障害者スポーツ文化センター横浜ラポール運営事業

第8節 障害者スポーツ文化センター横浜ラポール運営事業
市内唯一の障害者スポーツ・文化・レクリエーション振興の中核拠点施設として、地域
や利用者のさまざまな状況に即した事業を行いました。運営の基本理念を「リハビリテー
ションサービスの向上」
、
「豊かな人生への支援」
、
「共生社会実現への取組」と定め、本事
業団内の各部門との連携を基軸に、リハビリテーション・スポーツ及び文化事業を核とし
た各種プログラムの展開、多様な地域資源(横浜市体育協会、各種競技団体、民間企業等)
との連携に基づいた事業を推進しました。
今年度は、第 3 期指定管理者の選定に向けて積極的に取り組んだ結果、引き続き平成 28
年度からの 5 年間についても指定管理者として施設の管理運営を行うこととなりました。
また、利用者サービスのさらなる向上として、各施設の大規模工事や利用時間の変更を
順次行うとともに、利便性をあげるため事業参加費の事前徴収と振込による手続きを実現
しました。案内リーフレットについては、三か国語版を新たに作成しました。
スポーツ事業では、東京 2020 パラリンピックに向けた取組として、多くの方々に障害
者のスポーツを理解していただくよう、競技用車いすや車いすバスケットボール競技の体
験会等を行いました。また、横浜マラソンの寄附金を活用して、横浜市立の全小中学校に
対する PR 活動、ヨッテクにおけるパラリンピアンのトークショー、各種イベント時に障
害者スポーツ体験会等を実施しました。
文化事業では、地域企業の協力を得て、障害のある方の書道展や、民間企業の協力によ
る障害児の余暇活動充実のためのおもちゃ展示会等を開催し、より広く多くの方に参加し
ていただき、さらに新たな展開に向けた共催事業も行うことができました。
聴覚障害者情報提供施設では、手話通訳等の派遣事業、聴覚障害者相談等の事業の充実
に努めました。また、平成 28 年 4 月施行の障害者差別解消法に関わる横浜市新規事業に
ついては、横浜市及び関係団体との協議・調整を重ね、円滑な事業実施に向けての準備に
取り組みました。
今年度の開館日数は 346 日で、施設利用者数は延べ 453,135 人(昨年度延べ 449,774 人)
と昨年度に比べ増加し、1 日平均約 1,310 人の利用がありました。8 月には開館からの延
べ利用者が 900 万人を突破し、セレモニーを実施しました。
1 施設運営事業
(1) 運営方針
障害者等のグループ(団体)または個人による自主的なスポーツ・文化・レクリエーシ
ョン活動を支援するため、各スポーツ・文化施設の貸出と管理を行いました。
広報については、港北区役所掲示板や広報紙「ラポラポ」
、インターネット等をとお
して、ラポールの事業を紹介し、障害者の社会参加の促進を図りました。
(2) 平成 27 年度における重点的な取組
重点的な取組については、次のとおり実施しました。
ア 安全で快適な施設運営の基盤整備
利用者や各団体も参加した実践的な防災・消防訓練を定例的に実施することで、不
測の事態にも冷静で的確な対応ができるよう、職員の危機管理意識を高めました。
また、開館より 20 年以上が経過した施設の老朽化に対して、今年度はメインアリ
ーナの天井修繕、プールろ過器とシアターの舞台電源装置等の入れ替えといった大規
模工事を行いました。
イ 利用者サービスの向上
利用者の意見を随時取り入れながら、サービスの向上を念頭に施設運営を行いまし
た。開館時間における昼及び夕方の施設休止時間については、ニーズをふまえ利用時
間の変更を各施設で順次実施しました。
「ハマピック」参加費については、事前徴収を行い、振込による手続きを実現しま
した。また、総合受付前のモニターを使用し、スポーツ・文化教室やイベント、大会、
報告、お知らせ等の最新情報を放映し情報提供を行いました。
ウ 経営感覚を持った管理・運営と利用人員増
施設の運営にあたって利用者のサービス向上を前提に効率的な執行を行い、利用人
員増への取組を行いました。
また「市内障害福祉関係団体優先予約」について、整理と確認・周知をすることで、
市内の障害者のサークル等の活動場所の提供に便宜を図り、利用人員の伸びに結びつ
けることができました。
エ 広報事業の充実
港北区役所内の掲示版にラポール(本事業団)専用コーナーを引き続き設置し、お知
らせやイベント情報を掲示しました。また、ユニバーサルデザインを取り入れた広報
紙「ラポラポ」を毎月発行・配布し、認知度を高めるため発送先等についての見直し
を行いました。
「ラポラポ増刊号」では、全国障害者スポーツ大会の横浜選手団の結
果報告を行い、大会期間中はロビーにて大会競技の速報を掲示しました。
さらに、インターネットを活用して定期的に各種の情報を発信しました。
2 スポーツ振興事業
(1) 運営方針
「みんな笑顔!」の理想を実現するため、
「重度支援」
「自立支援」
「地域支援」を基
本的な指針としながら、
「フィールドは横浜市域!」を意識した事業を展開しました。
(2) 平成 27 年度における重点的な取組
ア 障害者のスポーツ振興
障害者のスポーツに対する理解を進めるため、紹介 DVD と障害者スポーツ体験会
の案内用チラシを作成し、横浜市立の全小中学校へ配布しました。
横浜マラソンや世界パラトイラアスロン等の大規模イベントに協力すると共に、イ
ベント内で障害者スポーツ体験会を展開し、多くの方々に障害者スポーツの啓発を図
りました。
イ 健康・体力づくりとリハビリテーション
リハセンター発達支援部と連携し、成人期に入った肢体不自由者のスポーツ教室を
開催しました。
国立障害者リハビリテーションセンターの進める「障害者のための健康づくりモデ
ル事業」と連動し、リハセンターとも連携しながら、生活習慣の改善等を目的とした
教室を実施しました。
ウ 障害者のスポーツを支える人材の育成
スポーツ施設の運営を担う非常勤職員に対し、障害への理解を深めるための研修や、
救急救命の実技等を行いました。
横浜市体育協会等に所属し、既に指導者として活動している方々へ、障害の理解や
基本的な対応方法について研修を実施しました。
将来的に、スポーツ活動のボランティアやラポールの非常勤職員等としての活動が
期待できる大学や専門学校に対して、授業の一環として横浜市における障害者スポー
ツの状況を説明する機会を設けました。
(3) 事業内容
ア スポーツ相談・健康相談・栄養相談・医事相談
新たにラポールを利用する人や健康に不安がある人に対し、各種相談を設定し、教
室や施設利用方法の紹介、さらに個別指導への導入を行いました。また、必要に応じ
て主治医や担当セラピストへの照会等を行い、利用者が適切なプログラムへ速やかに
参加できるよう、スクリーニング機能等を果たしました。
イ リハビリテーション・スポーツ
医学的リハビリテーションと社会リハビリテーションの中間に位置するリハビリ
テーション・スポーツを、ラポールにおけるスポーツ指導の中核と位置づけ、リハセ
ンターと連携し、適切なスポーツ導入を図りました。
<リハビリテーション・スポーツ>
プログラム
内
容
回数
参加者数
538 回
538 人
学齢発達障害児を対象とする教室
15 回
127 人
リハ・スポーツ教室(高次脳)
高次脳機能障害者を対象とする教室
やフォローアップ
41 回
1,169 人
リハ・スポーツ教室 1)
(リハセンター連携プログラム)
リハセンターと連携した成人期の肢
体不自由者に対するグループ指導
19 回
224 人
健康づくりモデル事業
(リハセンター連携プログラム)
リハセンターと連携した、障害者の
健康づくりモデル事業
24 回
82 人
個別指導
障害に応じたマンツーマン指導
961 回
961 人
学齢障害児支援
学齢障害児のスポーツ体験
45 回
394 人
旅リハ教室
旅リハの参加に向けた教室等
4回
65 人
体力診断(体力測定)
リハ・スポ教室(成人)の参加者を主
な対象とする体力測定
2回
83 人
各種相談
スポーツ相談や健康相談等
リハ・スポーツ教室(学齢)
3,643 人(3,396 人)
合 計(昨年度)
1) リハセンターの発達支援部と連携し、脳性麻痺を中心とする肢体不自由のケースに対
し、定期的にラポールで活動する機会をつくり、仲間づくりとともに活動的な生活へ
の支援を行いました。
ウ スポーツ・レクリエーション
各種スポーツ教室では、リハビリテーション・スポーツとの有機的な連携のもと、
生涯スポーツ活動の定着に向けた指導を行いました。
各種目教室の充実、各競技協会・大学・プロスポーツチーム等との連携により競技
力向上を図る一方で、レクリエーションレベルの利用者が楽しく安全にスポーツを続
けられる環境の整備を進めました。
<スポーツ・レクリエーション教室>
