中国におけるPROFIBUS/PROFINET

中国におけるPROFIBUS/PROFINET
唐済揚
中国PROFIBUSユーザー連合会(CPO)
1、中国におけるPROFIBUS技術 発展の歴史
2、CPOについて
3、CPCC、CPPTLの活動
4、中国PROFIBUS市場の現状
5、中国の工業用イーサネットの現状
6、標準化作業の現状
7、 市場の開発
8、技術交流とトレーニング
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1、中国におけるPROFIBUS技術 発展の歴史
⑴ 1996年末:シーメンス社(中国)とPROFIBUS国際組織PIは北京で正式に
PROFIBUS技術セミナーを開催した。これがPROFIBUS技術を中国に紹介した
はじまりである。
⑵ 1997年7月: 中国PROFIBUSユーザー連合会(CPO)が成立
⑶ 1998年10月:CPOが「 PROFIBUS技術と設備デモンストレーションLAB」を設
立。同年CPOは10都市(北京、上海、広州、南京、武漢、重慶、瀋陽、大連、シ
ンセン、ウルムチ)でPROFIBUS技術セミナーツアーを開催した。セミ
ナーは非常の好評であり、以降中国ユーザーの認識では、
PROFIBUSが「Fieldbus」の別称となった、 PROFIBUSの市場占
有率も一位となった。
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⑷ 2000年4月:「中国 FIELDBUS PROFIBUS技術資格センター(CPCC)」が設立。
中国のPROFIBUSユーザーに技術サポートを提供する:ソリューション案の提供、
技術回答、PROFIBUS技術のトレーニング等。
⑸ 2002年8月:「中国 PROFIBUS製品テストLAB(CPPTL)」が国際PI組織専門
家によって認証され正式にスタートした:製品テスト、製品開発技術サポート。
CPPTLのスタートは中国のユーザーに対し、非常に重要であった。即ち中国の
企業はCPOのサポートを得て、PROFIBUS製品を開発できるようになった。これ
は中国のPROFIBUSの発展に非常に求められていた。
⑹ 2006年11月:PROFIBUS/PROFINETが中国規格となった
IEC 61158-2003 Type3:PROFIBUS specification → GB/T 20540—2006
IEC 61158-2003 Type10 PROFINET specification → GB/Z 20541—2006
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⑺ 2007年3月:
• CPPTLの定期検オーディトが行われ、認証が2008年12
月まで延長された。担当範囲:DP/V0、/V1スレーブテ
スト。
• 同時に,2番目のCPCCが北京で設立された。担当範囲
:PROFIBUS-PA
(8)
• 2008年に2番目のCPPTLが北京で設立される予定,担
当範囲:PROFIBUS-PAスレーブテスト。
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⒉ CPOについて
⑴ 目的
CPO:中国PROFIBUSユーザー組織CPO。
名称:中国機械・電力設備の一体化の技術応用協会FIELDBUS
(PROFIBUS)専門委員会。
CPOは中国のPROFIBUSを推進することを目標とする会員制民間組織である。
PIで認められた唯一の中国地域におけるRPAである。
機械・電力設備の一体化の技術
応用協会
デジタル制御
分会
PLC分会
ロボット分会
CPO
工業用イーサネ
ット分会
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⑵ 会員
現在の正会員数:約150社
そのうち:
製品供給会社(ベンダー):85%
システムインテグレーター:10%
大学及び研究機構:5%
端末ユーザー:5%
国際(中国)企業:35%
中国現地企業:65%
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(3) CPOの組織図
CPO常務委員会
市場チーム
技術チーム
CPO事務局
トレーニングチーム
スタンダード チーム
CPO会員
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(4)チームの説明:自由参加の会員から構成
市場チーム:各種イベントを開催し、 PROFIBUS/PROFINET技術、製品、シス
テムの普及、推進および宣伝活動をすすめる。 PROFIBUS/PROFINET技術の
中国市場における知名度と占有率を高める。
技術チーム:イベントを企画すると共に、PROFIBUS/PROFINET技術交流と協
力活動をすすめる。中国企業がPROFIBUS/PROFINET製品、システムについ
