とかち 9 2014 No.94 音更町〔家畜改良センター十勝牧場展望台〕 ▶ 畑作物共済の損害通知 ▶ 酪農の仕事を広めたい 安心のネットワーク 組合員を訪ねて 広尾町新生・菊地亮太さん 亜希さん 十勝農業共済組合 〒 089 − 1182 北海道帯広市川西町基線 59 番地 28 総務部(0155)59−2006・農作部(0155)59−2104 家畜部(0155)59−2334/ FAX(0155)59−2306 ホームページ http://www.tokachi-nosai.or.jp 組 合 員 を 訪 ね て 酪農の仕事を広めたい き く ち き り ょ う た あ 広尾町新生 菊地 亮太 亜希 5 年 前 に 新 規 就 農 し、 酪 農 の 仕 事 を広めるためにさまざまな活動を 行 っ て い る 菊 地 亮 太 さ ん、 亜 希 さ ん た。自分もそうやって牛を飼 いたいと憧れを持つようにな りました」と話している。 た亮太さんは「放牧地にいる 牛たちを見て、のびのびとし たその姿がいいなと思いまし を訪れたときだった。それま で見てきたものとは全く違う 放牧という牛の飼い方を知っ 進学した。 在学中に経験した搾乳作業 のアルバイトで酪農に興味を 持つようになった。 放牧酪農を初めて知ったの は、研修で中標津町の酪農家 夫妻を紹介します。 概要 大学畜産学部畜産学科に 亮太さんは千葉県出 身、馬が好きで帯広畜産 放牧酪農と 出会うまで 2人で営農している。 養し、放牧を主体とした 酪農専業農家。現在は亮 太さんと妻の亜希さんの 菊地牧場は、広尾町の 南東部、十勝港に近い新 生地区で乳牛約 頭を飼 85 さん︵ 歳︶ さん︵ 歳︶ 30 33 2 新 規就農後の 日 々 卒業後、管内の農場で実習 を重ねた亮太さん。平成 年 に管内の別の農場で実習をし ていた亜希さんと結婚し、平 成 年に初産牛 頭で新規就 農した。 離農した農場跡地にフリー バーン牛舎を新築し、今まで あった牛舎をアブレストパー ラーに改修した。 20 就農直後は月に 頭近く分 娩 す る な ど、 と て も 忙 し い 日々を送った。 45 3年目までは、休む間も惜 しんで必死で働いた。4年目 から少しずつ自分たちのペー 20 スができはじめ、現在は可能 な限り月に1回はそれぞれ休 みをとるように心がけ、無理 をしないようにしている。 新規就農するのは簡単なこ とではないが、それでも「理 想の酪農を追求したい」と自 分の牧場を持つことに迷いは なかった。 酪農を知ってほしい 菊地牧場では実習生の受け 入 れ も 積 極 的 に 行 っ て い る。 きっかけは、自分たちのよう に就農を希望している大学の 後輩の力になればと始めた が、 一 般 の 人 に も も っ と 牛、 酪農を知ってもらいたいと思 い、今では修学旅行生などの 受け入れもしている。 多くの人に牧場での作業や 牛に触れてもらうことで、自 分たちのような仕事をしてい る人がいることを知ってもら い、農業のことを少しでも考 えるきっかけになってほしい と思っている。 身近な地域の人にも、もっ と知ってもらいたいと昨年は 農場内でイベントを開催。農 場案内ツアーやバター作り体 験、ラップサイレージのアー ト、ステージや出店も用意し、 楽しみながら農業に触れあえ る場になった。実習生の受け 入れや地域での活動を通して 亮太さんは「農業や酪農とい う仕事を多くの人に理解して もらえるよう努力を続けてい きたい」と話す。 これからの展望 思った通りにいかなかった り、去年と同じではうまくい かないこともあって、今でも 試行錯誤の日々だが、自家産 の牛が親になり、こんな親牛 にしたいという自分たちの思 い が 形 に な っ て い く こ と は、 大きなやりがいと喜びになっ ている。 放牧酪農を貫きながら、乳 質や経営をより安定させてい くのがこれからの目標だ。 (荒木) 3 21 陸別町中斗満 更別村更別区 授精師の資格を取ったので、自家授精頑張りま す! ㈱アクエリアスの熊谷 貴紀さん (33) 豊頃町上幌岡 休日はインターネットで農業情報や趣味の動画 作成などで楽しんでいます。 福永 智英さん 皆で仲良く、毎日牛を育てています。これから も頑張ります。 ( 後列左より ) 相澤 昌幸さん、貴子さん、 祥浩さん、秀輔さん、和幸さん ( 前列左より ) 賀南子さん、杏奈さん、恵さん、 佑月さん 鹿追町北笹川 音更町長流枝 2 月に家族が増えました。仕事に育児に頑張る ぞー!これからもよろしくお願いします! 坪野 徹さん、早苗さん、栄斗くん(6ヵ月) え い と 6月に結婚しました。これからは何事も協力し 合い共に頑張ります。 細野 貴弘さん、恵子さん 4 清水町北熊牛一 池田町東台 そ う た ろ う 串田さん一家は牛が大好き。2歳の爽太郎くん の愛読書は今からホルスタインマガジン。喜寿 の長久さんは現役バリバリ。 ( 後列左から ) 串田 雅樹さん、美喜さん、 貴美香さん ( 前列左から ) たえ子さん、爽太郎くん、 健太郎さん、長久さん な が ひ さ 苦労も多いですが、牛飼いは楽しいです! 穐田 豊治さん、佳代さん あ き た と よ じ か よ げんき大好き! 芽室町共栄 幕別町忠類 日々子どもの成長が楽しみです。家族みんなで 頑張ります。 土屋 真俊さん、奈津子さん、心咲ちゃん(4)、 豪汰くん(2)、咲笑ちゃん(5ヵ月) こ ご う た さ こ ろ え 今年の5月下旬からホルスタインの子牛の預託 を始めました。預けてもらった人に感謝される ように頑張ります。 (農)ファーストブリングアップ蛯 代表の蛯原 一さん (40) え び は ら 5 はじめ 浦 幌 吉野地区の北村俊明さん、節子 さ ん 夫 妻 の 牧 場 に は、 全 身 真 っ 白な繁殖牝馬ハクバビューティ (4歳)から白毛で牡の子馬が誕生 し、順調に成長している。 子 馬 は 俊 明 さ ん に よ っ て「 白 馬 富 士 」と 命 名 さ れ、 初 対 面 の 人 に も近づいて行くほど人懐っこく、 かわいらしい性格に育っている。 日本馬事協会によると、白毛の ばん馬が白毛の子馬を出産する例 は 初 め て。 父 馬 は 青 毛 の 馬 な の で、真っ白な子馬が生まれたのは 突然変異ではないかと言われてい る。 まつげまで真っ白!白馬の親子 24 全身真っ白、まつげも真っ白の白馬富士 白毛の馬が競走馬として活躍す るのはまれで、ばんえい登録馬は 平成 年にデビューした母馬ハク バビューティただ1頭だけだ。 ハクバビューティは2シーズン を走り終え、昨年6月から北村さ んのもとで過ごしている。競走馬 にはばんえい登録される際にい わ ゆ る 芸 名 が 与 え ら れ、 ハ クバビューティも競走馬時 代 の 芸 名 で、 北 村 さ ん 夫 妻 が付けた名前は白馬姫だっ た。 白馬富士は早ければ再来 年のばんえい競馬能力検査 に 挑 戦 す る 予 定 で、 節 子 さ ん は「 競 走 馬 と な り 芸 名 が 付 く の が 楽 し み で す 」と 笑 顔で話してくれた。 (石井) 節子さんとハクバビューティ親子 広 尾 10 中紋別地区の田辺敏晴さんの牧 場に新しい仲間がやってきた。 長女の優里さんの背中に乗って ご機嫌なのがヤギのナナちゃん。 今年の5月 日生まれのメス で、田辺家の4人の子どもたちと 大の仲良しだ。 それまで田辺さんの牧場でトッ プ ア イ ド ル だ っ た 犬 の“ 太 郎 ち ゃ ん ”は、 子 ど も た ち に か わ い が ら 背中に乗るのが好き カメラにも興味津々だ (橋本 憲) れるナナちゃんを複雑そうに見つ めている。 乗りづらいところに乗るのが習 性といわれるヤギだが、ナ ナちゃんはお母さんヤギの 背中を思い出して乗ってい るのかもしれない。 妻の晃子さんと散歩に 行 く の が 大 好 き で「 い つ も しっぽをふってジャンプを しながらついて来ます。