日本語 - Goss International

日本語
M
A
G
A
Z
I
N
E
違う角度から物事を見る
第69号
4
8
ゼロが目標
カラーライナーCPS
無駄ゼロの追求
効果の大きい
コンパクトな印刷機
10
パッケージのための
オフセット印刷
論争をもう一度
2
違う角度から物事を見る
リック・ニコルスは、彼が産業建設機械
および航空宇宙産業に在職中に培った
広範囲な経験およびユニークな展望を
携えて、2012年にゴスインターナショナ
ルの社長兼CEOに就任しました。
ゴスインターナショナルに就任する前
に、ニコルスは、採掘、建築、材料加
工、その他の産業用の設備で、世界の
主導的メーカーの1つであるテレックス
株式会社で、取締役として11年を過ご
しました。
まではテレックス材料加工および採掘
事業の社長を務めました。 それ以前
には航空宇宙産業のアライドシグナル
社の上級管理職を勤めました。
ニコルスはアメリカのアリゾナ州立大学
工学部を卒業した後、サンダーバード
国際経営大学院で工学修士号を取得
しました。
2008年から2011年までは、テレックス・
クレーンの社長に、2004年から2007年
リチャード・ニコルス
ゴスインターナショナル
社長兼CEO
シーメンスからオートメーション賞を受賞
最近、ゴスインターナショナルは、シーメンス・カスタマー最優秀賞が与えられる、2012年の5社のうちの1社になりまし
た。 コノコ・フィリップス、Foriオートメーション、ロッキード・マーチンおよびGTアドバンスド・テクノロジーズの有名な会
社に交じり、ゴスは輪転印刷機に組込まれ、先進的な自動化と生産性を提供するシーメンスのドライブテクノロジーの
適用が評価され、この賞が与えられました。
「私達は、私達の自動化における業績が認められたことを特に嬉しく思います。 なぜなら、これらは、顧客の損紙、保
守管理を削減する一方で、生産性を改善し、機動性のあるショートランを助ける私達の長期的な使命の一部だからで
す。」 ゴスインターナショナルの研究開発部門の上級副社長ジェフ・アップチャーチは言いました。 「私達は自動化、
単純化、場合によっては工程の廃止までも目指した包括的なアプローチで、輪転機とフィニッシングシステムの無駄を
無くして合理化しています。 これらの結果が、以前から枚葉印刷業者の領域であった稼働時間の長さにおける競争を
輪転印刷業者でも可能にしており、輪転印刷業者に新たな市場参入機会を作り出します。」
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サンデー5000はStark
Druck社に最適な機械
このドイツの印刷会社は成長戦略として、96ページオフセット輪転機をもう
1台導入することを決定しました。
フルラインの印刷とメディアの提供者として、ドイツ
のプロツハイムにあるStark Druck社は他社に負け
ないものを顧客に提供することを確実にするため
に、常に自分たちを見つめ直し、最高の技術へ投
資しています。 加工と物流ばかりでなく、デジタル
の前工程、オフセット輪転機、枚葉オフセット機、デ
ジタル印刷を網羅するサービスを通じて、今日のメ
ディアにおける多様性に応える為、この会社は広範
囲な技術と能力を最善化します。
今日の印刷に於いて鍵となる成長分野として、デジ
タルが広く重要視されていますが、商業印刷の多く
の分野において、賢明な投資が市場シェアを拡大
する機会を提供し続けるという事実をStark Druck
社は代弁しています。 だからこそドイツで初めての
96ページオフセット輪転機の導入は筋道の通った
一歩であったし、その戦略が成功した理由でもあり
ます。 ロンググレインのゴスサンデー5000はStark
社の顧客に広い支持を受け、2011年に生産を開始
しました。 機械一回転毎にA4 96ページの印刷の
能力を持つだけでなく、より少ないページの印刷で
も倍胴、天地4ページで印刷出来る多能性を持って
いるので、非常に短時間の段取り替えで、多量の
印刷物を生産できます。
ドイツで初めての2860mm幅のオフセット輪転機を
持つ印刷会社になっただけでなく、Stark社は世界
で初めて縦目と横目両方の96ページの印刷能力
を持つ印刷会社になりました。 縦目の印刷は2台
の48ページゴスサンデー4000を利用する事で可
能になりました。
「この印刷機は我々が想像した以上に完全に我々
の機器構成に適していて、あっという間にフル稼働
になってしまいました」とStark Druck社のレイナー・
ウォーミット取締役は言っています。 Stark社の切
迫した問題解決の策は、全く同一の機種をもう1台
注文することでした。 これで、Stark社は世界で初
めて2台の96ページ印刷機を運転する会社になる
予定です。
新型機はPCF-3コンビネーション折機とPFFフォー
マー折機を持ち、2つの折機は1時間に10万部ま
2台目の全く同じサンデー5000導入で、Stark社は世界で初め
て2台の96ページ印刷機を運転する会社になります。
で生産出来るように設計され、生産の多様性を高め
ます。 Stark Druck社は更に、既存のサンデー5000に
ゴスPFF-3フォーマー折機を加えます。PFF‐3フォー
マー折機の機能とリボン構成はヨーロッパでは非常
に珍しく、この会社は顧客に、特殊な印刷物を提供で
き、短時間の印刷準備で少ないページ数のマガジン
を大量に印刷できます。
共同経営者であるアンドレアス・ラフ氏によると、会
社の65年の歴史を通じて、Stark社は革新的で機動
性がある伝統を持っています。 「我々の今日の戦略
は、変わり行く印刷とメディアの世界で我々が最高の
ポジションを確保したいという願望で突き動かされて
います。 我々は全ての製品分野で付加価値の可能
性を高める事を目指しています。 つまり、初めに従来
の印刷を提供し、それから新しいメデイァに焦点を当
てていくのです。 印刷機械、デジタル印刷、そしてデ
ジタル印刷技術への継続的な取り組みへの投資によ
り、我々の計画はかなり進んでいます。」
4
ミッション・インポッシブル?
多くの印刷会社では、無駄をゼロにする事は究極の目標であり最大の目標
です。 「無駄を無くし、高い生産力を持ち、環境にも配慮する」という方針を
遂行するための明確な方法は、競争力を保持しようとする姿勢が必要です。
ゴス・オムニコン・システムは、各生産工程に特有の化学変数と行動変数の処理を行い、目標と
する無駄を防ぎます。
今では、当然と思っている多くの印刷機
械と前工程機器の開発で、特に[一部か
らの印刷]を信念としているベニー・ランダ
氏が推し進めているデジタルオフセット印
刷で彼は画期的な仕事をしましたが、無
駄ゼロの達成は未だ遅れています。
ゴスインターナショナルでは、開発チーム
は違う考え方をして来ました。 「輪転オ
フセットの分野では、無駄ゼロへの我々
の意欲が近年に至って顧客に劇的な進
展と利益をもたらしました。」と研究開発と
サービスの上級副社長であるジェフ・アッ
プチャーチは言います。 「デジタルには
幾つかの得意とする印刷物があり、新し
い印刷の方法を創り出していますが、輪
転オフセットでも同じです。 新聞、マガジ
ン、広告折り込み、カタログ、ダイレクトマ
ーケッテング、パッケージのような、日常
生活の主要な部分を占めて、広範囲で増
え続けている印刷物の領域では、輪転機
の速度、品質、経済性は今でも勝ってい
ます。 印刷の未来にとってもっと重要な
ことは、新しい方法で輪転オフセットの潜
在能力を利用するために、我々の顧客の
多くがゴスの革新的な面を活用していると
いうことです。 ですから、あらゆる無駄な
材料、労働力、時間、コストを取り除くとい
う究極のゴールに向かって、継続して少し
ずつでも彼らをサポートすることに我々は 流れと循環を生み出す特別なシリンダー
焦点を置いているのです。」
とローラーの配置を備えています。 その
ため、高価な冷却装置の追加が不要とな
この” ミッション・ゼロ “というアプローチ
り、不必要な電力エネルギー・コストを掛
は、ゴスインターナショナルがデザインす けずに済みます。
る全ての印刷ソリューションの基本姿勢で
す。 リールスタンドからフィニッシング機 印刷機の他の部分では、プロセス・シーケ
器までの印刷生産チェーンを一貫して途 ンス・ソフトウェアが無駄のレベルを劇的
切れなく統合させる制御で、製品と最適
に変えています。 ゴスの商標登録してあ
化された工程を開発することに全ての努 るシステムは、オープン・アーキテクチャ
力を注いでいます。
ーのCIP4/JDFに準拠したワークフロー・
ソリューションで、各生産工程に特有の化
2011年の秋に発売された新しいゴスの 学変数と行動変数の処理を行い、目標と
カラーライナーCPSコンパクトタワー機(6 する無駄の達成を助けます。 「印刷作業
頁をご覧ください)に、無駄についての全 者が全ての印刷操作上で究極の制御を
体的な考え方の良い例があります。 コ
行えること以外に、オムニコンは、可能な
ンパクトタイプのタワー機はより小さくなっ 限り素早く効果的に次の印刷ジョブに移
たため、印刷カップルがあまりにも近すぎ れるように、インカーと湿し装置の全体の
て、シリンダーで発生した熱が効果的に
制御に重点を置き、より洗練されたレベル
自然拡散するのを妨げてしまい、幾つか のインキとカラーの制御を行います。」と
の他社のモデルではユニットの中の温度 アップチャーチは説明します。
上昇が重大な問題となって来ています。
このことは、印刷機の印刷品質と全体的 印刷ジョブを校正に合わせるために、目
な信頼性に悪影響を与える恐れがありま 標とするインキ濃度を達成すること自体
す。 競合の印刷機は、熱を取り除くため
が重要なことで、ゴスがオムニコン・コント
に、複雑で高価でエネルギーを消費する ロール・システムで改善してきたことなの
抽出装置を必要としています。 一方、ゴ
です。 クローズド・ループ色管理で使うた
スのカラーライナーCPS機は最適な放熱 めに最適化されたオムニコン・システム
の為に、印刷ユニット内に空気の自然の は、デジタル・ファイルから得たインキ量
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5
上: ゴスデジ
レールは無駄
ゼロを追及す
る唯一つの道
具です。
左:エネルギ
ー効率の良い
ゴス・ドライヤ
ーは資源の
節約と排気ガ
スの削減をし
ます。
先進的なゴスの給紙技術は99%以上の紙継ぎ精度を約束します。
の値を使ってジョブをプリセットするゴス・
プリプレス・インターフェイスと組み合わせ
て使います。 前もって決められていたジョ
ブの数のデータを使う自己学習アルゴリ
ズムは、時間とともに自動的にプリセット
の精度を増します。
印刷機の最初のシリンダーの数回転を詳
細に調べることで、無駄ゼロという至高の
目標に、一段階近づきました。 印刷前の
データに従い、次回のジョブのためにイン
キキーが正しく設定されても、インキトレ
インには前のジョブに適したインキ量が残
っているのです。 オムニコンは再び救い
の手を差し伸べます。 次のジョブの適量
インキデータを利用して、現在のジョブの
減速段階でインキを部分的に取り除きま
す。 そして、残っているインキ量と次のジ
ョブで必要な量の違いを、インカーに充填
します。 次のジョブでインキレベルに大き
な変動がある時でも、ゴス独自の機能を
用いて、印刷会社は良い印刷物と安定稼
働に達するために必要としていた時間と
無駄を削減できるのです。
その他、ゴスインターナショナルの無駄を
削減する機能とオプションのいくつかは、
誰が使っても直ぐに無駄削減の効果があ
ります。 ギャップレスブランケットは、高品
質で幅広ロール紙に高速印刷であるのに
加えて、裁断のときに捨てる部分が最小
で、カットオフ長がより短いため、紙の無
駄を大幅に削減できます。 先進的なゴス
の給紙技術では、紙継ぎ精度が99%以
上あり、リール交換時に紙芯に紙がほと
んど残りません。
印刷機を熱望する印刷会社のために、オ
ートマチック・トランスファー技術がありま
す。 これは、自動刷版交換をするために
印刷ユニットをオフの状態にして、即座に
他のユニットをオンにして、走行中のジョ
ブ切替とノンストップ走行を可能とします。
無駄がより少なくなり、生産効率は更に上
複数の印刷機を持つ工場で使うための右 がります。
勝手と左勝手の商業輪転機の開発は、
運用に必要となる印刷工の数を削減しま 世界中の多くの印刷会社がオートマチッ
した。 アップチャーチによると、「同様に、 ク・トランスファーを使っていますが、アメ
オプションであるオートプレード、折機の
リカのValpak社ほど効率よく使っている会
プリセット、先進的な面付け用のソフトウ
社は恐らくありません。 全国的なダイレク
ェア、既に述べたオムニコン・コントロール ト・マーケティング・プログラムのために、
のような技術が、オペレーターに生産の
ダイレクト・メールのクーポンを年間250
品質面への専念から解放させ、結果的に 億枚印刷することを目標としています。 2
無駄な印刷が減りことになります。」
台のゴス・サンデー4000ATが、前準備
のために止まることなく24時間稼動して
そして、もちろん、印刷機を運転するため いて、12分ごとに4色のジョブ切替を行い
のエネルギーを節約し、排気ガスを削減 ます。 仕事の流れが完全に自動化され
することは、世界中でエネルギー価格が ていて、人が介入すること無く、無駄を最
高騰して環境保護への関心も高まってい 低限にし、封をしたクーポンの入った封筒
るので、最近では更に重要なことになって をこの印刷機は生産しています。 この印
きています。 この点では、エネルギー効
刷機は、製品化するまでの時間を4日か
率の良いゴス・ドライヤーと低エネルギー ら4時間にして、50%の労働力を削減す
のサーボ・ドライブは、両方とも資源を節 る一方で同時に生産量を2倍にしました。
約して排気ガスを減らします。
「ゴスの印刷機デザインで最近進歩した
他のどのような従来機よりも、更に無駄
のは、デジタル・ワークフロー制御システ
ゼロに近づくための最新技術を搭載する ムが、無駄ゼロの目標を将来実現できる
次ページに続く
6
可能性を示したことです。」とアップチャー
チは言います。 「たとえば、1992年から
16頁の分野で業界スタンダードになって
いる我が社のM-600は、ここで紹介し
た最新の機能で絶えず強化され続けてき
ています。 長年にわたり、ジョブ切替時に
発生する無駄が確実に少なくなってきて
いることを、我々は見て来たのです。」
は絶え間ない革新に邁進します。 もちろ
ん、我々は未来の技術を研究し続けてい
るので、いつか革新が本当の大変革に変
わる可能性が無いわけではありません。」
「オフセット輪転機印刷において、無駄ゼ