て理解を深め、自主開発能力を高めるためのサポートをする。
スタンダードチーム:PROFIBUS/PROFINET国際スタンダードを中国国家スタ
ンダードあるいは業界スタンダードに取り込むための活動をする。またユー
ザーにスタンダードの業績と機能を宣伝する。
トレーニングチーム:さまざまなタイプ、技術レベル、対象及び目標に応えるト
レーニングセンターを設立。中国のPROFIBUS/PROFINETトレーニングシステ
ムの設立に力を尽くこと。
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⒊ CPCC、CPPTLの活動
⑴ 技術ソリューション案の提供:システム、製品開発を含む
実施方法:電話、訪問者の受付
⑵ 応用技術問題ソリューション案の提供:接続問題、開発問題
実施方法:電話、訪問者の受付、現場での作業
⑶ CPO市場活動の参入、技術サポートの提供:
ロードショー、展示会、技術トレーニング
⑷ 製品テストサービス
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⒋中国PROFIBUS市場の現状
(1)現在の中国ユーザーのFIELDBUS技術PROFIBUSの認識について
 多数のエンジニア(システムインテグレータ、オートメーション機器の製品開発者、
ユーザのメンテナンスエンジニア、設計者)がFIELDBUSのこと正しく理解できてい
る。対応プするロジェクトにもフィールドバスのメリットを生かして採用できる。
FIELDBUS技術:工業制御ネットワーク、現場設備の促進、パネルの知能化、工
場自動化下層通信ネットの自動化業界の先進技術、これらが工場の情報化を実現
するための技術基礎であると認識されている。
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ユーザー最も重視しているメリット:
•
配線の削減、ケーブルの節約
•
設備のネット化によって、情報の集約ができる
•
遠隔地へのメンテナンスと設備の自己診断
•
分散式システムで簡単に採用できる
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(2)市場の状況
2006年CPOが中国7都市のセミナーを実施した際に、参加していた各社の代表
1400人に調査を行った統計結果を以下に示す:
FIELDBUSシステム使用状況
FILDBUS使用図
使用している
84%
未使用
16%
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 各種FIELDBUS採用比率
FIELDBUS種類図
PROFIBUS DP/PA
59%
HART
12%
FF H1/H2
7%
その他
22%
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FIELDBUS応用分野
応用図
連続プロセス処理
50%
連続/段階プロセスと非連続プロセス
処理の混合与断续
35%
その他
8%
段階プロセス処理
7%
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(3)最もPROFIBUSを使っているシステムと業界
インテリジェントな配電監視制御システム
生産プロセス制御
工場設備の監視制御
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⒌ 中国の工業用イーサネットの現状
(1)現在中国で使っている2-3種類のイーサネットスタンダード:
MODBUS/TCP、PROFINET、ETHERNET/IP。。。。。
しかし、最も普及している技術: IEEE802.3+TCP/IP
(2)中国のユーザーもこの現実を納得し、ケースバイケースで相応しい
FIELDBUS、工業イーサネットなど通信技術を選ぶ
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どれらの領域がまだ優先的にイーサネットを選ぶか?
(1)広域網(無線、インターネット)、IT技術、情報管理システムと緊密なシス
テム。例えば空港、地下鉄、変電所、石油(ガス)のパイプ、現場および監視
などのシステム;多くは工業イーサネット(IEC802.3、TCP/IP)を基幹ネットとし
て 、 現 場 に は 現 場 の バ ス を 応 用 す る ( MODBUS 、 PROFIBUS 、
DEVICENET。。。。。。。
(2)本当にイーサネットを設備層に応用し、現場バスの代替を図る実例は、
主に技術レベルが高く、資金を持つ業界プロジェクトである。例えば:タバコ、
冶金、自動車の製造。。。。。
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どれらの領域がまだ優先的にPROFIBUSを選ぶか?