夕 方にリードを離すと自分で 寝床の子牛小屋に帰って行 き、今ではすっかり家族の 一員です」 と話してくれた。 優里さんの背中に乗るヤギのナナちゃん 6 地域の話題 6 ショベルの狭いところに作られた巣 巣が作られたショベル。 遠くからでは分かりづらい (林 亜) は「 困 っ た が、 巣 が あ る シ ョ ベ ル は餌やり用にして畑では別のもの を使った」と話している。 藤岡牧場にとって最も多忙な 季 節、 巣 を 乗 せ た ま ま シ ョ ベ ル は 1 ヵ 月 近 く 稼 動 を 続 け、 3つの卵がショベルでかえ り、 親 鳥 は ヒ ナ に 餌 を 運 び に来ていた。 ヒナたちは野生動物に狙 わ れ、 残 念 な が ら 巣 立 つ こ とはできなかったが「タンク 上は狭くて親鳥は卵を温め ら れ な か っ た が、 そ れ で も 無事にかえったのには驚い た」と話す藤岡さん。 親代わりをしていたタイ ヤショベルは今日も忙しく 稼動している。 放牧牛乳でチーズを製造 寄 足 JAあしょろ(新津賀庸組合長) では、町内で自然に近い環境の中 で飼育する放牧型酪農の牛乳を使 用したチーズの製造、販売をこの ほど開始した。 従前のチーズ製造販売所のエー ゼルケーゼ館の運営を引き継ぎ、 新たに「チーズ工房」の名称でオー プンした。 種 類 は ゴ ー ダ チ ー ズ、 フ レ ッ シュタイプのクリームチーズ、職 人が手で伸ばして作り上げたモッ ツァレラ、ヨーグルト味に近いフ 新製品を加えた6種類のチーズ 241 田中さんの牧場で放牧され 自由に牧草を食べる牛 ロ マ ー ジ ュ・ブ ラ ン、 滑 ら か な 食 感 の フ ロ マ ー ジ ュ・フ レ、 味 に 深 みを加えた熟モッツァレラ「ころ」 の 6 種 類 を 工 房 と 隣 接 す る「 レ イ ク サ イ ド あ し ょ ろ 」と、 市 街 に あ る「足寄地域交流物産館」などで販 売する。 放牧酪農を営んでいる東芽 登 地 区 の 田 中 淳 一 さ ん( 放 牧 酪農振興会会長)は「地元の牛 乳を使用して消費拡大と製造 販売することで町の活性化に つながれば」と話す。 足寄湖を一望できる休憩ス ポットにあるチーズ工房は、 阿寒に通じる国道 号線中矢 地区の小高い丘の上にあり、 関係者は観光シーズンを迎え るこれからの多くの販売に期 待を寄せている。 (川初) 地域の話題 7 新 得 572 佐幌地区で酪農を営む藤岡祐也 さん宅では、デントコーンの播種 作 業 が 始 ま っ た 5 月 末、 タ イ ヤ ショベル内部に鳥の巣があること に気が付いた。その後、巣は一度 落下したが、ある日、作動油タン クの上に再び小さな巣ができてい た。 月に入り牧草の刈り取り時期 となったが、このショベルは 頭 を飼養する藤岡牧場で最もよく稼 動していたものだった。藤岡さん タイヤショベルに鳥の巣発見 大きい馬にも怖がらず接する子どもたち (上沢) い ね 」、「 大 き い け れ ど お と な し い ね 」と、 す っ か り 馬 を 好 き に な っ ていた。 「うらほろ和牛」についての学習 も、同小学校の保護者の牧場で、 和牛の生態や飼養について学ん だ。 「うらほろ和牛」についてもっと 学びたいという児童の要望から 「TUW8(十勝うらほろ和牛を8 人で学ぶ)チーム」を結成し、共進 会場やセリ市場を見学する学習な ども進めている。 担 任 の 佐 藤 陽 子 教 諭 は「 こ の 学 習では地域の産業を学ぶととも に、日ごろ子どもたちが口にする 牛肉がどのように作られて食卓に 並ぶのかを知ることで、命の大切 さを学んでほしい」 と話していた。 子どもたちは「牛を飼う仕事は牛の健康に気を付ける ということがわかった」など感想を話していた 自宅を花でいっぱいに 樹 当日は部員 環境美化運動に重点を置いて活 動をしているJA大樹町女性部 (穀内弘美部長=振別地区)では、 これまで部員宅を戸別に訪問し庭 の見学や啓蒙活動をしていた。 