プログラム
内
容
回数
参加者数
卓球教室(初心者・初級者)
卓球の初心者・初級者の教室
22 回
297 人
卓球教室(中級者)
卓球の中級者を対象とする教室
22 回
544 人
卓球教室(上級者)
卓球の上級者を対象とする教室
22 回
292 人
水泳教室(はじめてプール)
水泳の初心者を対象とする教室
19 回
61 人
水泳教室(らくらく水泳)
水泳の初級者を対象とする教室
30 回
431 人
水泳教室(上級)
水泳の上級者を対象とする教室
30 回
268 人
水泳教室(選手クラス)
水泳の競技選手を対象とする教室
17 回
479 人
ボウリング競技
(アスリート養成講座)
ボウリングの上級者対象の教室
12 回
80 人
ジュニアダンス教室
発達障害の学齢女子を対象とする
ダンス教室
28 回
336 人
横浜 F・マリノス futuro
マリノスと協働で開催している知的
障害者のサッカー教室
37 回
2,029 人
アウトドアスポーツ教室
ヨットの体験乗艇を行う教室
3回
16 人
合 計(昨年度)
4,833 人(5,193 人)
※ 昨年度と比較して、約 360 人減少しているのは、プールやメインアリーナ等の改修
工事を行った関係で、水泳教室や卓球教室の開催を一部中止とした結果です。
<スポーツ・レクリエーションの時間>
プログラム
内
容
回数
参加者数
フライングディスクの時間
フライングディスクを楽しむ時間
15 回
450 人
オリジナルスポーツの時間
ラポールで独自に開発したビンゴボ
ールやターゲットボッチャ等のスポ
ーツを楽しむ時間
48 回
827 人
卓球の時間
卓球を楽しむ時間
13 回
310 人
ボッチャの時間
ボッチャを楽しむ時間
9回
65 人
合 計(昨年度)
1,652 人(1,856 人)
エ スポーツ大会・交流イベント
障害者のスポーツの普及振興及び競技力向上を目的に「ハマピック」を行いました。
「ハマピック」の結果に基づいて全国障害者スポーツ大会への派遣選手を選考し、
10 月に和歌山県で行われた本大会へ選手を派遣しました。なお、代表となった選手に
は本大会までの間、強化練習を実施し、競技力の向上を図りました。
スポーツフェスタとして、「水泳の日」「ボッチャの日」
「ボウリングの日」「バスケ
ットボールの日」「サッカーの日」「卓球の日」「フライングディスクの日」を開催し、
健常者を含めた各種目の愛好者間の交流を図ると共に、ハマピック、全国大会へとつ
ながる取組を進めました。
<第 20 回ハマピック>
プログラム
内
容
回数
参加者数
アーチェリー
身体障害・内部障害を対象とした
アーチェリー競技(4 月 12 日)
1回
7人
ボウリング
知的障害・精神障害を対象とした
ボウリング競技
(4 月 12 日:港北とうきゅうボウル)
1回
66 人
身体障害、知的障害、精神障害、
内部障害を対象とした卓球競技
(4 月 19 日)
身体障害、知的障害、精神障害、
内部障害を対象とした水泳競技
(4 月 26 日)
身体障害、知的障害、精神障害、
内部障害を対象としたフライング
ディスク競技(4 月 29 日:新横浜
公園投てき練習場)
身体障害、知的障害、精神障害、
内部障害を対象とした陸上競技
(5 月 6 日:三ツ沢公園陸上競技場)
卓球(STT 含む)
水泳
フライングディスク
陸上
1回
88 人
1回
169 人
1回
59 人
1回
441 人
1回
170 人
バスケットボール
知的障害を対象としたバスケット
ボール競技(9 月 19 日)
ソフトボール
知的障害を対象としたソフトボール
競技 1)
-
-
バレーボール
知的障害を対象としたバレーボール
競技(1 月 7 日)
1回
80 人
サッカー
知的障害を対象としたサッカー競技
(12 月 13 日:しんよこフットボール
パーク)
1回
104 人
合 計(昨年度)
1,184 人(1,214 人)
1) エントリーチームが 1 チームのみで、試合が成立しませんでした。
※ 内容欄で会場の記載がないものについては、ラポールの施設で行いました。
<スポーツ・フェスタ>
プログラム
水泳の日
バスケットボールの日
ボウリングの日
内
容
どなたでも参加が可能な水泳の記録
会 (7 月 5 日)
どなたでも参加が可能なバスケット
ボールの競技会(8 月 2 日)
障害のある方と介護者、家族を対象
とした記録会
(8 月 23 日、1 月 24 日、2 月 7 日)
回数
参加者数
1回
217 人
1回
93 人
3回
96 人
卓球の日
どなたでも参加が可能な卓球の競技
会(9 月 13 日)
1回
94 人
フライングディスクの日
どなたでも参加が可能なフライング
ディスクの競技会(11 月 29 日)
1回
108 人
ボッチャの日
どなたでも参加が可能なボッチャの
競技会(2 月 21 日)
1回
132 人
サッカーの日
どなたでも参加が可能なサッカーの
競技会(3 月 26 日)
1回
116 人
合 計(昨年度)
856 人(1,028 人)1)
1) 昨年度と比較して、約 170 人減少しているのは「水泳の日」が他の水泳大会と重な
ったためです。(昨年度の「水泳の日」参加者は 430 人)
<各種リーグ戦や記録会>
プログラム
内
卓球競技会
卓球交流会
ボッチャ交流戦
フライングディスク記録会
ボウリング記録会
全国大会強化練習
容
卓球やサウンドテーブルテニスの競
技力向上を目的とした競技会
卓球やサウンドテーブルテニスを広
く楽しむための交流会
ボッチャの競技力向上を目的とした
競技会
フライングディスクの競技力向上を
目的とした記録会
ボウリングの競技力向上を目的とし
た記録会
横浜市代表選手を対象に競技力の
向上を図る練習会
合 計(昨年度)
回数
参加者数
1回
47 人
1回
38 人
5回
130 人
2回
69 人
8回
150 人
43 回
328 人
762 人(682 人)
<第 15 回全国障害者スポーツ大会の実績>
期
間:平成 27 年 10 月 24 日~10 月 26 日
開 催 地:和歌山県
派遣人数:選手 65 人・役員 40 人の合計 105 人
成
績:金=41 個、銀=18 個、銅=8 個(大会新記録及びタイ記録 10)
メダル獲得率:全国第 3 位 金メダル獲得率:第 2 位
※ メダル獲得率及び金メダル獲得率の各順位は、47 都道府県と 20 政令
市の全 67 チームにおける結果です。
オ 人材育成
今後、障害者のスポーツを振興するためには、さまざまな人材育成が重要と考え、
これまで以上に積極的な取組を行いました。特に、障害者のスポーツを知っていただ
くことが重要であるという視点から、理解を深めるための体験会等の充実を図りまし
た。また、実際の指導を担う方々に対しては、障害の特徴とその対応方法の習熟を図
りました。
なお、ラポール開館当時から、横浜市の障害者スポーツ活動を支えていただいてい
る「横浜市障害者スポーツ指導者協議会(通称バセル)」と定期的な会合を持ちながら、
400 人を超える同協議会との連携について検討を進めました。
この結果、来年度からは、これまでよりも両者の関係を密接にして、横浜市におけ
る障害者スポーツの振興を進めていく方向で一致しました。
<各種研修>
プログラム
内
容
原則 15 歳以上、横浜市に在住のボ
ランティア活動希望者を対象とした
研修会(6 月 7 日~10 月 17 日)
原則 18 歳以上、横浜市に在住のス
ポ-ツ・ボランティア養成入門講座
初級障害者スポーツ指導員 受講者かスポ-ツ・レクリエ-ショ
養成講座 1)
ンの指導を行っている方を対象とし
た研修会
(2 月 6 日・7 日・13 日・14 日)
横浜市域の障害者のスポーツ活動を
ステップアップ研修会
支援するボランティアや指導者に必
要な知識と技術の向上を図る研修会
横浜市内の学校を中心に小中学生や
障害者スポーツ体験研修会 教職員へ障害者スポーツの理解を
深める体験研修会
障害者スポーツ・
ボランティア養成入門講座
回数
参加者数
7回
50 人
4回
196 人
2回
29 人
14 回
3,674 人
地域スポーツ団体研修会
横浜市体育協会や地域ボランティア
等を対象にした実践的な研修会
12 回
279 人
大学機関への
障害者スポーツ研修会
横浜市内外の大学に対する講義・実
習、卒論研究協力等による普及啓発
20 回
392 人
横浜市職員や企業向けの
障害者スポーツ体験研修会
横浜市や企業の職員に対し、障害者
スポーツの普及啓発を図る研修会
20 回
451 人
中学生・高校生職場体験
中学生や高校生がラポール各課の見
学や体験をとおし、職業について学
ぶ研修
4回
25 人
職場内研修
本事業団職員の新人研修とラポール