(1)プロセス業界:例えば、石化業界。現在イーサネットはまだPAの解決
案がないため。
現場層:現場の設備やメーターを接続するネットが、現場バスを選択す
る場合が多い。例えばPLC或いは工控機が現場バスを通じてI/Oに接続、
周波数変換器、インテリジェントな機器、メーターなど。主に採用する現場
バスは:
PROFIBUS-DP、DEVICENET、MODBUS。。。。。。。。。
FF、PROFIBUS-PA。。。。。。。。。。
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6. 標準化作業の現状
(1)CPO標準化チームWG3
CPO標準化チームWG3
中国にPROFIBUS/PROFINETの標準化の計画を作成する
SAC/TC124に標準化のプロジェクトの提案を出す
SAC/TC124のGB/TXXXX-XXXX標準仕事チームに技術の専門家を推薦する
積極的にSAC/TC124のGB/TXXXX-XXXXの標準仕事チームの仕事に参与、支持する
GB/TXXXX-XXXXが許可された後に、積極的な宣伝、普及する
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(2)誰が標準化の仕事をするか
CPO市場の仕事チーム
中国にPROFIBUS/PROFINETの標準化の計画を作成する
SAC/TC124に標準化のプロジェクトの提案を出す
SAC/TC124のGB/TXXXX-XXXX標準仕事チームに技術の専門家を推薦する
積極的にSAC/TC124のGB/TXXXX-XXXXの標準仕事チーム
の仕事に参与、支持する
GB/TXXXX-XXXXが許可された後に、積極的な宣伝、普及する
SAC/TC124:全国工業過程測量と制御標準化の技術委員会
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(3)現在の現状と未来の発展
IEC 61158-2003 Type3:PROFIBUS specification → GB/T 20540—2006
IEC 61158-2003 Type10: PROFINET specification → GB/Z 20541—2006
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7. 市場の開発
CPO市場の仕事の主要な目標:
各種なPROFIBUS/PROFINET技術、製品、システムに有利な普及、宣伝活
動を通して、PROFIBUS/PROFINET技術が中国での市場知名度と占有率を
高める。
主要な形式:
(1) シンポジウム:CPOはすでに多くのシンポジウムを主催した。

2004、2005、2006を連続3年技術のシンポジウムを主催した。

都市:8個

2006年に7つの都市でPROFIBUS/PROFINET技術シンポジウムを主催した。長
春、北京、西安、深セン、武漢、南京、上海。
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出席人員が所属会社の職責情況
公司人员职责饼图
製品開発
16%
システムエンジニア
12%
販売と市場
11%
システムインテグレーション
15.5%
デバッグ
8%
管理
5%
計画/システム設計
17%
仕入れ
2.5%
その他
14%
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出席人員が所属会社に従事する業務範囲
その他
20%
炼油
3%
石油と天然ガス
7%
化学工業
9%
食品と飲み物
4%
水/汚水処理
8%
セメントと建築材料
5%
工事の設計とシステム
インテグレーション
21%
発電
6%
製薬 製紙
2%
4%
冶金
8%
プラスチック
3%
図のその他は主に航空、低圧の電器、電子メーター、建築用機械、地下鉄、タバコ、科学研究、
印刷などの業界を含む。
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13社が2006技術シンポジウムに参加した
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(2)トップフォーラム:積極的にCAMETA主催したトップフォーラムに参与
する
2006年のトップフォーラムのテーマ:
PROFIBUS & PROFINET技術と応用
参加人数:毎回 約200人
Honorary Chairman of CPO
Baihuang Lee
CPO Chairman
Jiyang Tang
Rockwell Network Development Manager
Brian R.Oulton
Siemens
Mr. Dahan Yang
Mitsubishi Elec
General Manager
TOMIZAWA KATUYUKI
CPO and OMRON
Audiences in Seminar 27
(3)展覧会:CPO、CPCCがFA/PA展覧会に参加
CPO and CPCC Booth
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(4)出版資料:論文集、技術手帳など
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(5)CPOウェブサイト:www.profibus.org.cn
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8. 技術交流とトレーニング
(1)ユーザーは次の技術を求めている:
システムインストールと故障診断技術:資料、ツール製品、研修
開発技術:資料、ツールの製品、研修
(2)形式
CPOの技術ワークチームと研修ワークチーム
研修センターを創立を促進する
会員の技術交流会を催す
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皆さん
有難う御座います!
唐済揚
010-82078264
www.c-profibus.com.cn、www.profinet.com.cn
[email protected][email protected]
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