米国バンクローン市場の見通しについて - マニュライフ・アセット・マネジメント

ご参考資料
(投資環境レポート)
2016年11月16日
マニュライフ・アセット・マネジメント株式会社
米国バンクローン市場の見通し
市場はヒラリー・クリントン氏の勝利を予想していたため、大統領選挙直後はサプライズによる大きな市場
変動がありました。トランプ大統領の政策には多くの不確実性がありますが、いくつかの要素はバンクローン
市場にとって明るい材料となります。
1.金利上昇期待
トランプ氏は米国の経済成長を押し上げるために財政出動による大規模なインフラ投資を公約として掲げて
きました。 財政赤字の増大と期待成長率の高まりは、米国国債にとってはマイナスの影響となる一方で、
バンクローンのような短期デュレーションの債券にとってはプラス材料となります。すでに、10年国債利回りが
2%超まで上昇しており、今後、長期デュレーションの債券には逆風となる可能性があります。
2.信用スプレッドの縮小
堅調な経済成長により信用スプレッドが縮小し、結果として、バンクローン価格の上昇につながることが期待
されます。
3.金利見直し
LIBORが上昇しつつあり、この傾向が続けば、今後、多くのバンクローンが変動金利に伴う金利見直しの
恩恵を受けることになると考えられます。
年初来の米国バンクローン指数、米国短期金利、米国10年国債利回りの推移
(2015年12月末~2016年11月15日、日次、米ドルベース)
(%)
410
2.5
400
2
390
1.5
380
1
米国バンクローン指数(左軸)
米国短期金利(右軸)
米国10年国債利回り(右軸)
370
360
2015年12月
2016年2月
2016年4月
2016年6月
2016年8月
0.5
0
2016年10月
出所:ブルームバーグのデータを基にマニュライフ・アセット・マネジメント株式会社が作成
※米国バンクローン指数はクレディ・スイス・レバレッジド・ローン・インデックス、米国短期金利は米ドルLIBOR(3ヵ月)、
米国10年国債利回りはブルームバーグ・ジェネリック10年国債利回りをそれぞれ使用しています。
当資料に関する留意事項については、最終ページを必ずご覧ください。
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ご参考資料
(投資環境レポート)
米国大統領選挙の前後における米国利上げ確率の変化
2017年12月末までに2回以上
利上げが行われる確率
2016年12月のFOMC会合における
利上げ確率
94.0%
78.4%
68.1%
49.4%
2016年11月15日時点
2016年11月1日時点
2016年11月1日時点
2016年11月15日時点
出所:ブルームバーグのデータを基にマニュライフ・アセット・マネジメント株式会社が作成(2016年11月16日現在)
※上記の利上げ確率とは、ブルームバーグがFF金利先物価格の動向に基づき、各FOMC会合時における利上げ確率を
算出したものです。
過去の米国政策金利上昇局面における米国バンクローンのパフォーマンス
7.0
(%)
期間③
期間③
+12.6%
12.6%
6.0
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
1993年1月
期間①
+10.4%
10.4%
期間②
+3.9%
3.9%
1996年1月
1999年1月
2002年1月
2005年1月
2008年1月
出所:ブルームバーグのデータを基にマニュライフ・アセット・マネジメント株式会社が作成
※米国バンクローンのパフォーマンスの算出にはクレディ・スイス・レバレッジド・ローン・インデックスを使用しています。
※期間①:1994年1月末~1995年2月末、期間②:1999年5月末~2000年5月末、期間③:2004年5月末~2006年6月末
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