ロを実際に成し遂げるという我々のミッシ
ョンは、今は手の届かないところにあるの
かもしれません。 しかし、我々の顧客を今
すぐに競争優位に立たせるために、我々
ギャップレス・ブランケットは損紙を大幅に削
減します。
米国の5セットの新しいフィニッシングシステム
新技術でのみ可能な、生産性と効率の大きな飛躍は、この春、アメリカで、ゴスのフ
ィニッシングシステムへの5つの投資を引き起しました。
ニューヨークシティー地区のシカゴ・トリビュ
ーン社とニュースデイ社は広く購読されて
いる大都市の新聞の折込み作業を支える
ために、42ステーションのマグナパックをそ
れぞれ、増設の予定です。 Brown Printing
社、 Publishers Printing社は多数のゴスの
フィニッシングシステムを使用している会社
で、出版やカタログ製品のために高機能の
ゴス中綴じ機と、無線綴じ機をそれぞれ据
付ける予定です。
新しいペースセッター1600は毎時16,000枚
を処理する中綴じ機で、ゴスで最初の小規
模な個人出版社向けのフィニッシングシス
テムです。 彼らは、使いやすさ、仕事の切
替え、メンテナンスでの利点に感銘しまし
た。 また、同様に、どのような他の施設の
作業班でも、定期的に達する正味の生産量
は、この中綴じ機の最高速度に大変近いも
のです。
ケンタッキー州にあるPublishers Printing社
の製本マネージャーのジョー・スエーニー氏
はこれらの感想を繰り返します。 彼は、最
近納入された2台のペースセッター2200 の
中綴じ機の性能が3台目の投資を促したと
言います。 そして、「これらの綴じ機は、私
たちの古い綴じ機の2倍以上の生産性で
す。」と彼は確証します。
無線綴じの新しいユニバーサルバインダ
ーは、Brown Printing社で使用されている、
ゴスペースセッター、ユニバーサルバイン
ダー、そして、サンデー輪転機システムか
らなる、大規模なシステムに加えられま
す。Brown Printing社はカタログや出版に
おいて、アメリカで主要な印刷会社の一つ
です。
ニュースデイ社 とシカゴ・トリビューン社によ
る、マグナパックへの投資は、着実に増えて
いる刷り込み広告の量によるものです。 こ
れらの差し込みがさらなる効率化と目標とし
たさらなる正確性で処理ができるとき、ビジ
ネスの機会が創造されます。 両方のシステ
ムは特定の個人名と住所宛による選択挿
「この中綴じ機は私たちの古
い中綴じ機の2倍以上もの生
産力があります。」
入とインクジェット印刷が個別化に適するよ
うに装備されるでしょう。
挿入機に求められる、日曜版のための大量
で細かい地域分けの要求と、日刊紙へのハ
イスピードの要求に答えるために、ニュース
デイ社の2セットの古い挿入機は新しいマグ
ナパックシステムに入れ換えられます。
シカゴ・トリビューン社は2007年以来、7セッ
ト目のゴスマグナパックシステムを注文しま
した。
シカゴ・トリビューン社は、2007年以来、7
セット目になる新しいマグナパックを据付
けます。 トリビューン・ダイレクトマーケット
事業部は、トータル・マーケット・カバレイジ
(TMC)の非会員への製品配送を行なって
います。 会社は今後のインサート工程のス
ピード増加と区分機能増加のために、既存
2セットのマグナパックシステムの改良も行
ないます。
「私たちのマグナパックシステムは並外れ
た品質と生産性を提供します。したがって、
成長する刷り込みビジネスを支援するため
に、追加を決定することは簡単な選択でし
た。」 とテクノロジーとエンジニアリングの重
役クレイグ・シピッチ氏は言います。
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補助装置で明らかな成功
ヴィッツのロトカットシーターとその他のオプションがゴス製品に加わる
ゴスインターナショナルはヴィッツのロト
カットシーターやその他のシーター、専
用化されたフィニッシング製品などの生
産工程をオランダのボックスミーア工場
に首尾よく吸収しました。 今年、プレフ
ォルダー、コーター、パーフォレーター、
ヴィッツのロトカットシーターを含む13件
の新たな補助装置の注文を、ゴスが受
け、そして、完了しました。それには、ヨ
ーロッパ、アジア、アメリカへの据付を
含みます。
「現在のその様々なモデルの中で、主
役の製品は、恐らくロトカットシーターで
す。 私達はこれから7台出荷するところ
です。 内1台は、ブラジルの新しいゴス
M600フォーリア用のものです。」 オラン
ダに本拠を置く、ゴスインターナショナ
ル・コンチウェブの周辺機器部門の販
売とサービスの担当重役のルトガー・ジ
ャンセンはコメントします。 ゴスのドライヤーや給紙部と並んで据
付けています。 時にはゴスの輪転機
のみならず競合機にもインラインで据
付けて、稼動させています。」 ジャンセン氏によれば、「ボックスミー
アの私たちのチームは、ゴス・エコクー
ル、エコセット、コンチウェブ・ペースター
を含む世界で最も先進的な補助装置に
関して、輪転印刷をサポートする確かな
最近の1つの例は、最上位機種のゴス・ 能力を持っています。」 「したがって、一
エコセットドライヤーと、全自動パレット 様に評判の高い高速シーターや、専用
輸送装置付きヴィッツ・ロトカットHSシー 化されたフィニッシング製品に対して、
ターで、ドイツADV Schoder社からの注 同じ技術的専門知識と専門家らしさを
文です。 同時期に、ゴスインターナショ 確保することは私たちにとって非常に
ナルはプレフォルダーとエコサーモドラ 重要です。 我々は目的を達成しつつ
イヤーを中国の新聞社へ供給しようと
あることを確信しており、そのことに大
しています。
変満足しています。」
ヴィッツのロトカットシーターは高速のオ
フセット輪転による生産であってもシー
ト加工精度を保証できる能力があること
で、産業界で有名です。 より大きな柔
軟性をもたらすレジスターコントロール
と全自動パレット輸送装置と同様に、緩
やかに巻取り紙を送る浮遊滑走技術を
特長としています。 各種のモデルによ
り、ウェブ幅400~1700mmで、24頁、32
頁、そして48頁の折丁に対応します。 最上位機種のロトカットHSは最高速度
毎時75,000部、または、毎秒20回の
カットで稼動します。
ゴスインターナショナルからの補助装置
はすべて、ゴスプレスシステム内に統
合することができます。 同様に、他の
サプライヤーによって作られたオフセッ
ト輪転印刷、グラビア、フレキソ印刷用
の補助装置のための印刷システムでも
可能です。
ジャンセンによれば、これまでの経験か
ら新たに取り入れられた製品範囲は、
すでにあったゴスオフセット輪転印刷
製品範囲に於ける解決策に理想的な
補助装置であると早くも期待できます。 ゴスインターナショナルはヴィッツのロトカットシーターやその他のシーター、専用化されたフィニ
「多くの場合では、私たちはこの装置を ッシング製品を、ゴスの製品群に加えました。
8
低く完全な形
2011年の終わりにスコットランドのDC Thomson社からの受注を受けて発表したカラー
ライナーCPSは、大部数の新聞とセミ・コマーシャル製品に対応したゴスの新しいコン
パクト輪転機です。
90,000部/時間です。キーポイントとな
る品質と操作性の良さはこの4HIタワ
ー機のコンパクト性と、最新の自動化
技術を盛り込むことでもたらされまし
た。 ゴスカラーライナーCPSがカラー
ライナーFPSに加わり、ふたつのバー
ジョンのコンパクト・プレスをお客様に
提供しています。 CPSはFPSの設計
を多く取り入れていますが、設置面積
が小さく、既存の輪転機設置建屋に
据付ける事が出来ます
この印刷機は4.5mの高さのフレーム
内に収まります。 また、最初の刷版
から最後の刷版までの距離は2.7m
で、この距離は、ファンアウトを最小
限にし、優れた印刷品質を生み出し
ます。 高さが低く、分割させていない
一体型デザインが、特許を取ったユニ
ークなシリンダ配置によって、操作・保
守が行いやすく、人間工学的に優れ
ています。
レベル(両面1色印刷)ごとに、1つの
モーターを使用するシャフトレス駆動
と、商業印刷で一般的なフルベアラー
コンタクトデザインの印刷胴が、実績
ある印刷品質を提供します。 お客様
は、それぞれの出版の要望に応じて、
4頁幅または、6頁幅の出力を提供す
る輪転機を選択することができます。
大量印刷が可能で、最もコスト効率の
最新の自動版換え装置、人間工学上 良い印刷システムの1つであるカラー
の利点、高い生産性を特長とするユニ ライナーCPSは、特別なエアーダクト
ークで新しい4頁幅あるいは6頁幅の
の配置が功を奏して、最適の熱放散
輪転機が、絶えず変化している出版
のための空気循環の自然な流れを生
業界の状況に適した、印刷品質、効
み出します。 この結果、非常に低い発
率、操作性を提供します。
熱量となり、他のメーカーが造る冷却
装置を追加する必要がありません。 最初から、コールドセット、ヒートセッ
仕事の切り換え時の少ない損紙、実
トまたは、これらの混合を印刷するよ 績があり信頼できる技術の採用に加
うに設計された、カラーライナーCPS
えて、動力とエネルギーコストの大幅
は大量生産に大いに真価を発揮しま な削減は、全体的な輪転機所有コスト
す。 最高印刷速度はストレートランで の低減を助けます。
多数の最新機能が高い自動生産環境
を築きます。 それには、全自動刷版
交換技術のゴスオートプレートと、自
動ブランケット洗浄装置を含みます。
ゴスM-600とサンデー輪転機で開拓さ
れたオートプレートは、刷り初めや仕
事の切り換えのときの版替え作業を
数分間で完了させ、いろいろな頁幅に
対応します。 オプションのゴスデジレ
ールのデジタル・インキングシステム
との組合せの他に、多くの付加的な自
動化の機能があります。これには、イ
ンクと湿し水ローラー類の洗浄、印刷
開始、終了操作のシーケンス、自動イ
ンキ巻き、ローラー調整(オプション機
能)を含みます。
カットオフは45cmから60cmの範囲で
す。 紙幅の選択は最大1,905mm(3
倍幅のフォーマット)まで可能で、各種
の新聞、セミ・コマーシャルの製品の
生産が出来ます。 輪転機は、スプリットアームでペースタ
ー付の給紙部、クローズドループのイ
ンフィード、効率的な自動紙通し装置
と共に提供されます。 多用途の2:5:5
咥え折機は、2枚または、3枚の三角
板を装備し、最大96頁のブロード紙を
生産出来ます。
輪転機の制御と自動化を最適化する
ために、ゴスOPCSシステムは大きな
ディスプレー、直感的なスクリーン・ダ
イアログ、輪転機の機能キーボードを
使って、すべての印刷生産の要素を
指先で操作します。 インキプリセッ
ト、印刷ジョブの調整値の記録とその
呼び出し、自己学習処置、印刷ジョブ
の予定、メンテナンス・ダイアログ、こ
れらがすべて一つのインターフェース
からコントロールされます。
ゴスインターナショナル、フランスの常
務取締役テオ・ブッチメイアーは言い
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ます。 「カラーライナーCPSはコンパク
トですが、非常に強力で、言うなれば、
強力なパンチ力を秘めた “ポケットサ
イズ” 輪転機です。」 そのユニークな
設計はほとんどのライバル製品より短
い4色印刷間の距離と、より速い運転
速度を提供します。そして、時間短縮
が困難な仕事の切り換えにも一段上
の自動化を提供します。
D C Thomson社
D C Thomson社はダンディーに本拠がある、ファミリーオーナーの出版、印刷の会社で
す。D C Thomson社に導入される8タワーの カラーライナーCPSは、ゴス オートプレートチ
ェンジャー及びクローズド・ループ・コントロールを含む完全自動を実装して運転され、毎時
90,000部の印刷が行えます。 ゴスインターナショナルはゴスコンチウェッブ FDペースター
と共に、2台のゴスエコクール ヒート・セット・ドライヤーと、2台のJ2:5:5フォルダーをシス
テムに装備します。 据付は2012年中ごろに始まります。
新聞印刷と出版業の将来への投資の一部として、会社は既設のゴスカラーライナーを7台
のタワー機と2台のフォルダーヘと再構成します。 「主要なコントロールのアップグレードと
その他の機能強化は、カラーライナーシリーズの強健な設計とあいまって、既存の設備の
生産性、競争力のある効率を将来に亘り拡張するでしょう。」と最高執行責任者デヴィッド・
トムソン氏は説明します。
イタリアの出版社は品質で競争
イタリアの北東、ポルデノーネ(フリウリ=ヴェネツィア•ジュリア州の県都)にある、家族運営
の出版社Loghicon srl社は、新しい印刷工場「印刷センター・フリウリ」で、16台のゴスコミュ
ニティーSSC輪転機による印刷を開始しました。
「低級な印刷品が氾濫しつつある市場
で、私たちの新聞がその優れた品質
により差別化され、トップの座を獲得
することを、新しいコミュニティーSSC
輪転機が手助けしてくれると期待して
います。」と会社のオーナーであるシ
モーネ・サレッティ氏はコメントします。
「私達の2つの重要な出版物は、“Citta
Nostra”と“La Gazzetta Immobiliare”
で、イタリア北東部の高品質の広告新
聞です。 さらに遠くの地域に私たちの
読者が広がり、国境を越えてスロベニア、クロアチア
およびオーストリアまでもの可能性を持ち、数ヶ月内
に、30 -50パーセントの増産を計画しています。」
4台の4HIタワー機を含む新しいゴスコミュニティー
SSC輪転機はカットオフ578mmで、第3折装置付の
1:2咥え折機を装備します。計画の第二段階で、ゴス
インターナショナルは、新しいプレス・ラインに別施設
の既存設備を移設し、3台の墨刷機と1台の折機を増
設します。
「私たちはこの地域で最も生産的な印刷所を作り出
すために、ゴスインターナショナルと協力して作業し
ています。 最初の図面から、全工程にそったすべて
の節目毎に、私たちがとても好ましい未来に近づくこ
とを、ゴスが助けていると私たちは感じています。」と
サレッティ氏は言います。
無料新聞のCitta Nostraを買い取り、1992年に設立さ
れたLoghicon社は、家族経営の出版社でポルデノーネ
に本社があり、印刷センター・フリウリはゾッポラの近く
にあります。 主要な印刷物である、雑誌の形態で印刷
されるLa Gazzeta Immobiliareと、タブロイドとして発行
されるCitta Nostraとを合わせた全体の生産販売は、年
間8,000,000部に達します。
Loghicon 社オーナーのシモネ・サレッティ氏(左)と ピベッタ・ルイサ・セレッティ;ディレクター.
