1 - 上天草市議会中継システム機器改修仕様書 1 業務名 上天草市議会

上天草市議会中継システム機器改修仕様書
1 業務名
上天草市議会中継システム機器改修
2 業務の履行
熊本県上天草市大矢野町上1514番地
上天草市役所大矢野庁舎3階議会議場
3 履行期間
契約締結日の翌日から平成28年2月5日(金)まで
(試験運用、運用研修に係る期間含む。)
なお、本会議場は平成28年3月定例会から稼働できるようにすること。
ただし、平成27年12月定例会を含む本会議中は、議場内の工事はでき
ない。
4 目的
上天草市議会議場の音響映像システム機器の老朽化に伴い、改修が必要な
設備機器を取り換え、システムを再構築することを目的とする。
5 本仕様書の考え方
この仕様書においては、必要最低限の機能的要件を示しており、これを踏
まえた機器の選定、設置及び運用の提案を求めるものである。なお、本仕様
書は業務の実施内容について示すものであるが、業務の性質上当然実施しな
ければならないもの、また、この仕様書に記載がない事項であっても、本業
務を遂行するために必要な事項は全て実施するとともに、従事者に周知徹底
し、業務遂行にあたらなければならない。
6 業務範囲
議会中継を行うために必要なハードウェア及びソフトウェアの設置、構築、
調整、試験、運用フォロー・サポート等の全般に関する以下のものを業務範
囲とする。
(1) 機器及びソフトウェアの指定場所への調達・搬入
(2) 導入機器設置(配線作業や設備改修等を含む)及び初期設定作業
(3) 不要機器等の撤去
(4) 運用マニュアル作成及び操作研修の実施
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7 システム仕様
(1) 既存機器の活用
音響設備のうち、スピーカー、パワーアンプ(型番WP-C104)、
グラフィックイコライザー131、デジタルマルチイコライザー(型番
WZ-DE45)、コンパクトミキサー(WR-Ⅹ02)、また既存のシス
テムラック(機器収納担架)は流用可とする。ただし、予算の範囲内で
あれば新規の提案も可とする。
(2) マイク・カメラ・テロップ等制御操作システム
① 制御用パソコンを1台設置すること。制御パソコンのOSは、メンテ
ナンス及びセキュリティーを考慮してWindows8以上のOSを使
用したパソコンとすること。またOSのアップグレードが行われた場合
でも、ソフトウェアのバージョンアップにより対応できる将来性を有す
ること。
② 制御操作は液晶タッチパネル方式とし、マウス・キーボードでの操作
も可能であること。
③ 20型以上のワイドタッチパネルモニター1 台を設置すること。モニタ
ーには議場内の座席レイアウト(議長席、答弁席(演壇)、質問席、議員
席、執行部席)を表示したボタンを操作することで、マイク・カメラ・
テロップが連動すること。
④ タッチパネルには、座席レイアウトの複数のパターンが設定でき、簡
単な操作で切り替えができること。
⑤ カメラのパン・チルト・ズームの操作、プリセットの呼び出し(5つ
以上)がソフトウェア上で可能なこと。
⑥ マイクの同時使用本数(同時発言者数)は議長席を除いて、5本以上
とすること。
⑦ タッチパネル操作で、マイクのオン・オフ及び音量調整ができること。
⑧ タッチパネルとは別に4分割で3台のカメラ映像とテロップ挿入後の
送出画像を確認できる17型以上の液晶モニターを設置すること。
⑨ 開会操作と連動し、録音・録画機器が自動で録音・録画を開始し、会
議終了時には自動で停止すること。
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録音機器の残量が少なくなった場合は、タッチパネル上に表示する機
能を有すること。
⑪ テロップ機能は、議員氏名及び執行部役職・職員氏名をあらかじめ登
録しておき、マイクとカメラの連動したボタン操作から映像表示が可能
であること。
⑫ テロップ機能に登録した文字内容は、随時、操作担当者が簡単な作業
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で変更、追加、削除が可能であること。テロップ表示の文字は、JIS
第2水準及び外字に対応すること。
⑬ 議会運営中の操作ログを記録でき、会議終了後、議事経過として出力
し、議事録作成に活用できること。
⑭ 制御操作システムに障害が生じた場合でも、簡単な設定変更でマイク
の使用及び音声録音が可能であり、議会運営に支障をきたさないこと。
⑮ 瞬停や停電で制御パソコンが破損しないように、無停電電源装置を設
置すること。
⑯ 場内表示は「開会」
「休憩」などの場内アナウンスや議案の表示、残時
間表示ができること。また、残時間表示は発言者名を表示し、開始・一
時停止などが可能であり、人によって異なる色の見え方の違いに配慮し
た色使いであること。
⑰ 指定した時間を経過した時は、音や色で残り時間が少ないことを知ら
せる変化をもたらすこと。
⑱ タッチパネル操作で開会ブザーを鳴動できること。
(3) 映像機器
本会議場で行われる会議の状況を中継するために必要となる、旋回型
HDカメラ(フルハイビジョン)を3台及びリモートコントローラー等
の関連機器を設置すること。またマイクシステム・テロッパーを連動さ
せること。
(4) 音響機器(マイク機器・拡声機器)
① 有線方式のマイクシステムであること。
② マイクユニット数は、議長席1台、答弁者席(演壇)1台、質問者席1
台、議員席12台、執行部席11台、合計26台設置すること。また、
