広報とかち11月号

とかち
11
2 012
No.83
清水町〔日勝峠〕
▶ 上半期家畜共済死廃事故発生状況のお知らせ
▶ 乳牛の乾乳期飼養管理について
▶ 消費者一人一人とのつながりを求めて
帯広市上清川町・㈱K's Farm
代表
組合員を
訪ねて
梶 宗徳
さん
安心のネットワーク
十勝農業共済組合
〒 089 − 1182 北海道帯広市川西町基線 59 番地 28
総務部(0155)59−2006・農作部(0155)59−2104
家畜部(0155)59−2334/ FAX(0155)59−2306
ホームページ http://www.tokachi-nosai.or.jp
組 合 員 を
訪 ね て
の梶宗徳さんを紹介します。
概 要
か じ
経営移譲と法人化
ʼ
Ks F a r m は 帯 広 市 上
清川町にあり約 ㌶の耕地に
小 麦、 て ん 菜、 ば れ い し ょ、
豆類のほか、かぼちゃ、にん
にくなどを作付けしている。
家 族 構 成 は 妻 の 由 加 さ ん、
長男の朝陽くん
(7)
、長女の
結楽利ちゃん
(5)
、次女の楓
和莉ちゃん
(3)
の5人家族だ。
35
平成 年に父親から経営を
譲り受けるとほぼ同時に「十
勝おやじの背中を超える会」
(通称おやせな)を立ち上げる。
今後の多角的な展開に備え
会 計 の 基 盤 を し っ か り さ せ、
21
さん︵ 歳︶
38
珍しく品質が良くても原料そ
の も の に は 手 が 伸 び づ ら く、
かし、売れ行きはあまり良く
なかった。
隣の店で売られていた決し
て安くないコロッケが飛ぶよ
うに売れていた。そこで気付
いたのは「お客さんはいくら
出 品 し た こ と が あ っ た。 自
慢 の 北 海 道 十 勝 産 の も の だ。
「きっと喜んでもらえる」。し
経営を引き継ぐ前、本州で
北海道物産展にばれいしょを
農作物加工が
やりたい
資金の借入れや対外的な信用
を上げるため、法人化の道を
選んだ。
む ね の り
宗徳
消費者一人一人との
つながりを求めて
情報発信を続ける
(株)
K’
s Farm 代表
ʼ Farm 代表 梶
帯広市 上清川町 ㈱Ks
多様なメディア展開でダイナミックに
2
その場ですぐ食べられるもの
に購買意欲が出るんだな」と
いうことだった。その時いつ
か加工をやろうと決めた。そ
の思いを心に秘めたまま「お
やせな」の活動が始まる。
﹁おやせな﹂
の活動
発足のきっかけは突発的な
ものだった。同年代の農家仲
間との話の中で盛り上がった
「十勝の農業を全国に向けて
発信したい」という熱い思い
だ。
平成 年 月に「おやせな」
は発足した。反響は上々だっ
た。活動の柱の一つにフィー
ルドアグリケーションと呼ば
れるものがある。消費者を畑
に招いて収穫体験をしてもら
い、収穫物を使った簡単な料
理を提供するというもの。そ
こで得たもの、自分たちが消
費者と交流することによって
初めて気付かされることがた
くさんあった。それは十勝農
業の価値であり、そこで働く
自分たち生産者の情熱でもあ
る。その「気付き」を得られ
たことが一番の収穫だ。
1
つかやろうと思っていた加工
場」がカフェを併設してつい
に実現する。自家産の麦を製
北海道物産展以降、いつも
心のどこかに引っかかってい
た こ と。「 い つ か や ろ う、 い
夢への第一歩
21
粉 し て も ら い、 パ ン、 ピ ザ、
ワッフルの形で提供する。こ
れが今まで思い描いていたこ
とのスタートになった。
将来へ向けて
一番の目標は消費者と接点
が少ない原料作物を生産して
いる十勝の農業者が、一人一
人の消費者とのつながりを
作っていくこと。そのつなが
りを強めながら農業をやって
ʼ Farmの
い く こ と が Ks
目標。カフェは農業を知って
もらう場であり、生産者と触
れ 合 っ て も ら う 接 点 で あ り、
目標実現のための拠点だ。
まだ先の話だが、自分の息
子に対して農業をやりなさい
と い う つ も り は な い。「 自 分
の背中を見て農業をやってみ
たいと思ってくれればいいな
と思う。そう思ってくれるよ
うに、今は自分たちの夢に向
かって走り続けたい」と話し
てくれた。
(馬来)
■写真①②③④はフェイスブッ
ク﹁十勝おやじの背中を超え
る会﹂より引用
http://www.facebook.com/
tokachi.oyasena
3
④
③
②
①
〈更別村北更別区〉
収穫がんばっています。
山本 和也さん
〈帯広市美栄町〉
来年2月に男の子が生まれる予定。一段と騒がしくなります!
