ニュージーランドについて

第6回
ニュージーランドについて
いよいよ2月21日(月)から、ニュージーランドでの語学研修が始まります。今回は、最近生徒か
ら質問されることの多いニュージーランドについて触れたいと思います。
本校では毎年ニュージーランドでの語学研修を行っています。中学3年生が、2月下旬∼
3月上旬までの約2週間、現地の語学学校に通いながらホームステイを経験します。
←ニュージーランドの国鳥「キーウィ」
ニュージーランド概要
ニュージーランドは南半球に位置する島国。2つの大きな島と多くの小さな島々からできている。首
都はウェリントン。総面積は日本の約 70%で人口は日本の約 3%。1平方キロメートル当たりの人口密
度が 333 人の日本に対し、ニュージーランドは 14 人!羊の数は人口の約 14 倍で、
「羊の背に浮かぶ
国」といわれている。
クライストチャーチは、ニュージーランド内で2番目、南島では最大の人
口を有している都市。街の中心に建つクライストチャーチ大聖堂が街のシン
ボルとして有名。また、市内に740を超える公園があり緑豊かな街並みか
ら「ガーデンシテイ(庭の街)
」と呼ばれている。特に2月はフラワーフェス
ティバルを開催しているため街中に花があふれている。
←ニュージーランドの地図(赤文字の場所がクライストチャーチ)
充実した語学研修にするためには、まず健康であることが第一。気候や
生活習慣などニュージーランドと日本のちょっとした違いを紹介するので
参考にしてみてね。
時差
日本との時差は3時間。ただし、2010年9月 6 日∼2011年
4月3日までサマータイムのため、現在の時差は1時間早まり4時間と
なっている。
気候
ニュージーランドは南半球のため日本とは季節が逆。1年のうちで
最も暑いのが1∼2月。最も寒いのが7月。ただし、夏と冬の気温差
資料:地球の歩き方
は10℃前後で日本程四季がはっきりしているわけではない。また、日中は暑くなるが、朝・夜は涼し
くなるため「1日の中に四季がある」といわれている。半そでだけでなく、長そでも必ず持参する。温
度差があるため風邪をひかないように注意。
紫外線
ニュージーランドの紫外線は日本の約7倍といわれている。紫外線を浴び続けると
シミやシワなど肌の老化を早めたり、遺伝子を傷つけ、将来皮膚ガンになる可能性を
高めてしまう。特に1、2月は紫外線が多いため日焼け止めを塗る、帽子をかぶるな
ど各自対策するように心がける。天気予報に紫外線指数という項目があるため参考に!
シャワー
ニュージーランドでは入浴はお風呂ではなく、シャワーが一般的。
お湯はタンクに溜めて使用しているため、長時間お湯を使用している
と後から使う人のお湯がなくなってしまうので注意。シャワーは短時
間で済ませるようにする。
クライストチャーチ
大聖堂
電圧
日本では家庭用電気の電圧は 100V だが、ニュージーランドの電圧は
240V。240V に対応していない電気器具を使用したい場合には変圧器
を使用。またコンセントのプラグの形状が日本とは違うため注意。
<コンセントのプラグの形>
日本
ニュージーランド
主な交通公共機関
クライストチャーチでの主な交通公共機関はバス。ホームステイ先から学校までバスで通学する人も
多いはず。また、ヴィクトリア広場、大聖堂、シティーモールなどの観光主要施設のルート上には無料
の循環バスもある。無料循環バスは、平日は約 10 分毎、休日は約 15 分ごとに運行されているため上
手に活用しよう。
歩行者用信号
無料循環バス
日本での歩行者用信号の順番は、青→青点滅→赤だがニュージーランドは青→赤点滅
→赤の順番。赤点滅のときは渡って OK。
医療機関受診の流れ
体調を崩さないことが理想的だが、万一のときに備え、医療機関受診の流れを一通り
知っておこう。
