英会話を習い始めました。イギリスに行くのにカナダ人に

第5回
「英会話教室」
英会話を習い始めました。イギリスに行くのにカナダ人に(笑)。
ま、でも始めないとなーってずっと思ってたんで、ちょうどいい機会だな、と。
今まで2回、イギリスに行ったんですが、どっちも結局単語の嵐。勇気を持って単語。「サンキュー!」「イエス!」
「ノー!」「ワイファイ、プリーズ!」なんじゃそりゃ(笑)。でも、とにかく身振り手振りを交えると、なんとなく1週間く
らいは平気で過ごせるもんでした。
イギリスのミュージシャン友達のスチュアートの家に泊めてもらって、スチュのお母さんと日本の政治の話をした
時だって、「ニューガバメント」「ハイウェイチープ」(民主党になって間もなかった時期だった)…レベルに身振り
手振り。日本の習慣について話をした時だって、ほぼ身振り手振りでお母さんを笑わせた。
※スチュアートのお母さん。僕のイギリスでのお母さん!
この記事の権利は南出渉が保有しており、SPACE DOG!が許可を得て転載しています。本データの一切の複製、転用を禁止します。
お母さんの手料理、このシェパーズパイが絶品でした!
でもねー、これじゃいかん。イギリス行ってレコーディング。「音楽に国境はない!」って強がってみることは出来て
も、日本人は僕1人。あとみんなイギリス人。どんなふうにしたいのか、音出してみれば伝わるかも知れないけれ
ど、イギリス人たちが「やぁやぁ、昨日さぁ…」と喋っているところに僕が入っていけない…。逆にイギリス人たちが
僕に対して気を遣いかねないんじゃないか…。(←Space Dog!のスズキさんの忠告を受けた。泣)
※初めてのライブの時にドラムでサポートしてくれたジム。最高なドラマー。もちろん日本語一切喋れない。
この記事の権利は南出渉が保有しており、SPACE DOG!が許可を得て転載しています。本データの一切の複製、転用を禁止します。
逆に。
日本人の中にイギリス人が1人。一緒にレコーディングする場面を想像したら、僕らは普段より多く英語を使うと
思う。音の話ばっかりするわけじゃなくって、昨日何食べた?、とか話すと思う。
ただ、イギリスに於いての日本語って「コニチハ」が精一杯のレベル。
そうなんですよね、僕らはまがいなりにも中学・高校と英語の授業ってのがあって、単語はもちろん、過去形や
現在完了形のことなんかも知ってる。でもイギリス人にとって日本語とは?ま~ったくもって、意味も響きも字面
も何もかも、驚きでしかないんだろうな?と思うのです。そう。東の端っこの小さな島国。知ってると言えば「神戸
ビーフ」くらい(笑)?
そんな彼らとコミュニケーションを計るため、そしてより良いリラックスした環境で目一杯の音楽をレコーディング
するための一大決心!
それが英会話教室。
セミプライベートレッスンなんですが、やっぱ習うと違うね!って思いました。
数回レッスンを受けたんですが、やっぱり口から出るのは、単語。そして愛想笑い。(←いや、訳がわかってない
のに笑っちゃう、「あの」感じ。日本人で英語喋れないよ…って人なら、この愛想笑い、わかってくれるんじゃない
かなぁ?)
頭の中では何となく文章に出来なくもないんです。でもいちいち「過去形使わないと」とか「ありゃ?ここは過去分
詞?」みたいなことを考えちゃって、「オレは今、会話してるんじゃないか!早く口に出さなきゃ!」って思っているう
ちに愛想笑いと単語、身振り手振りしか出せない歯痒さ。
でも、カナダ人先生のLukeは、僕の言いたいことを察してくれて、それを文章にしてくれる。
「あぁ、WAXはこう言いたいんでしょ?…。」と、ホワイトボードに文章を書いてくれる。それを見て「そうそう!そう
やそうや、こう言いたい時にはこういう文章やん!」って合点がいく。
やっぱり「真似」が基本なのかな?と思うんです。だって、生まれたばっかりの赤ちゃんは、ずっと周りの人たちが
話すコトバを聞いていて、結局それを「真似」するんですもんね?今の僕と生まれたばかりの赤ん坊の脳が、同じ
柔らかさだとは思わないですが(笑)、「うーーー、こういうこと言いたいんやけど…」って想いが単語として発せら
れた時、Lukeが「それはこういうことじゃない?」って示してくれる。それを「そうそう!」って感じて、そのまま口に
出して、「真似」をする。
で、最近気付いたんですが、英語圏の外国人の声の高さって、日本人と違いますよね?少し低くて深いと思う。
だからLukeの声の低さや深さも「真似」をする。
この記事の権利は南出渉が保有しており、SPACE DOG!が許可を得て転載しています。本データの一切の複製、転用を禁止します。
「英会話を習いに行く」
これも僕にとって新しい景色のひとつ。
中学も高校も、割と一生懸命英語は勉強した方やし、ビートルズ好きやったから、英語を習う前に英語聞いて
「真似」して歌ってた。(実際、初めてイギリスいってオープンマイクに参加した時に、僕の歌を聞いてくれてたイ
ギリス人たちにも「ビートルズの歌を歌うWAXは上手やから、てっきり英語を話せるのかと思ってたぜ!」って言わ
れるくらい。去年の秋にリバプールでストリートライブした時だって、僕のビートルズの歌がめちゃくちゃなら、あ
んなに拍手喝采にならなかったやろうし…。)
そんな僕が、学校という場所から離れて何年も経つけれど、心の底から「英語を喋りたい、コミュニケーションを
上手に取りたい」、そんなふうに思えたからこそ、自分からアクションを起こして新しい景色を見に行ってるんやと
思う。
「いろんなこと考える前に、行動起こすべきや」
もしかしたら人生の整理に取り掛からなくちゃならないこの年齢になってしまっているのに、いや、そんな時期だ
からこそ、かな?僕は今、改めて新しい景色を掴みにいきたいと思っています。
よし!今日もLukeのところへ、行って来ます
グレン・マトロックとルイ・マトロックと
この記事の権利は南出渉が保有しており、SPACE DOG!が許可を得て転載しています。本データの一切の複製、転用を禁止します。
ネットで僕らの曲を聞いて気に入ってくれて、僕らのライブに来てくれたイギリス人で初めてのファン、コビンと
ラフトレードっていうレコードショップに僕らのレコードを置いてもらった時。もちろん単語の嵐
この記事の権利は南出渉が保有しており、SPACE DOG!が許可を得て転載しています。本データの一切の複製、転用を禁止します。