10
論争をもう一度
パッケージ印刷プロセスについてもう一度議論して、その
結果得られた変更要求が、組み立て式カートン、軟包装
パッケージ、ラベルに、オフセット印刷を幅広く採用する
ための正しい条件を作り出すと、ゴスは信じています。
ピーター・バルザック、ゴスインターナショナル
のパッケージ印刷機の製品担当役員
オフセット印刷はグラビアに対してイメ
ージングが、フレキソに対してプレート
が比較的低コストで生産性が高いと言
う利点に加えて、多くのパッケージが必
用とするより汎用的で安定したプロセス
を提供します。 単純化と自動化された
前準備プロセスは、新規でもリピートの
ジョブでも早く開始出来るというだけで
なく、生産の間に素早く簡単に調整が
出来ます。
ゴスサンデーVpakパッケージ印刷機は1905mm迄の紙幅が可能です - ここでは0.18インチ厚の
SUSペーパーボード(同質未漂白硫酸板紙)に印刷しています。
FMスクリーニングや確率的
(stochastic)スクリーニングのような高
精細スクリーンと精巧なスクリーニング
技術は、オフセット印刷で簡単に対応
でき、スクリーンの不調和、モアレと他
の欠陥を防ぎながら印刷品質を改善
出来ます。 同一ユニット上の一つの版
で特色のベタとスクリーンを印刷する
場合、更に単純さとコスト効率を高め
ます。
「消費者と市場に携わっている人は、他
社よりも目立ち、その製品のカタログ、
ビデオ、他の販売促進の材料にマッチ
した、製品のパッケージの品質と目立
つことを期待しています。」とバルザック
改善することを念頭に、新たに持ち上
は言います。「オフセット印刷は高速で
がる環境問題、製品の安全と危機管理 高い品質とコスト競争力のある、実績
の問題を加えて、現在の印刷生産方式 のある印刷方式なのです。」
が詳細に分析されていることは当然の
ことです。
強力な生産力が、オフセット輪転機の
バルザックによると、パッケージは、電
品質とコストの優位性を更に際立たせ
子的な代替手段に直接影響されてい
「これらの要望に新しい可変スリーブ
ています。 新しいゴスサンデーVpak 印
ないので、これからも成長する印刷分
印刷技術が応えます。 この印刷機は
刷機は一分間に457m(1,500フィート)
野として残っているのですが、パッケー 1905mm迄の紙幅が可能です。 です
迄印刷出来ます。 その結果、枚葉機
ジ生産者への圧力は他の分野で見ら
から、幾つかの用途で使っているフレ
の200%以上の高い生産能力があり、
れるのと同じです。 「利益は少なくなっ キソ、グラビア、枚葉機に替えてオフセ しかも、印刷素材コストを削減して、よ
て来ていますし、パッケージを使用する ット輪転機を使うことを、検討する時期 り広い素材適用範囲を持ち、インライン
会社とデザイン会社はより高い印刷品 が来ています。」とバルザックは付け加 加工もできます。
質を求めています。 ダイナミックに的を えます。
絞り、個別化されたパッケージを成し遂
印刷リピート長の変更の際、扱いにく
新しいゴスサンデーVpak可変スリーブ
印刷機は、オフセット輪転印刷の伝統
的な品質の高さ、コストの低さ、小回り
の良さ等の長所を有効活用するため
に、全く新しい方法を取り入れています
と、ゴスインターナシュナルのパッケー
ジ生産管理担当役員のピーター・バル
ザックは言います。
げるために、連続で運転する時間と納
期は短くなって来ています。」と彼は説
明します。
Issue no. Sixty nine
11
く、コストの高いカセットを利用する、パ
ッケージ印刷用のカセット式オフセット
輪転印刷機より、可変スリーブサンデ
ーVpakモデルは望ましい選択肢です。
サンデーVpak3000とサンデーVpak500
は、それぞれ1905mm(75インチ)と
1041mm(41インチ)の紙幅まで利用で
き、ブランケットアダプターと版胴スリー
ブアダプターの敏速な交換が特長で、
繰り返される紙幅変更を、かなり簡単
に余裕を持って行えます。
ています。 毎秒15mまでのスピード(毎
分3,000フィート)で、紙幅2860mm(112
インチ)まで印刷できるスリーブ技術を
持つゴスサンデー印刷機は、世界中
で2000ユニット以上稼働していると、彼
は言います。 「高度で非常にカスタマ
イズされたシステムにウェブオフセット
印刷を統合するために、我々は専ら顧
客と一緒に作業を行いました。 このこ
とはパッケージ印刷でも重要なポイン
トです。」
業界最高レベルのゴスサンデー商業
輪転印刷機から、実績のあるコンセプ
トと技術が新しいVpak印刷機に組み込
まれました。 バルザックによると、多く
のことが要求されるオフセット印刷環境
の中で、プリセット、インキ、水、ウェブ
テンション、見当、クロースドループ制
御、乾燥、その他の変動要素を管理す
るためのゴス独自の実績のある技術
と、スリーブについての経験が、パッケ
ージ印刷機における優位性を裏付け
「革新的な幅広のサンデー技術は、ウ
ェブオフセット印刷の生産性、小ロット
生産の効率性、全体のコストを劇的に
改善して、過去20年で商業印刷を根底
から変えました。 サンデーVpak 印刷
機で、我々はパッケージ分野で、同じよ
うに常識を覆す方向性を示していきま
す。」とバルザックは締めくくります。
フレキシブルパッケージ(軟包装)でのVpakのメリットには、より
細かなラインスクリーンと早くて簡単な色調整があります。
スリーブに隠された – オフセットパッケー
ジ印刷のギャップレス秘密兵器
広範なスリーブ経験と独自の新しい“ホワイトライト”シリンダー層は、サン
デーVpak輪転機に素晴らしい利点をもたらします。
ギャップレスブランケットを備えたゴス
サンデー印刷機は、商業輪転印刷を
根底から変え、印刷品質、生産性、信
頼性の面で20年間にわたり業界の標
準を作り、また更新してきました。 毎秒
15メートル(3000フィート/分)の速度で
紙幅2.8m(112インチ)まで対応するサ
ンデー印刷ユニットは、現在世界中で
2,000台以上稼動しています。
現在のパッケージ印刷では、既成を超
える印刷品質、より少ない印刷ロット、
より早い納期、そして商業印刷で最低
限度のコストの能力が求められてお
り、ゴスインターナシュナルがサンデー
印刷機の長所と経験を独特なパッケー
ジ印刷に生かすのは当然のことです。
組み立て式カートン、軟包装パッケー
ジ、ラベルの印刷に、フレキソ、枚葉、
グラビアよりも望ましい選択肢として、
オフセット輪転印刷をパッケージ印刷
20年に渡るスリーブ印刷経験を持つゴスの技術者は、早くて簡単なサイズ交換の為のエアー
圧縮とシリンダーの見当合わせのメカニズムをすぐに完璧なものにしました。
12
会社に使ってもらえる可能性を検討す
るのは、ゴスが最初ではありません。
解決策が現れては消えて行きました。
高価で厄介なサイズ変更装置、制限
のあるウェブ幅、効果がない供給者の
サポート力と実行力などが障壁となり、
オフセット輪転印刷がこの分野に本格
的に進出することを妨げてきました。
モデル
最大ウェブ幅
mm (in.)
最小リピート長
mm (in.)
最大リピート長
mm (in.)
