とかち 5 2011 No.74 広尾町〔鉄道記念公園〕 ▶ ▶ ▶ ▶ 第14回 臨時総代会開催 NOSAI診療等情報検索サービスについて 戸別所得補償制度と農業共済制度について 新たな事業に挑戦し規模を拡大 組合員を訪ねて 更別村 北更別区 泰章農場 代表 森田泰光さん 安心のネットワーク 十勝農業共済組合 〒 089 − 1182 北海道帯広市川西町基線 59 番地 28 総務部(0155)59−2006・農作部(0155)59−2104 家畜部(0155)59−2334/ FAX(0155)59−2306 ホームページ http://www.tokachi-nosai.or.jp 全議案原案どおり可決承認 第14回 臨時総代会 定款の一部変更等に伴う総代会が3月18日、十 勝NOSAI本所大会議室で開催されました。 総代135名中、当日の出席総代は131名(本人 113名・代理人1名・書面17名)、議長には鳥本 開会あいさつする 松井 博幸 組合長 政明総代(更別村)が選任され、上程された2議 案について全件原案どおり可決承認されました。 提出された議案 第 1 号 共済規程の一部変更について 第 2 号 家畜共済の危険段階共済掛金率 等の設定について 議長を務める 鳥本 政明 総代 2 2 NOSAI診療等情報検索サービスについて 当サービスの利用については申込みをいただいた皆様にお知らせしてお りますユーザーID・パスワードにてログイン後ご利用願います。 また、以下の対応も行っておりますのでお気軽にお申し付け下さい。 ①診療種別等通知書の書面による交付が必要な場合。 ②乳・肉等の出荷制限に係わる医薬品等使用記録簿が必要な場合。 ※ユーザーID・パスワードを忘れた、当サービスの解約を希望する、 当サービスに係る事で不明な点があるなどの場合は十勝NOSAI (℡0155-59-2006)あるいは最寄りの家畜診療所等にお問い合 わせ下さい。 なお、当サービスの利用申込みは随時受付けておりますのでよろしくお (十勝NOSAIホームページからもアクセス可能です。) 理事会の動き ︽第 回理事会︾ ◎日 時 平成 年 月 日 ︹付議事項︺ 、共済規程の一部変更について 、第 回臨時総代会の開催および提出議案について 、規則の一部改正について 、平成 年度における職員住宅整備の取進めについて 、退職者の永年勤続表彰について 、平 成 年 産 畑 作 物 共 済 (全相殺大豆1 3 ・ 類)の組 合当初評価高について 、平 成 年産 畑作物共済 (全相殺大豆1 3 ・ 類)の共 済金支払について 、平 成 年産 畑作物共済 (ばれいしょ1 2 ・ 3 ・ 4 ・ 類、たまねぎ) の第 回共済金仮渡しについて 、農業共済共同防除等推進事業要領の制定について 3 23 ︽第 回理事会︾ ◎日 時 平成 年 月 日 ︹付議事項︺ 、退任基幹組合員の顕彰について 、諸規則等の一部改正について 、業務引当金の上限額の設定について 、平成 年度 新規採用職員について 、平成 年度 事務費賦課額の設定について 、平成 年度 有形固定資産の取得・処分・修繕計画に ついて 、平 成 年 度 役 員 お よ び 損 害 評 価 会 委 員 等 の 報 酬 に ついて 、特別積立金の取崩しについて 、平成 年度 収支予算について 願いいたします。 14 23 22 22 22 25 2 9 7 6 5 4 3 2 1 8 9 23 23 24 23 23 10 6 5 4 3 2 1 7 9 8 23 3 29 組 合 員 を 訪 ね て た い しょう 泰光 降も大規模複合経営の道を着 実に歩む。 新たな事業 泰光さんが自らの経営を振 り返ったとき「危険回避は共 済制度が担っているが、畑と 牛に加え、もうひとつ柱とな る事業がほしい」と考え思い ついたのが肥料の製造。父の 歳︶ さん︵ 42 新たな事業に 挑戦し規模を拡大 85 77 紹介します。 概 要 泰光さんは村の市街地に 近い北更別区で、農畑と家 畜の複合経営を営む。平成 年に農場の更なる飛躍を 求めて法人化した。会社の 名前は、泰光さんの1字と 良き指導者でもある父、章 さんの名前を使い「泰章農 場」と命名した。 現在、麦・畑・牧草合わ せて約 ㌶を作付けし、黒 19 毛和種 頭を飼養する。