森本 浩光さん、智子さん、澪くん
(3)
、 亜莉沙ちゃん
(2)
〈中札内村東戸蔦1〉
時間がある時は、小学生にサッカーを教えています。
宮村 翔伍さん
〈芽室町弥生〉元気いっぱい、笑顔いっぱいな子どもたちです。
(小4)
、泰知くん
(小2)
、
山上 泰毅さん、牧子さん、小晴ちゃん
(5)
恵弥くん
〈清水町下佐幌平和〉
パパ、ママだいすき!
池尻 空くん(3)
〈大樹町尾田〉
4ヵ月になりました。げんきいっぱいです。
金丸 龍世くん
〈新得町上サホロ〉
次代を担う友夢牧場の同級生、ただ今0歳!!
湯浅 櫂くん、永松 伊吹ちゃん、湯浅 辰教くん(左から)
〈幕別町忠類公親〉
3月に短大卒業し、就農しました。頑張ります!
杉坂 一樹さん
〈鹿追町北鹿追〉
両親の背中を見て、頑張っています!!
石山 由起さん(写真中央)と父の隆さん、母の早苗さん
〈広尾町中豊似〉高校卒業して、9月にニュージーランドから帰っ
てきました。今は父の下で酪農修行中です。
横井 豪太さん
(19)
そら
かい
い ぶき
たつ のり
こ はる
たい ち
けい や
4
〈幕別町五位〉
お兄ちゃんお姉ちゃん1人で写ってゴメンなさい。
森本 昭彦さん、信子さん、娘の衣緒里ちゃん
〈足寄町花輪〉
足寄でがんばってまぁ~す。
高橋昌子牧場従業員の今木千鶴さんと岡部夏子さん
(左から)
〈池田町豊田〉
ようやく涼しくなりました。
守内 俊章さん、拓司さん(左から)
〈陸別町殖産〉
毎日元気で頑張っています。
市原 弘さん
い
お
り
げんき大好き!
〈浦幌町朝日〉自家授精で初出生、牛のミユキーちゃん。
みゆきはお婿さん募集中。
高橋 みゆきさん
5
〈音更町下牧〉
親子でバイクライフ楽しんでいます!
小原 保志さん、龍介さん(左から)
〈本別町仙美里〉
就農2年目、まだまだ勉強中です!
三井 彰浩さん
〈上士幌町豊栄〉
来春も仔馬の誕生が楽しみです。
高井 成男さん
〈豊頃町統内〉
就農1年目。最強の農家を目指して頑張ります!
松尾 典俊さん
(19)
ロボット搾乳誕生20周年記念
中
札
内
会場ではロボット搾乳機の説明が行われていた
ロボット搾乳機が誕生して20周年、日本に輸入さ
れて15周年を記念して8月31日、9月1日の2日間、
世界200ヵ所同時に
(株)コーンズ・エージー主催の
オープンファームが行われた。
日本では唯一、元更別区の森淑嗣さんの牧場で新
型A4ロボットのお披露目も兼ねて開催された。
2日間で道内外から120人近くの人が訪れ、搾乳
ロボットや、餌押しロボットの紹介などが行われ、
会場では、ホットドックやジュースなども無料で配
られていた。
淑嗣さんは「たくさんの方々にロボットの良さを
伝え、ロボットの普及に貢献できれば」と話してく
れた。 (山村拓)
ニンニクを新たな特産品へ
JA十勝清水町(間木野篤雄組合長)が新
たな主要品目の一つとしてブランド化を図
る
「十勝清水にんにく」
。翌年7月に収穫す
るニンニクの植え付けが、町内16戸、8㌶の
畑で9月末から10月初めにかけて行われた。
「十勝清水にんにく」は、町内で生産する
有機肥料「しみず有機」を全ての畑で使用。
町の新たな特産品として昨年から本格的に
出荷・販売を行っている。今年の出荷量は
約20㌧で、来年は40㌧を見込む。