機械速度
mpm (fpm)
サンデー
Vpak™
3000
1905
1625
1400
1120
850
700
700
700
1400
1400
1400
1400
457 (1500)
(75)
(64)
(55)
(44)
(33.5)
(27.6)
(27.6)
(27.6)
(55.1)
(55.1)
(55.1)
(55.1)
輪転オフセット技術と経験における別
の観点から、ゴスインターナショナルは
1051 (41)
508 (20)
812 (32)
365 (1200)
サンデー
独自のアプローチをしました。 長期的
850 (33.5)
406 (16)
812 (32)
Vpak™
な成功で培われたしっかりした基礎と
500
520 (20.5)
406 (16)
812 (32)
予測精度の高い展望に基いたアプロ
ーチです、とゴスの可変スリーブサン
デーVpak印刷機の製品開発担当役員
のピーター・バルザックは言います。
イトライト”層付きの新しいブランケット 刷テストでは、厚さ12ミクロンのフィル
のセットを使うことで、印刷工は範囲内 ムから厚紙までの広範囲なパッケージ
「もちろん、単純に商業輪転機に可変 でリピート長を変えることができます。」 材料で、素晴らしい結果を出しました
リピート長機能を付け加えて、それを
とバルザックは説明します。 「必要とす と、彼は言います。
パッケージ印刷機と呼ぶ事は出来ない る全てのサイズごとに、別々のブリッジ
ということはわかっていました。」と、バ スリーブのセットを購入して整理してお 「パッケージ材料では厳しい要求なの
ルザックは認めます。
くより、はるかに費用と手間がかからな でしょうが、私たちは、1インチあたり
「そうしないで、実績のあるサンデーテ い方法なのです。」
200ライン、もしくは確率スクリーニング
クノロジーの基本性能とスリーブ印刷
法で印刷し、精確なウェブテンションを
機の経験を基に、特別なパッケージ印
維持し、112インチの紙幅を、3000フィ
刷機を最初から作り始めたのです。」
Vpak印刷機用に開発したブランケット ート/分の速さで処理することに慣れ
の表面化合物は、UVとEB硬化とヒート ています。」と彼は説明します。 「そう
ギャップレスサンデー印刷機のブラン セット印刷に使えます。
いう訳で、私たちの研究所で、新しい
ケットを長年供給しているFlint Group
Vpak500とVpak3000がこれをやれたこ
社のRotec部門(2007年にFlint Group スリーブ交換と“ホワイトライト”のコン とは、驚くようなことではありません。」
社に吸収されたDay International社の セプトと同時に、インキトレインローラ
Rotec製品を扱う部門)との共同研究
ー、版胴、ブランケット胴及び圧胴が、 「常識を覆す印刷技術を取り入れ、大
の成果でもあります。 サンデーVpak印 スリーブの径にかかわらず、正しい接 規模な統合システムの導入を行い、そ
刷機で多くのリピート長変更を行うため 点形状を維持するように、ゴスのチー れらを堅実な会社基盤で長期間にわ
のコストと複雑さを減らしたのは、結果 ムはサンデーVpakのシリンダーの配
たってサポートしているゴスインターナ
的には画期的なブランケットと版胴の 置を設計しました。 これには、刷版と
ショナルの実績が、パッケージ生産者
概念です。
ブランケットのニップ幅を自動的に調
にサンデーVpak印刷機への信頼を与
整して、簡単な操作と早い版替えが確 えるのです。」と彼は締めくくります。
様々な径の円筒形ブリッジスリーブと、 実に行えるようにすることも含まれて
刷版とブランケットのスリーブを片持ち いました。
梁の心棒上を滑らせて、サンデーVpak
のサイズ交換は行われます。 これは
バルザックは次のようにまとめます。
何も新しい事ではありません。 20年に 世界で最も進んだサンデー印刷機の
渡るスリーブでの印刷経験によって、
実績あるリソグラフィー、操作性、生産
早くて簡単なサイズ交換の為のエアー 性という特徴と、簡単で信頼性があり、
圧縮とシリンダーの見当合わせのメカ 費用効率が高いサイズ変更機能を組
ニズムを、ゴスの技術者はすぐに完璧 み合わせて設計した印刷機です。 ゴ
なものにしたのです。
スインターナショナルの研究所での印
新しいことは、ブランケットと刷版のス
リーブの下に、ホワイトライト層として
知られる軽量素材の層を添付するゴス
とFlint社のコンセプトです。 このホワイ
トライト層の厚さは、必要に応じて変え
られます。主な利点は、Vpakのユーザ
ーが購入し管理しなければならない、
ブランケットのブリッジスリーブアダプタ
ーの数を減らせることです。
「ブランケットのブリッジスリーブアダプ
ターの各セットに、適正な厚さの“ホワ
ゴス「ホワイトレイヤー」
は、Vpakユーザーが必
要なブランケットブリッ
ジスリーブアダプターの
数を減らします。
Issue no. Sixty nine
13
パッケージ業界初導入:Precision Press社
食品、飲料、消費者市場向けに、パッケージとラベル印刷を行っている革
新的なアメリカの会社 - Precision Press社が、世界で初めて、新しいゴ
スサンデーVpak輪転オフセット印刷システムを導入します。
Precision Press社社長のリー・ティムメアーマン氏(左)、技術担当副社長のレアン・グラヴリー氏(右)が、ゴスインターナシュナル
の営業取締役のティム・ヴァン・ドリエシュ(中央)と注文を決定。
新しい印刷機は軟包装パッケージ用に、サンデー
Vpak500輪転オフセット印刷ユニットとゴスインライン
フレキソ&コーティングユニットで構成されます。 印
刷機はUVとEB硬化装置を備えています。 このシステ
ムは2012年末に、ミネソタ州ノースマンケイト市にあ
る19,800平方メートルの事業所で操業を開始します。
高いオフセット印刷品質、敏速スリーブ交換テクノロ
ジー、見込まれる低生産コストが投資決定の主な要
因でした。 ゴスインターナショナルのアメリカでのサ
ポート体制もまた、重要な要因でしたと、Precision
Press社社長のリー・ティムメアーマン氏は言います。
サンデーVpak500印刷機は広範囲のバラエティに富
んだフィルム素材、印刷フォーマット、高品質な印刷
要求に対応し、わが社の大規模な輪転オフセット生
産能力を補強するでしょうと、ティムメアーマン氏は言
います。
「私たちは熟慮した上で、これまでと違ったことをする
と決めました。」とティムメアーマン氏は説明します。「
パッケージ分野には、輪転オフセットの潜在的な可能
性がたくさんあります。 ゴスの印刷技術が私たちの
顧客に利益をもたらす、新しい印刷機の印刷品質、
生産性、効率の良さに胸が高鳴ります。」
最速6.1m/秒で印刷するシステムに、クローズドルー
プカラー制御システム、見当合わせシステム、検査シ
ステムを附けて、ゴスインターナショナルはPrecision
Press社に設置します。
Precision Press社は、導入する印刷機を開発するた
めに、この一年ほどゴスインターナショナルと密に連
携して働きましたと、ティムメアーマン氏は言います。
「印刷機はゴスの本社で開発され、テストされていま
したので、私たちは優秀なゴスのエンジニアチームと
一緒に、実際に働くチャンスがありました。」と彼は説
明します。 「その結果、フィルム印刷の私たちの経験
と、私たちが取り組んでいることに関する知識が、将
来私たちの顧客が必要になると私たちが考える機能
とともに、新しい印刷技術に組み込まれています。」
Precision Press社は広範囲の軟包装パッケージを生
産しています。アメリカの至る所で、食料品、飲料、
消費財を顧客が識別をするのを助けるインモールド
ラベル、収縮スリーブラベル、ロールラベル、カット&
スタックラベルも生産しています。 Precision Press社
は、グラフィックコミュニケーションと商業印刷の分野
で、北米で5本の指に入るテイラーコーポレーションの
子会社のひとつです。
14
物事を行うもっと良い方法
サイエントロジー教会は、サイエントロジーとは“あなた方
が信じるものであるだけではなく、あなた方が実践するも
の”なのですと言っています。この信念が、新しい信者と
のコミュニケーション方法を促進し、オートマチックトラン
スファー技術を装備しているゴスサンデー2000印刷機を
中心にした、自前の印刷施設を新しく作りました。
カリフォルニア州ロサンゼルスにある、国
際サイエントロジー教会(CSI)の印刷セン
ターは、2010年に開設され、サイエントロ
ジー信者の世界的ネットワークに役立っ
ており、19もの言語で168までの地域ごと
に資料を印刷しています。 サンデー輪転
機の俊敏さによって、CSIの上級プロジェ
クトマネージャーのジャミエ・マッククリント
ック氏と彼のチームは、多様な製品の混
合物の管理方法を改善しました。 この印
刷機の新たな、または改善されたオプショ
ンに、彼らを注目させました。
海外に送られますので、厳しい締め切り
を守らなければなりません。 オートマチッ
クトランスファー付きのゴス印刷機は、瞬
時に機械を止めずにジョブ切替ができる
という決定的な強みを、私たちに与えてく
れました。」
ています。 6ユニットの内、4ユニットは通
常CMYKを印刷する為に配置されていま
すが、5番目と6番目のユニットは、異なっ
た言語を刷り重ねするための刷版が取
り付けられています。 言語を印刷する刷
版のユニットのひとつがCMYKを印刷す
るユニットと同時に印刷している間に、オ
以前はCSIの全ての印刷作業を外部委託 ペレーターはオートプレイトの自動刷版
していましたが、協会は2010年に思い切 交換機構を使って、使われていないユニ
った措置を取りました。 マッククリントック ットの準備をします。前の言語を印刷して
氏の率いるチームは新しい自前の施設を いたユニットが印刷を終えるのと同時に、
開設して、6ユニットのオートマチックトラ
用意した別の言語のユニットが印刷を始
ンスファーサンデー輪転機を含む、最新
めます。
「私たちは毎週180万部の印刷を行ってお 式のデジタル印刷機、オフセット印刷機、
り、言語と地域ごとのバージョンが多くて
フィニッシングユニットと周辺機器を設置
一連のユニットの切替は、印刷機を止め
複雑なので、効果的なジョブスケジュール しました。
ずにそして、スピードを落とすこともせず、
作成とジョブ切替は必須です。」とマックク
多くの種類の印刷を行うことができます。
リントック氏は説明します。 「その問題に オートマチックトランスファー技術によ
先進的なゴスのインキプリセットとクロー
加えて、私たちの印刷したものの半分は り、CSIの工場ではノンストップ生産を行っ ズドループ制御で損紙は最小限に抑えら
れます。 結果として、別の印刷機で印刷
していたような小ロットの印刷物や、コス
トが高すぎて全く印刷されなかったもの
も、オフセット輪転機の強みであるスピー
ド、品質、経済性で、今では印刷すること
が可能です。
サンデー2000印刷機を選択する上で、
オートマチックトランスファー技術は非常
に重要でした、しかしオフセット輪転印刷
の環境では、他の機能もやはり重要で、
ここでは、1時間の内に版替えやジョブ全
体の切替を5、6回行うのはめずらしくあ
りません。とマッククリントック氏は言いま
す。 「ギャップレスブランケット技術によ
り、高精度で敏速なブランケット交換がで
き、総合的に前準備が早く、損紙の少な
い印刷機なので、私たちのやらなければ
ならない多様な仕事に、コストと生産力の
面で非常に役に立っています。」と彼は説
明します。
左から右へ: 印刷責任者のジュッド・ポスナー氏、生産責任者のニッキー・バイン氏、プロジェクト責任者のオ
ーエン・ヴァレル氏、工場長のトビィー・アップデグロブ氏
Issue no. Sixty nine
15
PCF-1ピンレスコンビネーション折機を装
備しているサンデー輪転機でCSIは、1時
間55,000部のスピードで、標準の16頁の
雑誌の印刷に加えて、非常にバラエティ
に富んだ特殊な折りと印刷フォーマットが
できます。 ギャップレスとピンレスの組み
合わせでカットオフ長がかなり短いため、
相当な紙の節約が可能です。 シーター
は、特殊な表紙や、オフラインの折りやフ
ィニッシングで必要な製品のため更なる
多用途性を提供します。
「私たちは、私たちの出版物を最高の品
質水準に維持しています、そして的確で、
きれいな色は、難しい要求項目リストの上
位にありました。」とマッククリントック氏は
言います。 「完全にクローズドループのカ
ラーと見当の制御装置と、最高印刷速度
で、1枚1枚の印刷面をマスターと比べな
がら検査する印刷品質検査システムを選
びました。ですから、製本され、出荷され
ていく製品に高品質を確保することができ
るのです。」
印刷の唯一の拠り所
• 週に180万の印刷物
• 日に30万部の印刷物
• 1シフトで35回の前準備、1日に2シフト
