ソムリエ E403-03 どんな職業か ワインを中心とする飲料のスペシャリスト

ソムリエ E403-03
ど
んな職業か
ワインを中心とする飲料のスペシャリストとして、ホテルやレストランでワインの仕入れから接客サービスまでを担
当する。
女性の場合はソムリエールと呼ばれる。
ソムリエの仕事は、ワインを適切な時期に仕入れ、湿度や温度に注意しながらじっくりと寝かせて熟成させ、飲み頃
を判断し、最高の状態でお客に提供することから始まる。
開店前には、奥の主酒庫からデイセラーと呼ばれる小さな酒庫にワインを補充し、グラスを磨いてテーブルにセット
する。お客が席に着くと、食前酒の注文を聞く。料理の注文が決まると、生産地や年代によって味の異なる様々なワイ
ンの中から、料理に合うワインを勧める。
赤ワインをサービスする場合は、必要に応じてパニエ(バスケット)に入れてテーブルまで運び、味を高めるためデ
カンタに移し替える。白ワインやシャンパンの場合は、クーラーに入れて冷やしてからコルクを抜く。お客に味見をし
てもらった後、全員のグラスに注ぐ。食後には甘口の食後酒を勧める。
ソムリエには、専業の「ソムリエ」のほかに、ウェイター・ウェイトレス兼務の「メートル・ドテル・ソムリエ」、
自らレストランなどを経営する「レストラテール・ソムリエ」、酒庫を担当する「カヴィスト・ソムリエ」などがある
。
就
くには
高校や専門学校を卒業後、ウェイターやコミ・ソムリエ(ソムリ
エ見習)として経験を積み、ソムリエになるケースが多い。資格が
なくてもソムリエの仕事に就くことはできるが、実力の証明として
資格がある方が有利である。
資格としてのソムリエは、ワイン及び飲料サービス業に5年以上
従事などの要件を満たした上で、年1回の日本ソムリエ協会の認定
試験に合格すると取得できる。試験内容としては、筆記試験(記述
・マークシート)、口頭試問、テイスティング(利き酒)、サービ
ス実技等がある。
仕事に就いてからも、経験を積みながら技を磨き、シニア・ソム
リエ(日本ソムリエ協会認定資格)、シェフ・ソムリエ(ソムリエ
長)等になる。
世界のワインについて、歴史、産地、ぶどう品種、品質等級、世
界の料理の知識とワインとの相性などの知識が必要となる。
労
働条件の特徴
多くのソムリエは、ホテル内のレストランや高級レストランに勤務している。
ソムリエは専門職であり、基本的に常用雇用の正社員である。ソムリエとして働いている人は20∼30歳代の男性
が多い。ソムリエの資格保有者は以前は男性が多かったが、現在では男女半々となっている。
勤務時間はシフト制になっており、土・日・祭日に関係なく交替で休みをとる。
服装は、黒ジャケットと黒ズボンに、蝶ネクタイと黒のタブリエ(前掛け)をつけるのが特徴である。胸にはソムリ
エの印であるぶどうの房のソムリエバッジをつける。リトー(サービス用の白布)を手にし、ティル・ブション(コル
クを抜くナイフ)をポケットに入れている。
参
考情報
関連団体
関連資格
社団法人 日本ソムリエ協会
http://www.sommelier.jp/
ソムリエ ソムリエ呼称認定資格 シニア・ソムリエ呼称認定資格