にんにく部会長
の玉川学さん(下羽
帯地区)は、
「仲間を
増やし作付面積を
拡大したい。ニン
ニクは清水町、そ
う言ってもらえる
産地を目指す」と話
す。 (清野)
清
水
センチ
センチ
15 おきに約10 の深さに植えられた
メートル
メートル
哺乳体験は子どもたちに人気
実りの秋メークインまつり
陸
帯
別
ミルクを飲む子牛に子どもたちは興味津々だ
中斗満地区の伊藤弘さんの牧場で小学校牧場体験
が行われた。
JA陸別町青年部
(伊藤耕太部長)が中心となり、
小学生に普段経験することがない酪農作業を体験し
てもらうため企画した。
当日はあいにくの天気だったが、トラクターの試
乗、搾乳体験、哺乳体験などを行った。中でも、哺
乳体験は大人気でミルクを勢いよく飲む子牛の姿に
子どもたちは大喜びだった。
青年部特製のじゃがバターと牛乳を楽しんだあと、
小学生の質問に答えて、牧場体験は終了した。
伊藤部長は
「小学生に楽しんでもらえてよかった。
これをきっかけに酪農に興味を持ってほしい」と話
している。 (髙瀬)
広
約14㌧が用意されたメークイン詰め放題には
開始2時間前から行列ができた
JA帯広大正(川岸修組合長)主催の第36回帯広大
正メークインまつりが、大正ふれあい広場で開催さ
れた。
当日は家族連れなど1万人以上が来場し、晴天の
下で秋の実りを体感していた。
恒例のメークイン詰め放題
(1袋800円)
をはじめ、
イモ煮の無料提供、ニジマスのつかみ取り、模擬搾
乳体験や大正小学校の児童によるみこしなども行わ
れ、祭りを盛り上げた。
メークインを生産しJA帯広大正に出荷する森有
宏さん(以平第2地区)は「春の播種遅れで心配してい
ましたが、その後の天気の回復で例年どおりおいし
いメークインを収穫することができました」
と話して
いる。 (小林牧)
地域の話題
6
エサ押しルンバ
大樹和牛大好評
鹿
大
追
幸市さんと巨大ロボットエサ押し機
樹
ステージの周りには多くの人が集まった
上幌内地区で酪農を営む菅原幸市さんは、自動エ
サ押しロボットを昨年導入した。
たくさんの乳を搾るには、たくさんの餌を食べさ
せなければならないため、飼槽のエサ押し作業は大
変重要で、手間のかかる作業だ。
そこで家族の作業負担を減らし、乳量を増やすた
めに今流行のロボット掃除機
“ルンバ”を巨大化した
ような自動エサ押し機を導入した。
幸市さんは
「使い始めて1年経過したが、トラブル
もなく走行から充電まで全自動で非常に楽だよ」と
話している。
価格は200万円程と高価ではあるが、これからの
酪農の未来を予感させる機械だ。 (加藤)
祝「十勝農業賞」受賞
和牛生産改良組合(鈴木英博組合長=日方地区)に
よる第42回和牛祭りが、柏林公園祭りに合わせてこ
のほど開催された。
当日は晴天にも恵まれ、約6,500人の来場者が訪
れた。
緑いっぱいの公園内では、特産の海産物や農産物
に舌鼓を打ち、たくさんの人が焼き肉や歌謡ショー
などを楽しんでいた。
鈴木組合長は「販売した肉はA4ランクで、雌牛3
頭分の約1,000㌔を用意しましたが、過ごしやすい
気候もあり、多数の家族連れでにぎわったことで、
販売開始からわずか4時間ほどで完売しました」と話
していた。 (木下)
メガ盛りキャンペーン全店制覇!