スポーツ指導員のスキルアップ研修
7回
164 人
非常勤職員研修
スポーツ施設非常勤職員向けの
プールにおける救助法や手話研修等
21 回
168 人
合 計(昨年度)
5,428 人(3,654 人)
1) 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会が資格を付与します。ラポールは講座開
講の認定を受け、実施しています。
カ 地域支援
身近な地域でスポーツを楽しみながら、健康づくりやリハビリテーションを進める
ことやスポーツ種目の普及、自主的な活動を始めたサークルのフォロー等を主な目的
として、市内 18 区(中活センター、スポーツセンター、ケアプラザ等)で実施しました。
種目では、ボッチャが 76 回(37.6%)と最も多く、次いで卓球が 48 回(23.8%)となり、
以下、グラウンドゴルフ 24 回(11.9%)、体操・トレーニング 13 回(6.4%)の順です。
ボッチャや卓球が多いのは、過去数年続いている傾向です。要因としては、地域の対
象者が高次脳機能障害のケース中心となってきていることが挙げられます。
地域における障害者のスポーツを充実させていくための関係機関との連携を深める
ネットワークの構築では、これまでに活動が定着してきた、瀬谷・金沢・鶴見・旭・
戸塚区の 5 区に加え、南・青葉・栄区でも取組を始めています。
また、少しずつではあるものの、難病系(関節リウマチ、ALS、脊髄小脳変性症等)
の対象者に対する支援の依頼が増えてきました。
<地域支援>
プログラム
スポーツ教室
フォローアップ
内
容
原則、地域の障害者を対象としたスポー
ツ教室
ラポールのこれまでの取組により、地域
で自主的なスポーツ活動を開始したサー
クル等に対する支援
回数
参加者数
40 回
571 人
42 回
602 人
研修
地域のボランティア等を対象とした研修
5回
204 人
介護予防系プログラム
主に高齢者を対象としたプログラム
5回
原則として地域の障害者を対象とした出
張スポーツ指導や、地域間交流スポーツ 110 回
大会等の開催
110 人
その他
合 計(昨年度)
1,604 人
3,091 人(3,411 人)
キ 新しい取組
ボウリングルームについて、日曜日及び祝日の正午から午後 1 時の間も利用可能と
しました。利用者ニーズの高い時間帯であったため、多くの方々に楽しんでいただく
と同時に、利用料収入の増加にもつながりました。
ハマピック運営については、参加費の当日徴収という受付方法が課題であり、参加
選手にとっても負担となっていましたので、今回から事前徴収に改めました。平成 28
年度の大会申込みは今年度中に始まるため、館内の券売機を入れ替え、事前徴収を可
能にしました。また、併せて振込も可能とし、参加者の利便性を高めました。
「横浜マラソン 2016」については、これまで以上に積極的に関わりました。大会で
車いすの部を担当するボランティアを対象とした研修の実施や、大会前にパシフィコ
横浜で開催した「横浜マラソン EXPO2016」では、競技用車いすを約 400 人の方々
に体験していただきました。
3 文化振興事業
(1) 運営方針
障害者の文化活動発表の場である「横浜ラポール芸術市場」や障害児のおもちゃ遊び
を支援する「おもちゃ図書館」等、多様な文化体験ができる「観る・聴く・楽しむ」場
を提供しました。また、文化活動を支援する人材の確保・育成に努めました。
(2) 平成 27 年度における重点的な取組
ア リハビリテーション・カルチャー(リハカル)の推進
主に片麻痺の方を対象に、リハセンターと連携し、専門職とともに生活自立に直結
した内容の講座を実施しました。
「片手でできる料理教室」や「失語症の方のための
情報交換会」を中心に、毎月実施しました。
※リハビリテーション・カルチャーとは、QOL の向上を目的とした文化活動とし
て、平成 22 年度より用いている横浜ラポールによる造語です。略して「リハカ
ル」と呼んでいます。
イ 中高生を対象にした文化アラカルト講座の充実
昨年度、試行的に開催した中高生対象の文化アラカルト講座に対するニーズが高か
ったことから、引き続き実施しました。料理や陶芸等の講座をとおして、参加者同士
が自発的に交流を図り、自立への足掛かりとなるようなプログラムを実施しました。
ウ 障害者作品の展示巡回の拡充
障害者の作品への関心を高めるため、横浜市役所や市内の民間企業等で展示を行い、
拡充に努めました。
エ 地域支援事業
移動おもちゃ図書館をはじめ、料理教室等の各種教室を開催しました。また、地域
における障害者の文化活動の情報を集約し、
「障害者の芸術活動支援モデル事業」と
して実施している特定非営利活動法人スローレーベルの相談事業等に情報提供し、連
携先の拡充を図りました。
(3) 文化企画事業
障害者の文化活動発表の場である「横浜ラポール芸術市場」
、ラポールシアターでの
コンサート等の他、どなたでも気軽に参加できる「ラポールファクトリー」を開催し
ました。また、さまざまな文化教室・ワークショップ、陶芸作品の窯焼きを毎月実施
しました。
ア 文化振興事業
障害者の文化活動の発表や地域交流の場である「横浜ラポール芸術市場」の開催に
あたり、作品・出演者を広く公募し、日頃の活動が発表できる場としました。
10 月 26 日~12 月 19 日の期間中に、9 のイベントプログラムを開催し、延べ 3,523
人が参加しました。
<横浜ラポール芸術市場>
プログラム
内
容
回数 参加者数
障害のある方の絵画、写真、書、陶芸等約 500
点の作品の展示会。同時に「さをり織り」や
ラポール美術展
プラスチックの板と樹脂を使ったネックレス 1 回
づくり等のワークショップを併催
(10 月 26 日~11 月 1 日)
障害のある方が参加しているゴスペルグルー
ドリーマーズステー プやアコースティックバンド等の 4 組による
1回
ジ
音楽をテーマにした合同発表会
(11 月 3 日)
2,095 人
141 人
DANCE-DANCEBANG
障害のある方が参加している 4 グループによ
1回
るダンスと和太鼓の発表会(11 月 8 日)
269 人
ジョイフルフェスタ
障害のある方が参加している太鼓、コーラス
やギターの弾き語りの 4 組による発表会
1回
(11 月 21 日)
137 人
みんな de パソコン
障害者のパソコン利用支援グループ「ドリー
ムナビゲーター横浜」による、パソコンを使
1回
った缶バッチづくりやタブレット操作体験会
※パソコン相談会と併催(11 月 28 日)
37 人
野点
自主サークル「ラポールお茶の会」による
お点前披露(11 月 29 日)
1回
90 人
オータムステージ
障害のある方が参加している 4 グループによ
1回
るダンスと音楽の発表会(11 月 29 日)
228 人
ハートフルコンサー 障害者によるピアノ演奏や器楽合奏、ダンス
1回
ト
等の 10 組の合同発表会(12 月 5 日)
193 人
障害者グループ 3 組による歌とダンスの 合
1回
同発表会(12 月 19 日)
333 人
クリスマスステージ
合 計(昨年度)
3,523 人(3,801 人)
イ 交流事業
さまざまな団体と共同企画し、障害の有無に関わらず、多くの人々が楽しめるイベ
ントを幅広い文化領域にわたって開催しました。また、新横浜で行われる大規模なイ
ベント「新横浜パフォーマンス」では、新横浜ライオンズクラブと共催し「ラポール
寄席」を開催しました。
12 のイベントプログラムを開催し、延べ 2,794 人の参加がありました。また、1 階
ロビーではラポールファクトリーを 7 回開催し、延べ 398 人の参加がありました。
<自主・共催企画事業>
プログラム
内
容
回数 参加者数
ビッグ・アイアート 国際障害者交流センターとの共催による、国
プロジェクト
内外の障害者アーティストの入選作品展
「共振×響心」展
(5 月 13 日~5 月 18 日)
1回
1,363 人
アマチュアとプロ、さらに障害者の演奏家に
よる市民手づくりの音楽交流フェスティバル
(5 月 30 日)
1回
219 人
全国福祉レクリエーション・ネットワーク、
福祉レクリエーショ 日本レクリエーション協会との共催による、
ンフォーラム
障害者や高齢者のレクリエーション活動を支
in 横浜ラポール
える方々を養成するフォーラムを開催
(6 月 13 日・14 日)
2回
117 人
静岡県富士市にある生活介護事業所「でらーと」
の日常に、5 年にわたってカメラを向け続けたド
キュメンタリー映画を日本語字幕付きで実施
(6 月 14 日)
1回
86 人
本事業団地域療育センター利用者を対象に、
心魂プロジェクト