カボ チャなども栽培し、法人化以 図る㈱泰章農場代表の森田泰光さんを たな事業を展開し、経営の規模拡大を 自ら有機肥料を生産し販売するなど新 更別村 北更別区 ㈱泰章農場 代表 森田 (後列左より)泰光さん、尚美さん(妻)、志芳美さん(長女) (前列左より)章さん(父)、ユキ子さん(母)、那奈架さん(次女) 4 時代から化学肥料を減らす努 力を続け、作物の病気が減っ てきた実感や、何より仲間か らの強い勧めもあり決断した。 平成 年冬に稼動した肥料 工場は水産副産物発酵肥料に 類 す る 有 機 肥 料 を 生 産 す る。 オホーツク産のヒトデを主体 とし、年間 ㌧の原料を加工 しペレットなどで販売。有機 物のほかカルシウムや微量要 素 を 数 多 く 含 む の が 特 徴 だ。 土 壌 改 良 の 効 果 も 期 待 さ れ、 最近ではばれいしょのそうか 病や中心空洞が少なくなって きたと実感している。 野菜、花木などに使った人 からは「アスパラ畑の土が軟 21 500 ら か く な っ た 」「 芝 生 が 枯 れ にくくなった」と好評で、リ ピーターも増えている。 新たな挑戦 土作りに対するこだわりを バネに、今度は家庭でよく使 われる玉ネギの契約栽培を目 指す。価格変動によるリスク を回避し、安定的な収入を確 保できればメリットも大き い。しばらくの間は試験的な 生産だが、泰光さんは「コス トをかけず、消費者が購入し やすい品質や価格で供給でき れば」と話している。 仕 事 仕事のハードなスケジュー ルは、泰光さんと妻の尚美さ ん、章さん、ユキ子さん(母) と従業員2名で従事する。泰 光さんは「仕事が減る冬場に 肥料工場が稼動することはあ り が た い 」 と 話 し な が ら も、 仕事のシフトを考えると従業 員3名体制にしたいと話す。 休日や急な用事による休暇 等に対応するためで、働く者 への配慮も忘れない。 泰光さんは経営を側面から 支えるのは情報だと考え、年 に1度自宅を会場に展示会を 開催している。協力会社の提 供で、小型の機械から鋼材な どさまざまな生産資材などを 粉で作ったパンは市販のもの とは香りがぜんぜん違う」と 泰光さん。 今後は、規模の拡大を図り ながらも、家族、従業員の待 遇向上や働きやすさを追求 し、意を同じくする仲間を多 「 自 ら 作 っ て い る 作 物 を 自 ら食べることを通して健康を 維持することは農業者の特 権。この冬はカボチャを食べ ることで風邪の予防につな がったし、自家製小麦の全粒 抱 負 展示。手作りのイベントは地 域の枠を越え仲間を作り、交 流を深めている。 自らの体験や心がまえなど について、アドバイスしよう と、若手の経営者の育成を目 的に十勝管内の農業生産法人 く作って充実した経営をした いと明るく話してくれた。 (岸下・井上 保・黒澤) 情 報 の代表や弁護士、社会保険労 務士、税理士などで構成する TACSの活動にも参加。情 報を得るだけにとどまらず周 囲への発信にも積極的だ。 5 〈更別村更南区〉 おかげ様で就農10周年を迎えました。 小松 友彦さん、雅美さん、犬のわさび 〈帯広市川西町〉 4月から下の子も小学生になりました。 吉沢 誠人さん、里紗さん、大進くん、萌果さん 〈中札内村共栄〉いつもきょうだい仲良く遊んでいます。 鎌田 和志さん、麻紀さん、梨花さん(9)、皓哉くん(7)、 悠仁郎くん(1) 〈芽室町東高岩〉 家族仲良く明るく過ごしています。 (中1) 、咲良さん (小1) 堀井和宏さん、有里さん、彩可さん 〈清水町旭山〉棚田牧場の牛&従業員は元気いっぱい、べっぴ んぞろいです!(by棚田 利次) 金崎由紀子さん、須之内薫さん、 小林明衣ちゃん(5)、野牧ちひろさん、小林明香さん(左から) 〈大樹町下大樹〉毎日楽しくやっています! 五十嵐 博之さん (26) 、半田 道奈さん (28) 、 寺崎 瑞枝さん (22) (左から) 〈新得町北新得〉 牧場で楽しく頑張っています。 ㈲北広牧場の宮尾さん、太田さん、福原さん(左から) 〈幕別町忠類西当〉 野球とスケートを頑張っています。 石黒 拓海さん (中2) 、耕大さん (小5) 、菜穂さん (小3) 〈鹿追町北笹川〉 入籍しました!いつも笑顔の家庭をつくります。 菊池 洋一さん、理絵さん 〈広尾町暁〉 メメちゃん『お兄さんイケメンね』といっているかも? 