CSI印刷センターは枚葉機とデジタル機で
• 週に平均500枚の版
の印刷も行っており、周辺機器も豊富に
• 生産の50%が海外向け
揃っています。 そのため、ポスター、箔押
しの表紙、招待状、挨拶状、チラシ、カタ
ログから、幅広の横断幕、スクリーン印刷
もしくはデジタル印刷された衣類まで、あ もっと良い方法に、またもや私たちの目
らゆるものを生産できます。
を向けさせてくれたのです。 たとえば、教
会誌を地方ごとに変えて、言語も変えて
サンデー輪転機は印刷業務の主戦力に 作ることです。 昔、出版物を外注委託し
なっており、印刷量の80%を生産していま ていた頃には、コストと時間が懸かり、煩
す。オフセット輪転機で印刷したものの大 雑なので、決してこんなことは考えません
部分は、5,000冊から500,000冊までのロッ でした。」
したのです。
「ゴスと一緒に働けて、本当にうれしかっ
たです。 このプロジェクトに参加した誰も
が、とても役に立ち、全体のトレーニング
と導入作業がスムーズに行われるように
努力してくれました。」
「読者との関連性を高くして、 ゴスの独特なトレーニングの機会 将来の展望
読者に有益なものにするた
マッククリントック氏は、印刷量が増えて
めに、私たちは出版する言 全ての新しいCSIの印刷業務は、マックク
リントック氏が予想したより早く立ち上が
品質も向上していると言います。新しい
語を増やして、幾つかの出 り、高い生産能力で稼動しています。 「私 自前の設備とその運用を行っている組織
が、この発展を推し進めています。 「ゴ
版物の地域版を大幅に増や たちはトレーニングを徹底的にやる必要
がありました。 特にサンデー輪転機につ スは、私たちがこのレベルに到達するの
しました。」
いては必要でした。 なぜなら、私たちのオ に、重要な役割を果たしました。 彼らはど
トで、152ページまでの厚さで中綴じ製本
か無線綴じ製本されます。
柔軟性の活用
他の人と同じような私たちの印刷への要
求は、近年になって変わりました。 私た
ち自身の技術を使って、工場内での要求
が満たされることで、私たちの生産目標
を新たな見方で見るようになりました。」と
マッククリントック氏は説明します。 「たと
えば、私たち自身の仕事の流れを管理す
ることによって、かなりのコストが削減さ
れました。 しかし、サンデー輪転機の広
範囲にわたる能力は、仕事を行うための
ペレーターたちは、オフセット輪転機の経
験が全く無かったのですから。」と彼は説
明します。「私たちは機器メーカーと業界
の専門家に多岐に渡って助けてもらいま
した。そして、ゴスのトレーニングは実に
独創的でした。」
んなことにも支援を惜しまず、私たちの製
造プロセスと手順を向上させるために、私
たちと一緒にずっと働いてくれました。」と
彼は言います。
出版物の販促用品の複雑さが徐々に増
してきていますが、彼のチームは対応で
サンデー輪転機の導入前に、ゴス輪転印 きると、彼は考えています。 「私は、印刷
刷機が寄贈された一流の大学で、CSIの の未来は、ますますカスタマイズされた出
チームのためにカスタマイズされたオフセ 版物にあると考えます。 そしてたぶん、
読む人に非常に価値があり、当然読む人
ット印刷の講座を、ゴスインターナショナ
ルは用意しました。 最初の授業はカリフ に関係の深い個別化されたインサートも
ォルニア州立ポリテクニック大学で行わ
一緒です。」と彼は話を結びます。 「私は
れ、次はロチェスター工科大学で行われ 胸躍ります。 なぜなら、これは私たちが
ました。 それから、某商業印刷会社で、
サンデー輪転機を使って得意とすること
サンデー輪転機を実習形式で3ヶ月操作 だからです。」
16
中国は生産的技術に投資
増大する、よりよい印刷品質、そしてより大きな生産性への要
求が、中国の新聞印刷、商業印刷の双方で、ゴス技術への注
文を増やしています。 最近行なわれた、北京地域への2つの
投資は、確実にサービスの差別化を行ないたいという要望か
らでした。
C&C へ11回目のゴス輪転機
C&C Joint Printing社は、高品質の商業印刷や雑誌印
刷を得意とする中国大手印刷会社のひとつで、向上し
ている印刷品質基準の先駆者でもあります。 1998年
に始まり9台目のゴスM600, 16頁オフセット商業輪転機
を発注しました。 これは同社にとって11回目のゴス輪
転機となります。
最新のオーダーは、幾つかの受賞をしているC&C社が
提供する製品の品質と生産効率で差別化したサービ
スの需要が、北京地域で増加している事が主な理由で
決定されました。 C&C社のCEO ジャクソン・レウング氏
によれば、それに加えて、少ない損紙、低いエネルギ
ー消費のために設計された機能仕様について、「環境」
問題を重視している会社にとっては重要なポイントでし
た。 「今後も続くメディアミックスの中で、印刷がその地
位を確実に保つ持続的な解決方法を提供することに、
私たちは大いに力を注ぎます。 今日のゴス M-600の
テクノロジーパッケージが、生産力を高め、無駄を削減
する能力で、この目標達成を支援します。」
最高毎時61,000部印刷と、598.5mmのカットオフと
965mmのウェブ幅を備えた新しい16頁の輪転機は、自
動版換え装置のゴスオートプレートを備えています。
多用途性を増やすために、第3折装置と4頁、8頁のモ
ジュールとを備えたJF55プラス折機を選択しました。 さ
らに、ゴスコンチウェブSHスプライサー、アフターバーナ
ーを組込んだエコクールドライヤー、 クローズド・ルー
プ・コントロール、自動化された前準備、プリセット、制
御のためのゴスウェブ・センターテクノロジーを設置す
ることになっています。
国内や海外の顧客からのハイエンドの商業印刷の要
求を満足させると共に、C&C Joint Printing社は、国から
指名された「全国商用オフセット輪転印刷基準研究会
社」として奉仕しています。 この役割は、同社がゴスの
輪転機を使い、中国国内の商用オフセット輪転印刷産
業のために、最適の基準を作り上げることを目指した
印刷テストを行なうことです。
光明日報でユニバーサルがアピール
北京を本拠とする新聞社光明日報は、カラー面の増加
と、中国市場でより多くの委託印刷のために、新しい
ゴスユニバーサル輪転機を発注しました。 新しい2頁
幅、2頁周囲長(2x2)の輪転機は、毎日150,000部の光明
日報と、毎日250,000部のタブロイド紙 新京報を印刷
するために主に使用されるでしょう。
光明日報の副書記長そして工場長のザオ・ピング氏は
言います。 「私たちは、学術機関や国家機関に評判が
高く、科学、技術、教育および文化の分野で、中国の有
力紙としての地位を確立しました。 したがって、強い影
響を持つジャーナリズムに合った最高の印刷品質技術
を使い、読者の要求を満たすことが絶対に必用です。」
新しいゴスの輪転機は3台の4HIタワー機、3台の給紙
部、2台のジョーフォルダーを含みます。 このシステ
ムはクローズドループのカラーコントロール、インキレ
ベリングシステム、ブランケット洗浄装置、2台のカウン
タースタッカーとインライン中綴じ機を含みます。 最高
80,000部/時のこの輪転機は、全国紙の中央政府新聞
のために、より高い生産性とより多くのカラーページを
生み出すでしょう。
(左から右に) C&C Joint Printing社の会長のウェン・ホング・オ
ウ氏、CEOのジャクソン・レウング氏、アジア地区のゴス商業輪
転機販売副社長のティム・マーシィ。 会社の社員が見守るな
か、9台目の新しいゴス M-600輪転機の契約書に調印。
Issue no. Sixty nine
17
マグナム70Kに到達
特にアジア、中東およびアフリカの、着実なペースで進化している半裁市場でゴスイ
ンターナショナルは、その大いに成功したコミュニティー/マグナム輪転機の製品ラ
インに、より速い印刷速度と、さらに低い1頁当たりの印刷コストを提供する、完全に
新しい印刷機を加えました。
最初のマグナムHPS輪転機の2セット
は、アジアに出荷されました。
たちのお客様の新聞印刷とセミコマー
シャル印刷への取り組み方に、根本的
な違いを生む潜在的な可能性を持って
「新しいマグナムHPSモデルは、現在の います。」とナバールは言います。
コミュニティー/マグナムの機能を基礎
にしています。 このモデルはかつての マグナムHPによる高いコスト効率を達
ゴス新聞輪転機シリーズのベストセラ
成するために、ゴスインターナショナル
ーであり、半裁新聞輪転機部門では、 の開発チームはゴスの新聞印刷とセミ
現在の世界市場のリーダーです。」と、 コマーシャル輪転機の全製品の長所を
ゴスインターナショナルの営業担当上
取り入れました。 標準マグナムの変更
級副社長のジャック・ナバールは言いま には、刷版へのアクセスが劇的に良く
す。 「新しいHPSバージョンを私たちが なり、ジョブ切替が向上する、人間工学
開発する目的は、40,000件を超える据 的設計のHフレーム構造と、3リング式
付経験を生かして、 より速い印刷速度 ベアリング、ベアラー、ナローギャップ版
と合わせて、半裁幅の多用途性を期待 締め装置、巻き込み式ブランケットを装
している印刷会社のために、正味の性 備する印刷胴の最新設計、のような改
能にプラスの効果を与えることでした。」 善が含まれます。
「オートメーションは輪転機活用の鍵
で、印刷会社の設備投資を次々と最大
限に生かします。」とナバールは言いま
す。 「そういう訳で、技術的な改良と平
行して、私たちは、ゴスの新バージョン
のプレスコントロールをマグナムHPSに
搭載しました。 これは、準備時間、再
立上げ時間を減らし、頁レベルでの印
刷品質のコントロールを行ないます。」
新しいマグナムHPS輪転機は546mm、
560mmおよび578mmのカットオフと、2
種類の咥え折機の選択が出来ます。 オプションの咥え折機のJ1:3:3は50,000
部/時までの生産に適しており、J2:3:3
は高速生産(70,000部/時間)に適して
います。 どちらの折機も、標準で拡張
機能を持ち、第三折機または、2口出し
新しいマグナムHPS輪転機は、2頁
他の増強された技術的機能には、印刷 のオプションを持っています。
幅、1頁周長で、70,000部/時の印刷速 タワーと同様に同期されたシャフトレス
度まで可能です。
駆動による、インフィード、アウトフィード
の最適なテンションコントロールと、イン
「私たちは、私たちの製品がより高い生 キキー、スプレーバー、見当の調整の
産性を提供できるように、常に努力して ようなすべての主要な操作を集中させ
います。 大抵の場合、改良は徐々に行 たコンソールがあります。
ないますが、この新しいマグナムは、私
18
環境問題の嘘 - 事実と作
り話を区別する
環境についてのメッセージは、今日では手の込んだマーケティングツールになって
いて、誤解が急増し、十分な知識を持たない人には作り話と現実の区別をするの
は厄介なことです。 この問題を印刷業の方たちがよく理解するのを助けるために、
下記のベルデグリ・プロジェクト(www.verdigrisproject.com )が作成した記事の抜粋
から、今日の輪転オフセット印刷ビジネスに影響を及ぼす作り話のいくつかをご覧
に入れます。
1. リサイクルは良い事
2. リサイクルは悪い事
リサイクル材料として、銀とアルミニウ
ムは一般的に良いものだと認識されて
います。 しかし、紙のリサイクル工程
の環境への影響は、全てを肯定できる
ものではないかもしれないと言う研究
がいくつかあります。 たとえば、汚染さ
れた廃棄物の回収を考えてください。
それは回収された後、廃棄しなくては
ならないのです。 リサイクルは確かに
良いことですが、効率よく管理しなけれ
ばなりません。
これはもちろん、金属板の中のアルミ
ニウムのような再利用できる材料には
当てはまりません。 アルミニウムの再
利用は、採鉱されてアルミニウムに加
工されるボーキサイトの量を、少なくす
ることを意味します。 古いアルミニウム
の再利用には、新しいアルミニウムを
生産するのに必要なエネルギーのわず
か5%しか必要としません。 再使用でそ
の質が下がらないアルミニウムは、無
限の再利用が可能な数少ない材料の1
つです。
天然ガスに加工して、市バスを運行し
ています。
3. 紙の印刷はデジタル・メディ
アよりさらに環境に有害
これは印刷を使わない理由として、最
も一般にもてはやされている作り話で
す。 デジタル・メディアは印刷より影響
が少ないという議論は、誤りを立証す
ることが簡単ではありません。 しかしな
がら、デジタル・メディアと印刷による影
響を比較した、いくつかの類を見ない研
究があります。 いずれにしても明確に
質問するのは困難です。 例えば、排出
しかしながら紙については、紙のリサイ 物は、どのようにメディアのサプライ・チ
ェーンの中に割り当てられますか? クル工程に依存するので、リサイクル
は悪いという話に当てはまらないとは、 メディアはどれくらい長持ちしますか?
