大 綱 3

ごあいさつ
本市は、平成 12 年(2000 年)に第3次総合振興計画・
前期基本計画を策定し、基本構想に定める将来像「水と緑
と太陽に恵まれた ふれあい豊かな自立都市」の実現に向
け施策を展開してまいりました。
本計画を策定してから6ヵ年が経過し、本市を取り巻く
社会経済状況は、厳しい財政状況の中、少子高齢社会への
移行や人口減少時代の到来など目まぐるしく変化しており
ます。
このような状況を踏まえ、平成 18 年度(2006 年)から
平成 22年度(2010年)までの5年間を計画期間とする後
越谷市長 板川 文夫
期基本計画を策定いたしました。
後期基本計画は、首都圏及び埼玉県における本市の役割
と地域特性を充分に踏まえ、県南東部地域における中核都
市としての本市の方向を示すだけでなく、目標到達までの
道標となるものであります。
この計画では、今までの総花的事業展開から、「あれか
これか」といった選択的・戦略的な事業展開への転換を図
るため、今後5年間で重点的に取り組むべき施策として
「重点施策」を設定したほか、施策に数値化した目標値を
設定し、計画の達成状況を市民の皆様にお知らせしてまい
りたいと考えております。
今後とも、人間尊重をまちづくりの基本理念とし、「安
全・安心のまちづくり」を施策の根幹としたまちづくりを
積極的に推進するとともに、市民と行政との協働によるま
ちづくりを進めてまいります。市民の皆様の積極的なご理
解とご協力をお願い申し上げます。
結びに、策定にあたりましては、越谷市総合振興計画審
議会をはじめ地区まちづくり会議の委員の皆様、関係各位
から貴重なご意見ご提言をいただきました。皆様の多大な
るご尽力に対しまして厚くお礼申し上げます。
平成18年2月
1
基
本
構
想
越谷市民憲章
(昭和53年11月3日制定)
わたくしたちは、越谷市民であることに誇りと責任を持ち、水と緑と太陽に恵まれた
豊かなまちを築くため、限りない願いをこめて、ここに市民憲章を定めます。
1.教養を豊かにし、人間性あふれる文化のまちをつくります。
1.きまりを守り、信じあい心豊かな明るいまちをつくります。
1.自然を愛し、お互いに助け合い、きれいなまちをつくります。
1.健康で楽しく働き、明るいスポーツのまちをつくります。
2
市 章
市のシンボルマーク
(昭和30年1月10日制定)
(平成10年11月3日制定)
市の木「ケヤキ」
市の花「キク」
市の鳥「シラコバト」
(昭和53年11月3日制定)
(昭和53年11月3日制定)
(昭和63年11月3日制定)
越谷市子ども憲章
みず
みどり
たいよう
めぐ
こしがや し
み らい
(平成10年11月3日制定)
にな
ゆめ
ほこ
も
水と緑と太陽に恵まれた越谷市の未来を担うわたしたちは、夢と誇りを持ち、みんな
たす
あ
い
ちか
こしがや し こ
けんしょう
さだ
仲良く助け合って生きていくことを誓い、ここに「越谷市子ども憲章」を定めます。
なか よ
じ りつ
自立
たが
せき にん
責任
じ ぶん
みち
あゆ
まも
せきにん
も
こうどう
い の ち
たいせつ
あか
い
わたしたちは、生命を大切にし、明るく、たくましく生きていきます。
おも
こころ
き
も
も
つづ
わたしたちは、思いやりの心と、
“ありがとう”の気持ちを持ち続けます。
かんきょう
環境
あ
れい ぎ ただ
かん しゃ
感謝
はげ
わたしたちは、礼儀正しく、きまりを守り、責任を持って行動します。
けん こう
健康
みと
わたしたちは、お互いに認め励まし合い、自分の道を歩んでいきます。
し ぜん
ぶん か
たいせつ
かんきょう
わたしたちは、自然や文化を大切にし、環境にやさしくします。
越谷市福祉憲章
(平成11年9月15日制定)
わたしたち越谷市民は、生涯にわたって、すこやかに、いきいきと人間らしく、川の
流れるこの豊かなまちに、安心して暮らせることを願っています。
そのためには、個人、家庭、地域、企業、行政などが、しっかりと手をたずさえ、知
恵をだしあい、それぞれの役割を自覚し、責任を果たしていかなければなりません。
すべての市民が、ふるさとと実感でき、愛着のもてる福祉のまちをめざして、この憲
章を定めます。
●ともに生きよう
かけがえのない あなたのいのち
明日に向けて みんなでつくろう やさしいまちを
(わたしたちは、一人ひとりが個性をもち、自立した、かけがえのない存在です。
たがいに認めあい、励ましあいながら、やさしいまちをつくります。
)
●ともにつなげよう
あなたのちから わたしの経験
知恵をだしあい みんなで築こう 住みよいまちを
(わたしたちは、一人ひとりがいろいろな能力や経験、知恵をもっています。
ちからを発揮し、いかし、あわせて、住みよいまちをつくります。
)
●ともにかけあおう
ほほえみと 思いやり
手をとりあって みんなで育てよう ふれあいのまちを
(わたしたちは、たくさんの人との支えあいや助けあいで、生きています。
あたたかいこころと、思いやりをもって、ふれあいのまちをつくります。
)
●ともに高めよう
すこやかな こころと体
明るい家庭 みんなで愛そう ふるさとのまちを
(わたしたちは、いつも幸せな日々を願っています。健康を守り、趣味をいかし、
生きがいをもって、こころ豊かに暮らせる、ふるさとのまちをつくります。
)
3
基
本
構
想
安全都市宣言
(昭和37年3月制定)
最近における産業、経済、文化の発展と交通量は極度に増加し、交通事故が頻発して
大きな社会問題となっている。また火災の発生も文化生活の向上、暖房用火器用具の発
展普及に併行して増加の傾向にある。よって全市民とともに安全造成の理想を達成する
ため「安全都市」とすることを宣言する。
スポーツ・レクリエーション都市宣言
(昭和49年9月26日制定)
水と緑と太陽に恵まれた私たちのまち越谷市も急激な開発と人口増加により、美しい
自然と生活様式に大きな変化がもたらされました。私たちは、いつも美しい自然にあふ
れ健康で明るく人間性豊かなまち越谷でありたいと思います。
私たちは、一人一人が生涯をとおしてスポーツ・レクリエーションに親しみ、健康で
たくましい心とからだをつくるとともに、さらに市民の交流を深め連帯感に支えられた
明るく豊かな住みよいまちを築くことを誓い、次の目標をかかげて越谷市を「スポー
ツ・レクリエーション都市」とすることをここに宣言します。
●すべての市民がスポーツ・レクリエーションを楽しみましょう。
●すべての市民がスポーツ・レクリエーションのできる場をつくりましょう。
●すべての市民がスポーツ・レクリエーションに進んで参加しましょう。
●すべての市民が身近にスポーツ・レクリエーションのできる仲間をつくりましょう。
4
文化都市宣言
(昭和58年11月3日制定)
清らかな川の流れと豊かな緑、青い空。
昔から水郷こしがやとして親しまれてきた
わたしたちの郷土は、先人達が遺(のこ)してくれた
かけがえのないふるさとである。
わたしたちは、
先人から受け継いだ恵を守り、はぐくみ、
さらに、人間愛に満ちた
ゆとりと潤いと安らぎのある文化のまちを創(つく)って
次の世代に引き継いでいこう。
みんなで心と力を合わせて、
わがまち越谷だ と だれもが誇れるまちづくりをすすめ、
生涯を心豊かに過ごせるような市民生活を築いていこう。
市制25周年にあたり、
越谷市を「文化都市」とすることを宣言する。
5
基
本
構
想
目 次
■ 基本構想
序 文
1.計画策定の趣旨 ……………………………………………………………………………… 12
2.計画策定の基本 ……………………………………………………………………………… 12
3.計画の期間と構成 …………………………………………………………………………… 12
第1章 時代の流れとまちづくりの課題
はじめに …………………………………………………………………………………………… 14
1.「持続可能な都市づくり」…………………………………………………………………… 14
2.
「多様性に富んだ生活と社会」……………………………………………………………… 14
3.
「少子・高齢社会への対応」………………………………………………………………… 15
4.
「情報化社会への対応」……………………………………………………………………… 16
第2章 まちづくりの理念と視点
1.まちづくりの理念 …………………………………………………………………………… 17
2.まちづくりの視点 …………………………………………………………………………… 17
第3章 越谷市の将来像
1.将来像 ………………………………………………………………………………………… 19
2.まちづくりの目標 …………………………………………………………………………… 21
第4章 人口と土地利用
1.将来人口 ……………………………………………………………………………………… 22
2.都市構造 ……………………………………………………………………………………… 22
3.土地利用構想 ………………………………………………………………………………… 23
第5章 地区からのまちづくりの展開
1.地区からのまちづくりの展開 ……………………………………………………………… 26
2.地区別将来像 ………………………………………………………………………………… 26
【桜 井 地 区 の 将 来 像】………………………………………………………………………… 28
【新 方 地 区 の 将 来 像】………………………………………………………………………… 30
【増 林 地 区 の 将 来 像】………………………………………………………………………… 32
【大 袋 地 区 の 将 来 像】………………………………………………………………………… 34
6
【荻 島 地 区 の 将 来 像】………………………………………………………………………… 36
【出 羽 地 区 の 将 来 像】………………………………………………………………………… 38
【蒲 生 地 区 の 将 来 像】………………………………………………………………………… 40
【川 柳 地 区 の 将 来 像】………………………………………………………………………… 42
【大相模地区の将来像】………………………………………………………………………… 44
【大 沢 地 区 の 将 来 像 】………………………………………………………………………… 46
【北越谷地区の将来像】………………………………………………………………………… 48
【越ヶ谷地区の将来像】………………………………………………………………………… 50
【南越谷地区の将来像】………………………………………………………………………… 52
第6章 施策の大綱
1. 互いに認めあい身近に豊かさを実感できるまちづくり ……………………………… 54
2. だれもが健康で生きがいをもって安心して暮らせるまちづくり …………………… 56
3. 人にやさしく自然と調和した秩序ある美しいまちづくり …………………………… 58
4. 快適な生活環境につつまれた安全なまちづくり ……………………………………… 61
5. いきいきと働ける魅力と活力あふれるまちづくり …………………………………… 63
6. 個性的で多様に学べる心豊かなまちづくり …………………………………………… 65
第7章 構想の推進
市民参加の拡充と適正な行財政運営 ………………………………………………………… 67
■ 後期基本計画
第1章 計画の概要
1.計画の目的 …………………………………………………………………………………… 70
2.計画の性格 …………………………………………………………………………………… 70
3.計画の内容 …………………………………………………………………………………… 70
第2章 計画の背景
1.位置・自然条件 ……………………………………………………………………………… 72
2.まちづくりの歩みと本市の役割 …………………………………………………………… 75
7
基
本
構
想
第3章 計画の指標
1.人口・世帯 …………………………………………………………………………………… 76
2.財政の見通し ………………………………………………………………………………… 87
3.土地利用 ……………………………………………………………………………………… 90
第4章 まちづくりの視点と推進方策
〔環境共生の都市づくり〕
1.水郷こしがやの復活と創造 ……………………………………………………………… 94
2.自然環境や生態系に配慮した循環型社会の形成 ……………………………………… 94
〔バリアフリーの社会づくり〕
3.総合的なバリアフリー社会の実現 ……………………………………………………… 96
4.男女共同参画社会の実現 ………………………………………………………………… 96
〔自立し連携する都市づくり〕
5.県南東部地域の中核を担う都市づくり ………………………………………………… 97
6.災害に強い都市づくり …………………………………………………………………… 98
7.地方分権型社会をつくるための開かれた行財政運営 ………………………………… 98
〔地域性を重視したまちづくり〕
8.地域福祉と健康づくり …………………………………………………………………… 100
9.伸びやかに子どもが育つ家庭や地域の環境づくり …………………………………… 100
10.パートナーシップ(協働)の地域づくり ……………………………………………… 100
第5章 分野別計画
大綱1
互いに認めあい身近に豊かさを実感できるまちづくり
1−1 地域で支えあうまちづくり……………………………………………………… 104
1−2 伸びやかに子どもが育つ地域づくり…………………………………………… 108
1−3 安心して快適に暮らせる地域づくり…………………………………………… 113
1−4 互いに認めあう社会の形成……………………………………………………… 119
1−5 差別のない明るいまちづくり…………………………………………………… 124
1−6 地域におけるまちづくりの推進………………………………………………… 127
大綱2 だれもが健康で生きがいをもって安心して暮らせるまちづくり
2−1 保健・医療………………………………………………………………………… 132
2−2 児童家庭福祉……………………………………………………………………… 137
2−3 障害者(児)福祉………………………………………………………………… 141
8
2−4 高齢者福祉………………………………………………………………………… 147
2−5 社会保障…………………………………………………………………………… 153
大綱3 人にやさしく自然と調和した秩序ある美しいまちづくり
3−1 一体性のある計画的な都市の形成……………………………………………… 158
3−2 人にやさしい都市づくり………………………………………………………… 162
3−3 美しい都市景観の創造…………………………………………………………… 164
3−4 市街地……………………………………………………………………………… 167
3−5 道 路……………………………………………………………………………… 172
3−6 公共輸送網………………………………………………………………………… 176
3−7 公園・緑地………………………………………………………………………… 179
3−8 下水道・河川……………………………………………………………………… 183
3−9 上水道……………………………………………………………………………… 189
大綱4 快適な生活環境につつまれた安全なまちづくり
4−1 環境共生のまちづくり…………………………………………………………… 192
4−2 住 宅……………………………………………………………………………… 199
4−3 防 災……………………………………………………………………………… 202
4−4 消防・救急………………………………………………………………………… 206
大綱5 いきいきと働ける魅力と活力あふれるまちづくり
5−1 産業の育成………………………………………………………………………… 212
5−2 商業・観光………………………………………………………………………… 215
5−3 工 業……………………………………………………………………………… 220
5−4 農 業……………………………………………………………………………… 222
5−5 雇用の対策………………………………………………………………………… 228
大綱6 個性的で多様に学べる心豊かなまちづくり
6−1 幼児教育…………………………………………………………………………… 232
6−2 学校教育…………………………………………………………………………… 234
6−3 社会教育・文化活動……………………………………………………………… 240
6−4 スポーツ・レクリエーション…………………………………………………… 247
第6章 実現の方策
1.市民と行政の協働による市政の推進 ……………………………………………………… 252
2.都市経営の推進 ……………………………………………………………………………… 255
3.都市連携の強化 ……………………………………………………………………………… 259
9
基
本
構
想
■付表
主要な市民生活環境の平成18年度目標値 …………………………………………………… 262
■資料編
越谷市総合振興計画審議会条例 ………………………………………………………………… 276
第3次越谷市総合振興計画後期基本計画・越谷市都市計画
マスタープラン策定委員会設置要綱 ……………………………………………… 278
第3次越谷市総合振興計画後期基本計画・越谷市都市計画
マスタープラン策定プロジェクト検討委員会設置要綱 ………………………… 280
第3次越谷市総合振興計画策定フロー ………………………………………………………… 284
計画策定の経過 …………………………………………………………………………………… 286
越谷市総合振興計画審議会委員名簿 …………………………………………………………… 288
コミュニティ推進協議会地区まちづくり会議名簿 …………………………………………… 289
第3次越谷市総合振興計画策定委員会名簿 …………………………………………………… 294
第3次越谷市総合振興計画策定プロジェクト検討委員会名簿 ……………………………… 295
第3次越谷市総合振興計画策定プロジェクト検討委員会部会名簿 ………………………… 296
事務局 ……………………………………………………………………………………………… 298
■索引 ………………………………………………………………………………………………… 299
10
基 本 構 想
平成12年度∼平成22年度
(2000∼2010年)
基
本
構
想
基本構想
序 文
1.計画策定の趣旨
2.計画策定の基本
本市は、昭和 47 年に「越谷市総合振興計
この計画は、次の内容を基本として策定し
画・基本構想」を策定し、将来都市像である
ます。
「水と緑と太陽に恵まれた近代的住宅都市」
をめざし、総合的かつ計画的なまちづくりを
進めてきました。
さらに、昭和59年に策定した「第2次越谷
市総合振興計画」においては、将来都市像で
(1)十分な現状分析と将来予測により、市民
が安心して快適な生活を送ることのできる
目標を設定し、その到達へ向け施策が体系
化された実現性のある計画であること
ある「水と緑と太陽に恵まれた ふれあいと
活力ある文化都市」をめざし、県南東部地域 *1
100万人の中核都市にふさわしいまちをつくる
(2)国、県、広域圏計画と十分整合性が図ら
れた計画であること
ために、「中央都市軸構想」「緑のネットワー
ク構想」「レイクタウン構想」を主要事業とし
て重点的にまちづくりを進めてきました。
(3)市民の主体的参加を得るとともに、市民
の意見を反映した計画であること
21世紀を目前に、社会・経済の構造が変化
しており、地方分権や行財政改革、社会保障
制度改革、教育改革、規制緩和など、地方自
3.計画の期間と構成
治体においても大きな転換期を迎えていま
す。また、県南東部地域の中核都市としての
役割を果たすとともに、さらに広域連携拠点
(業務核都市)*2 として新たな出発点に立って
います。
(1)計画の期間
この計画の期間は、平成 12 年度(2000 年)
から平成22年度(2010年)とします。
こうした社会の変化に対応しながら、主体
的な市民活動や活発な企業活動が展開される
成熟し自立した都市や、広域的な連携の強化
が求められています。
そのため、これまでのまちづくりの成果を
(2)計画の構成
この計画は「基本構想」「基本計画」「実施
計画」で構成します。
受け継ぐとともに、21世紀における時代の流
れと本市の課題を的確に受け止め、市民と行
*3
12
1)「基本構想」は、平成 22 年度(2010 年)
政が協働 して進める新たなまちづくりの指
を目標年度とし、本市の将来像とまちづく
針として、「第3次越谷市総合振興計画」を
りの基本的方向である施策の大綱を示すも
策定します。
のです。
*1
概ね埼玉県東部広域行政圏の6市1町(春日部市、草加市、越谷市、八潮市、三郷市、吉川市、松伏町)を範囲とする地域
*2
「業務核都市」は、「首都改造計画」(1985年国土庁)において、東京都心部への一極依存構造に代わり、多核多圏域型の地域構造を
形成するための圏域として構想された自立都市圏の核に位置づけられた都市。「広域連携拠点」は、「第5次首都圏基本計画」(1999年
国土庁)で構想された「業務核都市」の新たな位置付け。
*3
「一つの目的を達成するために、各部分やメンバーが補完・協力しあうこと」の意から、役割や責任の異なる市民と行政が協力して
すすめるまちづくりについては、この「協働」の語を用いる。
基本構想
2)「基本計画」は、基本構想の将来像と施
基
本
構
想
3)「実施計画」は、基本計画における施策
策の大綱を実現するため施策を体系化し、
を実施するため、市の財政力を勘案し、具
その方策を示すものです。
体的事業を明示し、毎年度の予算編成の指
針となるものです。
基本構想
平成12∼
平成22年度
基本計画
前期平成12∼平成17年度
後期平成18∼平成22年度
実施計画
4か年計画
(3か年計画)
H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22
基本構想
基本計画
実施計画
13
基
本
構
想
基本構想
第1章 時代の流れとまちづくりの課題
はじめに
維持と再生を進めるとともに、省資源・省エ
ネルギーなどの環境に配慮した循環型の都市
21世紀を目前にして、資源・環境問題、人
づくりが求められています。また、防災拠点
権の尊重、情報化、国際化など、あらゆる分
やオープンスペースの確保をはじめ、地域に
野における時代の流れを地球規模の視点でと
おける防災組識の充実や連携などにより、災
らえ、行動することが求められています。ま
害に強い都市づくりを進める必要があります。
た、地方自治体においても、それらの課題に
これらの課題に対応するにあたっては、市
加え、少子・高齢化によって人口構成が変化
民の主体的な行動がますます重要になってき
しつつあるなかで、社会保障制度改革や教育
ます。そのため、市民活動団体の組織化やネ
改革、行財政改革などを踏まえた積極的な取
ットワーク化などを視野に入れ、まちづくり
り組みが必要です。さらに、地方分権の推進
における市民と行政の役割をより明確にして
にあたり、それぞれの地域において、その個
いくとともに、環境負荷の少ない産業構造へ
性や特徴を生かした主体的なまちづくりを進
の転換など企業の積極的な取り組みが求めら
めることが求められています。
れています。
第3次総合振興計画を策定するにあたり、
「持続可能な都市づくり」「多様性に富んだ生
活と社会」「少子・高齢社会への対応」「情報
2.
「多様性に富んだ生活と社会」
化社会への対応」という大きな時代の流れや
変化を踏まえ、まちづくりを進める必要があ
ります。
国際化の進展や女性の社会進出など、地域
社会では、価値観や生活様式の異なる人々が、
共存・協力する方法を求めて動きはじめてい
ます。
1.「持続可能な都市づくり」
このような社会においては、だれもが自由
に参加でき、豊かで連帯感のある地域を創造
現在の環境問題は、地球温暖化、オゾン層の
することが求められます。そのため、ノーマ
破壊、森林の減少、酸性雨など国境を越え世
ライゼーション *4 の考え方に基づき、歩道の
代を越えて影響を及ぼし、人類の生存基盤そ
段差や階段などの物理的な障壁だけでなく、
のものを揺るがすほど深刻化してきています。
人々の意識や制度などの社会環境において障
また、今日の生活様式やそれを支える社会
壁のない(バリアフリー)社会づくりを進める
システムは、多面的、複合的に環境へ影響を
与える構造になっています。
また、地方自治体においては、地方分権の
そのため、地域の特性を生かしながら、都
推進による自主的で個性的なまちづくりが期
市における自然環境を保全・創出し生態系の
待されるなか、越谷らしい文化を創造して発
*4
14
必要があります。
normalization障害者を特別視するのではなく、地域のなかで同じように生活を営める社会が通常(ノーマル)であるとする考え方
基本構想
信し、都市の自立性を高めることが求められ
れていますが、地域によっては人口の推移や
ています。そのため、市民の専門的知識や技
年齢構成などの違いが生じることも予想さ
術の習得・交流の場づくりとして、市民の自
れ、地域の実情にあった対応が求められます。
主性や主体性とその経験を最大限発揮できる
高齢者の増加は、各種の福祉サービスの需
「きっかけづくり」「条件づくり」「ネットワ
要を質・量ともに高め、それを支える人材や
ークづくり」が求められています。
基
本
構
想
民間のシルバーサービスも必要となってきま
一方で、社会が求めるものが多様化するこ
す。一方、市内には地域ボランティア組織や
とにより、産業分野においても新たな可能性
互助組織、ワーカーズ・コレクティブ *7 など
が広がっています。都市の自立性を高めるた
の芽が育ちはじめ、また、高齢者自身の活動
めに、新しい消費者ニーズにあった、個性的
も盛んとなり、多様な地域活動が展開されて
な産業を育成する必要があります。
います。これらの活動を育て、生かしながら、
市民と行政が協働し、互いに認めあい、助け
あって暮らすことができる社会をつくること
3.「少子・高齢社会への対応」
が求められています。さらに、女性の社会参
加を支援し、子育てや介護を社会全体で担っ
日本の人口は平成19年(2007年)を頂点に減
ていく環境づくりが必要となっています。
少局面に入ると予測されています。*5 しかし、
出生率の低下による少子化傾向は、子ども
埼玉県では引き続き人口が上昇傾向にあり、
同士の遊びや異年齢間の交流機会を減少さ
また、高齢化のスピードが速いことが特徴と
せ、子どもの健全な成長に影響を及ぼしてい
*6
なっています。
本市においても、県と同様な傾向が見込ま
*5
ます。そのため、子どもが自ら学び育つ環境
をつくりあげていくことが求められています。
「日本の将来推計人口」(平成9年1月推計)国立社会保障・人口問題研究所
*6
「都道府県別将来推計人口」(平成9年5月推計)国立社会保障・人口問題研究所
*7
workers collective労働者生産協同組合。発祥はヨーロッパであるが、働くもの自らが出資して活動を行う団体。労働の対価として多
少の収入を得るが、営利の追求を第一の目的とするのでなく、仕事を通じて地域に貢献することを事業目的の理念とする活動。
15
基
本
構
想
基本構想
4.
「情報化社会への対応」
目まぐるしい情報化の進展から、市民が必
要な情報を得て判断し、自ら行動できるよう
パソコンやインターネットの普及により、
時間的・距離的制約が克服され、多種多様な
上が必要とされています。
情報の入手や発信が容易になり、これらの情
そのため、行政においては、より的確に情
報技術の導入・活用は都市の発展の大きな要
報を提供できる体制の整備が望まれています。
素になってきています。
さらに、情報技術を活用した政策形成や行財
また、経済のソフト化と情報化により、ビ
政運営の高度化、透明性の確保による市民参
ジネス形態が急速に変化しており、居住や勤
加の推進とあわせて、公共施設や広域行政間
務、雇用などの就業形態も変わってきていま
のネットワークシステムおよびインターネッ
す。そのため、このような変化に対応した新
トなどを利用したサービスの迅速化、効率化
しい産業の育成や企業起こしが求められてい
が求められています。
ます。
16
情報に対する理解とそれを取り扱う能力の向
基本構想
基
本
構
想
第2章 まちづくりの理念と視点
1.まちづくりの理念
(2)バリアフリーの社会づくり
一人ひとりが人間として尊重され、社会に
互いに認めあい、助けあいながら、すべて
参加し、生きがいをもって生活できるよう、
の市民が社会活動に参加できるまちづくりを
人々の意識や社会の制度などに障壁のない環
進めることが大切です。そのことにより、だ
境が求められています。また、今までに経験
れもが平等で平和な生活を送ることが重要で
したことのない高齢社会を迎えるなかで、子
す。
どもからお年寄り、障害のある方など、だれ
そして、一人ひとりが人間として尊重され、
“やさしさ”や“心の豊かさ”などの人間ら
もが外出や活動しやすいまちづくりを進める
必要があります。
しさに満ちたふれあい豊かなまちをつくりあ
そのため、互いの個性や特性を認めて尊重
げるために、「人間尊重」をまちづくりの基
しあい、自由に参加できるふれあい豊かな社
本理念とします。
会の形成や、それを身近なところから実現で
きる地域の創造をめざし、「バリアフリーの
社会づくり」を進めます。
2.まちづくりの視点
基本理念である「人間尊重」のまちづくり
を進めるにあたり、次の4つをまちづくりの
視点とします。
(3)自立し連携する都市づくり
文化的で“ゆとり”や“うるおい”が感じ
られる空間のもとに、市民や企業が創造的で
自由に活動することのできる、成熟し自立し
(1)環境共生の都市づくり
た都市の形成が求められています。
また、高度化、多様化する市民ニーズに対
地球の温暖化や環境汚染、生態系の破壊な
応するため、周辺都市との連携によって交通
どの環境問題は、地球的規模で考え、身近な
のネットワーク化や生活、文化、産業などの
ところからの取り組みが求められています。
諸機能の共有、分担を図り、首都圏*8 機能の
「水郷こしがや」といわれる本市においても、
都市化の進展により、水や緑の豊かな自然環
境が失われつつあります。
そのため、多種多様な生物が共存している
一翼を担うことが期待されています。
そのため、新しい文化を創造して発信する
とともに、都市の機能や基盤が充実した快適
で魅力ある都市を創造し、人、もの、文化の
自然環境を保全しつつ、資源やエネルギーを
交流が盛んな「自立し連携する都市づくり」
有効に活用する循環型社会をめざし、安全で
を進めます。
快適な「環境共生の都市づくり」を進めます。
*8
東京都並びに埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県および山梨県の区域
17
基
本
構
想
基本構想
(4)地域性を重視したまちづくり
のが多様化しています。
だれもが安心して暮らすことのできる、質
そのため、各地区の住民自らが描いた将来
の高いまちをつくるためには、市民一人ひと
像の実現をめざし、だれもが豊かな地域社会
りの自主性や主体性を大切にしつつ、身近な
を実感できるよう、「地域性を重視したまち
ところからまちづくりを進めることが必要で
づくり」を進めます。
す。また、それぞれの地域の状況や成り立ち
■まちづくりの理念と視点
18
によって、市民が身近な生活の場に求めるも
基本構想
基
本
構
想
第3章 越谷市の将来像
1.将来像
歴史や自然に関心をもち、それらを守り育て
るとともに、環境に配慮した生活を推進する
まちづくりの理念である「人間尊重」とそれ
市民
に基づく4つの視点を受け、本市の将来像を
〈まちづくりへの参加〉
「水と緑と太陽に恵まれた ふれあい豊かな自立都市」
自由に参加できる仕組みや情報の共有によ
り、自らの責任と自覚をもって、まちづくり
やボランティア活動に積極的に参加する市民
とします。
自立した都市として発展するためには、市
民・企業・行政がそれぞれの役割と責任を自
(2)都市像
安全で快適な暮らしを営むことができ、市
覚し、まちづくりを進めることが必要です。
民や企業の活動を支え、県南東部地域の中核
そこで、まちづくりの主体である市民や企業
都市として、さらに広域連携拠点(業務核都
の姿【市民像】、その生活や活動を支える都市
市)としての役割を担うものとして、都市像
の姿【都市像】、そして、それらを具体的に実
を次のように掲げます。
現していくための地域の姿【地域像】を次のよ
うに掲げ、まちづくりを進めます。
〈都市の構成〉
総合的・体系的な土地利用計画のもと、都
(1)市民像
すべての市民が安全に安心して生活し、活
心軸、中心核、副次核 *9 などの拠点を整備す
るとともに、地域の特性を生かして整備を進
める調和と均衡のとれた都市
動できる社会をつくりあげ、個々の暮らしか
ら地域へと生活の場を広げるものとして、市
民像を次のように掲げます。
〈都市の質〉
水や緑の豊かな自然環境のなかに、良好な
住宅市街地や骨格となる都市基盤が整備さ
〈個人(個性)の尊重〉
バリアフリー社会のもと、子どもやお年寄り、
れ、だれもが自由に活動でき、身近にゆとり
と豊かさが実感できる、成熟し自立した都市
障害のある方などを大切にし、世代間の交流
を図りながら互いに認めあい、助けあう市民
〈都市の機能〉
農地や自然を大切にし、環境と共生しつつ、
〈環境にやさしい生活〉
良好な自然環境や生活環境のもと、越谷の
*9
市民の生産・消費・文化活動などを支える公
共施設が整備されるとともに、広域的幹線道
「都心軸」は越谷駅と南越谷駅を結ぶ軸、「中心核」は越谷駅周辺から南越谷駅周辺にわたる地域、「副次核」はレイクタウン地区と
西大袋地区を指し、いずれも都市構造上の位置づけである。
19
基
本
構
想
基本構想
路や拠点の整備による、広域連携拠点にふさ
わしい機能を備えた都市
〈自治の振興〉
自治会やコミュニティ推進協議会 *10 などの
地域を担ってきた活動に、新しい市民や若い
(3)地域像
だれもが自由に参加でき、さまざまな人と
市民などのだれもが参加し、市民と行政が協
働してまちづくりを進める仕組みが整ってい
る地域
交流し信頼関係をつくりあげながら、地域の
文化を育てるなど、市民の自治意識や能力を
生かした自主的、主体的な活動の舞台として、
地域像を次のように掲げます。
〈多様な地域の活動〉
環境保全や福祉、生涯学習などにおける個
人やNPO*11 などの活動がいきいきと行われ
るとともに、互いの活動が尊重しあえる地域
■将来像
20
*10
コミュニティの活性化を目的に自治会連合会などを中心に組織された協議会。全市と地区(13)がある。
*11
Non-Profit Organizationの略で、非営利組織(団体)の意。公益性、非政府性、非営利性、自己統治性、自発性とともに、規約等をも
つ正式な組織を指す。
基本構想
基
本
構
想
〈地域のまちづくり〉
地域の成り立ちや特性を尊重した活動と、
市民や団体によるさまざまな範囲での活動が
協調した柔軟で重層的な地域
2.まちづくりの目標
将来像である「水と緑と太陽に恵まれた
ふれあい豊かな自立都市」を実現するために、
市民に身近な地域が豊かになることを重視し
てまちづくりを進めます。また、それぞれの
分野において地域づくりを支えるとともに、
成熟し自立した都市の形成をめざし、次の6
つを目標として総合的、横断的にまちづくり
を進めていきます。
● 互いに認めあい身近に豊かさを実感できるまち
● だれもが健康で生きがいをもって安心して暮らせるまち
● 人にやさしく自然と調和した秩序ある美しいまち
● 快適な生活環境につつまれた安全なまち
● いきいきと働ける魅力と活力あふれるまち
● 個性的で多様に学べる心豊かなまち
21
基
本
構
想
基本構想
第4章 人口と土地利用
1.将来人口
2.都市構造
平成22年(2010年)の将来人口は
(1)都市づくりにおける課題
33万人とします。
第1次の総合振興計画における将来都市像
本市は、首都圏の近郊住宅都市として、昭
では、増え続ける市民に対応する都市づくり
和 30 年代後半から急激な人口増加がはじま
が描かれ、第2次の総合振興計画においては、
り、昭和40年代後半まで急増し続けました。
県南東部地域100万人の中核都市にふさわしい
昭和50年代以降は社会増加も緩やかとなり、
都市づくりと都市の構成が描かれてきました。
近年では人口増加も自然増加を中心に推移し
第3次においては、これまでのまちづくり
ています。平成8年12月には30万人を超え、
を基礎にしながら、成熟し自立した越谷らし
平成 11 年1月1日現在 30 万5千人に達しま
い都市づくりと、業務核都市などとの連携に
した。
よる都市づくりの展開が求められています。
本計画期間における人口の見通しは、出生
※
具体的には、広域的な求心性をもった都市基
数が平成14年(2002年) ごろをピークにその
盤の整備と都市活動を支える流通業務機能や
後減少に転じ、反対に死亡数は高齢化の進展
防災機能の充実、さらに、越谷駅周辺地区な
とともに増加するものと予想されます。そし
どにおける中心市街地の再生・活性化が必要
※
て、平成23年(2011年) ごろに死亡数が出生
となっています。
数を上回り、自然増加がマイナスに転ずると
また、少子・高齢化や市民の多様なニーズ
予想されます。一方、社会増加は、今後の社
に対応した都市の形成が求められており、商
会経済情勢によって大きく左右されますが、
業振興、業務機能の充実などとあわせ、保
首都近郊に位置する本市の地理的条件から、
健・医療・福祉の連携や文化、レクリエーシ
緩やかながらも依然として社会増加は続くも
ョンの視点も組み込んだ複合的な都市づくり
のと予想されます。
の展開が必要となっています。
したがって、人口は引き続き増加傾向を示
し、平成22年(2010年)には、33万人に達す
るものと見込まれます。
(2)都市構造
これらの課題を踏まえ、本市の将来都市構
造を次の6つの柱により組み立てます。
第1に、東京都市圏北部の広域連携拠点
(業務核都市)として、さいたま新都心との連
携を引き続き強化するとともに、他の業務核
※
22
基本構想策定時(平成12年3月)での推計
基本構想
都市との連携を強化します。
基
本
構
想
第6に、水と緑のネットワークを形成する
ため、元荒川、大落古利根川などを水と緑の
第2に、高度な保健・医療・福祉機能や流
軸として整備を進め、都市基幹公園 *12、県民
通業務地区を中心とした集散機能、および広
健康福祉村のほか、主要な公園などを緑の拠
域的な災害への対応を可能とする防災機能な
点とし、大吉地区、レイクタウン地区内の大
どを強化します。
規模調節池などを親水拠点とします。
特に、しらこばと運動公園周辺においては
第3に、新たな本市の役割を見据えた土地
スポーツ・レクリエーション拠点として、広
利用にあわせ、首都圏の業務核都市を結ぶ核
域的利用に対応した機能の充実を進めます。
都市広域幹線道路や東埼玉道路、国道4号バ
イパスなどの骨格道路と国道463号や県道足
立越谷線などの幹線道路のネットワークを適
3.土地利用構想
切に構成します。
都市づくりの課題に対応し、望ましい都市
第4に、越谷駅周辺の行政機関および商業・
業務拠点と南越谷駅周辺の商業・業務拠点を
構造の実現に向け、土地利用構想を次のよう
にします。
魅力ある都心軸で結び、中心核を形成します。
また、レイクタウン地区においては、業務を
中心とした商業や住宅などの複合機能を整備
(1)土地利用の基本方針
し、流通業務拠点を含めた市東南部の副次核
地域の特性を生かしながら、土地利用の連
を形成します。さらに、西大袋地区において
続性をも考慮しつつ、都市環境と自然環境と
は、商業や行政、文化、住宅などの複合機能
の調和のとれた総合的・計画的な土地利用を
を整備し、埼玉県立大学の学術・医療拠点を
進めます。
含めた市北部地区の副次核を形成します。
なお、市街化区域への編入は、周辺の農業な
どと調和し、適正な土地利用を図れる区域で
第5に、越谷駅から増林地区にいたる中央
市街地の形成が確実に行われる場合とします。
都市軸においては、商業・業務や文化・スポ
ーツ・レクリエーションなどの諸機能の集積
を進め、都市アメニティの形成を図ります。
そのほか、各駅を起点として東西に伸びる沿
(2)土地利用構想
1)住宅地
道においては、商業機能や生活関連サービス
住宅系土地利用については、市民の定住志
機能を結びながら、魅力ある地区都市軸を形
向を支える魅力あふれる多様な住宅地の整備
成します。
に努め、低層住宅を主体とした良好な環境を
*12
越谷総合公園やしらこばと運動公園など大規模な公園。
23
基
本
構
想
基本構想
有する住宅地や、住宅を主としつつ日常生活
を支える店舗や中高層住宅等が立地する住宅
5)農 地
農業系土地利用については、農業振興地域
内の農用地の保全に努め農業生産機能の向上
地の形成を図ります。
また、中心核をはじめ、駅周辺の商業機能
と複合した住宅地の形成を図ります。
をめざします。
既存の集落においては、生活環境の向上と
自然環境と調和した景観の保全、整備を図り
2)商業地
ます。
商業系土地利用については、中心核におい
て、市並びに広域の中心的役割を担う魅力あ
ふれる商業・業務地の形成を図ります。
6)緑 地
緑地系土地利用については、市街地周辺部
また、各駅周辺においては、それぞれの地
の大規模公園や環境保全区域をはじめとする
域特性を生かし、市民生活に密着した商業地
公園・緑地がもつ環境保全機能 *14 やレクリエ
として整備・誘導および活性化を促進します。
ーション機能、並びに防災機能や景観形成機
さらに、越谷駅から北越谷駅にかけての旧日
能などの向上をめざし、その保全・整備を図
光街道沿いにおいては、その歴史的背景を生
ります。
かしながら身近な商業地の形成を図ります。
また、河川や用水路などの水辺空間を活用
し、公園・緑地などを結ぶ水と緑のネットワ
3)流通業務地
ークの形成を図ります。
流通業務系土地利用については、首都圏に
さらに、生産緑地をはじめとする既成市街
おける本市の広域的な位置づけを考慮し、流
地における農地については、都市施設の配置
通業務団地を中心とし都市活動を支える集散
を考慮しながら、環境共生の観点からも緑の
機能やストック機能
*13
をもつ流通業務地区の
オープンスペースとして維持・保全に努めます。
充実をめざします。
7)新複合拠点市街地
4)工業地
工業系土地利用については、広域的な交通
レイクタウン地区と西大袋地区においては、
中心核を補完し、都市機能を強化するため、
の利便性などを生かしつつ、周辺環境に配慮
広域的な交通の利便性の向上を図るととも
した工業系市街地の形成を図ります。また、
に、多様な機能を計画的に集積し、複合的な
市街地周辺地域において、新規工業地の形成
利用を進めます。
を図ります。
24
*13
ストック(stock)は「ためておくこと」や「ためてあるもの」の意であり、流通業務地区には市場や多数の倉庫があることから、災
害時における備蓄倉庫の役割を期待している。
*14
都市にうるおいある緑をもたらし、また、生物の生息環境を保全するなどの機能を指す。
基本構想
基
本
構
想
■土地利用構想図
25
基
本
構
想
基本構想
第5章 地区からのまちづくりの展開
1.地区からのまちづくりの展開
サービスのあり方や対象範囲を明確にし、市
民活動の拠点機能の強化に努めます。
身近な生活の場である地域においては、ま
ちづくりに対する市民の関心がますます高ま
っています。本市では、第2次総合振興計画
において地区別の将来像を基本構想に位置づ
(2)推進体制
市民と行政の協働によって地区のまちづく
け、市民主体のまちづくりを進めるために、
りを進めるため、これまで築いてきた体制を
コミュニティ推進協議会を地区ごとに設置し
受け継ぎながら、自主的、主体的な市民の活
てきました。
動と協力するなど地区と行政の組織を強化し、
第3次総合振興計画においては、地域にお
地域づくりの推進体制を確立していきます。
ける市民の自主的、主体的な取り組みをさら
に重視し、地区からのまちづくりを積極的に
展開していきます。
(1)地区の区域
地区からのまちづくりは、コミュニティ区
*15
地区別将来像は、地区ごとの「まちづくり
会議」において市民が自ら描いた「地区の将
来像」に係わる提言をもとにまとめたもので
域(公民館区) を基本的な単位として進めます
す。地区からのまちづくりを具体的に進める
が、市民の意向を踏まえながら生活や活動の
にあたっては、この「地区の将来像」をもと
範囲を考慮し、適正で柔軟な圏域を設定して
にまちづくりの計画を策定し、これらの実現
展開します。また、市民の活動を支える行政
に向けた取り組みを行っていきます。
*15
26
2.地区別将来像
コミュニティ区域(公民館区)は、地区コミュニティ推進協議会の範囲を指す。
基本構想
基
本
構
想
■コミュニティ区域図
27
基
本
構
想
基本構想
【桜井地区の将来像】
∼ 憩える自然につつまれた、住みよいふれあいのまち桜井 ∼
1)地区の現況と課題
地域社会と学校が連携し、子どもを育てる
るため、宅地開発の規制、空閑地の適正な管
人々が子どものしつけ方などを育児経験者か
理、街並み景観条例の策定や市民トラスト運
ら聞くことができる交流の場や、子どものケ
動 *16 による屋敷林の保存など、市民と行政が
アができる施設の整備が求められています。
一体となって環境を守ることが期待されてい
また、隣近所とのつきあいが希薄な青年や地
ます。また、だれもが憩える緑の多い公園の
域とのふれあいが少ないお年寄りも多くなり
ほか、樹木バンクの整備や自然や歴史の拠点
つつあり、どの世代においても地域のなかの
を結んだ遊歩道、生物が生息できる水辺空間
身近な交流が大切になってきています。さら
の創造などが望まれています。
に、新しく移り住んできた人にも自治会へ参
貴重な伝統文化である獅子舞などは、多く
加してもらうため、自治会の役割を啓発する
の人に観てもらえるような工夫をし、地域と
とともに、魅力ある催しを行うなどの対策を
行政が協力して継承に努めることが望まれて
講じる必要があります。
います。
地区には原風景である屋敷林が残されてい
2)まちづくりの目標
○ 屋敷林を保存してふるさとの継承
○ 獅子舞などの伝統芸能を受け継ぐ文化のまちづくり
○ 生きた自然のある親水空間の創出
○ マナーを守り清潔で美しい環境づくり
○ 暮らしに身近な自治会づくり
*16
28
住民の自発的組織によって地球環境の改善を進めるもので、植樹や生け垣再生、地域景観保全、古い建造物の復元、公園や遊歩道づ
くりなどの活動が行われている。
基本構想
基
本
構
想
3)まちづくりの方向
<重点として取り組む項目>
<大切にしたい個性特徴>
(1)桜井地区の原風景である屋敷林の保存
どの規制を行う。
を進める。
(2)獅子舞などの貴重な伝統文化を大切に
し、次世代へ継承していく。
(3)緑豊かな河川、そこに生息する動植物
など、かけがえのない環境を大切にし、
桜井地区の特徴ある親水空間やビオトー
プ
*17
(1)ペット公害やポイ捨て、産業廃棄物な
をつくり出す。そのため、家庭雑排
(2)自治会などへの参加意識が薄れてきて
おり、対策を講じる必要がある。
(3)だれでもが憩える緑の多い公園の整備
を行う。
(4)子どものケアができる施設や世代を超
えてふれあえる場をつくる。
水などの改善に地域として努める。
▲地域の緑の保全や整備、環境に配慮した暮らしの普及・啓発をめざす「きれいな桜井・環
境フェスタ」
*17
biotope動植物の生息空間を意味する。
29
基
本
構
想
基本構想
【新方地区の将来像】
∼ 自然を生かし、安心して住めるふれあいのまち新方 ∼
1)地区の現況と課題
地域には働く場が少なく、若者が減少して
す。また、県道平方東京線の整備に対する市
おり、農業従事者の高齢化が進んでいます。
民の期待は大きく、早期実現に向けた地域と
また、青年団、消防団、自治会などの地域活
行政の話し合う場が求められています。
逆川通りやキャンベルタウン野鳥の森、大
動に若い時から参加する人が減りつつあり、
地域における自主防災体制などが不安となっ
吉調節池は市民の憩いの場としてよく利用さ
ています。一方、くすのき荘での会食サービ
れており、古利根川や新方川にも緑道を整備
スやスポーツなどの活動は盛んで、コスモス
して水辺環境のネットワークをつくることが
フェスタなども協力体制が充実しています。
望まれています。また、水田に生物が生息で
昔から講が盛んであり、普段から親睦を深
きるよう環境保全型農業の推進などが求めら
めていることから、皆が顔見知りであるので
れています。
犯罪が少なく、水田や屋敷林の残る良い環境
虫追いは400年の歴史があり、地域を代表
と相まって住みよいところと考えられていま
する伝統行事となっています。他にも地域に
す。しかし、近年ではごみの不法投棄やペッ
伝承される祭礼があり、これからも若い世代
ト公害、用水路の水質汚濁が進み、条例など
に受け継いでいく必要があります。
による規制や下水道の整備が望まれていま
2)まちづくりの目標
○ 自然に親しめる緑のネットワークづくり
○ 虫追い、お神楽などの伝統文化の継承
○ 行政と市民が話し合って進める道路整備
○ モラルを守ってごみのないまちづくり
○ 災害もみんなで乗り越えられるふれあいあふれるコミュニティづくり
○ ゆったりとした環境を残してふるさとの継承
30
基本構想
3)まちづくりの方向
<大切にしたい個性特徴>
基
本
構
想
<重点として取り組む項目>
(1)古利根川、新方川などの緑道および散
歩道の整備を行い、自然とふれあう空間
(1)県道平方東京線や地区幹線道路の整備
を促進する。
ふん
(2)犬の糞などの後始末を徹底するように
と憩いの場を創出する。
(2)虫追い、お神楽に代表される地域に伝
承される文化を継承する。
モラルの向上を図る。
(3)浸水などの防災対策の向上、災害時に
おける危機管理に対応できる地域コミュ
ニティをつくりあげる。
(4)ゆったりとした住みよい住環境を維持
する。
▲休耕田を地域に開放し、季節の風物詩として多くの人でにぎわう「コスモスフェスタ I N
こしがや」
31
基
本
構
想
基本構想
【増林地区の将来像】
∼ 人と自然のマッチしたユートピア、総意で築く増林 ∼
1)地区の現況と課題
花田・東越谷地区の人口増加にともなって
が求められています。利用時間などを工夫し、
保育需要が高まっており、保育機能や子育て
生涯学習、スポーツ・レクリエーションへの青
支援などの充実が求められています。また、
年層の参加を促すことも必要とされています。
子どもたちが自然に親しめる環境を保全する
農村部においては、生活排水の対応や道
ことや、外で遊べる環境の整備が望まれてい
路・公園などの基盤整備、公共交通機関の充
ます。青年にとって魅力のある地域づくりと
実など都市的な利便性と快適性が求められて
して、自治会加入の促進や婦人会、コミュニ
います。その一方で、自然環境や神社仏閣が
ティ推進協議会などの団体活動をさらに工夫
残る環境は大切であり、特に農地の保全につ
し、地域活動の活性化を図る必要があります。
いては、環境保全や景観の面からも重要なも
また、お年寄りの方や障害のある方などの災
のと考えられています。元荒川や新方川の河
害弱者対策や介護問題も、行政との連携によ
川沿いの緑道は市民に親しまれており、貴重
って地域で支えあう互助システムをつくるこ
な緑地空間や憩いの場として、堤防の改修・
とが求められています。
整備とあわせて、さらに延伸を図ることが望
地区には公共施設が多く設置されています
まれています。
が、さらに多様な施設の充実とその有効利用
2)まちづくりの目標
○ 多様な施設の更なる充実
○ 元荒川等の緑のネットワークづくり
○ 自然環境や神社仏閣の保全
○ 遊び場としての自然環境の活用
○ 子育て環境や保育機能の充実
○ 地域と行政の協力による介護支援体制の確立
○ 地区内の各種団体活動の活性化
○ 農村部における生活環境の整備・充実
32
基本構想
基
本
構
想
3)まちづくりの方向
<重点として取り組む項目>
<大切にしたい個性特徴>
(1)多様な公共施設をさらに整備充実して
(1)子どもたちが自然に親しめる環境を保
全するとともに、外遊びできる場を整備
いく。
(2)元荒川・新方川の堤防の改修とあわせ
て、河川沿いの緑道をさらに延伸するな
する。
(2)保育ニーズに対応し、サービス内容の
充実を図る。また、幼稚園の時間延長を
ど充実していく。
(3)農村部の自然環境や神社仏閣などを保
全するための対策を講じる。
要望していく。
(3)高齢者・障害者の介護を行政も地域も
みんなで支えていく。
(4)自治会・婦人会・コミュニティ推進協
議会などの地域の団体のあり方をさらに
工夫していく。
(5)農村部における生活排水の対応等、生
活するうえでの環境づくりを進める。
▲自然豊かな郷土を歩き、健康づくりやコミュニティづくりに貢献する「さわやかウォーキ
ング」
33
基
本
構
想
基本構想
【大袋地区の将来像】
∼ 梅の香と、人の輪ひろがる、やすらぎのまち大袋 ∼
1)地区の現況と課題
子どもたちには自然とふれあうことができ
地区には、水田や屋敷林などの自然が残さ
たりお年寄りから身近な歴史を学べる環境
れており、それらを保全するとともに、農業
が、青年・壮年層には交流を通じてネットワ
を地域ぐるみで支えていく仕組みづくりなど
ークをつくって地域活動の担い手となること
を考えていく必要があります。また、商店街
が求められています。また、高齢者には、地
の振興や医療機関の充実が望まれています。
区内の働く場の確保や介護保険制度に備えた
さらに、歩道や新たな橋りょう、公園や緑
地区で支えあう仕組みづくりが必要となって
道のネットワーク、鉄道高架の延伸や駅周辺
います。さらに、子育て支援として、学童保
などの都市基盤を、弱者対応の設備が整った
育の充実や集まって交流できる場の設置が求
公共施設として整備することが求められてい
められています。そのため、学校の空き教室
ます。
などの施設開放、公民館の複合施設への建て
地区の誇りとしたい四季の路や鴨場周辺の
替えや集会施設の有効利用、多目的なスポー
景観を今後とも大切にし、また、将来に向け
ツ施設の整備など、市民の交流の場づくりが
てまちの歴史と文化を継承していくことが望
期待されています。
まれています。
2)まちづくりの目標
○ 公園、道路、緑道を結んで緑のネットワークづくり
○ 鴨場など地区の特徴ある自然の保全
○ 世代交流で歴史、文化の継承
○ 大袋駅周辺を整備してまちの中心核づくり
○ いざという時頼れる医療機関の充実
○ 防災道路としての健康福祉村大袋線の延伸と橋りょうの整備
○ 公民館など公共施設の新設や有効活用で交流の場づくり
34
基本構想
基
本
構
想
3)まちづくりの方向
<重点として取り組む項目>
<大切にしたい個性特徴>
(1)広い空間の公園と幹線道路の緑、元荒
(1)大袋駅周辺の交通環境の整備を図る。
川の緑道を結びつけて緑のネットワーク
(2)医療機関の充実を図る。
を整備する。
(3)健康福祉村大袋線の延伸とそれにとも
(2)四季の路や鴨場周辺の自然環境の保全
なう橋りょうの整備を図る。
(4)公民館の建て替えや集会施設の有効利
をする。
(3)お祭りや大袋の昔の話をお年寄りから
用、スポーツ施設の整備を行う。
聞く場を設ける。
▲古くからの梅の名所を今に残そうと、多くの人でにぎわう「梅林公園梅まつり」
35
基
本
構
想
基本構想
【荻島地区の将来像】
∼ 利便性が高く、緑豊かな活力のある地域づくり ∼
1)地区の現況と課題
地区内には地域のつながりを支える仕組み
が大切に残されているなか、新しく移り住ん
内を東西と南北に走る都市計画道路は、地区
に配慮した整備が望まれています。
できた住民や、世代を超えた人たちとの「ふ
農業を守っていくことが切に望まれている
れあい」の場づくりが求められています。そ
なか、後継者の不足が心配されており、数少
のために、自治会などを中心とした取り組み