浦
上
幌
十勝農業賞を受賞した菊地代表
大平地区の㈲ランドハート代表菊地利憲さんが、
このほど
「十勝農業賞」
を受賞した。
この賞は、十勝において農業経営の範となるべき
農業者や、農業生産に係わる組織および農業技術指
導に功績の顕著な指導者を表彰している。
㈲ランドハートは、平成15年11月に4戸の酪農家
から設立され、現在は約1,100頭のホルスタインを
飼養しているメガファーム。
菊地代表は今回の受賞について
「この賞はランド
ハートの社員全員で頂いた賞です。今後も浦幌の農
業発展のため、高品質で安全な牛乳をより多く生産
するよう、土壌・牧草や乳牛の健康管理を今まで以
上に充実させていきたい」
と話している。 (本田)
7
地域の話題
士
幌
全店制覇を達成した高見さん
町内で開催された「メガ盛りキャンペーン」
(7月
21日〜 9月30日)で、村上牧場(村上靖代表=清水谷
地区)勤務の高見一弥さんが、参加店全20件の食べ
歩きを達成した。2年目を迎えた同キャンペーンでの
全店制覇は初めて。
「達成感でいっぱい」と晴れやかな表情の高見さん
は、昨年は全店を回れなかったため、今年は「やっ
てやろう」とチャレンジを決意し、仕事の昼休みや
休日を利用して、次々と食べて回った。
高見さんは「メガ盛りを通じて上士幌のおいしい
物を食べられた。上士幌に来て良かった。プライ
ベートも仕事もとても充実しています」
と話している。
(藤居浩)
期待のルーキー
小さな力士たち
本
足
別
若い力に各関係機関の参加者は
激励以上の元気を返してもらっていた
寄
子どもたちは迫力ある相撲を取っていた
これからの本別農業を背負って立つ、就農・Uター
ン・パートナーを対象とした平成24年度新規就農者
激励会が、このほどJA本別町で開催された。
町長をはじめ各関係機関代表者からの激励のあと、
出席者は激励状と記念品を受け取った。今年度は後
継者の男性5名と、農業者と結婚した女性6名が新た
に農業への道に進む。
懇親会では一人一人が自己紹介を行い、初々しく
気持ちのこもった抱負や夢を語った。美里別西中地
区の伊藤桂輔さんは、上富良野町から嫁いだ夏海さ
んを優しくいたわりながら
「日本一の農家を目指し
て頑張ります」と力強くあいさつし、気持ちを新た
にした会になった。 (村瀬)
楽しい収穫体験
秋祭の奉納事業の一つとして足寄神社境内常設土
俵で、このほど第6回足寄子供相撲大会が開催された。
1歳の幼児から中学生まで約90人の子どもたちが
参加。幼児の部は花相撲で、土俵の上で泣き出して
しまう子や、きちんと礼をして転んでも平気な子な
ど、とてもかわいい姿を見せていた。
小中学生は、トーナメント戦と3人抜きを行い、
迫力ある大人顔負けの相撲を取っていた。接戦で同
体となり3回も取り直しを行った白熱した取組もあ
り、会場を大いに沸かせていた。
高学年の部で見事優勝した伊藤力哉くんの父の力
さん(芽登地区)は「今年も子どもたちの頑張ってい
る姿が見られて良かったです」と話していた。
(松山)
JA感謝祭盛大に
豊
広
頃
子どもたちは汗だくになりながら収穫をしていた
(写真は町教育委員会提供)
米田充さん
(平和地区)
の畑では、JA豊頃町青年部
(米田圭一部長)の部員とえる夢キッズクラブ(町教
育委員会主催)の子どもたちが、春先に植え付けた
スイートコーンやえだまめが実り、収穫の時期を迎
えた。
子どもたち15名が参加した当日は、雲ひとつな
い快晴に恵まれ、同部員に収穫の仕方を教わってか
ら、慣れない手つきでえだまめを刈る姿は真剣で、
休憩時間には、収穫したばかりの茹でとうきびが振
舞われていた。
子どもたちに教えていた部長の米田さんは、
「かま
を使ったことのない子が多く心配しましたが、部員
の話をよく聞いて楽しそうに収穫していました」と
話してくれた。 (奥)
尾
参加者は夢中でジャガイモを詰めていた
JAひろお(萬亀山正信組合長)主催の収穫感謝祭
が町内の特設会場で開催された。
2日間にわたり行われた感謝祭は、農畜産物の販
売や牛乳の無料配布などもあり、多くの町民でにぎ
わった。
ジヤガイモの詰め放題や酪農家の女性で構成され
ている人形劇も行われ、感謝祭は好評を得ていた。
和牛牛肉と和牛ハンバーグを出品していた竹山一
夫さん(新生地区)は「これからも地元のおいしいも
のを食べてもらえるようにアピールしていきたい」
と
話してくれた。 (森友)
地域の話題
8
スイートコーン2000本完売