川崎 正幸さん (52) 、ミニヤギのメメちゃん (メス 1才) あや か さく ら 6 〈幕別町明倫1〉 然別湖のコタン村で素敵な結婚式をしました。 松岡政宏さん、玲子さん 〈足寄町上鷲府〉 毎日、にぎやかにやっています。 星 孝弘さん、朋子さん、孝汰くん、亮汰くん、圭汰くん 〈池田町千代田〉 肉牛生産初心者ですが頑張ります。 多田 将平さん(20) 〈陸別町弥生〉 就農4年目、家族も増え男の子3人元気に育っています! 中谷 裕司さん、知さん家族 大 ん き 好き! げ 〈浦幌町相川〉 家族みんなで頑張っています。樹杏は4月から保育園。 角田 卓也さん(28)、樹杏ちゃん(3) じゅ あん 7 〈音更町高倉〉 就農15年。まだまだこれからです。 清野 勲さん 〈浦幌町貴老路〉 親子三代の笑顔が全員集合しました。 笹島 秀昭さん一家 〈上士幌町報国〉 結婚4年目、ますます頑張ります! 千田 修平さん、幸代さん、牧牛犬?のゴン 〈豊頃町茂岩〉 8月に待望の第一子誕生予定です。就農2年目頑張ります! 米澤 理さん (33) 、真希さん (36) 手作り満載! 花と野菜のスタンド 本 浦 別 多くの人でにぎわう会場 幌 情報交換に利用してほしいと休憩所も 用意している JA本別女性部、フレッシュミズ、コスモス合 同の第9回女性部交流会(篠原寿美江女性部部長= 美里別西中地区)が開催された。 マフラーや手袋、山菜おこわ、煮しめ、豚汁、 パンなどの手作り品が、地区ごとに販売され、 100名を超える参加者で賑わった。 昼には勇足東中地区の鈴江加世子さんが「我が 家のお雑煮」と題し、高知県伝統の味噌仕立てで 餡餅入りのお雑煮を参加者に振舞っていた。 参加した鈴木純江さん(美里別高東地区)は「年 一度開催されるこの大きな交流会を毎年楽しく参 加しています」と話してくれた。 午後からは保健師による健康に関する研修も行 われ参加者は有意義な1日を過ごしていた。 (鎌塚) 石原農産(石原由美代表=万年地区)では、昨 年、吉野地区のガソリンスタンド跡地を利用し た花と野菜のスタンドをオープンした。今年は5 月中旬の開店を目指し準備を進めている。 力を入れて育てたマリーゴールド・ペチュニア・ ベゴニアなどの1年草(約40種類)やアッツ桜や ラベンダーなどの宿根草(約10種類)を8月末頃 まで販売する。野菜苗のほか、仲間にも声をか け提供される季節のとれたて野菜は11月末まで 店頭に並ぶ予定だ。 石原さんは「雨にも寒さにも暑さにも耐え凛と たつ花は皆に元気をくれると信じて作っていま す。町中にお花があふれるとうれしいです」と話 している。 (伊藤佳) はばたけスモモパン フーデックスジャパンの会場にて 千葉県幕張メッセで開催されたアジア最大 級 の 国 際 食 品・飲 料 展「 フ ー デ ッ ク ス ジ ャ パ ン 2011」の会場で更別農業高等学校の生徒らが作 成したスモモパンが出展された。 このスモモパンは村営農園「スモモの里」でと れた村の特産品であるすもも、えぞ山桜の実の 外皮から分離された「とかち野酵母」や、地元産 のじゃがいもを使用している。 生徒たちは帯広畜産大学やパン屋さんの助言 を受け、日々の努力により、3ヵ月かけてこのパ ンを完成させた。 でき上がったスモモパンは、地元産ジャガイ モを練りこんだ生地にスモモジャムを入れた「ポ テモパン」とスモモのコンポートをのせたデ二ッ シュ「スモモ・デ・パティシエール」の2種類。 当初からパン作りに携わってきた横洲和磨さ ん(香川地区=横洲健治さんの長男)は「甘みと酸 味のバランス、じゃがいもを練りこんだパンの 食感に気をつかった」と話す。 会場での試食アンケートの結果は、生徒たち の努力のかいもあって「甘みと酸味のバランスが とても良い」と好評を得ていた。今後の目標はパ ンのデザイン、食感にさらなる改良を加え商品 化につなげたいと話している。 (布施) 更 別 おしゃれなスモモ・デ・パティシエール 地域の話題 8 みんないっしょ 畑のキッチン料理講習会 豊 帯 頃 みんな仲がいいね 広 たまには失敗作も…ドキドキしながら試飲 二宮中央区の愛澤道夫さん宅で飼っている犬 のサム君 (オス12才)の犬小屋はいつもにぎわっ ている。 おととし冬頃より寒くなると猫が犬小屋に入っ て寝るようになり、サム君も猫をくわえ小屋に 連れて行き、一緒に過ごすようになった。 