ない専業農家を中心に連携して魅力づくりを
が必要であり、子どもたちやお年寄りを含め
考え、農地の保全を地区全体で支えていく必
て、その活動を支える公民館の新築が望まれ
要があります。
ています。
神社仏閣には文化財も多く、さまざまなお
また、地区内には医療施設や郵便局などの
祭りが行われており、獅子舞やお囃子などの
生活に必要な施設が身近になく、多くの住民
伝統芸能は小学校などで受け継ぐ努力が行わ
が不便を感じています。不法投棄も多く、環
れていますが、機会が十分でなく、存続が心
境改善の対策を考える必要があります。地区
配されています。
2)まちづくりの目標
○ だれもが参加し、地域に愛着のもてる交流づくり
○ 魅力ある農業とそれを守る人々がいきいきと活動する仕組みづくり
○ お祭りや伝統芸能を後世に伝える人づくりをとおした豊かな地域づくり
○ 生活を支えるための機能が充実した、快適な環境づくり
○ まちづくりを支える道路を整備し、主要道路をネットワーク化
○ 地域活動の活性や新たな参加を呼ぶ魅力ある公民館づくり
36
基本構想
基
本
構
想
3)まちづくりの方向
<重点として取り組む項目>
<大切にしたい個性特徴>
(1)昔からある講の集まりを大切にし、新
(1)医療機関や保育所、郵便局、駐在所な
しい住民にも積極的に働きかけて地域の
どの生活を支える施設の整備やあり方に
交流を活発にする。
ついて検討する。
(2)農業の魅力づくりを考え、地区の農業
を守り、育てるようにする。
(2)都市計画道路など、主要道路の体系的
な整備を図る。
(3)地域のつながりを支える伝統芸能や神
(3)公民館を新築して、公民館活動に子ど
社仏閣のお祭りなどを大切にし、それら
もからお年寄りまで参加するような、魅
が受け継がれるよう地域全体での取り組
力ある利用しやすい公民館づくりを行う。
みを考える。
▲地域文化活動の振興と地域コミュニティの向上を図った「伝統文化・人と自然がふれあう
荻島まつり」
37
基
本
構
想
基本構想
【出羽地区の将来像】
∼ 自然と文化の調和のとれた、心豊かなまちづくり ∼
1)地区の現況と課題
子どもが安心して外で遊べず、子ども同士
の交流が減少しているため、子ども会の見直
動の充実、浸水対策、公共下水道の整備促進
などが求められています。
しや児童館、学童保育の設置が望まれていま
後継者のいない農地は、その有効利用を考
す。また、西体育館や出羽公園は、スポーツ
える必要があります。幹線道路の整備とあわ
や健康増進、交流の場となっていますが、子
せて、歩行者が安心できる道路の整備、バイ
育てをする人々の交流の場、青年・壮年層が
パス沿道の環境整備、J R 武蔵野線の新駅設
集まる場、お年寄りの方が身近に楽しく集え
置が望まれています。路線バスや身近な小売
る場として、学校施設の活用や公民館の多機
店の充実など、お年寄りの方にやさしいまち
能化が求められています。また、近所づきあ
づくりが求められています。
いを大切にしながら、全市的にボランティア
出羽地区の地名の由来である出羽堀を、昔
活動ができる仕組みづくりが必要となってい
からの雰囲気を残した親水空間として整備を
ます。
進めるとともに、地域の伝統的な自然や文化
また、快適な環境の保全や、リサイクル活
を大切にしたまちづくりが望まれています。
2)まちづくりの目標
○ 出羽堀の歴史を受け継ぐ水辺空間の創出
○ 運動や遊びの場を大切にして地域のシンボルづくり
○ 歩行者にやさしく機能的な道路づくりと路線バスの充実
○ 児童館などの安心して子どもが自由に遊べる場の整備
○ 利便性にすぐれた多機能な公民館の整備
○ 地区内にJR武蔵野線新駅の設置を促進
38
基本構想
基
本
構
想
3)まちづくりの方向
<重点として取り組む項目>
<大切にしたい個性特徴>
(1)出羽堀の歴史的価値を大切にして、水
路とその周辺の整備を進める。
(2)運動や遊びの場を地域のシンボルとし
て大事にする。
(1)安心して歩行と通行のできる機能的な
道路の整備と路線バスの充実を進める。
(2)児童館などの子どもが外で安心して自
由に遊べる場所をつくる。
(3)学校の空き教室の利用を検討し、また
公民館については利用のしやすい施設整
備を進めていく。
(4)地区内に JR 武蔵野線新駅の設置を促
進する。
▲地域で育てられた4万6,000本ものチューリップが咲いた「出羽チューリップコミュニテ
ィフェスタ」
39
基
本
構
想
基本構想
【蒲生地区の将来像】
∼ 活気にあふれた清潔で緑豊かな、美しい言葉のある街づくりをめざして ∼
1)地区の現況と課題
市内でも比較的人口密度の高い市街地が形
道路の段差解消など、人にやさしい生活環境
成されており、一部が他の地区に分断されて
の整備を進めるとともに、介護支援組識の育
いる状況にあります。
成など互いに支えあう地域互助の仕組みづく
情操教育の一環として子どもが自然に親し
りが求められています。
む場や相談できる場を設け、リーダーの育成
生活環境については、綾瀬川沿い付近の旧
を含めて子ども同士が遊びや交流をするなか
日光街道や屋敷林を保全し、地域の貴重な歴
で成長し、
育つ環境づくりが求められています。
史的景観を残すことが求められています。ま
手づくりの新しい祭りを活発にしながら、
た、新越谷駅と南越谷駅の乗り換え施設や、
失われつつある祭礼などを子どもや若者に伝
蒲生駅前に人が憩える空間を整備するなど、
承して、若い人や新しく移り住んだ人も参加
駅周辺の活性化や新たな公共施設の整備が望
しやすい雰囲気をつくるなどのコミュニティ
まれています。さらに、用水と一体となった
づくりを進めていくことが望まれています。
緑道を整備するなど、お年寄りが憩える場の
また、地域における保健医療施設の整備や
整備が求められています。
2)まちづくりの目標
○ 公共施設の整備を促進し、地区の個性化の実現
○ 歩道などの段差の解消、福祉医療や憩いの場の設置による人にやさしい
まちづくり
○ 市民の力により祭礼、屋敷林、旧日光街道の歴史的景観の保存
○ 子ども同士で遊びや交流をするなかで、成長し育つ環境づくり
○ 地域活動を豊かにし、互いに支え合う地域互助の仕組みづくり
○ 駅乗り換え施設の整備、駅前の人が憩える公園等の整備による駅周辺の
魅力づくり
40
基本構想
基
本
構
想
3)まちづくりの方向
<重点として取り組む項目>
<大切にしたい個性特徴>
(1)公共用地の取得により公共施設の整備
を促進し、地区の個性化を図る。
(1)自然や土と親しむ場や子どもが自ら抱
える問題を相談できる場を設け、リーダ
(2)用水と一体となった緑道と歩道の整備
ーの育成など、子ども同士が遊びや交流
とその段差の解消、お年寄りが憩える場
をするなかで、成長し育つ環境づくりを
の設置などにより、人にやさしいまちを
めざす。
(2)地域保健医療施設の設置や道路の段差
実現する。
(3)失われつつある祭礼などを子どもや若
解消などで人にやさしい生活環境の整備
者に伝承するとともに、旧日光街道や屋
を進めるとともに、介護支援組織の育成
敷林を保全し、地域の貴重な歴史的景観
など互いに支え合う地域互助の仕組みづ
を残すよう努める。
くりをめざす。
(3)緑道とネットワークで結びついた、お
年寄りが気楽に立ち寄れる憩いの場を設
置する。
(4)新越谷駅と南越谷駅に乗り換え施設を
整備、そして蒲生駅前には人が憩える公園
やベンチを整備し、駅周辺を活性化させる。
▲商店街に花を植え、通行する方や買い物客の心を和ます「商店街の活性化応援事業」
41
基
本
構
想
基本構想
【川柳地区の将来像】
∼ 伸びゆくまち川柳、人と緑のハーモニー ∼
1)地区の現況と課題
子育てによい自然環境を守るため、水田や
老朽化した教育施設は、防災性にすぐれ、
屋敷林などの地区の財産を残していく仕組み
人にやさしい建物にすることや、例えばレイ
が必要となっています。また、ごみの不法投
クタウン地区内への大学の誘致などにより文
棄対策を講じて、広々とした自然が残る住み
教地区を形成することの意見があります。ま
よい環境を保全していくことが求められてい
た、保健や高齢者福祉などの機能をもった複
ます。近所づきあいは良く、スポーツ活動も
合的に利用できる施設など、地域の拠点づく
盛んであり、元気なお年寄りが多いが、コミ
りが求められているとともに、安心して身近
ュニティの中核になるべき若い人材が育って
にかかれる医療施設の充実が望まれていま
いないため、生涯学習講座や夏祭りなどの地
す。さらに、浸水や汚水対策として、市街化
域交流を図る催しものを開催する際には、さ
調整区域の公共下水道整備の検討が求められ
まざまな年代の人たちが参加できる仕組みを
ています。
考える必要があります。
2)まちづくりの目標
○ 水田や屋敷林を保全して自然財産を継承
○ 近所仲良く住み良いまちづくり
○ 将来を見据えた教育施設の改善を行い、文教地区の形成を推進
○ 地域の文化を育てる複合施設の整備
○ 身近な環境の保全による清潔なまちづくり
○ 身近な医療施設の充実
○ 区画整理などを活用した排水路や公共下水道などの整備
42
基本構想
基
本
構
想
3)まちづくりの方向
<重点として取り組む項目>
<大切にしたい個性特徴>
(1)広々とした自然が残る住み良いところ
であり、水田や屋敷林など自然の財産を
(1)地域の文化交流に貢献できる複合的な
施設を整備する。
(2)家の周りだけでなく、地区全体のごみ
残す仕組みを考える。
(2)近所づきあいの良さを保ち、住み良い
の不法投棄対策を考える。
(3)安心して身近にかかれる医療施設の充
まちをつくる。
(3)老朽化した教育施設を改善する際には
実を図る。
防災や人にやさしい建物といった視点か
(4)浸水・汚水対策として、排水路・公共
ら取り組み、あわせて文教地区の形成推
下水道等の整備を市街化調整区域も含め
進を図る。
て区画整理などを利用し促進する。
▲災害時における避難方法や防災意識の高揚、地区内防災体制の確立をめざす「川柳地区防
災訓練」
43
基
本
構
想
基本構想
【大相模地区の将来像】
∼ ふれあい豊かな自然と歴史につつまれた安全で住みよい都市をめざして ∼
1)地区の現況と課題
共働きの増加や核家族化の進展によって、
地域と子どもたちとの関わりが薄くなってい
ることから、子どもが活発に遊び、学び、安
が狭いため、都市計画道路の早期整備と人に
やさしい生活道路の確保が望まれています。
さらに、レイクタウン整備事業を推進し、
心して子育てのできる地域づくりが望まれて
ゆとりある新市街地を形成するとともに、事
います。また、スポーツが盛んであるなど地
業の進捗状況を適確に周知することが求めら
域のつながりの強さを生かして、今後さらに
れています。元荒川緑道などは地域住民の憩
世代を越えて交流できる仕組みが求められて
いの場となっており、公園・道路などを含め
います。さらに、会食サービスなどの盛んな
たネットワークづくりが望まれています。ま
ボランティア活動を中心に、一人でも多くの
た、スポーツ施設や老人福祉センターなどの
地域住民の活力を地域活動に生かしていくこ
整備や、公民館機能の充実と施設の利用手続
とが期待されています。
きの簡素化が望まれています。
防犯・防災の面では、安心して生活できる
「不動尊」は地域の歴史・文化のシンボル
よう体制の強化が望まれています。大相模地
として、「大相模まつり」は地域連携のイベ
区は、全体に排水の流れが悪いため、水害の
ントとして親しまれており、これらを通じて
危険性が高く早急な対応が求められていま
コミュニティ意識を醸成していくことが期待
す。また、地域全体に交通量が多く生活道路
されています。
2)まちづくりの目標
○ 元荒川等の緑の公園・道路等のネットワークづくり
○ 不動尊や大相模まつり等のふるさとづくりの継承
○ 世代間交流、ボランティアの輪づくりなど地域活動の活性化
○ 安全に暮らすための中川河川改修の促進
○ 土地区画整理事業等を視野に入れた、人にやさしく緑に配慮した道路網
や排水路などの基盤づくり
○ 防犯・防災体制の強化等によるみんなで進める安心できる地域づくり
○ レイクタウン事業の推進と適確な情報の提供
○ 公共施設等の充実と利用手続きの簡素化等の仕組みづくり
44
基本構想
基
本
構
想
3)まちづくりの方向
<重点として取り組む項目>
<大切にしたい個性特徴>
(1)元荒川をはじめとする緑道の整備を進
めるとともに、周辺に公園や休憩場所を
配置して、子どもからお年寄りまでが憩
(1)中川の河川改修を早急に進め、治水上
の安全性を高める。
(2)土地区画整理事業等を視野に入れつつ、
える緑のネットワークを創造していく。
人にやさしく緑に配慮した道路や排水等
また、利用者のモラルの向上を図る。
を計画的に整備する。
(2)地域のシンボルである「不動尊」や地
(3)通学路、主要生活道路の安全性を高め
域住民が一体となって開催される「大相
るとともに、地域の防犯・防災体制を強
模まつり」等を大切にし、歴史・伝統文
化する。
化やコミュニティを大切にする心をはぐ
(4)レイクタウン事業を推進し、ゆとりあ
る新しいまちを実現する。また、レイク
くむ。
(3)PTAのOBを母体としたボランティア
活動等を中心に、市と協力してボランテ
ィアの輪を広げる。また、世代間交流を
タウン事業の進捗状況を適宜住民に公表
し、開かれたまちづくりをする。
(5)医療施設等の整備促進を図るとともに、
促進する仕組みづくりを行うとともに、
公民館を多機能にするなど地域の公共施
一人でも多くの地域住民の活力を地域活
設を充実する。また、地元の人が公共施
動に生かしていく。
設を簡単に利用できる仕組みをつくる。
▲地区の子どもたちの健やかな成長を願い、鯉のぼりを大空高くあげる「不動橋こいのぼり
フェスティバル」
45
基
本
構
想
基本構想
【大沢地区の将来像】
∼ 緑と歴史につつまれた、活力とふれあいのまち大沢 ∼
1)地区の現況と課題
核家族や共働きの人が増えているなど、子
の話し合いが求められています。旧日光街道
育てをめぐる環境が変化しており、子育てに
沿いの商店街は買物環境の改善が求められて
関する情報や幼児期の子どもを預けられる機
おり、北越谷駅東口の再開発とあわせて、利
会や制度の充実が望まれています。また、子
便性の向上が期待されています。逆川緑道や
ども会や自治会などを中心とした地域の活動
キャンベルタウン公園は多くの人に利用され
を大切に考えており、若い人同士が交流する
ていますが、利用者のモラルの向上が求めら
場も望まれています。ひとり暮らしのお年寄
れています。
りの生活や介護に関する取り組みは行われて
香取神社や八坂神社は地区の歴史を語るも
いますが、地域全体で支えるような体制が必
のとして大切にされており、八坂神社の祭礼
要となっています。働きたいと思っているお
(天王様)などのお祭りをこれからも地域の
年寄りの方もたくさんおり、活動に参加しや
つながりとして受け継いでいくことが期待さ
すい体制、環境づくりが求められています。
れています。
第一体育館周辺の整備に対する計画づくり
2)まちづくりの目標
○ 逆川緑道やキャンベルタウン公園を中心とした緑と憩いの場所づくり
○ 地区の神社の歴史、人のつながりを支えるお祭りの継承
○ 第一体育館周辺の拠点づくりによる地区の魅力づくり
○ 子ども会活動の活性化を支える地域の体制づくり
○ 安全で快適な交通環境が整備された、人にやさしい道路づくり
○ 若者の参加と親しい近所づきあいによる、ふれあいあふれる地域づくり
○ だれもが安心して暮らせる、医療や介護の不安のない地域の連携づくり
○ 再開発の推進による快適で利便性の高い北越谷駅東口のまちづくり
46
基本構想
3)まちづくりの方向
基
本
構
想
(3)子ども会の役割を見直し、子ども会の
<大切にしたい個性特徴>
加入者を増やすとともに、活動を充実さ
(1)逆川緑道やキャンベルタウン公園は管
理を充実し、みんなが安心して利用でき
せる。
(4)交通安全の向上を図り人にやさしい道
路づくりを進める。
る憩いの場とする。
(2)香取神社や八坂神社の歴史を語り継ぎ、
(5)近所づきあいがよいところを大切にし
八坂神社の祭礼(天王様)を地域のつな
て、新しい住民とも何かのときには助け
がりとして受け継いでいく。
あえるような地域づくりを行う。
(6)ひとり暮らしのお年寄りの生活や介護
<重点として取り組む項目>
(1)第一体育館周辺に地域の意見が反映さ
れたコミュニティや福祉の機能を備えた
複合施設などを建設する。
(2)救急医療体制が不安のないものになる
について、地域で支えるような工夫をし、
安心して暮らせるようにする。
(7)北越谷駅東口の再開発にあたっては、
利便性を考慮した魅力あるまちづくりを
行う。
ように充実させる。
▲遊びながら地域を再確認し、子どもから高齢者まで世代を越えて交流を深める「大沢ふれ
あいまつり」
47
基
本
構
想
基本構想
【北越谷地区の将来像】
∼ 愛してますか北越谷、心ふれあうまちづくり ∼
1)地区の現況と課題
核家族化、あるいは両親が共働きしている
生活環境としては、放置自転車やごみのポ
家族が増え、子どもにとっての家庭環境が変
イ捨てが懸念されていますが、リサイクルや
化しています。子ども会については、それを
清掃活動、防災・防犯活動は、各市民団体を
支える親や自治会などとの関係も含めて見直
中心として進められています。また、北越谷
しが必要となっています。また、ひとり暮ら
駅周辺の土地活用とあわせた商店街の活性化
しのお年寄りの数も増え、安心して生活でき、
や、都市計画道路と地区の内外を連絡する道
地域活動へ参加できる環境が求められていま
路の整備を住民と話しあいながら進めること
す。青年、壮年層を含め、新しく移り住んで
が求められています。
きた住民とのつながりをもち、地域活動への
元荒川沿いの桜並木は、地区のみんなが大
参加の工夫が必要になっています。文教大学
切に思っており、桜祭りが毎年盛大に行われ
生も、地域の活性化のために期待されていま
ています。稲荷神社のお祭りも住民の交流の
す。
場として受け継がれています。
2)まちづくりの目標
○ 元荒川と桜並木に抱かれた自然に憩えるまちづくり
○ 活発な活動を支える施設の改善と有効活用
○ さまざまな人が地域活動やお祭りに参加するふるさとづくり
○ 子どもがいきいきとし、お年寄りが安心して暮らせる地域づくり
○ 放置自転車、放置自動車対策の徹底
○ みんなに愛される商店街と、北越谷駅西口のまちづくり
48
基本構想
基
本
構
想
3)まちづくりの方向
<重点として取り組む項目>
<大切にしたい個性特徴>
(1)北越谷地区の財産である桜並木は、地
(1)近所づきあいを大切にし、新しく移り
区のみんなで大切にし、桜祭りの時期に
住んできた人たちとのつながりがさらに
はみんなが楽しめるようなルールづくり
深まるような工夫をして、安心して暮ら
を行う。
せる地域をつくる。
(2)各集会所の改善や公民館などの有効活
用を図り、また、学校の空き教室の利用
も検討し、世代間交流やコミュニティ活
(2)子ども会が自主性をもって活動できるよ
うな環境づくりに地域ぐるみで取り組む。
(3)放置自転車、放置自動車、ごみのポイ
捨てをなくすような取り組みを工夫する。
動を充実させる。
(3)「北越谷祭り」などの地区のイベント
(4)北越谷駅西口は、東口の再開発とも整
をさらに充実させて、だれもがふれあえ
合性がとれるような、有効な土地活用の
る交流の場を工夫する。
計画づくりを行う。
▲“さくら”による商店街の活性化や住民相互の交流を図る「きたこし・さくらフェスタ」
49
基
本
構
想
基本構想
【越ヶ谷地区の将来像】
∼ 活力ある商店街と調和のとれた中心市街地の形成をめざして ∼
1)地区の現況と課題
越ヶ谷地区は、他の地区にも増して子ども
い駅前にするためには、東口の再開発事業や
の減少傾向が続いていますが、今後さらに子
西口の土地区画整理事業が重要な課題であ
ども会への加入を促進し、活動の活性化を図
り、あわせて、大型店と小売店が共存する、
ることが求められています。また、お年寄り
にぎわいのある街にすることが望まれていま
や障害のある方が憩えるような施設を身近に
す。また、旧日光街道に沿った蔵づくりなど
つくることや、世代間交流ができる場を整備
の街並みを活用するなど、特色のある地域振
することが望まれています。
興策が求められています。
地域活動では、新しい住民の自治会への加
元荒川より西側地区には避難場所や公園が
入が少ない傾向にあるため、地域社会への参
少なく、防災面で不安が残るため、今後、防
加機会を促進する意義からも、自治会への加
災体制を強化することが必要となっています。
入を促す仕組みづくりが必要となっていま
また、元荒川、逆川の水辺環境や久伊豆神
す。また、行政と市民の連携による資源回収
社、天嶽寺の緑は、貴重な財産として市民に
などのリサイクル活動について、相互協力を
親しまれており、今後とも環境保全や整備、
さらに深めていく必要があります。
充実を進めることが望まれています。
越谷駅周辺を「市の中心」としてふさわし
2)まちづくりの目標
○ 緑豊かな久伊豆神社等のふるさとの継承
○ 街並みを生かした旧街道の活性化
○ 元荒川等の水辺環境の充実
○ 避難場所の確保と防災体制の強化
○ 越谷市の中心にふさわしいまちづくり
○ 子ども会への加入促進と活動の活性化
○ 自治会へ加入する仕組みづくり
○ 資源回収・リサイクルの徹底
○ 高齢者が外出できる仕組みづくりと施設の整備・充実
50
基本構想
基
本
構
想
3)まちづくりの方向
<重点として取り組む項目>
<大切にしたい個性特徴>
(1)緑豊かな久伊豆神社周辺を大切にする。
(2)街並みを整備する等の旧日光街道の活
に多く確保し、消防団を充実するととも
に、防災倉庫等を整備し身近な防災体制
性化策を講じる。
(3)元荒川や逆川の水辺の環境をさらに充
実する。
(1)避難場所や公園を特に元荒川より西側
を強化する。
(2)越谷市の中心地としてふさわしい駅前
にするために再開発・区画整理を進める。
(3)子ども会への加入を促進するとともに、
子ども会が活発になるように努める。
(4)自治会と市と地域住民との関係を強化
し、新しい店舗や集合住宅の人が自治会
に加入するような仕組みをつくる。
(5)市民の意識を高め、資源回収・リサイ
クルを徹底する。
(6)高齢者が外出できる仕組みづくりと憩
いの場となる施設の充実を図る。
▲地域の連帯性の向上と世代間交流や地域の自然環境、生活環境を向上させる「越ヶ谷コミ
協まつり」
51
基
本
構
想
基本構想
【南越谷地区の将来像】
∼ 心のふれあいと快適な自然環境に恵まれた近代的なまち南越谷 ∼
1)地区の現況と課題
交通の利便性と大きな病院が立地する医療
生活環境においては、駅周辺の路上駐車や
体制に恵まれ、屋敷林が残る静かで安全な住
放置自転車、ごみのポイ捨てなどに関する取
宅地が形成されています。
り締まりの強化とともに、市民のモラルの向
子どもの遊ぶ環境が変化していることから、
上が求められています。また、公園の植裁や
学校と地域が協力し、子どもたちが自立的に
幹線道路の整備のほか、駅周辺の商店街の活
育つ環境と活動の場を豊かにしていくことが
性化や防災機能の充実を図ることが求められ
必要となっています。自治会などのコミュニ
ています。さらに、スポーツ施設などの整備
ティ活動やリサイクルなどの環境美化活動が
のため、新たな用地の確保や施設を整備し、
活発に行われているなか、ボランティアのリ
利用に関しては地域住民や利用者と協議し決
ーダーの育成などを市民と行政が協力して進
めていくことが求められています。
めることや、市民の参加できる機会を拡大す
また、歴史を物語る出羽堀を活用するとと
ることが期待されています。さらに、各世代
もに、南越谷阿波踊りや地域に残る伝承祭な
がもつ知識やノウハウの交流が求められてお
どを継承し、地域の誇れるものをつくりだす
り、その拠点として、福祉や防災機能を備え
ことが望まれています。
た大型公民館の建設が強く望まれています。
2)まちづくりの目標
○ 各世代が活動でき、福祉や防災機能等を備えた大型公民館の早期建設
○ 人のにぎわいと自然の共存する静かで安全な住宅地の維持
○ 豊かで多様な同好会や自治会活動を大事にしたコミュニティの形成
○ 病院と地域の連携を深めた地域づくり
○ 防災機能の強化と弱者の人々に行き届いた防災体制づくり
○ 地域と市が一体となり、運動などのできる用地の確保を検討
52
基本構想
基
本
構
想
3)まちづくりの方向
<重点として取り組む項目>
<大切にしたい個性特徴>
(1)駅の近くであるが静かで安全で安心な
住宅地の環境を維持していく。
(1)各世代が活動でき、福祉や防災機能等
を備えた大型公民館の建設を推進する。
(2)市民の諸活動と交流の場の拠点となる
建設にあたっては各世代・利用者の要望
大型公民館を整備し、豊かで多様な同好
にこたえた内容とするため維持管理方式
会や自治会活動を大事にし、世代間交流
も含めて協議していく。
やコミュニティ活動を充実させる。
(2)避難所等の防災機能を強化しながら自
(3)獨協医科大学越谷病院をはじめ大型の
治会単位で防災組織の確立を図るととも
病院が近くにある利点を生かし、病院と
にお年寄りや障害者などの弱者への対応
地域との連携を深めて地域互助の仕組み
を重視する。
づくりをする。
(3)地域の住民と市が一体となって、運動
などのできる用地の確保を検討する。
▲子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の人たちが集い合い、健康で明るい地区づくりをめ
ざす「南越谷地区フェスティバル」
53
基
本
構
想
基本構想
第6章 施策の大綱
1.互いに認めあい身近に豊かさを実感できるまちづくり
(豊かな地域づくりの推進)
だれもが等しく社会に参加でき、安心して生活し豊かさの実感できる地域づくりを進めます。
そのため、地域づくりを総合的に推進する体制を整備し、市民と行政との協働によるまちづく
りを進めます。
互いに認めあい身近に豊かさを実感できるまちづくり
(豊かな地域づくりの推進)
地域で支えあうまちづくり
伸びやかに子どもが育つ地域づくり
安心して快適に暮らせる地域づくり
互いに認めあう社会の形成
差別のない明るいまちづくり
地域におけるまちづくりの推進
(1)地域で支えあうまちづくり
(2)伸びやかに子どもが育つ地域づくり
すべての市民が人間として尊重され社会に
未来を担う子どもたちが夢や目標をいだ
参加し、生きがいをもって生活できるバリア
き、生きる力や豊かな心をはぐくむことがで
フリーの社会づくりを進めます。そのため、
きるよう活動機会や場などの拡充を図り、子
市民一人ひとりが地域社会の一員として福祉
どもの権利と自立を守る地域づくりを推進し
についての理解と関心を深め、互いに支えあ
ます。
い、助けあう意識の啓発を図ります。また、
そのため、家庭・学校・地域の連携をもと
地域福祉活動を推進するための仕組みづくり
に、子どもたちが明るく伸びやかに育つ環境
や地域のボランティア活動などの促進ととも
づくりを進めるとともに、子どもたちを取り
に、コミュニティ施設の活用や公的施設の開
まく有害環境の浄化や非行防止活動など、市
放などの活動拠点づくりを進めます。
民と行政が一体となった活動を推進し、子ど
もが心豊かに育つ生活環境づくりに努めます。
54
基本構想
(3)安心して快適に暮らせる地域づくり
災害への対応や防犯については地域のコミ
基
本
構
想
(5)差別のない明るいまちづくり
市民一人ひとりの基本的人権が保障され、
ュニティが大きな役割を担っています。災害
いきいきとした生活を送ることができるよう
予防などに関する意識の啓発や訓練などを充
人権意識の高揚や社会的弱者の権利擁護に努
実し、日常からの取り組みを促進します。ま
め、差別のない明るく住みよいまちづくりを
た、市民との連携による身近な環境の保全や
進めます。
創出、リサイクル活動、消費者活動などを推
また、同和問題については、基本的人権に
進します。そのため、情報の提供、市民団体
係わる重大な問題としてとらえ、差別意識の
などの育成や活動しやすい環境づくり、安定
解消をめざし、 地域、 家庭、 学校、 企業、 関
した日常生活を支援する相談体制などの充実
係機関との連携のもとに同和教育、 啓発活動
を図ります。さらに、地域との連携により交
などを積極的に推進します。
通事故の防止に努め、安心して生活できるよ
う積極的に交通安全対策を進めます。
(4)互いに認めあう社会の形成
異なる世代、多様な価値観をもつ人々が、
(6)地域におけるまちづくりの推進
豊かな地域社会をつくりあげるためには、
市民の主体的参加と心豊かにふれあうコミュ
ニティの形成が必要となっています。
地域社会において共に生きるには、心のふれ
そのため、市民が積極的に地域づくりに参
あうあたたかな交流をとおして、互いに認め
加するよう意識の高揚を図るとともに、地域
あい、尊重しあうことが大切です。そのため、
リーダーの育成や市民活動団体の支援を行い
男女共同参画社会の確立や国際化に対応した
ます。
まちづくりを推進します。そして、市民がい
また、地区のまちづくりの計画を策定する
つまでも住み続けたいと願い、住んでいるこ
とともに、生涯学習、地域コミュニティ、地
とが誇りに思える地域社会をめざし、新たな
域福祉、防災救援などの機能が充実した地域
市民文化の創造を図ります。
活動の拠点となる施設を体系的に整備します。
55
基
本
構
想
基本構想
2.だれもが健康で生きがいをもって安心して暮らせるまちづくり
(福祉と健康の増進)
健康であることはすべての市民の願いであり、生涯を通じた健康づくりをめざし保健・医療体
制を充実するとともに、高齢者や障害者が安心して暮らし続けられるよう、高齢者福祉、障害者
福祉を充実します。特に多様なサービス事業者の参入の促進による福祉サービスの充実に努めま
す。また、子どもを育てる多くの人々の不安を解消し安心して子どもを産み育てることができる
よう多様な保育サービスを拡充し、子どもが健やかに育つ環境づくりをめざします。
さらに、市民が安心して暮らせるために、社会保障制度の充実をめざします。
だれもが健康で生きがいをもって安心して暮らせるまちづくり
(福祉と健康の増進)
保健・医療
児童家庭福祉
障害者
(児)
福祉
高齢者福祉
社会保障
(1)保健・医療
市民一人ひとりが生涯にわたって健康な生
活を送れるよう、健康づくりについての意識
ーションの充実や地域におけるケアシステム*20
の確立など、総合的で質の高いサービスが提
供できるよう保健・医療・福祉の連携を強化
します。
啓発や疾病予防などの保健対策を推進します。
また、プライマリ・ケア *18 を担う一次医療
から、特殊・専門医療を担う三次医療供給体
制のもとに、病診連携 *19 をはじめとする地域
医療の充実に努めます。
さらに、高度・多様化する市民の保健・医
療・福祉ニーズにこたえるため、リハビリテ
*18
56
(2)児童家庭福祉
少子化や女性の社会進出などにともなう多
様な子育てニーズに対応するため、就学前児
童の健全育成や保育所の整備、保育サ−ビス
の拡充など保育環境の一層の向上を図ります。
primary care病気の治療にとどまらず、個人やその家族の病気の予防、健康管理、リハビリテーションなどの生活指導を行う、包括
的な家庭医機能をいう。
*19
病院や診療所など、医療機関相互における機能の分担や機能の連携のこと。
*20
在宅での療養を必要とする人々が住み慣れた地域で一生を過ごせるよう、ボランティア活動も含めて保健・医療・福祉の各分野から、
身近ですばやく、包括的、継続的、体系的にサービスが提供される体制
基本構想
また、子育てにおける負担の軽減や母子・
父子家庭の生活の安定と自立などを支援する
ため、相談指導の充実を図るとともに、各種手
当や医療助成など給付制度の充実に努めます。
基
本
構
想
活動の促進や意識啓発を図り、生きがい対策
を推進します。
また、できる限り住み慣れた地域で安心し
て生活ができるよう、ねたきりや認知症の高
齢者などを社会全体で支えるための介護保険
(3)障害者(児)福祉
障害者が社会の一員として安心して生活し
制度を推進するとともに、市民が身近に利用
できる相談体制や日常生活支援の充実を図り
ます。
活動できるよう、障害や障害者に対する正し
い理解や認識の普及、啓発を図ります。
また、障害の早期発見と療育 *21 の充実に努
(5)社会保障
めるとともに、障害者が地域で自立し積極的
低所得世帯の健康で文化的な最低限度の生
な社会参加ができるよう、外出援助や就労支
活を保障し経済的自立と生活意欲の向上を図
援などを行います。
るため、生活保護制度を適正に実施するとと
さらに、重度の障害者に対する介護支援や
医療助成など日常生活サービスの充実を図る
とともに、障害の状況に応じた各種施設の整
備などを進めます。
もに、各種貸付制度の活用による就労支援や
生活相談・指導などの充実に努めます。
また、被保険者の疾病予防と健康な生活を
支援するため、国民健康保険制度の一層の充
実を図るとともに、高齢社会に向けた医療費
(4)高齢者福祉
負担および給付の適正化を図ります。
さらに、高齢期における所得保障の中核を
高齢期をいきいきと充実したものとするた
なす国民年金制度は、将来にわたって信頼さ
めに、生涯にわたる健康づくりを推進し心身
れ安定した運用が図られるよう、市民の受給
の健康の保持・増進に努めるとともに、文
権の確保に向け加入と保険料納付の促進を図
化・地域活動の場の提供など多様な社会参加
り、無年金者の解消に努めます。
*21
障害のある児童のために行う医療と保育・養育
57
基
本
構
想
基本構想
3.人にやさしく自然と調和した秩序ある美しいまちづくり
(都市基盤の整備)
総合的な土地利用や体系的な都市施設の整備を進め、自然環境と調和しながら都市的利便性を
十分に享受できる、一体性ある計画的な都市の形成を図ります。そして、広域連携拠点(業務核
都市)にふさわしい都市機能の強化に努めます。
また、すべての市民が安心して暮らせる都市環境を実現するため、都市づくりにおけるバリア
フリー化を進めるとともに、都市としての個性を確立するため、歴史的資源や自然環境を生かし
た美しい都市景観の創造に努め、街並みの質的な向上を図ります。
さらに、快適な都市環境を形成するため、市街地や道路、公共輸送網、公園・緑地、下水道・河
川、上水道の整備を計画的に進めます。
人にやさしく自然と調和した秩序ある美しいまちづくり
(都市基盤の整備)
一体性のある計画的な都市の形成
人にやさしい都市づくり
美しい都市景観の創造
市街地
道 路
公共輸送網
公園・緑地
下水道・河川
上水道
58
基本構想
(1)一体性のある計画的な都市の形成
近隣都市を含む広域圏における本市の位置
基
本
構
想
な街並みを創造することにより、都市として
の風格を備え、うるおいと魅力ある都市景観
の形成を図ります。
づけ、広域的な交通の利便性を背景にした市
街地形成の経緯を踏まえて、本市のもつ河川
などの豊かな自然資源や田園資源を生かした
土地利用を進めます。
(4)市街地
安全で快適な生活環境の確保や活力と魅力
また、多様な性格を有する複数の拠点が相
あふれる“まち”を形成するため、中心核に
い補いながら存在する多核型ネットワーク都
おける再開発事業や各駅周辺における地区の
市構造
*22
の形成をめざし、本市の顔となる中
心核の形成をはじめ、拠点相互をつなぐ道路、
水・緑、ライフライン
*23
などの整備を進め、
魅力ある都市の形成を図ります。
特性を生かした整備などを進めるとともに、
民間活力の導入を図ることによって都市機能
の充実をめざします。
また、土地区画整理事業などの推進による
モデル住宅地区の実現とあわせ、中心市街地
(2)人にやさしい都市づくり
の活性化をはじめとした既成市街地の整備な
ど、都市の再構築を推進します。
子どもや高齢者、障害者をはじめとするす
さらに、副次核の整備として水辺を生かし
べての人々が、安全で快適に社会生活が営め
たレイクタウン整備事業、および北部地域の
るよう、外出しやすい都市環境が求められて
核となる西大袋地区の整備を推進します。
います。そのため、人にやさしい都市づくり
として、道路や公共輸送機関をはじめとした
バリアフリーのネットワーク化や公共施設の
整備を図ります。
(5)道 路
道路は、交通のほか景観形成や防災など多
また、民間建築物においても、ハートビル
くの機能を有した公共空間であり、市民生活
*24
に密着した社会資本です。そのため、土地利
法
に基づく施設の充実を促進するなどバリ
アフリー化を誘導します。
用計画に即して幹線道路、生活道路の体系的
な整備を推進し、円滑な都市交通の確保とあ
(3)美しい都市景観の創造
わせて機能の充実を図ります。
また、災害時におけるライフラインや避難
“緑”につつまれた都市に、“茶”を基調と
路の確保など都市防災の向上を図り、市民生
した公共建築物などを配し、自然と調和した
活の安全性・利便性を守る道路の整備を推進
都市デザインを創出します。また、越谷らし
します。
い自然環境や歴史的特性などを生かした良好
*22
中心核や副次核、親水拠点などの多様な核が連携して都市を構成する構造の意味。
*23
lifelineここでは生活線として電気、ガス、水道などをさす。
*24
1994年に制定された「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律」の通称。
59
基
本
構
想
基本構想
れる場の創出と快適な市街地を形成するた
(6)公共輸送網
め、水と緑のネットワークを体系的に整備す
鉄道・バスなどの公共輸送機関は、自動車
るとともに市民参加による緑化を推進します。
交通量の抑制と省エネルギーの視点などか
ら、その役割はますます重要になってきてい
ます。そのため、鉄道においては、東武鉄道
伊勢崎線の北越谷以北への高架化の延伸や、
(8)下水道・河川
公共下水道は、都市の環境衛生や浸水被害
JR 武蔵野線の輸送力増強およびレイクタウ
の解消に欠くことのできない根幹的な都市施
ン地区などの開発とあわせた新駅設置の実現
設です。そのため、公共下水道の整備を推進
化に努めます。また、県東南部地域
*25
におけ
る地下鉄新線などの導入を促進します。
し、水質の保全や生活環境の向上を図ります。
さらに、河川、都市下水路などを整備するほ
一方、市民の身近な交通手段であるバスに
か、遊水池、貯留施設を設置し、雨水流出量
ついては、道路網の整備にあわせて、各地域
の抑制に努めます。同時に、河川改修にあた
の需要に応じた路線網の整備を促進し、市民
っては、環境に配慮し、緑と水辺の保全・創
生活の利便性の向上に努めます。
造に努め、市民のうるおいとやすらぎの場を
形成していきます。
(7)公園・緑地
公園・緑地は、市民にうるおいとやすらぎ
を与えるとともに、自然環境の保全や良好な
上水道は、日常生活や生産活動においても
都市環境の維持・形成、災害時における避難
っとも大切な都市施設であることから、安全
場所として欠くことのできない都市施設で
な水を安定的に供給するため、広域的な取り
す。そのため、市民のだれもが容易に利用で
組みにより水需要に対応した水資源の確保を
き、愛されるような地域の特色を生かした公
図るとともに、水道施設や設備の整備を促進
園の整備を推進するとともに、安全で快適に
します。
利用できるよう公園の維持管理に努めます。
また、節水意識の高揚、漏水防止などによ
また、市民が身近に緑や水辺などにふれら
って限りある水資源の有効利用に努めます。
*25
60
(9)上水道
概ね草加市、越谷市、八潮市、三郷市、吉川市、松伏町を範囲とする地域
基本構想
基
本
構
想
4.快適な生活環境につつまれた安全なまちづくり
(快適環境と安全の確保)
快適な環境のもとで暮らしたいという市民の要求は一層強く、また、環境問題に対する関心も
高まるなか、自然と調和した都市環境の整備と循環型社会の形成による環境共生のまちづくりを
めざします。
また、阪神・淡路大震災の教訓を生かし、ソフト、ハード両面からの都市防災機能の強化に努
め、安全で災害に強いまちづくりを進めるとともに、多様な市民、世帯に対応できる良質で快適
な住まいづくりをめざします。
快適な生活環境につつまれた安全なまちづくり
(快適環境と安全の確保)
環境共生のまちづくり
住 宅
防 災
消防・救急
(1)環境共生のまちづくり
棄物の減量化、資源化を推進するとともに、
施設の整備、拡充を図ります。
安心感があり快適に暮らせる環境を創造す
るため、市民生活や企業活動の展開および開
発にあたっては生態系や自然環境の保全と復
(2)住 宅
元に配慮し、環境共生のまちづくりを進めま
環境や防災、バリアフリーなどに配慮した
す。大気や有害化学物質などのモニタリング
住宅建設に係わる情報提供を行い、快適な住
(監視)体制を強化し、都市・生活型公害の未
然防止に努めます。
また、地域から地球温暖化防止に努め、新
エネルギー
*26
の活用や省資源・省エネルギー
の循環型社会をめざします。
環境の整備の誘導、促進を図ります。
また、民間との連携も考慮しながら、多様
な市民や世帯に対応した住宅の整備を進める
なかで、高齢者などが安心して住み続けるこ
とのできる住宅制度について検討します。
さらに、環境への負荷を軽減するため、廃
*26
太陽・風力・地熱・海洋などの自然エネルギー、メタノール・石炭ガス化などの合成燃料および水素エネルギーなどの総称。また、
燃料電池、廃棄物発電や熱供給などの新エネルギーシステムを入れることもある。
61
基
本
構
想
基本構想
(3)防 災
大規模な災害から市民の生命および財産を
(4)消防・救急
火災の発生の防止と高齢者などの安全を確
守り、災害に強いまちづくりを進めるため、
保するため、火災の予防に対する一層の意識
総合的な防災体制や都市基盤の整備を推進し
啓発を図ります。
ます。
特に、災害の発生を未然に防止するため、
また、火災や事故から市民の生命と財産を
守るため、消防拠点の整備・充実を進めるとと
災害に対する備えを充実・強化するなど災害
もに、地域の防災リーダーとして消防団の活
予防対策を推進します。
性化を図るなど、消防機能の強化に努めます。
また、災害時においてその被害を最小限に
さらに、救急救命士の養成など、救急隊員
とどめるため、迅速かつ適切な防災活動が展
に対する教育訓練や関係機関との連携を強化
開できるよう災害応急体制を充実します。
し、救急体制の充実を図ります。そして、複
雑・多様化する災害に的確に対応できる救助
体制の充実を図ります。
62
基本構想
基
本
構
想
5.いきいきと働ける魅力と活力あふれるまちづくり
(産業の振興)
産業構造の変化に対応するため、既存産業の高度化を図るとともに、成熟社会のニーズにこた
える新しい産業の育成・支援や、商業・業務核 *27 の形成を進めます。また、駅前商業地の活性化
や“水郷こしがや”としての魅力を高めるなど、商業と観光の一体的な振興に努めます。そして、
環境に配慮しながら住工混在地の改善に努めます。
農業技術センターを核に中核農家を育成するとともに、農地管理の推進、農村整備などを行い、
都市型農業の展開をめざします。
いきいきと働ける魅力と活力あふれるまちづくり
(産業の振興)
産業の育成
商業・観光
工 業
農 業
雇用の対策
(1)産業の育成
(2)商業・観光
産業構造の変化に対応した新たな産業の育
各地域における商店街の個性・特徴を生か
成や企業の創造的な技術・開発力の強化を図
し、消費者ニーズの多様化に対応した商店街
るため、増大しつつある福祉関連産業、文
づくりを促進し、商業の活性化を図ります。
化・情報サービス業をはじめ、多様な分野に
また、本市の水郷景観、史跡、伝統的地場
おける支援策を展開していきます。
また、伝統的地場産業についても、後継者
の問題などの課題に対し積極的に取り組んで
いきます。
産業や郷土芸能など、観光資源を活用し、魅
力ある都市型観光の推進を図ります。
さらに、商業と観光の一体的な振興方策を
策定し、活力やにぎわいのある都市をめざし
ます。
*27
商店や事務所などが多数集まり、商業や業務活動の中心となる場所。
63
基
本
構
想
基本構想
および農業組織を育成します。
(3)工 業
また、優良農地を保全するため農業基盤整
企業の健全な発展と地域経済の活性化を図
備を進めるとともに、市民に心のゆとりやう
るため、情報の収集、提供に努めるとともに、
るおいを与える緑地などとして、都市と調和
異業種間や先進地域との交流を促進します。
した農地の保全に努めます。
また、住工混在の解消や住環境の改善、経
営の効率化、就業の場の確保を図るため、市
街地周辺地域における工業団地の整備を促進
します。
(5)雇用の対策
地域経済を振興し、勤労者の多様な就業機
会の拡大や雇用の安定を図るとともに、高齢
者や女性の再雇用への支援、障害者の就業機
(4)農 業
都市型農業
を推進するために施設園芸の
進を図ります。
普及を図るとともに、農業経営の基盤を確立
また、仕事と余暇の両立により充実した生
するため、すぐれた経営能力を有する農業者
活が送れるよう、福利厚生の向上に努めます。
*28
64
会の拡大など、関係機関と連携しつつその促
*28
防災空間をはじめ、緑ややすらぎ、レクリエーションといった多面的な役割を果しつつ、消費地に近い特性を生かし、多様なマーケ
ティングによって消費者の需要に即した経営を行う農業。
基本構想
基
本
構
想
6.個性的で多様に学べる心豊かなまちづくり
(生涯学習の推進)
人間尊重を基本に、家庭、学校、地域社会の連携のもと、幼児教育、学校教育をとおして、ゆ
とりのなかで生きる力をはぐくみ、望ましい社会性や倫理観などをもつ豊かな人間性の育成をめ
ざします。
また、市民の自主的な社会教育、文化活動を促進するため、文化的環境の整備やリカレント教
育 *29 など、学習活動の場の充実をめざします。特に大学などの高等教育機関については、高度な
施設と知的財産が集積した地域の資源ととらえ、積極的に連携を図ります。さらに、スポーツ・
レクリエーション活動を充実し、生涯にわたり健康で生きがいのある市民生活の創造をめざします。
個性的で多様に学べる心豊かなまちづくり
(生涯学習の推進)
幼児教育
学校教育
社会教育・文化活動
スポーツ・レクリエーション
(1)幼児教育
人間形成の基礎をなす幼児期の教育は極め
(2)学校教育
これからの時代を担う子どもたちにおいて
て重要です。特に、幼児期における家庭は、
は、豊かな人間性や社会性、国際性を身につ
幼い自我の形成や個性の確立など豊かな人間
けるなど調和のとれた人間形成が重要です。
性をはぐくむための大切な場となっています。
そのため、特色ある学校づくりを進め、生き
この時期における心身の発達過程を重視
る力を育成します。また、児童生徒一人ひと
し、社会性の基礎を習得させるため、家庭、
りの個性を生かした教育の推進を図るととも
地域社会、関係機関が一体となって幼児の健
に、自ら学び自ら考える力を育成するため教
全な教育環境を創造します。
育内容の精選と創造的な指導方法を開発しま
す。さらに、学校、家庭、地域社会、関連機
*29
一度社会に出た者が学校に戻ることができるように組織された教育システムを指し、社会人入学制や夜間大学院などはこの考え方に
沿うものである。
65
基
本
構
想
基本構想
関が連携しながら、それぞれの教育機能を生
に広域的な利用を推進します。あわせて、市
かし、健全な児童生徒の育成を図ります。
民による多様な芸術・文化活動への支援を行
教育環境については、学習に適応した施設、
設備などを充実するとともに、教育研究施設
うとともに、文化財などの貴重な文化遺産の
収集、保存、活用に努めます。
を整備し、教育に関する研究、相談など特色
ある学校づくりの支援や教職員の資質向上を
図ります。
(4)スポーツ・レクリエーション
余暇の充実や生きがい、健康増進を求めて、
(3)社会教育・文化活動
欲求は一層高まり、内容も多様化しています。
市民の学習ニーズが多様化、高度化するな
そのため、市民がさまざまなスポーツ・レク
か、それぞれのライフステージに応じて主体
リエーション活動に親しむことができる身近
的な学習ができるよう、支援体制の整備を進
なスポーツ施設の整備・拡充を図るととも
めます。また、行政、学校、企業をはじめ、
に、広域的な利用に対応した施設の整備を進
あらゆる関係機関との連携を進め、豊かな学
めます。
習環境づくりを推進します。
また、地域コミュニティづくりの一層の推
また、市民の地域活動の拠点となる施設を
進や健康で活力ある市民生活の創造をめざ
体系的に整備し、地域の実情に即した社会教
し、地区スポーツ・レクリエーション活動や
育活動を展開します。
組織の充実を進め、生涯スポーツの推進に努
図書館は、サービスを向上させるために施
設や機能、蔵書の充実を図るとともに、さら
66
市民のスポーツ・レクリエーションに対する
めます。
基本構想
基
本
構
想
第7章 構想の推進
市民参加の拡充と適正な行財政運営
「第3次越谷市総合振興計画」の実現に向け、まちづくりの理念と4つの視点を本市における
都市経営の基本として、市民との協働による開かれた市政運営を行うとともに、計画的、効果的
な行財政運営に努めます。そして、市の組織体制や職員の政策形成・遂行能力を総合的に強化し
ます。
さらに、広域連携拠点
(業務核都市)
にふさわしい都市機能の充実や広域行政の推進に努めます。
構想の推進
(市民参加の拡充と適正な行財政運営)
市民と行政の協働による市政の推進
都市経営の推進
都市連携の強化
(1)市民と行政の協働による市政の推進
(2)都市経営の推進
市民の行政参画やコミュニティ活動、自主
限りある資源を有効に活用して市民ニーズ
的で多様な市民活動を通じて、市民と行政の
にあった的確な行政サ−ビスを提供するため
協働による市政の推進を図ります。そのため、
には、経営感覚を備えた弾力的で能率的な行
情報公開の推進や行政情報の積極的な提供を
政運営が必要となります。そのため、高等教
行います。さらに、政策形成過程における市
育機関などとの連携や民間活力の活用を図り
民の意見の反映や計画段階から市民が参画で
ながら、組織体制の充実、政策形成・遂行能
きるシステムやルールづくりを進めるなど、
力の向上および事務の効率化に努めるととも
政策形成や評価を含めた広報広聴機能の充実
に、行政計画相互における整合性を確保し計
を図ります。あわせて市民活動支援に係わる
画的な行政運営を推進します。
庁内体制の整備を行います。
また、市税をはじめとする自主財源や特定
また、コミュニティ活動などの活性化を図
財源の積極的な確保に努めるとともに、健全
るとともに主体性の確保に努め、役割や責任
財政を基調としながら、計画的・効果的な財
の明確化を図ります。
政運営を図ります。
67
基
本
構
想
基本構想
(3)都市連携の強化
地方分権の推進、情報化の進展や少子・高
齢社会の到来などにともない、広域的な行政
課題について新たな取り組みが求められてい
ます。
68
そのため、広域連携拠点(業務核都市)とし
て、また、県南東部地域の中核都市として、
国や県、近隣主要都市、周辺市町との連携を
強化します。
後期基本計画
平成18年度∼平成22年度
(2006∼2010年)
後期基本計画
基後
本期
計
画
第1章 計画の概要
1.計画の目的
この後期基本計画は、第3次越谷市総合振
興計画基本構想(平成12年3月議決)で示した
3.計画の内容
(1)計画の期間
本市の将来像を実現するための基本的な方策
この後期基本計画は、平成18年度(2006年
を体系的・総合的に明らかにしたものです。
度)を初年度とし平成22年度(2010年度)を目
標年次とする5か年計画です。
2.計画の性格
(2)計画の構成
1)越谷市総合振興計画は、基本構想−基本
この後期基本計画は「計画の概要」「計画
計画−実施計画で構成されます。基本計画
の背景」「計画の指標」「まちづくりの視点と
は、基本構想で示された基本的方針(施策
推進方策」「分野別計画」「実現の方策」の6
大綱)と地区別将来像を受け、その実現の
章をもって構成します。
ための課題と施策を具体的にまとめたもの
「計画の背景」は、本市の位置・自然条件、
であり、各種行政分野における諸計画や施
沿革とまちづくりの歩みを示し、都市として
策のあり方や調整の方向を示すものです。
担うべき役割を明らかにするものです。
「計画の指標」は、目標である平成22年度
2)この後期基本計画は、本市の都市経営の
(2010 年度)における人口や財政などの見通
方針であるとともに、市民と行政による協
しを明らかにし、後期基本計画の枠組みを明
働のまちづくりを進める指針としての役割
らかにするものです。
を担っています。
「まちづくりの視点と推進方策」は、「越谷
らしさ」の創造に向け、基本構想に掲げられ
3)この後期基本計画は、計画の実現のため
た4つの「まちづくりの視点」に基づき、総
に国・県、市民および企業などに対して、
合的、横断的かつ重点的に取り組むことによ
要望および理解と協力を求めるものです。
り波及効果や相乗効果の高い推進方策を明ら
かにするものです。
70
4)この後期基本計画は、今後の社会経済情
「分野別計画」は、基本構想における「施
勢の変化などに応じて必要な場合に修正を
策の体系」に基づき、具体的な行政課題への
行うものです。
対応を分野別の体系として表しています。
後期基本計画
基後
本期
計
画
「実現の方策」は、後期基本計画を執行し
ていくための都市経営を効率的かつ合理的に
プおよび執行体制、都市間協力などのあり方
について基本的な方向を示しています。
進めていくために、市民とのパートナーシッ
71
後期基本計画
基後
本期
計
画
第2章 計画の背景
1.位置・自然条件
(1)位置・面積
本市は東経139度47分、北緯35度53分に位
置し、埼玉県の東南部、東京都心から25 km
の地点にあります。
東京都心を結ぶ東武鉄道伊勢崎線が南北
に、東西にJR武蔵野線が走り、鉄道の結節
■首都圏における越谷市の位置
72
点として機能しています。
市域面積は 60.31 km 2 であり、東武鉄道伊
勢崎線沿線を中心に市街地が形成され、その
周辺は田園地帯となっています。市街化区域
は市域の47.6%、28.72 km2 です。
後期基本計画
基後
本期
計
画
(2)地勢・自然
本市の地勢は、大宮台地と下総台地にはさ
まれた中川流域の沖積平野に位置します。西
に綾瀬川、中央に元荒川、東に大落古利根川
がそれぞれ東南に流れています。
市域は自然堤防の微高地と低湿地から形成
され、低湿地の中央部は、その昔大きな池沼
本市の自然的基盤は、水によって形づくら
れ、水によって特色づけられるものです。
気候は、埼玉県では最も風量が少なく、気
温が高い地域に属しています。県内では気象
災害の少ない地域に位置します。
そのような自然条件のなかで豊かな動植物
であったといわれています。この地勢条件は、
に恵まれており、久伊豆神社社叢の原植生の
古代から現代に至るまで人々の生活に大きな
保存とシラコバトの生息は、環境保全と学術
係わりをもち、明治中期ごろまでは、自然堤
研究の面から貴重な存在となっています。
防上に集落が形成され、低湿地のはん濫原は
新田として利用されていました。
73
後期基本計画
基後
本期
計
画
74
■越谷市の地形図
後期基本計画
基後
本期
計
画
2.まちづくりの歩みと本市の役割
都市づくりを目標としていました。この計画
本市は、平成20年(2008年)の市制施行50周
が、現在の市街地とその周辺に広がる農地と
年を目前に、人口30万を抱える首都圏の広域
いうバランスのとれた土地利用による本市を
連携拠点(業務核都市)として新たな出発点に
形成する礎石となりました。
立っています。
第2次総合振興計画(昭和59年=1984年策
歴史をひもとくと、江戸時代には奥羽日光
定)では、30万都市から、県南東部地域100万
街道の中筋にあたる地理的条件から宿駅とし
の中核都市にふさわしい都市構造、都市空間
てにぎわいを見せていました。昭和29年(1954
を整備することを目標に、その主要事業とし
年)には2町8か村が合併して越谷町となり、
て「中央都市軸構想」「緑のネットワーク構
昭和33年(1958年)に市制施行され、越谷市
想」「レイクタウン構想」を位置づけ、都市
が誕生しました。その後、昭和37年(1962年)
づくりを進めてきました。
の地下鉄日比谷線と東武鉄道伊勢崎線の相互
今後は、県南東部地域の中核都市としての
乗り入れなどにより、急激な人口増加と市街
まちづくりを進めるとともに、首都圏の広域
化が進みました。
連携拠点(業務核都市)としての役割を担うこ
そのような状況のなかで、昭和47年(1972
とが期待されています。また、基本構想に掲
年)に総合振興計画が策定されました。この
げられた4つの視点を踏まえ、市民が誇りと