言えないかもしれません。 紙とその生 本は、人工の光を使って読まれなけれ
ば、炭素を蓄えたまま、環境への悪影
産は地球全体の炭素隔離プロセスの
一部で、再生紙が新たな炭素の隔離を 響も無く、静かに、でも有効な状態で、
しないと主張して、バージン繊維を好ん 棚の上に乗ったままです。 一方、電子
で選択する人たちがいるのです。 確か 書籍は、そのサポートとアクセスのた
に、埋め立て地からメタンガスが採取さ めにデジタル・インフラが必要で、その
れ、燃料として再利用される地域では、 上、配信したり使ったりするための技術
はアップグレードが要求されます。
特に考慮する価値があります。 例え
ば、スウェーデンのマルメ市では、廃棄
でも、私たちは、2つの選択肢の生産シ
物埋立処分場から採取されたメタンを
Issue no. Sixty nine
19
ナリオを、どのように比較しますか? 現
在開発中であるISO16759(印刷製品の
カーボンフットプリントの計算)は、1つ
のゴールです。 カーボンフットプリント
の研究には手間がかかり、合理的に比
較できる研究を行なうために標準のフ
レームワークが求められています。 こ
のフレームワークはISO16759が提供し
ようと努力しているものです。 比較可
能なフレームワークで、地理や市場の
枠を越えて横断的に、異なるメディア
のカーボンフットプリントを比較するた
めに、ISO16759に従った炭素計算を使
用することは可能になるはずです。こ
れには電子メディアと、紙メディアを含
みます。
しかしながら、複雑な情報、または、理
解する事が難しい情報については、恐
らく、印刷の方が効率的かもしれませ
ん。 高解像度印刷、構図、色、特殊効
果、美しい仕上げによって得られる繊
細さと精巧さは、デジタル・メディアでは
まだ利用することが出来ません。 これ
らのすべての特性が、アイディアや複
雑な概念を効率的に理解して吸収する
ことに役立ちます。 メディアの有効性は
媒体、メッセージ、期待される反応の性
質によって決まるのです。したがって、
有効性はとても主観的です。
7. 二酸化炭素は有害
二酸化炭素は、人間の新陳代謝の副
産物であり、また、植物の代謝プロセス
の原料でもあります。 これを利用でき
なければ、植物は成長できず、大気へ
酸素を放出することができません。 二
酸化炭素は、この惑星では生命に必要
な化合物です。 したがっていずれの印
刷会社でも炭素量の管理は、少なくと
も、事業計画の中心にあるべきです。
8. 印刷は環境に悪い
最初の文字がある表面に擦り付けられ
て以来、印刷された言葉が人間の発展
の活力となりました。 15世紀の印刷生
産の機械化は、知識、経済成長、創造
的な表現、そして社会的発展の大規模
で止められない隆盛をもたらしました。
4. 紙と印刷が木を破壊
ヨーロッパでは、紙のために伐採された
木ごとに、新たに3本の木が植えられま
す。 紙は地球に優しく商業的に実現可
能な作物から作られるのです。 森林と
大農園は二酸化炭素を吸収して、野生
生物や地域住民を快適にします。
印刷は、環境影響の削減を大きく達成
して、これからも継続します。 印刷媒体
の環境影響についての誤解は、印刷
会社に自分たちの仕事の為の、環境に
優しい未来への投資を思い止まらせま
生産による環境への影響の削減につ
す。 このことは産業界に大変な損害を
いて言えば、パルプと紙の産業では原
与えています。 たぶん、印刷の認識へ
料がリサイクルできる収穫された作物
の悪影響を、印刷バイヤーと利用者に
なので、他の産業をリードしています。 6. 紙製品はエネルギーの浪費 もっとひどく与え、歪められた事実で間
過去20年ほどの間、パルプと紙の産業
違った見解を強めています。 バイヤー
では大幅な改善をしてきました。 無駄
と消費者は、すべてのメディアの中で、
は相当削減され、リサイクルは当たり前 どんな製造工程も、エネルギーの浪費 印刷物が唯一、真に環境を壊さず利用
のことです。 この産業は、はるかにもっ が許された時代はずっと前に去りまし
可能なものであることを再認識し、理解
とエネルギー効率が良くなるように再編 た。 1970年代のオイルショックから、人 することが必要です。
間が生み出す炭素が世界気候に影響
されたのです。
を及ぼすことを現在認識するまで、エネ
5. 印刷はデジタル・メディアほ ルギー効率がすべての製造工程の中 * この記事は、印刷の環境への影響を理解す
るためのベルデグリシリーズの一部です。
心でした。
ど効果的でない
これは、印刷を批判し、マーケティング
や広告にあまり使わないことを正当化
するために、よく使われる概念のような
ものです。 これは作り話です。 何故な
ら、そこに真実と虚偽が共存するから
です。 短い、または平凡なメッセージに
ついては、ほとんど直ぐに配信と受信を
行なうので、電子メディアの方が印刷よ
りもずっと効率的になり得ます。
製紙業界は、伝統的に高いエネルギ
ー使用者ですので、エネルギー使用と
その費用の縮小を大きく進めました。 製紙会社は、さらに、エネルギーを使
用して発生した熱を再利用する、非常
に想像力に富んだ方法を考え出しまし
た。 例えばスウェーデンのフーズムの
M-real社では、パルプ生産工程から生
じた熱で村の学校やフットボール場を
暖房します。
ベルデグリ・プロジェクトは、アグファ・グラフ
ィックス、キャノン・ヨーロッパ、ディジタル・ド
ット、drupa、HP、オセ、リコー、ゼロックスおよ
びユニティ出版、および準会員のEFI、ザイコ
ン、Stralforsにより支援されます。
20
コストと品質のための
不可欠な投資
(TecnoMedia誌のルカ・ミシェリー著の記事より)
イタリアのコラサント・グループによる、新しいフィナンシャルタイムズの印刷センター
は、昨年8月以来、全面稼動しています。 記録的な速さで建設された印刷センター
は、国内と海外の出版産業界とセミコマーシャル印刷市場の出版産業界に、品質サ
ービスの提供を目指す大きな投資の一部でした。
プロジェクトは2011年2月にさかのぼり
ます。 新しいゴスユニバーサルXLオフ
セット輪転印刷機は、ミラノに隣接する
モンツァのヴィッラサンタの新しい工場
に5月に届けられました。 そして、7月末
には、最初の印刷であるフィナンシャル
タイムズ紙が生産されました。 8月まで
に、全体のプラントは完全に立ち上がり
稼動に入りました。 それ以来、英語の
フィナンシャル日刊紙は毎晩出荷され
ています。 新聞はそれぞれ平均36ペー
ジの2つのセクションで、それに、毎日
の増刊があります。 通常、1週間当たり
2〜3の折り込みがあります。 それは、
新聞印刷用紙に印刷していて、様々な
主題に注目したもので、Home&House(
不動産の紹介)や、FTfm(マーケットレ
ポートの特別版)、特定のビジネス問題
の特集が含まれます。 頁構成は4ペー
ジほどの少ないものから32ページのフ
ルカラーまでで、それらはブロード版と
タブロイド判の両方で生産出来ます。
週末版は金曜日に印刷しますが、典型
的な英国風の見出しで、カラーマガジン
(色刷りで新聞と共に配布される雑誌。
特に週末)と同様に時事問題の記事は
ほとんど載っていません。 週末版の部
数はかなり多くなります。
コラサント・グループの新しい工場は、
グループのミラノ地区でのすべての印
刷活動を扱うために計画されました。 それには、配送も含みます。 目標は、
徹底的に競争力があるコストで高品質
を提供できることで、これは事業計画を
推進した成果でした。 グループのCEO
マイケル・コラサント氏は、これは「不可
欠なこと」だと考えます。
不可欠な投資
「何故、このような困難な時期に投資す
るのか? それは、私達の顧客がそれ
を要求しているからです。」とマイケル・
コラサント氏は説明します。 彼は、グ
ループの創立者で代表の父親ルカ氏
と、コラサント・グループの経営責任を
共有しています。 このプロジェクトは幾
つかの段階に分けられました。 最初の
コラサント・グループのCEO マイケル・コラサン
ト氏
段階は、輪転室と輪転機で、1700万
ユーロになります。 完成までにはさら
に増額されました。 「私たちと英国フィ
ナンシャルタイムズ・グループとの関係
は、私たちが南ヨーロッパで彼らの配
送問題を解決した1980年代の後半にさ
かのぼります。」とコラサント氏は言い
ます。 その時から、コラサント・グルー
プは、この戦略的地域で、最も重要な
出版物の印刷を委ねられたのです。 コ
ラサント氏によれば、それは、以前パ
デルノ・ドゥニャーノ工場(ISO 9001の認
定を取得したイタリアで最初の印刷工
場の1つ)で生産されていました。 英語
の日刊紙はベルギーのニヴェルにあ
るこのグループの工場でも生産されて
います。
「私たちは出版社の方々と仕事をして
います。 彼らは彼らの制作する日刊
新聞を信じて、投資してくれるように私
たちに依頼しています。」 マイケル・コラ
サント氏は言います。 新工場設立のこ
の決定は、現在の状況下では容易では
ありませんが、出版社の方々の依頼の
結果です。 新しいゴスユニバーサルXL
輪転機は最大ブロードシート56ページ
の印刷ができます、56cmカットオフで、
カラー面は32ページです。
「私達の事業を遂行するために必用な
ものを揃えることは非常に重要です。」
とマイケル・コラサント氏は強調します。
出版社の方々が要求するものは、品質
と競争力のある価格です。 すべての技
術的な付加機能が必要なのではあり
ませんと、彼は言います。 そしてこの
基本方針は会社の中で共有されてい
ます。 もし、製造設備がまだ完全に機
Issue no. Sixty nine
ベルギーのニヴェルでの、ゴスユニバーサルXL輪
転機セットのうちの1つ。
ジェームズ・シェリダン氏とホレイショ・ボトムリー氏によって1888年に設立
されたフィナンシャルタイムズは、ロンドン株式市場とすべての世界市場の
デイリーレポートを発行する、ただ一つの英国の新聞です。 1957年以来、
それはピアソン・グループの一員でした。新聞の印刷版とデジタル版は組
み合わされ、592,000強の部数(2011年10月)が配布、配信されています。
約344,000部は印刷版で、247,000部は、有料のデジタル版を申し込んだ人
々に配信されます。 印刷版とデジタル版を合せた読者数は 1日当たり約
210万人(2011年5月)です。 FT.comにはさらに400万人の登録ユーザがい
ます。
1979年1月1日に、英国外で初めて生産された新聞は、フランクフルト(ドイ
ツ)で印刷されました。 今日、フィナンシャルタイムズは、約20の異なる工場
で世界的に印刷されます。 イタリアのコラサント・グループは、1980年代中
頃以来、南ヨーロッパ地域に好ましい印刷物の供給社でした。 当初からの
パデルノ・ドゥニャーノ(ミラノ)工場に替わって、今日では新しいモンツァのヴ
ィッラサンタの印刷センターから供給されます。
能しているのなら、なぜ更新するので
すか? コラサント氏によれば、今回の
不可欠な投資は、出版社が印刷会社
に仕事を委託するときの生産コストを、
出版社に保証できるようにするものな
のです。
出版と商印品質
アウディ、BMW、ロレックス、そしてロー
バーは、フィナンシャルタイムズに折り
込み広告を依頼する高級ブランド会社
の一例です。 かれらは、宣伝イメージ
の品質について妥協しません。 同じく、
出版社も印刷センターに対して妥協は
しません。 フィナンシャルタイムズやそ
の他の国際的日刊紙、(例えば、ヘラ
ルドトレビューンの国際版)を、コラサン
ト・グループの輪転機で生産するため
には、印刷品質は印刷の受注に大変
重要です。
「モンツァのヴィッラサンタに据付けられ
た新しいオフセット輪転印刷機は、事業
を遂行するために必要なものそのもの
のように、お客様の特定の要件を考慮
に入れることに特性を持たせました。」
グループのディレクターのテゥーリオ・ジ
オバニニィ氏は指摘します。 8頁印刷の
ゴスユニバーサルXLモデルは、大変コ
ンパクトで、高品質のセミコマーシャル
の生産用に開発され、ドライヤーを付け
ることも出来ます。 特に、印刷カップル
間の距離が短いので、ファンアウトは事
実上取り除かれますと、ジオバニニィ氏
は言います。
では、このようなユニバーサルXLを3セ
ット所有しており、 内2セットはベルギ
ーのニヴェル工場に据付けられていま
す。 これらの輪転機は、グループの拡
張計画をサポートするためで、日刊の
新聞発行とセミコマーシャル業務のどち
らにも貢献します。
グループはイタリアに、さらに多くの工
場を持っています。 ボローニャのメディ
チーナ、ラクイラのカルソーリそしてベ
ネヴェントにあるのですが、全て日刊の
新聞専用です。 提供するものと品質に
ついて、ミラノ地区では、「競争は特に
ロンドンのフィナンシャルタイムズ本社 厳しい」とマイケル・コラサント氏は結論
から直接提供される製版データで、制
付けします。 それでもなおコラサント・
御される自動インキ制御がこの輪転機 グループは、この新しい投資で品質と
の特徴です。 折機は、自動設定機能 経済面での競争力を提供することに的
を持ち、中央のコントロールディスクか を絞り、基盤を固め、拡大することを決
ら直接操作されます。 付加的な位置決 意したのです。
め制御は、コラサント社に必要な要件
とは考えませんでした。 グループ全体
21
22
インドのニュース製作
BRIC諸国の急速な経済的変化と持続的な潜在成長力は、今日、世界の新聞のビ
ジネス欄の尽きることの無い話題で、世界的な景気回復に極めて重要な原動力で
す。
DINA Thanthi社が4X1のコールドセットで印刷した日刊紙Tamilのブロード紙1面と、
カラーマネージメントのインキジェットプルーフの比較です。
インドはBRIC経済の成長予測の中核
を成し、近年、新聞産業の色面と生産
量の急増が顕著です。 それで、私達の
Web Offset誌は、インドの出版産業内部
に於ける現在の見方が、世界の一般的
な理解と一致するか、調査することを決
定しました。 そして、私たちは、主要な
インドの印刷、出版業界誌の編集者で
あるナレッシュ・ケイナ氏を尋ねました。
インド新聞出版産業の現在の
市場情勢はどうですか?
うとしています。ベルリナ版が実際に人
気を得ていない一方で、ある新聞社は
カットオフ533mmの5台のタワー輪転機
の据付けに忙しく、現在の685mmの紙
収益性に対する最大の挑戦?
