議事録 - 加賀市

第2回加賀市自転車利用環境協議会
議事概要
平成 28 年 12 月 6 日(火)14:00~15:50
加賀市役所別館 302 会議室
【次
第】
1.開 会
2.建設部長挨拶
3.議 事
1)第1回加賀市自転車利用環境協議会での主な意見と対応
2)「高校生の自転車通行に関するアンケート調査」の結果
3)計画策定の趣旨
4)自転車を取り巻く潮流
5)加賀市の自転車環境に関する現状と課題
6)基本方針・基本目標
7)今後のスケジュール
4.閉 会
■ヘルメットの着用について
・自転車に乗る責任感が生まれない限り、ヘルメットの着用は進まないため、ヘルメットの必要
性や重要性を教えていくことが重要である。
■自転車関連事故の対策について
・生活道路でどのような事故が発生しているかを調べて対策していくことが必要である。
■基本方針・基本目標について
・60 代で自転車に乗る習慣が身に付けば、80 代になってクルマの免許を手放すことも苦にならない
のではないか。高齢者が自転車に乗る体験の場が必要ではないか。
・電動アシスト自転車の購入に対して、市が助成金を出すことで、高齢者の自転車利用も促進される
のではないか。
・基本テーマの図は、自転車を中心とするのではなく、「人」を中心にするべきである。また、自転
車で「安全・便利」に移動できるまちの基本方針でも、「人」というキーワードを追加いただきた
い。
・健康や環境面の自転車のメリットを強調していかなければ、加賀市で自転車の利用促進は難しい。
・市民の意識を変え、協力してくれる人を増やしていくことが重要である。加賀市は、サイクリスト
を受け入れる環境がつくりやすいのではないか。
・基本目標の中に、自転車イベントの開催回数等を追加し、子どもから高齢者まで様々な方を対象と
したイベントを開催することも重要ではないか。
【意見要旨】
1
区分
学識
経験者
各種
関係
団体
交通
事業者
教育
関係
関係
行政
機関
氏 名
髙山 純一
三国 千秋
三国 成子
中嶋 與市
西野 忠夫
小中 幸子
西出 かおる
南出 由美
西出 正光
佐野 立子
梶 宣 昭
稲手 彰穂
橋本 真琴
茜 栄 成
工合田 修身
鈴村 一恵
中出 敏彦
西埜 眞也
餘久保
陽
細沼 宏之
眞田 茂樹
【出席者】
所 属
出欠
金沢大学 教授
出席
北陸大学 名誉教授
出席
NGO団体 地球の友・金沢
出席
加賀市区長会連合会 副会長
出席
加賀市身体障害者福祉協会 会長
欠席
加賀市老人クラブ連合会 女性部長
出席
加賀市女性協議会 交通安全部長
出席
加賀市PTA連合会 母親委員長
出席
加賀商工会議所 常務理事
出席
出席
(社)加賀市観光交流機構 加賀市観光情報センター 所長
加賀市自転車協会 理事長
出席
出席
加賀まれびと交流協議会 サイクルプロジェクト リーダー
加賀トライアスロンクラブ
出席
加賀温泉バス株式会社 取締役社長
出席
代理出席
加賀第一交通株式会社 代表取締役
(永井所長)
代理出席
加賀市内高等学校連絡協議会 代表
(西田教頭)
加賀市校長会 会長
出席
石川県大聖寺警察署交通課 課長
出席
国土交通省金沢河川国道事務所 調査第二課課長 出席
石川県大聖寺土木事務所 所長
出席
加賀市建設部 部長
出席
【会議の様子】
2
―議事概要―
1.開会
2.建設部長挨拶
眞田委員)
・先日、自転車活用推進法案が衆議院で可決され、今国会を通過することが確実となった。この法
案は、クルマへの過度な依存を抑制し、機動性が高く、環境にも優しい自転車利用を促進すると
いう法案である。
・また、先般専門部会を開催し、委員の皆様と電動アシスト車を利用して現場確認も行い、3社か
ら報道もいただいたところである。
・今年度は、計画の基本方針までを決めたいと考えている。自転車の安全な利用環境を作るだけで
はなく、高齢者の自転車利用促進や自転車利用による健康増進等についても計画で示していきた
い。
3.議事
髙山会長)
・先日、加賀市の都市計画審議会が開催され、来年度から加賀市でも集約型の都市を目指して、立
地適正化計画の検討を進めるとのことであった。加賀市は、合併により形成された都市であるた
め、拠点間をつないでいくことが重要であり、その交通手段として自転車が有効になると感じて
いる。
・金沢でも数年前に自転車の計画を策定しているが、金沢の二番煎じではなく、加賀市オリジナル
の計画を策定するように知恵を出していただきたい。
※事務局より「1)第1回加賀市自転車利用環境協議会での主な意見と対応」「2)高校生の自転車