計画は、将来人口30万を支える都市として、
愛着をもつことのできる個性的で自立した
適正な土地利用と積極的な都市基盤の整備に
「越谷らしさ」の創造に向けたまちづくりを
より、豊かな自然環境のなかでの近代的住宅
進めることが必要です。
■東京圏における兼務核都市の構成
75
後期基本計画
基後
本期
計
画
第3章 計画の指標
1.人口・世帯
(1)将来人口
本市における人口の動向をみると、昭和50
移すると予想されます。自然増減における推
年代以降は、それ以前に比べて緩やかな増加
計では、出生数は平成18年(2006年)をピーク
が続いており、現在も西大袋地区やレイクタ
に減少に転じ、死亡数は年々増加することか
ウン地区などの開発が進められています。こ
ら、将来的には逆転し、自然減になると見込
れらのことから、これまでの動向と開発に係
まれます。社会増減では、平成19年(2007年)
わる増加を勘案して人口を推計すると、平成
以降に本格化する開発にともなう住宅地の整
22年(2010年)には33万800人の人口が見込ま
備により、増加傾向になると予想されます。
れ、人口増加の速度は当面落ちることなく推
■将来人口の推移
(人)
350,000
296,601
300,000
308,077
317,731
330,800
281,523
247,808
250,000
218,127
200,000
188,773
150,000
128,390
100,000
70,600
49,460
50,000
0
1960年 1965年 1970年 1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年
昭和35年 40年
45年
50年
55年
60年 平成2年 7年
12年
17年 22年
1965年までは各年4月1日現在、1970年以降は各年1月1日現在
資料:1985年までは住民基本台帳人口、1990年以降は総人口
(住民基本台帳人口+外国人登録者数)
2010年は2005年までの実績値をもとにした推計値
76
後期基本計画
基後
本期
計
画
しかし、人口の増加傾向は続くものの、高
(2)年齢構成
齢化や出生率の低下傾向などにより年少人口
平成17年(2005年)の本市の人口構成は30
(0∼14歳)は微増にとどまり、生産年齢人口
代と 50 代後半から 60 代までがピークとなる
(15∼64歳)はわずかに減少することから、高
“ひょうたん型”を示しています。平成17年
齢者人口(65歳以上)の増加が進み、平成22年
現在の平均年齢をみると、県下では比較的若
(2010年)の高齢者人口比率は18.7%になると
見込まれます。
い市です。
■年齢別人口推計
95歳以上
90∼94歳
85∼89歳
80∼84歳
75∼79歳
70∼74歳
65∼69歳
60∼64歳
55∼59歳
50∼54歳
45∼49歳
40∼44歳
35∼39歳
30∼34歳
25∼29歳
20∼24歳
15∼19歳
10∼14歳
5∼9歳
(人)
(人)
0∼4歳
20,000
15,000
10,000
5,000
0
男
0
5,000
10,000
15,000
20,000
女
平成17年
(2005年)
平成22年
(2010年)
各年1月1日現在
資料:総人口(住民基本台帳+外国人登録者数)、平成22年は
平成17年までの実績値をもとにした推計値
77
後期基本計画
基後
本期
計
画
■埼玉県下市町村別平均年齢
平均年齢(歳) 県内順位
男(歳)
女(歳)
県 計
41.2
−
40.3
42.1
さいたま市
40.5
11
39.6
41.4
川越市
41.6
32
40.6
42.6
川口市
40.6
14
39.8
41.4
所沢市
41.2
23
40.3
42.0
岩槻市
42.5
52
41.7
43.4
春日部市
41.3
26
40.5
42.1
草加市
40.3
9
39.6
41.0
越谷市
40.5
12
39.8
41.2
八潮市
40.5
13
40.0
41.1
三郷市
40.8
16
40.2
41.4
吉川市
39.6
6
39.0
40.3
松伏町
39.9
7
39.0
40.7
庄和町
43.2
65
42.5
43.9
平成17年1月1日現在
県内順位は平均年齢の低い順
資料:県「町(丁)字別人口調査結果報告」
78
後期基本計画
基後
本期
計
画
■年齢ごとの人口構成
(単位:人)
1980年
1985年
1990年
1995年
2000年
2005年
2010年
合 計
218,127
247,808
281,523
296,601
308,077
317,731
330,800
年少人口 0∼14歳
65,209
63,193
55,279
48,184
46,268
46,295
47,200
割 合
29.9%
25.5%
19.6%
16.2%
15.0%
14.6%
14.3%
143,344
171,942
209,552
226,220
230,870
226,828
221,600
割 合
65.7%
69.4%
74.5%
76.3%
75.0%
71.4%
67.0%
高齢者人口 65歳以上
9,574
12,673
16,692
22,197
30,939
44,608
62,000
割 合
4.4%
5.1%
5.9%
7.5%
10.0%
14.0%
18.7%
生産年齢人口 15∼64歳
資料:1985年までは住民基本台帳人口、1990年以降は総
人口(住民基本台帳人口+外国人登録者数)
2010年は2005年までの実績値をもとにした推計値
(人)
350,000
300,000
281,523
296,601
308,077
317,731
330,800
247,808
250,000
218,127
200,000
150,000
226,220
230,870
226,828
48,184
46,268
46,295
209,552
221,600
171,942
143,344
100,000
65,209
63,193
55,279
50,000
0
9,574
12,673
16,692
1980年
昭和55年
1985年
60年
1990年
平成2年
22,197
1995年
7年
30,939
2000年
12年
62,000
44,608
47,200
2005年
17年
2010年
22年
合計
年少人口 0∼14歳
生産年齢人口 15∼64歳
高齢者人口 65歳以上
79
後期基本計画
基後
本期
計
画
(3)世 帯
本市の世帯数の推計では、平成12年(2000
世帯人員は昭和60年(1985年)には3.30人程
年)には11万世帯でしたが、平成22年(2010
度でしたが、平成22年(2010年)には2.40人と
年)には13万7,700世帯に増加し、この増加率
見込まれ、世帯の小規模化は今後とも進むと思
は人口よりもはるかに大きなものであり、こ
われます。これらは、高齢者世帯や高齢者単身
れには核家族化などの世帯の小規模化が大き
世帯の増大にもつながるものであり、それらへ
く影響していると考えられます。
の対応が大きな課題となると予想されます。
■世帯数の推計
1960年 1965年 1970年 1975年
1980年
1985年
1990年
1995年
2000年
2005年
2010年
人口(人) 49,460
70,600 128,390 188,773 218,127 247,808 281,523 296,601 308,077 317,731 330,800
世 帯 数
8,764
15,654
34,448
53,650
63,020
75,207
世帯人員
5.64
4.51
3.73
3.52
3.46
3.30
90,473 102,202 113,070 124,074 137,700
3.11
2.90
2.72
2.56
2.40
1965年までは各年4月1日現在、1970年以降は各年1月1日現在
資料:1985年までは住民基本台帳人口、1990年以降は総人口
(住民基本台帳人口+外国人登録者数)
2010年は2005年までの実績値をもとにした推計値
(人・世帯数)
350,000
300,000
(人)
7
5.64
281,523
250,000
296,601
330,800
3.73
3.52
3.46
3.30
100,000
70,600 128,390 188,773
49,460
50,000
8,764
34,448
15,654
53,650
218,127
63,020
4
3.11
2.90
2.72
2.56
137,700
3
247,808
75,207
90,473
102,202
113,070
124,074
2.40
2
1
1960年 1965年 1970年 1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年
昭和35年 40年
45年
50年
55年
60年 平成2年 7年
12年
17年
22年
人口(人)
6
5
150,000
80
317,731
4.51
200,000
0
308,077
世帯数
世帯人員
0
後期基本計画
基後
本期
計
画
(4)地区別将来人口
また、桜井地区、新方地区、大袋地区、荻
地区別の人口については、増林地区、大袋
島地区、出羽地区、蒲生地区、川柳地区、越
地区、大相模地区、北越谷地区における平成
ヶ谷地区においては、平成22年(2010年)の
22年(2010年)までの人口増加率が高くなる
高齢者人口比率が全市平均の18.7%を超える
一方、桜井地区、新方地区、川柳地区などに
と予想されることから、高齢社会への対応が
おいて減少すると見込まれます。
課題となります。
■地区別将来人口
0
50,000
100,000
150,000
200,000
250,000
300,000
(人)
350,000
平成12年
(2000年)
平成17年
(2005年)
平成22年
(2010年)
桜井
川柳
新方
大相模
増林
大沢
大袋
北越谷
荻島
越ヶ谷
出羽
南越谷
蒲生
各年1月1日現在
資料:総人口(住民基本台帳人口+外国人登録者数)
2010年は2005年までの実績値をもとにした推計値
81
後期基本計画
基後
本期
計
画
■平成22年(2010年)の地区別
将来人口年齢構成
■平成17年(2005年)の地区別
人口年齢構成
0%
20%
桜井地区
14.5%
新方地区
12.5%
増林地区
大袋地区
18.1%
40%
60%
71.9%
70.8%
70.3%
80%
100%
0%
20%
桜井地区
13.7%
新方地区
13.2%
11.6%
増林地区
16.0%
13.6%
16.7%
40%
60%
66.0%
62.3%
68.8%
80%
100%
20.3%
24.6%
15.1%
13.9%
72.3%
13.8%
大袋地区
14.5%
66.5%
19.0%
荻島地区 13.6%
71.5%
15.0%
荻島地区
14.1%
66.1%
19.8%
出羽地区
15.0%
70.6%
14.4%
出羽地区
14.8%
65.6%
19.6%
蒲生地区
14.3%
71.0%
14.7%
蒲生地区
13.4%
66.7%
19.9%
68.7%
14.5%
川柳地区
14.6%
65.3%
20.0%
15.8%
大相模地区
16.1%
川柳地区
16.8%
大相模地区
14.1%
大沢地区
15.3%
70.0%
71.6%
13.1%
68.3%
15.6%
大沢地区 13.7%
68.4%
17.9%
北越谷地区 12.0%
73.0%
15.1%
北越谷地区 11.8%
70.2%
18.0%
越ヶ谷地区 13.2%
70.8%
16.1%
越ヶ谷地区 13.3%
66.9%
19.9%
南越谷地区
14.4%
0∼14歳
73.3%
15∼64歳
12.3%
65歳以上
(高齢者)
南越谷地区
14.3%
0∼14歳
69.2%
15∼64歳
16.5%
65歳以上
(高齢者)
各年1月1日現在
資料:2005年は総人口(住民基本台帳人口+外国人登録者数)
2010年は2005年までの実績値をもとにした推計値
82
後期基本計画
基後
本期
計
画
(5)産業構造
1)就業人口
市内で働く昼間就業者はこれまでの増加傾
業などの第2次産業就業者は微減し、平成22
向が続くものと見込まれ、平成12年(2000年)
年(2010年)には2万6,600人になります。第3
の約10万7,000人から平成22年(2010年)には
次産業就業者は近年の増加率も高く、平成22
11万1,700人になると見込まれます。
年(2010年)には8万3,900人になると予想さ
そのうち、農業を主体とした第1次産業就
業者は今後も低下すると考えられ、平成22年
れ、全昼間就業者に対する割合は約75%と見
込まれます。
(2010年)には1,200人と予想されます。製造
83
後期基本計画
基後
本期
計
画
■産業別市内昼間就業者数の推移
市内就業者(昼間就業者)
第1次産業
割 合
第2次産業
割 合
第3次産業(分類不能を含む)
割 合
(単位:人)
1980年
1985年
1990年
1995年
2000年
2005年
2010年
63,045
74,824
91,896
102,367
106,967
109,400
111,700
3,554
2,980
2,397
2,069
1,617
1,400
1,200
5.6%
4.0%
2.6%
2.0%
1.5%
1.3%
1.1%
24,672
27,278
31,074
31,744
29,608
28,500
26,600
39.1%
36.5%
33.8%
31.0%
27.7%
26.1%
23.8%
34,819
44,566
58,425
68,554
75,742
79,500
83,900
55.3%
59.6%
63.6%
67.0%
70.8%
72.7%
75.1%
資料:2000年までは国勢調査、2005年以降は推計値
(人)
140,000
120,000
102,367
100,000
106,967
109,400
111,700
91,896
75,742
74,824
80,000
79,500
83,900
68,554
63,045
58,425
60,000
44,566
40,000
34,819
24,672
27,278
31,074
31,744
29,608
28,500
26,600
2,397
2,069
1,617
1,400
1,200
1990年
平成2年
1995年
7年
2000年
12年
2005年
17年
2010年
22年
20,000
3,554
2,980
0
1980年
昭和55年
84
1985年
60年
市内就業者
(昼間就業者)
第1次産業
第2次産業
第3次産業(分類不能を含む)
後期基本計画
基後
本期
計
画
2)流入・流出就業者数
市民の就業者は、将来人口の推移にともな
年(2010年)に9万2,700人となります。
って増加傾向が緩やかになると考えられ、平
また、昼間就業者のうち、市外から通勤し
成22年(2010年)には15万9,400人になると見
ている流入就業者は平成22年(2010年)には
込まれます。
4万4,900人になると予想され、市内の第3次
そのうち、市外の東京都や埼玉県内などで
就業している流出就業者の見込みは、平成22
産業の成長にともない、引き続き増加すると
見込まれます。
■就業者数の推移
(単位:人)
1980年
1985年
1990年
1995年
2000年
2005年
2010年
市内就業者数(昼間就業者)
63,045
74,824
91,896
102,367
106,967
109,400
111,700
うち流入就業者
18,204
23,363
31,893
36,420
37,656
42,400
44,900
28.9%
31.2%
34.7%
35.6%
35.2%
38.8%
40.2%
常住就業者
96,873
116,875
144,258
156,994
157,698
159,300
159,400
うち流出就業者
52,032
65,414
84,255
91,047
88,387
92,300
92,700
53.7%
56.0%
58.4%
58.0%
56.0%
57.9%
58.2%
割 合
割 合
資料:2000年までは国勢調査、2005年以降は推計値
(人)
180,000
157,698
159,300
159,400
106,967
109,400
111,700
91,047
88,387
92,300
92,700
37,656
42,400
44,900
36,420
1995年
7年
2000年
12年
2005年
17年
2010年
22年
156,994
160,000
144,258
140,000
116,875
120,000
100,000
102,367
96,873
91,896
74,824
80,000
84,255
63,045
60,000
40,000
20,000
65,414
52,032
18,204
31,893
23,363
0
1980年
昭和55年
1985年
60年
市内就業者数
(昼間就業者)
1990年
平成2年
うち流入就業者
常住就業者
うち流出就業者
85
後期基本計画
基後
本期
計
画
(6)昼夜間人口
の、今後はこれまでと同様、緩やかな増加が
続くと予想されます。
就業者と通学者を含めた昼間人口は、これ
また、常住人口に対する昼間市内にいる人
までの増加傾向がそのまま続き、平成 22 年
(2010年)に26万人を超えると見込まれます。
口の比率である昼夜間人口比率は、平成2年
流入・流出人口については、平成12年(2000
の78.1%で下げ止まり、横ばい傾向が続くと
年)に流出人口がいったん減少に転じたもの
見込まれます。
■昼夜間人口の推移
(単位:人)
1980年
1985年
1990年
1995年
2000年
2005年
2010年
常住(夜間)
人口
223,021
253,368
283,299
297,307
307,313
317,700
330,800
昼間人口
184,545
203,807
221,369
234,759
251,757
252,300
262,000
流入人口
23,603
30,431
41,404
44,868
45,558
51,000
55,800
流出人口
62,079
79,992
103,334
107,416
101,114
112,900
119,900
82.7%
80.4%
78.1%
79.0%
81.9%
79.4%
79.2%
昼夜間人口比率
資料:2000年までは国勢調査(常住人口には年齢不詳を含まない/15歳未満通学者を含む)
2005年以降は推計値(常住人口は将来人口の推計値)
(人)
350,000
283,299
300,000
297,307
307,313
317,700
330,800
253,368
250,000
223,021
251,757
221,369
200,000
252,300
262,000
234,759
203,807
184,545
150,000
100,000
112,900
119,900
45,558
51,000
55,800
2000年
12年
2005年
17年
2010年
22年
103,334
107,416
101,114
41,404
44,868
1990年
平成2年
1995年
7年
79,992
62,079
50,000
0
23,603
30,431
1980年
昭和55年
1985年
60年
常住
(夜間)
人口
86
昼間人口
流入人口
流出人口
後期基本計画
基後
本期
計
画
2.財政の見通し
(1)社会経済の状況
(2)本市の財政状況
これまで、本市の財政規模は人口の増加と
ともに伸びを示してきましたが、近年、景気
国の社会経済情勢を見ますと、長く続いた
低迷を背景とした税収の伸び悩みや地方行財
景気の低迷から徐々にではありますが回復の
政改革にともなう地方交付税の削減などによ
兆しが見えつつあります。しかし、国、地方
り、厳しい財政運営が続いています。歳出に
公共団体の財政状況は依然厳しい状態にあ
おいては、高齢化の進行につれて扶助費や国
り、平成 16 年度末の国および地方公共団体
民健康保険、介護保険などの特別会計への繰
の長期債務残高は、合計で719兆円と見込ま
出金が大きく伸びてきており、また、公共施
れています。また、平成 16 年6月に閣議決
設の維持管理にかかる経費の伸びも今後見込
定された「基本方針2004」によると、国庫支
まれることから、将来における財政の硬直化
出金については、総額9兆円の削減に対し、
が懸念されます。
地方への税源移譲 *30 は「概ね8兆円」との方
針にとどまっており、補助金の削減よりも税
源移譲が少ない現状において、地方財政は大
変厳しい局面に立たされています。さらに、
地方交付税
*31
についても、「基本方針 2004」
(3)財政計画について
国の税制度や財政対策がめまぐるしく変化
している今日において、今後の財政状況を見
に引き続き、「基本方針2005」において、「国
通すことは大変難しい状況にあります。この
の歳出の見直しと歩調を合わせて、地方の歳
財政計画は、策定時点において見込むことが
出を見直し、抑制する」としており、今後、
できる種々の要素を検討に加えながら、現行
交付額の減少が予想されます。
制度のもとにこれまでの伸びなどを考えあわ
また、平成26年には総人口のおよそ4人に
せて作成したものです。そのため、景気の動
1人が65歳以上を迎えると予想される一方、
向、制度の変更および地方分権の推進などに
平成 16 年(2004 年)の合計特殊出生率は 1.29
より、今後大きく変わることも考えられます
と、高齢化、少子化は確実に進んでいます。
が、この財政計画をもとに、基本構想に示さ
これらのことから、今後、医療・福祉はも
れた将来像に向け、各種施策や事業を計画
とより、さまざまな分野において時代の変化
的・効果的に進めていきます。さらに、産業
を的確に認識し、新しいニーズに対応した政
振興や市税の適正な徴収などにより自主財源
策を検討する必要があります。
の確保を図るとともに、行財政改革の推進や
行政評価制度の活用などにより、事業の優先
性、重要性を明らかにしながら、効率的・効
果的な行財政運営に努めていきます。
*30
従来は国の収入源として徴収していた税金を都道府県や市町村で徴収できるようにすること。
*31
全国どこでも必要最低限の行政サービスを受けられるようにすることを目的として、所得税・法人税・酒税・消費税・たばこ税の収
入見込み額の合計額に一定の率を乗じて得た額を、国が地方公共団体に対して交付する税のこと。
87
後期基本計画
基後
本期
計
画
■一般会計歳入決算
年 度
区 分
単位:千円
平成8年度
9年度
10年度
11年度
平成12年度
13年度
14年度
15年度
16年度
17年度
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
41,444,385
43,464,489
42,006,016
41,978,130
41,839,736
41,511,431
41,154,504
40,094,069
40,012,896
39,496,000
2,052,419
1,231,292
789,344
811,314
830,187
839,235
850,388
896,834
1,473,163
1,960,000
523,494
416,480
337,094
328,821
1,283,855
1,328,020
439,608
309,682
287,506
120,000
配当割交付金
62,031
70,000
株式等譲渡所得割交付金
74,349
20,000
2,515,258
2,100,000
市 税
地方譲与税
利子割交付金
─
地方消費税交付金
特別地方消費税交付金
自動車取得税交付金
交通安全対策特別交付金
分担金及び負担金
2,487,411
2,333,619
2,406,588
2,307,338
2,027,787
2,253,767
11,763
23,770
22,930
20,792
4,821
─
─
─
─
─
1,038,763
901,192
735,461
741,425
711,534
713,132
683,255
832,562
762,548
680,000
─
─
─
1,300,243
1,655,396
1,656,347
1,631,250
1,613,776
1,543,033
1,570,000
3,520,064
5,557,770
6,864,516
9,454,215
9,489,118
8,812,334
7,832,812
6,604,199
5,470,241
4,084,000
60,204
65,522
69,324
68,936
59,265
63,105
62,761
67,367
63,286
60,000
968,252
875,062
918,081
931,120
768,771
805,791
813,703
777,810
833,046
1,024,953
地方特例交付金
地方交付税
557,429
693,377
657,701
735,488
741,693
734,745
715,109
736,766
780,269
784,049
856,700
国庫支出金
4,050,196
4,695,149
5,817,509
7,218,693
5,603,344
4,591,431
4,961,749
5,567,161
5,731,402
6,068,051
県支出金
2,391,970
2,626,144
2,437,106
2,528,470
2,822,004
2,360,158
2,297,224
2,532,976
2,362,435
2,368,889
財産収入
118,679
295,218
205,081
204,092
96,647
136,213
93,979
121,793
63,016
68,570
寄附金
395,979
303,399
441,109
204,993
5,144
3,460
3,229
2,594
3,898
110
繰入金
─
237,090
─
1,177,275
375,827
644,229
800,000
540,000
277,857
380,000
繰越金
1,345,559
1,451,747
1,618,158
2,043,463
2,418,734
1,741,066
1,827,131
2,013,356
2,281,819
2,520,617
諸収入
2,704,025
2,585,866
2,497,705
2,431,396
2,366,652
2,452,390
2,106,614
2,086,329
2,269,162
2,148,810
市 債
8,658,200
7,852,700
8,290,300
5,883,700
4,356,700
5,583,500
7,948,400
9,246,000
14,340,300
5,878,300
合 計
69,977,329
73,798,020
76,272,633
80,402,390
77,829,068
76,264,289
76,271,160
76,340,544
81,211,295
71,475,000
10年度
11年度
平成12年度
13年度
14年度
15年度
16年度
17年度
使用料及び手数料
■一般会計歳出決算額
年 度
区 分
平成8年度
単位:千円
9年度
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
人件費
16,688,819
17,205,795
17,486,213
17,559,521
17,604,218
17,759,330
17,633,541
17,570,159
17,513,388
17,722,565
扶助費
4,411,526
4,831,496
5,335,382
5,891,078
5,445,219
5,916,676
6,723,611
7,930,257
8,581,310
8,937,920
公債費
7,454,502
7,584,827
8,024,114
8,447,512
8,472,093
8,175,751
8,301,266
8,314,459
15,293,211
8,352,206
小 計
28,554,847
29,622,118
30,845,709
31,898,111
31,521,530
31,851,757
32,658,418
33,814,875
41,387,909
35,012,691
物件費
8,975,586
9,135,890
9,753,760
9,975,600
10,639,517
11,115,509
10,874,711
11,090,771
10,817,439
11,127,493
維持補修費
1,312,021
1,268,834
1,312,140
1,180,648
1,053,221
1,012,296
850,392
884,627
730,161
692,780
補助費等
5,735,575
5,759,087
5,340,186
5,559,153
5,116,461
5,498,561
5,326,589
5,401,744
5,562,061
5,292,346
380,110
積立金
56,500
31,100
31,100
1,532,745
385,355
359,676
205,559
545,623
375,807
投資及び出資金・貸付金
1,028,260
849,280
938,630
826,930
954,092
640,996
376,895
383,554
349,583
380,410
繰出金
6,996,583
7,737,373
7,997,151
8,135,849
10,044,862
11,090,017
11,241,629
12,051,993
11,412,382
10,107,200
普通建設事業費
15,866,210
17,776,180
18,010,494
18,874,620
16,372,964
12,868,346
12,723,612
9,885,538
7,756,604
8,381,950
合 計
68,525,582
72,179,862
74,229,170
77,983,656
76,088,002
74,437,158
74,257,805
74,058,725
78,391,946
71,374,980
※平成17年度は決算見込み額
■一般会計歳入決算額の推移
(千円)
90,000,000
80,000,000
80,402,390
76,264,289
73,798,020
70,000,000
69,977,329
60,000,000
77,829,068
76,272,633
76,340,544
81,211,295
76,271,160
71,475,000
50,000,000
40,000,000
30,000,000
20,000,000
10,000,000
1996年
1997年
平成8年度 9年度
88
1998年
10年度
1999年
11年度
2000年
12年度
2001年
13年度
2002年
14年度
2003年
15年度
2004年
16年度
2005年
17年度
後期基本計画
基後
本期
計
画
■一般会計歳入計画
単位:百万円
年度
平成18年度
区分
平成19年度
構成比
平成20年度
平成21年度
平成22年度
構成比
伸び率
構成比
伸び率
構成比
伸び率
構成比
伸び率
40,604
58.1%
42,491
62.0%
4.6%
42,785
60.9%
0.7%
42,235
60.9%
-1.3%
42,710
61.9%
1.1%
2,036
2.9%
956
1.4%
-53.0%
956
1.4%
0.0%
957
1.4%
0.1%
957
1.4%
0.0%
利子割交付金
120
0.2%
120
0.2%
0.0%
120
0.2%
0.0%
120
0.2%
0.0%
120
0.2%
0.0%
配当割交付金
62
0.1%
62
0.1%
0.0%
62
0.1%
0.0%
62
0.1%
0.0%
62
0.1%
0.0%
株式等譲渡所得割交付金
74
0.1%
74
0.1%
0.0%
74
0.1%
0.0%
74
0.1%
0.0%
74
0.1%
0.0%
2,314
3.3%
2,330
3.4%
0.7%
2,353
3.3%
1.0%
2,370
3.4%
0.7%
2,393
3.5%
1.0%
自動車取得税交付金
775
1.1%
781
1.1%
0.8%
789
1.1%
1.0%
795
1.1%
0.8%
802
1.2%
0.9%
地方特例交付金
798
1.1%
0
0.0%
-100.0%
0
0.0%
─
0
0.0%
─
0
0.0%
─
3,681
5.3%
5,856
8.5%
59.1%
5,564
7.9%
-5.0%
5,601
8.1%
0.7%
5,653
8.2%
0.9%
市 税
地方譲与税
地方消費税交付金
地方交付税
64
0.1%
64
0.1%
0.0%
64
0.1%
0.0%
64
0.1%
0.0%
64
0.1%
0.0%
分担金及び負担金
926
1.3%
926
1.4%
0.0%
929
1.3%
0.3%
930
1.3%
0.1%
934
1.4%
0.4%
使用料及び手数料
1,000
1.4%
1,001
1.5%
0.1%
1,002
1.4%
0.1%
1,004
1.4%
0.2%
1,006
1.5%
0.2%
国庫支出金
6,915
9.9%
7,650
11.2%
10.6%
8,319
11.8%
8.7%
7,614
11.0%
-8.5%
6,396
9.3%
-16.0%
県支出金
2,481
3.5%
2,539
3.7%
2.3%
2,603
3.7%
2.5%
2,648
3.8%
1.7%
2,684
3.9%
1.4%
財産収入
69
0.1%
69
0.1%
0.0%
69
0.1%
0.0%
69
0.1%
0.0%
69
0.1%
0.0%
寄附金
0
0.0%
0
0.0%
─
0
0.0%
─
0
0.0%
─
0
0.0%
─
繰入金
300
0.4%
0
0.0%
-100.0%
0
0.0%
─
0
0.0%
─
0
0.0%
─
繰越金
0
0.0%
0
0.0%
─
0
0.0%
─
0
0.0%
─
0
0.0%
─
諸収入
2,154
3.1%
2,154
3.1%
0.0%
2,154
3.1%
0.0%
2,154
3.1%
0.0%
2,154
3.1%
0.0%
市 債
5,571
8.0%
1,502
2.2%
-73.0%
2,401
3.4%
59.9%
2,700
3.9%
12.5%
2,883
4.2%
6.8%
合 計
69,944
100.0%
68,575
100.0%
-2.0%
70,244
100.0%
2.4%
69,397
100.0%
-1.2%
68,961
100.0%
-0.6%
交通安全対策特別交付金
※単位未満は四捨五入しているため、小合計と一致しない場合があります。
■一般会計歳出計画
単位:百万円
年度
平成18年度
区分
平成19年度
平成21年度
平成22年度
構成比
伸び率
構成比
伸び率
構成比
伸び率
構成比
伸び率
人件費
17,454
25.0%
17,119
25.0%
-1.9%
16,696
23.8%
-2.5%
16,396
23.6%
-1.8%
16,014
23.2%
-2.3%
扶助費
9,030
12.9%
9,245
13.5%
2.4%
9,479
13.5%
2.5%
9,648
13.9%
1.8%
9,784
14.2%
1.4%
公債費
8,477
12.1%
8,523
12.4%
0.5%
8,361
11.9%
-1.9%
7,997
11.5%
-4.4%
7,587
11.0%
-5.1%
小 計
34,961
50.0%
34,887
50.9%
1.0%
34,536
49.2%
-1.8%
34,041
49.1%
-4.4%
33,385
48.4%
-6.0%
物件費
10,928
15.6%
10,934
15.9%
0.1%
10,941
15.6%
0.1%
10,948
15.8%
0.1%
10,963
15.9%
0.1%
693
1.0%
693
1.0%
0.0%
693
1.0%
0.0%
693
1.0%
0.0%
693
1.0%
0.0%
5,278
7.5%
5,278
7.7%
0.0%
5,278
7.5%
0.0%
5,278
7.6%
0.0%
5,278
7.7%
0.0%
11,086
15.8%
11,121
16.2%
0.3%
11,575
16.5%
4.1%
11,750
16.9%
1.5%
11,950
17.3%
1.7%
380
0.5%
380
0.6%
0.0%
380
0.5%
0.0%
380
0.5%
0.0%
380
0.6%
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
─
0
0.0%
─
0
0.0%
─
0
0.0%
─
6,618
9.5%
5,282
7.7%
-20.2%
6,841
9.7%
29.5%
6,307
9.1%
-7.8%
6,312
9.2%
0.1%
69,944
100.0%
68,575
100.0%
-2.0%
70,244
100.0%
2.4%
69,397
100.0%
-1.2%
68,961
100.0%
-0.6%
維持補修費
補助費等
繰出金
投資及び出資金・貸付金
積立金
普通建設事業費
合 計
構成比
平成20年度
※単位未満は四捨五入しているため、小合計と一致しない場合があります。
89
後期基本計画
基後
本期
計
画
3.土地利用
(1)土地利用の現況と課題
2)土地利用の推進
1)土地利用の状況
に指定されて
歴史的風土の保全や低未利用地の活用など
おり、市街化区域が2,872ha(47.6%)、市街化
土地の有効利用を図り、安全な都市づくりを
調整区域が約3,159ha
(52.4%)
を占めています。
進めるとともに、生態系や物質循環に配慮し
市街化区域のうち約1,161ha(40.4%)で土地区
た自然環境の保全や優良農地との調和を図る
画整理事業(施行中含)による面的整備が行わ
など環境と共生する総合的・計画的な土地利
れていますが、その他の地域では、耕地整理
用を推進することが求められています。
本市は全域が都市計画区域
90
*32
を基盤として市街化された地域が多くみられ
また、市街地を取り囲むように農地が配置
るものの道路や公園など公共施設の整備が十
されているという本市の特性や土地利用の状
分でない状況にあり、今後も引き続き整備を
況などから、市街化区域と市街化調整区域の
進める必要があります。
バランスある計画的な土地利用を推進すると
また、市街化調整区域では、農業振興地域
ともに、地区計画 *33 制度の活用などにより地
が約2,131ha(67.5%)を占め、そのうち農用地
域の特性と居住者のニーズにあった地域から
面積は約946ha(29.9%)を占めています。引
のまちづくりを進めることが必要となってい
き続き、農業振興地域を維持し保全に努める
ます。
とともに市街化調整区域における無秩序な開
このため、土地利用調整などの計画の検討
発の防止など計画的な土地利用の誘導を図っ
や都市計画マスタープランを基に質の高いま
ていく必要があります。
ちづくりを進めることが課題となっています。
*32
一体の都市として総合的に整備し、開発し、および保全する必要があるとして、都道府県(複数都府県にまたがる場合は国土交通大
臣)が指定する区域のこと。
*33
地区の特性に応じて、道路、公園などの地区施設や建築物等の整備、土地利用についての計画を地区住民の意向を反映しながら定め
た都市計画のこと。
後期基本計画
基後
本期
計
画
■区域区分の変遷
0%
40%
20%
昭和45. 8.25
60%
80%
2,258
3,715
51. 6.25
2,258.5
3,714.5
54. 4.24
2,369
3,604
60.11.15
2,461
3,512
平成 6. 1.14
2,509
3,464
8. 5.10
2,872
3,101
10.12.25
2,872
3,159
16. 4.27
2,872
3,159
市街化区域
100%
(単位:ha)
市街化調整区域
市街化区域と市街化調整区域の合計である都市計画区域面積は平成8.5.10までは5,973ha
平成10.12.25は面積を計測修正して6,031ha
資料:都市計画課
■地目別面積の推移
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
昭和33年
33.67
10.06
4.74
11.18
38年
33.12
9.85
5.79
10.10
43年
30.34
9.37
48年
27.81
11.55
53年
24.91
58年
21.23
63年
19.30
平成5年
15.39
10年
14.27
15年
13.34
8.32
11.20
10.59
14.90
16.31
7.15
15.21
20.42
5.10
20.96
4.82
7.37
12.71
19.59
5.44
6.73
12.63
18.82
6.78
10.79
4.13
16.05
4.32
16.55
(単位:km2)
田
畑
宅地
池沼
山林
原野
雑種地
その他
資料:昭和33年度埼玉県統計年鑑
昭和38年以降は資産税概要調書(資産税課)
91
後期基本計画
基後
本期
計
画
92
■区域区分図
後期基本計画
第4章 まちづくりの視点と推進方策
基後
本期
計
画
− 越谷らしさの創造に向けて −
地方分権が進展することにより、地方自治
水対策や河川の浄化などが進み、市民が水辺
体においては自治能力の向上と、個性的で魅
に集い、憩う姿も見られるようになってきま
力的なまちづくりが必要とされています。ま
した。改めて、市民がやすらぎを感じられる
た、人口の増加も緩やかとなり、都市施設が
まちとして「水郷こしがや」を再生するとと
充実し、本市が成長するまちから成熟するま
もに、快適に生活することのできる、個性的
ちへと変わりつつあるなかで、安心して健や
で魅力的な生活空間と文化環境を土台とした
かに暮らすことのできるまちや多種・多様な
「越谷らしさ」を創造していく必要があります。
動植物が共生する緑に恵まれたまちが求めら
そのため、後期基本計画においても前期基
本計画と同様に基本構想に掲げた「環境共生
れています。
本市は大落古利根川、元荒川、綾瀬川をは
の都市づくり」「バリアフリーの社会づくり」
じめ葛西用水など河川、用水が縦横に走り、
「自立し連携する都市づくり」「地域性を重視
豊かな水と沖積平野という地勢条件から田園
したまちづくり」という4つの「まちづくり
風景が広がり、「水郷こしがや」と呼ばれて
の視点」と、波及効果や相乗効果の高い10の
きました。しかし、急速な都市化の進展にと
推進方策について、引き続き総合的かつ横断
もない浸水被害がひんぱんに発生するように
的に施策を展開します。そして、市民が快適
なったことから、水は生活をおびやかすもの
にいきいきと暮らすことのできる魅力的なま
となり、「水郷こしがや」は市民の意識から
ちづくりにより、「越谷らしさ」の創造に向
は遠い存在となりつつありました。最近は治
けた取り組みを進めます。
環境共生
バリアフリー
1.水郷こしがやの復活と創造
2.自然環境や生態系に配慮した循環型社会の形成
3.総合的なバリアフリー社会の実現
4.男女共同参画社会の実現
自立・連携
5.県南東部地域の中核を担う都市づくり
6.災害に強い都市づくり
7.地方分権型社会をつくるための開かれた行財政運営
地域性重視
8.地域福祉と健康づくり
9.伸びやかに子どもが育つ家庭や地域の環境づくり
10.パートナーシップ(協働)の地域づくり
越
谷
ら
し
さ
93
後期基本計画
基後
本期
計
画
環境共生の都市づくり
1.水郷こしがやの復活と創造
化の面においても水と係わり、親しむものと
なるよう、水や水にまつわる歴史に関する学
(1)市民が憩いやすらぐ水辺都市の創造
習および文化・芸術活動を振興するとともに、
河川などの水辺を活用したイベントやレクリ
市民が誇りと愛着をもつことのできる個性
エーションなどの展開を促進していきます。
的で魅力的なまちづくりを進めるため、「水
また、雨水利用の積極的な推進など日常生
郷こしがや」をキーワードに、多様な水辺の
活における多様な水との係わりや、資料・文
創造をめざします。
献などの収集、研究機関の誘致などにより、
そのため、河川などの親水護岸や水質浄化
に取り組むとともに、水と緑のネットワーク
を形成するため、レイクタウンや親水公園、
ビオトープなどとそれらを結ぶ緑道を整備し
水に対する意識や情報発信性を高めます。
さらに、学校教育や生涯教育において、
「水郷こしがや」の地域特性を生かした教育
活動を推進します。
ます。そして、釣りができる場所やホタルな
どの生物に出会える場所を増やしていくな
ど、市民がさまざまな場面で水と接し、憩い、
やすらぐことができる水辺整備について検討
2.自然環境や生態系に配慮
した循環型社会の形成
します。
(2)水に親しむ生活・文化の育成
(1)環境共生のまちづくりを総合的に
推進する体制の整備
「水郷こしがや」のもとに市民や企業の活
地球温暖化防止、循環型社会の形成に向け
動が行われることをめざし、市民が生活や文
て、計画策定、進行管理、計画の評価および
見直しの仕組みを活用し、市民・事業者・行
政の協働による環境に関する総合的な取り組
みをさらに推進します。
また、環境管理計画・地球環境にやさしい
率先実行計画の実現を図るため、環境情報の
収集・分析・提供を行う環境情報システムを
充実するとともに、市民活動団体などの育成
やネットワーク化などにより各計画の進行を
支援します。
94
後期基本計画
基後
本期
計
画
(2)生態系を重視した自然環境の保全
開発などにあたっては、事業によって失わ
また、新たな化学物質による環境への影響
に対応するため、関係機関と協力し調査研究
を進めます。
れる自然や生態系に及ぼす影響を十分に配慮
し事業を進めるとともに、近隣の自然環境や
生活環境にも配慮した開発方法を事業者に働
きかけるなど環境への配慮に努めます。
(3)省資源・省エネルギー・リサイク
ルの推進
また、快適な生活環境の形成に向けて、市
省資源・省エネルギーの推進として、雨水
街地開発や道路整備、地区計画の導入などの
利用による水資源の有効利用や環境に配慮し
多様な取り組みにより緑の創出に努めるとと
た住宅の普及、バス路線などの公共交通機関
もに、市民・企業との協働による緑化を推進
の整備と利用、低公害車の導入や普及に努め
し、緑化については地域在来の植物等の活用
ます。
に努めます。
さらに、農地の保全・活用にあたっては、
保水機能や景観の形成などに配慮した環境と
共生する土地利用を総合的に進めるととも
に、ふれあい農業や耕作支援の推進について
また、未利用エネルギーや新エネルギーに
関する調査・研究を進めるとともに、市民や
企業における活用を促進します。
さらに、それぞれの発生源におけるごみの
減量化、資源化に努めます。
も体制を充実していきます。
大気や水質などの環境調査を充実し、都
市・生活型公害の各種発生源対策を進め生活
環境の向上をめざします。
95
後期基本計画
基後
本期
計
画
バリアフリーの社会づくり
3.総合的なバリアフリー社会
の実現
4.男女共同参画社会の実現
(1)男女共同参画社会の基盤づくり
(1)バリアフリーの地域社会づくり
男女がともに個人として尊重され、自らの意思
高齢者や障害者、外国人など地域で暮らす
によってさまざまな活動に参画する機会や働く場
すべての人が安心して生活できる総合的なバ
が確保されるよう、平成17年7月に施行した男女
リアフリー社会を実現するため、ノーマライ
共同参画推進条例に基づき、市民、事業者、市が
ゼーションの考え方に基づき、市民の意識や
協働し、男女共同参画を一層推進していきます。
制度などの改善を図ります。特に近年は、高
また、市民の市政への参画機会である審議
齢者や障害者の就業意欲や社会参加意欲は高
会などにおいても、さらに女性が参画しやす
く、雇用促進や自立支援に対する要望は強く
い体制を整えるとともに、庁内においても、
なっていることから、効果的な支援方策を検
男女共同参画の意識づくりを徹底するなど、
討します。
政策形成過程への女性の参画を促進します。
また、だれもが等しく社会、経済、文化・
さらに、女性の自立を支援するため、就業
スポーツなどのあらゆる活動へ参加できる機
や子育て等における多面的な方策を実施して
会がもてるような社会づくりに努めます。と
いきます。特に近年はドメスティック・バイオ
りわけ、学校教育においては、特別支援教育
レンス *34 など、女性の基本的人権が脅かされる
の充実が図られているところであり、子どもの多
問題が増加していることから、関係機関との連
様なニーズに即した対策を講じていきます。
携を強化し、迅速かつ適切な対応に努めます。
(2)施設などのバリアフリー化の推進
(2)男女共同参画の地域づくり
バリアフリーのまちづくりを総合的に進め
男女共同参画社会を身近な地域から実現し
るため、公共空間や公共的建築物の整備、住
ていくため、男女共同参画支援センターを拠
環境の改善、移動手段の確保など、さまざま
点として、市民活動団体などとの連携により、
な面においてバリアフリー化を推進します。
地域における活動を積極的に支援します。
また、バリアフリー化した各施設を有機的
に結び、ネットワーク化を図ります。
そのため、学習事業や学校教育における意
識啓発、地域における健康・福祉や介護の支
援体制の充実、さらに、子どもを安心して生
み育てられる仕組みづくりなど、各施策が総
合的に進められる体制を推進します。
*34
96
女性が交際相手や配偶者などから家庭内で暴力行為を受けること。
後期基本計画
基後
本期
計
画
自立し連携する都市づくり
5.県南東部地域の中核を担う
都市づくり
(3)産業の育成
都市の持続的発展を図るため、地場産業の
(1)広域拠点の形成
活性化はもとより、新しいニーズにこたえる
都市型産業の形成や受け入れのための条件整
商業、業務および行政機能の集積を進める
備として産業振興ビジョンを策定し、今後の
越谷駅周辺地区と広域商業および業務施設な
商工業・観光振興などのあり方を明確にしま
どの集積を図る南越谷駅周辺地区とで、中心
す。
核を形成するなかで商業・業務機能を高めつ
そのため、越谷市産業雇用支援センターを
つ、快適で魅力ある空間づくりを進めます。
情報の受発信の拠点として、情報提供、経営
また、レイクタウン地区と西大袋地区の整
備を進め、中心核を補完する副次核を形成し、
相談などを関係機関と協力して進めます。
また、工業基盤整備基本計画にもとづき住
関係事業者や教育機関などと連携しつつ新た
工混在の解消や移転、誘致企業の受け皿とな
な商業や産業の育成を支援する拠点となるよ
る条件を整備し、地域経済の活性化を図りま
うなまちづくりを進めます。
す。
さらに、地下鉄8号線 *35 がレイクタウンル
さらに、江戸時代からの伝統工芸産業など
ートに一本化されたことにより、新線の早期
を掘り起こし、観光と結びつく新製品の創作
実現を促進するとともに、さいたま市や柏市
や異業種交流を進め、ものづくりの分野にお
など県内外の広域連携拠点(業務核都市)との
ける越谷らしさを創出します。
連携を強化するため、国・県と協力し広域主
要幹線道路の整備を促進します。
(2)保健・医療・福祉の連携
県立大学、獨協医科大学越谷病院や市立病
院などの医療機関、県民健康福祉村が立地す
るという特性を生かし、保健・医療・福祉の
各サービスが総合的・効果的に提供されるよ
う、県立大学や専門学校、県民健康福祉村な
どとの連携を強化します。
また、それらの機能を相互に活用して市民
の健康づくりを進めます。
*35
平成12年の運輸政策審議会で、2015年までに整備着手することが適当である路線として、豊洲から住吉・押上・亀有を経由して野田
市に至るルートを高速鉄道東京8号線の延伸路線として答申される。
97
後期基本計画
基後
本期
計
画
(4)防災拠点の形成
(2)都市基盤などの整備
埼玉県越谷防災基地(県民健康福祉村)や新
災害を未然に防止するため、建築物の不燃
方川河川防災ステーション周辺の広域防災機
化・耐震化を促進するとともに、河川改修や
能を高めて拠点を形成するとともに、広域的
公共下水道(雨水)の整備を進めます。また、
な防災主要道路の整備を進めます。
災害を最小限にとどめるため、延焼防止にも
また、災害の応急・復旧対策に関する各種
資する水と緑のネットワークの形成や、避難
情報を集中管理し、防災関係機関などへの指
所・避難場所などの防災拠点の確保・充実と
示・伝達・広報に必要な機能を集約・充実さ
そのアクセス道路の整備を進めます。さらに、
せ、地域の防災拠点を体系的に整備します。
飲料用および防火用の耐震性貯水槽や防災備
蓄倉庫の整備により、災害時への備えを充実
(5)美しい都市景観の創造
総合的な土地利用を進めるなかで、歴史、
自然を生かした景観を創造し、美しい街並み
の形成を推進します。
市民が率先して越谷の美しい景観を考え、
します。
(3)防災・危機管理体制の強化
防災は日ごろからの取り組みが大切である
とともに、地域の連携が重要であることから、
主体的に形成していくことができるよう、積
防災意識の高揚および地域における防災組識
極的・総合的に景観行政を展開します。
の充実を図ります。
また、これまで水害や地震などの自然災害
を中心とした防災対策を行ってきましたが、
6.災害に強い都市づくり
今後は、テロやSARS、個人情報の漏えい、鳥
インフルエンザなど従来では想定できなかっ
(1)地域防災計画の総合的な推進
市民の生命と財産を守り、安心して暮らす
ことのできるよう、防災活動の促進と災害に
強い都市構造の形成など、市民や企業と行政
の協働により、地域防災計画を総合的に推進
します。
また、市民が主体的に地域防災について考
え、参加することができるよう、意識啓発を
積極的に行います。
98
た新たな危機にも適切に対応できるよう、本
後期基本計画
基後
本期
計
画
部機能の充実や情報セキュリティの強化を進
めるなど危機管理体制を強化します。
とともに、情報公開を推進します。
また、インターネットなどを利用して市民
さらに、情報通信網の整備や地域との連携
の多様な意見・提案を収集するとともに、質
により、的確な情報収集ときめ細かな情報提
問・疑問に迅速に対応できる仕組みを整備し
供ができる体制を整備します。
ます。
個人が防災に関する正確な知識を得て行動
さらに、委員会などへの市民公募や計画段
できるよう、子どもや高齢者、障害者、外国
階からの情報の提供と参加を進め、市政への
人などの災害時要援護者の安全を確保するた
参加の機会を拡充します。
めの学習・啓発活動を充実します。
(3)計画的な行財政運営の推進
7.地方分権型社会をつくるた
めの開かれた行財政運営
各種施策を計画的に推進するため、その進
行管理を徹底するとともに、実施計画のロー
リング方式 *36 などにより定期的な見直しを行
(1)地区の特性とニーズを生かしたま
ちづくりの実践
市民と行政との協働で実践する地区別のま
ちづくり計画に基づき、地域の特性とニーズ
に沿ったきめ細かな地域づくりを進めていき
ます。
そのため、防災や福祉、環境など、さまざ
い、計画的で適切な行政運営を行います。
また、行政評価制度により、事務事業の適
切な進捗管理を行うとともに、達成度等を的
確に把握し、効率的・効果的な財政運営をめ
ざします。
さらに、他自治体の事例研究やPFI *37 な
どによる民間資金とノウハウの活用を検討す
るなど、より効率的な行財政運営に努めます。
まな分野で活動する市民や市民団体等との連
携を深めるとともに、市民や事業者が行う自
主的なまちづくりへの支援体制を充実します。
(2)情報の提供と公開による開かれた
市政
広報紙やホームページをはじめとする多様
なメディアを活用し、情報提供の充実を図る
*36
計画の実施過程で、計画と実績の間に食い違いが生じていないかをチェックし、違いがある場合、計画を再編成して目標の達成を図
る方式のこと。
*37