劇団四季や宝塚歌劇団出身者を中心としたパ
デリバリーミュージ
フォーマンス団体によるデリバリーミュージ
カル in ラポール
カル公演(6 月 28 日午後 2 回公演)
2回
239 人
ラポールシアターの音響・照明機器に実際に
夏休み舞台のお仕事
触れながら、舞台演習について体験する講座
講座
(8 月 21 日・22 日)
2回
5人
横浜で活動中の老舗劇団「劇団かかし座」に
字幕付き影絵劇公演
よる影絵劇を低額料金にて実施。聴覚に障害
「長靴をはいた
がある方にも楽しめるように日本語字幕を付
ねこ」
けて上演(10 月 4 日)
1回
116 人
アフタヌーン
コンサート
シアター前スペースを活用したボランティア
団体によるクラシックコンサート
(11 月 7 日・3 月 5 日)
2回
69 人
ラポール寄席
新横浜ライオンズクラブ共催により、障害者
と地元市民の交流とパラリンピック支援を目
的として実施(10 月 18 日)
1回
182 人
国際親善交流
特別演奏会
日本音楽文化交流協会共催による、障害者を
無料招待したクラシックコンサート
(11 月 9 日)
1回
247 人
横浜交流音楽祭
映画上映会
「普通に生きる」
被災経験のある視聴覚障害者と救援活動を行
ビッグ・アイ
う支援者から、災害時における避難・支援活
災害時要援護者・ 支
動と防災・減災活動に役立つ知識等を学ぶ講
援者のための防災 ・
座。国際障害者交流センターとの共催事業
減災講座
(1 月 20 日・21 日)
2回
78 人
聴覚障害の方にも楽しんでいただけるよう、
字幕付き映画上映会
字幕サークルが日本語字幕を付けた映画会
「超高速!参勤交代」
(3 月 6 日)
1回
73 人
合 計(昨年度)
2,794 人(3,031 人)
<ラポールファクトリー>
プログラム
回数
参加者数
ようこそ紙芝居の世界へ(手話通訳付き)
47 人
ロビーマジックショー
58 人
歌&ヴァイオリン&チェロのトリオコンサート
57 人
7回
エンジェルハープアンサンブルコンサート
62 人
みんなで聴こう!クリスマスコンサート
68 人
楽しいマジックとかわいい腹話術
55 人
無礼面の音楽会
51 人
合 計(昨年度)
398 人(434 人)
※ 年間 7 回土曜日の昼休みに、ロビーを利用したパフォーマンスを開催しました。
ウ 協力事業
障害の有無に関わらず広がる催事に対し、
他団体と連携し協力事業として実施しました。
プログラム
内
容
回数 参加者数
心魂プロジェクト
横浜公演
劇団四季出身者や宝塚歌劇団出身者を中心
に活動している団体のミュージカル公演
(9 月 26 日・27 日・2 月 21 日)
インテグレイテッド・ダ
ンス・カンパニー響 ダ
ンスワークショップ
ユニバーサルツーリズム
シンポジウム「障害者差
別解消法で広がる世界」
クリエイティブ・アート実行委員会による
障害の有無に関係なく即興で創るダンスワ 1 回
ークショップ(2 月 7 日)
株式会社 JTB 総合研究所との連携による、
旅行業界から見た障害者差別解消法につい 1 回
てのシンポジウム
合 計
589 人
4回
280 人
37 人
272 人
エ 自己啓発事業
障害者の創作活動や余暇活動の支援、日常生活の技術的な支援を図るため、対象者
やテーマ別に各種の教室・体験会を開催しました。14 の教室を開催し、延べ 1,137
人の参加がありました。陶芸窯焼成については、9 回開催し、延べ 333 人の参加があ
りました。
<教室等>
プログラム
内
容
回数
参加者数
失語症の方のための
会話の会
リハセンターの言語聴覚士と連携し、ST 訓
練を経た失語症者に対して、テーマに沿った
座談会を支援するプログラム(月 1 回)
12 回
122 人
失語症の女性のため
の会話の会
リハセンターの言語聴覚士と連携し、ST 訓
練を経た失語症の女性に対して、テーマのあ
る座談会を支援するプログラム(月 1 回)
12 回
73 人
失語症について学ぶ
研修会
講師:リハセンター 言語聴覚士
小島真奈美・滝沢沙織・今井眞紀
(6 月 13 日)
1回
29 人
ラポールバリアフリ
ークッキング
外部講師による、栄養や料理についての知識
を深め、簡単で健康的なメニューに取り組む
料理教室(4・6・9・11・1・2 月開催)
6回
79 人
キッチンスタジアム
in ラポール
リハセンターの作業療法士・SW と連携し、
片麻痺の方を対象とする調理の工夫を盛り
込んだ月 1 回 3 か月コースの料理教室
第 1 期:5 月~7 月、第 2 期:10 月~12 月
6回
44 人
バリアフリークッキ
ング in 南太田
「男女共同参画センター横浜」との共催で、
主に障害のある男性を対象にした出張料理
教室(12 月 5 日・12 日)
2回
25 人
バリアフリークッキ 「男女共同参画センター横浜北」との共催
ング in アートフォー で、主に障害のある男性を対象にした料出張
ラムあざみ野
理教室(3 月 5 日・12 日)
2回
26 人
アートサロン
主に高校生以上の中途障害者を対象にした
平日実施の絵画教室
9回
99 人
ものづくり広場
主に高校生以上の知的障害者を対象にした
絵画や工作が中心の教室
9回
111 人
図工の時間
主に小学生以上の身体障害者を対象にした
絵画や造形作品を制作する教室
9回
101 人
夏休み
親と子の工作教室
神奈川土建一般労働組合横浜支部の協力に
より、夏休み恒例の親子で楽しめる木工や
タイル細工の教室(8 月 9 日)
陶芸 1 日体験教室
(初心・初級・親子)
1回
49 人
片麻痺、視聴覚障害、障害児等年齢や障害の
特性に配慮した陶芸体験会
13 回
198 人
陶芸サロン
陶芸初心者のためのフォローアップとして
サロン形式で実施
14 回
122 人
中高生のための
文化教室
障害のある中高生とその保護者を対象とし
て「交流」と「自立」をテーマにした文化
体験(陶芸・料理)プログラム
3回
59 人
1,137 人(1,348 人)
合 計(昨年度)
<陶芸窯焼成>
プログラム
内
容
回数
参加者数
陶芸窯焼成個人
個人利用者が対象の素焼きと本焼き(有料)
6回
314 人
陶芸窯焼成大物
20cm 以上の大物作品の焼成
3回
19 人
合 計(昨年度)
333 人(317 人)
(4) おもちゃ図書館事業
おもちゃ図書館事業では、障害児が地域や家庭で遊びの幅を広げられるよう多様なお
もちゃを保管し、遊びの場を提供するとともに、障害児及び障害児関連団体等を対象に
おもちゃ等の貸出を行いました。おもちゃ図書館の利用者数は 11,250 人(昨年度 10,027
人)で、そのうち団体利用は 733 人(昨年度 525 人)でした。
また、夏休み・春休み期間のおもちゃ展や工作教室、おもちゃ病院等の行事やボラン
ティア研修会を実施し、延べ 3,147 人(昨年度 2,374 人)が参加しました。参加者数はカ
ウントできませんが、中学生以上の方も気軽に遊べるよう、おもちゃ図書館前のロビー
にゲームやパズル等を設置しています。
ア おもちゃ・紙芝居・書籍類の貸出
内
訳
貸出数(昨年度)
個人貸出
(障害児・保護者等)
3,038 点(2,893 点)
1,325 人(1,279 人)
団体貸出
(療育機関・訓練会等)
2,333 点(2,758 点)
413 団体(504 団体)
イ 研修会の実施(サポーターバンク研修を兼ねる)
プログラム
内
容
「共遊玩具ってどんなおもちゃ?」
障害のある子の余暇
~『違い』と『一緒』遊びのヒント~
活動・遊びにかかわ
講師:吉田沙也加
る人のための研修会
(株)タカラトミー
社長室 CI・VI 共用品推進課
回数
参加者数
1回
34 人
回数
参加者数
おもちゃ病院
個人や団体・ラポールの壊れたおもちゃ計
383 点をワイワイおもちゃドクターズ倶楽
部のボランティアが修理
12 回
個人
84 人
団体
42 件
みんなのお楽しみ会
第 2 土曜日に実施する、お誕生月の児童の
お祝いのための手遊びやマジック
10 回
164 人
工作ひろば
第 2 土曜日に実施する、年齢問わず参加でき
る簡単な工作の会
7回
288 人
かるた展
新年にちなみ、さまざまなかるたを展示
(1 月中)
1回
わくわくボックス
クリスマスをテーマに、ボランティアや演奏
グループが中心となり開催する遊びの会
(12 月 12 日)
1回
30 人
四季の工作
貝殻や木の実等の自然素材を利用した工作
教室
講師:黒川伸人(8 月 8 日・11 月 7 日)
2回
52 人
おもちゃ場
電車や車のおもちゃと、室内用の砂場遊びの
紹介・展示 協力:株式会社タカラトミー
(8 月 19 日~23 日)
1回
1,460 人
針金でつくろう!
あそぼう!