最近では伝染病の感染を防ぐた め訪問は行っておらず、講師を招 いてハンギングバスケットなどの 講習会の開催や視察を行ってい る。 3年連続の視察となる今回は、 しかおい花フェスタを訪問した。 名が参加。会場に 大 43 本 別 上 浦 幌 中 央 小 学 校 3、4 年 の 児 童は、総合的な学習の時間に、地 域 の 仕 事 と し て「 う ら ほ ろ 和 牛 」 や、 開 拓 を け ん 引 し て き た「 ば ん 馬」について学習している。 「ばん馬」について、同小学校P TA会長の広川健二さん宅の牧場 で、馬とふれあい、牛との違いの 観察やスケッチをしたりした。ほ とんどの児童は、馬とふれあうこ とは初めてで、その大きさに驚い ていたが、持参したニンジンを手 か ら 与 え な が ら「 口 元 が や わ ら か 命の授業 視察に参加した女性部員 (重堂) は見事な花壇や寄せ植え、休憩所 などがあり、部員たちは今後の参 考にするため思い思いに見学して いた。 穀 内 部 長 は「 ガ ー デ ニ ン グ な ど たいへん参考になりました。これ からも自宅周りの環境美化を心掛 けて、花をたくさん植え て 行 き た い で す 」と 話 し てくれた。 帰宅後、日方地区の参 加部員は、見学してきた ことを参考に花を木製の プランターに寄せ植えす るなど、自宅周りの環境 美化に積極的に取り組ん だ。 同女性部では今後も食 育料理講習などの活動を 予定している。 会場はたくさんの花で溢れていた 8 地域の話題 34 多くの人が訪れ地元の味覚を楽しんだ 当 日 は、 小 動 物 ふ れ あ い コ ー ナー、牧草ロールころがし体験な どのイベントもあり、子どもたち が笑顔で楽しんでいた。 隣接の会場で行われた共進会に は、市内馬産農家より出陳された 頭が馬体の美しさを競 い、八千代牧場まつりで訪 れていた家族連れなども見 学していた。 大きなばん馬は近くで見ると迫力がある 佐 々 木 啓 文 副 大 会 長( 帯 広馬事振興会長=市街区) は「 年 々 出 陳 頭 数、 出 陳 者 が 減 少 し て い ま す が、 帯 広、十勝が誇るこの歴史的 産物である農用馬をこれか らも情熱を持って残し、生 産を継続していきたいと思 います」と話している。 (笹山) アメリカからホームステイ 東戸蔦2地区の広山哲朗さん は、6月 日から7月1日までの 間、米国ワシントン州エルマ市か ら来日した女子高校生でホームス テ イ す る ア リ ッ サ・サ ワ ー さ ん を 受け入れた。 青少年国際交流派遣事業の一環 で、村では今年7名の中学生、高 校生を受け入れている。 この交流は、村出身でエルマ市 在住のキャッツァー美夏さんが橋 渡し役となり、平成7年から始ま り、今年で 回の節目を迎える。 滞在中は中札内中学校に通い、 地元中学生との交流を深めたり、 日曜日には帯広市内へ買い物や食 楽しい時間を過ごした参加者たち (加藤 秀) 事、カラオケなどに出かけたりと 日本を満喫していた。 ホ ー ム ステ イ の 最 後 に は 送 別 会 も 行 わ れ 、浴 衣 姿での楽 し い 食 事 会 が 開 か れ た 。お 別 れの あい さつで は 、別 れ が 寂 しいのか 涙 ぐむ 姿 も あった 。 広 山 さ ん は「 初 め て の 受 け 入れでいろいろと戸惑いま し た。 言 葉 が 通 じ な い こ と や 生 活 習 慣 の 違 い も あ り、 十分なことができたかどう か 心 配 し て い ま し た が、 子 どもたちの無邪気な笑顔が その心配を打ち消してくれ ました」と話していた。 地域の話題 9 14 ホームステイしていたアリッサ・サワーさん(左側) 札 内 中 20 20 帯 広 47 第 回 八 千 代 牧 場 ま つ り( 同 実 行 委 員 会 主 催 )が、 第 回 帯 広 家 畜共進会と同時開催され、会場と なった八千代公共育成牧場は多く の人でにぎわった。 