社会資本の整備や公共サービスの提供にあたって、民間の資金やノウハウを用いて実施する事業手法の一つ。
99
後期基本計画
基後
本期
計
画
地域性を重視したまちづくり
8.地域福祉と健康づくり
子どもたちの活動を支えるサポーターを育
成し、地域の状況にあわせて支援できる体制
(1)地域福祉と健康づくりのシステム
づくり
子どもからお年寄りまで、だれもが安心し
を整え、地域や家庭、学校が連携して地域の
子どもたちを育てていく意識づくり、雰囲気
づくりを進め、地域における子どもの居場所
としての学び遊ぶ場をつくります。
て健康な生活を送ることができるよう、身近
な地域活動拠点などを中心に保健・医療・福
祉・生涯学習などの各分野の連携を図り、福
祉や健康のサービスが充実するシステムづく
りを進めます。
さまざまな不安や問題を抱える子どもや家
そのため、保健・医療・福祉の各関係機関
庭を地域のなかで支えていくため、地域・企
や市民活動団体、サービス事業者のそれぞれ
業の協力や保健・医療機関、県の関係機関な
の情報を市民に提供するなど、相談窓口の充
どとの連絡・調整体制を充実し、総合的なネ
実を図ります。
ットワークづくりを進めます。
また、市民による福祉活動や健康づくり活
また、地域の温もりや見守りのなかで、安
動を推進するため、講座の開催や団体の育成、
心して子どもを生み育てることができるよ
ボランティアの養成などの支援を行います。
う、子育て環境の整備に努めます。あわせて
さらに、市内の大学や専門学校との連携な
保育所については、その専門的な機能を生か
どにより、職員の資質の向上を図り、サービ
し、地域の子育て力の向上に努めるとともに、
スの充実に努めます。
計画的な整備を図ります。
9.伸びやかに子どもが育つ
家庭や地域の環境づくり
(1)子どもが学び遊ぶ場づくり
児童館や地域活動拠点(地区センター・公
民館)などにおいて、子ども同士がいつでも
集まることができ、子どもの社会性や自立性
をはぐくむことができる環境を整えます。
100
(2)子どもと家庭の総合的な支援ネッ
トワークづくり
後期基本計画
基後
本期
計
画
10.パートナーシップ(協働)
の地域づくり
(1)市民と行政の協働による地域づくり
生涯学習・地域コミュニティ・地域福祉・防
災救援の4つの機能の充実を図ります。
(2)地区別まちづくりの推進
市民との協働によるまちづくりを進めるた
地区別将来像の実現に向けて、市民がゆと
め、自治基本条例など市民参加を促す仕組み・
りや豊かさを実感できるまちづくりを進める
制度について検討するとともに、まちづくり
ため、さまざまな市民の参加を求め、まちづ
の活動に参加したい市民へ情報提供やネット
くりを実践している人や団体の経験を十分に
ワークづくりなどの支援体制を強化します。
生かし、市民と行政が協働して地区別のまち
また、地域住民の力をまちづくりに生かす
ため、地区コミュニティ推進協議会を中心と
づくり計画を推進します。
また、自主的なまちづくりを支援するため、
して、地域の特性を生かした市民と行政の協
地域からの取り組みの提案を受け入れる体制
働による地域づくりを進めます。さらに、地
づくりを進めます。
域活動拠点(地区センター・公民館)における
101
後期基本計画
基後
本期
計
画
第5章 分野別計画
大綱1 互いに認めあい身近に豊かさを実感できるまちづくり
大綱2 だれもが健康で生きがいをもって安心して暮らせるまちづくり
大綱3 人にやさしく自然と調和した秩序ある美しいまちづくり
大綱4 快適な生活環境につつまれた安全なまちづくり
大綱5 いきいきと働ける魅力と活力あふれるまちづくり
大綱6 個性的で多様に学べる心豊かなまちづくり
■施策の構成
第5章分野別計画および第6章実現の方策では、こ
れまで総花的事業展開から選択的・戦略的な事業を展
開するため、原則として大項目に1つの重点施策を設
定しています。
重点施策は、市民ニーズ等を勘案し、市として今後
5年間に重点的に取り組む施策です。
102
大綱 1
互いに認めあい身近に豊かさを実感できるまちづくり
荻島地区センター・公民館「たんぽぽ」
● 豊かな地域づくりの推進
1−1 地域で支えあうまちづくり
1−2 伸びやかに子どもが育つ地域づくり
1−3 安心して快適に暮らせる地域づくり
1−4 互いに認めあう社会の形成
1−5 差別のない明るいまちづくり
1−6 地域におけるまちづくりの推進
103
後期基本計画
1−1 地域で支えあうまちづくり
大
綱
1
【現況と課題】
個人が人としての尊厳をもって、家庭や地
域のなかでその人らしい自立した生活が送れ
体的に参加するという意識を育てていくこと
も重要です。
るような地域づくりが求められています。ま
これまでの地域における福祉活動は、市と
た、介護保険制度の導入や障害者福祉の支援
社会福祉協議会などが中心となって実施して
費制度への移行などにより福祉施策の体系も
きましたが、多様化しているニーズに対応す
大きく変わりつつあります。
るためには、民間福祉団体や民間事業者、市
それらに対応するためには、高齢者や障害
民活動団体などとともに、さらなる地域福祉
者などへの在宅サービスなどを充実させると
活動の推進体制を整備する必要があります。
ともに、地域において福祉のサービスが十分
また、高齢者や障害者なども含めたすべて
に受けられ、市民同士が支えあうことのでき
の人にとって暮らしやすい社会とするため、
る仕組みを確立する必要があります。また、
福祉の活動拠点を各地域に整備するととも
地域社会に根ざしたきめ細かな福祉サービス
に、バリアフリーのまちづくりを進めること
の実現のためには、地域社会が福祉の問題を
が必要です。
自らの問題として考え、それぞれの立場で主
■ボランティアセンター登録者数の推移
1,714
1,417
966
1,463
977
1,768
1,867
1,817
1,503
991
(人)
2,000
1,800
1,600
982
1,027
1,098
1,121
1,400
1,200
1,000
800
600
400
平成10年
11年
12年
13年
14年
15年
活動者数
(複数のグループで活動している延べ活動数)
200
0
16年(年度)
登録者数
資料:社会福祉協議会
104
後期基本計画
大
綱
【基本方針】
だれもが地域社会のなかで安心して、生き
に、地域社会が主体となって福祉活動を行う仕
がいのある生活を送ることができるよう、地域
組みを構築します。また、体系的でかつ地域に
における福祉活動を総合的に実践するととも
開かれた地域福祉活動の拠点を整備します。
1
【施策の体系】
地域で支えあうまちづくり
総合的な地域福祉の推進
地域福祉計画の策定と実践
地域福祉を支える体制づくり
バリアフリーの地域社会づくり
★互いに支えあう地域づくり
(重点施策)
地域福祉サービスの向上
コミュニケーションの手段などの確保
地域福祉活動の拠点づくり
【施策の内容】
1.総合的な地域福祉の推進
(1)地域福祉計画の策定と実践
今後の地域福祉のあり方について検討し、
すべての市民が人間として尊重され、生き
これまで市民が行ってきた福祉活動をさらに
がいをもって生活できるよう、地域における
進めるとともに、行政の支援体制や関係団体
福祉活動を総合的に行い、地域福祉計画の策
などの連携体制を整え、市民との協働による
定や実践、地域福祉を支える体制づくりを進
きめ細かいサービスを提供していくために、
めます。また、高齢者や障害者など地域で暮
地域福祉に関する計画を策定し、その実現に
らすすべての人が安心して生活できるよう、
努めます。また、個人、家庭、地域、企業な
バリアフリーの地域社会づくりに努めます。
どの心構えや行動指針を示した「越谷市福祉
憲章」の普及・啓発を図ります。
105
後期基本計画
大
綱
1
(2)地域福祉を支える体制づくり
地域における福祉サービスの提供を市民と
2.互いに支えあう地域づくり
の協働で進めるため、地域福祉に求められる
市民一人ひとりが地域社会の一員として福
サービスについて把握するなかで、さまざま
祉についての理解と関心を深め、互いに支え、
な市民の生活にあわせたサービス提供に対応
助けあい地域が主体となって福祉活動を行う
するための体制づくりを進めるとともに、社
仕組みをつくるため、より身近な地域での福
会福祉協議会をはじめ、地域福祉を支える
祉サービスの向上に努めるとともに、高齢者
NPO や地域の活動団体などへのきめ細かい
や障害者のコミュニケーションの手段を確保
支援を行います。また、利用者とサービス提
します。
供者、団体同士のネットワークづくりを推進
し、市民が活動しやすい環境づくりに努めま
(1)地域福祉サービスの向上
す。さらに、社会福祉協議会のボランティア
在宅福祉サービス、配食サービス、自立生
センターを中心に、市民活動を推進・支援す
活支援・外出支援などの福祉サービスを市民
るコーディネーターを育成するとともに、活
や NPO との協働で行う体制を充実し、より
動の場の提供やボランティアに関する情報の
身近な地域でサービスが提供できるよう努め
提供などを行い、ボランティア活動の支援に
ます。そのため、市民の生活範囲などを考慮
努めます。
し、サービス提供者と利用者双方の状況にあ
った適正な圏域を設定するとともに、既存施
(3)バリアフリーの地域社会づくり
高齢者や障害者などだれもが安心して暮ら
自分一人ではサービスを適切に利用できない
せる地域社会をつくるには、人々の意識の中
人を援助するため、高齢者や障害者の日常的
のバリア(障壁)を取り除くことが重要です。
金銭管理なども含めた権利擁護の仕組みを充
そのため、広報紙やパンフレットなどによる
実します。さらに、介護保険に関することや
広報活動を充実するとともに、「ふれあいの
サービスの選択、苦情解決などのための相談
日」や各種講演会などの事業を推進します。
体制や福祉に関する情報提供にも努めます。
また、身近な地域で障害のある人もない人も、
ともに理解しあえるよう福祉学習の推進に努
めます。
106
設を利用したサービスを検討します。また、
後期基本計画
大
綱
(2)コミュニケーションの手段などの
確保
3.地域福祉活動の拠点づくり
高齢者や障害者のコミュニケーションを支
体系的に福祉活動の拠点整備を行い、施設
援するため、手話通訳者の派遣や市民による
利用者や地域の人たちに開かれた活動拠点づ
多様な情報支援活動を促進します。
くりをするため、民間を含めた既存の福祉施
また、災害などの緊急時の安全確保を図る
設のサービス圏域や機能と、地域活動拠点
ため、高齢者や障害者の防災訓練などへの参
(地区センター・公民館)等における福祉機
加を促進するとともに、民生委員・児童委員
能のあり方などを検討します。また、施設の
や自主防災組織などと連携を図り、地域ぐる
積極的な市民への開放や福祉サービスの提供
みの協力体制づくりを推進します。
を促進します。
1
107
後期基本計画
1−2 伸びやかに子どもが育つ地域づくり
大
綱
1
【現況と課題】
本市の 19 歳以下の人口は、平成 17 年1月
していくため、家庭、学校、地域が一体とな
1日現在6万2,045人で全人口の19.5%を占め
って取り組むことが必要です。平成 16 年度
ており、平成22年には6万2,817人と見込まれ
に実施した市民意識調査の結果でも、子ども
その割合は19.0%になります。人数では増加
が自ら育つ環境づくりへの関心の高さが示さ
するものの、全体に占める割合は低下する傾
れています。
さらに、子どもがひとりの人間として、ま
向にあります。
また、家族関係や複雑化する社会環境は、
た、子どもの主体的、積極的に参加する権利
子どもたちの心身の発達に大きな影響を与
が尊重されるよう、子どもの意見を生かして
え、都市化や生活スタイルの変化で地域コミ
いく必要があります。
ュニティが希薄化し、地域において子どもの
また、核家族化や身近に相談相手がいない
社会性が十分にはぐくまれないという地域の
ことから、子育ての不安や負担感に悩む親や
子育て力の課題もでてきています。
友達、学校関係などで悩む子どもは、学年が
そのため、身近な地域のなかで、自ら遊び、
上がるほど増加しています。これらの問題を
多彩な活動や体験をとおして学ぶことのでき
解決するため、相談体制の一層の充実を図る
る「子育ち」の機会と場の充実を図るととも
ことが必要です。
に、活力にあふれ健やかな子どもたちを育成
■児童館利用状況の推移
(人)
145,000
140,000
138,952
138,943
141,394
140,772
138,227
138,525
136,218
135,000
135,083
130,000
133,936
134,397 135,015
140,860
139,936
138,958
136,669
130,730
129,799
125,000
123,284
120,000
115,000
110,000
平成10年
11年
児童館コスモス
12年
13年
児童館ヒマワリ
14年
15年
16年(年度)
科学技術体験センターミラクル
注)平成13年5月科学技術体験センターミラクル開館
資料:児童館コスモス、児童館ヒマワリ、科学技術体験センターミラクル
108
後期基本計画
大
綱
■年少人口および高齢者人口の推移
(人)
350,000
317,731
227,033
229,198
226,828
47,639
45,756
46,295
33,353
44,608
298,253
285,259
300,000
308,307
1
253,479
250,000
223,241
200,000
213,974
177,551
148,024
150,000
100,000
64,984
62,394
53,529
10,233
13,534
17,756
50,000
23,581
0
昭和55年
60年
平成2年
7年
12年
合計
年少人口(0∼14歳)
生産年齢人口(15∼64歳)
高齢者人口(65歳以上)
17年
資料:平成12年までは国勢調査(10月1日現在)
、
平成17年は住民基本台帳人口(1月1日現在)
【基本方針】
子どもが自らの興味や関心をもって主体的
援する体制を整備します。また、子どもや子
に活動できるような機会の提供や場所づくり
育てに悩む人々が気軽に相談できる体制を整
を進めるとともに、子育てを地域や社会で支
備します。
109
後期基本計画
大
綱
1
【施策の体系】
伸びやかに子どもが育つ地域づくり
★子育てを支える地域づくり
(重点施策)
多様な子育て支援の充実
子育て家庭と地域のネットワークづくり
市民と協働による子育て支援の推進
子どもが自ら育つ環境づくり
自ら学び遊ぶ場づくり
子どもの団体の育成
子どもが健やかに成長できる環境づくり
子どもの声を反映する機会づくり
子どもと家庭への支援と相談体制
づくり
明るい地域づくり
子どもと家庭に関する相談体制の充実
関係機関の連携
【施策の内容】
1.子育てを支える地域づくり
地域における子育て支援の充実やその推進
ができるよう、気軽に相談ができ、学習や親
子の交流ができる子育てサロンをはじめ、多
様な子育て支援サービスの充実を図ります。
を図るため、子育てに関する相談・学習や情
また、多様な情報媒体をとおして子育てに関
報提供等の充実に努めるとともに、地域の活
する情報の提供を図っていきます。
動団体の支援やネットワーク化を図り市民と
協働による子育て支援を進めます。
(1)多様な子育て支援の充実
子育てへの不安等の解消や安心して子育て
110
(2)子育て家庭と地域のネットワーク
づくり
子育て家庭の孤立化を防ぎ、子育てに不安
や悩みをもつ家庭を地域全体で支えていくた
後期基本計画
大
綱
め、民生委員・児童委員、子育て経験者、子
携を図り、職場の見学・体験等により就労や
育て支援サークル等の連携・協力を進め、地
職業を考える機会を提供します。
1
域における支援の輪を広げていきます。また、
市内で活動するさまざまな子育て団体・サー
(2)子どもの団体の育成
クル等の交流の場を提供するとともに、各種
「地域は子どもが育つキャンパス」を合言
子育て支援機関との連携を図りネットワーク
葉に、子どもを取り巻くすべての人が、子ど
づくりを進めます。
もたちとの係わりを見直し、家庭、学校、地
域、青少年育成団体の緊密な連携により、子
(3)市民と協働による子育て支援の推進
地域における子育て支援を推進するため、
どもを守り育てる環境をつくります。そのた
め、地域の実情にあわせて団体の役割や組織
子育てに対する理解や意義を深めるための啓
体制を見直し、活動の支援や指導者と団体の
発活動を行うとともに、地域の人材の活用や
育成に努めます。
地域の活動団体、NPO などと連携を図り、
市民と協働による子育て支援を進めます。
2.子どもが自ら育つ環境づくり
(3)子どもが健やかに成長できる環境
づくり
次代を担う青少年が、豊かな心をはぐくみ
社会の一員として自己実現できるよう、活動
子どもが主体的に活動できる機会や場所を
機会の充実・整備を図り、家庭・学校・地域
つくるため、子どもが自ら学び遊ぶ場づくり
社会の連携のもとに、市民との協働で青少年
や、子どもの団体の育成を行います。また、
が明るく伸びやかに育つ環境づくりを推進し
子どもの声を反映する機会づくりを進めると
ます。
ともに、青少年の健全育成を推進します。
(4)子どもの声を反映する機会づくり
(1)自ら学び遊ぶ場づくり
子どもの声を反映する機会を提供するた
身近なところでの生活体験や、自然体験を
め、地域においては地域活動を進める際の子
とおして、子どもたちが主体的に活動し、地
どもの役割を明確にし、子どもの意見をまち
域から学び、地域への愛着を深める環境をつ
づくりに生かしていく仕組みづくりを検討し
くるため、児童館や公園などの既存施設を活
ます。また、子どもが社会に向けて主張する
用し、プレイリーダー
*38
などの支援により子
どもが集まれる遊び場づくりを進めます。ま
機会を提供するとともに、相手の意見を理解
することの重要性を学ぶ場づくりを進めます。
た、地域の企業・地場産業関係者などとの連
*38
遊び場の管理・運営を行い、子供の気持ちを尊重しながら遊びを支援する大人のこと。
111
後期基本計画
大
綱
1
3.子どもと家庭への支援と相談
体制づくり
(2)子どもと家庭に関する相談体制の
充実
子育てや教育問題などに悩む親の不安の解
青少年非行や子育てに悩む人々を支援する
消を図るため、適切な助言・指導ができるよ
ため、相談体制の充実を図るとともに、関係
う相談体制の充実を図ります。また、友人や
機関の連携と地域社会の関心の喚起を促進し
親子、学校関係などに悩んでいる子どもが気
ます。また、有害環境の浄化や非行防止活動
軽に相談できるような体制づくりを進めます。
などを推進し、子どもが心豊かに育つ生活環
境づくりに努めます。
(3)関係機関の連携
乳幼児から青少年にいたるまで、子どもや
(1)明るい地域づくり
子どもたちが夢をもち、目標に向かって努
相談に対応するため、警察や児童相談所、保
力していける生活環境をつくるため、より多
健・医療・福祉機関などと連携を図るととも
くの大人が青少年問題に関心をもち、地域に
に、地域における子どもの団体や子育てサポ
おける有害環境やさまざまな情報への対策を
ーターなどの関係機関との連携を密にします。
進めるとともに、大人自身のモラルの向上に
努めます。また、非行形態に応じた対策や地
域ぐるみの非行防止活動を進めます。
112
家庭がもつ不安や問題などの複雑かつ多様な
後期基本計画
1−3 安心して快適に暮らせる地域づくり
大
綱
【現況と課題】
平成 16 年度に実施した市民意識調査の結
活型公害とごみ排出量の増大が環境を悪化す
果では、「災害に強い地域づくり」に関する
るとともに、貴重な資源の枯渇が問題となっ
市民の関心は高くなっています。地域での防
ています。今後は、ごみの発生抑制、再生利
災対策は、自主防災組織をはじめ家族、事業
用を徹底して資源循環型社会を形成し、地球
所、地区コミュニティ推進協議会などの組織
環境への負荷の低減を図っていくことが必要
において、日ごろから防災活動に取り組み、
です。また、身近な自然が減少を続ける一方、
いざというときに確実に行動できることが必
人と環境のきずなを強める自然とのふれあい
要です。そして、それらの活動を支えるため、
を大切にする意識が高まっており、シラコバ
地域における体系的な防災拠点づくりを推進
トやキタミソウなどの絶滅危惧種の保護や自
していくことが求められています。さらに、
然観察会などを通じて地域の自然生態系を保
高齢者・乳幼児・障害者・外国人などの災害
全・創造する心を育てることが求められてい
時要援護者への対応や生活救援物資の備蓄、
ます。
避難所などとなる施設のバリアフリー化を進
一方、市場には多種多様な商品があふれ、
め、災害に強い地域づくりを進めることが必
消費者を取り巻く取引やサービスも複雑・多
要です。
様化しており、商品や取引に関する消費者の
また、市民意識調査の結果では、「安全に
被害が年々増加しています。また、消費者基
暮らせる地域づくり」に関する市民の関心は
本法 *39 の施行により、消費者は権利を尊重さ
もっとも高くなっています。地域防犯機能を
れるとともに自立を求められており、自立支
強化するとともに、交通安全教育の充実や交
援を基本として、消費者施策を推進すること
通安全施設の整備を進め、安全に暮らせる地
が必要です。また、社会環境の著しい変化に
域づくりを進めることが求められています。
ともない、個人の価値観もますます多様化し
大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会経
市民の相談内容も複雑・困難化してきている
済システムのなかで豊かな生活を享受してき
1
ため、相談体制の充実が必要です。
た結果、大気汚染や水質汚濁などの都市・生
*39
平成16年6月に公布・施行され、
「安全である権利」や「必要な情報を知る権利」など、従来の法律では定められていなかった消費者
の権利を明確にした法律。これにより、消費者は「保護される立場」から「権利を持つ自立した立場」と位置づけられた。
113
後期基本計画
大
綱
1
■自主防災組織の設立状況と防災訓練実施回数
(数)
400
368
368
362
371
366
367
(%)
70
368
350
60
300
250
200
46.7%
169
49.2%
50.5%
52.6%
181
186
193
54.9%
56.3%
201
209
59.0%
50
217
40
30
150
100
77
65
77
63
82
76
20
83
10
50
0
0
平成10年
11年
自治会数
12年
自主防災組織数
13年
14年
15年
自治会等防災訓練実施回数
16年(年度)
結成率(%)
資料:危機管理課
■資源回収団体登録数の推移
(合計団体数)
600
521
(団体数)
300
531
524
518
526
526
526
500
250
215
209
203
205
400
300
200
201
199
192
147
130
131
138
139
139
140
91
91
94
96
96
95
94
61
61
62
62
61
60
61
20
21
21
24
24
100
150
100
50
18
0
200
6
平成11年
19
7
7
8
8
8
8
12年
13年
14年
15年
16年
17年
合計
自治会
福祉団体
子ども会
学校関係
0
スポーツクラブ
その他
注)各年4月1日現在
資料:環境資源課
114
後期基本計画
大
綱
【基本方針】
安全で快適に暮らせるよう、身近な地域に
の協働による取り組みを進めます。また、消
おける環境の保全や防災、交通安全、消費生
費生活や日常生活に関する相談体制を充実す
活などにおける多様な市民活動団体の育成や
るなど、安心して生活することのできる体制
支援の充実を図りながら、市民や企業と行政
づくりを進めます。
1
【施策の体系】
安心して快適に暮らせる地域づくり
★災害に強い地域づくり
(重点施策)
地域防災活動の推進
体系的な防災拠点づくり
災害時要援護者対策の推進
防災意識の高揚と日常からの取り組み
★安全に暮らせる地域づくり
(重点施策)
地域防犯機能の強化
交通安全施設の整備
防犯・交通安全教育の推進
身近な快適環境の創造
身近な自然の保全
環境衛生の充実
地域リサイクル活動の促進
市民生活の安定
相談体制の充実
消費生活の充実
115
後期基本計画
大
綱
1
【施策の内容】
1.災害に強い地域づくり
災害に強い地域づくりを進めるため、市民、
(3)災害時要援護者対策の推進
高齢者、乳幼児、傷病者、障害者など災害
への対応能力の弱い方や、言葉や文化の違い
事業者と市の協働により地域防災活動や体系
から特別の配慮を要する外国人などが、災害
的な防災拠点づくりを進め、防災意識の高揚
時に適切に対応できるようにするため、災害
を図ります。また、災害時要援護者対策につ
対策マニュアルなどを配布します。また、災
いての取り組みを進め、地域防災力の強化に
害時の対応に関する市民意識の向上を図ると
努めます。
ともに、隣近所同士や活動団体など地域コミ
ュニティにおける日常的な連携体制を構築し
(1)地域防災活動の推進
ます。
災害に備え、自分たちの地域は自分たちで
するため、地域活動拠点(地区センター・公
(4)防災意識の高揚と日常からの取り
組み
民館)を中心に市民と協力・連携し、実際の
災害発生時に市民一人ひとりが適切に判断
災害を想定した防災訓練の実施や、自主防災
して行動できるよう、防災講演会やリーフレ
組織の整備を促進するなど、地域で行う防災
ットの配布を行うとともに、あらゆる機会を
活動の支援を行います。また、地域の消防力
とおして防災知識の普及を図ります。また、
を強化するため、自衛消防体制の整備を進め
日常より、市民の災害に対する備えや防災訓
ます。
練への参加を促すなど、市民の防災意識の高
守るという意識のもと、地域の防災力を強化
揚を図ります。
(2)体系的な防災拠点づくり
自治会やコミュニティ区域など、地域住民
がそれぞれの単位で防災活動が行えるよう、
2.安全に暮らせる地域づくり
組織や活動に応じた防災拠点を体系的に整備
犯罪と交通事故を未然に防ぐ地域づくりを
します。この防災拠点は、平常時には、防災
進めるため、地域防犯機能を強化し、交通安
に関する研修・訓練の場、地域住民の憩いの
全施設を整備するとともに、防犯・交通安全
場となり、災害時には防災活動の基地や住民
教育を推進します。
の避難地となることから、集会所、交流館、
地区センター・公民館など、それぞれの役割
に応じた設備や機能を検討して防災拠点づく
りを進めます。
116
(1)地域防犯機能の強化
市民一人ひとりが自ら犯罪を防止する意識
を持ち、地域のつながりを強めて犯罪が起こ
後期基本計画
大
綱
りにくい地域環境を築いていけるよう、地域
生の充実した地域づくりをめざします。また、
との連携を図りながら防犯活動を積極的に支
地域のリサイクル活動を促進し、地球にやさ
援します。
しい地域づくりを進めます。
1
また、道路照明灯など防犯のために必要な
施設については、関係機関と連携を図りなが
ら地域の状況にあわせて整備していきます。
(1)身近な自然の保全
シラコバト、キタミソウ、フジバカマなど
絶滅が危惧される動植物の保護に努め、多様
(2)交通安全施設の整備
な生物の生息できる自然豊かな環境をめざし
歩行者・自転車利用者の安全で快適な通行
ます。そのため、市民自らが市域の動植物の
を確保し、交通事故を未然に防ぐため、地域
生息状況を把握することにより、地域の自然
や関係機関との連携を図りながら道路照明灯
環境の情報を蓄積し、身近な自然を自らの手
や道路反射鏡などを計画的に設置するととも
で守る意識づくりを進めます。また、環境に
に、その機能維持のための管理を行います。
関する市民活動団体の状況を把握し、市民に
情報提供する体制を整えます。
(3)防犯・交通安全教育の推進
犯罪や交通事故から市民を守るため、関係
(2)環境衛生の充実
機関や地域との連携を図りながら防犯や交通
環境衛生の充実した住みよい地域づくりを
安全についての教育活動・啓発活動等への支
めざすため、ポイ捨てや不法投棄を含めた環
援や街頭活動の実施など、あらゆる機会をと
境衛生に対する市民の意識啓発を図るととも
おして犯罪・交通事故の防止に努めます。ま
に、関係機関と連携し、自治会などによる防
た、駅周辺に放置されている自転車等につい
疫や空閑地の管理など自主的な環境衛生活動
ては、歩行者等の通行の障害となるだけでな
を促進します。
く、犯罪・交通事故を誘因する懸念もあり、
各駅に整理誘導員を配置するとともに、関係
機関と連携し意識の啓発を図ります。
(3)地域リサイクル活動の促進
快適な環境を創造する循環型社会をめざす
ため、環境資源の大切さを啓発するとともに、
3.身近な快適環境の創造
市民や事業者などの地域リサイクル活動およ
び地域環境美化運動を支援します。
地域において快適な環境を創造するため、
身近な自然の保全に努めるとともに、環境衛
117
後期基本計画
大
綱
1
4.市民生活の安定
を通じた連携・協力関係の強化等により、消
費生活相談事業を充実します。
市民が安心して消費生活をはじめとする日
常生活を送ることができるよう、日常生活全
(2)消費生活の充実
般における諸問題や消費者トラブルに関する
主体的・合理的に行動できる賢い消費者と
相談体制を充実させるとともに、消費者への
して消費生活を充実したものにするため、国
啓発を行い消費生活の充実を図ります。
や県との連携を図る消費生活情報管理システ
ムや消費生活モニターの活用により、商品の
(1)相談体制の充実
安全性の確保や適正な取引などに関する情報
市民生活を営むうえで起こるさまざまな諸
収集・提供を行い、消費者自立の支援促進を
問題の解決を図る相談体制を充実させるた
します。また、社会問題化している架空請求
め、日常生活全般についてアドバイスをする
や振り込め詐欺 *40 などの被害の未然・拡大防
市民相談員を確保するとともに、法律相談を
止や、規制緩和や情報化に対応した合理的な
含めた市民相談事業を充実します。また、悪
商品や役務の取引ができるよう、各種パンフ
質・多様化している消費者トラブルや被害を
レットの配布、講演会・講座等を実施し、消
未然に防止するための消費生活相談員の確保
費者への啓発を行います。
や、国や県等の関係機関との情報提供・交換
*40
118
根拠のない請求書の送付や知人を装った電話等により、罪のない人がお金を支払わざるを得ない状況を演出し、多額の振込みを強要
する詐欺行為のこと。
後期基本計画
1−4 互いに認めあう社会の形成
大
綱
【現況と課題】
少子・高齢化の進展、経済活動の成熟化の
本市においては、オーストラリア・キャン
なかで、画一化、均一化よりは多様化、個性
ベルタウン市との姉妹都市交流をはじめ、ア
化を重視した新たな地域社会を創造していく
メリカ・ハワイ州との教育交流、中国遼寧省
ことが求められています。
丹東市第一医院との医療交流などを進めてき
男女雇用機会均等法の制定にみられるよう
ました。また、地域の活性化や魅力ある地域
に、男女が互いの人権や能力を尊重し、対等
づくりを進めるために、在住外国人とのふれ
なパートナーとなるための男女平等への意識
あいや異文化体験など、さまざまな国際交
改革が必要となっています。家庭における育
流・協力活動を推進するとともに、市民が中
児・介護の負担は、高齢化などの進展により
心となって行う国際交流活動への支援が必要
増大することが懸念され、これらの負担を軽
となってきています。さらに、在住外国人や
減するため、家族の責任を男女がともに担い、
本市を訪問する外国人にとって、暮らしやす
地域社会においてもこれを支援していくこと
く、魅力的なまちづくりが求められています。
が求められています。そこで、本市では、市
時代の転換期を迎え、これまで培ってきた
民、事業者、市が協働し、男女共同参画を一
伝統文化や地域の文化から学び、次の世代に
層推進していくため、平成 17 年に男女共同
引き継ぐことのできる、こしがや独自の文化
参画推進条例を制定しました。また、女性の
を創造していくことが求められています。ま
社会参加が強く求められるなか、市の施策や
た、市民の自主的な文化活動がますます活発
方針を決定する審議会など公的な場への女性
になるなか、文化の振興と活動への支援など
の参画を図ることが、今まで以上に重要なも
市民の多様なニーズにこたえることのできる
のになってきています。
文化環境を創っていくことが課題となってい
1
ます。
119
後期基本計画
大
綱
1
■審議会等委員への女性登用率
(人)
600
(%)
30
562
544
515
25.1
400
511
505
496
500
24.7
24.5
494
26.0
26.8
25
20
20.7
18.1
15
300
200
182
147
163
164
181
180
10
114
5
100
0
0
平成11年
12年
14年
13年
男性
15年
女性
17年
16年
女性委員の割合
注)各年4月1日現在
資料:企画課
■外国人登録者数の推移
(人)
4000
3,540
3500
3,001
3000
3,121
3,742
3,292
2,809
2500
2000
1,512
1,636
1,724
1,857
1500
1000
3,936
1,297
1,365
1,397
平成11年
12年
13年
1,435
14年
1,985
2,131
2,256
1,555
1,611
1,680
15年
16年
17年
500
0
合計
男性
女性
注)各年1月1日現在
資料:市民課
120
後期基本計画
大
綱
【基本方針】
男女共同参画や国際化、市民文化などにお
ける意識の向上を図るとともに、こしがや独
自の市民文化として、新たな“こしがや文化”
1
の創造をめざします。
【施策の体系】
互いに認めあう社会の形成
★男女共同参画社会の確立
(重点施策)
男女平等と女性の人権尊重
男女がともに働きやすい環境の形成
男女共同参画の推進
国際性あふれる社会の形成
国際交流・協力の推進
地域社会の国際化への対応
外国人が親しめるまちづくり
こしがや文化の創造
【施策の内容】
1.男女共同参画社会の確立
に、男女が平等に政策・方針決定の場に参画
できる環境づくりに努めます。
一人ひとりの男女が、性別にかかわりなく、
個人として尊重されるとともに責任を分かち
(1)男女平等と女性の人権尊重
合い、その個性と能力を十分に発揮できる男
「男は仕事、女は家庭」に象徴されるよう
女共同参画社会を形成するため、男女平等と
な固定的な意識を払拭し、男女の人権が尊重
女性の人権尊重に関する啓発事業や自立支援
されるよう、あらゆる分野と市民のライフス
事業・相談事業を行います。また、男女がと
テージにあわせた情報提供やセミナー・フォ
もに働きやすい環境の形成を進めるととも
ーラムの開催、市民の学習や活動の支援など、
121
後期基本計画
大
綱
1
男女平等、人権に関する啓発事業を行います。
また、女性を対象とした自立支援事業の充実
2.国際性あふれる社会の形成
を図るとともに、法律、健康、生き方、家族
市民と外国人がお互いの文化、習慣、価値
関係をめぐる女性問題解決支援のための相談
観を認めあい、ともに暮らしていける環境を
業務を行います。
つくるため、姉妹都市との交流や外国人が主
体的・積極的に社会活動に参加できる機会の
(2)男女がともに働きやすい環境の形成
女性も男性もそれぞれの個性を生かした多
様な生き方を主体的に選択でき、男女がとも
確保に努めます。また、在住者のみならず、
本市を訪れる外国人が快適で親しみを持てる
まちづくりを進めます。
に対等なパートナーとして働く社会を築くた
め、子育てや介護などを支援するための環境
整備に努めます。また、働く女性のキャリア
アップの支援や情報の提供を行います。
(1)国際交流・協力の推進
国際化が進展するなか、歴史や文化の異な
る諸外国との相互理解を深め、国際的な視野
に立った人材の育成を図るため、姉妹都市を
(3)男女共同参画の推進
はじめとする海外諸都市との交流を推進する
男女共同参画推進条例に基づき、男女共同
とともに、国際理解を深めるための国際交流
参画社会が実現するよう、学校、職場、地域
基盤の整備に努めます。また、本市が培って
などにおいて女性と男性が平等に政策・方針
きた技術や経験を生かした国際協力の方策に
決定の場に参画することを推進します。その
ついて検討します。
ため、「審議会などの委員への女性の登用推
進要綱」の徹底を図り、女性の参画を推進す
るとともに、女性人材リストの充実と女性が
(2)地域社会の国際化への対応
市民が国際感覚を豊かにしてグローバルな
審議会などに参画しやすい体制を整えます。
視点で地域の問題に取り組むことができるよ
さらに、庁内推進会議で施策の総合的な調整
う、幅広い市民層の多様な国際交流事業や協
を図り、女性自らが力をつけるためのさまざ
力活動などへの参加を促進します。また、外
まな事業をとおして、市民や活動団体などの
国人の地域活動などへの参加を促進するとと
ネットワークづくりを支援します。
もに、ボランティアや市民活動団体に関する
情報提供を行い、ネットワークづくりを支援
します。
122
後期基本計画
大
綱
(3)外国人が親しめるまちづくり
外国人にとって暮らしやすく活動しやすい
3.こしがや文化の創造
地域社会とするため、公共案内板などの外国
伝統文化を継承し地域の文化を育て、暮ら
語表示、生活ガイドブックの作成など外国語
しのなかに文化が感じられるまちづくりを推
による生活情報の提供を行い、生活相談体制
進するため、新しい市民文化活動を積極的に
を確立し、安全で快適な生活を送れるように
支援します。また、いつでもだれでもが参加
支援します。
できる地域に根ざした文化活動の拠点を創出
1
し、次世代に引き継ぐことのできる新たな
「こしがや文化」の創造をめざします。
123
後期基本計画
1−5 差別のない明るいまちづくり
大
綱
1
【現況と課題】
同和問題の早期解決は行政の責務であり国
られます。そのため、今後も同和問題を人権
民的課題であることから、これまでも市の重
問題の重要な課題に位置づけ、部落差別をは
要課題に位置づけ「人権を尊重する教育の推
じめあらゆる差別の完全解消をめざして、行
進」を教育行政の重点施策に掲げ、同和教育
政のあらゆる分野できめ細かな人権教育、啓
の充実を図るとともに、部落差別の完全解消
発などを充実し、人権意識の高揚を図る必要
に向けて関係機関と連携のもとに啓発などを
があります。
推進してきました。
さらに、市民一人ひとりが同和問題をはじ
平成14年3月に同和問題に対する国の特別
め、女性、子ども、高齢者、外国人等さまざ
対策は終了し、33年間にわたる取り組みの結
まな人権問題についての正しい理解と認識を
果、環境面では大きな成果をあげたものの、
深め、自らの課題としてその差別意識の早期
差別意識が依然として根深く存在しており差
解消に主体的かつ積極的に取り組むことを基
別事象も後を絶たない現状があります。そこ
本とし、人権・同和教育をより効果あるもの
で、「差別をしない、させない、許さない、
とするため、地域、家庭、学校、企業、関係機
見逃さない」という人権尊重の精神に立脚し、
関との連携のもとに人権・同和教育、啓発な
人権や同和問題を自らの課題として解決して
どを積極的に推進し、差別のない明るい地域
いくことのできる市民を育成することが求め
社会づくりをめざしていくことが望まれます。
【基本方針】
すべての市民がかけがえのない一人の人間
124
同和問題をはじめとする人権問題について、
として尊重され、平和で平等な生活を送るこ
正しい理解と認識が深まるよう、教育や研修
とができるよう、人権意識の高揚を図ります。
の充実に努めます。
後期基本計画
大
綱
【施策の体系】
1
差別のない明るいまちづくり
★人権意識の高揚
(重点施策)
啓発活動の推進
推進活動体制の充実
人権相談活動の充実
★人権・同和教育の推進
(重点施策)
学校人権・同和教育の推進
社会人権・同和教育の推進
【施策の内容】
1.人権意識の高揚
同和問題をはじめ、女性、子ども、障害者、
市民に対して啓発活動を推進します。
(2)推進活動体制の充実
高齢者、外国人等の人権問題に対して、正し
越谷市人権施策推進会議を中心とし、人権
い理解と認識を深め、差別意識の解消を図る
施策推進指針に基づき、市政のあらゆる分野
ため、地域、家庭、学校、企業、関係機関と
で人権尊重の視点に立った施策の推進を図る
の連携のもと、人権教育・啓発などを積極的
ため、関係部課所相互の緊密な連携、協力を
に推進します。また、市民一人ひとりの人権
確保し総合的かつ効果的に推進します。あわ
意識を育て、お互いの人権を認めあうことが
せて市職員自身が同和問題をはじめさまざま
できる地域社会づくりをめざすため、推進活
な人権問題に対する理解と認識を深め、市民
動体制や人権相談活動の充実に努めます。
啓発を推進する指導者となるための研修など
を実施します。また、地域、家庭、企業、学
(1)啓発活動の推進
校等と連携を密にした推進体制を図ります。
人権意識の啓発のため、あらゆる機会を通
じて人権に関する情報の提供・周知を図りま
す。また、リーフレット等の作成・配布や街
(3)人権相談活動の充実
わたしたちの身の回りにおいて生じている
頭啓発、講演会、研修会などを地域、家庭、
さまざまな人権問題を解決するため、市民の
学校、企業、関係機関との連携のもと実施し、
相談に応じて、助言、通報、紹介などの援助
125
後期基本計画
大
綱
1
を行う人権相談活動の充実を図るとともに、
生徒の発達段階に即して人権問題を正しく理
人権意識の普及、高揚に努めます。
解させ、さまざまな人権問題の解決に向けて
自ら行動できる人間の育成をめざします。そ
2.人権・同和教育の推進
のため、児童生徒や地域の実態に即した全体
計画に基づき、豊かな体験活動の充実を図る
「差別をしない、させない、許さない、見
ことをとおして、児童生徒一人ひとりの人権
逃さない」という人権尊重の精神に基づき、
意識の高揚と、他者の痛みを共有できる豊か
児童生徒および教職員だけでなく、すべての
な人間性を醸成します。さらに、保護者や地
市民一人ひとりが同和問題をはじめ、さまざ
域の人の理解と協力が得られるよう努めます。
まな人権問題についての正しい理解を深め、
差別のない明るい社会を築くため、人権教
育・啓発を積極的に推進します。
(2)社会人権・同和教育の推進
すべての市民が同和問題をはじめさまざま
な人権問題に対する正しい理解と認識を深め
(1)学校人権・同和教育の推進
すべての学校において、全教育活動をとお
して人権を尊重する教育の徹底を図り、児童
126
るため、各種教室・講座における研修、指導
者の育成などを実施し、社会人権・同和教育
をより一層推進します。
後期基本計画
1−6 地域におけるまちづくりの推進
大
綱
【現況と課題】
するため、それぞれの地区の将来像に向かっ
核家族化の進展などにより個人を重視する
価値観が強まり、隣近所など地域との連帯意
てまちづくりを推進していくことが必要です。
識や自治会への参加意識が薄れてきており、
さらに、各種ボランティアなど自発的な非
地域活動への参加促進策などが必要になって
営利活動が注目を集め、このような特定非営
きています。
利団体との協力関係を築き、活動を支援する
また、現在各地区においては、コミュニテ
とともに関係団体の育成を図る必要がありま
ィ区域に基づいた地区コミュニティ推進協議
す。特に、地域からのまちづくりに関する情
会を中心に、地区まちづくり推進計画に基づ
報を市民が身近に入手できる体制や施設整備
いた事業が展開されているとともに、さまざ
などが求められています。
まな市民や市民活動団体が活発に活動をして
各地区には、地域のさまざまな活動を支援
きており、これらがともに協力してまちづく
する交流の場として、生涯学習、地域コミュニ
りを進める体制が求められています。そして、
ティ、地域福祉、防災救援機能などを備えた
市民が地域により愛着をもち、誇れるまちに
拠点を整備していくことが求められています。
1
■自治会加入率の推移
(%)
(世帯)
140,000
100
120,000 109,527
100,000
91,278
111,719
113,308
92,673
92,355
118,063
115,691
120,215
124,596
95
93,923
93,311
93,934
94,058
90
80,000
83.3%
60,000
82.7%
85
81.8%
80.7%
79.6%
40,000
80
78.1%
75.5%
75
20,000
0
70
平成11年
12年
13年
全世帯数
14年
15年
自治会加入世帯数
16年
17年
加入率
注)各年5月1日現在
資料:地域活動推進課(世帯数は住民基本台帳)
127
後期基本計画
大
綱
1
【基本方針】
地域への市民の参加と心豊かなコミュニケ
す。また、市民との協働によるまちづくりを
ーションを形成するため、だれもが参加でき
計画的に進めるとともに、地域コミュニティ
る機会づくりや参加意識の高揚を図るととも
の活動拠点を整備します。
に、地域での活動団体の育成・支援を行いま
【施策の体系】
地域におけるまちづくりの推進
だれもが参加できる地域づくり
参加の機会づくり
地域のまちづくりに関する学習機会の拡充
まちづくり活動の推進
地域活動団体の支援
市民活動団体の育成・連携
★地区別まちづくり計画の策定と推進
(重点施策)
多様な市民の参加によるまちづくり推進体制の整備
圏域および地域自治区の検討
地区別まちづくりの実践
地域コミュニティ活動の拠点づくり
【施策の内容】
1.だれもが参加できる地域づくり
128
(1)参加の機会づくり
市民が積極的に地域づくりに参加できるよ
市民の参加意識を高めるため、納涼大会や
う、参加の機会づくりや参加意識の高揚を図
イベントなどにより地域の交流を深めるとと
るとともに、地域のまちづくりに関する学習
もに、さまざまな年齢層や活動に対応した参
機会を拡充します。
加の機会を促進します。また、地域活動につ
後期基本計画
大
綱
いての情報を提供するため、市民がつくるま
(2)市民活動団体の育成・連携
ちづくりニュースの発行や行政に関する講座
市民活動団体の地域づくりへの参加を促進
を開催するなど、分かりやすい情報提供を行
するため、専門家の派遣など人的支援を強化
います。
し、団体の育成に努めます。さらに、団体の
1
交流を図るため、それぞれの活動状況等を情
(2)地域のまちづくりに関する学習機
会の拡充
報提供するほか、行政内の組織の連携体制も
さらに強化します。
市民によるさまざまな地域づくりの活動を
促進するため、各地区の公民館などで行って
きた講座を市民の企画、立案、運営により、
さらに充実させるとともに、市が行う事業に
3.地区別まちづくり計画の策定
と推進
関連した講習会を開催するなど、地域のまち
市民と行政の協働により、地区のまちづく
づくりに関することを学べる機会を積極的に
りを計画的に進めるため、多様な市民の参加
つくります。また、専門家の派遣や情報の提
によるまちづくり推進体制を整備し、地区別
供など、地域での市民の自主的な学習を支え
まちづくりを実践します。また、適正なコミ
る体制を整えます。
ュニティ区域とするため、圏域および地域自
治区 *41 を検討します。
2.まちづくり活動の推進
自治会や地区コミュニティ推進協議会など
(1)多様な市民の参加によるまちづく
り推進体制の整備
の地域活動団体や市民活動団体によるまちづ
若い市民や新しい市民などのだれもが参加
くりを進めるため、これらの団体活動の育
でき、地域の活動団体やさまざまな市民活動
成・支援を行います。
団体と協力して魅力的な地域づくりが進めら
れるよう、新たな体制づくりを進めます。また、
(1)地域活動団体の支援
地域活動団体による地域特性に応じたまち
づくりを推進するため、地域活動の担い手で
地域のまちづくりの位置づけを明確にし、市
民が活動しやすい体制を確保するため、市民
と行政の協働によるまちづくりを推進します。
ある自治会および地区コミュニティ組織の支
援ならびに人々の連帯意識の向上に努めます。
(2)圏域および地域自治区の検討
市民に活動しやすく分かりやすいコミュニ
ティ区域とするため、地域の成り立ちや状況、
*41
地域の住民の意見を行政に反映させるとともに行政と住民との連携の強化を目的として、市町村の判断により設けられる区域のこと。
その区域の住民のうちから選任された者によって構成される地域協議会と、市町村の事務を分掌させるための事務所を置くこととさ
れている。
129
後期基本計画
大
綱
1
市民の意向を踏まえながら、生活圏なども考
でまちづくりを実践してきた人や団体の経験
慮するとともに、行政における施策、サービ
を十分に生かして策定を進めます。
ス内容に応じた適正な区域に配慮した柔軟な
圏域の設定について、法改正により制度化さ
れた地域自治区とあわせて検討します。また、
分かりやすい町名地番とするため、地域住民
の要望により、町名地番変更等についても進
めます。
4.地域コミュニティ活動の拠点
づくり
地区まちづくり事業を推進する活動や市民
の自主的・主体的な活動を支援するため、地
域活動拠点としてコミュニティ区域ごとに地
(3)地区別まちづくりの実践
130
区センター・公民館の整備を進めていきま
地区別将来像の実現を図るため、各地区に
す。また、施設の整備にあたっては、市民参
おいて策定した地区まちづくり推進計画を見
加による検討を行い、既存施設を含め市民が
直しし、より市民がゆとりや豊かさの実感で
活動しやすい施設整備を進めます。さらに、
きるまちづくりを実践します。計画の見直し
地域住民の利便性の向上を図るため、各種行
にあたっては、前計画の評価を行い、これま
政サービスを充実します。
大綱 2
だれもが健康で生きがいをもって安心して暮らせるまちづくり
いきいき館
● 福祉と健康の増進
2−1 保健・医療
2−2 児童家庭福祉
2−3 障害者(児)福祉
2−4 高齢者福祉
2−5 社会保障
131
後期基本計画
2−1 保健・医療
【現況と課題】
大
綱
2
本市は二次保健医療圏 *42 として県東部保健
各種健(検)診の受診率向上や事後指導の充
医療圏に属し、市内には16病院、303診療所
実を図るため、検診データを集約し健康特性
(歯科を含む)の医療施設があります。また、
を把握する健康管理システムの構築を図って
院や三次医療
います。今後は、それにともなう個人情報の
を担う獨協医科大学越谷病
取扱いについて、十分な保護の対策を講ずる
院、さらには県民健康福祉村や県保健所、保
必要があります。
健医療福祉系の埼玉県立大学が立地していま
患者が医療機関に受診するにあたって、身
す。これらの特性を生かした健康づくりや地
近な診療所よりも大病院を選択する傾向が強
域医療体制を充実し、包括的な保健・医療サ
くなっています。病院と診療所の役割分担と
ービスを提供していくことが課題となってい
連携を基本とした病診連携やかかりつけ医の
ます。
普及をはじめ、医療資源の有効活用や相互の
生活様式や食生活の変化、社会環境の変化
連携を強化するとともに、救急医療体制の充
などにともない、がんや脳血管疾患などのい
実などに努める必要があります。さらに市立
わゆる生活習慣病が増加しています。長寿時
病院は、一般医療のほか救急・高度・特殊医
代に入り、市民一人ひとりが健康で活力ある
療を中心として大きな役割を果たしてきまし
人生が送れるよう、「自分の健康は自分で守
た。市民意識調査でも医療体制の充実に対す
る」ことを基本に、各種健(検)診や健康教育
る市民の関心の高さが示されており、今後も
などを実施していますが、受診率は未だ低い
医学の進歩と需要に対応した医療提供体制の
状況にあります。そのため、引き続き健康づ
確立と施設・設備の充実が求められるととも
くりを進めるための正しい知識の普及と意識
に、高齢社会において市民一人ひとりが健康
の啓発に努めるとともに、市民一人ひとりが
な生涯を送るためには、多様なニーズに適切
主体的に健康づくりに参加できるシステムの
かつ効果的に対応していける保健・医療・福
構築と施設の充実を図る必要があります。
祉の連携を図っていく必要があります。
*42
132
を担う病
市立病院をはじめとして二次医療
*44
*43
特殊な医療を除く病院の病床の整備を図るべき地域単位として、市区町村を超えた範囲で医療法に基づき設定するもの。(一次保健
医療圏:健康相談などの保健・福祉サービスや「かかりつけ医(歯科医)」等による初期医療など、地域住民に密着した医療行為を提
供していくための最も基礎的な地域単位であり、市区町村を区域としたもの。三次保健医療圏:特殊な医療を提供するべき地域単位
として定められるもので、都道府県を単位として設定することになっている。)
*43
二次医療とは、通院だけでは不安が残るため、入院して検査を受けるなどの対応を取ること。
*44
三次医療とは、命にかかわる疾患やけがなど、高度な医療を必要とする重症の患者に対して検査や治療を行うこと。(一次医療:風
邪や発熱、頭痛などの症状を開業医がみて診察、治療をすること。)
後期基本計画
■主な死因別人口10万人対死亡率の推移
人口10万人対死亡率
700
627
596
600
554
486
500
587
528
500
大
綱
2
400
284
300
243
209
200
100
60
58
0
79
52
11年
192
191
138
115
162
77
58
55
76
57
57
47
13年
14年
15年
16年
12年
悪性新生物
肺炎
188
161
117
85
58
54
270
251
134
125
平成10年
282
194
170
109
286
272
脳血管疾患
不慮の事故
心疾患(高血圧性除く)
自殺
資料:埼玉県越谷保健所
■健康診査受診者数の推移
(人)
35,0000
30,0000
28,874
29,225
25,000
24,198
20,000
21,961
22,533
9,502
9,684
9,807
8,392
6,918
5,165
1,145
8,793
6,861
5,556
1,128
20,174
18,561
15,000
10,000
15,490
8,007
7,064
5,000 6,240
3,563
1,357
0
平成9年
8,364
8,049
5,677
3,965
1,303
10年
8,607
8,575
8,613
6,269
6,161
4,980
1,124
4,230
11,226
10,213
7,064
6,209
1,447
基本健康診査
乳がん検診
12年
9,659
8,815
6,284
2,145
962
11年
12,189
13年
胃がん検診
肺がん検診
14年
15年
16年
子宮がん検診
大腸がん検診
資料:市民健康課
133
後期基本計画
【基本方針】
大
綱
2
市民一人ひとりが住み慣れた地域でいきい
を図ります。また、地域医療や救急医療体制
きと健康に暮らせる健康づくりをめざしま
の充実とともに保健・医療・福祉部門の連携
す。そのため、市民の健康づくりと疾病予防、
を進めます。
早期発見、早期治療に向けて保健活動の充実
【施策の体系】
保健・医療
★健康づくりの推進
(重点施策)
保健対策の推進
意識の啓発
健康づくり推進体制の充実
保健体制の推進
疾病予防対策の充実
保健活動の充実
医療体制の充実
地域医療体制の整備
救急医療の充実
市立病院の充実
保健・医療・福祉の連携
134
後期基本計画
【施策の内容】
1.健康づくりの推進
(1)保健体制の推進
市民一人ひとりが日ごろから健康づくりを
医療・福祉と連携のとれた保健事業が展開
進められる環境を整備するため、健康に関す
できるよう、情報の共有化や関係機関相互の
る市民意識の啓発を進めるとともに、市民と
支援方法を検討するとともに、市民の健康づ
ともに健康づくりを推進する体制の充実を図
くりに活用できる仕組みを整備し、保健体制
ります。
の推進を図ります。
(1)意識の啓発
(2)疾病予防対策の充実
市民が「健康はつくるもの」という意識を
各種健(検)診について受診機会の拡大を
もち、生活の質の向上をめざした健康づくり
図るため、実施期間の延長や複合的な健診を
が進められるよう、さまざまな教室や相談の
実施するとともに、身近なところで受診でき
機会をとおし正しい知識の普及を図ります。
る個別健(検)診方式の促進を図ります。ま
また、こころの健康づくりやお年寄りの身体
た、健康管理システムのデータを活用した健
機能低下予防に努め、子どもの安全にも配慮
(検)診結果に基づく相談・指導の充実と、介