15年ぶりに
芽
忠
室
めむろメークイン、大根、キャベツなども
販売(写真はJAめむろ提供)
類
貴幸さんとヨッシー ストーマチック リートン号
JAめむろ青年部
(岩間崇浩部長=
岩間崇浩部長
上北伏古地区)では、さきごろ、イ
オン帯広店とイトーヨーカドー帯広店で十勝めむろ産
農産物を販売し、PRを行った。
同青年部は、十勝めむろ産農産物、青年部活動の
PRのため、農産物PR事業を継続的に行っている。
当日、午前4時から収穫したスイートコーン1,400本
を用意。昼過ぎにはなくなるほどの売れ行きで、急
きょ600本程を追加したが全て完売した。試食したお
客さんからは「すっごい甘いね」と好評だった。
岩間部長は「青年部は仲間づくりの場であり、勉強
もしていける組織です。今後は十勝農業だけでなく日
本農業を消費者の方に理解していただけるよう活動し
たい」と来年も多くの方の来場を望んでいる。 (種田)
収穫の秋
品評会などに出品活動を行い、現在11名の会員がい
るホルスタインクラブ(小原一夫会長=日和地区)
。
同クラブ会員の吉田貴幸さん
(生花地区)
のヨッシー
ストーマチック リートン号
(H23・11・13生)
が、この
ほど開催された北海道ホルスタインナショナルショ
ウ未経産部門に出品を果たした。同クラブからは15
年ぶりの出品だ。
同クラブの会員たちは、日頃からの努力の積み重
ねが成果として現れたと喜んでいる。
酪農経営に携わって5年目の貴幸さんは「運が良
かったのかな。ただ、協力していただいた関係者の
方々や家族に感謝しています」と話している。
(村田)
みのりーむフェスタ開催!
池
音
田
団員と協力して収穫する子どもたち
(写真はJA十勝高島提供)
大森地区にある大森青年団
(高橋聡団長)のジャガ
イモ畑で、高島小学校の児童がイモ掘り体験を行っ
た。
子どもたちは地面からゴロゴロと出てくる立派な
ジャガイモを楽しそうに収穫していた。
収穫されたジャガイモの一部は、10月に開催され
るワイン祭でも販売される予定でいる。
「小雨が降る中だったが、小学生たちは元気にイ
モ掘りをしていた」と当時の様子を話してくれた高
橋団長は
「収穫の喜びをたくさんの人と分かち合え
れば」
とも話している。 (矢野)
9
地域の話題
更
会場は多くの人でにぎわった
「みのりーむフェスタおとふけ2012」
が町アグリア
リーナで開催された。
当日は、あいにくの雨模様となったが、会場は多く
の来場者でにぎわった。
地産地消の推進などを目的に昨年度に続き2度目
の開催となったが、参加者は生産量日本一を誇る音
更町の小麦を使ったピザ作り体験などを思い思いに
楽しんでいた。
地元学校の吹奏楽演奏やよさこい演舞には多くの
観客が集まり、活気に満ちたステージになっていた。
勲地区の河田照幸さんは「今回は忙しくて参加で
きなかったが、このイベントを機に音更の農畜産物
のおいしさや安全性が広く伝わればうれしい」と話
している。 (瀬尾洋)
さらべつふるさとまつり
和牛のおいしさをアピール
更
幕
別
会場では焼いた更別和牛も販売されていた
第34回さらべつふるさとまつり
(同実行委員会主
催)
がこのほど、ふるさと館前で開かれた。
好天に恵まれたこの日、会場ステージでは戦隊
ショーやフラダンスショーが行われ、多くの家族連
れでにぎわった。
農産物の販売コーナーでは、村特産の野菜(ばれ
いしょ、小豆、キャベツ、たまねぎなど)
のほかに、
更別和牛の販売も行われた。この更別和牛は、近年
好評で、中には更別和牛のまとめ買いをする人も見
られた。
来場していた渡辺浩明さん
(更生区)
は
「自分たちが
作っている農産物を村外の人たちにも喜んでもらえ
る光景を見て、さらに仕事への意欲が沸きました」
と話してくれた。 (山村文)
別
毎年出店している幕別産和牛の試食販売
第35回まくべつ産業まつり(町観光物産協会主
管)が、このほど百年記念ホール前特設会場で開催
され、地元の農産物の直売や牛乳の消費拡大キャン
ペーン、ご当地グルメの試食会などが行われた。
幕別産和牛の試食販売では、生産者自ら和牛のお
いしさをアピールした。
参加していた西嶋一洋さん(新川地区)は「毎年出
店しているおかげで幕別和牛は広く認知されてきた
と思う。幕別で育った和牛なので地元の人においし
く食べてもらいたい」と話す。
ステージではものまねショーや歌謡ショーも行わ
れ、多くの家族連れが楽しい休日を過ごしていた。
(安岡)
牛のテント?