夏休み期間中の工作教室
講師:中根賢治(8 月 27 日)
1回
8人
春のおもちゃ展
~ハンドメイド&
ハンドクラフト~
布の絵本や木のおもちゃ等、ボランティアや
木工作家等の手づくりのおもちゃの展示
(3 月 24 日~27 日)
1回
385 人
ラポールの祭典
神奈川県内のおもちゃ図書館ボランティア
による遊びや工作教室(9 月 6 日)
1回
600 人
ウ 行事・イベント等の実施
プログラム
内
合 計(昨年度)
容
3,113 人(2,342 人)
-
3 階ロビー展示
(5) 情報ネットワーク
パソコン等の情報端末をとおして、社会参加のための情報収集・提供やコミュニケー
ションの支援を行いました。
ア ホームページの運営
ラポールのイベント情報等を中心とした、ホームページのコンテンツ制作及び運営
を行いました。また、館内の全施設の予約状況は運営日に毎日更新し、広報紙「ラポ
ラポ」が閲覧できるページについては月 1 回の更新を実施しました。
【ホームページアドレス http://www.yokohama-rf.jp/shisetsu/rapport/】
・運営状況
年間総アクセス件数: 711,146 件 (昨年度 736,971 件)
イ 情報バリアフリー支援講座の開催
情報バリアフリーを進めるための講座等を行いました。
<情報バリアフリー支援講座等>
プログラム
内
容
回数
参加者数
パソコンボランティアの協力を得て、初心者
パソコン・スマホ・ を対象としたパソコンやスマートフォン、タ
タブレット相談会 ブレットの購入・使用方法等に関する相談会
とパソコン体験会
4回
84 人
中高生を対象としてパソコンを使ったオリ
夏休みパソコンで
ジナルカレンダーとキーホルダー作成等の
あそぼ
講習会
1回
7人
91 人(139 人)
合 計(昨年度)
(6) 地域支援(出張サービス)
地域における障害児・者の文化活動を推進・支援するため、市内の施設等で共催事業
等を実施しました。昨年度より 2 事業増やした 12 の地域支援プログラムを開催し、障
害のある方を対象とした事業を中心として延べ 2,634 人の参加がありました。
<地域支援>
プログラム
内
容
回数
参加者数
「男女共同参画センター横浜」との共催で、
バリアフリークッキ
主に障害のある男性を対象にした出張料理
ング in 南太田[再掲]
教室(12 月 5 日・12 日)
2回
25 人
バリアフリークッキ
「男女共同参画センター横浜北」との共催
ング in アートフォー で、主に障害のある男性を対象にした出張
ラムあざみ野[再掲] 料理教室(3 月 5 日・12 日)
2回
26 人
本事業団を利用している方たちの出張作品
本事業団利用者作品
展を市役所の障害者週間イベントに合わせ
展 at 横浜市役所
て実施(12 月 3 日~10 日)
1回
-
障害のある方の演奏 市役所市民広間を利用した芸術市場出演者
会
による演奏会(12 月 9 日)
1回
-
テュフラインランド
民間企業のロビーを利用した書道をテーマ
ジャパン株式会社「障
にした作品展(12 月 3 日~1 月 29 日)
害のある方の書道展」
1回
-
「あおばおもちゃのひろば」より依頼を受
移動おもちゃ図書館
け、青葉区社会福祉協議会との共催で、地
「あおばおもちゃの
域の障害児と健常児の交流を目的に実施し
広場」
ているおもちゃ広場の活動を支援(通年)
60 回
1,664 人
瀬谷区子育て支援拠点「にこてらす」より
依頼を受け、同所が取り組む障害児支援「に
こポンテ」へのおもちゃの搬入出を介した
定期的な支援とラポール事業の紹介(通年)
49 回
402 人
ヨコハマ・ヒューマン&テクノランド 2015
移動おもちゃ図書館
にて、ラポールのおもちゃ図書館の活動を
「ヨッテク」
紹介(7 月 24 日・25 日)
1回
-
移動おもちゃ図書館
「港南センター」
港南センターより依頼を受け、同センター
が開催する「センター祭」に出展してラポ
ールの事業を紹介(10 月 31 日)
1回
200 人
福祉機器体験会
移動おもちゃ図書館
「三ツ境養護学校」
リハセンター研究開発課が実施している福
祉機器体験会内で、瀬谷区三ツ境養護学校
にてラポールの事業を紹介(2 月 14 日)
1回
19 人
プレヨッテク
移動おもちゃ図書館
「リハセンター」
プレヨッテク内において、移動おもちゃ
図書館を実施(3 月 19 日)
1回
11 人
缶バッチ作成会&
ぬり絵体験会
ヨッテク会場にて、パソコンを使った缶
バッチ作成やタブレットによるぬり絵体験
を開催(7 月 24 日・25 日)
2回
287 人
移動おもちゃ図書館
「にこてらす」
合 計(昨年度)
2,634 人(3,679 人)
(7) 季節行事
利用者に親しまれる館内の景観づくりとして、自己啓発事業の教室でつくられた美術
作品を 1 階ロビーに展示するとともに、利用者の方々にも季節行事に参加していただき
ました。
5 月は「こどもの日」と合わせてこいのぼりの飾り付けや兜の展示、7 月の「七夕」
では利用者に短冊へ願い事を書いていただき、地元の方からいただいた笹竹に飾り付け
ました。12 月には「クリスマス」の装飾と作品展示を実施しました。
4 聴覚障害者情報提供施設事業
(1) 運営方針
国の定める「聴覚障害者情報提供施設」として、関係機関・団体や他都市の聴覚障害
者情報提供施設と連携し、
「手話通訳者・筆記通訳者派遣」
・「聴覚障害者相談」
・「ビデ
オライブラリー」
・
「視聴覚機器の貸出」等の指定管理事業を実施しました。
派遣事業においては、研修事業と連携した派遣調整を行い、幅広いニーズに対応でき
る通訳者層の拡大に努めました。相談事業では、リハセンター及び関係機関団体との連
携により「聞こえの相談事業」の内容充実に努めました。また、高齢ろう者(独居・夫
婦世帯)への支援については、引き続き、訪問等の出張相談に積極的に取り組みました。
(2) 平成 27 年度における重点的な取組
ア 将来を見据えた手話通訳者体制の整備
年々増大する派遣ニーズに対し、横浜市と協議しながら安定的に対応できる手話通
訳者体制の整備に努めました。
イ 要約筆記者体制の拡充
難聴者の社会参加の進展により、増大し専門化するニーズに対応可能な通訳者層
(全国統一試験合格者)の拡大に努めました。
ウ 高齢ろう者(独居・夫婦世帯)への支援
引き続き、出張(訪問)による相談の拡充を図りました。
(3) 手話通訳者・筆記通訳者派遣事業
聴覚障害者及び音声または言語機能障害者が、社会生活上必要とする場合に手話通訳
者または筆記通訳者を派遣し、意思の疎通を支援することにより、聴覚障害者等の福祉
の増進を図ることを目的として事業を実施しました。
ア 平成 27 年度事業の概況
(ア) 派遣・紹介人数 10,688 人(手話通訳 8,807 人・筆記通訳 1,881 人)で、派遣・紹介
人数としては過去最高でした。
(イ) その他、情報提供施設に来所された聴覚障害の方で、代理電話(電話通訳)を希望
された延べ 382 人に対し、延べ 538 件の通訳を実施しました。
<手話・筆記通訳者別派遣・紹介人数>
通訳者の種類
派遣人数
紹介人数
合
計
非常勤手話通訳者
30 人
3,927 人
157 人
4,084 人
登 録 手 話 通 訳 者
119 人
3,940 人
753 人
4,693 人
手 話
情報提供施設職員
8人
30 人
0人
30 人
通訳者
小
計
157 人
7,897 人
910 人
8,807 人
登録筆記通訳者
84 人
1,494 人
387 人
1,881 人
合
計
241 人
9,391 人
1,297 人
10,688 人
(昨年度)
(244)
(9,018)
(1,314)
(10,332)
<内容別派遣・紹介人数>
通訳内容
医療・保健に関すること
司 法 に 関 す る こ と
教育・保育に関すること
労働・雇用に関すること
社会生活に関すること
自己啓発に関すること
福祉推進に関すること
聴覚障害者相談の通訳
合 計
(昨年度)
手話通訳者
派遣
紹介
4,749
32
4,781
43
25
68
836
25
861
333
353
686
1,141
27
1,168
256
3
259
528
445
973
11
0
11
7,897
910
(7,634)
(995)
8,807
(8,629)
筆記通訳者
派遣
紹介
165
0
165
5
2
7
46
24
70
54
120
174
49
0
49
42
241
283
1,129
0
1,129
4
0
4
1,494
387
(1,384)
(319)
1,881
(1,703)
合
派遣
4,914
48
882
387
1,190
298
1,657
15
9,391
(9,018)
計
紹介
32
4,946
27
75
49
931
473
860
27
1,217
244
542
445
2,102
0
15
1,297
(1,314)
10,688
(10,332)
<公的派遣人数の内訳>
医療・保健に関すること
司 法 に 関 す る こ と
教育・保育に関すること
労働・雇用に関すること
社会生活に関すること
自己啓発に関すること
福祉推進に関すること
聴覚障害者相談の通訳
合
計
(ウ)
手話通訳関係
派遣数
割合
4,749
60.1%
43
0.6%
836
10.6%
333
4.2%
1,141
14.5%
256
3.2%
528
6.7%
11
0.1%
7,897
100.0%
筆記通訳関係
派遣数
割合
165
11.0%
5
0.3%
46
3.1%
54
3.6%
49
3.3%
42
2.8%
1,129
75.6%
4
0.3%
1,494
100.0%
横浜市消防局に対し救急手話通訳者手配を、神奈川県警通訳センターに対し事
件・事故の際の手話通訳者手配を、それぞれ次のとおり協力しました。
<救急手話通訳派遣事業での派遣対応した人数>(公的派遣)
通訳依頼時間
実績(昨年度)
備
考
派遣窓口時間内(9:30~17:00)
15 人(15)
派遣窓口時間外(17:00~9:30)
20 人(18) 同事業に登録している通訳者 35 人
合
計
35 人(33)
<神奈川県警通訳センターの事件・事故通訳関係の対応人数>(紹介)
通訳依頼時間
実績(昨年度)
備
考
派遣窓口時間内(9:30~17:00)
11 人(24)
派遣窓口時間外(17:00~9:30)
3 人 (0) 同事業に登録している通訳者 29 人
合
計
14 人(24)
(エ) 横浜市民が市外で通訳者を必要とする場合は、当該市町村と連携・調整を行い、
広域的な派遣ニーズにも対応しました。
<他都市との通訳者派遣調整>
横浜から他都市に通訳の
手配依頼をしたもの
医療・保健に関すること
司 法 に 関 す る こ と
教育・保育に関すること
労働・雇用に関すること
社 会 生 活 に 関 す る こ と
福 祉 推 進 に 関 す る こ と
合 計 件 数 ( 昨 年 度 )
事 業 所 数 ( 昨 年 度 )
<キャンセル・変更等処理件数>
内
容
件数
通訳者が手配できなかった
5
依頼者からのキャンセル
356
派
遣
対
象
外
9
他都市の派遣窓口を紹介
110
通
訳
者
の
変
更
6
日
程
変
更
17
相
談
員
0
合
計
503
8
8
6
31
33
3
89(65)
19(17)
他都市から横浜に通訳の
手配依頼があったもの
27