した健康づくりを推進します。
大
綱
2
護予防や治療後対策に向けた各種保健事業の
効果的な展開を図ります。妊産婦への保健指
(2)健康づくり推進体制の充実
市民一人ひとりが主体的に健康を維持増進
導や栄養・生活相談などの母子保健を充実
し、未熟児などの出生防止を図ります。
していくため、健康づくりを目的とした既存
の組織や地域の特性を生かした組織と連携
(3)保健活動の充実
し、その活動を支援します。また、公共の健
身近なところで、継続かつ適切な保健指導
康増進施設や民間の運動施設とも連携するシ
や健康相談が受けられるよう、健康管理シス
ステムを構築し、市民が取り組みやすい環境
テムを活用しながら、保健師や栄養士、理学
の整備を図ります。
療法士、作業療法士等による保健活動を推進
します。社会福祉協議会や民生委員・児童委
2.保健対策の推進
市民の疾病の発症予防と早期発見のため、
員、ボランティア団体、地域包括支援センタ
ーなどさまざまな組織とも連携し、個人にあ
った保健
(介護予防活動を含む)
を推進します。
保健体制の推進を図り、疾病予防対策や保健
活動の充実に努めます。
135
後期基本計画
3.医療体制の充実
大
綱
2
4.保健・医療・福祉の連携
市民が求める医療サービスを総合的に提供
保健・医療・福祉の各サービスを総合的・
するため、地域医療体制の整備を図り、救急
効果的に提供できるよう、関係機関やサービ
医療の充実を進めるとともに、市立病院の一
ス事業者などとの連携を推進するとともに、
層の充実を図ります。
情報を共有し活用するための保健・医療・福
祉に関する情報システムの構築をめざします。
(1)地域医療体制の整備
地域における医療体制を整備するため、か
かりつけ医をもつことや病診連携事業の市民
への啓発を行います。
また、市内の大学や専門学校との連携などに
より、関係者の資質の向上を図り、サービス
の充実に努めます。
さらに、今後、在宅支援を求める市民ニー
ズの増加が予想されることから、地域での保
(2)救急医療の充実
適切で迅速な救急医療体制の整備を推進す
るため、救急医療機関の充実を図るとともに
救急医療機関相互の連携を深めます。また、
休日や夜間などにおける救急医療のあり方に
ついて、広域的な連携のシステムづくりを検
討します。
(3)市立病院の充実 多様化する医療需要に応え、より質の高い
地域医療を提供するため、地域医療機関と連
携を深めながら、引き続き救急・高度・特殊
医療の一層の充実を図るとともに、
「中長期経
営ビジョン」を策定し、それに基づいた効率
的な運営を図ります。
136
健福祉サービス機能の拡充にあわせてサービ
ス体制の整備を図ります。
後期基本計画
2−2 児童家庭福祉
【現況と課題】
このような状況のなかで、保育所は地域に
全国的に子どもの数が減少しているなか、
本市においては、今後も子どもの数は増加を
とって身近な児童福祉施設であるとともに、
続け、また、女性の社会進出などにより保育
家庭での育児を支援する専門的機能を有して
需要は増加の傾向にあります。特に、3歳児
おり、入所児童のみならず地域の子育て支援
未満の乳幼児の保育と障害児保育の需要が高
という観点から、地域に開かれた利用しやす
くなっています。
い保育所としての役割が求められています。
また、「越谷市子育て実態調査」の回答者
社会の変化や家庭状況等により、多様で複
のうち26%の人が「病後児の保育」を、16%
雑な児童問題が発生しているため、幅広い相
の人が「休日保育」や13.6%の人が「延長保
談、援助活動ができるよう児童相談所などと
育」など多様な保育サービスの充実を望んで
の連携の強化等、支援体制の充実が必要です。
います。さらに、地域社会における連帯感の
さらに、近年増加傾向にあるひとり親家庭な
希薄化など、子どもを取り巻く環境は変化し、
どについては、家庭生活の安定と向上を図る
家庭・地域における子育て機能の低下が進ん
ための支援が必要です。
大
綱
2
でいます。
■保育所(園)施設数と入所(園)児の推移
(所)
30
25
(人)
2,700
24
24
24
24
25
25
25
26
2,600
2,582
20
2,520
15
2,506
2,500
2,517
2,400
2,413
2,367
10
2,381
2,300
2,263
5
2,200
0
2,100
平成10年
11年
12年
13年
施設
(所)
14年
15年
16年
17年
入所児(人)
注)公立と私立を含む、各年4月1日現在
資料:児童福祉課
137
後期基本計画
■保育所(園)への要望
0
5
10
15
20
25
30
35
50
(%)
26.0
子どもが病気の時にも預かってほしい
23.4
建物や設備を充実してほしい
19.9
運動場を広くしてほしい
18.0
その他
16.0
日曜・祝日も開所
(園)
してほしい
13.6
保育時間を延長してほしい
13.0
特にない
保育士の資質を向上してほしい
11.1
教育面の指導を充実してほしい
11.0
しつけの指導を充実してほしい
45
36.8
保育料を上げないでほしい
大
綱
2
40
3.7
資料:平成15年度 越谷市子育て実態調査報告書
【基本方針】
就業形態の変化などにより多様化する保育
整備を図ります。また、児童の多様で複雑な
ニーズに対応するため、仕事と家庭の両立支
問題に対して児童相談体制の充実や関係機関
援をめざし、保育内容の充実と多様化を図る
との連携を図るとともに、児童を育成する家
とともに、子どものいる家庭の多くが抱える
庭やひとり親家庭に対し、経済的負担の軽減
育児不安に対して地域での子育て支援体制の
を図ります。
【施策の体系】
児童家庭福祉
★保育サービスの充実
(重点施策)
保育所の整備
保育内容の充実
多様な保育サービスの提供
地域交流事業の充実
★社会的支援の推進
(重点施策)
138
相談・支援体制の充実
経済的負担の軽減
後期基本計画
【施策の内容】
1.保育サービスの充実
(3)多様な保育サービスの提供
子育てと仕事などの両立を支援するため、
地域で安心して子育てができ、保護者の多
延長保育を実施するとともに、病後児保育や
様な子育てニーズに対応するため、保育所の
ショートステイ事業への取り組みを図りま
整備や多様な保育サービスの提供を行うとと
す。あわせて、保育ステーションや地域子育
もに、保育内容や保育所等における地域交流
て支援センター事業の拡充を図るとともに、
事業の充実を図ります。
送迎保育や一時保育、子育て講座などの多様
大
綱
2
な保育サービスの提供に努めます。
(1)保育所の整備
待機児童の解消と保育環境の充実を図るた
(4)地域交流事業の充実
め、建築年数が経過した保育施設の改修を行
保育所の有する専門的機能を生かした子育
うとともに、地域に開かれた多機能な施設と
て支援を行うため、乳幼児や保護者、また高
して整備を進めます。また、多様化する保育
齢者が気軽に参加できる異年齢交流や子育て
ニーズに対応するため、民間保育園等の整
相談等の地域開放事業の充実を図るととも
備・運営に対する助成を行います。
に、地域子育て支援センターを拡充して地域
との交流を推進します。
(2)保育内容の充実
保育所(園)の乳幼児や小学校低学年の児
童の健全育成を図るため、安全で快適な保育
環境の確保や保育内容の充実に努めるととも
に、学童保育室の一層の整備・充実を図りま
す。幼稚園と保育所の連携については、国・
県の動向を見極めながら検討していきます。
また、待機児童の解消を図るため、民間保育
園や家庭保育室等との連携を図り、多様な保
育ニーズに対応していきます。障害児保育に
ついては、保育士などの資質の向上や施設間
の連携を強化するとともに施設のバリアフリ
ー化などに努めます。
139
後期基本計画
2.社会的支援の推進
大
綱
2
祉・教育・医療などの機関と密接な連携を行
い、相談・支援体制の充実を図ります。
多様で複雑な問題を抱える児童や家庭に対
また、家族意識の多様化により増加してい
する適切な支援を行うため、相談機能や支援
る、ひとり親家庭の自立に向けた支援を行い
体制の充実を図るとともに子育て家庭の経済
ます。
的負担を軽減する制度の充実に努めます。
(2)経済的負担の軽減
(1)相談・支援体制の充実
子どもに対する虐待等をはじめ多様で複雑
な内容をもつ児童問題に対して、きめ細かな
相談や幅広い支援活動が行われるよう、福
140
子育て家庭の経済的負担を軽減するため、
児童手当や乳幼児医療費支給、ひとり親医療
費支給等の実施と制度の充実を図ります。
後期基本計画
2−3 障害者(児)福祉
【現況と課題】
本市の障害者数は年々増加し、また高齢化
が進み、障害の程度は重度化・重複化が進ん
でいます。そのため、生活習慣病などの予防対
に、障害者の能力と適性に応じた就労支援も
課題となっています。
障害者の福祉サービスについては、平成15
策とあわせ障害を早期に発見し、早期療育、
年4月にこれまでの措置制度から支援費制度
訓練につなげていくことが重要になっています。
に移行し、障害者自らがサービスを選択し契
また、ノーマライゼーションの理念に基づ
約に基づいた利用ができるようになりまし
き、障害者が生きがいをもって社会の一員と
た。これにより、ホームヘルプサービス、シ
して受け入れられる地域づくりや障害者も主
ョートステイ、デイサービスなど在宅サービ
体性・自立性をもって、社会活動に参加でき
スの利用が年々伸びておりますが、今後もニ
る条件整備が求められています。本市では、
ーズの的確な把握に努め、サービスの質的・
現実の社会環境に存在する障壁(バリア)をで
量的な充実を図っていく必要があります。ま
きる限り取り除くよう努めてきましたが、障
た、障害者の自立と地域生活を支え、障害の
害者が地域社会の中で活動し、自立した日常
状況に応じた適切なサービスが受けられるよ
生活を営むためには、今後も建築物や道路・
う施設の整備も必要となっています。
交通などのバリアフリー化を図っていかなけ
さらに、平成 18 年4月から新たな障害者
ればなりません。また、近年、障害者の社
保健福祉施策の枠組みとなる障害者自立支援
会・文化・スポーツ活動に対する参加意欲が
法が施行され、福祉サービスの一元化やサー
高まっており、そのニーズに対応した各種事
ビス体系の再編等が行われます。このため、
業の拡充や地域住民との交流の場づくりとと
障害者が地域で安心して暮らすための地域生
もに、それを支えるボランティアや NPO な
活支援事業の充実が求められており、市町村
どの育成に努めていく必要があります。さら
の役割もますます重要になってきています。
大
綱
2
141
後期基本計画
■障害者の年齢状況
(人)
10,000
3,736
大
綱
2
1,000
908
651
338
157
100
64
131
124
60
52
27 31
174
212
171
154 163
151
125 110
123
97
79
80
56
97
38
69
42
20
68
49
26
35
9
10
96
63
16
26
2
1
0
0∼4歳
0
5∼9歳 10∼14歳 15∼19歳 20∼24歳 25∼29歳 30∼34歳 35∼39歳 40∼44歳 45∼49歳 50∼54歳 55∼59歳 60∼64歳 65歳以上
身体障害者
知的障害者
精神障害者
資料:平成17年12月現在 障害福祉課
■障害者の社会参加意欲・就労意向
0
10
20
30
11.6
毎日働きたい
30.9
5.0
週1日働きたい
働きたくない
その他
35.2
23.4
13.0
週2日∼3日働きたい
(%)
50
40
40.0
7.3
7.4
7.4
43.2
20.0
28.9
14.8
6.2
25.0
28.9
29.6
12.3
10.0
身体障害者
知的障害者
精神障害者
難病患者
資料:平成15年9月現在 新越谷市障害者計画
142
後期基本計画
【基本方針】
保健・医療機関と連携して障害の早期発
い交流の場の設置、地域社会におけるバリア
見・早期療育に努め、疾病治療やリハビリテ
フリー化を推進するとともに就労の促進を行
ーションの充実を図ります。また、障害者が
い、障害者の社会参加を進めます。さらに、
社会の一員として安心して生活し活動できる
日常生活に関する相談・指導体制や在宅サー
よう、ボランティア活動や地域住民との幅広
ビス、施設サービスの充実を図ります。
大
綱
2
【施策の体系】
障害者(児)福祉
早期療育と保健医療の充実
早期発見・療育
障害者保健・医療の充実
★社会参加の促進
(重点施策)
暮らしのなかのバリアフリーの推進
外出支援・交流の促進
文化・スポーツ活動の促進
雇用・就労の促進
在宅サービスの充実
相談・情報提供体制の充実
日常生活サービスの充実
在宅介護・生活支援の充実
施設サービスの充実
福祉施設の整備
社会生活訓練指導などの充実
143
後期基本計画
【施策の内容】
1.早期療育と保健医療の充実
大
綱
2
2.社会参加の促進
障害児の発達促進を図るため、保健・医療
障害者が社会の一員として活動できる環境
機関と連携し、早期発見・療育を行うととも
を整備するため、暮らしのなかのバリアフリ
に、障害の重度化を防止するため、障害者の
ーを推進します。また、外出支援や文化・ス
保健・医療の充実に努めます。
ポーツなどの幅広い交流を促進するととも
に、雇用・就労の支援を行います。
(1)早期発見・療育
乳幼児健診等において、発達の遅れなどを
(1)暮らしのなかのバリアフリーの推進
早期に発見するため、保健・医療機関や関係
障害のある人もない人も安心して暮らし続
機関と連携し、経過観察や相談事業を実施し
けられるよう、福祉のまちづくりに関する法
ます。また、障害のある児童に対しては、そ
律や県条例に基づき、歩道、公園などの都市
の年齢や状態に応じた適切な療育を実施する
空間や公共建築物等のバリアフリー化および
ため、療育教室や障害児通園施設等での訓練
ユニバーサルデザイン *45 の導入を推進しま
や生活指導を行い、継続的な支援に努めます。
す。また、市民や関係団体の参画を得て福祉
マップを作成します。
(2)障害者保健・医療の充実
障害者の健康を保持し重度化を防止するた
(2)外出支援・交流の促進
め、健康相談、検診、訪問指導などの保健サ
障害者の外出を支援し行動範囲を拡大する
ービスや身体機能の維持・回復を図るリハビ
ため、鉄道や路線バスなど公共交通機関の利
リテーション事業を充実します。また、障害
便性の確保に努めます。また、福祉タクシー
者が適切な医療を受けられるよう、地域医療
やリフト付き自動車の利用を促進するととも
体制の充実に努めるとともに、精神保健福祉
に、移動介護サービスを充実し、日常生活の
や難病などに関する相談体制の強化や情報提
利便性の向上を図ります。さらに、障害者が
供の拡充を図ります。
気軽に社会参加ができるよう、ボランティア
などと連携を図りながら地域住民との交流を
促進します。
*45
144
車椅子の人や目の不自由な人、高齢者などを含め、誰もが利用できるように配慮されたデザインのこと。
後期基本計画
(3)文化・スポーツ活動の促進
障害者が文化・スポーツ活動に参加しやす
(1)相談・情報提供体制の充実
障害者がそのニーズや生活実態に即した支
い環境づくりを進めるため、関係機関と連携
援サービスや適切な相談を受けられるよう、
して各種学級・講座等の開設や情報提供に努
関係機関の連携を強化し相談窓口の充実や相
めるとともに、活動の成果発表の場や機会の
談員の専門性の向上に努めるとともに、ケア
充実を図ります。また、ボランティアセンタ
マネジメント手法 *46 を取り入れた相談支援体
ーの機能充実に努め、障害者の趣味グループ
制を整備します。また、地域で生活する障害
の育成や障害者が自らボランティア活動に参
者とその家族を支援するため、生活支援セン
加できるよう支援します。
ターにおける情報提供や相談、サービスの利
大
綱
2
用援助などを充実します。
(4)雇用・就労の促進
障害者の雇用促進と就労機会の拡大を図る
(2)日常生活サービスの充実
ため、公共職業安定所と連携・協力し障害者
障害者の在宅での生活を支援するため、福
雇用を民間事業者に働きかけるとともに、障
祉機器等の利用促進を図るとともに、給付品
害者就労支援センターの機能の充実を図り、
目や対象者の拡大等により補装具や日常生活
就労相談や職業訓練の機会の確保に努めま
用具の充実に努めます。また、各種手当や医
す。また、企業のニーズを把握しながら、障
療費などの助成制度の充実に努めるととも
害者の能力や適性に応じた支援を行います。
に、ライフスタイルや障害の状況に応じた住
さらに、福祉的就労環境を充実するため、授
宅仕様の確保や住宅改善を支援します。
産施設等の計画的・体系的な整備や施設間の
連携を促進するとともに、授産品の販路拡大
を進めます。
(3)在宅介護・生活支援の充実
障害者が在宅介護を必要に応じて受けられ
るよう、ホームヘルプサービス、ショートス
3.在宅サービスの充実
障害者が在宅で安心して生活できるよう、
テイ、デイサービスをはじめ各種在宅サービ
スの質的・量的充実を図るとともに、供給基
盤の整備を促進します。また、ライフステー
日常生活に関する相談や情報提供体制の充実
ジをとおした総合的なサービスを提供するた
に努めるとともに、各種在宅サービスや生活
め、保健・医療・福祉の相互連携を図ります。
支援サービスの拡充を図ります。
*46
障害者が自らのニーズを明確にして生活の目標を設定し、目標達成のために必要な福祉サービスを効率よく組み立てて自立に向けた
ケアプランを作成し、実施する手法のこと。
145
後期基本計画
4.施設サービスの充実
大
綱
2
障害者がそれぞれの障害の状況に応じた施
設を利用できるよう、各種福祉施設の整備を
については、その機能やサービスを拡充し、
柔軟で継続性のある効率的なサービスが提供
できるよう(仮称)障害者(児)複合施設として
整備します。
促進するとともに、社会生活訓練指導などの
充実を図ります。
(2)社会生活訓練指導などの充実
障害者の自立支援を図るため、通所施設に
(1)福祉施設の整備
146
よる創作活動や機能訓練などの各種サービス
障害者の施設利用希望に適切に対応できる
を充実するとともに、小規模作業所やデイケ
よう、療護施設や授産施設、デイケア施設な
ア施設などの運営を支援します。また、生活
どの整備を促進します。また、みのり学園、
支援機能をもつグループホームや生活ホーム
あけぼの学園およびしらこばと職業センター
についても運営を支援します。
後期基本計画
2−4 高齢者福祉
【現況と課題】
本市の65歳以上の人口は平成17年1月1日
また、高齢期をいきいきと充実したものに
現在4万4,608人で全人口の14%を占めていま
するため、生涯にわたる健康づくりの推進と
す。平成22年には6万人を超えるものと見込
ともに、文化・地域活動の場の提供など多様
まれ、その割合は 18 %を超えるものと予想
な社会参加活動の促進を図り、生きがい対策
されます。昭和40年代から50年代にかけて、
を推進する必要があります。要援護高齢者に
人口が急増した本市においては、今後十数年
対しては、在宅サービスの充実に努めるとと
間で急激に高齢化が進むと予測されており、
もに、生活空間のバリアフリー化などに取り
高齢者福祉施策のニーズが高まると予想され
組んできましたが、高齢者のニーズが複雑・
ます。
多様化するなかでは、広く社会参加のできる
大
綱
2
環境を整備することが望まれます。
今後は、介護を必要とする高齢者等の増加
さらに、高齢者が地域のなかで安心して生
も見込まれ、介護期間の長期化や核家族化の
進行により老後に対する不安が高まるなか、
活できるよう、ねたきりや認知症の高齢者な
市民の願いである健康な老後を過ごせるよ
どの介護を社会全体で支えるための介護保険
う、疾病の早期発見や保健・福祉事業などの
制度の改正に対応するとともに、市民が身近
実施によるねたきり予防や健康づくりの充実
に利用できる相談体制や日常生活支援の充実
が一層求められています。
に努めていく必要があります。
■高齢化率の推移
(%)
25
22.5
19.9
20
17.4
15.4
14.5
15
12.5
12.0
10
5.7
5 5.5
5.2
7.1
6.3
5.2
4.2
5.1
7.9
5.3
3.5
3.7
45年
50年
9.1
6.2
4.6
10.3
7.2
10.1
8.3
18.8
18.7
14.0
10.8
7.9
5.3
6.2
0
昭和35年 40年
55年
全国
60年
平成2年
埼玉県
7年
12年
17年
22年
越谷市
資料:国勢調査、平成17年以降は国立社会保障・人口問題研究所
の将来推計人口、越谷市の平成17年以降は企画課推計
147
後期基本計画
■総世帯数における65歳以上の高齢者がいる世帯の割合の推移
(%)
25
21.8
20
大
綱
2
17.0
14.6
13.9
15
12.3
10.2
11.0
9.6
10
11.0
13.4
11.9
10.7
5.0
5
0.4
昭和50年
0
2.4
1.8
1.4
1.0
0.7
55年
3.0
3.4
2.1
1.5
1.1
60年
平成2年
7年
高齢者がいる世帯の総数
ひとり暮らしの世帯
高齢者夫婦のみの世帯
その他の同居世帯
12年
資料:国勢調査
■要介護支援認定者数の推移
(人)
4,500
4,277
4,106
4,000
3,642
3,500
395
2,973
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
2,622
344
354
484
413
438
要支援
619
637
635
1,125
1,114
664
764
738
605
平成13
591
487
530
296
639
608
556
425
604
506
481
953
715
513
387
14年
要介護1
15年
要介護2
要介護3
16年
要介護4
17年
要介護5
合計
資料:各年3月末日 介護保険課
148
後期基本計画
【基本方針】
健康管理意識を高揚し、健康づくり活動を
に、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活
推進するとともに、加齢にともなう障害の発
することができるよう、介護保険制度を推進
生予防・進行防止を図ります。また、文化・
するとともに、相談体制や日常生活の支援な
社会活動や就労機会の拡大を促進し、高齢期
どの充実に努めます。
をいきいきと過ごせるように努めます。さら
大
綱
2
【施策の体系】
高齢者福祉
★健康の保持・増進
(重点施策)
生きがい対策の充実
高齢期における健康づくり
加齢による障害の予防と相談体制の充実
文化・社会活動の促進
就労機会の拡大・創出
介護保険制度の推進
介護保険制度の相談・情報提供体制の充実
サービス提供体制の整備
給付内容の充実と質的向上
介護保険の健全運営
日常生活支援の充実
高齢者の相談・情報提供体制の充実
在宅支援サービスの充実
居宅による生活困難な方の支援
149
後期基本計画
【施策の内容】
1.健康の保持・増進
大
綱
2
生涯にわたる健康づくりを推進し心身の健
2.生きがい対策の充実
市民が高齢期をいきいきと過ごせるよう、
康の保持・増進に努めるため、高齢者の健康
文化・社会活動の場の提供や、就労機会の拡
管理意識を高揚し、健康づくり活動を推進す
大・創出など、多様な社会参加活動を促進し
るとともに、加齢にともなう障害の発生予防
ます。
と相談体制の充実を図ります。
(1)文化・社会活動の促進
(1)高齢期における健康づくり
高齢者が日ごろから健康状態を把握し、健
した文化・社会活動が行えるよう、老人福祉
康でいきいきとした生活を送るため、老人保
センターの整備に努め、高齢者自らが企画運
健事業との連携やレクリエーションなどの各
営する生涯学習やレクリエーション活動等を
種活動および事業実施の機会等を活用し、健
促進します。また、老人クラブの育成と活動
康相談や健康づくり講座などを充実します。
の活性化に向けた支援を行います。
(2)加齢による障害の予防と相談体制
の充実
認知症等の加齢にともなう障害の早期発見
(2)就労機会の拡大・創出
定年退職後の就労を希望する高齢者が、こ
れまで蓄積してきた経験・能力を発揮して、
に向け、保健師・看護師などの専門職による
臨時的・短期的な就業ができるよう、シルバ
継続的な訪問活動の充実を図ります。また、
ー人材センターの事業を支援し、就労対策の
相談体制の拡充を図るため、地域包括支援セ
充実に努めます。
ンターによるネットワークの整備を推進しま
す。さらに、認知症等の障害の発生予防や進
行防止に関する知識の普及・啓発に努めます。
150
高齢者が地域において生きがいのある充実
後期基本計画
3.介護保険制度の推進
ねたきりや認知症の高齢者および介護予防
の支援を要する高齢者などを社会全体で支え
が受けられるようにするため、地域包括支援
センター等による介護予防マネジメントや新
予防給付など、要支援・要介護者の状態に応
じた適切な介護サービスを提供します。
るため、介護サービスの提供体制を整備し給
付内容の充実と質的向上を図ります。また、
(4)介護保険の健全運営
介護保険制度に関する相談・情報提供を行う
介護サービス基盤の計画的整備および介護
とともに、介護保険の健全運営に努めます。
保険制度の適切な運営を図るため、介護保険
大
綱
2
事業計画の推進と見直しを図るとともに、民
(1)介護保険制度の相談・情報提供体
制の充実
介護保険制度について広報紙、ホームペー
間活力の活用や情報システムの更新などによ
る効率的な業務運営に努め、安定的な財政運
営を図ります。
ジなど情報提供手段の多様化を図りながら、
その仕組みや内容を市民に周知するととも
に、市民が安心してサービスを受けられるよ
4.日常生活支援の充実
う、適切に相談や苦情に応じます。また、サ
高齢者ができる限り住み慣れた地域で安心
ービス事業者などに関する情報を広く市民に
して生活できるよう、高齢者の相談・情報提
提供します。
供体制の充実や在宅支援サービスおよび居宅
による生活困難な方への支援の充実に努めま
(2)サービス提供体制の整備
す。
要介護認定者等のニーズと地域の特性に応
じた多様なサービスを提供するため、さまざ
(1)高齢者の相談・情報提供体制の充実
まなニーズや新たなサービスの拡充に努める
高齢者やその家族等の健康や介護に関する
とともに、介護保険施設などのサービス提供
相談に的確にこたえられるよう、地域包括支
体制の整備を図ります。
援センターにおける体制の整備・充実を図り
ます。また、適正な介護予防マネジメントや
(3)給付内容の充実と質的向上
継続的マネジメントが実施できるよう、地域
高齢者の健康状態を維持し、また、自立し
ケア会議とも連携し、的確な情報の提供や適
た生活ができる可能性のある被保険者の状態
切な指導・助言ができる体制を充実します。
改善を図り、総合的で質の高い介護サービス
151
後期基本計画
(2)在宅支援サービスの充実
大
綱
2
(3)居宅による生活困難な方の支援
在宅の要援護高齢者やその家族等を支援す
居宅による生活が困難な高齢者を支援する
るため、高齢者の自立や家族等に対する支援
ため、介護放棄などの高齢者虐待への適切な
サービスなど、介護保険制度と連携した在宅
対応や成年後見制度 *47 などの利用促進を図り
福祉サービス事業の充実に努めます。
ます。また、養護老人ホーム「順正苑」につい
ては、介護保険制度と連携した高齢者福祉サ
ービスを提供する拠点の一つとして多様な機
能が果たせるよう、整備について検討します。
*47
152
認知症などの精神上の障害により、ものごとを正しく判断するのが困難な人に対し、保護者として後見人を定める制度のこと。
後期基本計画
2−5 社会保障
【現況と課題】
高齢社会の進展にともない、医療保険制度
をはじめ、年金制度、介護保険制度等の社会
保障制度全般にわたる改革についての検討が
険事業の充実に対する市民の関心は高くなっ
ています。
公的年金制度は老齢世代を現役世代が扶養
する世代間扶養で成り立ち、長い老後の生活
進められています。
国民総医療費が増加の一途をたどるなか、
を経済的に支える基盤として国が保障してい
国においては、これまでの治療重点の医療か
る制度です。年金財政は高齢社会が進み、負
ら、今後は、疾病の予防を重視した保健医療
担と給付の均衡が課題となってきておりま
体系へと転換を図り、医療費適正化に向けた
す。将来も国民に信頼され、安定した制度と
総合的な施策を推進する方針を打ち出してい
して維持、発展することが必要であり、制度
ます。こうしたなか、本市においても健康増
への理解と加入の促進が求められます。
進事業を充実し、医療費の適正化を図る必要
生活保護率の推移は経済情勢を反映し増加
があります。一方の医療費を支える保険税収
傾向にあります。だれもが健康で文化的な安
入は所得の伸び悩みから依然として厳しい状
定した暮らしができるよう適切な保護が求め
況が続いており、一般会計から繰り入れせざ
られるとともに、自立を支援するため、実態
るを得ない財政状況となっています。
に即したきめ細かな相談・指導体制を一層充
また、市民意識調査によれば、国民健康保
大
綱
2
実する必要があります。
■生活保護率の推移
(‰)
4.0
3.0
2.98
3.67
3.67
15年度
16年度
3.21
2.67
2.0
2.11
2.18
平成9年度
10年度
2.33
1.0
0.0
11年度
12年度
13年度
14年度
資料:社会福祉課
153
後期基本計画
【基本方針】
大
綱
2
低所得世帯の生活保障と経済的自立を支援
また、国民健康保険事業の財政健全化に努
するため、生活保護制度を適正に実施すると
めるとともに、実態に即した制度の改善を
ともに、関係機関と連携し相談指導体制の充
国・県に要望していきます。
実を図ります。
【施策の体系】
社会保障
低所得者福祉の充実
生活の安定
相談・指導体制の充実
★国民健康保険事業の充実
(重点施策)
健全な財政運営の推進
保健事業の推進
国民年金制度の理解と加入の促進
【施策の内容】
1.低所得者福祉の充実
低所得者世帯の健康で文化的な最低限度の
います。なお、国・県に対しては、生活実態
に即した生活保護制度への改善に向けて要望
していきます。
生活を保障するため、生活を安定させるとと
もに、相談・指導体制の充実に努めます。
(2)相談・指導体制の充実
自立生活を助長するため、ケースワーカー、
(1)生活の安定
生活保護制度を適正に実施するため、家庭
訪問などをとおして対象世帯のニーズを把握
し、生活上の諸問題解決に向けての援助を行
154
民生委員、保健所、ハローワークなどと連携
し、適切な助言・指導を行う相談・指導の支
援体制の充実に努めます。
後期基本計画
2.国民健康保険事業の充実
(2)保健事業の推進
健康寿命の延伸や医療費の負担軽減を図る
被保険者の疾病予防と健康な生活を支援す
ため、市民の積極的な健康増進を支援すると
るため、医療保険制度改革の動向を注視しな
ともに、生活習慣病の早期発見・早期治療に重
がら、国民健康保険事業の健全な財政運営を
点を置いた検診の助成事業などを実施します。
行うとともに、幅広い保健事業を推進します。
(1)健全な財政運営の推進
国民健康保険事業における財政の健全化を
大
綱
2
3.国民年金制度の理解と加入の
促進
推進するため、国の医療保険制度改革の動向
市民の国民年金受給権確保に向け、広報紙
を注視しつつ、収納率の向上や適正な給付に
の活用や年金相談などにより、国民年金制度
努めます。
の理解を深めるとともに、新規適用者、転入
者などの加入対象者を的確に把握し、加入の
促進を図ります。
155
156
大綱 3
人にやさしく自然と調和した秩序ある美しいまちづくり
葛西用水と中央市民会館
● 都市基盤の整備
3−1 一体性のある計画的な都市の形成
3−2 人にやさしい都市づくり
3−3 美しい都市景観の創造
3−4 市街地
3−5 道 路
3−6 公共輸送網
3−7 公園・緑地
3−8 下水道・河川
3−9 上水道
157
後期基本計画
3−1 一体性のある計画的な都市の形成
【現況と課題】
昭和33年の市制施行から今日まで一貫して
人口は増加しており、特に昭和37年の東武鉄
然環境を保全しながら、それらと調和した土
地利用が求められています。
道伊勢崎線と地下鉄日比谷線の相互乗入れ後
また、本市は、鉄道を主体に駅を中心とし
に急激に増加しました。それにともなって土
てまちが形成されてきたことから、拠点が分
地利用も大きく変化し、宅地が増加するのと
散傾向にあります。しかしながら近年は、J R
対照的に田・畑は大幅に減少しています。都
武蔵野線との交通の結節点であることから、
市的な地域である D I D(人口集中地区)につ
南越谷駅周辺の商業の集積が高まっていま
大
綱
いても、昭和 35 年と比較して約 30 倍の面積
す。第5次首都圏基本計画において、本市が
にまで拡大してきています。本市の市街地は、
広域連携拠点(業務核都市)に位置づけられて
3
東武鉄道伊勢崎線に沿いながら、ほぼ駅を中
いることをふまえ、それにふさわしい都市核
心に東京方面に近い地域から拡大しており、
や拠点づくりが求められています。
158
駅の徒歩圏および主要なバス交通網が整備さ
さらに、災害に備えて各地域の防災機能を
れている地域が帯状に市街地を形成していま
向上させることが必要です。社会情勢を考慮
す。しかしながら、近年において人口の増加
し、事業の優先順位を付けるなど、計画的に
が沈静化しつつあることから、これらの市街
事業を推進する必要があります。
地の拡大や宅地の増加、農地の減少などの傾
平成 16 年度に実施した市民意識調査の結
向も抑制されつつあります。首都近郊都市で
果では、「安全・安心なまちづくり」に対す
ありながら約半分が市街化調整区域であり、
る市民のニーズがすべての施策の中で3番目
市街地を取り囲むように農地が配置され、多
に高いことが分かりました。避難所やライフ
数の河川、用排水路が市域を縦横に流れてい
ラインの確保など、防災機能の強化は重要な
るのが本市の特性です。このため、豊かな自
課題となっています。
後期基本計画
■人口集中地区(D I D地区)の人口と面積の推移
(ha)
3,500
253,484
3,000
268,857
277,421
(人)
300,000
250,000
218,151
181,991
2,500
200,000
145,148
2,000
150,000
1,500
83,645
100,000
1,000
31,807
500
12,283
0 100
昭和35年
50,000
440
1,120
2,050
2,390
2,750
2,980
3,120
3,110
40年
45年
50年
55年
60年
平成2年
7年
12年
D I D面積
0
大
綱
3
D I D内人口
資料:国勢調査
【基本方針】
自然環境との調和を図るとともに、災害に
域の中核都市にふさわしいまちづくりを進める
強い安全・安心なまちづくりを推進します。ま
ため、広域的な連携や市内のネットワークに配
た、広域連携拠点(業務核都市)や県南東部地
慮した総合的・計画的な土地利用を進めます。
【施策の体系】
一体性のある計画的な都市の形成
総合的な土地利用の推進
地域の特性に応じたまちづくりの推進
調和のとれた土地利用の誘導
ネットワーク都市の形成
広域を対象とした都市構造の形成
水と緑のネットワークの形成
★安全・安心なまちづくり
(重点施策)
防災機能を備えた公共施設の適正配置
ライフラインの確保
159
後期基本計画
【施策の内容】
1.総合的な土地利用の推進
(1)広域を対象とした都市構造の形成
総合的な土地利用を実現するため、地域の
広域的な拠点の都市構造の形成を図るた
特性に応じたまちづくりを推進するととも
め、核都市広域幹線道路や東埼玉道路をはじ
に、調和のとれた土地利用の誘導を図ります。
めとする交通網の整備を促進するとともに、
レイクタウン地区における商業業務機能の充
大
綱
3
(1)地域の特性に応じたまちづくりの
推進
地域の特性に応じたまちづくりの推進のた
実に努めます。また、埼玉県立大学を中心と
した保健・医療・福祉関連機関のネットワー
クを形成します。
め、住居用地、道路など都市基盤の施設用地、
緑地等を適正に配置し、産業との健全な調和
を図りつつ、きめ細かな土地利用の規制・誘
導を図ります。
(2)水と緑のネットワークの形成
自然と親しめる、うるおいとやすらぎをも
たらす快適な都市環境を創造するため、都市
核(中心核、副次核)、親水拠点、環境保全
(2)調和のとれた土地利用の誘導
地域の特性を生かして、安全・安心で快適
性が実感できるまちづくりを進めるため、
区域などを、河川・水路空間を活用した緑道
整備や緑化した幹線道路で結び、水と緑のネ
ットワークを形成します。
「まちの整備に関する条例」に基づいて、市
民・開発者・行政が協働して調和の取れた土
地利用が図れるよう誘導します。
3.安全・安心なまちづくり
災害に強い都市の形成を図るため、防災機
2.ネットワーク都市の形成
広域的な都市連携を促進するとともに、自
然と親しみ、うるおいとやすらぎをもたらす
能を備えた公共施設の適正配置を行うととも
に、上下水道、電気、ガス、通信などのライ
フラインを円滑に供給できるよう、防災基盤
の整備を図ります。
「水と緑のまち」を実現するため、広域的な
都市連携を図る道路網をはじめ河川や緑道な
どを結ぶことにより、「水と緑」のネットワ
ーク都市の形成を図ります。
(1)防災機能を備えた公共施設の適正
配置
災害に強い都市骨格構造の形成を図るた
め、防災機能を備えた公共施設を河川や用排
160
後期基本計画
水路など地理的条件を考慮し、適正に配置し
活基盤施設の安全性等を確保するため、電線
ます。また、避難所・避難場所へつながる道
類の地中化を促進します。また、消防水利施
路の点検を行い、安全性を確保します。
設として耐震性防火用貯水槽の整備を進める
とともに、都市防災河川整備事業により、取
(2)ライフラインの確保
災害時における、上下水道、電気、ガス、
水ピットなどの整備を進めます。さらに、上
下水道における主要な管の耐震性の向上を図
通信などのライフラインを確保するため、関
るとともに、耐震性飲料用貯水槽の設置など
係機関との連携のもと、適切な設置位置への
により、飲料水を確保します。
整備を指導します。特に電気、電話などの生
大
綱
3
161
後期基本計画
3−2 人にやさしい都市づくり
【現況と課題】
障害者の社会参加を促すとともに、高齢社
らに平成 15 年度に策定した「新越谷市障害
会に向けてすべての人々がいきいきとした生
者計画」のなかにバリアフリーのまちづくり
活ができる地域社会をつくりあげていくた
を基本目標として掲げるなど、取り組みの強
め、だれもが使いやすい建築物を整備してい
化に努めています。
く必要があります。
現在は、ユニバーサルデザインの重要性が
バリアフリーのまちづくりについては、昭
社会的に認知されています。この考え方は、
和 56 年の「国際障害者年」を契機として、
物理的な側面だけでなく、環境やコミュニケ
大
綱
障害者の社会への「完全参加と平等」の権利、
ーションまで含めたものであり、ハード整備
すなわちノーマライゼーションの理念に基づ
はもとより、ソフト面での配慮が求められます。
3
き、急速に福祉のまちづくりが展開されるよ
しかしながら、本市の現状を見ると、公共
うになりました。本市においては、昭和 57
施設をはじめ、道路や交通機関などにおける
年に「越谷市福祉環境整備要綱」を制定し、
配慮は必ずしも十分とはいえない状況にあり
公共施設などさまざまな市民が利用する施設
ます。スロープやエレベーターの設置による
のバリアフリー化を進めてきました。また、
段差の解消、階段への手すりの設置など、だ
平成6年には「高齢者、身体障害者等が円滑
れもが利用しやすい施設の整備が求められて
に利用できる特定建築物の建築の促進に関す
います。また、既存施設については、計画的
る法律(ハートビル法)」、平成8年4月には
に改修、補修を行うことにより、障壁の解消
「埼玉県福祉のまちづくり条例」を施行、さ
を図ることが必要です。
【基本方針】
162
だれもが社会に参加でき、活動しやすい都
進めます。また、情報の発信や企業などへの
市をめざし、道路などを含めた公共施設のバ
啓発により、障壁の解消に向けた民間建築物
リアフリー化とその連続性に配慮した整備を
の計画的な誘導を図ります。
後期基本計画
【施策の体系】
人にやさしい都市づくり
だれもが使いやすい公共施設の整備
公共施設のバリアフリー化
バリアフリーのネットワーク化
バリアフリー建築の促進
大
綱
3
【施策の内容】
1.だれもが使いやすい公共施設
の整備
(2)バリアフリーのネットワーク化
すべての人が安全で快適に歩ける歩行空間
の形成を図るため、道路のバリアフリー化を
公共建築物や公園などの整備にあたって
図ります。さらに、各駅や主要な施設を結ぶ
は、すべての市民が使いやすい施設とするた
道路網の整備を進め、だれもが安全で快適に
め、ユニバーサルデザインの導入を推進し、
移動できるよう、ネットワーク化を推進します。
公共施設や道路等を安全で快適に利用できる
バリアフリーのネットワーク化を図ります。
(1)公共施設のバリアフリー化
2.バリアフリー建築の促進
すべての人にやさしいバリアフリー建築物
子どもや高齢者、障害者をはじめ、すべて
を促進するため、「ハートビル法」「埼玉県福
の人が使いやすい公共施設を整備するため、
祉のまちづくり条例」「埼玉県建築基準法施
ユニバーサルデザインの導入を進めるととも
行条例」などの関連法令を総合的に運用し、
に、地域住民や障害者団体などと協力しなが
また、条件を満たす建築物への税制上の軽減
らバリアフリー化を推進します。
措置や整備基準に適合させるための低利の貸
付融資制度の活用等を含め、パンフレット等
により広く啓発に努めます。
163
後期基本計画
3−3 美しい都市景観の創造
【現況と課題】
本市は、日光街道(奥州街道)の宿場町とし
つあるなか、水や緑に対する意識の高まりか
て発展してきた経緯から、旧日光街道沿いに
ら、多自然型護岸など、自然と共生した基盤
は歴史を感じさせる商店などが軒を連ねてい
整備が進められるようになっています。
ましたが、年々その姿が失われつつあります。
本市においては、統一的で秩序ある景観を
一方、市内には大聖寺や浄山寺、久伊豆神社
形成するため、目印となるような分かりやす
など、数多くの歴史的な由緒ある神社・仏閣
い公共案内板や、景観形成の先導的役割を果
が存在しており、そこで伝承されている祭礼
すような公共施設の整備、さらに、周辺の環
大
綱
や行事は地域に個性を与え、まちの風景を形
境と調和した美しいまちづくりに貢献する民
成する大切な要素となっています。越谷らし
間建築物の表彰などを行ってきました。しか
3
い個性的なまちづくりの展開にあたっては、
しながら、その成果はまだ十分とはいえず、
これらの歴史的な景観を保全し、活用するこ
平成 16 年6月にいわゆる景観法が成立した
とが大切です。
ことから、より一層景観行政を推進するため、
また、地勢的には大落古利根川、元荒川、
綾瀬川の両岸に形成された自然堤防上に集落
要です。
と畑が、そして、その河川の後背低湿地に広
また、美しい景観形成の推進を図るために
い水田地域が形成されており、それら河川な
は官民協働が不可欠であることから、民間の
どの空間、集落における屋敷林や寺社におけ
取り組みを促す方策についても検討を行うと
る社叢、境内林、さらに水田によって本市の
ともに、それぞれの地区の特性に応じたきめ
自然的景観が形成されています。河川や用水
細かなまちづくりを実現するため、住民参加
路などの整備や人口の増加とそれにともなう
による地区計画の活用や建築協定 *48 の締結な
市街地開発などにより自然的景観が失われつ
どを推進していく必要があります。
*48
164
法に基づく制度等の活用を検討することが必
ある一定の地域の土地所有者が主体となり、建築物の敷地や用途等に対して建築基準法の範囲を超えた基準を定める協定のこと。公
告後に新たに土地所有者となった者に対しても効力が及ぶため、景観や居住環境の保護等を目的として設けられることが多い。
後期基本計画
【基本方針】
美しい景観形成を促進するため、地区計画
に関する市民意識の高揚を図り、自然環境と
を導入するとともに、新たな開発地区におけ
歴史的特性などと調和した、ゆとりやうるお
る先導的な景観形成を図ります。また、景観
いある街並みを創造します。
【施策の体系】
美しい都市景観の創造
自然と調和した都市の創造
歴史的環境に配慮した景観形成の推進
自然空間を生かした景観形成の推進
★良好な街並みの創造
(重点施策)
大
綱
3
景観に配慮したまちづくりの推進
地区計画の活用と建築協定の締結促進
【施策の内容】
1.自然と調和した都市の創造
越谷市の歴史や自然環境に調和した都市景
観を創造するため、寺社や旧宿場町、屋敷林
着がもてるような固有の地名や名称を通りや
広場、橋、公共施設の名称などに活用すると
ともに構造や色彩に配慮した景観形成を推進
します。
等を保全・活用するとともに、河川や水田等
の越谷らしい風景を効果的に景観形成に生か
します。
(2)自然空間を生かした景観形成の推進
緑と河川などの自然空間を生かした景観形
成を図るため、公園や広場、道路、住宅地な
(1)歴史的環境に配慮した景観形成の
推進
どにおける緑化を推進するとともに、屋敷林
ゆとりやうるおいのある街並みを創造する
る小高い地形をはじめ遠望できる景観のよい
ため、寺社や旧宿場町の面影を残す歴史的資
越谷の原風景ともいえる広々とした河川や水
源の保全・活用を図ります。また、地域に愛
田・集落などの自然空間を生かした景観形成
などを保全します。また、自然堤防などによ
165
後期基本計画
を推進します。
を推進します。特に北部地域における副次核
となる西大袋地区については、その中心に調
2.良好な街並みの創造
調和のとれた街並みを形成するため、地区
大
綱
3
166
整池や近隣公園と一体となった公共公益施設
を検討し、周辺環境と調和した景観の創出を
図ります。レイクタウン事業地区内や大袋駅
計画や建築協定などを効果的に活用し、市
西口線等については、電線類の地中化を図り、
民・事業者との連携を進め、すぐれた都市空
快適な質の高い街路空間を創出します。
間を創出する建築物の誘導を図るなど、景観
に配慮したまちづくりを推進します。
(1)景観に配慮したまちづくりの推進
(2)地区計画の活用と建築協定の締結
促進
良好な市街地環境を形成・保全するため、
身近な景観形成に市民・事業者が率先して
地区住民による積極的な参加により、きめ細
参加できるよう、現行の法制度の活用も含め
かなまちづくりの手法である地区計画の策定
て方策を検討し、景観に配慮したまちづくり
や建築協定の締結を促進します。
後期基本計画
3−4 市 街 地
【現況と課題】
東京一極集中の影響のなかで、都市化・郊
一方、一部駅周辺地域においては、駅前広
外化に対応するため、土地区画整理事業を着
場や道路などの都市基盤の整備が遅れてお
実に推進するとともに、生活環境の向上とあ
り、商業機能についても、大型店の郊外立地、
わせて各公共施設の整備を積極的に進めてき
商店街における空店舗の発生など、まちの活
ました。近年は、人口増加は次第に沈静化し
力やにぎわいが薄れているのが現状です。こ
てきましたが、今後も人口は緩やかに増加す
のため、細分化された土地を共同化して高度
ることが予想されます。また、高齢者層の増
利用を図るなど、安全で快適な都市環境を創
加など、都市をめぐる状況も変化してきてお
造することが求められています。
り、成熟都市としての魅力あるまちづくりが
求められています。
本市においては、平成 15 年 10 月に「まち
の整備に関する条例」を施行し、開発行為等
このような状況を踏まえ、本市の中心であ
の計画の届出、事前協議等の手続きならびに
る越谷駅周辺や交通結節点である南越谷駅周
公共施設および公益施設の整備に係る協議基
辺の中心核について、県南東部地域の中核都
準等を定め、市民・開発者・市で協働して安
市としての拠点の形成を図るなど、本市の顔
全で安心できるまちづくりを進めています。
づくりを進めていくことが必要とされています。
今後も、長年にわたりはぐくまれた本市の歴
また、河川調節池の整備による流域の治水
史、地勢、社会的環境等に根ざした都市施策
安全度の向上と土地区画整理事業による新市
の継続を図るとともに、計画的なまちづくり
街地形成を一体的に進めるレイクタウン整備
を推進する必要があります。
事業や健康、福祉、環境に配慮した公共空間
また、近年、駅前における放置自転車や駐
と魅力ある住環境の基盤整備を図る西大袋土
車場不足が深刻な問題となっており、中心市
地区画整理事業については、中心市街地を補
街地の活力の低下および交通渋滞などを引き
完する新拠点(副次核)として積極的に整備を
起こしています。こうしたことから、本市にお
進めていく必要があります。
ける交通事情や交通特性を生かした、総合的
大
綱
3
かつ計画的な駐車場整備が求められています。
167
後期基本計画
■市街地整備現況図
大
綱
3
168
後期基本計画
【基本方針】
計画的な都市基盤の整備を図るとともに、
既成市街地における適正な土地利用の誘導な
駅周辺については、拠点性や情報発信性の高
い都市機能の集積と商業核の形成を図ります。
どにより、良好な市街地の形成を促進します。
【施策の体系】
市 街 地
★都市核の整備
(重点施策)
中心核の整備
副次核の整備
大
綱
3
駅前周辺地区の整備
市街地の整備
土地区画整理事業の推進
良好な居住環境の整備
駐車場・駐輪場の充実
169
後期基本計画
【施策の内容】
1.都市核の整備
大
綱
3
(2)副次核の整備
市の中心核を補完する副次核の形成を図る
県南東部地域の中核都市にふさわしい都市
ため、東南部に位置するレイクタウン地区お
機能の充実を図るため、中心核(越谷駅周辺
よび北西部に位置する西大袋地区の整備を進
および南越谷駅周辺)、それを補完する副次
めます。レイクタウン地区においては、これ
核(レイクタウン地区、西大袋地区)および市
からの都市づくりに欠くことのできない「環
民生活に密着した各駅周辺地区の特性に応じ
境共生」「情報通信」「省エネ・省資源」など
た市街地の整備を推進していきます。
を視点とするまちづくりと、調節池による広
大な水面と都市空間が融合したアメニティの
(1)中心核の整備
高い水辺都市を創出します。西大袋地区にお
県南東部地域の中核都市にふさわしい本市
いては、健康や福祉に配慮した行政機能・施
の顔となる中心核の形成を図るため、越谷駅
設などの整備を進めます。また、商業・業務
周辺地区と南越谷駅周辺地区およびそれらを
の拠点となるよう民有地の土地活用を促進す
結ぶ都心軸を整備します。特に、越谷駅東口
るなど、民間と行政の協働による魅力あるま
地区は、文化のある質の高い中心核の形成を
ちづくりを進めます。
推進するため、市役所を中心とする行政機能
に加え、便利で魅力のある商業・業務・情報
発信などの都市機能の強化を図ります。さら
商業の活性化と、良好な市街地環境を形成
に、中心市街地にふさわしいにぎわいを創造
するため、蒲生駅東口、北越谷駅東口、大袋
する拠点として市街地再開発事業を促進し、
駅西口においては、円滑な交通を確保する道
あわせて再生・活性化に向けた民間活力の導
路、駅前交通広場などの都市施設の整備、市
入を推進します。また、南越谷駅周辺地区は
街地の安全性の確保、再生・活性化に向けた
鉄道の結節点である特性を生かし、広域的拠
民間活力の計画的な誘導により、各地区の特
点として商業・業務機能などの集積を図り、
性を生かした市街地の整備を進めます。また、
アメニティの高い市民の交流の場の形成をめ
大袋駅東口については、整備のあり方につい
ざし、市街地開発事業などの具体化について
て検討します。
検討します。都心軸については、快適で魅力
ある空間となるよう、その整備手法などにつ
いて検討します。
170
(3)駅前周辺地区の整備
後期基本計画
2.市街地の整備
め、道路などの都市基盤の整備を図ります。
また、住工混在地区、道路や公園などの公共
利便性・快適性を備えた良好な市街地を形
施設が未整備な地区においては、防災避難路
成するため、土地区画整理事業を推進します。
の確保や公園などを整備するとともに、「ま
また、良好な居住環境をつくるため、住宅地
ちの整備に関する条例」を活用した道路の整
区における防災機能と駐車場・駐輪場の整備
備に基づき、防災機能の強化および良好な居
を図ります。
住環境の向上を図ります。狭隘道路が多い旧
市街地や既成市街地にあっては、居住環境の
(1)土地区画整理事業の推進
活力ある街並みを確保し、ゆとりある安全
改善を目的に、地区の特性にあった整備手法
を検討します。
で快適な市街地を形成するため、土地区画整
理事業による計画的な基盤整備と適正な土地
3
(3)駐車場・駐輪場の充実
利用の誘導を図ります。越谷駅西口をはじめ
路上駐車・放置自転車を解消して安全で円
東越谷、七左第一、西大袋の各区画整理事業
滑な道路交通を確保するため、高架下利用や
については早期完成をめざします。
大
綱
「まちの整備に関する条例」に基づく付置義
務による駐車場・駐輪場の整備を促進します。
(2)良好な居住環境の整備
市民生活の利便性・安全性を確保するた
また、駅前の市街地再開発事業による公共
性のある駐車場の確保に努めます。
171
後期基本計画
3−5 道 路
【現況と課題】
都市化の進展や交通需要の増加により、本
努めていく必要があります。
市の道路網の骨格形成を担う国道4号および
市民の身近な生活道路である市道は、平成
周辺の幹線道路では、随所で慢性的な交通渋
17年4月1日現在7,861路線、総実延長1,228
滞が発生しています。これらを解決するため
kmで、舗装率83.7%となっています。しかし
には、都市間を結ぶ幹線道路の早期整備が必
ながら、道路整備に対する要望は依然として
要不可欠であると同時に、広域連携拠点とし
多く、道路の利用形態にあわせた計画的な道
ての本市の位置づけから核都市広域幹線道路
路網の整備が課題となっています。
大
綱
の誘致を図る必要があります。
また、土地利用計画や地域の活性化、そし
り交通の結節点となる橋りょうは重要な道路
3
て交通の円滑化や防災対策の充実を図るため、
施設であるため、道路交通事情や河川改修に
市内各地区を結ぶ都市計画道路の整備を促進
対応した橋りょうの整備を進めていく必要が
する必要があります。さらに整備にあたって
あります。あわせて道路管理の充実や災害時
は、バリアフリーの視点から高齢者や障害者
の安全性を確保するため橋りょうの維持管理
を含むすべての人々が安全かつ円滑に通行で
を充実していくことも必要です。
また、これら道路網の整備を進めるにあた
きるよう整備を進め快適な歩行空間の確保に
■都市計画道路の整備状況
(m)
120,000 112,269
112,269
112,269
112,269
112,269
112,419
100,000
(%)
100
80
80,000
60,000
45.7
47.5
47.6
47.7
48.3
53.1
60
40
40,000
51,307
53,328
53,440
53,552
54,226
59,735
20
20,000
0
平成11年
12年
計画延長
(m)
13年
14年
完成延長(m)
15年
16年
0
完成率(%)
資料:道路街路課
172
後期基本計画
■都市計画道路網計画図
大
綱
3
173
後期基本計画
【基本方針】
国・県道をはじめとする幹線道路と、生活
道路、橋りょうを体系的に整備することによ
に、災害時への対応などを含めて、適正な維
持管理に努めます。
り、安全かつ円滑な道路網を形成するととも
【施策の体系】
道 路
大
綱
★道路の整備
3
(重点施策)
幹線道路の整備
生活道路の整備
歩行系道路の整備
道路の維持管理
維持補修事業の推進
道路管理の充実
橋りょうの整備
橋りょうの整備
橋りょうの維持管理
【施策の内容】
1.道路の整備
(1)幹線道路の整備
一般国道4号および幹線道路の交通渋滞を
安全かつ利便性の高い道路網の整備を図る
緩和するため、東埼玉道路の早期完成と、国道
ため、広域的な幹線道路、市民と密着した生
4号の改良工事をさらに促進するよう、関係機
活道路、障害者や高齢者に配慮した歩行系道
関に働きかけます。また、地域高規格道路*49 の
路など、地域特性や道路の利用形態にあわせ
候補路線である核都市広域幹線道路の誘致に努
た計画的な道路整備を推進します。