牧場での催しを通して農畜産業 への理解を深めてもらおうと第1 回目から同時に行われている。 組合員グループの加工品販売な どの出店の中には、恒例の牛肉の 網焼きがあり無料で先着千名に配 布されるとあって、長蛇の列がで きていた。 まつりと共進会が同時開催 幕別産和牛試食販売 ステージで披露されたこども豊穣太鼓 千(賀) 育成を行う日新地区の奥田俊樹さ ん は「 愛 情 を 込 め て 育 て た 幕 別 産 和牛を多くの人に食べてもらい、 喜んでもらえたら」と話す。 当 日、 ス テ ー ジ 前 の 広 場 で は、 家 族 や 友 人 と 訪 れ た 見 物 客 が、 幕 別和牛を食べながら ショーを楽しんでいた。 同 フ ェ ス タ は、 ス テージでこども豊穣太 鼓、 吹 奏 楽 演 奏、 幼 稚 園児によるダンスなど の 披 露 や、 3 千 発 の 打 上げ花火が夏の夜空を 彩 り、 毎 年 2 万 人 近 く の見物客が訪れる町の 夏の風物詩となってい る。 上士幌のいいところ教えてくれます 上 ふるさと納税で一躍知名度の上 がった上士幌町。 町内の中心部には同町の情報や 物 産 品 を 販 売 す る 観 光 案 内 所「 か み し ほ ろ 情 報 館 」が オ ー プ ン し て いる。(営業時間は 時〜 時まで 定休は木曜日) 同館は、観光案内所としてだけ ではなくナイタイ和牛、アイス、 チ ー ズ、 ミ ル ク ジ ャ ム、 ば れ い しょ、豆などの町内特産品の店頭 販売や、インターネット通販も行 う。 士 幌 9 17 幕 別 まくべつ夏フェスタがこのほ ど、幕別運動公園多目的広場にて 開催された。 会場にはさまざまな出店があ り、地元特産品を使った料理など も数多く販売した。 中でも生産者自らがPRする、 幕別産和牛の試食販売は毎年大盛 況で、今年も多くの人が和牛の味 を楽しんでいた。試食販売の応援 に駆けつけ、自身も和牛の繁殖、 地元産和牛をPR 店内には町内特産品が並ぶ (保里) 販売する特産品の中で、はちみ つや牛肉の人気が高く、町のゆる キャラほろんちゃんグッズも取り 扱う。3千円以上購入すると、も れなく非売品のほろんちゃんメモ 帳がもらえる特典もある。 ふ る さ と 納 税 業 務 や、 移 住 を 考えている方の生活体験 業務の窓口にもなってい る。 同館に特産品を納品し ている同進地区の高木裕 己さんは「いい方向に6次 産業化のお手伝いをして い た だ い て い ま す。 町 民 の皆さんともっと近い存 在 で い た い の で、 チ ー ズ 料理講習会なども企画し てほしいです」と同館に期 待を寄せていた。 同館に立ち寄れば上士幌町の情報が手に入る 10 地域の話題 家畜指導課より〜 「乳熱、第四胃変位が多い…」 、 「生産性が思うように伸びない…」 、 、こんなことでお困りの方 「 繁殖成績が良くない…」 牛群検診を受けてみませんか? 農場に検診車が 向かい血液検査を 行います。 検査を基に飼養管理の改善点を適切にアドバイス! 尾静脈から 採血します 詳しくは最寄りのNOSAI診療所へお問い合わせください。 十勝 NOSAIの取り組み 気心の知れた仲間たちと一緒に N O S A I 勉強会 グループ、少人数でも OK ! 接点強化を目的に仲間やテーマを変えて何度でも“ざっくばらんな雰囲気”で勉強会 最寄りの事業所・診療所にご相談下さい。 11 組合員の皆様との架け橋に 私たちNOSAIは組合員の皆様との接点強化に取組んでいます。 組合員並びにそのご家族、および従業員の方々にNOSAIをもっと身近に感じていただきたい。 今年も、多くの方に参加していただいたことに、役職員心よりお礼申し上げます。 信頼の きずな 実力発揮で熱戦 パークゴルフ終了後 は、 焼 き 肉 を 囲 み、 あ ち らこちらで交流の輪が広 がっていました。 