今では、おととしから今年にかけて生まれた猫 たち20匹がサム君と同居している。 「長年猫を飼っているが今回のようなことは初 めて。みんながサムの体に寄り添う姿は何とも 微笑ましいですよ」 と話す愛澤さん。 暖かくなって、小屋の外で遊ぶ猫をくわえて 小屋に連れて行くサム君の姿はまるで父親のよ うだ。 (奥) 農産物小規模加工研究会(愛称:畑のキッチン) では、とかち大平原交流センターで料理講習会を 開催した。 世界的にもブームとなっている「酵素」につい て、ローフードインストラクターの田中宏明さん による健康セミナーを行い、その後、アイディア クラブ代表の中村良子さん(以平地区)を講師に生 野菜や果物を使用した生ジュースを作り試飲も 行った。参加者27名は味の良しあしに一喜一憂 しながら、いろいろな組み合わせを試していた。 畑のキッチンでは、自分たちで育てた農産物の 加工販売を行うとともに、地産地消の促進や料理 講習、試食会などを通じた消費者との交流に積極 的に取り組んでいる。 (小林秀) 家族に感謝 小さいけどたくましく 上 清 士 幌 これからも安全な良質乳生産を 上士幌酪農振興会 (高木聰会長=上音更地区) の第46回定期総会が開催され、平成22年度乳質 総合共励会の表彰が行われた。 表彰では東居辺支部が1位を受賞し、森本晃支 部長は 「良質乳生産には、日ごろの牛舎管理の細 かい気配りや、特に衛生面に関して女性陣の力 なくしては成り立たず、地道な努力が受賞につ ながり、家族には大変感謝している」と話してい た。 総会では、次年度も国内酪農畜産維持発展の 政策確立要求、生乳生産対策の実施、草地更新 の拡大、飼料自給率の向上、ETを用いた乳牛改 良などを推進していくことを確認していた。 (坂本) 9 地域の話題 水 猫と一緒にお昼寝 北熊牛地区で酪農を営む佐藤栄さんの牧場事 務所では、まだ目と口のまわりの被毛が薄い小 さな子牛がヒーターの下で猫と一緒に寝ている。 この子牛が産まれたのは1月19日のこと、胎令 8ヵ月での早産だった。子牛が生まれたその日か ら佐藤さんは真冬の事務所に泊まり込み世話を した。気がつけば3週間が経っていた。 佐藤さんは「こんなにも小さいけど、一生懸命 生きているから。愛情を持って育てないと」と話 す。 まだまだ小さなこの子牛が日々成長し、牧場 に恩返しのできる日がくることを願わずにはい られない。 (林亜) 馬とのふれあいが10年目 ふっくらホエーパン 陸 幕 別 馬に興味津々の学生たち 別 生地をこねる参加者 町馬産振興協議会青年部 (佐藤章彦部長=東斗 満地区)主催の 「第10回・馬とふれあい交流会」が このほど開催された。 北海道大学、帯広畜産大学の学生4名が参加 し、町内の牧場を訪れ、ばん馬の種付け・乗馬・ ばんえい競馬観戦、銀河の森天文台での天体観 測など、ここでしか体験することのできないふ れあいを楽しんでいだ。 薫別地区の上村昭夫さんは 「10年も続くと思 わなかったが、これも協力してくれる仲間、来 てくれる学生のおかげだと思う。馬とのふれあ いを通じて、人と人とのつながりの輪が広がっ て、もっと大きな輪になって欲しい」と話してく れた。 (前谷) 美妙Na会(森由紀子会長=依田地区・会員20名) では、ふるさと味覚工房でホエー入りのパン作りに 会員、子ども合わせて12名が挑戦した。 今までそばやうどん作りは経験していたが、パン 作りは今回が初めて。 参加者たちはパン生地に入れると甘味が増すと聞 いたホエーを入れ、生地を入念にこね上げていた。 思い思いに形作った生地をオーブンに入れ、待つ こと10分。こんがり、ふっくらと焼きあがった。 参加者たちはパンを口にほおばり、自然と広がる ホエーの甘味を味わっていた。 今回はチーズやパイも作り、楽しいひとときを過 ごしていた。 (横岡) あつあつ食フェア 番犬にいかがですか? 新 得 親子連れでにぎわう会場 新得のうまいもんをお腹いっぱい食べようと 企画された冬祭り 「うまいもん温かフェア」が町 民体育館裏の焼き肉ハウスおよび広場で、この 冬初めて開催された。 鹿肉・地鶏・牛肉・羊肉の特産品4セットが食べ られた他にも、町内の関係団体・飲食店のみなさ んが地場産品を使用した料理も販売され、なか でもJA新得よつ葉会・青年部で用意したあつあ つ手作り料理 「新得ビーフコロッケバーガー」 「新 得豚汁」 「焼きマシュマロ入りココア」は、とても おいしいと好評で完売していた。 