めます。さらに、都市の骨格を形成する都市計
画道路については、土地利用計画などとの整合
性を図りながら、整備をしていきます。
*49
174
全国レベルの高速道路等と一体となって高速交通の体系を形成し、地域相互の交流促進・連携強化を図るための規格の高い道路のこと。
後期基本計画
(2)生活道路の整備
補修工事を実施し適正な維持管理を図ります。
市民の日常生活に密着した生活道路の安全
性と利便性の向上を図るため、地域特性と利
(2)道路管理の充実
用状況を考慮した整備を進めていきます。ま
道路台帳、境界、占用等の管理を効率的に
た、広幅員の道路については、歩車道の分離
行うため、道路台帳の座標化と道路管理シス
を図り、歩行者の安全性に配慮した道路整備
テムのデータ更新事業等を行うとともに、官
を進めていきます。
民境界を明確にし、土地境界のトラブル防止
をするため、都市再生地籍調査事業を推進し
(3)歩行系道路の整備
て、道路管理の充実を図ります。
安全で快適な歩道空間を拡充し、人にやさ
しい都市環境を創造するため、歩車道の分離
を推進するとともに、再開発などの整備や民
大
綱
3
3.橋りょうの整備
有地を活用した壁面後退を促進していきま
安全で利便性を有した橋りょうの整備を図
す。また、障害者や高齢者に配慮した歩道整
るため、道路網の形成および道路交通のニー
備を行うため、既設歩道の段差解消を進めて
ズに応じて新たな架橋の整備を推進します。
いきます。さらに、交通規制の見直しやコミ
また、災害時の安全性を確保するため、既存
ュニティ道路の検討、地域の特性を生かした
の橋りょうの架け替えと維持管理に努めます。
植樹や道路景観の向上に努めるなど、快適な
歩行空間の確保を進めるとともに、歩行系道
路のネットワークの形成に努めます。
(1)橋りょうの整備
道路交通事情の利便性の向上や河川改修事業に
対応するため、既存の橋りょうの架け替えを行う
2.道路の維持管理
安全で円滑な交通を確保するため、適正な
とともに、
(仮称)平方大橋の整備を進めます。
整備にあたっては地域性や歴史的な背景に配慮
し、周辺の景観にあったデザイン化を図ります。
維持補修を図り、また、効率的な管理業務を
行うため、道路管理システムを活用し道路管
理の充実を図ります。
(2)橋りょうの維持管理
交通の利便性と安全性を確保するため、重
要橋を中心に点検を実施するとともに、橋り
(1)維持補修事業の推進
道路環境を保全し安全円滑な交通を確保する
ため、道路パトロールを強化し、速やかな修繕、
ょう設計基準の改正にあわせた補強を行い、
災害時の安全性の向上を図り、橋りょうの維
持管理を推進します。
175
後期基本計画
3−6 公共輸送網
【現況と課題】
本市には東武鉄道伊勢崎線6駅、JR 武蔵
一方、本市においては首都圏基本計画にお
野線1駅の計7駅があり、鉄道は通勤・通学
ける広域連携拠点(業務核都市)の位置づけか
をはじめ、市民の貴重な交通手段として大き
ら、市東南部地区(レイクタウン)の拠点性を
な役割を担っています。
高めることが求められており、地下鉄新線の
しかし、市北部地域の人口増加はもとより、
誘致やさいたま新都心と直接にアクセスする
伊勢崎線沿線市町の住宅地開発の進展などに
交通手段として東西交通の充実が望まれてい
より、伊勢崎線利用者の環境は今後とも厳し
ます。とりわけ新線は、地下鉄8号線がレイ
大
綱
いことが予想され、利用者の利便性の向上や、
クタウンルートに一本化されたことにより、
安全の確保からも輸送力の強化が求められて
早期実現が期待されています。
3
います。
バスについては、住民の身近な交通手段と
このような状況を踏まえ、鉄道高架の延伸
して、また本市のように首都近郊に位置する
など交通環境の整備や伊勢崎線および武蔵野
都市においては、鉄道を補完する輸送機関と
線の車両増結などによる鉄道輸送力の増強が
しての重要な役割を担っており、市民要望も
求められています。また、武蔵野線について
多く寄せられています。また、地球環境への
は、沿線地域の発展にあわせた新駅を早期に
配慮や高齢社会への対応として、自家用車か
完成させる必要があります。
ら公共交通への転換を図ることが求められて
います。
【基本方針】
輸送力の増強と利便性の向上を図るため、
東武鉄道伊勢崎線の高架化の延伸や新たな鉄
わせ、事業者との連携を図りその拡大に努め
道・駅の整備について、関係機関への働きか
ます。
けをしていきます。バス路線については、市
176
街地の開発や道路・橋りょうの整備状況とあ
後期基本計画
【施策の体系】
公共輸送網
輸送力・利便性の向上
鉄道輸送力の向上
バス路線網の整備・拡充
★鉄道の整備促進
(重点施策)
鉄道新線の整備促進
新駅の設置
3
【施策の内容】
1.輸送力・利便性の向上
(2)バス路線網の整備・拡充
公共交通として重要な役割を果たす路線バ
公共輸送力の強化や利便性の向上を図るた
スの輸送改善およびバス輸送網の拡充を図る
め、列車の増便や増結など鉄道輸送力の強化
ため、定時性を確保できるよう道路・交通環
を促進するとともに、バスについては、公共
境の整備を行います。また、バス路線網の整
施設などを網羅しながら通勤・通学にも利用
備については、バス事業者などの関係機関と
できる利便性の高い路線網の整備に努めます。
十分に連携を図り進めていきます。
(1)鉄道輸送力の向上
鉄道の輸送力向上を図るため、国、県や鉄
大
綱
2.鉄道の整備促進
道事業者など関係機関との連携を図りなが
本市の拠点機能の充実を図るため、鉄道新
ら、列車の増便や増結などの輸送力の増強を
線の整備や新たにまち開きを迎えるレイクタ
促進します。また、北越谷以北への高架化の
ウン地区の交通拠点としての新駅設置を促進
延伸については、関係自治体で組織する東武
します。
伊勢崎線整備促進協議会などをとおして要望
していきます。
177
後期基本計画
(1)鉄道新線の整備促進
(2)新駅の設置
鉄道新線の整備を促進するため、「地下鉄
レイクタウン地区においては、新規住宅需
8号線建設促進並びに誘致期成同盟会」およ
要に対応した住居機能の供給を図るととも
び鉄道新線連絡調整会議をとおして、県や関
に、県南東部地域の中核都市や首都圏の広域
係市町との連携を図ります。
連携拠点(業務核都市)にふさわしい、魅力あ
る自立した拠点づくりを進めるため、地区の
開発計画にあわせて JR 武蔵野線の新駅の早
大
綱
3
178
期完成をめざします。
後期基本計画
3−7 公園・緑地
【現況と課題】
都市における公園や緑地は、市民生活にや
さらに今後、「水郷こしがや」にふさわし
すらぎとうるおいを与える貴重な空間である
い遊水機能をもつ親水公園などの特色ある公
と同時に、防災空間や環境保全およびコミュ
園の整備が望まれています。
ニケーションの形成の場として、生活環境の
一方、近年の宅地化の進展とともに市街地
向上にも大きな役割を果たしています。本市
内の樹林が急速に減少しており、その保全お
の公園については、人口の増加にあわせて積
よび活用が求められています。
極的に整備・拡充を進めてきており、平成17
また、緑豊かな生活環境とまちの景観を美
年3月現在、緑道などを含めて市民1人当た
しく整えるため、市内の河川・用排水路など
2
の特色ある景観に配慮した整備を進めるとと
り5.41 m となっています。
もに、公共施設・民有地などの緑化推進を図
今後の課題としては、公園利用者の増大や
ることが求められています。
多様化する市民ニーズにこたえるため、市民
と協働して個性的でより魅力的な公園づくり
さらに、緑道については、市内を流れる河
に取り組んでいく必要があります。特に既成
川・水路整備後の用地を利用した整備を進め
市街地など公園整備の遅れている地区につい
てきましたが、今後ともさらに、元荒川、新方
ては、借地制度による「ふれあい公園 *50」な
川、綾瀬川などの整備の充実を図り、安全で
どの活用を図りながら公園用地の確保を進め
快適な空間の創造に努めるとともにうるおい
ていく必要があります。
のあるまちづくりを推進することが必要です。
大
綱
3
■公園(都市公園および緑地など)の面積の推移
(ha)
180
5.43
175
5.29
170
5.21
165
5.13
160
5.24
5.41
171.71
171.41
16年
17年
166.42
163.48
5.11
156.72
157.34
平成11年
12年
161.36
155
150
13年
開設公園面積
14年
15年
(m2)
5.50
5.45
5.40
5.35
5.30
5.25
5.20
5.15
5.10
5.05
5.00
4.95
4.90
市民1人あたりの面積
資料:各年4月現在 公園緑地課
*50
主に児童の遊戯、ゲートボールまたは青少年の多目的活動のために利用する借地方式の公園で、維持管理は管理協定に基づき自治会
が行っている。
179
後期基本計画
【基本方針】
市内の屋敷林や緑地の保全・整備を進める
園・緑道の配置や連続性を考慮するととも
とともに、市民の参画を促進し、環境保全や
に、地域の特性に応じた整備を進め、うるお
緑化の推進に協働で取り組みます。また、公
いある空間の形成を図ります。
【施策の体系】
大
綱
公園・緑地
緑地の保全・創出
3
樹林・樹木の保全活用
緑地の整備・保全
緑化の推進
★公園の整備
(重点施策)
都市基幹公園の整備
住区基幹公園の整備
ふれあい公園の整備
特色ある公園の整備
水辺環境の整備
緑道の整備
うるおいある空間づくり
公園・緑地の維持管理
維持補修の推進
公園管理の充実
180
後期基本計画
【施策の内容】
1.緑地の保全・創出
2.公園の整備
市内の貴重な緑地空間の保全と創出を推進
市民の憩いの場や一時避難場所を確保する
するため、市民と連携して樹林・樹木の保
ため、多様な市民ニーズにこたえた公園づく
全・育成を図ります。また、市民の緑化意識
りを図り、魅力的な地域特性を生かした公園
の高揚と啓発を図るとともに、緑化を推進し
の整備を推進します。
ます。
(1)都市基幹公園の整備
(1)樹林・樹木の保全活用
市民が自然とふれあう憩いの場やスポー
市内の貴重な緑を保全するため、樹林・樹
ツ・レクリエーションの場、さらには、災害
木の所有者との協力・連携を図り、保全・育
時の広域避難場所を確保するため、平方公園
成のための制度や施策を進めます。また、市
等の都市基幹公園を整備します。
大
綱
3
民意識の啓発を図るため、市民活動団体など
の育成・支援に努めます。
(2)住区基幹公園の整備
市民の日常的なレクリエーションやコミュ
(2)緑地の整備・保全
人と自然の共生する空間を創出するため、
市内の遊休地や河川敷地、調整池を活用した
ニティの場所、さらには、災害時の一時避難
場所を確保するため、街区公園や近隣公園等
の整備を進めます。
緑地の整備を推進します。また、生産緑地 *51
については、市街地内の貴重な緑の空間とし
て保全を促進します。
(3)ふれあい公園の整備
既成市街地などの公園整備が遅れている地
区に公園を確保するため、ふれあい公園整備
(3)緑化の推進
市民参加による緑化活動を促進するため、
要綱に基づく借地方式により、地元自治会管
理のもと、地域住民の憩い、ふれあい、コミ
記念樹、苗木の配布や地域団体への草花の配
ュニティの多目的広場として基盤整備を行い
布を行うとともに緑化団体の育成を図りま
ます。
す。また、緑化意識の高揚を図るため相談会
などを開催します。さらに、市街地内の緑化
を推進するため、緑化協定の締結促進、住宅
開発等による緑化指導を行います。
(4)特色ある公園の整備
本市の地域特性を利用した公園を整備する
ため、市民が水と緑に親しめる場として遊水
機能を有する親水公園や、市民の価値観や多
*51
市街化区域内にある面積500 m2 以上の農地などで、公害や災害の防止などに効用があり、自治体が指定した公園・緑地などの公共施
設などの敷地に適している土地のこと。生産緑地に指定されると税制上の優遇が受けられるほか、緑地内における宅地の造成や建築
行為等に制限が加えられる。
181
後期基本計画
様なニーズを踏まえたキャンプ場・プレイパ
ークなど、さらには、健康づくりに資する器
具を有する多目的な活動のできる特色ある公
園づくりを推進します。
4.公園・緑地の維持管理
公園や緑地の維持、管理を適正に行うため、
民間委託などを効果的に活用し、事業の効率
化を図ります。また、市民に愛され、大切に
3.水辺環境の整備
大
綱
3
されるよう、整備や維持管理における市民参
加を促進します。
市民が自然に親しむことができる水辺環境
を確保するため、散策やジョギングができる
(1)維持補修の推進
緑道の整備を進めるとともに、河川等を活用
市民の憩いの場である公園・緑道の安全性
したうるおいのある親水空間を創出します。
や快適性を維持するため、定期点検を行うと
ともに施設・遊具等の修繕を行います。
(1)緑道の整備
市民が自然に親しみながら、散策やジョギ
ングなどの健康・体力づくりの場として、ま
スポーツ・レクリエーションなど市民の憩
た、避難通路としても利用できる緑道等を確
いの場である公園等の快適な空間を維持する
保するため、河川の堤防等を利用し、市内に
ため、公園・緑道・街路などの除草や樹木剪
点在する史跡、寺社、文化施設、公園等を結
定等適正な管理を行います。
ぶ緑道を整備します。
(2)うるおいある空間づくり
憩いの場や快適な空間の創出を図るため、
公園、水路、河川等の整備にあたっては、親
水性に配慮し、水に親しめる空間づくりを進
めます。
182
(2)公園管理の充実
後期基本計画
3−8 下水道・河川
【現況と課題】
本市が位置する中川・綾瀬川流域は、低湿
遊水機能の維持増大に努める必要があります。
地帯という地勢に加え、急激な都市化などの
浸水被害軽減策としては、30か所に排水機
社会的要因から度々浸水被害が発生するなど
場を設置し内水排除に努めていますが、今後
治水上の課題を抱えています。そこで本市で
も低平地地区における施設建設が必要です。
は雨水を安全に流すための治水施設や下水道
さらに、迅速かつ適切な水防活動を実施する
の整備、流域が従来からもっていた保水・遊
ため、排水機場など施設の遠方監視制御や河
水機能の維持増大、さらに、洪水時の被害軽
川・気象情報の収集および提供ができる水防
減策等も含めた総合的な治水対策を進めてい
システムを構築し、計画的に既存施設の改修
ます。
を行うとともに、防災活動の拠点である河川
治水施設等の整備としては国および県によ
防災ステーションの充実を図る必要がありま
り中川、新方川、綾瀬川等の一級河川の整
す。また、出水時の安全対策および住民への
備・改修が行われ、市ではこれらの整備にあ
啓発対策として洪水ハザードマップ *52 を作成
わせ準用河川、普通河川、都市下水路、公共
し住民に周知する必要があります。
下水道雨水幹線等の整備を進めており、今後
一方、公共下水道(汚水)の整備は、文化的
も国・県との連携を図りながら計画的に整備
で快適な生活環境の確保を目的に、昭和 47
を進める必要があります。整備にあたっては、
年中川流域関連公共下水道整備事業に着手
治水安全度の向上はもとより、環境にも配慮
し、これまでに供用開始された区域の面積は、
した快適な水辺空間の形成に努める必要があ
平成 17 年3月 31 日現在で 2,513 ha、普及率
ります。
78.6%に達しています。しかし、今後も引き
また、保水・遊水機能の維持増大を図るた
続き整備を図るとともに、未接続世帯を解消
め、学校の校庭を利用し雨水を貯留させる流
し水洗化率の向上を図っていく必要がありま
域貯留浸透事業を実施するとともに、一定規
す。また、市街化調整区域のなかで全体計画
模以上の開発を行う場合には、「まちの整備
に含まれている区域の整備については、今後、
に関する条例」により雨水流出抑制施設の設
検討すべき重要な課題となっています。
大
綱
3
置を義務づけており、今後も引き続き保水・
*52
大洪水時の被害を最小限に食い止めることを目的として、浸水情報や避難場所、避難の順路などの各種防災情報をわかりやすく表示
した地図のこと。
183
後期基本計画
■公共下水道(雨水)等整備計画図
大
綱
3
184
後期基本計画
■公共下水道(汚水)等整備計画図
大
綱
3
185
後期基本計画
【基本方針】
浸水被害の防止のため、関係機関と調整・
整備を進めるとともに、施設の適切な維持管
連携して河川や公共下水道(雨水)整備などの
理を行います。各種事業の推進にあたっては、
治水対策を進めます。また、清潔で安全な生
自然環境や生態系に十分配慮します。
活環境を確保するため、公共下水道(汚水)の
【施策の体系】
大
綱
3
下水道・河川
★治水対策
(重点施策)
河川改修事業の促進
内水対策の整備・改修
水防システムの整備
雨水流出量の抑制
公共下水道(雨水)
の整備
水質汚濁の防止
公共下水道(汚水)
の整備
水洗化の促進
下水道・河川の維持管理
公共下水道施設の維持管理
排水路の維持管理
都市下水路・河川施設の維持管理
186
後期基本計画
【施策の内容】
1.治水対策
浸水被害を軽減させるため、河川、下水路、
(4)雨水流出量の抑制
河川流域の都市化にともない、保水・遊水
機能が低下し雨水流出時間の短縮や流出量の
公共下水道等を整備するとともに、水防シス
増大が顕著なことから、雨水流出量の抑制を
テムの構築を図ります。また、流域における
図るため、貯水池や雨水貯流浸透施設などの
保水・遊水機能を確保するため、雨水貯留浸
治水施設の整備を進めるとともに、流域にお
透施設による雨水流出の抑制など総合治水対
ける保水・遊水機能の確保や、適正な土地利
策の推進を図ります。
用の誘導を図ります。
(1)河川改修事業の促進
浸水被害の軽減を図るため、中川の河川改
修が急務であり、関係機関との協議を行い、
(5)公共下水道(雨水)の整備
浸水被害の軽減を図るため、公共下水道雨
大
綱
3
水幹線およびポンプ場を整備します。
河川改修事業の促進を積極的に要請していき
ます。また、排水機能を高めるため、準用河
川、普通河川などの整備を行います。整備に
あたっては、環境や生態系に配慮した多自然
型護岸を取り入れます。
2.水質汚濁の防止
河川の水質汚濁を防止するため、公共下水
道の整備を推進するとともに、供用地区にお
いては公共下水道への各家庭からの接続を促
(2)内水対策の整備・改修
進するため、情報提供や意識啓発を行います。
浸水被害の軽減を図るため、区域内の土地
利用、水路系統や樋門・樋管の断面、ポンプ
施設の調査・検討を行うとともに、内水対策
に有効的な施設を整備します。
(1)公共下水道(汚水)の整備
公共用水域の水質保全および快適な生活環
境の確保など健全な市街地形成を図るため、
基幹的施設である公共下水道(汚水)の整備を
(3)水防システムの整備
行い供用開始区域の拡大を図ります。
水防活動時において的確かつ迅速な対応を
行い被害の軽減を図るため、計画的に既存施
(2)水洗化の促進
設の改造を行います。また、各施設の遠方監
公共下水道(汚水)の供用開始がされている
視制御や河川・気象情報の収集および提供が
地区において、各世帯等の公共下水道への接続
できる水防システムの構築を図ります。
(水洗化)を促進するため、戸別訪問の実施やイ
ベント・PR活動などの啓発活動を推進します。
187
後期基本計画
3.下水道・河川の維持管理
大
綱
3
快適で安全な生活環境の改善を図るため、
公共下水道・河川の維持管理を適切に行う
排水路の蓋掛けによる通路の確保やフェンス設
ため、修繕や補修工事に努めるとともに、清
置など安全対策を進めるとともに、正常な流れ
掃や沈殿物の除去などを行い生活環境の向上
が維持できるよう沈殿物の清掃や破損箇所の修
を図ります。
繕実施など、適正な維持管理に努めます。
(1)公共下水道施設の維持管理
(3)都市下水路・河川施設の維持管理
快適に公共下水道を利用するため、定期的
各施設を適切に機能させるとともに延命化
な清掃や修繕、水質検査、ポンプ場の点検な
を図るため、都市下水路や河川施設の清掃や
ど、下水道施設の適正な維持管理を行います。
排水機場の定期点検を行い、適正な維持管理
また、維持管理業務の効率化および窓口業務
業務に努めます。
の迅速化を図るため、下水道台帳の整備とあ
わせて下水道情報管理システムの充実に努め
ます。
188
(2)排水路の維持管理
後期基本計画
3−9 上 水 道
【現況と課題】
近年、使用者の関心の高まりや水道法の改
源や各種施設の整備について市民の理解と協
正など水道事業を取り巻く環境は急激に変化
力が必要です。そのため広報・広聴活動を充
してきており、厚生労働省の「水道ビジョン」
実し、節水意識の高揚に努める必要がありま
においてもこうした変化に対応すべく「水道
す。
の将来像」が掲げられています。これらに対
また、今後、土地区画整理事業やレイクタウ
応し、健全で持続可能な水道事業をめざして、
ン整備事業など、新たな水需要の増加が見込
今後も安全で安定した給水を行うために十分
まれ、水道水の安定供給のためには、需要水
な貯水量を確保していくことや災害に強い施
量に見合う十分な水資源が必要です。併せて、
設づくりが求められています。
自己水源としての地下水は、地盤沈下防止な
さらに、人口の高齢化や高度社会への移行
どの対策から取水を調整しており、河川水を
とともに、市民生活の質的向上から「水道へ
水源としている埼玉県営水道からの受水(県
のニーズ」も多様化しており、限られた水資
水)を水資源の柱としていく必要があります。
大
綱
3
■上水道の状況の推移
(m3)
44,000,000
331,273
42,000,000
334,611
337,257
339,102
41,732,410
41,650,830
41,269,190
41,138,430
(人)
350,000
342,054
345,415
347,624
348,286
41,429,890 41,452,640 41,427,690
41,010,170
40,000,000
300,000
38,000,000
36,000,000
250,000
平成9年度
10年度
11年度
12年度
年間配水量(m3)
13年度
14年度
15年度
16年度
区域内人口(人)
資料:越谷・松伏水道企業団
189
後期基本計画
【基本方針】
水道の安定供給のため、越谷・松伏水道企
施設・設備の整備を促進します。また、広報・
業団と連携を図り、水需要に対応するととも
広聴活動を充実し、水の有効利用や節水意識
に長期的視点に立った水資源の確保や、水道
の高揚を図ります。
【施策の体系】
大
綱
上 水 道
水資源の確保
3
配水能力の向上
水の有効利用
【施策の内容】
1.水資源の確保
2.配水能力の向上
安全な水道水を安定的に供給するため、埼
レイクタウン整備事業など新たな水需要の
玉県が進める恒久水利権の獲得に協調すると
増加に備え、地震などの災害時にあっても断
ともに、今後も河川水を水源とする県水を水
水を起こさないよう、安全で良質な水道水の
資源の柱としていきます。水は限られた資源
安定供給に努めます。
であり、常に循環しています。河川水を水源
とする水道事業では、生活水などで汚される
ことのない清潔な河川水を必要とします。そ
のためにも良質な水質環境の保全を一層促進
します。
190
3.水の有効利用
新たな水道水源の開発は非常に困難なこと
から、貴重な資源である水の大切さを理解し
また、災害時等に貴重な水源となる地下水
てもらうため、越谷・松伏水道企業団におい
については、平常時のくみ上げ量を調整し、
て、広報活動を充実し、水の有効利用や節水
地盤沈下にも配慮します。
意識の高揚に努めます。
大綱 4
快適な生活環境につつまれた安全なまちづくり
資源化センター
● 快適環境と安全の確保
4−1 環境共生のまちづくり
4−2 住 宅
4−3 防 災
4−4 消防・救急
191
後期基本計画
4−1 環境共生のまちづくり
【現況と課題】
今日の環境問題は、かつての産業型公害か
地球温暖化対策推進法に基づく実行計画にも
ら、ごみの問題や自動車による大気汚染など
位置づけた計画として、地球環境にやさしい
都市生活型公害へと変化し、さらに地球温暖
越谷市率先実行計画を策定しました。
化などの地球規模の環境問題も顕在するな
ど、新たな局面を迎えています。
大
綱
4
ライフサイクルの変化などにより、ごみの排
人類が将来にわたって地球上に生存してい
出量が増大しているほか、その種類も多様化
くためには、地球温暖化をはじめとする環境
しています。このため、処理施設への負荷が
問題に適切に対処していくことが不可欠とな
増加し、最終処分場のひっ迫などが生じてい
っています。このような、環境問題の原因は、
ます。従来の大量生産、大量消費、大量廃棄
わたしたちの社会経済活動に根ざしたもので
型からの転換を図り、地球への負荷軽減や限
あり、社会のあらゆる主体が常に環境を考慮
りある資源の有効活用を図るうえで、家庭や
した活動を心がけていくよう社会経済のあり
事業者におけるごみの減量化と資源化が課題
方を改めていくことが必要になっています。
となっています。さらに、生活排水による河
平成17年2月には、先進国の温室効果ガス
川などの水質汚濁を防止するうえで、し尿と
排出量を削減していくための国際的な取り決
生活雑排水をあわせて処理する合併処理浄化
めである京都議定書が発効し、地方自治体に
槽が有効です。
対しても温室効果ガスの排出抑制が求められ
ています。
192
また、人口増や産業構造・経済システム、
環境共生のまちづくりを実現するため、市
民・事業者・行政の協働により各種課題に取
本市においても、環境行政を総合的かつ計
り組むことが求められています。市民や事業
画的に推進するため、環境条例に基づき目標
者が積極的に環境問題解決に取り組むことが
値や総合的な環境施策の推進方策などを明ら
できるよう、さまざまな支援方策を検討する
かにした環境管理計画を策定するとともに、
必要があります。
後期基本計画
■ごみ収集量(家庭系)・リサイクル率の推移
(t)
80,000
75,654
71,621
72,797
74,846
74,519
75,817
73,731
(%)
50.0
70,000
40.0
60,000
50,000
30.0
40,000
17.2
30,000
14.7
15.7
20.0
16.0
14.9
14.4
13.9
20,000
10.0
9,678
10,000
9,526
4,571
9,391
4,090
9,047
4,847
8,519
4,087
8,233
7,823
3,052
2,680
0.0
16年(年度)
0
平成10年
11年
可燃物
12年
不燃物
13年
14年
資源ごみ
15年
リサイクル率
大
綱
4
資料:環境資源課
【基本方針】
市民に環境情報を提供し、市民・事業者・
を推進することにより、循環型社会の構築に
行政が一体で取り組む環境運動を促進すると
努めます。環境問題は広い分野に及ぶことか
ともに、その成果を把握し、継続的な取り組
ら、環境共生のまちづくりを推進するための
みにつなげていくための環境管理システムを
体制を整備するとともに、ごみの減量化・資
確立します。また、自然環境の保全と創造を
源化、市街化調整区域の生活排水対策を進め
図るため、環境教育や環境モニタリングなど
ます。
193
後期基本計画
【施策の体系】
環境共生のまちづくり
環境管理システムの構築・普及
総合的な環境行政の推進
市民・事業者・行政の連携
環境情報システムの充実
環境に配慮した循環型社会の構築
環境調和型のまちづくり
環境教育の充実
環境配慮事業の促進
大
綱
4
公害防止、
環境モニタリングの充実
水、緑、大気の保全
★地球温暖化防止の推進
(重点施策)
★廃棄物・リサイクル対策の推進
(重点施策)
温室効果ガスの排出抑制
新エネルギー利用の促進
ごみの減量化・資源化の推進
リサイクル関連施設の整備
合併処理浄化槽の設置促進と生活排水
対策の推進
194
後期基本計画
【施策の内容】
1.環境管理システムの構築・普及
(2)市民・事業者・行政の連携
市民・事業者・行政による環境への取り組
環境行政を円滑に行うため、環境管理計画
みを効果的に進めるため、それぞれが行う環
*53
境保全活動を支援するとともに、各主体間の
に準拠した管理を徹底します。また、市民・
連携強化を図ります。また、ISO14000 シリ
事業者との連携を促進するとともに、それぞ
ーズの取得やグリーン購入など、環境に配慮
れが主体的に環境に配慮した行動を実践する
したエコ企業の普及・啓発を進めます。さら
ことができるよう、効果的な情報提供に努め
に、こどもエコクラブの育成や市民活動団体
ます。
およびエコ企業の組織化、ネットワーク化を
を推進するとともに、ISO14000シリーズ
推進していきます。
(1)総合的な環境行政の推進
環境管理計画などに定められた環境目標を
(3)環境情報システムの充実
達成するため、環境行政を総合的に展開する
市民・事業者・行政が自ら環境に配慮した
組織を設置するとともに、ISO14000 シリー
行動や協力がより効果的にできるよう、より多
ズに準拠した進行管理、監査、公開などのシ
くの市民への環境情報の提供と市民からの地
ステムを構築します。
域環境情報の収集を行うとともに、市のホー
さらに、環境管理計画等の推進、管理を継
続的に行う体制づくりを進めるとともに、定
大
綱
4
ムページで環境情報を提供し、市民と行政が
一体となった環境情報システムを充実します。
期的な到達点の評価により見直しを行います。
*53
I S O(国際標準化機構)が定めた環境マネジメント分野での統一規格の総称。環境I S Oとも呼ばれ、企業活動全般によって生じる環境
負荷の低減を目的に、企業が自主的に取り組む環境管理システムの国際基準となっている。
195
後期基本計画
2.環境に配慮した循環型社会の
構築
環境に配慮した循環型社会の構築のため、
環境配慮事業を促進するとともに、環境教育
(3)環境配慮事業の促進
持続可能な循環型社会を構築するため、市
民や事業者に対してそれぞれの役割に応じた
環境情報の提供や指導・調整を図りながら、
環境に配慮した事業の促進を図ります。
の充実を図るなど、環境調和型のまちづくり
に努めます。また、都市・生活型公害への対
(4)公害防止、環境モニタリングの充実
策を強化するため、公害防止に係る環境モニ
排気ガスによる大気汚染、生活雑排水によ
タリングを充実するほか、水、緑、大気の保
る河川の水質汚濁など、都市・生活型公害へ
全に努めます。
の対策を強化するため、市内事業者に対する
公害防止セミナーの開催や、環境に配慮した
大
綱
4
(1)環境調和型のまちづくり
事業運営のための啓発を行います。また、事
地域における多様な自然生態系の健全性の
業所への立ち入り指導体制の整備を図るとと
維持と回復に努めるため、自然環境を保全す
もに、事業所の新設・改築にあたっては、周
る制度の拡充を図るとともに、自然環境の復
辺地域への影響に配慮し、自然と調和した造
元・創造事業を積極的に推進します。また、
成を指導します。さらに、環境情報の収集や
自然観察会やエコアップ活動、生きもの調査
監視処理体制を強化するため、環境モニタリ
などを市民とともに行い、自然環境保全の啓
ングの充実を図ります。
発に努め、自然と市民の豊かなふれあいを実
現します。
(5)水、緑、大気の保全
河川の汚濁防止のため、公共下水道の普及
(2)環境教育の充実
市民一人ひとりの環境保全に対する意識・
市内河川の水質改善を進めます。また、自動
意欲を高めるため、地域から地球規模までの
車使用の自粛や低公害車の普及などのキャン
環境問題を市民や児童生徒に分かりやすく情
ペーンを実施し、大気環境への負荷の軽減を
報提供するとともに、継続性のある環境教育
促進します。さらに、植樹や樹木バンクの活
を推進し、環境保全活動を促進する環境市民
用などにより、緑豊かなまちをめざします。
リーダーや団体の育成を行います。
196
や市民・事業者による清掃活動などにより、
後期基本計画
3.地球温暖化防止の推進
地球温暖化を防ぐため、市民・事業者と協
4.廃棄物・リサイクル対策の推進
循環型社会の形成を推進するため、ごみの
働して二酸化炭素をはじめとする温室効果ガ
減量・資源化、リサイクル活動を促進します。
スの排出を抑制するとともに、新エネルギー
また、適正な処理・処分を進めるため、資源
の活用を図るなど、省エネルギー・省資源行
物の分別収集を推進するとともに、リサイク
動を積極的に推進します。
ル施設の更新・整備を行います。さらに、単独
処理浄化槽から合併処理浄化槽への切り替え
(1)温室効果ガスの排出抑制
を促進するなど、生活排水の対策を進めます。
市民・事業者が、それぞれの立場で地球温
暖化防止対策等の取り組みを実施していくた
め、環境管理計画に示された環境配慮指針に
もとづいた環境保全活動を支援します。また、
(1)ごみの減量化・資源化の推進
ごみの減量・資源化を推進するため、市民
や事業者への意識啓発を行い、減量・リサイ
「地球温暖化対策の推進に関する法律」で定
クルの取り組みを促進します。また、環境へ
められた温室効果ガスの排出抑制等のための
の負荷を低減するよう、資源物の分別収集を
実行計画でもある「地球環境にやさしい越谷
徹底するとともに、ポイ捨てや不法投棄を防
市率先実行計画」の推進を図ります。
止するなど適正な処理・処分に努めます。
(2)新エネルギー利用の促進
大
綱
4
(2)リサイクル関連施設の整備
温室効果ガス排出量の少ないエネルギーへ
不燃ごみの資源化の徹底を図るため、資源
の転換を図るため、コジェネレーションシステ
化センターを「リサイクルプラザ」として更
ム *54 や燃料電池、太陽光、風力、天然ガスな
新・整備を行い、市民に対してリサイクル情
どの普及を促進します。また、今まで利用さ
報を受発信する拠点とします。
れていない廃棄物の熱利用等の未利用エネル
ギーについても広く調査・研究を行い、その
活用の支援について多角的に検討を進めます。
さらに、雨水貯留施設 *55 の整備を図るなど、
未利用資源の活用についても支援します。
*54
発電とともに発生する廃熱を給湯や冷暖房に有効活用する自家発電・エネルギー供給システム。熱効率が高く、石油や天然ガス等、
一次エネルギーの消費を抑制することができることから、温室効果ガスの排出削減が可能となる。
*55
河川流域が、従前から保有する保水・遊水機能を維持・確保するためのもの。雨水が一気に河川へ流水することを防いで、水害の防
止または被害の軽減を図る雨水流出抑制施設。
197
後期基本計画
(3)合併処理浄化槽の設置促進と生活
排水対策の推進
ら合併処理浄化槽への切り替えを促進し、あ
市街化調整区域の生活環境を維持改善する
ます。また、し尿関連業務の効率化を推進し
ため、生活排水対策として単独処理浄化槽か
大
綱
4
198
わせて浄化槽の適切な維持管理の指導を行い
ます。
後期基本計画
4−2 住 宅
【現況と課題】
本市は、昭和 37 年の東武鉄道伊勢崎線と
営団地下鉄日比谷線の相互乗り入れを契機に
ーに配慮した木造住宅の建て方などの情報発
信を行っていく必要があります。
人口が急激に増加し、無秩序な小規模住宅の
本市の住宅需要は核家族化の進行などによ
建設が行われる一方、急増する需要に対して
り、引き続き根強いと考えられる一方で、今
住環境整備が追いつかない状況が見られまし
後は住宅の建て替えが本格化することが予測
た。昭和50年代に入ると人口の増加も緩やか
され、これを機会に、多様な住み方のできる
になり、また、昭和49年に施行した「越谷市
住宅やそれを取り巻く環境の質的な向上が求
開発指導要綱」に基づく市街地環境の整備を
められています。一方、老朽化した市営住宅
図ってきました。その後、平成15年10月に施
も多く、建て替えを契機に、高齢者向け住宅
行した「まちの整備に関する条例」により、
や地域貢献型住宅などの導入が課題となって
市民、開発者、行政が担うべき役割や責任を
いることから、平成 14 年度に策定した「越
踏まえ、個性豊かなすみよいまちづくりを進
谷市営住宅ストック総合活用計画」に基づき、
めています。
ストックの有効活用を図る必要があります。
核家族化の進行や生活様式の変化、少子・
高齢者の住宅事情は、持ち家比率が高い一
高齢社会の到来、住宅建設技術の多様化、高
方、単身世帯の3分の1が民営借家住まいで
度化にともない、住宅を取り巻く環境が大き
あり、介護の問題や緊急時の対応などが心配
く変化してきています。また、平成7年の阪
されます。また、高齢者世帯は賃貸住宅など
神・淡路大震災を受け、古い住宅の安全性が
が借りにくい状況などもあり、高齢者が安心
問題になっており、耐震住宅などに対する関
して住み続けることのできるよう、保証人制
心が高まっています。
度などの活用を促進することが必要です。
住宅に関する情報については、これまでの
また、次世代育成支援の観点から、少子化
パンフレットなどによる啓発活動に加え、高
対策としての公共住宅の整備についても検討
齢者・障害者への対応や耐震性、省エネルギ
する必要があります。
大
綱
4
199
後期基本計画
■家の耐震性への安心感
無回答
6.1%
十分に安心である
3.2%
考えたことがない
6.0%
不安
(不足)
である
47.9%
大
綱
4
一応安心である
36.8%
資料:平成17年度 越谷市世論調査
【基本方針】
市民のライフスタイルや地域の特性に合わ
ます。また、高齢者や障害者向けの住宅を確
せ、安全かつ快適な住宅が整備されるよう、
保するとともに、多様な層に利用しやすい公
住宅関連情報の提供や事業者との交流を進め
共住宅の整備を進めます。
【施策の体系】
住 宅
安心して暮らせる住まいづくりの推進
住まいづくりに関する情報の提供
多様で良質な住宅の整備誘導
少子・高齢化に対応した公共住宅の整備
200
後期基本計画
【施策の内容】
1.安心して暮らせる住まいづく
りの推進
(2)多様で良質な住宅の整備誘導
少子化、高齢化に対応した多様で良質な住
宅の整備を誘導するため、市民や事業者に対
市民が良質な住宅に居住することができる
して効果的な情報提供等を行うとともに、市の
よう、住まいづくりに必要な情報提供を効果
融資制度の効果的な活用を促進します。さら
的に行うほか、高齢者向け住宅、耐震、防火
に、個人住宅の耐震改修促進策を検討します。
などの防災機能の強化などを含め、多様な住
宅の整備を誘導します。
(1)住まいづくりに関する情報の提供
2.少子・高齢化に対応した公共
住宅の整備
市民が住まいづくりに必要な知識が得られ
供給戸数の拡大を図るため、市営住宅の整
るよう、手引書などにより住まいづくりの情
備にあたっては、少子・高齢化や障害者に配
報を提供するとともに、各分野の専門家によ
慮し、居住水準の向上を図った建て替えや民
る相談会を実施します。
間活力を生かした借上げ型市営住宅の整備を
進めます。
大
綱
4
201
後期基本計画
4−3 防 災
【現況と課題】
大
綱
4
平成 16 年度に実施した市民意識調査によ
一方、水害や地震などの大規模災害から市
ると、「安全に暮らせる地域づくり」に対す
民の生命、身体、財産を守り、災害応急対策
る関心は高く、すべての施策の中でトップと
を迅速に推進するため、本部機能の集約・充
なりました。「安全・安心」に対する市民の
実を図るなど防災拠点の強化が必要です。ま
関心が高まっていることに加え、平成 16 年
た、食糧、生活必需品や救出資器材などの備
に国民保護法が成立し、地方自治体において
蓄や、各企業との協定締結による物資調達体
も危機管理体制の強化が求められています。
制の整備を進めるとともに、防災備蓄倉庫で
今後は、国、県等との役割分担を考慮しなが
の拠点備蓄や避難所などでの分散備蓄の検討
ら、本市においても危機管理対策を総合的に
も進め、災害予防対策の推進を図る必要があ
推進していく必要があります。
ります。
防災面では、地域防災計画に基づき、総合
災害対策の総合的かつ円滑な実施を図るた
的、計画的な防災活動を実施し、災害による
めには、行政や防災関係機関のみならず民間
被害を未然に防ぎ、その被害を最小限に食い
団体あるいは個人ボランティアの救援活動の
止める必要があります。阪神・淡路大震災の
協力も大切です。このため、ボランティアと
教訓から、改めて都市づくりにおける防災的
の円滑な連携が図られるよう協力体制の整備
な取り組みの必要性が認識され、都市機能の
が必要です。広域的応援体制については、近
分散化やライフラインの確保、市街地におけ
隣4市1町(草加市・八潮市・三郷市・吉川
る防災性の向上など、災害に強い安全な都市
市・松伏町)ならびに高崎市および二本松市
形成が求められています。さらに、都市防災
と災害に対する相互応援協定を締結し、さら
性の向上を図るため、建築物などの不燃化・
に春日部市との間においても災害時における
耐震化を促進するとともに木造密集地などの
避難場所相互利用に関する協定を締結してお
解消や現行の耐震基準に適合しない建築物の
り、今後も円滑な応援協力体制の充実を図っ
耐震改修などの取り組みが一層必要となって
ていく必要があります。
います。
【基本方針】
202
市民の安全・安心を守るため、危機管理対
ます。そのため、都市の不燃化・耐震化の促
策を総合的に推進します。また、防災機能の
進、防災拠点における防災備蓄倉庫や情報通
向上を図るとともに、災害時対策、災害後対
信網の整備、災害に強い防災都市の形成、広
策と総合的・計画的な地域防災計画を推進し
域的応援体制の確立を図ります。
後期基本計画
【施策の体系】
防 災
★危機管理対策の推進
(重点施策)
防災まちづくりの推進
危機管理体制の整備
危機管理能力の強化
災害に強い都市骨格構造の形成
不燃化・耐震化の促進
★災害予防対策の推進
(重点施策)
防災拠点の強化および情報通信網などの整備
防災施設などの整備
備蓄資器材の充実
災害応急体制の充実
防災組織の整備
大
綱
4
広域的応援体制の充実
ライフライン機関との連携
【施策の内容】
1.危機管理対策の推進
あらゆる危機から市民の生命、身体および
財産の保護や市民生活の安定を図るため、危
(1)危機管理体制の整備
あらゆる危機に迅速かつ適切に対応するた
め、危機情報の一元管理と総合的な危機対応
を行う危機管理体制を整備します。
機に対処する組織の設置など危機管理体制を
整備するとともに、危機管理計画等の策定を
行い危機管理能力を強化することにより、安
全・安心なまちづくりを進めます。
(2)危機管理能力の強化
危機管理能力を強化するため、危機管理計
画の策定などを行うとともに、職員の危機管
理意識の向上や訓練、対応マニュアルの作
成・検証などを行います。
203
後期基本計画
2.防災まちづくりの推進
3.災害予防対策の推進
都市防災機能を強化するため、緊急時に対
災害に備えるため、災害拠点の強化および
応できる幹線道路、公共施設の整備を行うと
防災情報通信網や防災施設などの整備を行う
ともに、市街地における建造物の不燃化、耐
とともに、備蓄資器材の充実を図ります。
震化を促進します。
(1)災害に強い都市骨格構造の形成
大
綱
4
災害時における都市機能の低下を防ぎ安全
防災関係機関などに指示・伝達・広報が迅
な都市空間を確保するため、災害時における
速かつ的確に行うことができるよう、各種情
延焼遮断帯、避難路、緊急活動の場などの役
報を集中管理するなど、災害対策本部機能を
割をもつ幹線道路の整備、都市公園および公
充実します。
共施設の適正配置と整備を推進します。これ
また、情報伝達能力の向上を図るため、気
らの空間や施設をネットワーク化することに
象情報や河川情報システムなどの拡充を行う
より、施設相互の有機的活用を図ります。ま
とともに、新たな防災情報通信網の整備を進
た、防災水利の整備を推進します。
めます。
(2)不燃化・耐震化の促進
(2)防災施設などの整備
公共施設やライフラインの不燃化、耐震化
緊急時における避難者などへの物資供給や
に努めるとともに、中心核、副次核等の防火
飲料水の確保、救急救助など迅速な災害対策
地域・準防火地域の指定による建築物の不燃
を実施するため、各地区の防災拠点に防災備
化を促進します。また、旧耐震基準による建
蓄倉庫や耐震性飲料用貯水槽の設置を行いま
築物の耐震改修の促進を図ります。さらに、
す。また、市民の避難が円滑に行われるよう
特殊建築物等の維持保全を推進することによ
案内板や誘導板などを整備します。
り、防災意識の向上を図ります。
204
(1)防災拠点の強化および情報通信網
などの整備
後期基本計画
(3)備蓄資器材の充実
体および個人ボランティアの救援活動の協力
災害発生直後の救援・救護の円滑化や市民
を得るため、活動拠点の確保や資器材の充実
生活を確保するため、食糧、生活必需品、救
など活動環境の整備を推進するとともに、協
出資器材などの備蓄を行うとともに、自主防
力体制の強化を図ります。
災組織や個人の備蓄について支援を行いま
す。また、関係団体・企業と応援協定を締結
し、物資などの調達・配分・配送体制を充実
します。
(2)広域的応援体制の充実
大規模災害時における被災者救援等の応急
措置を適切に実施するため、広域市町村から
応援が円滑に受けられるよう協定を締結する
4.災害応急体制の充実
災害時の迅速かつ適切な救援活動を展開す
るため、地域での自主防災組織の整備を促進
など、幅広い応援協力体制の整備を推進しま
す。また、これらの物的、人的支援が効果
的・効率的に活用できるよう、受援体制の整
備を進めます。
するとともに、広域的な応援が受けられるよ
う協定の締結やボランティアの受け入れなど
(3)ライフライン機関との連携
の応援協力体制を整備します。また、上下水
災害時における上下水道、電気、ガス、通
道、電気、ガスなどのライフライン機関との
信などのライフラインを確保するため、施設
連携強化に努めます。
の安全や代替機能の確保を事業者に要請する
大
綱
4
とともに、ライフライン機関との連携の強化
(1)防災組織の整備
に努めます。
自治会などによる自主防災組識や、民間団
205
後期基本計画
4−4 消防・救急
【現況と課題】
近年、社会情勢の変化により、火災や事故、
大
綱
4
自然災害等の様相は、複雑多岐にわたり、こ
を図る必要があります。また、高度情報通信
れらの災害等による人的・物的被害を最小限
ネットワーク社会に対応する情報通信体制の
にとどめるための施策を推進するとともに、
整備や消防車両・資器材等の計画的な更新を
緊急時の即応体制の強化が求められています。
行い、消防力を強化する必要があります。
建物火災の大半を占める住宅火災を未然に
地域に密着した消防団については、発生が
防止するため、住宅防火対策を推進するとと
懸念される大規模災害等に的確に対応するた
もに、放火火災対策を地域と一体となって推
め、団員の確保に努めるとともに、組織や施
進する必要があります。また、火災は火気の
設、装備の充実が求められています。
取り扱いの不注意や不始末から発生している
一方、救急出動の増加に対応するため、高
ため、消防訓練などさまざまな機会を通じて
規格救急自動車の増車を計画的に行うこと
市民への防火意識の啓発が必要です。さらに、
や、専門的かつ高度な知識技能の習得、さら
防火対象物や危険物施設の安全確保のため、
に、高性能な資器材の整備を図り、救急・救
予防査察の実施による違反是正の徹底が求め
助体制の充実を図る必要があります。また、
られています。
今後とも医師会や市内の医療機関等との連携
消防庁舎のうち昭和 40 年代から 50 年代初
期に建設された各分署は、老朽化が進むとと
206
もに狭隘になってきたことから計画的に整備
を図り、救急救命士の技術向上や救急医療体
制の充実を図る必要があります。
後期基本計画
■救急車の出動件数の推移
(総数・件)
12,000
(件)
8,000
10,281
10,000
8,822
9,192
10,537
10,907
9,613
6,000
8,033
8,000
6,000
4,000
4,000
2,000
2,000
0
0
平成10年
11年
総数
12年
急病
13年
交通事故
14年
15年
一般負傷
16年
その他
資料:消防本部
大
綱
4
■原因別火災発生件数の推移
(総数・件)
200
184
180
100
160
140
(件)
120
147
115
120
122
129
120
132
100
80
60
80
40
60
40
20
20
0
0
平成10年
総数
11年
12年
放火・放火の疑い
13年
その他
14年
たき火
15年
たばこ
16年
火遊び
資料:消防本部
207
後期基本計画
【基本方針】
火災予防を推進するため、市民の防火意識
充実を行うとともに、消防団についても施設、
の啓発や予防査察の強化に努めます。また、
資器材の充実に努めます。さらに、救急需要
老朽化した消防署所の整備や設備、資器材の
に対応した救急・救助体制の整備を図ります。
【施策の体系】
消防・救急
★火災予防の推進
(重点施策)
大
綱
4
消防力の強化
防火意識の高揚
予防査察の強化
消防署所の整備
消防施設の充実
消防団の充実
消防団組織の強化
消防団施設の整備
★救急・救助体制の充実
(重点施策)
208
救急・救助体制の整備
医療機関などとの協力体制の強化
後期基本計画
【施策の内容】
1.火災予防の推進
2.消防力の強化
火災を予防するため、自治会や自主防災組
消防力を強化するため、消防署所の整備等
織等との連携をとおして、市民の防火意識の
を計画的に進めるとともに、複雑多様化して
高揚を図るとともに、住宅の防火診断、事業
いる火災等に対応するための資器材等の充実
所に対する予防査察を行い、防火安全対策を
を図ります。
推進します。
(1)消防署所の整備
(1)防火意識の高揚
建物火災の大半を占める住宅火災の防火対
策を推進するため、自治会や婦人防火クラブ、
災害時に防災拠点として対応できる消防署
所とするため、老朽化し狭隘となった各分署
の計画的な建て替えを進めます。
幼年消防クラブなどの自主防災組織と連携し
て、防火意識の啓発に努めます。また、事業
(2)消防施設の充実
所における火災予防のため、防火安全協会な
複雑多岐にわたる火災など各種災害に対応
どの関係団体と連携し、防火対象物や危険物
するため、消防車両等の増車や既存車両の計
施設の安全管理等の徹底を図ります。さらに、
画的な更新を行うとともに、消防・救急無線
出火原因の上位を占める放火による火災を防
デジタル化への移行など施設・資器材の充実
止するため、放火されない環境づくりを推進
を図ります。
大
綱
4
します。
(2)予防査察の強化
防火対象物等における火災危険を排除する
ため、防火管理体制の徹底や危険物施設の保
安対策を推進するなど、予防査察を強化しま
す。また、法令違反の解消を図るため、防火
対象物定期点検報告制度の活用や違反処理体
制の強化に努めます。
209
後期基本計画
3.消防団の充実
地域防災を支える消防団を充実するため、
(1)救急・救助体制の整備
救急需要の高度化や増加に対応するため、
救急救命士に対して専門的かつ高度な知識技
消防団の定数見直し、機能別団員制度の採用
能の習得に努めるとともに、高規格救急自動
などを行うとともに、活動基盤となる消防団
車の増車・更新を図り、傷病者を医療機関に
施設・設備の整備を図ります。
迅速に搬送する体制を強化します。また、市
民に対して自動体外式除細動器 *56 の救命講習
(1)消防団組織の強化
大
綱
4
会を実施することにより、搬送前救護を一層
地域に密着した組織である消防団の強化を
充実させます。さらに、新たな災害事象に対
図るため、適正な消防団員の定数を定めると
応できるよう隊員に対する訓練を実施し、救
ともに、団員確保に向け女性団員や機能別団
命・救助技術の習得・向上を図ります。
員の任用を行い、あわせて組織の改正を行う
など消防団運営の充実に努めます。
(2)医療機関などとの協力体制の強化
傷病者を迅速に搬送するため、市内の医療
(2)消防団施設の整備
消防団施設を充実するため、消防器具置場
機関や地域メディカルコントロール協議会 *57
との連携を強化します。
の建替えを計画的に行うとともに、消防ポン
プ自動車や装備などの整備を行います。
4.救急・救助体制の充実
救急・救助体制を充実するため、医療機関
等との連携・協力を深めるとともに、救急救
命士を計画的に養成します。また、市民への
応急手当普及講習会を行うなど、病院への搬
送前救護の充実を図ります。
210
*56
心臓の筋肉の不規則な痙攣(細動)を取り除くため、いわゆる「電気ショック」を与える医療機器のこと。これまでは医師や救急救命
士等に限られていたが、平成16年7月に一般の人にも使用が認められた。
*57
傷病者の搬送途上における救命効果の向上を目指し、救急救命士を含む救急隊員が行う応急処置の質を向上させ、救急救命士の処置
拡大等救急業務の高度化を図るため、消防機関、救急医療関係機関等で組織され、地域ごとに設けられた協議会のこと。
大綱 5
いきいきと働ける魅力と活力あふれるまちづくり
産業雇用支援センター
● 産業の振興
5−1 産業の育成
5−2 商業・観光
5−3 工 業
5−4 農 業
5−5 雇用の対策
211
後期基本計画
5−1 産業の育成
【現況と課題】
技術革新の進展、情報通信環境の変化など
はもちろんのこと、人材育成や技術力の向上
を背景として産業構造自体も大きな変革期を
等についての方策を講じることが求められて
迎えています。このようななか、業務核都市
います。
(広域連携拠点)として、本市の自立性を高め
大
綱
5
212
市内には、だるま、せんべい、ひな人形、
るため、業務機能の拠点整備に努めることが
桐タンス、桐箱といった伝統的技術に立脚し
求められています。
た地場産業、江戸切り子や都うちわなどの特
地域産業の活性化に向けて、流通業務団地
色ある伝統工芸産業があり、これらの大切な
を核とした流通産業の集積拡大、市経済の新
地域資源の振興、育成を図ることが求められ
たな発展を支える都市型サービス産業や健
ています。
康、福祉、情報などのベンチャー企業やソフ
このようななか、産業雇用支援センター(ス
ト産業の計画的な育成・誘致などが今後の重
テップワークこしがや)の開設により、地域
要課題となっています。そのため、産業振興
経済活性化、起業家育成等のための総合的支
と地域経済の活性化に向けて体制の整備が必
援・相談体制は整備されつつあります。今後
要となっています。
は産業雇用支援センターを核とした、新時代
また、本市産業の9割以上が中小企業で占
にふさわしい産業振興と雇用創造のあり方、
められていることから、新しい中小企業経営
方向性などを検討し明らかにするとともに、
のあり方を経営者間との交流等を通じて研究
その対策を講じる必要があります。
することにより、制度融資や経営支援の充実
後期基本計画
■産業大分類別事業所数の推移
(カ所)
14,000
12,802
11,994
12,000
11,485
10,487
10,000
8,000
6,612
6,000
5,270
4,000
2,000
3,075
1,717
0
昭和35年
41年
総数
47年
53年
第1次産業
61年
平成3年
第2次産業
8年
13年
第3次産業
資料:事業所・企業統計調査
【基本方針】
地域産業の持続的発展を図るため、県など
場産業や伝統産業の活性化に努めるととも
の関係機関と連携しながら事業活動とその成
に、産業雇用支援センターを情報受発信の拠
長を支援します。また、産業情報ネットワー
点施設として、県等の関係機関と緊密な連携
ク
(こしがやiiネット)
の充実を図るとともに、
を図り、産業雇用分野におけるワンストップ
市内企業の情報化促進を図り、企業PRや産
サービスをめざします。
業政策等の情報提供を行います。さらに、地
【施策の体系】
大
綱
5
産業の育成
都市型産業の振興
★産業の支援
(重点施策)
産業情報ネットワークの充実
起業・創業活動の支援
企業活動の支援
地場産業・伝統産業の活性化
213
後期基本計画
【施策の内容】
1.都市型産業の振興
(2)起業・創業活動の支援
起業家や創業して間もない企業等を対象に
既存産業の活性化とあわせて、新しいニー
起業・創業活動を支援するため、インキュベ
ズにこたえる都市型産業の育成や受け入れの
ーション施設 *58 を有効活用し、各種ソフトサ
ための条件整備を行い、地域産業の振興を図
ービスを提供するとともに、相談体制の充実
るため、今後の商工業・観光振興等のあり方
を図り、事業活動とその成長を支援します。
を明確にする産業振興ビジョンを策定します。
(3)企業活動の支援
2.産業の支援
技術者の確保と育成などの中小企業におけ
る企業活動を支援するため、企業経営者向け