0
22
3
12
8
72(63)
19(15)
説
明
前日窓口終了後や当日の依頼で派遣不可能等
取消・日程変更・主催行事中止・自然災害等
派遣場所が市外で、内容が市外派遣対象外等
広域の派遣として他都市窓口との連携等
通訳者の事情(病気等)で変更等
派遣日の変更
通訳派遣を利用せず、相談員が対応した
(オ) 平成 26 年度に発足した手話通訳者及び要約筆記者派遣事業運営委員会について
は、7 月に手話・要約合同で 1 回、2 月に手話・要約で各 1 回の委員会を開催しま
した。構成団体は次のとおりです。
<横浜市手話通訳者及び要約筆記者派遣事業運営委員会・構成団体>
団 体 名
(一社)横浜市聴覚障害者協会
横浜市中途失聴・難聴者協会
横浜市手話通訳者協会
手
話
横浜市障害者社会参加推進センター
横浜市
横浜ラポール聴覚障害者情報提供施設
横浜市中途失聴・難聴者協会
(一社)横浜市聴覚障害者協会
横浜市登録筆記通訳者協会
要
約
横浜市障害者社会参加推進センター
横浜市
横浜ラポール聴覚障害者情報提供施設
(カ) 他都市窓口との連携では、
神奈川県及び川崎市との派遣窓口会議を 1 回実施し、
平成 27 年度の神奈川県全域の派遣についての連携を確認しました。
(キ) 通訳者との会議・懇談では、非常勤手話通訳者業務調整会議を 6 回、手話通訳
者事業連絡会、筆記通訳者事業連絡会を各 1 回実施しました。また、筆記通訳者現
任研修会の指導を担う講師との会議を計 2 回開催しました。
(ク) 障害者差別解消法施行に関わる横浜市の新規事業(区役所への手話通訳配置・遠
隔手話通訳)に関する手話通訳者対象の説明会を 1 回実施しました。
イ 研修事業
通訳者の研修事業では、自主研修として手話通訳者に対し、登録年次別・課題別・
全体研修等を計 23 回実施し、非常勤及び中堅登録手話通訳者に対しては専門研修を
計 5 回実施し、手話・筆記合同研修を 2 回実施しました。また、今年度より本事業団
事業となった筆記通訳者研修(登録 1 年次研修:4 回、登録者研修:手書き・パソコン
各 8 回、合同 1 回の計 21 回)を実施した他、要約筆記者登録試験対策として横浜市中
途失聴・難聴者協会と連携し、フォローアップ研修(学科試験対策 2 回、実技 3 回)を
実施しました。
(ア) 自主研修 :手話通訳者研修
a 登録手話通訳者 1 年次研修(対象者 4 人)
回
実施日
内
容
参加
講
師
オリエンテーション
5 月 11 日
4 人 職員 3 人
1
派遣事例検討
2
5 月 18 日
読みとり実技
4 人 非常勤手話通訳者 1 人
3
6 月 15 日
聞きとり実技
4人
4
7月6日
各場面模擬通訳Ⅰ
非常勤手話通訳者 1 人、
横聴協 1 人
登録手話通訳者 1 人
4人
横聴協 1 人
5
6
7
8月3日
9月7日
2月1日
各場面模擬通訳Ⅱ
事例検討
1 年次研修まとめ
b 登録手話通訳者 2 年次研修(対象者 7 人)
回
実施日
内
容
4 人 登録手話通訳者 2 人
4 人 登録手話通訳者 1 人
4 人 職員 2 人
参加
1
5 月 25 日 読みとり実技
7人
2
6 月 29 日 聞取り実技
7人
3
7 月 27 日 模擬通訳
7人
4
9 月 29 日 事例討議・模擬通訳
7人
5
6
10 月 27 日 ビデオ事例検討・模擬通訳
11 月 16 日 2 年次研修まとめ
c 登録手話通訳者 3 年次研修(対象者 9 人)
回
実施日
内
容
6 月 23 日 相談事業と対人援助
1
2
8 月 25 日 模擬通訳(労働場面)
3
10 月 7 日 問題解決のステップ
4
11 月 30 日 3 年次研修まとめ
d 課題別研修(対象者:登録手話通訳者)
回
実施日
内
容
「事例検討」
6 月 27 日 デマンドコントロールス
1
キーマの実践
登録 2・3 年次
10 月 10 日
2
読みとり翻訳グループワーク
11 月 28 日 同時読みとりの実践
3
6人
7人
講
師
非常勤手話通訳者 1 人
登録手話通訳者 1 人
非常勤手話通訳者 1 人
横聴協 1 人
非常勤手話通訳者 2 人
非常勤手話通訳者 1 人
登録手話通訳者 1 人
職員 1 人
非常勤手話通訳者 2 人
職員 2 人
参加
講
師
8 人 職員 2 人
登録手話通訳者 1 人
8人
横聴協 1 人
世田谷福祉専門学校 1 人
8人
職員 1 人
6 人 職員 1 人
参加
68 人
講
師
非常勤手話通訳者 1 人
登録手話通訳者 1 人
非常勤手話通訳者 1 人
登録手話通訳者 1 人
42 人 登録手話通訳者 1 人
19 人
e 手話通訳者全体研修(対象者:全手話通訳者)
回
実施日
内
容
参加
講義「手話通訳の理論と実
5 月 16 日
93 人
1
践~日本語から手話~」
講義「今、私たちに求めら
11 月 14 日
83 人
2
れるもの」
講義・実技「手話通訳者の
2月6日
80 人
3
健康について」
講
師
国立障害者リハビリテーシ
ョンセンター学院教官 1 人
日本手話通訳士協会会長
1人
芝大門クリニック 事務
1人
f 横浜市手話通訳者専門研修(対象者:非常勤 30 人・登録手話通訳者 59 人)
参 加
回
実施日
内 容
講 師
非常勤 登録者
非常勤手話通訳者 2 人
7 月 13 日 事例検討
28 人
37 人
1
職員 2 人
終末期医療の現状と
めぐみ在宅クリニッ
10 月 19 日
27 人
40 人
2
支援者の関わり方
ク院長 1 人
読みとり通訳の振り
11 月 9 日
26 人
職員 2 人
3
―
返り
4
1 月 18 日
取り調べに おける通
訳模擬
28 人
34 人
県警通訳センター
1人
5
聴覚障害と精神障害
2 月 17 日 を併せ持つ 人とのコ
ミュニケーション
26 人
―
帝京平成大学講師
1人
g 合同研修(対象者:全手話通訳者・筆記通訳者)
参加
回
実施日
内 容
手話
筆記
講義「障害者制度改革
7 月 11 日 と障害者差別解消法施
92 人
13 人
1
行について」
講義「最前線の支援に
8
月
1
日
学 ぶ情報保 障のあ り
82 人
14 人
2
方」
講師
日本身体障害者団体
連合会 1 人
筑波技術大学障害者
高等教育研究支援セ
ンター准教授 1 人
(イ) 自主研修:筆記通訳者研修
a 登録 1 年次研修(対象者:パソコン 11 人)
回
実施日
内
容
参加
講
師
派遣オリエンテーション
情提職員
4 月 21 日
11 人
1
実技復習(連係入力)
登録筆記通訳者協会 2 人
5 月 11 日 実技復習(前ロール)
10 人 登録筆記通訳者協会 2 人
2
3
4
5 月 18 日 実技復習(チームワーク)
5 月 25 日 実技復習(現場模擬)
10 人 登録筆記通訳者協会 2 人
11 人 登録筆記通訳者協会 2 人
b 筆記通訳者研修(対象者:手書き 60 人、パソコン 54 人)
回
実施日
内
容
参 加
講
師
課題発掘・表記の見 手書き 28 人 登録筆記通訳者協会 2 人
6月3日
1
直し
PC36 人 登録筆記通訳者協会 2 人
チームワーク実技
手書き 21 人 登録筆記通訳者協会 2 人
7月1日
2
(養成講習会)
PC35 人 登録筆記通訳者協会 2 人
3
4
目的に応じた書き
方・ 要約と整文
チームワーク実技
10 月 7 日 (コミュニケーショ
ン教室)
9月2日
5
11 月 4 日 事例研修
6
12 月 2 日
7
チームワーク実技
(ポイントを伝える)
資料の活用・講演会
1月6日
実技
8
2 月 3 日 まとめ・復習
9
8月5日
講演「デマンドコン
トロールスキーマ」
手書き 28 人 登録筆記通訳者協会 4 人
PC31 人 登録筆記通訳者協会 4 人
手書き 23 人 登録筆記通訳者協会 2 人
PC36 人 登録筆記通訳者協会 2 人
手書き 22 人
PC32 人
手書き 28 人
PC36 人
手書き 20 人
PC29 人
手書き 24 人
PC32 人
職員 2 人
登録筆記通訳者協会 2 人
登録筆記通訳者協会 2 人
登録筆記通訳者協会 4 人
登録筆記通訳者協会 4 人
登録筆記通訳者協会 2 人
登録筆記通訳者協会 2 人
国立障害者リハビリテー
合同 55 人 ションセンター学院講師
1人
(ウ) 派遣研修
職員の業務上のスキルアップを目的とし、次の研修にそれぞれ担当職員を派遣し
ました。
名
称
期 日
場 所
派遣者
全国要約筆記問題研究集会
全聴情協コミュニケーション
支援事業担当者研修会
手話通訳者養成Ⅱ
リーダー養成研修会
手話通訳士専門研修会
6 月 13 日~14 日
福
島
県 職員 1 人
7 月 8 日~10 日
京
都
府 職員 1 人
6 月 19 日~20 日
山
梨
県 職員 1 人
3 月 9 日~11 日
国立障害者リハ 職員 1 人
ビリテーション 非常勤手話
セ ン タ ー 学 院 通訳者 1 人
(4) 聴覚障害者相談事業
聴覚障害者及び音声または言語機能障害者の日常生活の各種の相談に応じ、個々の実
情に即した適切な処遇を図り、聴覚障害者等の福祉の向上に資することを目的として事
業を実施しました。
高齢ろう者(独居・夫婦世帯)を含めた出張計画に基づき、訪問(自宅・入所施設・入院
先等)による相談の拡充を図りました。また、聞こえや補聴器に関する専門相談「聞こ
えの相談事業」(※横浜市リハビリテーションセンター指定管理事業)については、聴覚
障害者相談員とリハセンターの言語聴覚士と連携して相談を実施しています。
ア 平成 27 年度事業の概況
(ア) ラポールへの来所相談に加えて、来所が困難な高齢ろう者に対しては、聴覚障
害者相談員が自宅等を訪問し、対象者の居住地域の地域ケアプラザ等の事業所と連
携しながら相談支援を行いました。このような連携を持つことで、介護保険サービ
ス以外の生活上の困難さや医療面のケアの必要性等、対象者の抱える問題の掘り起
こしにつながるとともに、関係機関の担当者等に聴覚障害やコミュニケーション支
援を理解していただく機会にもなりました。
<相談内容>(面接相談)
相 談 内 容
医
療
職
業
教
育
住
宅
生
活
福
祉
法
律
聞 こ え の 相 談
合
計
( 昨 年 度 )
<相談の場所>
面
接
場
所
ラ
ポ
ー
ル
小
計
訪
問
出
張 同
行
同
席
ケース会議
合
計
実件数
48 件
21 件
8件
38 件
171 件
108 件
18 件
16 件
428 件
(408 件)
24 年度
550 回
175 回
81 回
32 回
47 回
15 回
725 回
11.2%
4.9%
1.9%
8.9%
40.0%
25.2%
4.2%
3.7%
100.0%
25 年度
505 回
150 回
68 回
32 回
34 回
16 回
655 回
延べ件数
98 件
35 件
11 件
55 件
279 件
183 件
43 件
20 件
724 件
(837 件)
26 年度
601 回
236 回
139 回
36 回
60 回
1回
837 回
13.5%
4.8%
1.5%
7.6%
38.5%
25.3%
6%
2.8%
100.0%
27 年度
542 回
182 回
99 回
22 回
55 回
6回
724 回
<面接相談以外の対応>
聴覚障害者相談は面接相談を基本としますが、以前より面接以外の方法による相談
(電話、FAX、E メール等)等についても対応しています.
