計画策定の趣旨

第1章
計画策定の趣旨
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1 背景と目的
うるま市は、平成 17 年4月に具志川市・石川市・勝連町・与那城町の4市町が合併して誕
生しました。
旧具志川市は、平成 11 年に「具志川市観光振興ビジョン」を策定し、
「いやし」をキーワ
ードとした「いやしの郷づくり~住む人、訪れる人をリフレッシュさせるまち~」を基本理
念とし、ゼロエミッション構想の観光、薬草による健康増進の観光、安らぎの水辺海辺空間
の観光、闘牛の振興、文化・スポーツの観光、芸能・イベントの観光、特産品販売の観光、
緑の自然を生かす人材育成の8つのビジョンを掲げ各種施策を展開してきました。
また、平成 16 年には「健康長寿産業実践交流クラスター形成のビジョン」を策定し、健康
長寿をキーワードに金武湾をはじめとする自然環境や暮らしやすい長寿風土を生かした健康
長寿づくりのメッカとしての整備と地域の活性化施策を打ち出しました。
旧石川市は、平成 12 年に「石川市観光振興ビジョン」を策定し、「全ての魅力が集まるみ
ほそのまち・イヒチャー」を基本理念とした、歴史文化とロマンあふれる魅力の穴場・石川
観光、自然と街の調和が育む心のオアシス・石川観光、緒となる人材を生かし育む石川観光
の3つの基本目標を掲げ各種施策を展開してきました。
沖縄県は、観光産業をリーディング産業として位置づけています。平成 17 年度の入域観光
客数は 550 万人を超え、観光収入も約 4,000 億円と好調を維持しています。うるま市の海中
道路から伊計島までの地域が、
「第2次沖縄県観光振興計画」における観光振興地域の金武湾
海洋性リゾート地域に指定されています。
平成 16 年1月に金武湾を臨む具志川市、与那城町、勝連町、石川市、金武町、宜野座村の
6市町村で構成する金武湾開発推進連絡協議会は、「環金武湾振興QOLプロジェクト」を策
定し、健康・長寿・美をキーワードとした7つのリーディングプロジェクトを設定しています。
このように本市を取り巻く観光情勢は多様に変化しつつあり、平成 17 年の新市誕生ともあ
いまって、観光を新たな基軸とした産業の振興策が必要となってきています。
本「うるま市観光振興ビジョン」(以下「本ビジョン」といいます。)は、本市の財産であ
る山・川・海岸・海・島などに代表される多様な風土景観、闘牛やエイサー及び世界遺産の
勝連城跡など固有の風土に育まれた貴重な歴史文化、海浜の風土景観を生かした海中道路、
地勢や歴史に育まれた産業などの豊富な地域資源を活かし、訪れる人にとっても、住んでい
る人にとっても魅力ある観光のまちづくりを目指した観光振興の方向を明らかにし、計画的
に振興策を進めるための指針として策定しました。
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2 計画の位置づけ
本ビジョンは、うるま市総合計画に掲げる基本理念の「地域の力、環境の力、健康の力
こ
れらが一体となって誇りと活力を『育てる』まちづくり」と、将来像「人と歴史が奏でる 自
然豊かなやすらぎと健康のまち」の実現に向けた観光分野の個別計画として位置づけます。
ビジョンの策定にあたっては、合併前の「具志川市観光振興ビジョン」、
「石川市観光振興
ビジョン」を継承するとともに、今後の観光振興の新たな視点や動向を示唆する国の「観光
立国推進基本法」や「第2次沖縄県観光振興計画」に配慮するとともに、
「環金武湾振興 QOL
プロジェクト」、
「うるま市観光振興地域における次世代エネルギーパーク事業」、「うるま市
島しょ地域活性化ビジョン」などの関連計画との連携を図ります。
うるま市総合計画
将来像「人と歴史が奏でる
反映
(平成 19 年 1 月)
第2次沖縄県観光
振興計画
(平成 17 年3月)
反映
[関連計画]
うるま市観光振興ビジョン
観光立国推進基本法
自然豊かなやすらぎと健康のまち」
■環金武湾振興 QOL プロジ
ェクト(平成 16 年 1 月)
連携
■うるま市観光振興地域に
おける次世代エネルギー
パーク事業(平成 19 年 3 月)
■うるま市島しょ地域活性
化ビジョン(平成 19 年 3 月)
継承
○旧「具志川市観光振興ビジョン」(平成 11 年 3 月)
○旧「石川市観光振興ビジョン」(平成 12 年 3 月)
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3 計画期間
本ビジョンの計画期間は、平成 19 年度(2007 年)から平成 28 年度(2016 年)までの 10
年間とします。
なお、計画の進捗状況を把握するとともに、観光を取り巻く社会情勢の変化などにも的確
に対応しながら、必要に応じて計画内容の見直しを行うものとします。
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