お役に立つ技術情報
新
ホームページで配信中!
得
http://www.tokachi-nosai.or.jp
設置されているテント
新得町南新得の板垣牧場に見慣れない育成牛舎が
出現。まるで牛達が、テントで野外生活を楽しんで
いるようだ。
このテントは、畜主の勝彦さんが、昨年秋に札幌
の大型スーパーで約2万円で購入した布製車庫であ
る。半年あまりで側壁は牛達に破られて現在はこの
通りであるが、屋根と補強した骨組みは、まだしっ
かりしている。
勝彦さんによれば、
「育成舎を建てるまで過渡的に
使ってみたが意外と良い。夏の日陰としては充分」
との事である。
側壁を工夫すれば、低コスト牛舎として、冬でも
使えそうである。 (三宅)
地域の話題
10
平成24年度
上半期
家畜共済死廃事故発生状況をお知らせします
死廃事故増加
平成24年度9月末現在の家畜共済死廃事故発生状況は、死廃事故の約86%を占める「乳用成牛」と「乳用
胎児子牛」を合わせた「乳牛の雌等」で143頭増加しています。これは昨年に比べ分娩頭数が増加している
ことから周産期病、乳房炎、胎児死で若干増加しています。全体の死廃頭数も13,875頭と前年比206頭増加
しています。
「乳用成牛」では死廃頭数のうち乳房炎、心不全、脱臼、産前産後疾患で50%以上を占めており、
前年比56頭増加しています。
平成24年度 家畜共済目的別死廃事故発生状況(9月末)
乳用成牛
乳用胎児子牛
肥 育 牛
その他の肉用牛等
頭
頭
数
数
前年同期対比増減
数
前年同期対比増減
1
16,406
543
−13
46
1 −1 279
6
4 1,122 178 −35
4
0
0
14,472
649
−88
0
0
0
12
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
12,850
430
−1
更別
5,539
144
−8
5,566
157
−23
398
2
−5
2,593
46
8
13
1 −2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
14,109
350
−30
忠類
9,652
281
−5
9,025
405
35
211
2
−5
1,593
55
11
30
2
1
0
0
0
0
0
0
3
0
0
20,514
745
37
大樹
16,482
508 −28
16,101
535
−16
881
12
5
2,771
34 −14
100
3
3
0
0
0
0
0
0
10
1
0
36,345
1,093
−50
広尾
10,043
294
−8
9,057
316
−3
399
7
4
1,125
16 −12
57
0 −4
0
0
0
0
0
0
0
0
0
20,681
633
−23
新得
7,683
221 −14
7,308
258
−32
102
0
0
553
15
9
9
0 −1
0
0
0
0
0
0
3
0
0
15,658
494
−38
清水
20,449
634
36
19,702
632
−89 11,353 264 −34
824
30
−6
68
2
2 228
0
0 2,193
62
62
10
1
1
54,827
1,625
−28
鹿追
17,270
497 −21
17,493
634
46
6
3
0
0
16
0
0
72
0 −2
510
62
12
0
0
0
44,245
1,295
41
本別
12,934
210 −39
8,096
239
−19
1,971
76
31
4,390
80
−5
155
3 −3
0
0
0
0
0
0
4
0
0
27,550
608
−35
足寄
9,148
288
18
8,732
292
54
5,051
64 −13
6,104
92
−8
246
3 −5
0
0
0
0
0
0
8
0
0
29,289
739
46
陸別
7,951
281
10
7,602
255
5
448
17
8
1,674
28 −14
156
4
1
0
0
0
0
0
0
4
0
0
17,835
585
10
幕別
5,986
164 −41
5,525
205
−11
717
8
1
3,489
58
−3
124
8
2
27
0 −1
0
0
0
11
3
2
15,879
446
−51
池田
2,605
75
14
2,781
101
17
1,662
37
−4
4,745
86