1.まず一般開業医(General Practitioner)に行き診察を受ける
ニュージーランドで医療機関を受診する場合には、GPといわれる一般開業医のもとで診察を受け
る。GPは、内科・外科・婦人科など全般にわたり診察をするため、どんな疾病でもまずは GP へ行き診
察を受ける。症状が改善されない、または高度な専門技術が必要とされる場合はGPから紹介され、専
門医(Specialist)にかかる。
・ 日本のように問診票を記入。名前や、年齢、ニュージーランドでの保険の加入の有無などを記入
する。
・ 体温計は耳で測定するものが多い。
・ 夜間や休日の診療は救急病院での診察となる。
・ 救急車は日本と違い有料扱い。利用後に請求される。ER(救急治療室)に搬送され治療する。
2.処方箋、薬の手渡し
医師の診察終了時に処方箋が手渡され、薬局で薬剤師より薬が手渡される。
・ 医師は必要最低限の薬のみ処方するため、治りかけの場合や、自然治癒力で完治すると判断した
場合には、薬を処方されないこともある。
・ 日本のように薬の副作用を考え、胃が荒れないよう胃薬を処方することはない。副作用の胃炎を
心配する人は、牛乳やヨーグルトなど胃を保護する物を食べたあと、薬を飲むようにする。
もし具合が悪くなってしまった場合は早めにホストファミリーに伝えること。また、体調面で心配な
ことがある人や持病がある人は、語学研修前に主治医に相談すること。体調不良になったときに備え、
風邪薬や頭痛薬、酔い止めなどの薬を持参すると安心。
昨年度、中学校を卒業した12期生にニュージーランドへ行く後輩達へのアドバイスをもらいました。
緊張や不安もあるかと思いますが、大切なのはこちらから親しくなろうとする気持ちです。先輩達から
の貴重な意見を参考に楽しんできてください。
ホームステイ1日目に準備しておくと便利なもの
ノート、メモ帳(バッグからすぐに取り出せる場所に準備!)
ホームステイ1日目は、家から学校までの行き方や、その家のルールなど重要事項を
いろいろと教えてもらう。そのときにノートに書いてもらうようにお願いすると便利。
聞き逃してしまったときや忘れてしまったときに確認することができる。
自分の紹介文
自分の家族のことや、学校のこと、趣味のこと、住んでいる町のことなど自分のことを
紹介する文章を英文である程度考えていく。1日目には日本での生活について聞かれることが多い
ため、考えておくとスムーズに答えることができる。
必需品
日焼け止め 紫外線が日本の7倍
電子辞書、予備の電池
カメラ、充電器
長袖の上着
喜ばれたおみやげ
<例>
折り紙 特にシュリケンを折ったときに喜ばれた。
箸
絵はがき 日本の歴史的建造物や景色が描かれている
昼間は暑いが朝・晩は冷え込む。また、授業
もの。
中はクーラーがかかっているため、半そでの
和紙を使用している小物
上に1枚羽織れるものを持参すると便利。
ホームステイのときに心がけること
① パスポート、貴重品は必ず持ち歩くようにする。
現金をひとつにまとめない。また、スーツケースの中に入れっぱなしにしないようにする。
② 自分の部屋に引きこもらない。
用事がないときでもできるだけリビングにいるようにする。こちらから関わろうとする姿勢をみせる
ことが大事!そうするとすぐに交流が深まり打ち解けることができる。特にホームステイ中の最初の
休日は重要。ホストファミリーが海や観光に誘ってくれることが多いため、友人同士遊びに行くこと
は避ける。
③ 分からないことがあるときは、早めに自分から聞く。
洗濯物をどうしたらよいか、食事の準備の手伝いなど分からないことがあるときは、早めに尋ねるよ
うにする。また、初日は嫌いな食べ物を確認されることも多いので、どうしても食べられないものが
ある人はきちんと伝えるようにしよう。