利用に関するアンケート調査の結果」について説明
委員一同)
・特に意見なし
※事務局より「3)計画策定の趣旨」「4)自転車を取り巻く潮流」について説明
稲手委員)
・P4に自転車関連死亡事故における頭部損傷の割合が 64%と示されている。また、高校生のアン
ケートでは、ヘルメットを着用する必要がないと回答している生徒が約7割を占めている。
・ヘルメットは、自転車愛好家レベルまでいくと、安全性やファッション性等を考えて着用する方
3
も多いが、自転車に乗る自覚や責任感が生まれない限り、ヘルメットの着用は進まない。ヘルメ
ットを着用する必要性や重要性を教えていくことが重要と感じている。
髙山会長)
・高校生は、めんどくさいから、髪型が崩れるからなどの理由でヘルメットを着用していないよう
である。
・乗用車を運転する際も、昔はシートベルトを締めることは義務化されていなかったが、現在では
シートベルトを締めることが義務化され、シートベルトを締めていないと違和感があるようにま
でなった。自転車のヘルメットも、着用が当たり前という状態にならなければいけない。
・最近では、かっこいいヘルメットも販売されているため、それらを高校生に着用してもらうこと
も考えられる。
※事務局より「5)加賀市の自転車環境に関する現状と課題」について説明
三国成子委員)
・P11 の年齢別自転車関連事故負傷者数では、6~10 歳、11~16 歳の事故が全国に比べて加賀市が
多くなっている。また、全国値よりは少ないが、65 歳以上の事故も多くなっている。小中学生や
高齢者の自転車による行動範囲は限られているため、普段生活で利用している生活道路で事故が
発生しているのではと推測される。生活道路でどのような事故が発生しているかを調べて対策し
ていくことが必要と感じる。
事務局)
・生活道路においては、面的な対策を検討していきたいと考えている。
佐野委員)
・高校生へのアンケート調査等、加賀市の現状についてしっかりと調べていただき、分かりやすか
った。これらの結果を高校にフィードバックする機会はあるのか。この場だけではもったいない。
事務局)
・高校に対しては、学校の先生方にフィードバックしており、それに合わせて、第1回協議会でも
ご意見があったように、先生方へ地元から苦情がある場所や危険のある場所をヒアリング調査し
ている。また、市のホームページ上に公開する予定である。
・その他にも、これらの結果は大いに活用していきたい。
三国千秋副会長)
・先日の専門部会の後に、加賀市内の半分ほどを自転車で走った。金沢でも自転車の計画を作成し
たが、加賀市はどのような目的意識で計画を作るべきかを考えてみた。
・加賀市は、山代や山中など地域毎にそれぞれの拠点があり、それをつないでいくことが重要と感
じた。
・電動アシスト自転車を利用したこともあり、加賀温泉駅から大聖寺まではそれほど自転車で行く
ことは難しくなかった。
・自転車のルールをただ守るだけではなく、魅力ある加賀市のために自転車を活用できないかと感
じている。
4
・P7にクルマの分担率が増加傾向とあるが、通勤時に市内で渋滞はないのか。
稲手委員)
・加賀温泉駅前で少し渋滞はあるが、苦にならない程度である。
三国千秋副会長)
・何も対策を講じないと、このようにクルマの分担率が多くなるのは自然の傾向である。
・加賀市の人口減少や高齢化も問題であり、これまでは行政に何でも頼る傾向があったが、行政に
頼らず市民が主体的に動いていくことで、人口が減少してもまちに活力が生まれる。
・60 代で自転車に乗る習慣が身に付けば、70 代になってクルマの免許を手放すことも苦にならない
のではないか。
・加賀市でモデル的なことを進めていき、全国に発信していくことも考えられる。
梶委員)
・40 年以上自転車競技を行っているが、競技中にヘルメットを着用していたことで2度命が助かっ
た。
・課題の中で、高齢者自転車利用者への対応とあるが、具体的に何歳くらいを対象とするのか。
・加賀市は海から山まであるが、山間部を自転車で通行することは難しい。加賀市内の中心部や山
中温泉、山代温泉周辺等の限定されたエリア内での整備が重要と感じている。
西出(正)委員)
・資料の「背景」の中で示されているが、現在、加賀市では自転車産業が主要産業ではないことを
訂正していただきたい。
・先日、北陸新幹線のかがやきが加賀温泉駅に停車するとの報道があり、東京から3時間以内で加
賀温泉駅に到着することになる。市内をゆっくりめぐる手段としては、バスなどの二次交通が重