JA新 得 青 年 部 長 の 湯 浅 征 寿 さ ん は 「若者パ ワーをフルに発揮して更に新得を激アツな町に したい!!」 と話してくれた。 (友高) 新生地区で酪農を営む鯖江雅浩さん の牛舎は、子犬たちでとてもにぎや かだ。 昨年12月、父犬ジローと母犬チェ リ ー と の 間 に、 雄5匹、 雌2匹 の 計7 匹の子犬が生まれた。このうち、雄3 匹は貰い手が決まり、残る雄2匹と雌 2匹の貰い手はまだ決まっていない。 「町内の知り合いにはだいたい当っ てみたのですが、まだ4匹います。 町外の人で貰って くれる方いません か」と鯖江さんは 話す。 牛舎産まれ、牛 舎育ちの子犬たち は、毎日子牛と一 緒に昼寝をした り、遊んだりと、 牛との信頼関係を 築いている。 見知らぬ人や野 生動物が来ると、 一斉に吠える牛舎 の番犬はいかがで しょうか?(安田) 広 尾 毎日一緒の子牛と子犬たち 地域の話題 10 生乳出荷10万㌧達成 本物の足にびっくり! 鹿 中 札 内 追 消費者の信頼に応えて JA鹿追町の 平成22年の生 乳出荷量が年 間10万トンの 大台を突破し たことを記念 し て、 町 酪 農 振興会(鈴木敏 勝会長=中鹿 追地区)主催の 祝賀会がこのほど開催された。 式で鈴木会長は「おいしい牛乳を提供するのが酪 農家の使命。消費者の信頼に応えていきたい」と挨 拶。 達成の要因について鈴木会長は「第一に生産者の 意欲と先輩方が苦労して作った礎があったからこそ できた記録。町ではコントラ、ヘルパー組合、町営 牧場、哺乳預託などを先進的に導入することで、労 働力を集約し効率的生産を進めてきた」と話す。 先進的で正しい方向性のもとで生産者の団結に よって築き上げられた記録だ。 (柴田) 太巻き作りに挑戦 資料をもとに説明を受ける 酪農女性グループ「だいごの実」 (広山由吏子代 表=東戸蔦2地区)では、蹄に関する学習会をこ のほど開催し、会員ら9名が参加した。講師は削 蹄師の曽根氏。 スライドによる講義に加え、実物の蹄の切断 面を見ながら「蹄のメカニズム」を学んだ参加者 らは「すごかった」 「 リアルで分かりやすかった」 と衝撃を受けていた。 削蹄の必要性と蹄病について学んだ広山代表 は「ツメも大事だけどエサも大事。足を痛がる前 に何らかの対応をしなければ。牛に接している 人が気をつけないと」と話してくれた。 (星) 「池田町産駒重賞制覇」 忠 池 類 18㍍の太巻 第1回女性まつりがこのほど忠類コミュニティ センターで行われ、多くの人が集まった。 今まであまり行われてなかった女性同士の地域 交流は今回が初めて。 資源ごみのPRの実施や合併後減り続ける人口 の減少の食い止めることを目的としたイベント では、参加者で合併当初の人口1800人にちなん で18㍍の太巻き作りに挑戦していた。 当日はリサイクル品の展示、資源回収、地元 製品の販売なども行われ、参加した東宝地区の 井田寿美恵さんは 「交流など有意義だった。来年 以降も続ける予定なので頑張っていきたい」と話 してくれた。 (田畑) 11 地域の話題 田 北村さんと母馬の花姫と妹馬 今季デビューした明け3歳馬の王者を決定する 重賞「第42回イレネー記念」がばんえい十勝でこ のほど開催され、池田町産駒のニュータカラコ マが見事勝利をもぎ取った。 このレースは新馬の頂点を決める重賞レース で生産者にとって最高の名誉だ。 清見地区の北村治嘉さん所有の花姫を母馬に 持つ本馬。北村さんは「馬産に携わり約40年。今 回の受賞は非常にうれしく今後も体力が続く限 り馬産業を盛り立てて行きたい」と明るく話して くれた。 (西川) 遥か遠くの小惑星から 畜産セミナー開催 大 音 樹 多くの人が訪れた会場 写真提供:大樹町役場 小惑星探査機 「はやぶさ」の帰還カプセルが生 涯学習センターで2月23日から5日間展示され、 期間中の来場者は8000人を超えた。道内での展 示は札幌・釧路・大樹の3ヵ所。 帰還カプセルの一部で実物の背面ヒートシー ルド、パラシュートなどが展示された会場では、 「北海道の宇宙開発」のパネル展や、 「 はやぶさ」 グッズも販売。今回の企画で町が進める 「宇宙の まちづくり」 も広くアピールしていた。 