幅を、635mmに狭くすることを積極的に
考えています。 狭い溝の印刷胴の利
使用する新聞用紙の半分以上を輸入 点で、より短い533カットオフは、国の現
するこの産業は、その重要な原料の不 在の標準である初期の546カットオフと
安定な現行価格が、インドルピーの米 の比較で、印刷面積と読み易さのどち
ドルに対する10%の切下げで悪化しま らも減少させません。さらに、数人のメ
した。 消費された新聞用紙の20%だけ ディアとエンターテイメントの未来学者
しかリサイクルされないため、国内の製 による広告費の連続二桁成長予測は、
紙生産では新聞用紙を賄う事が出来
今のところ新聞については実現されて
ません。
いません。
りません。
ナレッシュ・ケイナ氏
インドの日刊紙は経済性から、カットオ
定期刊行物の出版と印刷業界は過去
フやページ幅を縮小する手段に訴えよ
十年間の7パーセントを超えるインドの
GDPの成長を連続して上回りましたが、
ブームは小康状態にあるようです。 英
字新聞は、新しい版の発売と、カラーペ
ージの増加を継続し、既存のグループ
はより多くの言語で、さらに新しい日刊
紙を増やしているのは真実です。 しか
しながら、工場の近代化や、新しい機械
の追加への継続的な投資にもかかわら
ず、多くの新聞社は自身の成長戦略を
考え直しています。
インドの新聞は多くの要求に直面してい
ます。それらは版数、ページ数およびカ
ラーページ数の継続的な増加です。 しかし、それらは5年前に比べると、ほと
んどほど利益はありません。そして、存
続できる新しい道を見つけなければな
Thomson Press社のナビムンバイ工場のゴスM-600
Issue no. Sixty nine
23
広告費の主な競争相手は誰で
すか?
ても、不可欠であると考えられるカラー
ページ増加のための新しい輪転機に投
クロスメディアへの融合は、多くの地元 資したくない彼らは、益々提携しつつあ
の専門家が期待したより速く来ていて、 ります。
テレビ、インターネット、携帯電話にさ
え、転換が顕著です。 しかしながら、こ 約10年前、誰もがインドの新聞
の動きは出版業者にとっては何らかの 出版の将来は4x1であると予想
実際の転換や、収益の加算にはまだな していました。 この予想は実現
っていません。 複数の地方言語バー
されましたか?
ジョンを持つ日刊紙のウェブサイトにア
クセスする、現地のインターネット通信
量が莫大に増加しているにもかかわら そうです。 10年前に、産業専門家達
ず、メディア・プランナー達は地方言語 は、200台もの4x1タワーの初期需要が
インドにあると思いました。 全幅で1頁
日刊紙ウェブサイトに予算を割り当て
周長のデザインは、新聞社が毎晩それ
ません。
ぞれの輪転機で、20版もの数を印刷す
広告料は、プレミアム価格の前面広告 るための頻繁な版換えに上手く機能し
ます。 ほとんどの英語の日刊紙は4x1
が、先行したフリーペーパーで極度に
割引かれ、その重圧の下にあります。 の輪転機を取得ました。 次に、地方言
そして、新聞社は彼らの2011年の収入 語日刊紙のうちの数社は、少なくとも彼
レベルと同等にするために試行しようと らのメインセンターにあわせるため先例
しています。 最も厚い68ページのブロ に従いました。 ヨーロッパ、アジア、日
ードシートであっても、愛読者たちの耳 本いずれのメーカーもこれらの印刷機
障りな批判にもかかわらず、中央や州 を製作し、今日、インドに据付けていま
政府、そして公共部門からの大量の広 す。 そして、現在、インドの有力なメー
カーもこの領域に乗り出しました。
告を含んでいます!
しかしながら、4x1タワー台数は200台
インドの出版社はどのような手 近くになり、恐らく、この数年間でこの
数を超えるでしょう。 一方、貧弱な輸
段を取ろうとしているのか?
送インフラが別の動きを引き起こし、新
聞社のオーナーは、より小さな工場の
幾つかの小さな日刊紙は廃刊するか、 設立を考えることを強いられるようで
買収の対象になるので、インドの新聞
す。 数社の地方言語出版社は、彼ら自
業界は構造改革と整理統合の準備をし 身を、既存の出版社と差別化するため
ています。 競争のためカラーページを に、20ページフルカラーのブロード版の
増やすことに大きな圧力があり、何社
日刊紙を市場に出すことが必要と考え
かは単純に経営維持ができなくて、多
ます。 しかしながら、発行部数20,000
くの日刊紙は、印刷工場の共有化と、
部もしくは30,000部で開始した発行部
委託印刷会社との取引を検討していま 数は、望むように増加しても100,000部
す。 より大きな日刊紙さえ、もはや単
もしくは200,000部でしょう。 このことか
独で工場や新しい機械を追加すること ら、出版社が半裁輪転機に戻ることは
は出来ません。 都市の競合社であっ 道理にかなうことです。 インドの道路事
南インド、ケララ州の州都トリバンドラムの路傍上で売られているマラヤーラム
語および英語の雑誌。
情の悪さと、地方言語日刊紙の低い広
告料では、輸入ブランドの真新しい毎
時8万部の輪転機の輸入額を支えるこ
とはできません。
この活動領域で、印刷会社が
投資して成長する機会が、なに
か他にありますか?
インドで、ニュース雑誌の発行部数が低
下しているのに対して、ニッチな雑誌と
B2B(電子商取引)雑誌は部数をのばし
ています。 いくつかの新聞社は、ヒート・
セット輪転機による自社の別冊付録と雑
誌の印刷をやめましたが、ほかの新聞
社では商業印刷機を据付け、そこで自
社の別冊付録と雑誌だけでなく、他の出
版社のものも印刷しています。
ヴォーグ、マリ・クレール、ゲオおよびタ
イムアウトのような多くの国際的なタイト
ルには好調な地方版があります。 インド
の教育と教科書の産業もまた急激に景
気づいています。
いまだに、インドのヒート・セット印刷の
大部分は老朽化した一連の輪転機で生
産されています。 過去十年間に据付け
られた新しいヒート・セット輪転機はわず
か15台で、すべて16ページの形式です。
人口を考慮したとき、これは他の国々に
設置された新しい輪転機に比べて非常
に少ない台数です。 さらに、私たちは、
西洋諸国において普及している、より広
い、より高いキャパシティーの輪転機へ
の投資をまだ見ていません。 しかし、
それは今、他のいわゆる主要開発途上
国のブラジル、ロシアおよび中国に設置
されています。
要するに、そこには全体的な成長があ
るが、それは多様性と地方色を伴うもの
で、私は、これは典型的な玉石混交だ、
と言いたい。
24
次世代のゴスM-600:実績と進化
最新世代のM-600輪転機は、過去から受け継いだ完璧な16頁モデルに、新しい改
良を付け加えます。 自動化、操作性と統合に於ける改善は、現代の市場の要求に
歩調を合わせる形で、業界をリードする小ロット生産の性能を提供します。
「1992年から2,500台近い印刷ユニットが
販売されたので、M-600は古い技術であ
ると誤解されやすいのですが、それは大
きな間違いです。」と、ゴスインターナショ
ナルの製品マネージャー、ジャン・ピェー
ル・モイオリは言います。 「私たちがこの
印刷機本体に追加した、非常に進んだ
自動化、統合、使いやすさといった特長
と、16頁印刷機で利用できる最も進んだ
印刷品質、適応性、前準備の機能のた
めに、オフ輪での印刷会社がM-600モデ
ルに頼り続ける理由を紹介するために、
私たちはDrupaで新しいユニットを展示す
ることを決めました。」
市場は16頁印刷機を必要とし
ています。
幅広のフォーマットは、最初のゴス24頁
サンデー印刷機に始まり、最新の96頁
モデルまでありますが、オフセット輪転
機の分野では市場の需要が劇的に変
わりました。 現在のゴスモデルを生産
しているフランスのモンタテール工場か
ら、最初のM-600システムを出荷したと
きは、16頁印刷機は商業輪転機市場の
60%を占めていました。 過去3年間で
は、16頁印刷機は市場の35%しかあり
ません。
今でも、かつて標準だった横4ページ
幅、縦2ページのフォーマットは、多くの
用途、市場、操作に最適な選択のまま
であると、モイオリは言います。
「より幅広でより速い印刷機は、小ロット
の用途ですら、輪転オフセットの価値提
案を根本的に改善したことは疑う余地
はありませんが、これらの印刷機は中ロ
ットから大ロットを専門とする分野でも用
いられています。」と彼は言います。 「市
場は、多様な折り機能を始めに、5色か
ら8色がピッタリに印刷された高品質、艶
出しとインラインミシン、プラウ折りなど
の幅広い製品を要求しています。 製品
の実現性と既存の印刷機と基礎設備と
の適合性が、印刷業者を16頁フォーマ
ットに導き続ける要因です。 捜査員の
ゴスデジレイルインキングシステムは、M-600の新しいオプションです。
経験、設備投資の可能性、いくつかの
地域では市場勢力図もまた、重要な検
討事項です。」
これらの市場の需要が、ギャップレスサ
ンデー印刷機の開発と、オートプレー
ト、デジレール、オートマチック・トランス
ファー、高速折り機のような技術を可能
にすることともに、ゴスインターナショナ
ルにM-600への継続した投資を行なわ
せるのです。
素早い事が全てです。
世界で始めてのオートプレート(全自動
版喚えシステム)は、1996年にM-600
に搭載して紹介されました。 すばやく、
無駄が極めて少ないジョブ切替能力
が、16頁オフ輪を評価している印刷会
社にとって徐々に重要な優先事項にな
ったため、この先見性のある機能は、ゴ
スの強みの中核を成します。
競合に先駆けたことで得た、自動版換
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JF-70、もしくは高速シングルチョッパー
設計のJF-65で、高生産に対応出来ま
す。 両方の折り機は、自動折変更、自
動ニップローラーとチョッパー調整が特
長ですが、これらの機能が高生産、簡
単な使用、オペレーターの介在の少な
さを実現して、早くて効率的なジョブ切
替ができます。 これらの折り機と組み
合わせたゴスのPFFモジュールは150g
㎡までの紙で、4ページと8ページ折り
を生産できます。
ヴィッツ・ロトカット・モデルのようなシー
ターも、多用途化のために追加されま
すが、 2011年末に、ゴスインターナシ
最新のゴス・コンチウェブ・スプライサーとドライヤーは、M-600印刷システムを完璧にします。
ョナルがヴィッツ・プリントを傘下に収め
たことで、M-600のユーザーは更に統
えの積み重ねた経験が、最新のバージ つのジョブから次のジョブまでより早く
合促進の利点を提供します。 このレベ
ョンに組み込まれていますと、モイオリ 到達するために、プリセットとソフトウェ ルの統合では、印刷システム周りのい
は言います。 「私たちは今もなお、オー ア・アルゴニズムを使います。 新規の
かなるコンソールからでも、いかなる主
トプレートと呼んでいますが、幅広い範 ジョブがまさに始まる時、ソフトウェアは 要構成要素からでも、印刷品質と効率
囲の操作上で要求されることやオペレ プリセットの値を決めてインキトレイン
性を達成するための最大限の操作性
ーターの能力レベルを超えて、最高の に流れる量を一時的に増やし、良い色 を確保するための選択、調整が出来
信頼性と再現性のレベルに到達するた 品質に達するまでに必要な時間と紙を ます。
めに、私たちは現実の世界で得たフィ
減らします。 さらに、次の版の為のイン
ードバックを基に、技術を強化し続けて カーをあらかじめ用意するための調整 ゴスの最新のコンチウェブのスプライサ
いるのです。」と彼は説明します。
が、現行ジョブが完了する直前に、自動 ーとドライヤーは、M-600印刷システム
を完璧にします。 これらのオプション機
的に行われます。
ゴスデジレール・デジタルインキングは
器を有機的に統合することで、生産工
M-600の新しいオプションで、先進的な M-600にはまた、印刷ジョブを止める事 程全体を通して、輪転機の能力を最大
ワークフロー、プリセットと“賢い”インキ 無く、ジョブもしくは版の切替を完了す
限に高められるのです。 ゴスのドライ
ング技術は、最新のモデルではさらに る、自動ジョブ切替シーケンスがオプ
ヤー(エコクール、エコサーム、エコウェ
強化されています。 これらの機能はオ ションとしてあります。 この機能を使っ ブ)は、ガス消費量と排気を最小にしま
ートプレート技術を補足し、より早い前 て、何人かのM-600印刷機のユーザー す。 ドライヤーの最新世代であるゴス・
準備とより少ない損紙への競争で、印 は、1日平均 35から45のフルカラーの エコセットは、平均ガス消費量を非常に
刷機にメリットを追加します。
低いレベルに抑えます。
フォームを印刷しています。 これはサ
ンデー4000と5000で達成出来る生産量
M-600の“賢い”インカーを組み込ん
に匹敵します。 仕事替えの多さは機械 M-600で使われている全ての高性能
だ、全ての商業輪転機に利用できるオ 自身には無関係で、ヤレ紙に影響を与 サーボドライブは、印刷機の環境への