要になってくるので、例えば、バスに自転車を持ち込み、温泉地等の拠点まではバスで移動し、
拠点に到着後は、自転車を降ろして利用することも考えられる。
髙山会長)
・バスに自転車を持ち込むことはなかなか難しい面もあるが、電車であればピークの時間帯を除い
て持ち込むことは可能ではないか。
西出(正)委員)
・加賀市内では、ピーク時間帯も満席になる状態は少ない。
・バスの前・後方部にキャリアを付け、自転車を積むことができるようにすることも考えられる。
三国千秋副会長)
・金沢市で直江谷という地区を巡るサイクリングツアーを開催した。市民や県外の方にも参加いた
だいたが、直江谷のお寺等のポイントで地元の方が説明するスタイルが、参加者からも高評価で
あった。
・これから高齢者が増えるということは、高齢の観光客も増えるということである。そこで、ゆっ
たりした旅が求められるようになる。大聖寺など加賀市には素晴らしいまちが多くあり、歴史や
文化等の魅力を活かすために、自転車を活用していくことも考えられる。
5
※事務局より「6)基本方針・基本目標」について説明
三国成子委員)
・基本方針は良いと思うが、基本テーマの図は、「自転車」を中心とするのではなく、「人」を中心
にしていくべきではないか。自転車を中心にすると、自転車だけしか考えていないように感じて
しまう。「人」を中心として、いろいろな交通手段を選択することができるように示していくべき
ではないか。
・「教育」「環境」「観光」「福祉」「交通」において活用する手段として「自転車」を位置づけた方が良い
のではないか。
事務局)
・「人」を中心とした図とすることを検討したい。
三国成子委員)
・基本方針の自転車で「安全・便利」に移動できるまちでは、「人」というキーワードを追加いただ
きたい。
・加賀市内のクルマの渋滞がない現状では、環境にいいから自転車に乗るという意識は生まれにく
い。クルマばかりに頼ると気づかぬうちに足腰が弱くなり、クルマを手放せなくなる悪循環が起
こる。
・距離によっては自転車を利用できる場合もあるので、クルマ以外の選択肢として自転車も利用で
きる考え方を身につけてもらうことが良いのではないか。
・病院のお世話にならない体づくりのためにも、健康を強調するようなことを考えていかなければ、
加賀市における自転車利用促進は難しいのではないか。
西出(正)委員)
・自転車利用促進には、ICT 等を活用して、食をはじめとしたまちの魅力を伝える情報戦略が重要で
ある。
橋本委員)
・高齢者が運転するクルマが非常に多く、買い物や病院に行く際の交通手段として利用されている。
・高齢者の体力面は問題であるが、高齢者が自転車に乗る習慣ができればよい。電動アシスト自転
車も高額であるため、すぐに購入することは難しいので、市で購入助成金を出すことで利用を促
進できないか。
稲手委員)
・高齢者から軽トラックを取り上げると、日頃の移動の足を奪うことになる。
・JCA中部大会のサイクリング企画や運営を手伝ったが、加賀市の魅力を再発見いただくことが
でき評価が高かった。
・加賀市は宿泊地として利用する観光客は多いが、観光地としての発信は弱い。
・京都の美山では、自転車のイベントとして、競技目的のものと、観光目的のものと開催されてい
るが、地元の受け入れには相当の温度差がある。
・富山湾岸サイクリングルートでは、沿線にサイクリストに優しい店もできている。加賀市におい
6
ても市民の意識を変え、協力してくれる人を増やすことが重要である。加賀市は、サイクリスト
を受け入れる環境はつくりやすいと感じている。
三国千秋副会長)
・これまでの経験から言えることは、自転車は乗って体験してみないと分からない、ということで
ある。しかし、特に高齢者は自転車を敬遠してしまう。
・高齢者をターゲットにして、自転車に乗れることを体験してもらうツアーやイベントも必要では
ないか。
髙山会長)
・基本目標の中に、自転車イベントの開催回数等を追加し、子どもから高齢者まで様々な方を対象
としたイベントを開催することも重要と感じた。
※事務局より「7)今後のスケジュール」について説明
髙山会長)
・パブリックコメントの対象は、基本方針と基本目標だけになるのか。自転車通行空間の整備形態
については、パブリックコメントの対象とならないのか。
事務局)
・自転車通行空間整備形態については、今年度のパブリックコメントの対象とはせずに、来年度と
考えている。
4.閉会
-以上-
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