電話による相談
FAX による相談
E メールによる相談
その他(郵便による相談、相談予約のための来所対応等)
合
計
26 年度
593 件
89 件
224 件
82 件
988 件
<相談者の状況>(障害別の内訳)
種
類
ろ う 者
難 聴 者
聴 覚 障 害 者 ( 個 人 )
小
計
健
聴
者
(
個
人
)
機
関
・
団
体
合
計
実 人 数
82.1%
17.9%
100.0%
11 人
3人
187 人
内
<障害者(個人)の居住地域>
地 域 名
実人数
鶴
見 22 人 12.7%
神 奈 川 12 人
6.9%
西
3人
1.7%
中
7人
4.0%
南
3人
1.7%
港
南 17 人
9.8%
保 土 ヶ 谷 16 人
9.3%
容
地 域
旭
磯
金
港
緑
青
都
名
子
沢
北
葉
筑
142 人
31 人
173 人
実人数
9.3%
16 人
3.5%
6人
2.3%
4人
6.9%
12 人
20 人 11.6%
3.5%
6人
5.2%
9人
地 域 名
戸
塚
栄
泉
瀬
谷
市
外
合
計
27 年度
580 件
298 件
105 件
89 件
1,072 件
75.9%
16.6%
5.9%
1.6%
100.0%
実人数
2.9%
5人
2.9%
5人
2.9%
5人
2.9%
5人
0.0%
0人
173 人
100.0
%
(イ) 「聞こえの相談事業」については、同事業の事務局として運営委員会(委員 9 人)
を 2 回開催しました。
(ウ) 関連事業である横浜市障害者社会参加推進センター主催の講座「聞こえと補聴
器」にて事業の説明を行いました。
(エ) 関東ろうあ者相談員連絡会(年 4 回)、全国ろうあ者相談員研修会(青森県)に参加
し、相談業務の一助としました。
(オ) 啓発関係の取組としては、主に次の対応を行いました。
・講演、事業 PR 等
横浜市消防局人権研修、ケアプラザスタッフ研修(※横浜市聴覚障害者協会と
連携)、老人福祉センター利用者向け講演会、神奈川ろうヘルパー連絡会かもめ
の会「浜の会」茶話会・横浜市中途失聴・難聴者協会例会にて福祉サービスに関
する説明、横浜市立ろう特別支援学校学校高等部卒業前見学対応他
・その他
相談事業及び通訳派遣事業の利用促進を図るため、年末年始のお知らせと併せ
て案内チラシを作成し、単身・高齢者世帯等に送付しました。
(5) ビデオライブラリー事業
聴覚障害者用に字幕を挿入したビデオ及び CS 障害者専用放送統一機構「目で聴くテ
レビ」提供番組、通訳者研修教材ビデオの自主制作を行い、字幕・手話入りビデオの貸
出を行いました。また、福祉サービス等に関する手話動画を作成し、ホームページにて
配信しました。
ア 平成 27 年度事業の概況
(ア) ライブラリーの制作では、次のとおり合計 57 作品を制作しました。映画上映会
等の字幕制作については、字幕サークル「まじっく」の協力を得ました。
種 類
字幕付き映画
上映会等の
字 幕 制 作
自 主 制 作
制作数
備
考
3 作品
字幕付き影絵「長靴をはいた猫」
ラポール文化企画事業
字幕付き映画会「超高速!参勤交代」 との連携(字幕制作と
字幕付き舞台「チリンのすず」
投影)
2 作品
「地方の手話~横浜編~」
「つつうらうら~水道記念館~」
オリジナル(CS 障害者
専用放送統一機構番組
提供含む)
3 作品
情報提供施設からのお知らせ
「ヨッテク案内」
「ラポールの祭典案内」
「臨時福祉給付金」
オリジナル(ホームペ
ージ上で手話と字幕に
よる情報発信)
通訳者研修講演
手話通訳者研修教材
通訳者のスキルアップ
教材
本事業団研究開発課紹介映像
本事業団経営部との連
携
48 作品
字幕・アフレ
コ 等 制 作
作 品 名 等
1 作品
(イ) ビデオライブラリーの貸出は 350 本の実績でした。
(ウ) 全国聴覚障害者情報提供施設協議会主催のソフト制作担当職員研修会(群馬県)
に参加し、業務の一助としました。また、第 3 回関東ブロックソフト制作担当職員
研修会(川崎市聴覚障害者情報文化センター)の企画・運営を行いました。
(6) 視聴覚機器貸出事業
聴覚障害者団体や聴覚障害者を支援するサークル等に視聴覚機器の貸出を行いまし
た。機器点検は年 10 回実施しました。
内
O
ス
ク
磁
気
液 晶 プ
テ
ー
プ
ビ
デ
O H C +
VHS+DVD
パ ソ コ ン
パ ソ コ ン 文
訳
H
リ
ル
ジ
P
ー
ン
ー
プ
ロ
ェ ク タ ー
レ
コ
ー
ダ
ー
オ
カ
メ
ラ
プ ロ ジ ェ ク タ ー
ブルーレイディスクレコーダー
文 字 通 訳 用 機 器
字 通 訳 用 機 器 個 人 用
合
計
(昨年度)
在庫数
3
7
2
2
3
1
5
1
4
2
件 数
1
176
13
131
64
26
177
54
353
118
1,113
(858)
(7) その他の事業
ア 広報事業
関係機関・団体及び通訳者に対して聴覚障害者情報提供施設事業を紹介するため、
機関紙「横浜ウエーブ」を年 6 回、各 600 部発行しました。写真を入れ、文字の大き
さを統一するなど、見やすいようにレイアウトを変更しました。また、ラポールのホ
ームページにも掲載しました。
イ 頸肩腕特殊健康診断
非常勤手話通訳者、登録通訳者(月平均 5 件以上稼働)及び情報提供施設職員につい
ては 7 月と 1 月に直接検診を実施、登録手話・筆記通訳者全員には年 1 回問診票によ
る予備検診を実施し、236 人が受診しました。予備検診の結果、直接検診が必要な通
訳者は 7 月に受診しました。また、結果により医師から 2 回目の検診が必要と判断さ
れた場合は、必ず受診してもらうこととしました。
<直接検診結果>
種 類
回 A B1 B2 B3 C 計
判定基準
1 29
1
0
0 0 30 A :異常ありません
非常勤手話
通訳者
2 28
2
0
0 0 30 B1 :疲労回復に心がけましょう
1 38
4
0
0 0 42 B2 :働き方の見直しと改善を要します
登録手話・
筆記通訳者
2 32
1
0
0 0 33 B3 :治療と業務軽減を要します
1 7
1
1
0 0 9 C :休業治療を要します
情報提供
施設職員
2 5
1
2
0 0 8 (日本産業衛生学会頸肩腕障害研究会)
ウ 全国聴覚障害者情報提供施設協議会等との連携
第 11 回聴覚障害者情報提供施設総会及び大会(山口県)、関東ブロック会議(山梨県)
に参加しました。また、他の聴覚障害者情報提供施設と連携し、CS 障害者専用放送
統一機構に番組を提供しました。
エ 関係機関・団体との連携
・(一社)横浜市聴覚障害者協会(以下:横聴協)関係
横聴協が実施する手話奉仕員・通訳者養成事業に関する次の会議等に、関係団体
とともに出席し、協議・協力を行いました。
会議名
回数等
手話(養成)運営委員会
計 11 回
手話養成講師会
計4回
手話養成講師研修会
計5回
横浜市手話通訳者登録試験(統一試験)
前日準備、当日運営協力、審査会準備作業等
同 試験委員会
計4回
同 審査会、事前説明会
計3回
平成 28 年度手話養成講習会説明・選考会 計 4 回
・横浜市中途失聴・難聴者協会(以下:浜難聴)関係
浜難聴が実施する要約筆記者養成事業に関する会議等に、関係団体とともに出席
し、協議・協力を行いました。
会議名
回数等
要約筆記者養成に関する検討
計4回
横浜市要約筆記者登録試験(統一試験)
前日準備、当日運営協力等
同 試験委員会
計4回
平成 28 年度要約筆記者養成講習会説明・
計1回
選考会
オ 視察・実習対応等
・実習対応
国立障害者リハビリテーションセンター学院 2 年生
・視察、見学
秋田県議会員、国立障害者リハビリテーションセンター学院、横浜市立聾特別支
援学校教員、神奈川県保健福祉局(神奈川県手話言語条例関係)、中川中学校、樽町