ムニ・メイクレディ・ソフトは、最小限の
影響を、さらに少なくすることに役立ち
えます。
損紙と最小限の操作員の努力で、ひと
ます。
「印刷機自体に関係しない多くの変数
「効率の良い印刷システムが、長い将
が、ジョブ切替間の損紙に影響を与
来にわたり安定して信頼できる状態
えます。 しかし、顧客の期待するのは
1000回転未満でいつも良い印刷を始め であることに、全幅の信頼を置けるこ
とは、印刷会社にとって非常に重要で
ることです。」と、モイオリは言います。
「このような損紙の少なさは、前準備の す。」とモイオリは結論付けます。 「M600は世界中で、考えられる全ての異な
プロセスを通じた連続運転でも可能で
る操作環境で、実績を上げてきました。
す。 M-600印刷機を小ロット用にどう
使うかという全体的なアプローチを本当 新世代のM-600は、過去から受け継い
だ無敵の印刷機と、最先端の技術に投
に変えることができます。」
資して進化し続ける16頁輪転印刷機市
印刷ユニットを超える新しい利 場に、我々が継続して取り組んでいる
ことを示しています。」
点
ゴスのM-600印刷機の効率性は重要
なポイントですが、自動化と簡単なセッ
ティングもまた、極めて重要です。 ゴス
のM-600 折り機には自動プリセット機
能、18種類迄の折様式と自動折変更
機能があります。 ダブルチョッパーの
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中東のビジネスは活発です。
何台かのゴスコミュニティー輪転機が最近稼動に入り、M600輪転機の大きなプロジ
ェクトを含む増設の話しも持ち上がり、中東の印刷会社や出版会社は、彼らのニュ
ース速報や高品質の商用印刷の配信にゴスの助けを頼りにしています。
バーレーン、オマーンおよびエジプトで
のゴスの導入は、最新世代の半裁機技
術が、多様な地域の要求に対応できる
手本であることを明確に示しています。
3つの投資すべて、より良い生産管理と
生産力を得る必要があり、決定されまし
た。 ゴスインターナショナルの中東およ
びアフリカの販売責任者ポール・フィー
ニーによれば、この地域では即時性と
影響力はこれまで以上に重要となるとき
を迎えています。
32ページの印刷が可能で、既存の8台
の枚葉機の生産を補います。
続く据付先は、オマーン・スルタン国で
1980年から運営しているエイペックス新
聞出版社です。 取り扱い製品増大の
ため、使っていた契約印刷会社で問題
が増えてきていることが判ったので、投
資を決めました。
新しく創刊したマスカットデイリーの印刷
品質と締め切りのコントロールは特に、
出版社として新刊の競合への差別化に
努力しているエイベックス社にとって、
至上の問題でした。 「ほとんどの私たち
の競争相手は、よくインターネットから再
構成されたニュースを使用して、アジア
の亜大陸に焦点を合わせています。 しかし、私たちのアプローチは、本質的
「世界で知られているように、政治体制
や長い歴史を持つ制度が大激動するア
ジアと北アフリカの各地は、大きな変化
のときです。」とフィーニーは言います。
「実に、誰もがアラブの春を耳にする前
に、これらの輪転機は注文されたので
すが、この据付けのタイミングは、現代
のマルチメディア情勢の中にあって、印
刷されたニュースの重要性が継続して
いることを強調しています。 ソーシャル
メディアはアラブの春を引き起こすのに
確かに役立ちましたが、印刷メディアは
その後のコミュニケーションを取るため
に引き続き必要とされています。」
3件の据付けの内、ごく最近の1つは、
エジプトのカイロで、ゴスコミュニティー
のタワー機2台とSSC折機2台でした。
注文はゴスインターナショナルの代理人
で、カイロを拠点にエジプト、リビア、ス
ーダンを担当するヨーゼフ・アラムが受
けたのですが、 これは警察年金基金
新聞にとって初めての輪転機です。 ア
ラムによれば、かなりの市場評価の後
に、利益を生む手段として、それは何よ
りも先に選ばれました。 機器構成は、2
ウェブによるタブロイド16ページあるい
は、連結運転で4ウェブによるタブロイド
最新世代のゴスコミュニティー技術は,中東の多様な地域の要求に
対応できる手段であることを明確に示しています。
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drupa 2012年で、新しいM-600輪転機2セットの注文で握手する、ゴス販売EMEAの副社長ジャン·セグラ(左)と、Al-Wifaq Printing社のオー
ナー兼取締役のムサンナ・アブドゥル・サマド・アルサマライエ氏。
に多文化的側面を持つ読者に対してで
すが、私たちにとっては地域のニュース
が王様です、と限定して提供することで
す。」とエイベックス社の最高経営責任
者サレウ・ザクワニー氏は言いました。
が、ゴスインターナショナルの組織は私
たちの目的にぴったりです。 新しいコミ
ュニティー輪転機は、市場で、よりカラフ
ルで、よりよい印刷製品のために改善さ
れた印刷能力を提供します。」
エイベックス社の新しいゴスコミュニテ
ィー輪転機には4台のタワー機があり、
内1台は高品質の広告と表紙のために
ヒートセットページ専用になっています。
マスカットデイリーの第一印象は非常に
好感が持てるものでした。 「私たちは、
将来のために多くの計画を持っていて、
輪転機の所有は重要成功要因と見なし
ています。」と最高経営責任者、編集長
のモハナ・プロバガー氏は述べます。
・・・商業印刷では
2か月前に、バーレーンのAl Watan出版
販売会社で、新しいコミュニティー輪転
機が印刷を開始しました。 その出版社
では社名と同名のAl Watan(国家を意味
する)日刊紙を印刷していて、幾つかの
週刊、月刊の出版物も印刷しています。
新しい輪転セットには5台の4HIタワー
と巻取り紙径1270mm仕様の給紙部10
台、アッパーフォーマー付のN40折機1
台とドライヤーが装備されています。
「ゴスインターナショナルは、取扱製品
の継続的な発展と開発で、世界的に知
られています。」とAl Watan社のスポー
クスマンがコメントしました。 「私たち
は、現在の必要条件だけでなく、潜在
的な将来のニーズも満たすことが出来
るサプライヤーを必要としていたのです
イラクのAl-Wifaq印刷会社は、デュッセ
ルドルフで開催されたdrupa 2012で、新
しい16ページのM-600輪転機2セットの
注文書にサインしました。 この投資は、
イラクで最も高い商業印刷品質を手に
入れるために、近代化と革新に向かう
会社の動きの一端です。
Al-Wifaqプリンティング会社の営業担当
によれば、ゴス M-600輪転機は、特に
イラクで、そして、アラビアの国々のほ
ぼ至る所で、印刷業発展に大きく寄与
することになります。
2013年第1四半期に設置予定のゴス
M-600輪転機2セットは、最初に一連の
高品質の本と雑誌を出版するために使
用されるでしょう。 この輪転機は、最高
の効率と、立ち上げ損紙の削減を確固
たるものとするために、多くの最新世代
の自動機能を組込むことになっていま
す。 これには、強化されたゴスオートプ
レート自動版換え機能を含みます。
Al Wifaq社は、アブドゥル・サマド・アル
サマライ故人が1988年に設立しました。
彼の息子、ムサンナ氏、アブドゥル・サ
マド氏、アフマド氏そしてムハンマド氏
は、父親の努力を継承し、会社の発展
に力を注いで来ました。 Al Wifaq社は、
本、雑誌、そして、ポスターの印刷を専
門としています。
ムサンナ・アルサマライエ氏によれば、
顧客の現在と潜在的なニーズを満たす
ためにあらゆる手段を講じるように、Al「イラクは現在、集中的な投資計画を
Wifaq印刷会社を促すのは、亡き父親の
経験していますが、技術力は考慮すべ 印刷業に対する情熱と、祖国の未来の
きことの一面でしかありません。」とAl発展と繁栄のための献身です。 「商業
Wifaq印刷会社のオーナー兼常務取締 輪転印刷で最高のブランドに投資する
役のムサンナ・アブドゥル・サマド・アル ことで、お客さまの考えたことを日々の
サマライエ氏はコメントします。 「私たち 現実に変えるため、近代化と発展の絶
は、国民の独特な精神と芸術的試みを え間なき追及に、取り組んでいるので
反映できる最新テクノロジーに投資する す。」とアルサマライエ氏は言います。
つもりです。 私達は、美しく、非常に印
象的な印刷で創造的な考えを示す手段
を、クライアントに提供できるように、高
品質で芸術的魅力をもつ出版物の生産
能力に投資しているのです。
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南アフリカ: ライジング・サン
社はタワー新聞輪転機5台を
選択。
ダーバンの近くに本拠を置くライジン
グ・サン印刷会社は、種類が増えてい
る出版物の増産に対処するために、新
しいゴスコミュニティーSSC輪転機のタ
ワー機5台を注文しました。
「紙面を地域社会のニーズに合わせる
ことで、私たちの出版物の発行部数と
読者数は増えています。 地域社会の
変化と好みに合わせて柔軟に開発す
る、消費者中心の進め方です。」と共同
経営者で常務取締役のビジェイ·マハラ
ジ氏は言います。 「世の中にはもっと
安い印刷機があります。 でも、私たち
はゴスの名前が付いているという安心
に投資しているのです。 この新しいコミ
ュニティー印刷機は私たちの生産体制
を新しい次元に引き上げるでしょう。」
ブラジル: Posigraf社がゴスサンデー輪転機を発注
ラテンアメリカで最大の印刷会社のひ
とつであるGrafica e Editora Posigraf
社は、drupa2012で新しいゴスサンデ
ー3000を注文しました。 1830mmのウ
ェブ幅が特長の4ユニットのギャップレ
ス・ブランケット印刷機が、2012年末
にブラジルにある工場のひとつに設
置されます。
「2x8のフォーマットに増やすことで、
私達は、大きな生産力と生産効率を Posigraf 社のオーナー ギエム・ギマラ
手に入れるでしょう。そして、お客さま ンエス氏(右)とゴス営業上級副社長ジ
ャック・ナバロー
に拡張したフォーマットとページレイ
アウトのオプションを提供できます。」
とオーナーのギエム・ギマランエス氏
は説明します。 この会社は、現在、
標準の4頁幅の商業印刷輪転機で操
業しています。 「私たちはゴスインタ
ーナショナルに対して、広いウェブ・テ
クノロジーの革新者として、そして、し
っかりした支援手段を持ったパートナ
ーとしての両面から、多いに信頼して
います。」
中国: 新輪転機2セットがホン
ボー社へ
ライジング・サン印刷会社の共同経営者
で常務取締役のビジェイ·マハラジ氏 (左)
とゴスインターナショナルの中東およびア
フリカの販売責任者ポール・フィーニー
ホンボーハオティアン•テクノロジー•カン
パニー•リミテッド(ホンボー社)は、最新
技術の資産形成で現在の成長率を維
持する戦略の一環として、新しいゴス
M-600オフセット輪転機2セットを注文
しました。
常務取締役ジャング・リン・ガイ氏に
よれば、「市場が発展し、読書の習慣
が変化しているので、いくつかの出版
物の印刷時間は短くなってきています
が、専門化した雑誌とタイトルの部数
は増加しています。 同時に、私たち
は、より高い印刷品質、より短いリード
タイム、よりよい総合的なサービスの
需要を経験しています。 M-600の技術
は、私たちの競争的優位を維持する
のに大変有効な、非常に高いレベル
のオートメーションを提供してくれるで
しょう。」
www.gossinternational.com
発行:ゴス・インターナショナル コーポレーション Ⓒ Goss International Corporation 2012年 秋
記載の商標は全てゴス・インターナショナル或いはその附属機構、
商標所有者のものです。
複製禁止。
ドイツ: NEEF+STUMME社は、
新しいM-600をさらに増設しま
す。
NEEF + STUMME premium printing
GmbH & Co. KG 社が、ドイツのヴィッ
ティンゲンにある工場に、再び投資を
するときに16ページのゴスM600輪転機
を選択した理由は、準備機能と印刷品
質です。
社長で業務担当社員のアンドレアス・
バウワー氏は、現在、4セットのM600輪
転機が稼動していますが、ゴス製品の
再度の選択は自動的に決まったもので
はないと言います。 「私たちのチーム
は、ヨーロッパ全体にわたる設置場所
への訪問も含めて、16ページの輪転機
のすべての可能性について、大変系統
的な評価を行ないました。」とBauer氏
は説明します。 「主要なモデルの技術
仕様は、ほとんど同じであることが分か
りました。 しかし、ゴスオートプレート、
最先端のプリセット、ワークフローの機
能が、ジョブ切替の速さと効率の点で、
最新のM-600を明らかに有利にし続け
ていることを、私たちはこの研究を通し
て確認しました。」