来 年 も、 懇 親 会 を 通 じ て、 組 合 員 の 皆 様 方 と の 架け橋になるよう庭先活 動を積極的に取組んでい きます。 運動のあとには 17 十勝NOSAI主催の パークゴルフ大会が今年 も、 7 月 日 か ら 日 に か け て、 事 業 所 ご と に 開 催 さ れ、 参 加 者 は 熱 戦 を 繰り広げていました。 表 彰 式 で は、 互 い の 健 闘 を た た え、 大 き な 拍 手 が起こっていました。 10 12 『損害通知』がないと共済金支払対象とはなりません 出荷量調査方式による農・畑作物共済の被害申告について (小麦、ばれいしょ、全相殺大豆、てん菜、そば、スイートコーン、かぼちゃ、たまねぎ) 組合員の皆さんから提出していただきます損害通知書は共済金支払いのための重要 な手続きですので、あらためて以下の点について確認をお願いします。 ① 損害通知とは ? ■被災時の共済金を受け取る た め の 重 要 な 手 続 き で す 。 加 入 作 物 に 対 し て は、 損 害 が 発 生 し た 場 合 、 “ 共 済 事 故 ( 冷 害 ・ 湿 害 ・ 干 害 ・ 病 虫 害 等 ) に よ り 減 収 ま た は 品質の低下がありますよ ” と 申 告 を す る 義 務 が 加 入 者 に あ り ま す 。 共 済 金 支 払手続きを開始するための意 思 表 示 と し て 被 害 の 実 態 等 を 通 知 し て 下 さ い 。 ② 損害通知を出 し た ら ど う な る の ? ■ 損害評価を実施し、減収が認められる場合は共済金をお支払いします。 組合は収穫前および収穫後に概況等を調査し、災害の種類、被害の規模、被害見込額を算定し連 合 会 や 国 に 報告します。その後、各作物 の 『 出 荷 実 績 報 告 書 』( 麦 ・ て ん 菜 を 除 く ) の 提 出 を 受 け、 共 同 出 荷 団 体( J A 等 ) か ら 提 出 の あ っ た 出 荷 数 量 の 確 認 に よ る 損 害 評 価 を 実 施 し 、 減 収 が 認 め ら れ た 場 合 は 共済金をお支払いします。 ま た 、 当 該 作 物 の 基 準 単 収 等 は、 ご 本 人 の 実 績 を 基 に 計 算 し ま す の で 、 通 知 の 有 無 で 基 準 単 収 等 が 下 が る と いうことはありません。 ③ 損害通知を出 し て い な い と ど う な る の ? ■損害評価を実施しません。 また、いかなる場合であっ て も 共 済 金 支 払 対 象 と は な り ま せ ん 。 組合では、損害通知がないため “ 被害がないもの ” と判断し、損害評価は実施せず、結果、共済 金 支 払 対 象 と は な り ま せ ん。 こ れ は、“ ご 本 人 か ら 共 済 金 支 払 に 関 す る 申 出 が な い ” こ と か ら 出 荷 数 量 を 確 認 できた段階で減収があったと し て も 、 必 要 な 確 認 作 業 が で き な い た め で す 。 ④ 収穫後に出荷 数 量 が 判 っ て か ら 申 告 は 受 付 け ら れ る の ? ■受付けすることは出来ませ ん 。 収 穫 後 で は、必要な確認作業ができない こ と に よ り 受 付 け ら れ ま せ ん 。 不 安 要 因 が あ る 場 合 に は、 必 ず 組 合 の 指定する期日まで損害通知を し て 下 さ い 。 品 質 の 低 下 に 伴 う 補 償 が で き る 小 麦・ て ん 菜 に つ い て は 、 高 収 量 が 期 待 で き る 場 合 で あ っ て も 被 害 申 告 を あ らかじめしていただく必要が あ り ま す 。 ⑤ 連絡方法は? ■所定の「損害通知書」を指 定 期 日 ま で に 提 出 し て く だ さ い 。 