−2
74
1 −3
0
0
0
0
0
0
3
1
1
11,870
301
23
豊頃
10,763
357
41
11,390
447
3
2,710
35
0
2,330
30 −17
78
6
5
0
0
0
0
0
0
2
0
0
27,273
875
32
浦幌
6,209
161
20
6,368
167
−11
666
10
−6
1,154
28
11
64
0 −1
0
0
0
0
0
0
5
0
0
14,466
366
13
音更
7,603
245
3
6,933
246
3
845
27
7
2,882
46
−8
129
1 −11
0
0
0
0
0
0
4
0
0
18,396
565
−6
上士幌
15,042
618 127
15,778
667
153
2,531
69
24 11,150 178
62
39
1
0
0
0
0
0
0
3
0
0
44,543
1,533
367
87 40,487 746
12 48,128 836
40 −19 637
6
1 4,123 334
58
81
7
5 457,208 13,875
206
6 1,580
※前年同期対比増減=24年度9月末死廃頭数-23年度9月末死廃頭数
11
1
頭
0
数
0
頭
0
廃
廃
12
死
受
1
受
死
7
頭
228
引
引
数
19
廃
6,516
合 計
前年同期対比増減
202 −13
死
6,322
298
数
中札内
0
頭
−4
0
受
7
引
203
前年同期対比増減
−4
数
10
数
1,297
頭
−21
頭
236
廃
5,776
受
数
211 −27
31
種 雄 畜
32
4 −3
死
頭
5,745
特定肉豚
引
廃
数
芽室
種 豚
前年同期対比増減
死
頭
数
受
頭
引
廃
7
前年同期対比増減
死
数
数
頭
数
頭
廃
頭
164
頭
受
死
受
−2
頭
引
引
−3
56 177,201 6,273
前年同期対比増減
前年同期対比増減
4
廃
数
死
364
受
数
引
−16
184,971 5,633
前年同期対比増減
253
頭
北西部
7,452
廃
東 部
数
死
北 部
数
西 部
−9
頭
南 部
242
受
中部
7,545
8,881 102
545
一 般 馬
帯広
合 計
引
区 分
地 区 名
(単位:頭)
分娩前 週あたりから、妊娠子宮による圧迫や、
分娩・泌乳へ向けてのホルモンの変化により特にD
MIが非常に低下しやすい時期となります。DMI
(乾物摂取量)
を低下
3.DM
I
させない。
乳熱予防にとられている方法はいくつかありま
す。一般的に多いのは、クロースアップ期(乾乳後期)
でのカルシウム給与制限です。これに加えて、カリ
ウム含量の低い牧草の給与、マグネシウムをたっぷ
り与えることも重要です。
2.乳熱
を
(低カルシウム血症)
予防する。
乳牛の乾乳期飼養管理について
酪農経営では、常に生産性向上が望まれ、多くの牧場では日々努力を
されています。周産期病を減らしたい、分娩後の立ち上がりをスムーズ
にしたい、繁殖成績を良くしたい、など牧場によって課題は異なります
が、いずれの課題に対しても乾乳期の飼養管理が大切であり、それが泌
乳期へ大きく影響することは言うまでもありません。
後期(分娩予定前の3週間)
胎児が急激に発育する時期のため、栄養要求量が
大きいステージになります。採食量が低下しやすい
時期でもあり、過肥牛は特にその傾向が強くなりま
す。過肥牛こそ栄養不足に注意しましょう。
10
のよい良質の粗飼料を給与するなどが挙げられま
す。また、牛が十分採食しているか否か、左膁部の
張り具合で確認しましょう(写真1~6)。
を低下させるような要因はできる限り避けましょ
う。基本的なことですが、過密にしない、水槽は清
潔にする、十分な飼槽スペースを確保する、嗜好性
3
今回は、次乳期への準備期間である乾乳期管理のポイントをいくつか
おさらいしたいと思います。
(東部家畜診療センター 下尾めぐみ)
前期(乾乳~分娩 予 定 3 週 間 前 ま で )
良質牧草の飽食。
濃厚飼料3~4㎏。
コーンサイレージを給与する場合7㎏程度
(厳寒期は ㎏程度)。
粗飼料を主体にすることで、ルーメンの機能と容
積を回復させます。この時期の濃厚飼料は、第1胃
内絨毛の退縮を最小限にするために必要な量となり
ます。また、カルシウムの給与制限はしないように
しましょう。
良質牧草(低水分ラップサイレージ、乾草が