萠和地区で酪農を営む湯沢利明さんは 「よくこ んな小さなものが7年かけて宇宙から帰ってきた ものだ。日本の技術は高い」 と感心していた。 (渡利) 更 説明を受ける参加者 町営農対策協議会主催の「畜産セミナー」が、 JAおとふけ畜産部会議室でこのほど開催され、 町内の農業者や関係団体から多くの人が受講し た。 家畜改良センターや十勝農協連などの関係機 関から講師を迎え、口蹄疫の悲惨な現場の状況 や進入防止対策の重要性を学んだ。 サルモネラ、BVD-MD、マイコプラズマ乳房 炎等の予防対策などの説明もあり参加者は熱心 に耳を傾けていた。 受講した人たちからは「口蹄疫の恐ろしさを実 感した」や「疾病予防の大切さを再認識できた」な どの声があり、充実したセミナーとなった。 (瀬尾洋) 子牛の環境を改善 お役に立つ技術情報 足 ホームページで配信中! 寄 http://www.tokachi-nosai.or.jp 快適に過ごす子牛たち 花輪地区で酪農を営む高橋昌子さんの農場で は、昨年ロボット搾乳を導入するなど施設の改 善に積極的に取り組んでいる。 子牛の管理を改善するため、このほど哺育舎を 新築した。 哺育舎は、陽の光が入り明るく衛生的な設計で 子牛にとって快適な空間となっている。 長男の健太さんは「これまではD型の牛舎の中 で哺育していた。子牛の環境をよりよくするた め、哺育舎の建築を決めた。これからは今まで 以上に子牛の管理をしっかりやっていきたい」と 話している。 (髙瀨) 地域の話題 12 櫻 井 幸 男 日付﹀ 人 事 異 動 ◎退 職 年︺︿3月 ︹定 ・中部事業所 家畜診療センター診療係 ・中部事業所 工 藤 喜代次 木 原 利 明 武 藤 ぼくじ 堀 広 文 西 石 勝 幸 田 登 黒 澤 重 人 森 知 由 吉 田 勝 行 家畜診療センター診療係 上 利 敏 野 ・南部事業所 業務課 業務係 ・南部事業所 家畜診療センター診療係 ・南部事業所 家畜診療センター診療係 ・南部事業所 家畜診療センター改良係 ・北部事業所 本別家畜診療所診療係 ・東部事業所 業務課 業務係 ・東部事業所 家畜診療センター診療係 ・北西部事業所 業務課 業務係 ・北西部事業所 家畜診療センター診療係 ︹依 願︺ ︿3月 日付﹀ 梅 木 亮 山 本 完 山 井 木 亮 生 太 悠 久美子 上 ・南部 事 業 所 家畜診療センター 診療係 ・中部 事 業 所 家畜診療センター 診療係 ◎採 用 ︿4月1日付﹀ 家畜診療センター診療係 ・北部事業所 農作部 農作課 農作係 ・本 所 31 ・西部 事 業 所 家畜診療センター 診療係 青 ・西部事業所 鹿追家畜診療所 ・北部事業所 診療係 島 診療係 坂 診療係 保 小 家畜診療センター ・北部事業所 家畜診療センター 倉 高 秀 匡 志 介 賢 ・北西部事業所 診療係 居 岡 浩 理 俊 陽 総務課 総務係︵準職員︶ 藤 上士幌家畜診療所 ・本 所 総務部 吉 石 田 あ か り 業務係︵準職員︶ ・中部事業所 業務課 ・南部事業所 新 ・東部事業所 小 山 さ つ き 業務課 業務係︵準職員︶ 浦幌家畜診療所 診療係 本 薫 吉 13 31 戸別所得補償制度と農業共済制度 戸別所得補償制度が正式決定したことから農業共済 制度との係わりについて、お知らせいたします。 経営安定には、両制度への 加入が不可欠です。 なお、農業共済制度の中で小麦、澱粉加工用ばれい しょ、一般大豆、 てん菜、そばが該当する対象作物です。 ①【補償金額】 ②【補償割合】 戸別所得補償制度の本格実施に伴い、 農業共済の補償が厚くなります。 農業共済制度では、 「販売収入」と「戸 別 所 得 補 償 制 度 の 数 量 払 」に相 当する 金額について、小 麦・澱 粉 加工 用ばれい しょ・一般大豆・てん菜は、最高9割を補償 します。 (そばは8割を補償) ・戸別所得補償制度では、販売数量と品質に応じて交 付金を支払う「数量払」が基本となり、旧・成績払 (黄ゲタ)に相当する数量払が上昇するため、農業 共済での補償範囲が広がることから補償金額が厚く なります。 自然災害による収量減収分については、 数量払は交付されません。 農業共済制度による補てんが基本となり ます。 