交換用として、マイクユニット2台を予備品として納品すること。
③ 既設のマイク撤去後の穴を隠すための補修プレートも用意すること。
④ マイクロホンは、使用者の使用形態に応じ角度等の調整が可能であり、
起立した場合に集音できるようにロングタイプのものとする。また、発
言時にはマイクヘッドのランプが点灯し、視覚的にマイクのオン・オフ
状態が確認できること。
⑤ 音声のノイズ、ハウリング等が起きないようデジタル音声補正機能を
有するなど、音質に十分配慮すること。
⑥ 議長席のマイクユニットは、発言解除ボタンを有すること。
⑦ マイクの操作は、担当者が操作卓に設置するタッチパネルから行うこ
ととし、議会運営中は、マイクスイッチが使用できないよう制限機能を
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有すること。ただし、議長席のマイクスイッチのみ、手動操作を可能と
すること。
⑧ 各マイクユニットの音声・制御を点検するための自動点検機能を有す
ること。
⑨ マイクユニットの電源・配線工事に伴い敷設する配線ルートについて
は、敷設方法を発注者と協議すること。
⑩ 既存マイクユニットは撤去し、引き取りすること。また、撤去に伴い
撤去跡や損傷等は適正に補修等を行うこと。
⑪ 既存再使用の機材も含め、運営を考慮し適切な機材配置とすること。
(5) 映像配信
議場で撮影された映像は、HD-SDI形式で出力し4分配以上分配す
ること。
(6)
①
録画・録音機器
議場マイクの音声を録音するメモリーレコーダーは、複数の録音媒体
を備えたオオーディオレコーダーを設置すること。
② カメラ映像を録音・録画するブルーレイディスクレコーダーは、HD
-SDI入出力インターフェイスを搭載したものを設置すること。
③ レコーダー類の操作は操作席に設置するタッチパネルの操作で行える
こと。
④
⑤
⑥
録音・録画装置とマイクシステムを連動させること。
内臓ハードディスクは、500GB以上搭載していること。
BR-R(50GB)を20枚以上および32GB程度のメモリーカ
ードを2枚以上納品すること。
(7)
①
表示機器(議場内表示モニター)
耐震性を配慮した上で、議員席側及び執行部席側から見える位置に、
残時間表示、議案表示等を表すモニターを1台設置すること。
② モニターは22型以上の液晶モニターとすること。
③ 残時間表示、議案表示等は操作担当者の操作で切り換えができること。
④
既設表示機器は撤去引き取りすること。また、撤去に伴い撤去跡や損
傷等は適正に補修等を行うこと。
8 システムの保守
(1) 本仕様の無償の保守期間及び保証期間、無償期間経過後の保守体制に
かかる5年間の費用を年額で別途見積書に見積もること。なお、システ
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ム保守は、年1回の定期点検と初期対応、現場修繕作業を保守費用に含
めること。(部品代は別途)
(2) 緊急時には現場に原則1.5時間以内に駆けつけ一時対応できること。
(3) 保守連絡窓口を一元化すること。
(4) 運用の中で生じた要望、不具合報告等を管理し、迅速かつ適切な対応
をとり、書面にて報告書を提出すること。
(5) 操作する職員等が異動した場合、新規の職員に対し操作説明を行うこ
と。
9 設置工事関係
導入に必要な工事等(ケーブル、コネクタ、他資材等及び配線作業等)も
機器導入時に行うこととし、全て見積りに含むこととする。また、システム
構築上必要な電気工事に関すること(配線ルート、敷設方法等)は、市と協
議のうえ実施すること。なお、設置工事に伴い床のカーペット等をはがした
場合は作業終了後、原状に復旧すること。
10 不要機器、備品の撤去
既存の不要機器や備品がある場合、協議の上、適正に撤去・廃棄し、そ
の費用もすべて見積りに含めることとする。
11 マニュアルの作成・操作説明・リハーサル・立ち会い
(1) 機器の設置完了後、操作マニュアル(日常の運用・点検等も含む)を
作成し提出すること。
(2) 議会事務局に対し、操作説明会を行うこと。
(3) 議会事務局が行うリハーサル(平成28年2月下旬)にシステムの操
作に精通した者が立ち会うこと。
(4) 稼動開始日(平成28年3月定例会)に、システムの操作に精通した
者が立ち会うこと。
12 検査
設置・調整後における稼動について、受注者は発注者の立会いのもと検
査を実施するものとする。また検査に要する一切の費用については、受注
者の負担とする。
13 各種提出書類
以下の成果物を紙媒体及び電子媒体((2)~(6))提出すること。
(1) 契約関係書類
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(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
議場音響システム改修工事設計書
システム系統図、機器平面配置図等
各機器の取扱説明書、保証書等をファイリングしたもの
竣工図書(操作マニュアル及び保守体制図を含む)
その他発注者より指示のあったもの
14 その他
(1) 配線ルート等の工事にあたっては、発注者と協議のうえ実施すること。
(2) 機器等の設置等には、職員立会いのもとで動作確認を行うこと。
(3) 本仕様書に記載のない事項については、発注者の指示に従うこと。
(4) 本仕様に対して疑義が生じた場合は、発注者と協議のうえ確定するも
のとする。
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