地域産業の振興を図るため、産業情報ネッ
の相談・指導や調査研究を進め、中小企業で
トワークを充実し、企業や支援情報を提供す
働く技能者、技術者の処遇や技術の普及・向
るとともに、産業雇用支援センターを拠点に
上を図ります。さらには、信用保証協会を活
起業・創業活動を支援します。また、中小企
用し、資金支援等を行います。
業については人材育成や経営指導を行うほ
か、資金融資制度を活用し支援するとともに、
大
綱
5
地場産業・伝統産業の技術の伝承や新技術・
古くからの地場産業・伝統産業のネットワ
新製品の開発促進に向けた取り組みを支援し
ーク化を図るため、積極的な掘り起こしを行
ます。
うとともに、製作実演や販売ができる施設整
備の調査・研究を行います。また、原材料の
(1)産業情報ネットワークの充実
確保や伝統技術の継承、新たなデザインや加
市内産業の情報化を推進するため、産業雇
工技術の研究・活用などを促進し、交流する
用支援センターを情報の受発信拠点として、
組織と場の整備、各種イベントなどを積極的
産業情報ネットワークの拡充を図ります。
に行い、後継者育成を支援します。
*58
214
(4)地場産業・伝統産業の活性化
新規に事業を起こすための起業支援を提供する施設のこと。
*インキュベーション(incubation)とは「孵化(ふか:鳥が卵からかえること)」という意味。
後期基本計画
5−2 商業・観光
【現況と課題】
本市の小売商業は、平成 14 年の商業統計
いくことが求められています。
調査によると、商店数 2,174 店、従業員数1
地域の商業地ではそれぞれの特性を生かし
万6,415人、年間販売額2,790億円となってお
ながら、商業・文化・娯楽などの諸機能の集
り、平成 11 年との比較では、従業員数、商
積度を高め、活性化を図っていくことが課題
店数、年間販売額とも減少傾向にあります。
となっています。
自動車利用が一般化したことにともない、
市民の日常生活に密着した生活用品を中心
幹線道路沿いの商業立地が増える一方で、鉄
とした商店街は、その利便性、至近性から高
道駅周辺の商業地の不振が続いています。そ
齢社会ではますますその必要性が高まってお
のようななかで南越谷駅周辺地区は、東武鉄
り、近隣・地域型商店街の活性化は重要な課
道伊勢崎線と JR 武蔵野線の結節点として活
題となっています。
発な商業集積が進み、若者や来訪者の多い中
週休2日制の普及、労働時間の短縮などに
心商店街としての色彩を強くしています。越
より自由時間が増大したことから、市民生活
谷駅周辺地区は本市の中心市街地として、中
をより豊かなものにしていくうえで、余暇活
心市街地活性化基本計画に基づき、商工会と
動の充実が今後ますます重要な課題となって
連携しTMO *59 に取り組んでおり、商業・業
います。本市には、水辺景観、神社・仏閣な
務機能だけではなく行政・文化面においても
どの歴史的文化財、伝統的地場産業、伝統芸
市の中枢的役割を果たすことが期待されてい
能など観光資源となり得るものが多数存在し
ます。また、現在進められている越谷駅東口
ており、これらを生かすため、アクセス道路
第一種市街地再開発事業の進捗と合わせた一
の整備や、散策ルートのネットワーク化が必
体的整備が求められています。
要となっています。都市のにぎわいを創出
レイクタウン地区においては、広域型の商
し、本市の求心性を向上させるため、豊富な
業施設の整備が予定されていることから、近
観光資源を積極的に活用した観光の振興が求
隣・地域型商店街との調和を図りつつ、新た
められています。
大
綱
5
な商業機能の集積を図るための方策を講じて
*59
タウン・マネジメント機関(Town Management Organization)の略で、中心市街地活性化のため様々な主体が参加する街の運営を横
断的・総合的に企画調整する組織のこと。
215
後期基本計画
■市民一人あたりの年間商品販売額の推移
(円)
3,500,000
3,000,000
2,500,000
2,000,000
1,500,000
1,000,000
500,000
0
平成6年
9年
11年
14年
岩槻市
春日部市
草加市
越谷市
三郷市
松伏町
吉川市
(町)
庄和町
16年(速報値)
八潮市
資料:商業統計、人口については埼玉県統計年報の推計人口
大
綱
5
216
後期基本計画
■商業集積分布図
大
綱
5
217
後期基本計画
【基本方針】
中心市街地の活性化およびレイクタウン地
おける都市基盤などを整備するとともに、四
区における新たな商業集積を図るため、広域
季折々の祭りやイベントと連携し観光の魅力
型商店街と近隣・地域型商店街の特性を明ら
づくりに努めます。また、これらの観光資源
かにし、それぞれの特性に合った商業の振興
を市民と共有し有効に活用するため、観光協
に努めます。また、観光の拠点となる地区に
会と連携しその普及・啓発を図ります。
【施策の体系】
商業・観光
★魅力ある商業地区の整備
(重点施策)
広域型商店街の整備
中心市街地の活性化
近隣・地域型商店街の整備
観光の振興
大
綱
5
観光資源の活用
祭りやイベントとの連携の促進
【施策の内容】
1.魅力ある商業地区の整備
地区の特性に応じた商業を振興するため、
(1)広域型商店街の整備
新たな消費動向に対応した広域的な商業・
業務機能の集積を図るため、越谷駅周辺は都
広域的な商業・業務機能の集積や中心市街地
市基盤整備を充実させるとともに、文化・伝
の活性化を図るとともに、近隣・地域型商店
統などを生かした活力と魅力あふれる地区づ
街の整備を促進します。
くりを進めます。南越谷駅周辺およびレイク
タウン地区は、都心性の高い商業集積の充実
を図ります。
218
後期基本計画
(2)中心市街地の活性化
めます。また、水郷景観・史跡名所・祭礼行
にぎわいのあるまちを創出し、地域の活性
事・伝統芸能・伝統産業と観光拠点を結ぶ観
化を図るため、中心市街地活性化基本計画で
光コースの設定をするとともに、観光協会と
位置づけられた中心市街地地区において、計
協力し市内観光マップや観光案内板を作成す
画的な市街地整備を進めます。また、商店街、市
るなど観光の振興を図ります。
民、行政によるまちづくりを進め、商工会が
推進する中小小売商業高度化事業構想(TMO
*60
構想) を支援します。
(2)祭りやイベントとの連携の促進
四季折々の祭りやイベントとの連携を促進
するため、市民が気楽に参加できるイベント
(3)近隣・地域型商店街の整備
越谷駅、南越谷駅、レイクタウン新駅を除
の調査・研究を進め、市民が主体的に企画・
運営するイベントを支援します。また、新聞、
く各駅周辺や住宅街の商店街を、日常生活必
雑誌、テレビ、インターネットのホームペー
需品の供給基地として活性化させるため、高
ジなどを活用し、宣伝活動を強めます。
齢者などがゆとりをもって買い物ができるよ
うにベンチやポケットパークを設置するな
ど、地域コミュニティさらには便利で快適な
生活を支える空間として整備を促進します。
2.観光の振興
市内観光の活性化を図るため、四季折々の
大
綱
5
祭りやイベントと連携するとともに、水と緑
豊な景観や名所史跡などの観光資源を積極的
に活用します。
(1)観光資源の活用
越谷の水と緑の豊かな景観や史跡名所など
の観光資源の活用を図るため、水辺遊びなど
ができる周遊ルートを設定するとともに、河
川や緑道、休憩のための施設などの整備に努
*60
TMOが直接・間接に関与する各事業についての具体的な事業構想(事業方針・指針など、まちづくりの具体的方針及び事業概要等)
を取りまとめたもの。
219
後期基本計画
5−3 工 業
【現況と課題】
わが国の経済不況は一定水準まで回復した
どと住宅との間の騒音、振動などの環境問題
ものの、とりわけ製造業においては厳しい環
を解消するため、市内工場移転希望者による
境にあることに変わりはなく、産業の空洞化
工場の集団化、住居系地域における工場の移
や企業のリストラの進展などとあいまって、
転や新たな都市型産業の立地の促進など、工
中小企業を中心とした本市の産業は、依然と
業基盤整備基本計画に基づいた新たな工業団
して将来展望が見えにくい状況にあります。
地建設を行う必要があります。しかしながら
こうした閉塞感を打開するため、これまで蓄
厳しい財政環境下において公的実施には課題
積してきたノウハウを効果的に活用し、製品
が多く、昨今の制度改正等を念頭に新しい整
の高付加価値化を支援するとともに、時代に
備手法等を検討するとともに、事業者と市民
対応した新規事業への取り組みを促進するな
の相互理解を醸成し、共存できる環境を整え
どの方策が必要です。また、事業活動の活性
るなどの取り組みが必要です。
また、都市型産業の立地促進に向けては、
化を図るため、異業種間交流、融合化に対す
日本の製造技術が世界的にも高い水準にあ
る支援が求められています。
大
綱
5
また、これまでに、市内2か所にミニ工業
り、産業構造の転換をバネにすぐれた企業が
団地を造成し、工場の集団移転を図ってきま
生まれてきていることから、これらの企業の
したが、まだ多くの住工混在の問題を抱えて
誘致を計画的に行うことも課題です。
いる状況にあります。今後も、既存の工場な
■工場数および従業者数の推移
(工場数)
1,000
(人)
16,000
13,339
13,295
12,220
800
11,627
11,944
10,987
11,874
14,000
12,000
10,000
600
8,000
400
6,000
793
785
729
701
648
585
653
200
4,000
2,000
0
平成9年
10年
11年
工場数
12年
13年
14年
15年
0
従業者数
(人)
注)工場数は従業者4人以上の事業所
資料:工業統計調査
220
後期基本計画
【基本方針】
高付加価値型の生産体系への移行や技術導
視点からの異業種交流を促進します。また、
入を図るため、県下の中小企業家組織や県産
工業基盤整備基本計画に基づき、住工混在の
業技術総合センターなど関係機関との連携を
解消や移転、誘致促進を図るため、開発適地
深めるとともに、市場動向などの情報提供や
や事業手法など事業者と市民の相互理解の醸
経営技術相談の推進、業務核都市として広域
成を図ります。
【施策の体系】
工 業
産業の高度化促進
高付加価値生産体系の普及・促進
工業団地の整備
【施策の内容】
1.産業の高度化促進
産業の高度化・活性化を促進するため、高
付加価値型の生産体系の普及・促進に努める
業のネットワーク化に努め、効率的投資のあ
り方などの研究を支援します。また、情報関
連技術を活用し、関係機関との情報収集・提
大
綱
5
供に努めます。
とともに、工業基盤整備基本計画に基づき新
たな工業団地の整備をめざします。
(2)工業団地の整備
住工混在の解消と産業の活性化、異業種交
(1)高付加価値生産体系の普及・促進
小規模需要への対応や精度の向上を図るた
流による高度化を図るため、工業団地の整備
に向けて、まちづくりの視点や企業ニーズ、
め、高付加価値型の生産体系を普及・促進さ
経済情勢等を勘案するとともに、工業基盤整
せるとともに、産業雇用支援センターを拠点
備基本計画を踏まえ、商工会と連携し検討し
に先進地域や大学、異業種との交流による企
ます。
221
後期基本計画
5−4 農 業
【現況と課題】
大
綱
5
222
本市の農業は、古くから米作中心に営まれ
振興はもとより、マーケットや消費者ニーズ
ていることから、平成 14 年、国において策
の多様化にこたえた農業経営が求められてい
定された米政策改革大綱を受けて、米作のあ
ます。農業経営における情報化を進め、市況、
り方を見直す必要があります。
消費者動向、先進栽培技術、気象などの情報
また、米に偏重した農業からの転換も引き
を総合的に把握し、経営に生かすことが重要
続き課題となっています。しかし、米に次い
であり、経営感覚豊かな農業者の育成を図る
で生産量の多いネギをはじめとする野菜は、
ことが必要です。さらに、農業生産法人 *62 が
露地栽培が中心で、天候に左右され、作業環
全国的に急増するなか、本市においても法人
境が厳しく、後継者が育っていないなどの問
格を取得して事業を展開する農家を支援する
題を抱えています。
ことが求められます。
高齢化、後継者不足などにより農業従事者
余暇の増大にともない、都市住民の土や自
が減少し、遊休農地が増加しつつあり、都市
然に親しむ要望が高まっています。首都近郊
化と調和した土地利用を図ることが大きな課
に位置する本市の立地条件を有効に活用し、
題となっています。農地は、生産のみでなく
観光農業の振興、市民農園の整備など、都市
景観形成や遊水機能などを有する貴重な空閑
と農村の交流による「農」のあるまちづくり
地でもあることから、保全に努めることを基
を推進する必要があります。また、
「食」をと
本に、水田保全花園整備事業
*61
とあわせ、担
おして自然や生命に対する理解と感受性を深
い手農家に農地を集積するなど、農地の流動
めるため、分野を横断する施策を検討する必
化を推進することが重要です。
要があります。
また、産地として確立された作物の継続的
*61
休耕地を集約し、菜の花、コスモスなどの花を植えて市民が憩える花畑とするとともに、併せて水田の地力保持と遊水機能の保全を
図ろうとする多目的事業。大吉地区。
*62
農業関係者が中心となって組織された農業を行う法人のうち、「農業経営を行うために農地を取得できる法人」のこと。有限会社、
農事組合法人、合名会社、合資会社、株式会社の5形態がある。
後期基本計画
■農家および経営土地の推移
(戸)
4,500
(ha)
4,500
4,123
4,000
4,000
3,803
4,134
3,416
3,500
3,013
3,540
3,000
3,500
3,000
2,661
2,461
3,026
2,500
2,000
2,500
2,272
1,970
2,432
1,694
2,096
1,500
1,863
2,000
1,500
1,745
1,000
1,000
1,440
1,241
500
500
0
0
昭和35年
40年
45年
経営耕地面積
(ha)
50年
55年
農家総数
60年
平成2年
専業農家数
7年
12年
兼業農家数
資料:農林業センサス
大
綱
5
223
後期基本計画
■農業振興地域土地利用計画図
大
綱
5
224
後期基本計画
【基本方針】
自然環境の保全や良好な景観の形成といっ
し、優良農地の保全、農業経営基盤整備を図
た農業の多面的機能を保持しつつ、消費地に
り、農地の有効利用を促進します。また、農
近い特性を生かし、市場や消費者の需要に即
業にふれ親しむ機会を設け、消費者と生産者
した農業の振興を図ります。そのために、農
との交流の場を活用して、農業の活性化を図
業団体および経営感覚豊かな担い手を育成
ります。
【施策の体系】
農 業
★都市型農業の推進
(重点施策)
担い手の確保・育成
産地形成の促進
地産地消の推進
農業技術センターの活用
優良農地などの保全
農地の保全・活用
農業生産基盤などの整備
都市と農村の交流
大
綱
5
ふれあい農業の推進
景観農地の整備
225
後期基本計画
【施策の内容】
1.都市型農業の推進
消費者の需要に即した効率的な都市型農業
(2)産地形成の促進
新鮮で安全、安心といった消費者のニーズ
に対応した付加価値の高い農産物づくりを支
を推進するため、農業従事者の確保・育成に
援し産地の形成を図るため、生産者や農協、
努め、農産物のブランド化や加工品の開発な
市場関係者の連携を図ります。また、生産さ
ど産地形成の取り組みを支援します。また、
れた農産物や加工品、新規開発の特産物等に
(仮称)農業自然公園を拠点としながら、地元
ついては、農産物直売所での販売やイベント
で採れた農産物を地元で消費する「地産地消」
への出品など消費者に直接提供できる機会を
を推進するとともに、農業技術センターを核
つくるとともに、広報紙や新聞、テレビ等で、
とした農業技術の還元や農業情報の普及・活
その安全性を消費者に周知します。
用を推進します。
(3)地産地消の推進
(1)担い手の確保・育成
大
綱
5
消費地に近い地理的特性を生かした「地産
農業従事者の減少や農業者の高齢化が進む
地消」を推進するため、地元農産物の販売所
なか、重要な課題である担い手の確保・育成
や食事・休憩施設などを備えた(仮称)農業自
を図るため、比較的経営規模の大きい専業の
然公園を整備し、生産者と消費者との相互理
中核農家を中心に後継者の確保・育成を積極
解や交流を図ります。また、農業関係団体や
的に支援します。また、農業関係団体は、産
農協、さらには商業団体や流通・販売企業な
地形成や生産技術の向上、経営ノウハウの蓄
どと連携を図り地元農産物等の販売ネットワ
積など重要な役割を果たしており、担い手の
ークの拡張に努めます。
確保・育成からも大きな存在であることから
その活動を支援します。さらに、生きがいと
して農業に携わるなど農業従事者以外の人を
活用する仕組みを検討します。
(4)農業技術センターの活用
農業技術センターを核として農業技術の還
元や農業情報の普及・活用を推進するため、
気象や市場などの情報を集積・管理し、農業
情報の発信基地としての機能充実に努めま
す。また、農業経営に関する研修の実施や情
報交換、交流の場づくりを行います。
226
後期基本計画
2.優良農地などの保全
都市と調和した土地利用を図るため、遊水
3.都市と農村の交流
市民と農業者との交流による農業の活性化
機能や緑地空間としての農地の保全や農道、
を推進するため、市民農園や体験農園などの
農業用排水路、農地の利用調整等の農業生活
ふれあい農業を推進するとともに、休耕田に
基盤の整備を行います。
ついては景観農地としての活用を図ります。
(1)農地の保全・活用
(1)ふれあい農業の推進
農地が、遊水機能や緑地空間として多面的
市民が健康づくりや生きがいづくりとして
な役割を果たせるよう、環境などに配慮した
農業を体験できるよう、市民農園や体験農園
土地利用を総合的に進めていきます。また、
の充実を図ります。また、農業者との交流の
中核農家をはじめ(仮称)農業公社や農業生
機会を増やすため、農業者を講師とした園芸
産法人などによる遊休化する農地の利用集
教室の開催、観光農業の促進を行います。
積、利用調整などを検討します。
(2)景観農地の整備
(2)農業生産基盤などの整備
農地のもつ遊水機能や緑地機能と自然景観
農村の快適な生活環境の確保と生活基盤の
を維持するため、休耕田の利用による四季
整備を図るため、農道・農業用排水路などの
折々の花園を整備し、各地区のまちづくり事
充実に努めます。
業と連携して、イベントなどを開催しながら
市民の憩える場として活用を図ります。
大
綱
5
227
後期基本計画
5−5 雇用の対策
【現況と課題】
平成 13 年 10 月現在における市内の事業所
(1万1,485 所)の総従業者は9万 9,725 人で、
の開設により越谷公共職業安定所が新設され
そのうちの58%が30人未満の事業所に勤める
るなど就業支援、勤労者福祉支援体制の強化
中小企業従業者です。近年の雇用状況は、産
が図られました。今後においては、産業雇用
業構造の変化にともない非常に厳しさを増し
支援センターを拠点施設としてハローワーク
ており、生活の基盤となる雇用機会の確保は、
等の関係機関との連携を深めるとともに、一
重要な課題となっています。
体となった事業の展開を図り、労働環境の変
特に、高齢社会の進展にともない、中高年
齢労働者が著しく増加するとともに、再雇用
を望む高年齢労働者や社会的な自立を望む障
大
綱
5
228
た。このようななか、産業雇用支援センター
化に合わせた雇用対策を一層推進することが
求められています。
技術革新の急速な進展、就業形態の多様化、
害者および就業を希望する女性が増えていま
労働時間の短縮などは、労働環境や生活環境
す。また、2007年以降の数年間には、団塊の
に大きな変化をもたらしています。このよう
世代の退職が大量に見込まれており、元気に
な変化に対応した各種講座の一層の充実が求
活躍する 60 代の市民の受け皿が必要とされ
められています。
ています。本市ではこれまで、国との連携に
さらに、勤労者が豊かで安定した生活を営
よる高年齢者職業相談やパートバンク相談な
むことができるよう、労働環境の改善や福利
どをとおした就業機会の確保に努めてきまし
厚生の充実に努めることが求められています。
【基本方針】
就業を望む市民が効果的に就職活動を展開
などの推進による雇用機会の促進および労働
できるよう、産業雇用支援センターを情報受
相談の充実を行い、雇用対策を推進します。
発信の拠点施設として、越谷公共職業安定所
また、勤労者の労働環境の改善や福利厚生の
等の関係機関と連携を図りながら、技能研修
充実に努めます。
後期基本計画
【施策の体系】
雇用の対策
★就業の支援
(重点施策)
人材の育成
就業機会の確保
勤労者福祉の支援
【施策の内容】
1.就業の支援
雇用の拡大を図るため、能力開発などの人
また、産業雇用支援センターにおける求人・
求職者の情報提供を充実し、高年齢者等のす
ぐれた人材の有効活用を図ります。
材育成に努めるとともに、産業雇用支援セン
ターにおける相談事業を充実し就業機会の確
保に努めます。
2.勤労者福祉の支援
勤労者の安全で豊かな生活と勤労意欲の向
(1)人材の育成
安定した職場環境の整備を図るため、研修
会、セミナー等を実施するとともに、国や県
上を図るため、勤労者を対象に生活資金の貸
付けや優良事業所、優良従業員等の表彰を行
大
綱
5
うなど、勤労者福祉を支援します。
等と連携し、労働問題の情報収集・提供や労
働相談を実施し、企業のニーズにこたえられ
る職業能力を有する人材の育成を図ります。
(2)就業機会の確保
若年者、女性、中高年齢者、障害者等の雇
用の促進を図るため、本市産業の振興および
事業主への意識啓発や各種職業相談の充実に
努めるとともに、就業機会の確保に努めます。
229
大綱 6
個性的で多様に学べる心豊かなまちづくり
科学技術体験センター ミラクル
● 生涯学習の推進
6−1 幼児教育
6−2 学校教育
6−3 社会教育・文化活動
6−4 スポーツ・レクリエーション
231
後期基本計画
6−1 幼児教育
【現況と課題】
て家庭内における教育力の向上を図る必要が
基本的な生活習慣を身につけ、発達段階に
あります。
応じて人としてのあり方や生き方を体得する
など、子どもの人格形成において家庭は最も
一方、幼稚園などの幼児教育機関が幼児教
大切な場です。また、家族とのふれあいをと
育に果たす役割は大きいことから、幼児教育
おして、「生きる力」の基礎的な資質や能力
振興のための環境整備が求められています。
また、次世代育成支援が喫緊の課題となっ
を育成する場でもあります。
ていることから、国・県の動向を見据えなが
しかし現状は、核家族化や少子化の進展、
親の過保護や放任などから、家庭本来の有す
ら、幼稚園と保育所の連携についても関係機
る教育力が低下している傾向があり、生涯学
関と協力し、充実していく必要があります。
習の一環として、地域コミュニティをとおし
■幼稚園および園児数の推移
(園)
30
(人)
6,800
6,529
25
6,572
6,383
6,400
6,147
6,101
20
6,200
6,000
5,868
15
5,800
5,622
10
5
大
綱
6
6,600
5,600
5,400
26
26
26
26
26
26
26
平成10年
11年
12年
13年
14年
15年
16年
0
5,200
5,000
園数
園児数
資料:学校基本調査
【基本方針】
幼児期においては家庭教育が重要であるこ
とから、家庭、地域、幼稚園の交流を進め、
保護者が自ら家庭教育を学ぶ機会を充実しま
232
す。また、国・県の幼保連携の動向を把握し
ながら、幼稚園教育を促進します。
後期基本計画
【施策の体系】
幼児教育
★家庭教育の充実
(重点施策)
幼稚園教育の促進
幼保連携の推進
就園奨励の推進
【施策の内容】
1.家庭教育の充実
て、さらに調査研究を進めるなど幼保連携を
推進します。
家庭内における教育力の向上を図るため、
学級講座、幼児のふれあい学級、地域での子
育て家庭交流、親子体験などの学習機会の充
実に努めます。
(2)就園奨励の推進
幼児教育の振興と保護者の経済的負担の軽
減を図るため、就園奨励の補助を行うととも
に、私立幼稚園に対して必要な教材、教具、
2.幼稚園教育の促進
図書購入など環境整備に要する経費補助を行
います。
幼稚園などの幼児教育機関における教育を
促進するため、保育部門との連携を図るとと
もに、就園の奨励および環境整備、職員の人
材育成などの支援を行います。
大
綱
6
(1)幼保連携の推進
幼児教育の機会の拡充を図るため、幼児教
育機関の多様な運営形態や教育機能につい
233
後期基本計画
6−2 学校教育
【現況と課題】
少子・高齢化、国際化、科学技術等の進展
少傾向にありますが、依然としていじめの問
などの社会経済の急激な変化は、地域や家庭
題、発達や就学の相談、非行や生徒指導の問
にも大きな影響を与え、子どもを取り巻く環
題など、学校、関係諸機関との連携を図りな
境も変化し、また、子ども自身も大きく変わ
がら、子どもの「心の教育」を充実するとと
ってきています。
もに、教育相談を強化する必要があります。
地域社会においては、核家族化や都市化の
近年では、教育現場での子どもたちを巻き
進展により市民の地域への愛着や連帯意識が
込む事件も発生しており、安全管理の面からの
希薄になるなか、学校や地域社会の教育力の
学校施設のあり方や管理体制が問われている一
低下が懸念されています。
方、児童生徒の健やかな成長はもとより、危機
意識と対応能力の育成が求められております。
このようななかで、学校が家庭や地域社会
の信頼にこたえつつ、児童生徒の快適で安全
平成 16 年度に実施した「市民意識調査」
な学校生活を確保し、健康で創造性に富む豊
では、教職員の資質の向上を求める声が多く、
かな人間性をはぐくむためには、学校規模の
子どもたちや保護者の多様なニーズに適切に
適正化や学校施設の適切な維持管理に努める
対応できるよう、教職員研修の充実を図るこ
とともに、地域の教育力を学校教育に活用す
とが必要です。
さらに、児童生徒の障害の状況も複雑・多様
るなど特色ある学校づくりが不可欠です。
化しており、指導内容や指導方法など、就学
また、幼児から高校生までの教育に関する
上配慮する必要性もより高まってきています。
さまざまな相談が増えています。不登校は減
■小学校の状況の推移
大
綱
6
(学校数、
学級数、
教員数)
1,000
18,437
900
18,400
800
700
745
740
739
600
500
18,502
17,918
734
18,037
756
18,063
806
788
18,200
18,000
17,869
400
17,775
17,800
300
200
100
(人)
18,600
552
549
29
29
550
29
549
29
558
29
568
29
579
17,600
29
17,400
0
平成10年
11年
学校数(校)
12年
学校数(クラス)
13年
14年
児童数
(右目盛)
15年
16年
教員数(人)
資料:学校基本調査、2000年以降は教育委員会・総務課
234
後期基本計画
■中学校の状況の推移
(学校数、
学級数、
教員数)
500
450
474
(人)
10,000
459
451
450
449
443
441
9,500
400
9,510
350
9,048
9,000
300
8,758
250
8,579
8,474
200
8,500
8,286
8,233
150
8,000
100
268
257
250
243
243
240
239
50
15
15
15
15
15
15
15
7,500
0
平成10年
11年
学校数(校)
12年
13年
学校数(クラス)
14年
児童数
(右目盛)
15年
16年
教員数(人)
資料:学校基本調査、2000年以降は教育委員会・総務課
【基本方針】
「生きる力」と「ゆとり」ある教育を推進す
教職員の資質や指導方法の向上を図るととも
るため、教育環境の充実を図るとともに、特
に、特別支援教育を推進し、障害のある児童
色ある学校づくりに努めます。また、児童生
生徒の多様な教育ニーズに対応します。
徒の健康・安全教育を充実します。さらに、
大
綱
6
235
後期基本計画
【施策の体系】
学校教育
教育環境の充実
施設および環境の整備・充実
地域に根ざした学校づくりの推進
教材・教具の充実
就学援助の推進
特色ある学校づくりの推進
地域の特性を生かした教育の推進
心の教育・体験学習の推進
情報・科学技術教育の充実
国際理解教育の推進
環境教育の推進
福祉・ボランティア教育の推進
★健康・安全教育の充実
(重点施策)
大
綱
6
学校保健の充実
安全教育・安全管理の推進
学校給食・食育の推進
★教育研究の充実
(重点施策)
教育研究施設の整備
教職員研修の充実
教育相談の充実
特別支援教育の推進
個に応じた指導の充実
相談・支援体制等の充実
236
後期基本計画
【施策の内容】
1.教育環境の充実
を希望する生徒の保護者で入学資金の調達が
困難な方に貸付を行います。
教育環境の充実を図るため、学校規模の適
正化に努めるとともに、生涯学習の場として
地域に根ざした学校づくりを推進します。
また、教材・教具の充実を図るとともに就
学援助の推進に努めます。
2.特色ある学校づくりの推進
豊かな人間性をはぐくむため、各学校が地
域の教育力を活用し、創意工夫を生かした教
育活動を展開するなど、特色ある学校づくり
(1)施設および環境の整備・充実
を推進します。
学校規模の適正化を図るため、開発による
児童生徒の増加や減少が見込まれる地区に対
(1)地域の特性を生かした教育の推進
して、通学区域の見直しなどを行います。ま
児童生徒の身近な地域への興味や関心を高
た、児童生徒が快適で安全に学校生活が送れ
めるため、地域の自然・文化環境を活用する
るよう、老朽化した校舎等の建て替えなどを
など地域の特性を生かした教育を推進します。
計画的に実施します。
(2)心の教育・体験学習の推進
(2)地域に根ざした学校づくりの推進
生涯学習の場として地域に根ざした活動へ
児童生徒の人間としての生き方についての
自覚を深め、自らの成長が実感できるよう、
の活用を図るため、体育館・校庭、特別教室
心の教育の推進に努めます。また、道徳の時
等を地域へ開放するとともに、学校支援ボラ
間の充実に努めるとともに、家庭や地域と連
ンティアなどとの人的な交流を進めます。
携を図りながら、ボランティア活動や自然体
験活動などをとおして、豊かな人間性や社会
(3)教材・教具の充実
性を育成する教育を推進します。
教育課程に基づく教育を実施するため、適
切な教材・教具の選択と整備に努めます。
大
綱
6
(3)情報・科学技術教育の充実
情報教育を推進するため、校内 LAN 等の
(4)就学援助の推進
IT環境整備を進め、情報リテラシー(情報活
経済的理由により就学が困難な児童生徒の
用能力)の向上を図ります。また、豊かな科
保護者を支援するため、学用品費、給食費、
学的素養を育成するため、学校における理科
医療費などの援助を行います。また、教育の
教育を充実するとともに、越谷市科学技術体
機会均等を図るため、高校、大学などに入学
験センターを活用するなど科学技術教育の充
237
後期基本計画
実に努めます。
(1)学校保健の充実
児童生徒の健康の保持、増進を図るため、
(4)国際理解教育の推進
国際性豊かな児童生徒を育成するため、語
学指導助手や地域に住む外国人との学習、姉
家庭、地域との連携のもとに保健教育や健康
管理を一層充実させるとともに、基本的な生
活習慣を身につけられるよう努めます。
妹校交流、生徒の海外派遣などを行うなど、
国際理解教育を推進します。
(2)安全教育・安全管理の推進
児童生徒が身近な生活の中の危険に対処で
(5)環境教育の推進
きるよう、避難訓練、交通安全、生活安全等
児童生徒の身近な環境を大切にする心を育
の安全教育を推進します。また、学校におけ
成し、持続可能な循環型社会の実現を図るた
る事件・事故を防止し子どもを犯罪から守る
め、地域の自然や社会の中での体験や活動を
ため、学校、家庭、地域、関係機関との連携
通じ、「地球規模で考え身近なところから主
のもと、防犯施設の整備や防犯パトロールの
体的に行動する」実行力を育てるなど、環境
実施などより一層安全管理に努めます。
教育を推進します。
(3)学校給食・食育の推進
(6)福祉・ボランティア教育の推進
大
綱
6
児童生徒の社会に奉仕する精神を育てるた
ため、衛生管理の徹底や給食内容の充実に努
め、地域の人々や社会福祉団体との連携を図
めます。また、朝食の欠食や偏食といった児
り福祉体験・ボランティア活動を実践するな
童生徒の食生活・食習慣を改善するため、給
ど、福祉・ボランティア教育をより一層推進
食を生きた教材として食育の推進を図ります。
します。
3.健康・安全教育の充実
児童生徒が健康で安全な生活を主体的に送
ることができるよう、家庭・地域との連携によ
り学校保健や安全教育、安全管理の充実を図
ります。また、児童生徒が健康な心身を形成す
る基本となる望ましい食生活を身につけるた
め、学校給食の充実や食育の推進を図ります。
238
児童生徒に安全でおいしい給食を提供する
後期基本計画
4.教育研究の充実
学習指導要領の趣旨を十分生かした教育活
動を展開できる教職員を育成するため、多様
談体制の充実に努めます。また、教育相談に
おいては、専門的な相談活動を実施するとと
もに、関係機関と連携を図るなど、相談体制
の充実に努めます。
な研修機会の提供や教育相談機能の拡充に努
め、教職員の資質や指導力の向上を図ります。
また、その拠点となる(仮称)越谷市教育セン
ターを整備します。
5.特別支援教育の推進
障害のある児童生徒一人ひとりの状況に応
じた指導ができるよう、教育内容や指導方法
(1)教育研究施設の整備
教職員の資質や指導力を向上させるため、
を見直すとともに、多様化した教育ニーズに
対応できる体制の充実に努めます。
相談機能や研修機能を備えた(仮称)越谷市教
育センターを整備します。
(1)個に応じた指導の充実
障害のある児童生徒の教育ニーズにこたえ
(2)教職員研修の充実
教職員がより一層の専門的知識や実践力を
身につけるため、(仮称)越谷市教育センタ
るため、すべての教職員に学習障害や指導方
法等についての研修を行うなど、教職員とし
ての資質の向上を図ります。
ーにおいて、教育に関する調査研究・教材開
発を行うなど教職員研修の充実に努めます。
(2)相談・支援体制等の充実
障害のある児童生徒の学習環境の充実を図
(3)教育相談の充実
児童生徒の抱える悩みや不安などを解消す
るため、一人ひとりの状況にあった児童生徒
のより望ましい成長と自己実現をめざした相
るため、早期からの就学相談体制と特別支援
教育体制の整備を進めるとともに、ハード・
ソフト両面からのバリアフリー化に努めます。
大
綱
6
239
後期基本計画
6−3 社会教育・文化活動
【現況と課題】
少子・高齢化、国際化の進展、余暇時間の
るなかで、魅力ある個性豊かな地域文化を築
増大などの社会変化にともない、市民のライ
きあげることが課題です。そのため、市民自
フスタイルが変化し、価値観が多様化するな
らが文化活動に参加したり、すぐれた芸術を
かで、人々は物心両面の豊かさや、高度で多
鑑賞する機会を確保することが求められてい
様な学習機会の充実を求めるようになってき
ます。
ました。
市民が「いつでも、どこでも、だれでもが」
財産として大切に保護し、継承するとともに、
には、大学などの高等教育機関や民間教育事
本市の個性を高めるため、文化遺産をまちづ
業者、企業、学校の連携が不可欠です。この
くりに活用していくことが必要です。
ようななか、本市では、「第2次越谷市生涯
地域の公民館などは、地域住民の連帯感を
学習推進計画」に基づき、市民の生涯学習の
深め社会参加を促すなど、生涯学習の場とし
充実に向けて計画の推進を図っていますが、
ての役割を担ってきました。これまで公民館
今後はさらに取り組みを強化することが必要
が担ってきた生涯学習をさらに推進するため
です。
に、地域活動拠点(地区センター・公民館)に
変化により、継続的に知識・技術を習得する
おける社会教育・生涯学習機能の充実が求め
られています。
ことが必要になるとともに、転職などの人材
幅広い市民の読書ニーズにこたえるため、
の流動化も高まり、リカレント教育の必要性
蔵書を計画的に確保し、読書案内や参考業務、
とその充実が求められています。さらに、学
障害者や児童などへのサービスを充実するな
習するだけでなく、学習で得た成果を地域に
ど、より市民に親しまれる図書館サービスを
還元できるよう、ボランティアの育成・活用
進める必要があります。また、今後は高度情
が課題となっており、学習情報の収集・提供
報社会に対応した情報センターとしての機能
や人材バンクの充実が求められています。
を有した新たな図書館の建設が求められてい
市民は生活のなかに心の豊かさやうるおい
を求めており、文化への関心はますます高ま
240
するうえで不可欠なものであり、市民共有の
自分の必要とする学習活動を進めていくため
また、科学技術の進展や産業構造の急激な
大
綱
6
文化財は、地域の歴史や文化を正しく理解
ます。
後期基本計画
■公民館利用状況
5.9% 3.4%
14.1%
クラブ・サークル事業など
76.6%
関係諸団体利用
公民館主催大会事業など
公民館主催教室など
資料:平成16年度 教育委員会・生涯学習センター
大
綱
6
241
後期基本計画
■文化財一覧
No. 指定区分 種別・種類 大
綱
6
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
〈凡例〉
有・建
有・絵
有・彫
有・工
有・書
242
国
県
県
県
県
県
県
県
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
記・天
有・彫
有・考
無 民
記・史
記・天
記・旧
選 民
有・建
有・建
有・絵
有・絵
有・工
有・工
有・工
有・彫
有・彫
有・彫
有・彫
有・彫
有・彫
有・彫
有・彫
有・彫
有・彫
有・彫
有・古
有・古
有・古
有・古
有・古
有・古
有・古
有・古
有・考
名 称
No. 指定区分 種別・種類 越ヶ谷のシラコバト
木造伝正観音菩薩坐像
廿一仏板石塔婆
下間久里の獅子舞
蒲生の一里塚
久伊豆神社のフジ
平田篤胤仮寓跡
北川崎の虫追い
大聖寺の山門
中村家住宅 付 表門
斎藤豊作遺作「風景」
鳥文斎栄之筆「瓦曽根溜井図」
野島浄山寺の大鰐口
懸仏
林泉寺の香炉
安国寺の円空仏
西福院の円空仏
弘福院の円空仏
木造阿弥陀如来立像
木造阿弥陀如来坐像
木造阿弥陀如来坐像
木造会田七左衛門夫婦坐像
木造地蔵菩薩立像
木造釈迦如来涅槃像
香取神社の彫刻
銅造五智如来立像
北条氏繁掟書
伊奈備前差添書
本陣資料一括(福井家文書)
浄山寺の朱印状
代々の朱印状
寺領寄進朱印状
観智国師書状
西方村旧記
建長元年板碑
有形文化財 建築物
有形文化財 絵画
有形文化財 彫刻
有形文化財 工芸品
有形文化財 書籍・典籍・古文書
有・考
有・歴
無 文
有 民
無 民
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
有形文化財 考古資料
有形文化財 歴史資料
無形文化財
有形民俗文化財
無形民俗文化財
名 称
有・考
文明3年十三仏板碑
有・考
文和3年六字名号板碑
有・考
貞治6年七字題目板碑
有・考
天文22年弥陀三尊図像板碑
有・考
承応2年庚申塔
有・考
廿一仏板石塔婆
有・歴
徳川家康の夜具
有・歴
清蔵院の山門
有・歴
一乗院の建具
有・歴
会田家歴代の墓所
有・歴
呑龍上人供養墓石
有・歴
平田篤胤奉納大絵馬
有・歴
越谷吾山供養墓石
有・歴
窮民救済の碑
有・歴
越巻中新田の産社祭礼帳
有・歴
越ヶ谷順正会関連資料
民・有民 第六天の算額
民・有民 「観音堂の縁日風景」絵馬
民・無民 越谷の木遣歌
記・史
見田方遺跡
記・史
清浄院開山塚
記・史
越谷吾山句碑
記・名
久伊豆神社社叢
記・天
林泉寺駒止のマキ
記・天
ラクウショウ
記・天
有瀧家のタブノキ
記・天
大聖寺のタブノキ
記・天
浅間神社のケヤキ
記・天
中村家のイチョウ
記・天
聖徳寺のイチョウ
記・天
森家のイチョウ
記・天
田中家のクスノキ
記・天
中村家のクスノキ
記・旧
越ヶ谷御殿跡
記・旧
千徳丸供養塔
記・史
記・旧
記・名
記・天
選 民
記念物 史跡
記念物 旧跡
記念物 名勝
記念物 天然記念物
選択 無形民俗文化財
後期基本計画
【基本方針】
社会教育関係団体などによる多様な活動が
関との連携・活用、芸術文化活動の充実、郷
活発になっていることから、市民が主体的・
土資料や文化財の活用を図ります。さらに、
主導的に進める生涯学習の条件整備をより一
地域での生涯学習の拠点となる施設の整備を
層推進します。また、民間および高等教育機
進めます。
【施策の体系】
社会教育・文化活動
★学習機会の拡充
(重点施策)
学習機会の提供
教育事業のネットワーク化
高等教育機関との連携によるリカレント教育の推進
民間教育機関との連携
学校との連携
★学習活動の支援
(重点施策)
学習相談体制の充実
学習情報の収集・提供
生涯学習ボランティアの育成・活用
団体・サークルなどの活動支援
芸術文化活動の振興
文化事業の充実
文化団体などの育成
文化遺産の継承
大
綱
6
文化財の保護
文化財の調査研究及び活用
生涯学習施設などの整備・充実
地域活動拠点における学習機能の充実
図書館の充実
243
後期基本計画
【施策の内容】
1.学習機会の拡充
市民が主体的・主導的に生涯学習を進めて
いけるよう、学習機会の提供や教育事業のネ
(4)民間教育機関との連携
幅広い生涯学習の場を提供するため、創意
あふれる活発な民間の教育事業などを支援す
るとともに、教育資源の相互活用を推進します。
ットワーク化、リカレント教育の推進に努め
ます。また、NPO などの民間の教育機関、
学校との連携を図り、学習機会の拡充に努め
ます。
(5)学校との連携
地域の生涯学習能力を高めるため、学校施
設などを社会教育活動に利用していくととも
に、地域の人材を講師として活用するなど、
(1)学習機会の提供
物的・人的資源の活用を推進します。
市民が「いつでも、どこでも、だれでもが」
の理念のもと、主体的に学ぶことができるよ
う、ライフステージ・ライフスタイルにあわ
せた各種学級・講座、講演会、講習会などを
開催します。
2.学習活動の支援
市民の多様な学習活動を促進するため、公
民館や図書館における学習相談体制を充実さ
せるとともに、生涯学習情報を提供し、生涯
(2)教育事業のネットワーク化
施設や情報、人材、講座などの学習資源の
学習ボランティアや団体・サークル等の活動
を支援します。
相互活用を推進するため、市民の学習グルー
プや団体、民間機関、行政、各種学校などと
大
綱
6
(1)学習相談体制の充実
連携し、教育事業のネットワーク化を図りま
市民が主体的に生涯学習に参加できるよ
す。また、他市町との教育事業の連携・協力
う、身近な地域の生涯学習関連施設(公民館
に努めます。
や図書館など)に相談窓口を開設するなど、
学習相談体制づくりを充実します。
(3)高等教育機関との連携によるリカ
レント教育の推進
(2)学習情報の収集・提供
専門的で体系的な学習機会を提供するた
生涯学習情報を広く提供するために、情報
め、市民の高度化・専門化した学習ニーズを
誌などを発行するとともに、ホームページな
把握し、大学などの高等教育機関と連携した
ど多様なメディアを活用した情報収集・発信
リカレント教育を推進します。
を行います。また、近隣市町を含めた広域的
な情報提供の充実を図ります。
244
後期基本計画
(3)生涯学習ボランティアの育成・活用
市民が学習で得た成果を市民活動や地域で
の学習の場に生かせるよう、指導者養成講座
4.文化遺産の継承
などを開催するとともに、行政・関係機関・
地域の歴史や文化を正しく理解しまちづく
団体・市民の連携・協力を推進し、生涯学習
りに活用するため、文化財を保護・継承する
ボランティアの育成・活用を図ります。
とともに、文化財の活用を図るなど、文化遺
産の継承に努めます。
(4)団体・サークルなどの活動支援
学習活動が円滑に行われるよう、指導者の
紹介・派遣など、団体・サークルなどの活動
を支援します。
(1)文化財の保護
貴重な歴史的資料や建造物、民族資料など
を次世代への遺産として大切に継承するた
め、文化財の保護に努めます。
3.芸術文化活動の振興
(2)文化財の調査研究及び活用
市民の芸術・文化への理解を深め芸術文化
郷土学習の充実を図るため、見田方遺跡の
活動を活性化させるため、文化事業の充実を
出土遺物をはじめ考古・歴史・民俗・文書な
図るとともに、文化活動を行うリーダーや団
どの調査・研究を進めます。また、これら郷
体・グループを育成し、芸術文化活動の振興
土資料の活用を図るため、郷土学習の拠点と
を図ります。
なる郷土資料館の建設を進めます。
(1)文化事業の充実
市民の文化活動への参加やすぐれた芸術・
文化の鑑賞の機会を提供するため、芸術文化
活動の成果発表の場の充実を図ります。
大
綱
6
(2)文化団体などの育成
市民の文化活動をはじめ、地域や市民生活
に根ざした自主的な活動の充実を図るため、
文化活動リーダーの養成や団体・グループの
研修・交流を支援するなど、文化団体の育成
に努めます。
245
後期基本計画
5.生涯学習施設などの整備・充実
館)の整備にあわせて、生涯学習機能の充実
を図ります。
地域の生涯学習拠点となる学習施設等の整
備・充実を図るため、地域活動拠点(地区セ
ンター・公民館)における生涯学習機能を拡
充する他、図書館のサービス向上に努めます。
(2)図書館の充実
生涯学習の拠点・情報センターとして市民
の図書館利用を促進するため、資料の充実や
情報リテラシーの支援などに努めるととも
(1)地域活動拠点における学習機能の
充実
に、他の公共図書館とのネットワークによる
地域住民の連帯感を深め社会参加を促進す
ます。また、市民の学習意欲の高まりから新
るため、地域活動拠点(地区センター・公民
大
綱
6
246
資料の相互利用などのサービスの充実を図り
たな図書館の建設について検討します。
後期基本計画
6−4 スポーツ・レクリエーション
【現況と課題】
昭和 49 年のスポーツ・レクリエーション
また、各施設の利用を促すなど、施設利用
都市宣言以来、本市のスポーツ・レクリエー
率の向上を図るとともに、多目的広場や身近
ションの発展は、体育協会やレクリエーショ
に利用できる施設の整備についても推進する
ン協会をはじめ、各地区に組織された関係機
必要があります。
学校施設を効果的に活用するためには、学
関・団体等の積極的な活動に支えられ、今日
校だけではなく、地域全体が共有の資産とし
に至っています。
て責任をもった管理と運営を担っていくこと
最近では、生活水準の向上と余暇時間の増
が必要になっています。
大、健康意識の高まりなどから、子どもから
お年寄りまで、「いつでも、どこでも、だれ
現在、多くの市民が市内の自然や景観、史
でもが」スポーツ・レクリエーションに気軽
跡などを楽しみながら健康増進や体力増強の
に参加できる機会がより求められており、生
ためにウォーキングなどを行っています。こ
涯スポーツ活動を一層充実・発展させる必要
のため、今後は、安全面に十分配慮しながら、
があります。あわせて、指導者の育成や資質
自然と調和したウォーキングコースやジョギ
の向上を図るなど、市民の自主的な取り組み
ングコース、サイクリングコースの整備を図
を支援することも重要です。
る必要があります。
■今後、行いたいスポーツ・レクリエーション
(%)
50
43.4
40
30
26.8
20
14.5
11.8
10
10.3
8.6
7.3
7.1
6.9
6.5
5.0
5.0
卓
球
バ
ド
ミ
ン
ト
ン
体
操
ジマ
ョラ
ギソ
ンン
グ、
スス
ケキ
ーー
ト・
グゲ
ラー
ウト
ンボ
ドー
ゴル
ル・
フ
弓ア
道ー
チ
ェ
リ
ー
・
大
綱
6
0
ウ
ォ
ー
キ
ン
グ
水
泳
テ
ニ
ス
ゴ
ル
フ
自
転
車
注)上位11項目のみ
資料:平成16年度 越谷市市政世論調査結果報告書
247
後期基本計画
【基本方針】
より多くの市民が広くスポーツ・レクリエ
ーションに親しむことができるよう、スポー
もにスポーツ施設の整備・充実に努めるな
ど、生涯スポーツ活動を推進します。
ツ・レクリエーション事業の充実を図るとと
【施策の体系】
スポーツ・レクリエーション
★活動の推進
(重点施策)
活動体制の充実
生涯スポーツ活動に関する情報の提供
スポーツ・レクリエーション事業などの充実
組織の充実
指導者の育成・充実
施設の整備・充実
広域スポーツ施設の利用促進
身近なスポーツ・レクリエーション施設の充実
自然に親しめるレクリエーション施設の整備
大
綱
6
【施策の内容】
1.活動の推進
(1)生涯スポーツ活動に関する情報の
提供
市民が健康で生きがいのある生活を送れる
市民が主体的・継続的にスポーツに参加で
よう、健康・体力づくりに関する情報の提供
きるよう、生涯スポーツ活動に関する情報提
に努めるとともに、生涯スポーツ講座やスポ
供に努めます。また、総合型地域スポーツク
ーツ・レクリエーション事業などを推進します。
ラブ *63 の検討を行います。
*63
一般的に3つの多様性(種目の多様性、世代や年齢の多様性、技術レベルの多様性)を持ち、日常的に活動の拠点となる施設を中心に、
会員のニーズに応じた質の高い指導者・プログラムのもとで行うスポーツクラブのこと。文部科学省の「スポーツ振興基本計画」
(平成12年9月)においては、生涯スポーツ社会の実現に向け、平成22年までに全国の各市区町村に少なくとも一つは総合型地域ス
ポーツクラブを育成することが目標とされている。
248
後期基本計画
(2)スポーツ・レクリエーション事業
などの充実
民が身近に利用できるよう、効果的な施設の
市民が広くスポーツ・レクリエーションに
域スポーツ施設の利用促進を図るため、競技
親しむ機会を充実させるため、市民体育祭、
整備や管理運営の充実を図ります。また、広
スポーツの振興に努めます。
スポーツ教室、各種大会の開催などを推進し
ます。また、各年齢層、障害者(児)を対象に
したスポーツ・レクリエーションについて検
討を行います。
(1)広域スポーツ施設の利用促進
県南東部地域の中心的会場として整備を行
った各スポーツ施設の利用促進を図るため、
各施設の管理運営を充実するとともに、競技
2.活動体制の充実
スポーツの開催など、高度な専門的技術に接
する機会を拡充します。
市民が主体的に親しめる生涯スポーツ活動
営に向けての活動を支援するとともに、指導
(2)身近なスポーツ・レクリエーショ
ン施設の充実
者の資質向上やリーダーバンク制度の普及に
身近なスポーツ・レクリエーションが楽し
を推進するため、スポーツ関係団体の自主運
取り組みます。
めるよう、施設の利用促進を図り学校開放事
業を推進するとともに、多目的運動場や既存
(1)組織の充実
地域体育館などの施設の充実を図ります。
スポーツ関係団体の自主的な取り組みを促
進するため、活動を支援するとともに、市民
の幅広い参加を呼びかけるなど、組織の充実
に努めます。
(3)自然に親しめるレクリエーション
施設の整備
市民が自然に親しみながら健康体力づくり
が行えるよう、屋外体育施設周辺の整備とあ
(2)指導者の育成・充実
わせ、ウォーキングコース、ジョギングコー
指導体制の充実を図るため、リーダーバン
ス、サイクリングコースなどの整備を推進し
ク制度の普及や、スポーツ関係団体との連携
ます。また、市民が自然とのふれあいのなか
を推進します。
で余暇を過ごすことができるよう、多様な楽
大
綱
6
しみ方ができる多目的広場などのレクリエー
3.施設の整備・充実
ション施設について、調査研究を行います。
生涯スポーツや健康増進のため、多くの市
249
後期基本計画
第6章 実現の方策
市民参加の拡充と適正な行財政運営
1.市民と行政の協働による市政の推進
2.都市経営の推進
3.都市連携の強化
251
後期基本計画
1.市民と行政の協働による市政の推進
【現況と課題】
市民との協働で進めるまちづくりを実践す
個人情報の保護に対する社会的な要請が高ま
るためには、市民と行政がお互いにもってい
っており、市が保有する個人情報の適正な管
る情報を共有して、市の状況についてよく知
理が求められています。
り、市の施策や事業について十分に議論を重
ねることが重要になります。
市民が主体的に、自らの問題としてまちづ
くりに取り組んでいくためには、施策や事業
そのため、基本的なデータや行政の施策に
の計画、実施、評価、見直しといったマネジ
関する情報などを積極的に提供するととも
メント・サイクルの各段階において、市民と
に、その内容や提供方法について検討を重ね
行政の協働を進める必要があります。そのた
て、情報を利用しやすく有効に活用できる仕
めに、市民の参加機会を拡充するとともに、
組みを整える必要があります。一方、パソコ
行政が進める施策について市民にわかりやす
ンや携帯電話の普及とともに、インターネッ
く説明することではじめて市民と議論が重ね
トを利用して、市民と行政が新鮮かつ多くの
られ、よりよい施策が展開できることを職員
情報を共有することが可能になっています。
が十分に認識することが重要です。
一層の行政の公正確保と透明性の向上を図る
また、協働のまちづくりを地区から実践し
ため、庁内 LAN などを活用して各課保有の
ていくために、地区のまちづくりに係わる庁
情報を一元化し、広報・広聴活動を多様なメ
内関係課所が連携し、地域づくり計画の策
ディアをとおして行うなど、情報提供や広聴
定・実施を支援する組識体制を整備するとと
の機能を充実することがたいへん重要になっ
もに、防災・防犯や福祉など、さまざまな分
ています。また、平成 17 年4月に個人情報
野で活動する市民や市民活動団体との協働を
の保護に関する法律が全面施行されるなど、
進める必要があります。
【基本方針】
市民と行政の協働によるまちづくりを推進
実
現
の
方
策
252
るなど、開かれた行政運営を行います。また、
するため、行政の公正確保と個人情報の保護
市民活動団体や地区のまちづくりを支援する
により一層配慮しながら、多様できめ細かな
体制を確立します。
情報の提供や参加しやすい体制づくりを進め
後期基本計画
【施策の体系】
市民と行政の協働による市政の推進
情報公開と広聴機能の充実
きめ細かな情報提供
情報公開の推進
広聴機能の強化
多様な参加機会の提供
計画段階からの参加の拡充
市民との協働意識と能力の向上
★地域のまちづくりを支援する
体制の整備
(重点施策)
地域まちづくり支援体制の強化
地域まちづくり推進組織の充実
【施策の内容】
1.情報公開と広聴機能の充実
(1)きめ細かな情報提供
身近なところで情報が入手できるよう、統
市民と行政が十分な議論を重ねるために
計のデータや行政の施策に関する情報などを
は、情報公開を含めた適切な情報提供と広聴
わかりやすく整理し適切な時期に提供すると
機能の充実に努め、市民と行政がそれぞれも
ともに、広報紙の内容やホームページなどの
っている情報の共有化を図る必要がありま
一層の充実に努めます。
す。そのため、個人情報の保護に配慮し、さ
まざまなメディアを利用した情報提供や、市
(2)情報公開の推進
民にとって利用しやすい情報公開の推進に努
個人情報の保護に配慮しつつ、情報公開制
めます。また、広聴機能の充実を図り、市民
度をより利用しやすいものに改善するととも
からの意見や要望を市政に生かすように努め
に、情報提供の充実に努めます。そのため、
ます。
文書管理システムの構築にあわせて、インタ
実
現
の
方
策
ーネットを利用した公文書目録等の情報提供
システムの整備を行うとともに、情報公開手
253
後期基本計画
続きの電子化等を推進します。また、インタ
(2)市民との協働意識と能力の向上
ーネットを利用できない市民への対応とし
職員が説明責任を十分果たすことのできる
て、公共施設等に設置されている情報端末に
よう、行政内の組織が連携を図りながら市民
より公文書目録等を提供します。
が情報を取得できる機会を拡大し、出前講座
などをとおして市民との協働意識の向上に努
(3)広聴機能の強化
めます。
市民の要望や意見を個々の行政サービス、