収 穫 前 に 組合より損害通知書を送付し ま す の で 該 当 項 目 に 必 要 事 項 を 記 入 の 上 、最 寄 り の 事 業 所・ 診療所に指定期日までに提出して下さい。なお、FAXにより送信される場合は、通信エラーに十 分 注 意 し 、 確実に十勝NOSAIに送信 さ れ て い る か 確 認 し て 下 さ い 。 ご不明な点は、最寄りの事業所へ問い合わせ願います。 13 損害評価の実施方法について 本年産畑作物の生育は、凍霜害によるてん菜特定被害が多数発生しましたが、その後の天候により概ね平 年並みの作柄で推移しているものと思われます。 収穫期を迎え、畑作物共済の損害評価が始まりますが、地区評価員・損害調査員のご協力をいただきなが ら損害評価を適正かつ迅速に実施するために、組合員皆様のご理解とご協力をお願いいたします。 下記のように、共済目的の種類等により損害評価の実施方法が異なりますので、ご確認願います。 ※圃場調査と出荷量調査の違い 現地圃場調査 豆 類:坪刈り調査 ばれいしょ:坪掘り調査 損害通知の提出方法 出荷量調査 《詳細は 13 ページを参照して下さい。 》 損害通知書に収穫予定月日・被害の有無・災害の種類・災害の発生月日・出荷先等を記入し最 寄りの事業所・家畜診療所まで提出願います。 特に被害が著しい箇所があれば概略図に明記して下さい。 共済目的の種類等 半相殺大豆1類(普通大豆) 全相殺大豆1類(普通大豆) 半相殺大豆3類(黒大豆) 全相殺大豆3類(黒大豆) 小豆 全相殺大豆4類(えだまめ) いんげん1類(手亡) てん菜 いんげん2類(金時類) そば いんげん3類(大福・虎豆) スイートコーン いんげん4類(べにばないんげん) かぼちゃ 【ばれいしょ2類(加工用)・4類(食用)に たまねぎ おいて、出荷数量が確定しない出荷団体に出 【ばれいしょ1類(澱原用)・2類(加工用) ・ 荷する組合員で、損害通知書の右上に 圃場 3類(種子用)・4類(食用)において、組 調査対象 と記載されている方】 合が選定した共同出荷団体から出荷数量が提 示される組合員】 なお、ばれいしょ、たまねぎは提示された 出荷数量等資料に基づき、共済金の仮渡しを 行います。 損害通知を提出した 収穫予定月日等に応じて当該圃場で損害評価 当該圃場など見回り調査を実施し減収要因・ 場合 を実施します。 分割要因等の確認を実施します。 翌年産の基準単収の 豆類では評価単収を当該年産の実績として翌 出荷単収を当該年産の実績に採用します。 設定方法(共済金支 年産の基準単収の設定に採用します。 払対象とならなかっ (豆類で基準単収を上回る場合には基準単収 た場合を含む) 損害通知を提出 しなかった場合 で止めます。 ) 被害がないものとして取扱い、減収があっても共済金の支払対象にはなりません。 翌年産の基準単収の 豆類では無被害による増収分を推計し、基準 設定方法 単収に加算の上、当該年産実績とします。 出荷単収を当該年産の実績に採用します。 14 損害通知は期日までに 一般災害の損害評価は、損害通知書の収穫予定月日に応じて被害調査を実施いたしますので、組合 が指定した期日までに必ず最寄りの事業所・家畜診療所まで提出願います。 なお、被害が昂進した場合には、すみやかに組合に申し出て下さい。 また、基準単収・引受収量については、『畑作物共済 共済掛金・賦課金払込通知書兼内容通知書』 および『損害通知書』に記載されていますのでご確認願います。 圃場調査対象作物の損害通知について 損害通知書の右上に “ 圃場調査対象 ” と印字されている場合は現地圃場調査が必要となります。つ きましては損害通知書を提出される前には、必ず圃場を見回り、豆類では『検見による収量調査を行 い、基準単収を下回ると思われるもの』、ばれいしょは『坪掘りを行って予想収量を把握の上、引受 収量を下回ると思われるもの』について損害通知書を提出して下さい。 