富岡市長賞 銀賞 税について 富岡中学校 3年 岡部 有華 私は正直、最近までは税金と聞いて良いイメージを持ったことがありませんでした。 なぜなら、どうしてたくさんの税金を払わなければならないのか、という思いがあった からだと思います。しかし最近、その考えが変わりました。 先日、学校で租税教室がありました。そこでは、税についての話を聞いたり、もし税 金がなくなったらどうなるのかのDVDを見たりしました。 租税教室で学んだことは、大きく分けて二つあります。一つ目は、税金の役割です。 私たちが納めている税金は、国民の「健康で豊かな生活」を実現するために、国や地方 公共団体が行う活動の財源となります。私たちは一人では生きていくことができません。 税は私たちが生活するために必要なものだと言えます。 二つ目は、税金の使いみちです。歳出全体のおよそ三分の一を社会保障が占めていま す。社会保障とは、私たちが安心して生活していくために必要な公的サービスのことで、 年金、医療、介護、社会福祉、生活保護のしくみのことです。ほかに身近なものだと、 教育費にも多くの税金が使われています。私たちが普段学校に通えること、机や教科書 を使えることも税金のおかげなのだと知りました。 もし、その税金がなくなってしまったら、救急車や交番が有料になり、学費がないと 小中学校に通うことができず、年金がない、というような状態になります。このように、 税金がなかったら、公共サービスを受けるのにすべての費用を自分で負担しなければな らなくなるのです。 この租税教室があってから、私の税に対する考えは前向きになったと思います。税金 はなくてはならないもので、私たちの生活を支えてくれているということが分かったか らです。今までマイナスのイメージだった税金がとてもありがたいものなのだと感じら れました。 今の世の中には、 「 税金なんてなくなればいい」と思っている人がいるかもしれません。 そのような人が少しでも減るように、税金の大切さを訴えていくことが重要なのだと思 います。 これから私は、たくさんの人々が納めている税金を使わせてもらっているという自覚 を持って生活していきたいと思います。また、私たちはこれから、納税者になります。 私たち自身も、税について知っておくことが大切です。税の必要性を理解し、しっかり と納めるようにしたいです。そして、正しい税のあり方を判断できる人間になって いき たいです。
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