最良)の飽食。
濃厚飼料1~2㎏。
コーンサイレージを給与する場合7~ ㎏。
10
1.前・後期の2群管理で泌乳期へのならし給与をすることが基本です。
事 故 対 策 協 議 会
家 畜 技 術 情 報
12
4. BCS(ボディーコン
ディションスコア)
の管理
程 度 で あ る こ と が 理 想 で、
乾 乳 期に
乾乳期ではBCSを変化させないことが
基本です。したがって、泌乳後期に過肥
にさせないことが大変重要です。乾乳前
に過肥となってしまった多くの牛は、分
娩前に痩せ始め周産期病になりやすいた
め注意深い観察が必要です。
***********
以上、基本的なことを簡潔に挙げまし
たが、牧場により手持ちの粗飼料の都合、
施設的な事情は違います。現状の中で改
善できることを見つけ出し、生産性向上
へつなげていって頂けることを願いま
す。もちろん、不明なことがあれば、獣
医師に相談して下さい。
13
3.25
写真説明
採食量が低下し、ルーメン容積が減少し
て左膁部がくぼんでいる過肥牛
採食量の低下が少なく、膁部のへこみの
少ない牛
草架台は頭数に見合った数を置きましょ
う。
(10 頭に 1 台)食べないロール牧草
はいつまでも置かず、適度に新しいもの
に入れ替えましょう。
過密を避け、清潔な環境を保ちましょう。
良質の乾草を十分に与えましょう。また、
食べやすいように、飼槽に広げるとより
良いでしょう。
代謝機能低下を予防、難産予防のために
も、運動は必要です。
さん
(27 歳)
村上 匡由
た だ よ し
幕別町 千住
む ら か み
牛舎の隣で
気ままに天体観測
大画面だったら面白そうだなと
思って天体望遠鏡を買っちゃっ
た。昼は時間がないけど、夜な
んは、月の撮影がきっかけで今
年から天体観測を趣味に加えた。
「カメラで月を撮ってみたら、
すごくきれいに撮れた。もっと
ているというほどではないんだ
よね。夜、搾乳が終わってから
牛舎の隣で気ままにやってい
観測のために遠出するような
ことはなく「天体観測にハマっ
「 夏 は 湿 気 が 多 く て う ま く 撮
れ な い ね 」 と 話 す 匡 由 さ ん は、
千住地区で酪農を営む村上牧場
(父高夫さん)の2代目。
小さい頃から理系に興味があ
り、機械いじりが趣味の匡由さ
ら時間もあるしね」と話す。
(福中 守)
る」と有意義な時間を過ごして
いる。
今度は晴れた夜に村上牧場を
訪ねたい。
初心者が扱いやすいのは屈折
式望遠鏡だが、機械いじりが好
きなことから、あえて操作が難
しい反射式望遠鏡を選んだ。
14
物流の最前線で仕事をしたことは
必ず生きる
富雄さんは、小学校からスピー
ドスケートを始め、本別高校から
在に至っている。
大幅な規模拡大は難しい。むしろ
したことは必ず生きると思う。し
2㌶を作付する。農業経営で特に
めたい」と話す。
生産コストを意識し堅実経営に努
かし、現状の不透明さを考えると、
三井農場は、小麦9㌶、小豆3
㌶、金時4㌶、てん菜 ㌶、人参
ンターハイやインカレでも活躍し
力を入れているのが土づくりで毎
大東文化大学に進学。その間、イ
た。
趣味は車とバイクで天気の良い
日には、ソロツーリングを楽しむ
㌃当たり2㌧
程度施用している。
「人間関係はじめさまざまな経験
路で過ごした。
年計画的に堆肥を
卒業後は道内のスーパーに就職
して 年間勤務し、その多くを釧
い。
父の一幸さんの勧めもあり、スー
パー勤務の経験を生かした農業経
(島影)
富雄さんの活躍を多いに期待した
年間のスーパー勤務経験と今
後の農業経営について富雄さんは
4.5
をしたが、物流の最前線で仕事を
三井 富雄 さん(40歳)
お
と み
い
み つ
10
営をしたいとの思いから就農し現
15
十勝の
担い手たち
足寄町 郊南
15
15
大樹町 大光地区
ゆ う
き
み
さ き
佐 藤 由 季 ちゃ ん (8) 実 咲 ちゃん(10)
照 実 さ ん (父) 咲 子 さ ん(母)
(祖母)
弘 さ ん(祖父) 政 子 さ ん
ᄻࡠ
Ȼɝɭɒ
Ȥ࿳ȯɭĆȤၚȯɭȥɣɈ
メッセージ
お姉ちゃんと2人で毎日牛舎のお手伝いをしてくれます。また、2人
仲良く牛舎周りで犬をかまったり、チョークでお絵かきしたりしている
姿を眺めていると、大変な時でも心が和みます。
どうか、このまま明るく元気で、健やかに育っていって欲しいです。
発行/平成24年11月1日 編集発行/十勝農業共済組合・総務部総務課 印刷/大同出版紙業株式会社