組合での損害評価が終了した後、北海道NOSAIによる現地確認調査が抽出で実施されます。 小豆:降雨による滞水 いんげん2類:降雨による品質の低下 出荷量調査対象作物の損害通知について 上記圃場調査と同様に圃場を見回り、生育状況から収量・品質等の減収要因がある場合、損害通知 書を提出して下さい。 なお、後日、収穫物の “ 出荷先、出荷数量、自家保有量等 ” について加入者全員に「出荷実績報告書」 を提出していただきます。 ばれいしょ:湿害により生育不良 15 てん菜:霜による被害 本別町 上押帯 さん (58歳) 金山 孝 ものづくりが大好き しまう。 なものは何でも挑戦して作って ていたこともあり、今では必要 ころから父の大工仕事を手伝っ さん(乳肉複合経営)は、幼い 「 も の づ く り が 大 好 き、 大 工 仕事が生きがいです」と話す孝 た。 スイスの牛乳を使い、モッツア もとに、飼養しているブラウン チーズを作っている方の協力の グ の 自 家 製 チ ー ズ は、 町 内 で パーティーを開いた。トッピン 今年の5月には自家製のピザ 窯に久しぶりに火を入れ、ピザ レラチーズを今回初めて作っ これまで手掛けた代表作の中 には、焼き肉用に建てたログハ 新たなジャンルに挑戦した孝 さんは「またチーズが作りたい」 ウスとその中に設置したピザ 窯、最近では車3台が収容でき、 (泉) と話してくれた。 水周りも完備させた車庫も建築 している。 16 90 頭を搾乳する家族経営の牧場 50 ていた。帯広農業高校、帯広畜産大 出入りし、当時から牛に興味を持っ 2人兄弟の長男として育った秀行 さ ん は、 2、3 歳 の こ ろ か ら 牛 舎 に だ。 ち約 黒沼牧場(父世季さん、母早苗さ ん)は乳牛約 頭を飼養し、そのう 1 頭 1 頭 を 大 事 に 飼 っ て い き た い で す。 幕別町 明倫 (中村 友美) 今 後 も 家 族 経 営 で で き る 規 模 で、 牛を1頭1頭大事に飼っていきたい また始めたい」と話している。 部活で取り組んでいたカーリングを を持つ余裕ができれば、大学時代に 杯ですが、仕事にも慣れ自分の時間 きたい。今は仕事をこなすので精一 きゃいけないので、徐々に慣れてい ある秀行さんは「苦手なりにやらな 重機を扱う仕事にはまだ苦手意識が 心に行っている。トラクターなどの 現在は搾乳、牛床掃除、育成牛の 餌やりや子牛の哺乳などの作業を中 今年4月に就農した。 学別科(草地畜産専修)を卒業して 黒沼 秀行 さん(20歳) と考えている。 17 ひ で ゆ き く ろ ぬ ま 牛 十勝の 担い手たち 幸生さんから悦幸さんへのメッセージ 上清水更生地区の近藤幸生さんは、もとも と畑作専業だった父親の代に1頭の乳牛を飼 養したことをきっかけに酪農を始めた。自身 の代で現在の牛舎を建築し酪農専業となり、 現在は約 90 頭の乳牛を飼養している。 「現在いる牛はほぼ自家生産で外部からの 導入をほとんど行ったことがないが、後継牛 で困ったことはありません。1頭1頭を大切 にして、長持ちさせてということを考えて やってきました。これからも牛を大事に、自 分なりの考えを持ってやっていってほしい」 と幸生さんは話している。 こ ん 清水町 上清水更生 近 ど う 藤 ゆ き 幸 お 生 さ ん(66歳) 牛1頭1頭を大切に 未来へ バトンタッチ こ ん 近 ど う 藤 の ぶ 悦 ゆ き 幸 さ ん(36歳) 農業大学校を卒業 後、実家に戻り就農し ました。特に後を継い でくれと言われたこと はないですが、自然と そのように考えていま した。 今後の農業を取り巻 く環境は依然不透明で すが、両親と同じく1 頭1頭を大切にしなが ら、安定した経営を目 指していきたいです。 発行/平成26年9月1日 編集発行/十勝農業共済組合・総務部総務課 印刷/大同出版紙業株式会社
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