交付金(数量払)では、例えば小麦の場合、2,000 円程度/60kgから6,360円/60kgに、大豆では、3,000 円程度/60kgから11,310円/60kgに上昇します。 戸別所得補償制度と農業共済制度の関連イメージ 旧制度(水田・畑作経営所得安定対策) 共済金 販売収入 0 } 収量 数量払 共済金 販売収入 0 収量 基準収穫量 は補てんされない部分 基準収穫量 9割補償 は補てんされない部分 { 収量の減少 9割補償 固定払(緑ゲタ) 価格︵単価︶ 成績払 (黄ゲタ) 補 償 範 囲 が厚 く なる 価格︵単価︶ 収量の減少 畑作物の戸別所得補償制度 旧制度の「固定払」(緑ゲタ)は、 戸別所得補償制度は、当年産の収穫 当年産の収穫量にかかわらず交付され 量により交付されるため、農業共済制 るため、農業共済制度の補償対象とは 度の補償の対象となることから、補償 なっていませんでした。 範囲が厚くなります。 14 平成23年産 秋小麦の共済金額(補償金額)の変更手続きについて 【種子小麦を除く、一般小麦が対象です。】 ・1月末時点での平成23年産麦共済(秋小麦)の 共済金額(補償金額)は、旧・成績払(黄ゲ タ)を加味した金額で設定しております。 現在の補償:《例》きたほなみ 1等A (成績払交付金+麦指標価格)÷60㎏= (2,110円+2,765円)÷60㎏=81.25円 (他の規格も同様な設定をしております。) 戸別所得補償制度の実施が決定したことから現在の共済金額(補償金額)では、実態 にあった十分な補償とならなくなったため、23年度政府予算成立後に数量払を加味し た新たな共済金額(補償単価)が告示されました。 戸別所得補償制度に参加する組合員は、申し出により掛金の差額を追加納入すること で共済金額(補償金額)を変更することができます。 変更後の補償:《例》きたほなみ 1等A (数量払交付金+麦指標価格)÷60㎏= (6,450円+2,765円)÷60㎏=153.58円 (他の規格も同様な設定となります。) 【平成23年産秋小麦の共済金額 (補償金額)の変更について、 「希望する」または「希望しない」 ことの意向を確認いたします。 下記の手続きにより申出書類を 提出して下さい。】 農作物共済に係る手続きのお願い 《提出期限:別途、組合が指定した期日まで提出して下さい。》 【麦共済に係る変更手続きについ て 】 ※提出書類:『平成23年産の麦に係る共済金額の変更申出書』 ①麦における農業者戸別所得補償制度の「数量払」の交付申請(予定を含む)について、申し出をお願いします。 ②秋小麦について、数量払を加味した共済金額に変更を「希望する」・「希望しない」の申し出をお願いします。 (変更する場合は、後日、追加の掛金を納入願います。) 生産実態にあった補償金額にするために、共済金額を変更されることをお勧めします。 なお、ご不明な点がございましたら、最寄りの事業所までお問い合わせ下さい。 15 農作 移植後・発芽後の被害について(全作物共通) 最近年では、共済対象作物が移植後・播種後・発芽後に風害、雨害湿潤害、タネバエ、鳥害 等により被害を受けるケースが多く発生しています。 ◉平成18年産 豆類 :212筆転作認定〔雨害湿潤害・タネバエ〕 ◉平成20年産 秋播小麦:162筆転作認定〔寒害〕 ◉平成21年産 豆類 :82筆転作認定〔風害・雨害湿潤害・タネバエ〕 ◉平成21年産 てん菜 :169筆転作認定〔風害および特定被害耕地認定(凍霜害・風害)〕 被害が発生した場合には、速やかに最寄りの事業所に電話等で被害届けの連絡をお願いします。 NOSAIでは、組合員の皆様からの通知により現地で必要な調査を行ないます。 廃耕して他作物に転作を予定している場合には、必ずNOSAIの現地確認が終了してから作業 を進めるようお願いします。 麦 黒色小粒菌核病による被害 手亡 雨害湿潤害による被害 てん菜 風害による被害 16 農作 園芸施設共済加入申込受付中! 近年、急速に発達した低気圧がもたらす強風や大雪などで園芸施設に被害が発生しています。 こうした災害の備えとして、園芸施設共済への加入をお勧めします。 ▶園芸施設に被害が発生した場合は、すぐに連絡を! 休日でも、留守番電話およびFAXで受付をしております。 被害申告が遅れた場合、共済金の支払対象とならないことがありますので、ご注意願います。 