。これはポストゲノムシークエンスと
換カラム,ゲル濾過カラムの精製などがあり,意外にマニュア
してはきわめて自然な流れです。ただし,個人的にはもう少し
ル通りにはいきません。共同研究する場合,タンパク質の供給
実現の時期が遅れて欲しかったとは思います。構造ゲノミクス
を受ける約束をするのですが,結局,発現系をもらって自分の
の目的は,テンプレートになるようなタンパク質構造をデータ
ところでタンパク質調製をすることが多いことになります。こ
ベースとして整備して,任意のタンパク質のホモロジーモデリ
うなると引き受けることができるタンパク質の数は限られてし
ングを可能とすることです。副産物としては立体構造決定の自
まいます。そこで,タンパク質精製に励んで,タンパク質溶液
動化のための装置やプログラムが開発され,市販されることに
を持ち込めば結構気軽に予備実験をしてもらえるかもしれませ
あります。構造ゲノミクスが終了する近い将来には立体構造決
ん。なんと言っても時間がかかるのがタンパク質の精製だから
定手法は拡散して,誰でも使える一般的な技術になります。事
です。最近は結晶化の予備的なスクリーニング実験のセット
実,宅急便で結晶を放射光施設に送って,遠隔操作で結晶回折
アップをするロボット(自動分注機)があるのでかなり気楽に
測定を行うといったことがアメリカやヨーロッパでは始まりま
引き受けることができます。可能なら,自ら予備的な結晶化ス
した。日本でも近い将来サービスが始まるでしょう。こうなれ
クリーニングを行って,結晶らしきものができるところまでを
ば高価な装置や技術も不要になって,結晶解析が生化学研究室
やっておけばなおグッドです。
の標準的な手法になると断言できます。
(おまけ)
構造ゲノミクス時代の構造生物研究者の立場
立体構造決定用のタンパク質溶液の目安は以下の通りです。
では,構造ゲノミクスの時代あるいはポスト構造ゲノミクス
タンパク質の濃度は最低1
0mg/ml 程度は必要です。濃縮は膜をつ
を 見 据 え て,真 の 構 造 生 物 学 者 は 何 を す れ ば よ い で し ょ う
かって遠心操作で行います。濃縮中に沈殿することもあるので
か? ホモロジーモデリングが可能になるとはいっても,ある
注意。安定な pH で10mM 程度の薄い緩衝液を使います。単に過
特定のタンパク質の機能を知りたければ,ホモロジーモデルで
去に使っているからという理由だけで,いろいろなものを添加
は不十分であって,実際に立体構造解析を行う必要があります。
するのは絶対に避けて下さい。溶解度を上げたり,安定性に必
構造ゲノミクスの論理は10個のタンパク質の発現を試して,1個
要なものを最少限加えます。塩,DTT,アジド,グリセロール,
の性質の良いタンパク質を選んで立体構造決定するということ
EDTA などです。アフィニティタグは可能ならプロテアーゼ処理
にあります。残りの9個については構造生物学者に任されてい
で除いておく方がよいでしょう。電気泳動で一本のバンドに見
ます。また,構造ゲノミクスには膜タンパク質や基質との複合
えても,アフィニティ精製のあとに,イオン交換とゲル濾過を
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さらにかけておくほうがよい。特にゲル濾過には少量のアグリ
パク質が他のタンパク質やペプチドを認識するときに,結合が
ゲーションの除去,低分子物質の除去,バッファー交換などの
弱くかつ特異性が広いケースがあり,生物現象としても重要で
効能があります。
ある。このような〈ゆるい相互作用〉の構造的基盤を解明する
ことを目指している。
」となります。
自己紹介
今回,タンパク質の一生に採択していただいた「ミトコンド
私は以前は大阪にある生物分子工学研究所(BERI)にいまし
リア外膜透過装置の立体構造と通過中のポリペプチド鎖のコン
たが,2
00
2年4月に現在の所属(九州大学)へ移りました。以
ホメーション」はこのラインに沿った研究課題です。研究室に
前は NMR を主な手法として用いていましたが,
NMR に加えて新
は つ い て は ホ ー ム ペ ー ジ http://www.bioreg.kyushu-u.ac.jp/vsb/
たに X 線結晶解析を始めました。研究内容を20
0字で説明する
index.html を見て下さい。名古屋大学の遠藤斗志也さんと共同研
と,
「構造生物学的手法(X 線結晶解析と核磁気共鳴法,その他
究でおこなったミトコンドリアプレ配列レセプター Tom2
0分子
の物理化学的手法)を用いたタンパク質複合体の構造と機能の
の構造が二つの教科書の絵として採用されていて,これもホー
解析。対象とするタンパク質は主に細胞表面と細胞内のシグナ
ムページでご覧になれます。最後に月並みですが,大学院生(シ
ル伝達に関与しているものが多いが,特に限定はしない。タン
ステム生命科学府)を募集していますのでヨロシク。
「酩酊講演」余話:黎明期のユビキチンとプロテアソーム
田中啓二
(東京都臨床医学総合研究所)
じめに
は
第一回「タンパク質の一生」班会議は,昨年沖縄で開
催された。その渦中の懇親会後に「酩酊講演:ユビキ
チンとプロテアソーム(と私)
」と題して個人的な研究史を
発表させて戴く機会を得た。その講演においては,
「若い研
究者達に向けてのメッセージを」という吉田領域代表者か
らの依頼を込めて,ユビキチンとプロテアソームの発見の
経緯から現在に至るまでの研究の軌跡について,アルコー
ルの余波もあり得意とする冗長・漫談講演を行った。その
後,本ニュースレター誌の遠藤編集長から「その時の話が
真面目な話より面白かった」という余り有り難くない理由
写真1:右から A. Goldberg。筆者,J. DeMartino
(1
9
8
9年頃)
で説得され,この小文を書く羽目になった。筆者は現役の
研究者であり(と本人は思っている)
,まだ回顧談を上梓するほどに齢を重ねているつもりはな
いが,時の流れは疾風の如くで,このような原稿の依頼がくると,流石に「現役」と「引退」
の狭間に身を委ねている境遇に自ら憐憫の情を禁じ得なくなる(と言っても引退まで未だ1
0年
近くを残しているので,簡単に朽ち果てるつもりはないが…)
。
余談はさておき,本題である「黎明期のユビキチンとプロテアソーム」
,言い換えると「いか
にしてユビキチンやプロテアソームが発見されたか」という小史について語ることにする。ユ
ビキチンの発見については,
「その発見は偶然であった」という巷間に流布していない逸話があ
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