中学校(職場体験)等に対応しました。
カ 行事等への出席
・式典来賓登壇、講師対応等
横浜市聴覚障害者の集い、神奈川県ろうあ者大会、横浜市聴覚障害者新年のつど
い(以上来賓登壇)、横浜市手話通訳者養成講習会、(以下再掲)講座「聞こえと補聴
器」
、横浜市消防局人権研修、ケアプラザスタッフ研修(※横浜市聴覚障害者協会と
連携)、老人福祉センター利用者向け講演会、神奈川ろうヘルパー連絡会かもめの
会「浜の会」茶話会及び横浜市中途失聴・難聴者協会例会にて福祉サービスに関す
る説明、横浜市立ろう特別支援学校高等部卒業前見学対応等に対応しました。
5 広報事業
ラポールの利用を促進し、障害者の社会参加及び障害者とその他の市民相互の交流を図
るため、次のとおり実施しました。
(1) ラポール催し物案内「ラポラポ」の発行
催し物案内「ラポラポ」を毎月 5,300 部発行し、行政機関、地域活動ホーム等の障害
児・者施設をはじめ、障害者関係団体約 450 か所に配布した他、市営地下鉄 PR ボック
スによる配架箇所を 1 駅追加し、新横浜、あざみ野、日吉等乗降客数の多い 5 駅としま
した。また、全国障害者スポーツ大会の横浜選手団の結果報告として「ラポラポ増刊号」
を発行しました。
さらに、
「ラポラポ」拡大版の作成や、読み上げ装置(スピーチオ)を総合受付に設置す
ることで、視覚に障害のある方や高齢者に対しても情報提供の充実を図りました。
(2) 事業概要作成
(3) 施設案内リーフレット三か国語版作成
施設案内リーフレットについて、新たに英語版・中国語版・韓国語版を作成し、ラ
ポールホームページにも掲載しました。
(4) 視察・見学者への施設案内
件数: 55 件 (昨年度 33 件)
人数:767 人 (昨年度 529 人)
(5) インターネットによる広報
ホームページを活用し、広く施設情報を紹介しました。また、横浜市の「横浜カレン
ダー(イベント情報検索システム)
」や、新たに無料のイベント掲載サイトを活用して、
スポーツ・文化事業の教室情報やお知らせ等を定期的に発信しました。
(6) 「ラポールの祭典」実施
横浜市立小机小学校マーチングバンドによるオープニングセレモニーから始まり、ウ
ィルチェアラグビー、乗馬体験、おもちゃの広場、手話教室等、約 20 に及ぶイベント
を実施しました。
実 施 日:9 月 6 日
来場者数:3,531 人
6 その他
各種研修・訓練等の実施により、施設の円滑な運営や安全管理を進めるとともに職員の
業務に対する意識の向上に努めました。
(1) 職員研修
障害者の多様化するニーズに的確に対応するため、職員一人ひとりの育成が非常に重
要となっています。ラポールでは人材育成を目的とした研修を積極的に実施し、知識や
対応力を高めています。利用者への対応や施設の安全管理等を目的とした職員及び非常
勤職員を対象に行った研修は次のとおりです。
<職員研修>
研 修 名
回数
参加者数
個人情報保護に関する研修
随時
全職員(含委託業者)
救急救命研修会(7 月 21 日午前・午後)
2回
45 人
人権研修(2 月 16 日)
1回
73 人
スポーツ施設内救助訓練(非常勤職員対象)
8回
延べ 37 人
10 回
延べ 73 人
手話研修(非常勤職員対象)
(2) 防災対策
ラポールは障害者を中心とした市民開放施設であり、災害時の被害を最小限とするた
め、日ごろから職員をはじめ館内の障害者団体職員や委託先業者等も含め、防災に対す
る共通認識を持ち、災害発生時には情報を迅速に収集するとともに初期消火・利用者の
避難誘導等に努める訓練を行いました。
<自衛消防組織の編成及び任務>
○安全防御班:館内設備の確認
(設備)
○救護班:怪我人の処置
(受付看護師)
自衛
○通報連絡班:消防機関への連絡、館内放送
消防隊長 副隊長 防災盤監視
(管理・文化事業課長)
(館長) (副館長) (警備)
○初期消火班:消火器等による初期消火活動
(スポーツ事業課長)
○避難誘導班①<地下・1階>:館内利用者の避難誘導
(スポーツ事業課長)
○避難誘導班②<2 階>:館内利用者の避難誘導
(スポーツ事業課長)
○避難誘導班③<3階>:館内利用者の避難誘導
(聴覚障害支援課長)
<消防訓練の実施状況>
実施日
内
容
5 月 26 日 地震発生を想定したラポール館内での防災訓練
10 月 20 日
地震及び火災を想定したリハセンター・横浜市保健医療センター
及びラポールによる 3 施設合同の防災訓練
(3) 運営委員会の開催
ラポールの運営に障害者等利用者の意見を反映するため、関係者で構成する運営委員
会を開催しました。
開催状況:年 2 回(6 月 24 日・12 月 2 日)
(4) 施設利用状況
障害者を優先的に施設の貸出を行い、その状況については次のとおりです。
ア 利用区分による利用状況
利 用 者 数
昨年度
178,371 人
(100.0%)
177,400 人
124,167 人
(69.6%)
126,201 人
介護人等
35,478 人
(19.9%)
32,812 人
一般
18,726 人
(10.5%)
18,387 人
274,764 人
(7,308 団体)
(100.0%)
272,374 人
(7,494 団体)
障害者
99,436 人
(36.2%)
100,877 人
介護人等
42,920 人
(15.6%)
46,489 人
132,408 人
48.2%)
125,008 人
個人利用数
障害者
団体利用数
一般
合
計
453,135 人
(1 日平均 1,309.6 人)
449,774 人
イ 障害別による利用状況(個人利用の内訳)
内 訳
利 用 者 数
昨年度
肢体不自由
66,621 人
(53.7%)
72,396 人
知的障害
29,039 人
(23.4%)
26,491 人
精神障害
9,942 人
(8.0%)
8,219 人
視覚障害
4,535 人
(3.7%)
3,989 人
内部機能障害
4,886 人
(3.9%)
5,321 人
重複障害
5,628 人
(4.5%)
5,839 人
聴覚障害
3,516 人
(2.8%)
3,946 人
124,167 人
(100.0%)
126,201 人
合
計
ウ 施設別区分による利用状況
利 用 者 数
昨年度
ス ポ ー ツ 施 設
262,946 人
(100.0%)
271,521 人
プール
62,444 人
(23.7%)
58,429 人
メインアリーナ
64,082 人
(24.4%)
76,196 人
フィットネスルーム
61,419 人
(23.4%)
61,465 人
サブアリーナ
26,205 人
(10.0%)
30,603 人
屋外グラウンド
15,975 人
(6.1%)
14,772 人
ボウリングルーム
14,755 人
(5.6%)
13,824 人
地下グラウンド
11,367 人
(4.3%)
9,953 人
6,699 人
(2.5%)
6,279 人
190,188 人
(100.0%)
178,253 人
ラポールシアター
46,995 人
(24.0%)
47,249 人
大会議室
36,537 人
(19.0%)
33,976 人
ラポールボックス
40,031 人
(21.0%)
33,277 人
ラポール座
21,998 人
(11.5%)
19,366 人
和室
12,338 人
(8.0%)
14,763 人
創作工房
10,018 人
(6.0%)
10,748 人
小会議室
10,929 人
(5.0%)
8,806 人
おもちゃ図書館
11,250 人
(5.5%)
10,027 人
92 人
(0.0%)
41 人
テニスコート
文 化 施 設
聴覚障害者情報提供施設
1)
1) 聴覚障害者用字幕付きビデオ貸出人数