また、被害棟数が多数発生した場合、損害評価に時間を要することがありますので、緊急に修復する 場合は被害を受けたビニール・パイプ等を保存しておいて下さい。 ▶加入申込み、被害の届出については最寄りの事業所まで連絡をお願いします。 帯広市・芽室町 中部事業所 電話(0155)63−2206 FAX(0155)63−2209 中札内村・更別町・幕別町忠類・大樹町・広尾町 南 部 事 業 所 電話(01558)6−2141 FAX(01558)6−2034 新得町・清水町・鹿追町 西部事業所 電話(0156)62−2072 FAX(0156)62−2737 本別町・足寄町・陸別町 北部事業所 電話(0156)29−8800 FAX(0156)29−8804 幕別町・池田町・豊頃町・浦幌町 東部事業所 電話(015)574−2421 FAX(015)574−3799 音更町・上士幌町 北西部事業所 電話(0155)32−8010 FAX(0155)32−8002 4月の強風によりハウスが倒壊 5月の強風によりハウスが倒壊 17 5月の強風により被覆材が破れる 帯広市清川町 河瀬 勝郎 さん (77歳) マ ジックは 生き が い 清川町で畑作を営む河瀬 さんがマジックを始めたの は 年以上前。宴席の歌が ジック愛好会の会長に就い て約 年。ほぼ毎週のよう 市民講座のメンバーを中 心にして結成された十勝マ ず、上京した折などに少し ずつ増やしていった。 苦手で代わりにマジックを 披露していた。当時、専用 の道具はなかなか手に入ら 40 10 に幼稚園、福祉施設等を回り、 多くの人を楽しませている。 ハトやウサギを使ったマ ジックが得意で、日々練習に 励んでいる。これからは「人 体浮揚」など大きな舞台で映 える演目もやってみたいとい う 河 瀬 さ ん。「 子 供 た ち の 驚 く顔、喜ぶ顔を見るのがうれ しい」とやりがいを話してく れた。 (馬来) 18 7年目であるが、これまで両 道立農業大学校を卒業し就農 良い、 行動的な明るい人柄だ。 りする。そんな人付き合いの やドライブ、食事を楽しんだ があっても、この方針は貫き る。将来、規模拡大すること 防や早期発見を心がけてい 体観察を充分行い、疾病の予 る。 「そのためには日々の個 太田牧場では、長命連産性 の高い牛群作りを目指してい と言わしめる。 弘さんに 「すべて任せている」 頼もしく語ってくれた。 い責任を感じるが、酪農は自 「家族を養っているという重 幸孝さんは、 年続く太田 親とともに、周産期病低減の たい」と語ってくれた。 (三宅) 由さがあるのが魅力だ」とも ため乾乳牛舎を建設し成果を 気軽に写真撮影に応じつつ 牧場の5代目だ。 余暇には、 友人とジムに通ったり、映画 上げてきた。今では、父の孝 新得町 南新得 ゆ き た か 太田 幸孝 さん(27歳) 「自由さがあるのが魅力」 十勝の 担い手たち 19 113 茂男さんから英和さんへのメッセージ 「一歩一歩、自分の思った道に」 牛首別地区で畑作と肉牛農家を営む茂男さんは、学 校を卒業後、昭和36年に2代目として就農し規模拡大 を図ってきた。 平成元年に10頭から始めた肉牛の飼育。現在は110 頭を飼育しながら、約84㌶(牧草含む)を耕作する。 茂男さんは「息子に後を継いで欲しいなどと言う話し はしなかったが、小さい頃から動物が好きで、自然と後を継いでくれた」と話す。 英和さんが農業高校を卒業後、1年半のアメリカでの研修を経て、家の仕事を手伝い始めて今年1月に経営 をバトンタッチした。 「1年1年が不安な情勢で厳しい時代、状況を見ながら対応して頑張って欲しい」と3代目にエールを送る。 未来へ バトンタッチ 豊頃町 牛首別 武 隈 茂 男 さ ん(65歳) 英 和 さ ん(36歳) 幼少の頃から仕事を手伝 い、家を継ぐことは自然な ことだと思っていました。 自分で購入し育てた肉牛 が全道共進会で最高位を受 賞した時は、今までの過程 が実を結び、本当にうれし かった。 親の後を継ぎ、経営を前 進させていきたい。 子どもたちに「農業がや りたい!」と思ってもらえ る農家を目指したいです。 発行/平成23年5月1日 編集発行/十勝農業共済組合・総務部総務課 印刷/大同出版紙業株式会社
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