事業や施策の企画等に反映し、市民との協働
による行政運営をめざすため、市長への手紙
や面談要望に加え情報機器を利用して市民と
行政が双方向に交流できる仕組みの充実に努
めます。
3.地域のまちづくりを支援する
体制の整備
市民活動団体やコミュニティ活動の活性化
を促進するため、地域まちづくり支援体制の
強化を進めるとともに、地域まちづくり推進
2.多様な参加機会の提供
市民との協働によるまちづくりを進めるた
254
(1)地域まちづくり支援体制の強化
め、まちづくりの計画策定段階からわかりや
市民の自主的、主体的な地域づくりを支援
すい情報の提供に努め、市民の参加できる仕
するため、市民や市民活動団体と行政との協
組みについて検討するとともに、各種委員会
働でまちづくりを進める環境整備を行うなど
などへの市民参加の機会を拡充します。
支援体制の強化を図ります。
(1)計画段階からの参加の拡充
実
現
の
方
策
組織の充実を図ります。
(2)地域まちづくり推進組織の充実
市民と協議した結果が計画に反映できるよ
市民と協働で策定したまちづくり計画を進
う、政策形成過程への市民参加についてのル
めるため、各分野の施策や事業との調整を図
ールづくりを行うとともに、行政の施策情報
る体制を充実します。
を的確に市民に提供し、施策の推進体制を強
化します。
後期基本計画
2.都市経営の推進
【現況と課題】
行政改革や地方分権、情報公開の推進、市
ます。市民意識調査では、効率的な行財政運
民意識の高揚など、行政を取り巻く状況は大
営への市民の関心の高さが示されており、行
きく変化しています。
財政改革のさらなる推進が求められています。
地方分権については、平成 12 年4月に
一方、少子・高齢化が将来の財政基盤に及ぼ
「地方分権推進一括法」が施行され、本市に
す影響が憂慮されるなかで、国の財政難や地
おいても平成 15 年4月に特例市に移行する
方分権改革の推進を背景に「三位一体の改革」
など、果たすべき役割や責任が大きくなりつ
*65
つあります。それらに適切に対応していくた
廃止・縮減および地方交付税交付金の見直し
めに、事務事業の効率化を進めるとともに、
が進むなかで、税源の移譲が十分になされる
職員の資質の向上など、行政の遂行能力を高
か懸念されており、今後においても、最も効
めていくことが必要です。
率的、効果的な方策を選択するなかで、自主
が進められております。国庫補助負担金の
また、行政の透明性が強く求められるよう
財源の確保に努める必要があります。また、
になっており、情報公開制度の充実とともに、
将来の財政構造も視野に入れた持続可能な財
施策や事業の選択および実施に関する説明責
政運営が求められており、今後基本構想や基
任も求められています。また、平成15年に指
本計画の施策事業を計画的に実施していくた
*64
定管理者制度 が創設され、施設管理のあり
め、より安定した財政基盤を確立していく必
方について再検討することが必要となってい
要があります。
【基本方針】
事務手続きの簡素化や事務能率の向上、職
の自主財源や国・県支出金などの依存財源の
員の資質向上を図り、市民の多様な行政ニー
積極的な確保を図り、適正かつ効果的な財政
ズや新たな行政課題・事業に柔軟に対応でき
運営に努めます。
る体制の確立をめざします。また、市税など
実
現
の
方
策
*64
平成15年9月の地方自治法改正により、これまで財団などの公共団体に限定されていた「公の施設」の管理者に、民間企業やNPO
なども指定できるようになった制度のこと。「公の施設」とは病院や図書館、学校など地方公共団体が住民の福祉増進のために設置
する施設を指す。
*65
「地方の自立」に向けて進められている、国と地方を通じた税財政の改革のこと。国庫補助負担金の改革、税源移譲を含む税源配分
の見直し、地方交付税の改革を三位一体で推進するというもの。
255
後期基本計画
【施策の体系】
都市経営の推進
★効率的で計画的な行政運営の推進
(重点施策)
計画行政の推進
公正で透明な行政運営
行政組織の弾力化・適正化
政策運営能力の向上
事務処理の効率化と情報セキュリティの確保
市庁舎機能の充実
★効果的な財政運営の推進
(重点施策)
実
現
の
方
策
256
財源の充実・強化
健全財政の推進
後期基本計画
【施策の内容】
1.効率的で計画的な行政運営の
推進
市民の多様な行政ニーズや新たな行政課
再構築(スクラップ・アンド・ビルド)を徹底
するとともに、経営の視点に立ち、行政評価
制度等の活用やアウトソーシング *67 の推進な
どにより、組織・機構の簡素化を図ります。
題・事業に的確かつ効率的に対応できるよ
また、行政の総合性や一体性、弾力性を確保
う、簡素で柔軟な組織体制の確立、政策形
するため、組織のフラット化および定数配分
成・遂行能力の向上や事務の効率化に努める
の見直しを図ります。組織を構成する職員に
とともに、経営感覚を備えた行政運営を計画
ついては、適正な人事管理により士気の高揚
的に推進します。
を促進し、組織の活性化を図ります。
(1)計画行政の推進
(4)政策運営能力の向上
基本構想および基本計画に基づく総合的・
職務に関する専門的な知識や多様な行政ニ
計画的な行政運営を進めるため、実施計画を
ーズに対応した施策を企画し実施する能力を
策定し、財政計画との整合性を図りつつ、行
向上させるため、人材育成基本方針に基づき
政評価制度 *66 を活用しながら、計画(Plan)
効果的な研修を実施するとともに「彩の国さ
→実施(Do)→検証(Check)→見直し(Action)
いたま人づくり広域連合」の研修事業を活用
のサイクルを踏まえた行政運営に努めます。
し、多様な人材の育成に努めます。
(2)公正で透明な行政運営
開かれた市政を実現し、市政に対する理解
(5)事務処理の効率化と情報セキュリ
ティの確保
と信頼を確保するため、情報の公開を積極的
行政需要の増大に対応するため、恒常的な
に推進します。また、法令等に基づいた行政
事務事業の見直しと改善を行うとともに、情
手続を確保し、あわせて施策の選択や事業の
報通信技術を活用した新たな事務システムを
実施等さまざまな行政の諸活動についてその
構築し、行政情報の共有と有効活用による事
手続き、過程および内容等を市民にわかりや
務の高度化、迅速化を図ります。また、市民
すく説明する責任を果たし、公正で透明な行
サービスのより一層の利便性の向上を図るた
政運営に努めます。
め、手続きの簡素化・一元化等による窓口業
務の改善・充実をさらに推進します。また、
(3)行政組織の弾力化・適正化
事務事業を円滑に遂行できる組織や機構を
これらを有効かつ安全に遂行するための情報
実
現
の
方
策
セキュリティ対策を着実に推進します。
構築するため、恒常的な事務事業の見直しと
*66
行政が市民に提供している様々な公共サービスについて、具体的な数値目標をたてて取り組み、妥当性、効率性、有効性、貢献度と
いった視点で、その成果を客観的に評価し、次の計画や事業の選択、サービスの改革・改善などに反映させることで、行政サービス
の継続的な向上を図る仕組みのこと。
*67
今まで行政が内部で行っていた業務を外部の事業者などに委託し、外部の機能や資源を活用することで、経営効率を高めること。
257
後期基本計画
(6)市庁舎機能の充実
より市税の収納確保に努めるとともに、使用
市民が安全で利用しやすい庁舎にするた
料・手数料などについても受益者負担の原則
め、行政サービスの向上および危機管理に対
に立ち、その適正化に努めます。また、国・
応する市庁舎機能の検討を行い、その機能が
県の補助制度などの活用により積極的な財源
十分発揮できるように整備、改修を進めます。
確保に努めます。さらに、自立性の高い都市
経営を推進するため、地方税財政制度の拡充
2.効果的な財政運営の推進
効果的な財政運営の推進を図るため、市税
を国などに要請していきます。
(2)健全財政の推進
の収納確保、使用料・手数料の適正化および
健全財政の推進を図るため、市民ニーズや
国・県の補助制度の積極的活用などにより財
社会経済情勢の変化を可能な限り予測した中
源の充実・強化に努めます。
長期的な財政計画を策定し、計画的で安定し
また、中長期的な財政計画の策定や財政構
た財政運営を進めるとともに、企業会計 *68 的
造の分析、検証を行うとともに、財源の重点
手法なども取り入れた財政構造の分析、検証
的かつ効果的な配分、地方債の適正かつ計画
を行います。また、事務事業評価の的確な反
的な運用により健全財政の推進を図ります。
映や経常経費の節減などにより重点的かつ効
果的な財源配分に努めます。さらに、地方債
(1)財源の充実・強化
財政基盤の充実・強化を図るため、情報機
については、後年度の財政負担を考慮しつつ、
適正かつ計画的な運用を図ります。
器などを活用した適正な課税や公平な徴収に
実
現
の
方
策
*68
258
民間企業で用いられている会計制度のこと。地方公共団体等で用いられている官庁会計とは、経済活動を総合的に把握するため複数
の記帳形式を用いる点(複式簿記)、現金収支の有無にかかわらず取引や時間の経過等により経済価値の変動が発生した事実にしたが
って収益又は費用を計上する点(発生主義)の2点が大きく異なっている。
後期基本計画
3.都市連携の強化
【現況と課題】
地方分権の進展により市町村の役割や責任
圏基本計画において本市は広域連携拠点(業
が大きくなるなか、市町村における行財政運
務核都市)に指定されており、商業や業務機
営の基盤を強化することが必要となってきま
能など自立性や求心性を高めながら、他の業
す。また、市民や企業、市民活動団体のネッ
務核都市と連携することにより首都圏機能の
トワークが拡大しており、活動範囲も広域化
一翼を担うことが求められています。一方、
しています。そのため、上水道や廃棄物処理
今後わが国の人口が減少していくと予想され
における周辺市町との事務の共同化や公共施
るなかで、首都圏内外との都市間・地域間の
設の相互利用、福祉施設の共同設置などを進
競争が激化していくと考えられます。そのた
めてきましたが、地方分権に対応した事務の
め、近隣市町や国・県との連携を支える、交
効率化や様々な市民ニーズへの広域的対応
流の円滑化に十分配慮した交通網や情報網の
は、これまで以上に重要な課題となってくる
整備などを推進し、都市連携の強化を図るこ
ことが予想されます。
とにより広域としての競争力を高めていく必
平成11年3月に閣議決定された第5次首都
要があります。
【基本方針】
近隣の広域連携拠点(業務核都市)や周辺の
市町との連携を強化し、広域化する市民ニー
都市、さらには首都圏の広域連携拠点(業務
核都市)にふさわしいまちづくりを進めます。
ズに対応するとともに、県南東部地域の中核
【施策の体系】
都市連携の強化
★広域連携拠点の形成
(重点施策)
広域行政の推進
都市連携の強化
交通・情報網の整備促進
実
現
の
方
策
259
後期基本計画
【施策の内容】
1.広域連携拠点の形成
図るため、東埼玉道路や核都市広域幹線道路、
地下鉄新線、東西交通網の整備を促進します。
県南東部地域の中核都市、さらには首都圏
また、企業立地や就業形態の新たな展開を図
の広域連携拠点にふさわしいまちづくりを進
るため、情報通信体系の整備を促進し、広域
めるため、周辺の主要都市との連携および交
的な連携の強化をめざします。
通・情報網の整備促進による広域的な連携の
強化をめざします。
(1)都市連携の強化
周辺主要都市との連携を強化するため、レ
2.広域行政の推進
埼玉県東部地域の均衡ある発展を図るた
め、現在実施している事務事業の共同処理や
イクタウン地区などの整備を推進し、業務機
施設の相互利用をさらに推進します。また、
能、商業機能などの集積を高めるとともに埼
効率性の追求、多様な市民ニーズへの対応、
玉県立大学を中心に保健・医療・福祉のネッ
質の高い行政サービスの提供を図るため、近
トワークを形成して情報発信性を高めます。
隣市町との連携を図りながら広域行政に関す
る調査・検討を進め、施策やサービスに応じ
(2)交通・情報網の整備促進
東京都心部や本市の東西方向に位置する他
の業務核都市との連絡、交通の円滑化などを
実
現
の
方
策
260
たさまざまな分野での取り組みを進めていき
ます。
付表(目標値)
261
付表
■大綱1 互いに認めあい身近に豊かさを実感できるまちづくり
地域で支えあうまちづくり
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
総合的な地域 ボランティアセン ボランティアセンターに登
福祉の推進
ター活動者数
録し、活動をしている人数
16年度
末現況
22年度
目標値
1,817人
2,192人
★互いに支え
小地域福祉活動の 「ふれあいサロン」事業等の
28ヵ所
あう地域づく
(16年度)
登録箇所数
登録箇所数
り
地 区 センター・公
地域福祉活動
整備(着手を含む)が完了し
民館の整備数(大
の拠点づくり
た地区センター数
型館)
【再掲】
70ヵ所
4館
8館
16年度
末現況
22年度
目標値
3ヵ所
7ヵ所
算 出 式 等
担当部署
過去の実績から次のように算出
健康福祉部
年間1団体25人増×3団体×5年
年間6ヵ所増
(17年度現況40ヵ所)
健康福祉部
順次、地区センターの大型館化を
協働安全部
図る。
伸びやかに子どもが育つ地域づくり
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
★子育てを支
子育てサロンの設 子育てサロンの設置数
える地域づく
置数
(常設でないものを含む)
り
算 出 式 等
担当部署
新越谷駅ビル「ヴァリエ」内、花
田学童保育室、ほっと越谷、その 児童福祉部
他地域性を考慮し4ヵ所設置
放課後や週末に子どもたち
440,000人
「子どもの居場所 が安全・安心に活動のでき 419,754人
「居場所づくり」事業(13)×30人
子どもが自ら
(「居場所づ
づくり」事業参加 る場づくりとしての「子ど (「居場所づ
×月4回×12カ月+児童館・科学 児童福祉部
育つ環境づく
くり」事業
者数および児童館 もの居場所づくり」(注1) くり」事業
技術体験センター年間利用者数
生涯学習部
り
(13ヵ所参
利用者数
事業参加者数および児童館 未実施)
18,720人+420,000人
加者含む))
利用者数
子どもと家庭
健全育成研修会等
への支援と相
健全育成研修会等参加者数
参加者数
談体制づくり
1,780人
3,000人
指標の定義
16年度
末現況
22年度
目標値
自治会における自主防災組
織を設置した割合
59.0%
80.0%
各地区青少年健全育成研修会、青
少年育成越谷市民フォーラム、地区
青少年指導員研修会、青少年育成 生涯学習部
推進委員協議会研修会、青少年指
導員連絡協議会研修会の参加者数
安心して快適に暮らせる地域づくり
施 策 名
【中項目】
指 標 名
★災害に強い 自主防災組織率
地域づくり 【再掲】
●道路照明灯の設
道路照明灯の設置数
置数
9,435基
11,100基
★安全に暮ら
せる地域づく
1 月 か ら12月 ま で の 市 民
市民千人あたりの
6.8件
り
千人あたりの年間人身事故
(16年中)
交通事故発生件数
発生件数
街頭犯罪発生件数
1 月 か ら12月 ま で の 市 内 3,506件
(16年中)
街頭犯罪発生件数
●ふれあいサンク
ふれあいサンクチュアリ整
チュアリ整備箇所
備箇所数
数
身近な快適環
境の創造
市民1人あたりの
市民1人あたりの年間集団
年間集団資源回収
資源回収量
量
消費生活相談の年 消費生活相談の年間延べ相
間延べ相談日数
談日数
市民生活の安
定
消費生活講座およ
消費生活講座および出前講
び出前講座への延
座への延べ参加者数
べ参加者数
5.8件
算 出 式 等
担当部署
自主防災組織の設置数÷総自治
協働安全部
会数×100(%)
(300基×5年)=11,100基
9,600基+
これまでと同様に年間300基を設
建設部
置する。市街化区域は100m、 市
街化調整区域は160 mに1ヵ所
年間人身事故発生件数÷総人口
(該当年の12月末日)
×1,000
協働安全部
2,400件
地域との連携により30パーセント
協働安全部
の減少をめざす。
(毎年6%の減)
15ヵ所
20ヵ所
年に1ヵ所整備をする。
環境経済部
29 kg
42kg
年間回収量÷人口
12年度実績(30kg)の4割増をめ
ざす。
環境経済部
390日
486日
相談員体制を1∼2名から常時2
名にする。22年度勤務日数243日 協働安全部
×常時2名
1,500人
2,000人
講座の開催回数を月平均3回か
ら4回にする。1回40人×4回/ 協働安全部
月×12ヵ月
注1:「子どもの居場所づくり」事業:放課後や週末に学校や地区センター・公民館、公園等既存の施設を利用し、NPO団体やPTA等地域の大
人の方々の力で、子どもたちが様々な体験活動や異年齢の子どもたちとの活動、さらには、地域の大人たちと交流のできる「場」を創設する事業
★印 施策名の左に★印がついている施策は、重点施策を表します。
●印 指標名の左に●印がついている指標は、前期基本計画に掲載していた指標です。
262
付表
互いに認めあう社会の形成
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
16年度
末現況
「越谷市審議会等の設置及
26.8%
★男女共同参 ●審議会等の委員 び運用に関する要綱」に定
(17年4月1
画社会の確立 への女性の登用率 義する審議会等の委員の総
日現在)
数のうちの女性委員の割合
担当部署
最終的には40%をめざす。
審議会等の女性委員数÷審議会 企画部
等の委員の総数×100(%)
50.0%
国際交流の理解を深めるために、
22年度には、平均2人に1人が
秘書室
新規受入れ先となるようホスト
ファミリー登録数の拡大を図る。
13.5%
90.0%
多言語化してある申請書等の数
÷外国人のために多言語化する
秘書室
必要がある申請書および説明書
の数×100(%)
市政世論調査における「市
の施策への評価」のうち「文
化芸術活動の振興、施設の
整備」について評価した割
合
8.3%
15.0%
企画部
指標の定義
16年度
末現況
22年度
目標値
2,632人
3,000人
16年度
末現況
22年度
目標値
市役所、北部・南部出張所
の各窓口において、外国人
のために多言語化する必要
がある申請書および説明書
多言語申請書等の
のうち多言語化してある申
整備率
請書等の割合。言語の種類
は、外国人登録の状況から
4ヵ国語(英・中・ハングル・
ポルトガル)
文化芸術活動の振
興、施設の整備に
こしがや文化
ついて「よくなって
の創造
きた」と感じる人
の割合
算 出 式 等
35.0%
キャンベルタウン市青少年
ホームステイの新
使節団受入れ時の新規ホス
規受入率
トファミリーの割合
国際性あふれ
る社会の形成
22年度
目標値
35.2%
差別のない明るいまちづくり
施 策 名
【中項目】
指 標 名
社会人権・同和教
人権に関する教室・講座・
★人権・同和 育に関する各種教
研修会等に参加した年間の
教育の推進
室・講座の年間受
人数
講者数
算 出 式 等
担当部署
13公 民 館 で35回 ×50人 =1,750
人、講演会400人、市民大学、東
生涯学習部
武沿線フォーラム、職員・企業研
修等で850人
地域におけるまちづくりの推進
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
算 出 式 等
担当部署
主催事業、講座、講習会、スポ・
だれもが参加
地区センター・公 地区センター・公民館の利
レク事業への参加者数およびク
協働安全部
できる地域づ
601,739人 810,000人
民館の利用者数
用者数
ラブサークル、関係団体への貸館
くり
利用者数の合計
自治会加入率
市内全世帯数のうち自治会
に加入している世帯数の割
合
NPO法人の数
市内NPO法人の数
まちづくり活
動の推進
76.2%
85.0%
自治会加入世帯数÷全世帯数×
協働安全部
100(%)
10年前
(7年度)
の加入率をめざす。
45団体
年間3団体程度の増加
26団体
(17年5月
現在)
協働安全部
★地区別まち 地区別まちづくり
0%
地区別まちづくり推進計画
(見直し後
づくり計画の 推進計画における
における事業の実施率
の計画)
策定と推進
事業の実施率
100%
実施事業数÷(見直し後の)まちづ
協働安全部
くり推進計画事業数×100(%)
地域コミュニ 地区センター・公
整備(着手を含む)が完了し
ティ活動の拠 民館の整備数(大
た地区センター数
点づくり
型館)
8館
順次、地区センターの大型館化を
協働安全部
図る。
(荻島・増林・大相模・出羽)
4館
263
付表
■大綱2 だれもが健康で生きがいをもって安心して暮らせるまちづくり
保健・医療
施 策 名
【中項目】
16年度
末現況
22年度
目標値
22,316人
27,950人
51団体
84団体
地域における活動団体、医療、福
祉関係機関、県組織、教育機関、
健康福祉部
市行政機関において健康づくり
に関連する機関・団体数
保健対策の推 基本健康診査受診 基本健康診査対象者のうち
進
率
受診した人の割合
44.8%
50.0%
基本健康診査受診者数÷対象者
健康福祉部
数×100(%)
医療体制の充 年間平均ベッド稼 市立病院の年間平均ベッド
実
働率
稼働率
82.1%
87%以上
救急体制や病診連携の強化によ
市立病院
る入院患者数の増加(年間平均ベ
事務部
ッド稼働率5%以上)をめざす。
16年度
末現況
22年度
目標値
指 標 名
指標の定義
健康づくりに関する教室や
健康教室・相談の 健康に関する相談に訪れた
参加人数
参加者の人数(介護予防も
含む)
★健康づくり
の推進
健康づくり行動計画に基づ
健康づくりに関係
く、健康づくり実施状況調
する事業を実施し
査を毎年行っている団体の
た機関や団体数
数
算 出 式 等
各教室・相談への参加延べ人数
(ハッポちゃん体操を含む)
担当部署
健康福祉部
児童家庭福祉
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
算 出 式 等
担当部署
保育所への入所を希望して
年度当初における保育所への待
保育所の待機児童
0人
17人
いるが、定員に空きがなく
児童福祉部
(17年度当初)
(22年度当初) 機児童をゼロにする。
数
て入所できない子どもの数
南越谷保育園
おおたけ保育園、まどか保育園
児童福祉部
幼保一体施設
新方保育所
1ヵ所
5ヵ所
14年度
17年度
18年度
21年度
増林保育所
南越谷保育園
児童福祉部
おおたけ保育園
新方保育所、大相模保育所
2ヵ所
4ヵ所
12年度 深田保育所
13年度 増林保育所
児童福祉部
20年度 新方保育所、大相模保育所
4ヵ月検診未受診者数および要支
健康福祉部
援等者数
(3,000人×7%+3,000人×5%
児童福祉部
=360)
2,554人
保育所に併設される地域子
●地域子育て支援
育て支援センターの整備
センター設置数
(着手を含む)数
●建て替え保育所 改修・建て替え整備(着手
数
を含む)を行う保育所数
保育所の定員
★保育サービ
スの充実
2,752人
17年度
18年度
19年度
21年度
公立保育所・私立保育園の
総定員数
保健師等による子育てに不
安を抱える家庭や健診未受
診家庭への訪問件数
224件
360件
指標の定義
16年度
末現況
22年度
目標値
早期療育と保
乳幼児健康診査
健医療の充実
乳幼児健康診査を受診した
割合
91.4%
93.0%
乳幼児健診受診者数÷該当者数
×100(%)
健康福祉部
(該当者:4ヵ月・10ヵ月・1歳6
ヵ月・3歳児)
★社会参加の
障害者の就労率
促進
障害者就労支援センターの
登録者のうち、実際に就労
できた障害者の割合
0%
100%
就労者数÷支援センター登録者
健康福祉部
数×100(%)
在宅の障害者やその家族に
在宅サービス 生活支援センター 対し、地域生活に関する情
の充実
の設置数
報提供や相談等を行う拠点
の数
3ヵ所
6ヵ所
身体障害・知的障害・精神障害の
健康福祉部
各障害2ヵ所の設置を目標とする。
(仮称)障害者(児) 障害者(児)複合施設の整
●
複合施設
備(着手を含む)数
0ヵ所
1ヵ所
1ヵ所の新設
健康福祉部
1ヵ所
2ヵ所
1ヵ所の新設
健康福祉部
0ヵ所
1ヵ所
1ヵ所の新設
健康福祉部
★社会的支援
家庭訪問件数
の推進
障害者(児)福祉
施 策 名
【中項目】
指 標 名
●知的障害者通所 知的障害者が更生に必要な
施設サービス
更生施設
指導・訓練を行う施設の数
の充実
常時の介護を必要とする身
●身体障害者療護
体障害者が必要な治療およ
施設
び養護を受ける施設の数
264
算 出 式 等
担当部署
付表
高齢者福祉
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
16年度
末現況
22年度
目標値
算 出 式 等
担当部署
★ 健 康 の 保 援護や介護を要し 要介護認定を受けていない
持・増進
ない高齢者の割合 高齢者の割合
91.3%
90.0%
22年度の要介護認定を受けてい
ない高齢者の推計値が87.8%なの
で、90.0%まで要介護認定を受け 健康福祉部
ていない高齢者の割合を上げる
ことをめざす。
自主的(趣味・学
習・健康づくり等) 老人福祉センターの利用登
活動に参加する高 録をしている高齢者の割合
齢者の割合
21.0%
25.0%
60歳以上の利用登録者÷60歳以
健康福祉部
上人口×100(%)
1,087人
2,000人
前期高齢者(60歳以上75歳未満 健康福祉部
環境経済部
人口)の概ね3%
3ヵ所
4ヵ所
1ヵ所の新設
介護保険制度 サービス提供体制
介護サービス提供事業者数
の推進
の整備
76事業所
105事業所
高齢者人口(第1号被保険者)の
健康福祉部
推計値から事業者(施設)数を算出
在宅支援サービス 要援護高齢者のうち介護予
日常生活支援
を受けている高齢 防プランを作成した高齢者
の充実
者の割合
の割合
15.7%
20.0%
介護予防プラン作成件数(者)÷
〔(高齢者人口−要介護認定者数) 健康福祉部
×5%〕×100(%)
16年度
末現況
22年度
目標値
生活保護受給世帯のうち生
低所得者福祉 生活保護自立世帯
活保護から自立した世帯の
の充実
率
割合
11.8%
12.0%
廃止保護世帯数(死亡、失踪、転
出を除く)÷年度平均被保護世帯 健康福祉部
数×100(%)
★国民健康保 国民健康保険税の 国民健康保険税の調定額に
険事業の充実 収納率
対する収納額の割合
89.6%
91.0%
収入済額÷調定額×100(%)
生きがい対策
の充実
シルバー人材セン
就労意欲のある高齢者数
ターの会員数
●老人福祉センター
老人福祉センターの整備
(着手を含む)数
健康福祉部
社会保障
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
算 出 式 等
担当部署
健康福祉部
265
付表
■大綱3 人にやさしく自然と調和した秩序ある美しいまちづくり
一体性のある計画的な都市の形成
施 策 名
【中項目】
16年度
末現況
22年度
目標値
総合的な土地 用途地域の変更箇 都市計画事業にあわせた用
利用の推進
所数
途地域の変更箇所数
−
2ヵ所
ネットワーク 緑化された歩道と 緑化した歩道と緑道の整備
都市の形成
緑道の延長
延長
49,516m
58,719m
22年度末までに9,203 mの整備を
建設部
目標とする。
★安全・安心 電線類地中化の延
電線類を地中化した延長
なまちづくり 長
3,205m
11,500m
22年度末までに8,295 mの整備を
都市整備部
目標とする。
16年度
末現況
22年度
目標値
20,385 m
29,200m
22年度末までに8,815 mの整備を
建設部
目標とする。
24.3%
40.0%
12年度∼16年度で15.3%の増加を
参考にして、約40%を目標とする。
建設部
適合通知件数÷対象建築物×100
(%)
16年度
末現況
22年度
目標値
調整容量が10万トンを超え
自然と調和し 自然と調和した水
る調節池(調整池)の整備
た都市の創造 辺空間の整備数
(着手を含む)数
1ヵ所
3ヵ所
2カ所 大相模調節池(レイクタウ
都市整備部
ン)、西大袋調整池
★良好な街並 地区計画の策定地
地区計画を策定した地区数
みの創造
区数
16地区
18地区
レイクタウン地区の武蔵野線北側、
南側
都市整備部
16地区+2地区=18地区
16年度
末現況
22年度
目標値
指 標 名
指標の定義
算 出 式 等
担当部署
レイクタウン地区の武蔵野線北側、
都市整備部
南側の2ヵ所の用途変更を行う。
人にやさしい都市づくり
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
だれもが使い 点字ブロックの市
設置した点字ブロックの延
やすい公共施 道における設置延
長
設の整備
長
民間建築物の「埼
「埼玉県福祉のまちづくり
玉県福祉のまちづ
バリアフリー
条例」に基づく対象建築物
くり条例」に基づ
建築の促進
のうち、適合通知を受けた
く適合通知を受け
建築物の割合
た建築物の割合
算 出 式 等
担当部署
美しい都市景観の創造
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
算 出 式 等
担当部署
市街地
施 策 名
【中項目】
指 標 名
算 出 式 等
担当部署
市内各駅前広場の整備(着手を含
む)数
5ヵ所(レイクタウン北口・南口、
都市整備部
蒲生駅東口、越谷駅東口、大袋駅
西口)
8ヵ所+5ヵ所=13ヵ所
市内各駅前広場の整備(着
手を含む)数
8ヵ所
13ヵ所
総事業費に対する完了した
事業費累計の割合
0.3%
100%
実績累計÷総事業費×100(%)
都市整備部
総事業費に対する完了した
事業費累計の割合
99.2%
100%
実績累計÷総事業費×100(%)
都市整備部
●レイクタウン特
総事業費に対する完了した
定土地区画整理事
事業費累計の割合
業の進捗率
31.8%
90.0%
実績累計÷総事業費×100(%)
都市整備部
●西大袋土地区画 総事業費に対する完了した
整理事業の進捗率 事業費累計の割合
22.7%
50.0%
実績累計÷総事業費×100(%)
都市整備部
●東越谷土地区画 総事業費に対する完了した
整理事業の進捗率 事業費累計の割合
85.7%
100%
実績累計÷総事業費×100(%)
都市整備部
市街地の整備 ●七左第一土地区
総事業費に対する完了した
画整理事業の進捗
事業費累計の割合
率
65.8%
100%
実績累計÷総事業費×100(%)
都市整備部
駅前広場整備数
●越谷駅東口再開
★都市核の整 発事業の進捗率
●越谷駅西口土地
備
区画整理事業の進
捗率
266
指標の定義
付表
道 路
施 策 名
【中項目】
★道路の整備
16年度
末現況
22年度
目標値
●都市計画道路の 都市計画道路の計画延長の
整備率
うち、整備した延長の割合
53.2%
55.3%
都市計画道路の整備済延長÷計
建設部
画延長×100(%)
●道路改良率
市道の総延長のうち、改良
工事した延長の割合
79.2%
84.0%
改良済延長÷市道延長×100(%) 建設部
●道路舗装率
市道の総延長のうち、舗装
してある道路延長の割合
83.7%
86.0%
舗装済延長÷市道延長×100(%) 建設部
●歩道整備延長
整備した歩道の延長
指 標 名
指標の定義
橋りょうの整 ●橋りょう
(橋長15 橋長15 m以上の橋りょうの
備
m以上)の整備数
整備(着手を含む)数
299,663m
算 出 式 等
302,900m 歩道整備済延長
25橋
26橋
指標の定義
16年度
末現況
22年度
目標値
輸送力・利便
バス路線数
性の向上
市内の運行バス路線系統数
(長距離・深夜バスを除く)
21路線
30系統
23路線
34系統
★鉄道の整備
市内の駅数
促進
市内の駅の総数(J R武蔵野
線+東武伊勢崎線)
7駅
8駅
指標の定義
16年度
末現況
22年度
目標値
担当部署
建設部
橋りょう(橋長15 m以上)の整備数 建設部
公共輸送網
施 策 名
【中項目】
指 標 名
算 出 式 等
担当部署
空白地域への新設や延伸要望路
線をバス事業者と連携して整備
する路線系統数 16年度(21路線 都市整備部
30系統)+整備数(2路線4系統)
=23路線34系統
レイクタウン地区の新駅設置
7駅+1駅=8駅
都市整備部
公園・緑地
施 策 名
【中項目】
指 標 名
緑地の保全・
苗木の配布本数
創出
★公園の整備
算 出 式 等
配布した苗木の配布総本数
緑地の保全のために配布し
337,000本 391,000本 337,000本+9,000本/年×6年(17 都市整備部
た苗木の配布総本数
年∼22年)=391,000本
●1人あたりの公 市民1人あたりの公園や緑
5.41m2/人 5.86m2/人 公園・緑地面積÷人口
園面積
地の面積
水辺環境の整
●緑道整備延長
備
担当部署
緑道の整備済延長
都市整備部
都市整備部
整備した緑道の延長
36,070m
39,200m
指標の定義
16年度
末現況
22年度
目標値
公共下水道雨水幹 認可面積のうち、整備した
線の整備率
面積の割合
60.4%
64.8%
整備済面積÷認可面積×100(%) 建設部
●流域貯留浸透施 計画箇所のうち、整備した
設整備率
箇所数の割合
84.1%
95.6%
整備箇所数÷計画箇所(45ヵ所)
建設部
×100(%)
計画箇所のうち、整備した
箇所数の割合
90.9%
97.0%
整備箇所数÷計画箇所数(33ヵ所)
建設部
×100(%)
78.6%
80.0%
公共下水道区域内人口÷行政人
建設部
口×100(%)
89.6%
91.0%
水洗化人口÷公共下水道区域内
建設部
人口×100(%)
下水道・河川
施 策 名
【中項目】
★治水対策
指 標 名
●排水機場整備率
行政人口のうち、公共下水
●公共下水道(汚
道区域内に占める人口の割
水質汚濁の防 水)普及率
合
止
公共下水道区域内人口のう
●水洗化率
ち、水洗化した人口の割合
算 出 式 等
担当部署
267
付表
■大綱4 快適な生活環境につつまれた安全なまちづくり
環境共生のまちづくり
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
環境管理シス ECOこしがや推 市内の事業者のうちECO
テムの構築・ 進事業所宣言事業 こしがや推進事業所を宣言
普及
所数
した事業所数
環境に配慮し
市内の河川の基準観測場所
水質環境基準適合
た循環型社会
のうち環境基準を達成した
割合
の構築
場所の割合
市民1人が1年間に排出す
市民1人あたりの
る二酸化炭素の量(電気や
二酸化炭素排出量
ガソリン、重油などの消費
(年)
★地球温暖化
量から県が換算している)
防止の推進
不用となった浄化槽などを
●雨水貯留施設
活用し雨水貯留槽に転用し
た数
市民1人あたりの 市民1人が1日に出すごみ
1日のごみ排出量 の量
★廃棄物・リ
リサイクル率
サイクル対策
の推進
家庭や事業所から出される
ごみのうち資源化された割
合
補 助 の 対 象 と な る10人 槽
●合併処理浄化槽
以下の合併処理浄化槽を設
設置補助基数
置する際に補助した基数
16年度
末現況
22年度
目標値
算 出 式 等
89事業所 300事業所 89+(35事業所×6ヵ年)=299
担当部署
環境経済部
100%
100%を維持
環境基準を達成した場所数÷市
環境経済部
内の基準観測場所数×100(%)
4.26t/年
4.00t/年
年1%の削減目標
環境経済部
(0.01×6ヵ年))
よって4.26t×
(1-
242基
392基
242基+(25基×6ヵ年)
987g
965g
年間の総排出量÷人口(10月1日
環境経済部
現在)÷365日
14.4%
24.0%
ごみの発生量(排出量+集団資源
回収量)における再利用量(集団
環境経済部
資源回収量+直接資源化量+施
設資源化量)の割合
1,046基
2,126基
16年度
末現況
22年度
目標値
毎年度180基補助する。
環境経済部
環境経済部
住 宅
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
算 出 式 等
担当部署
安心して暮ら
せる住まいづ 簡易耐震診断数
くりの推進
昭 和56年 以 前 に 建 築 さ れ
た木造一般住宅のうち簡易
耐震診断を受けた住宅戸数
142戸
541戸
17年4月∼12月が43件で年度57件
の診断数が予想される。18年度以
降は17年度の20%増をめざす。57 都市整備部
件×1.2× 5 年=342戸。142戸+
57戸+342戸=541戸
少子・高齢化
に対応した公 市営住宅供給戸数
共住宅の整備
市営住宅の建替えや借上げ
方式による整備(着手含む)
戸数
197戸
272戸
既存住宅戸数+建替増数+借上住
都市整備部
戸数
指標の定義
16年度
末現況
22年度
目標値
危機対応必要マニュアル数
★危機管理対 危機対応マニュア
(103件)に対する作成済マ
策の推進
ル作成率
ニュアル数の割合
0%
100%
作成済マニュアル数÷必要マニ
協働安全部
ュアル数×100(%)
防災まちづく 防火・準防火地域 防火・準防火地域に指定し
りの推進
の面積
た面積
134.6 ha
371.3ha
指定済地域面積+レイクタウン
都市整備部
の北側、南側の指定面積
12ヵ所
14ヵ所
2ヵ所新設する。
協働安全部
19ヵ所
20ヵ所
1ヵ所新設する。
協働安全部
59.0%
80.0%
自主防災組織の設置数÷総自治
協働安全部
会数×100(%)
防 災
施 策 名
【中項目】
指 標 名
災害時における避難者など
●備蓄倉庫の整備
への物資を保管する倉庫の
数
数
★災害予防対
策の推進
災害時の飲料水を確保する
●耐震性飲料用貯
ため整備した耐震性飲料用
水槽
貯水槽の数
災害応急体制
自主防災組織率 の充実
268
自治会における自主防災組
織を設置した割合
算 出 式 等
担当部署
付表
消防・救急
施 策 名
【中項目】
指 標 名
★火災予防の
出火率
推進
指標の定義
16年度
末現況
22年度
目標値
算 出 式 等
担当部署
年間出火件数÷人口
(1万人単位)
。
12年から16年までの5年間平均
市民1万人あたりの年間火
4.2件
3.5件
出火件数:142.4件、5年間の平均
消防本部
災発生件数
(16年中) (22年中) 出火件数を20%減とした出火件数:
113.9件、22年4月推計人口33万。
113.9件÷33万=3.5件
消防力の強化
災害時の消防水利を確保す
●耐震性防火用貯
るため整備した耐震性防火
水槽
用貯水槽の数
40基
44基
20年度に2基、22年度までにさら
消防本部
に2基
消防団の充実
消防ポンプ自動車 消防団に配備した消防ポン
の配備数
プ自動車の台数
18台
20台
大袋分団、出羽分団に消防ポンプ
消防本部
自動車を各1台配備
救急隊員のうち救急救命士
の資格を有している隊員数
27人
42人
救急体制の充実および救命率の
向上を図るため、1隊2人の救急
消防本部
救命士の配置をする。7台(救急
車数)×3隊×2人=42人
市役所、学校、地区センター
自動体外式除細動
などの公共施設に設置した
器設置数
自動体外式除細動器の台数
0台
100台
市役所、地区センター、小中学校
などの公共施設に設置した自動 消防本部
体外式除細動器の台数
救急救命士数
★救急・救助
体制の充実
269
付表
■大綱5 いきいきと働ける魅力と活力あふれるまちづくり
産業の育成
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
16年度
末現況
0件
都市型産業の 支援事業により創 産業雇用支援センターの支
(17年度
振興
業・起業した数
援事業により創業した件数
当初)
中小企業融資斡旋 中小企業経営者が利用した
★産業の支援
件数
融資制度の件数
22年度
目標値
算 出 式 等
担当部署
12件(創業支援室入居者)×0.5
6件
(6室で最長3年間入居の場合12 環境経済部
(累計)
件となる)
58件
120件
16年度
末現況
22年度
目標値
30.0%
50.0%
10件/月×12ヵ月=120件
環境経済部
商業・観光
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
中心市街地活性化基本計画
中心市街地活性化
のうち、都市基盤整備やコ
★魅力ある商 基本計画(整備改
ミュニティ道路整備等の中
業地区の整備 善事業)における
心市街地の整備改善のため
事業実施率
に行った事業の実施割合
観光の振興
観光客入込数
算 出 式 等
担当部署
実施事業数÷総事業数(総事業数
環境経済部
20)×100(%)
市内外から観光に訪れる年
2,763,000人 3,000,000人 埼玉県入込観光客推計調査から。 環境経済部
間人数
工 業
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
異業種の交流、産官学の連
「こしがや産業フ
産業の高度化
携および成果の発表の場で
ェスタ」参加事業
促進
ある「産業フェスタ」の参
所数・団体数
加事業所・団体の数
16年度
末現況
22年度
目標値
140
事業所・
団 体
200
「産業フェスタ」の参加事業所・
事業所・
環境経済部
団体の数
団 体
16年度
末現況
22年度
目標値
1ヵ所
4ヵ所
算 出 式 等
担当部署
農 業
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
★都市型農業 産地直売所の整備 市内で生産された農作物の
の推進
数
直販施設の整備数
●かんがい排水整
市内におけるかんがい排水
備工事の整備延長
142,055m 143,455m
路の整備した総延長
優良農地など 距離
の保全
農用地における農道
●農道整備率
68.3%
68.9%
(208,531m)の整備した割合
都市と農村の ●市民農園・体験 市民が利用できる農園の総
交流
農園の面積
面積
算 出 式 等
担当部署
3ヵ所新設する。
環境経済部
1,400m延長する。
環境経済部
整備済農道延長÷整備予定農道
建設部
延長×100(%)
1.9 ha
2.2ha
0.3ha拡張する。
16年度
末現況
22年度
目標値
パートバンク相談 パートバンク相談者のうち
者の就職割合
就職した人の割合
24.1%
30.0%
就職件数÷紹介件数×100(%)
環境経済部
高齢者職業相談者 高齢者職業相談者のうち就
★就業の支援 の就職割合
職した人の割合
17.6%
25.0%
就職件数÷紹介件数×100(%)
環境経済部
50.0%
就職件数÷相談終了者数×100(%) 環境経済部
110人
越谷市優良事業所・優良従業員等
環境経済部
表彰規則に基づく表彰
環境経済部
雇用の対策
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
0%
若年者等就職相談 若年者等就職相談者のうち
(17年度
者の就職割合
就職した人の割合
算 出 式 等
担当部署
当初)
勤労者福祉の 優良従業員・技能 永年勤続や優れた技能功労
支援
功労者被表彰数
者に対する表彰数
270
100人
付表
■大綱6 個性的で多様に学べる心豊かなまちづくり
幼児教育
施 策 名
【中項目】
16年度
末現況
22年度
目標値
8,950人
9,500人
16年度の関連講座参加者数(受講
者数)×16年度を基準とした22年 生涯学習部
度の児童生徒数の増加率(約6%)
市内の3歳児、4歳児およ
び5歳児のうち、幼稚園ま
たは保育所(園)に入所(園)
している児童の割合
86.3%
88.3%
(幼稚園入園見込園児数+保育所
(園)入所(園)定員数)÷市内の3
教育総務部
歳児、4歳児および5歳児見込合計
数×100
(%)
指標の定義
16年度
末現況
22年度
目標値
耐震補強工事を実施した小
●小中学校の耐震
中学校の校舎および屋体の
化率
割合
37.0%
49.1%
(耐震化対象棟数のうち耐震補強
済棟数+昭和57年以降の建設棟 教育総務部
数)÷保有棟数×100(%)
点字ブロック、点字タイル、
●小中学校施設の スロープ、階段手摺、洋便
バリアフリー化率 器が設置されている小中学
校の割合
9.1%
35.6%
福祉環境整備済みの小中学校数
教育総務部
÷全小中学校数×100(%)
指 標 名
指標の定義
★家庭教育の 関連講座の参加者 家庭教育関連講座への参加
充実
数
者(受講者)の合計延べ人数
幼稚園教育の
就園率
促進
算 出 式 等
担当部署
学校教育
施 策 名
【中項目】
教育環境の充
実
指 標 名
特色ある学校 学校支援ボランテ
づくりの推進 ィア導入数
★健康・安全
教育の充実
算 出 式 等
担当部署
授業、総合学習、クラブ、奉仕活
動、体験活動、図書のボランティ
1校あたりの学校支援ボラ
176人/校 208人/校 アの人数÷学校数
教育総務部
ンティア延べ人数
毎年度1校あたり6人の増加を
めざす。
児童生徒の安全確 児童生徒の登下校における
89団体
164団体
保実施協力団体数 安全パトロール実施団体数 (17年12月現在)
PTAの活動を除く安全パトロー
ル実施協力団体数
教育総務部
年間15団体の増加をめざす。
児童生徒の体力テスト項目
児童生徒の体力ア
のうち、埼玉県平均値を上
ップ率
まわる項目数の割合
47.3%
55.0%
埼玉県の平均値以上である新体
力テスト項目数÷新体力テスト 教育総務部
全項目数(150項目)×100(%)
教職員1人あたりの、教育
★教育研究の 教職員研修会・年
委員会主催研修会への年間
充実
間参加回数
参加回数
2.6回/人
3.4回/人
教育委員会主催研修会への年間
教育総務部
総参加者数÷全教職員数
特別支援教育 初級カウンセリン 初級カウンセリングの資格
の推進
グ資格取得率
を取得した教職員の割合
36.3%
78.0%
初級カウンセリング研修修了者
教育総務部
数÷全教職員数×100(%)
16年度
末現況
22年度
目標値
各地区センター・ 生涯学習課、公民館主催に
★学習機会の
公民館における学 よる生涯学習講座等の年間
拡充
級・講座開催数
延べ開催回数
1,051回
1,100回
過去の実績値より4.7%(22年度)
生涯学習部
の増加をめざす。
★学習活動の 生涯学習リーダー 生涯学習に関する講師・指
支援
バンク登録者数
導者の登録者数
354人
400人
過去の実績値より13.0%(22年度)
生涯学習部
の増加をめざす。
378作品
450作品
過去の実績値より毎年度3%の増
生涯学習部
加をめざす。
0館
1館
施設内容・機能、整備手法等につ
生涯学習部
いて検討を行う。
4.6冊/人
5.1冊/人
22年度の総貸出し冊数(推計値)
生涯学習部
168万冊÷33万人=5.1
1館
2館
施設内容、整備手法等について検
討を行うとともに、あわせて健康
生涯学習部
や福祉に配慮した行政機能・施設
などの検討を行う。
社会教育・文化活動
施 策 名
【中項目】
指 標 名
芸術文化活動
市展出品作品数
の振興
指標の定義
市展への出品作品数
展示・学習スペース等を兼
文化遺産の継
郷土資料館(新設) ね 備 え た 郷 土 資 料 館 の 建
承
設・整備(着手を含む)数
●図書館(貸し出 市民1人あたりの貸し出し
し冊数)
冊数
生涯学習施設
などの整備・
充実
●図書館(建設)
図書館の建設・整備(整備
手法等の検討を含む)数
算 出 式 等
担当部署
271
付表
スポーツ・レクリエーション
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
16年度
末現況
22年度
目標値
算 出 式 等
担当部署
「体育課主催事業、地区ス
体育課主催事業参加者数20,000
スポーツ・レクリ ポ・レク主催事業への年間
人+地区スポ・レク主催事業参加
生涯学習部
★活動の推進 エーション事業へ 延べ参加者数」および「学 447,900人 466,000人
者数45,000人+学校体育施設開
の参加者数
校体育施設の年間延べ利用
放利用者数401,000人=466,000人
者数」
スポーツ指導者など、リー
活動体制の充 スポーツリーダー
ダーバンクに登録されてい
実
バンク登録者数
る人数
130人
155人
市登録者数55人+県登録者数115
人=170人(重複登録者数15人)
生涯学習部
170−15=155
約18%(22年度)
の増加をめざす。
過去5年間の平均施設利用人数
庭球場、野球場等の屋外体
施設の整備・ 体育施設年間利用
育施設および体育館の年間 811,630 人 1,008,000人 (915,603人)×平均推移・増加率 生涯学習部
充実
者数
(1.1)
延べ利用者数
272
付表
■実現の方策
市民と行政の協働による市政の推進
施 策 名
【中項目】
指 標 名
広報紙の配布率
指標の定義
越谷市の全世帯のうち広報
紙が自治会等を通じて配布
される世帯の割合
16年度
末現況
84.2%
22年度
目標値
90.0%
算 出 式 等
広報紙の自治会等を通じた配布
世帯数÷越谷市の全世帯数×100
(%)
秘書室
16年度末世帯数 123,249世帯
22年度想定世帯数137,700世帯
情報公開と広
聴機能の充実 越谷市ホームペー 越谷市ホームページのアク
868,859件 1,500,000件 前年度アクセス件数×1.1
ジのアクセス件数 セス件数
発送した市政世論調査票の
市政世論調査の回
うち回収できた調査票の割
収率
合
42.2%
「越谷市審議会等の設置及
多様な参加機 審議会等の公募委 び運用に関する要綱」に定
7.7%
会の提供
員の割合
義する審議会等の委員の総 (17年4月現在)
数のうち公募委員の割合
市民による(仮称)
★地域のまち 市民活動団体連絡 市民による(仮称)市民活
動団体連絡協議会の設立
づくりを支援 協議会の設立
する体制の整
備
しらこばと基金の
2年度からの累積助成件数
助成件数
45.0%
20.0%
担当部署
回収件数÷発送件数×100(%)
秘書室
秘書室
公募委員数÷委員数×100(%)
「越谷市審議会等の設置及び運用
企画部
に関する要綱」に定める基準をめ
ざす。
0団体
1団体
市民活動団体室利用団体として
登録した団体間のネットワーク
協働安全部
化を図り、情報の共有、活動内容
を広くPRする体制の構築を行う。
199件
350件
基金助成件数(延べ)
年間25件程度の助成をめざす。
16年度
末現況
22年度
目標値
協働安全部
都市経営の推進
施 策 名
【中項目】
指 標 名
指標の定義
算 出 式 等
担当部署
50億円以下
地方債(通常債)の単年度発行額
★効果的な財 地方債(通常債)の 地方債(通常債)の単年度
(実績29億 50億円以下
企画部
を50億円以下とする。
政運営の推進 単年度発行額
発行額
3,700万円)
都市連携の強化
施 策 名
【中項目】
★広域連携拠
点の形成
指 標 名
指標の定義
16年度
末現況
22年度
目標値
算 出 式 等
担当部署
流入従業者・通学 市外常住者で市内に従業・ 45,424人 47,000人
(12年10月1日(22年10月1日 国勢調査の結果
者数
通学している人の数
現在)
現在)
企画部
市内常住の従業者・通学者
43.3%
50.0%
のうち市内の従業者・通学 (12年10月1日(22年10月1日 国勢調査の結果
現在)
現在)
者の割合
企画部
市内従業・通学率
埼玉県東南部地域
公共施設・生涯学
広域行政の推 習講座予約案内シ まんまるよやくの登録者数
進
ステム「まんまる (越谷市分)
よやく」の登録者
数
4,069人
9,300人
16年8月システム導入
17年6月から12月までの6ヵ月の
登録者数の伸び率を今後も維持す
企画部
ることとして設定。
1ヵ月平均増加人数(72人)×72ヵ
月+16年度末登録者数
273
資 料 編
275
資料編
越谷市総合振興計画審議会条例
昭和44年3月31日条例第14号
改正 昭和46年7月1日条例第26号
改正 平成11年3月31日条例第3号
改正 平成12年4月11日条例第30号
(目的)
第1条 この条例は、地方自治法(昭和22年法律第67号)第138条の4第3項の規定に基づき、
越谷市総合振興計画審議会の設置、組織及び運営に関する事項を定めることを目的とする。
(設置)
第2条 市長の諮問に応じ、市の総合振興計画の策定及び実施に関し必要な調査、研究及び審議
を行なわせるため、越谷市総合振興計画審議会(以下「審議会」という。)を置く。
(組織)
第3条 審議会は、委員40人以内で組織する。
2 委員は、次に掲げる者の中から市長が委嘱する。
(1)公共的団体等の代表者
(2)地区まちづくり会議の代表者
(3)公募による市民
(4)知識経験者
(任期及び失職)
第4条 委員の任期は2年とし、再任されることを妨げない。ただし、その職にあるために委員
となつた者の任期は、その在職期間中とする。
2 委員が欠けた場合における補欠委員の任期は、前任者の残任期間とする。
3 委員は、非常勤とする。
(役員)
第5条 審議会に会長及び副会長1名を置き、委員の互選によつて定める。
2 会長は、審議会を代表し、会務を総理し、会議の議長となる。
3 副会長は、会長を補佐し、会長に事故あるとき又は、会長が欠けたときは、その職務を代理
する。
276
資料編
(会議)
第6条 審議会の会議は、会長が招集する。
2 審議会は、委員の3分の2以上が出席しなければ、会議を開くことができない。
3 審議会の議事は、出席委員の3分の2以上の多数で決定しなければならない。
(部会)
第7条 審議会に部会を置くことができる。
(庶務)
第8条 審議会の庶務は、企画部企画課において所掌する。
(雑則)
第9条 この条例に定めるもののほか、審議会に関し必要な事項は、会長が審議会にはかつて定
める。
附 則
1 この条例は、公布の日から施行する。
2 越谷市建設促進審議会条例(昭和31年条例第25号)は、廃止する。
附 則(昭和46年条例第26号)
この条例は、公布の日から施行する。
附 則(平成11年条例第3号)
この条例は、平成11年4月1日から施行する。
附 則(平成12年条例第30号)抄
この条例は、公布の日から施行する。
277
資料編
第3次越谷市総合振興計画後期基本計画・
越谷市都市計画マスタープラン策定委員会設置要綱
(設置)
第1条 第3次越谷市総合振興計画後期基本計画(以下「後期基本計画」という。)の策定及び
越谷市都市計画マスタープラン(以下「マスタープラン」という。)を改定するため、第3
次越谷市総合振興計画後期基本計画・越谷市都市計画マスタープラン策定委員会(以下「策
定委員会」という。
)を設置する。
(所管事項)
第2条 策定委員会は、次に掲げる事項を所管する。
(1)後期基本計画の策定に関すること。
(2)マスタープランの改定に関すること。
(組織)
第3条 策定委員会は、委員長、副委員長及び委員をもって組織する。
2 委員長は、市長をもって充て、副委員長は、助役をもって充てる。
3 委員は、別表第1に掲げる職にある者をもって充てる。
(任期)
第4条 委員長、副委員長及び委員の任期は、後期基本計画の策定及びマスタープランの改定が
終了するまでとする。
(委員長及び副委員長)
第5条 委員長は、策定委員会を総括し、会議の議長となる。
2 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故があるとき、又は委員長が欠けたときは、その
職務を代理する。
(会議)
第6条 策定委員会の会議は、委員長が招集する。
2 委員長は、必要があると認めるときは、関係者の出席を求め、意見若しくは説明を聴き、又
は必要な資料の提出を求めることができる。
278
資料編
(検討委員会)
第7条 後期基本計画の策定及びマスタープランの改定に関する調査・研究、素案の作成等を行
わせるため、第3次越谷市総合振興計画後期基本計画・越谷市都市計画マスタープラン策定
プロジェクト検討委員会(以下「検討委員会」という。)を設置する。
2 検討委員会に関し必要な事項は、市長が別に定める。
(庶務)
第8条 策定委員会の庶務は、企画部企画課及び都市整備部都市計画課において処理する。
(その他)
第9条 この要綱に定めるもののほか策定委員会に関し必要な事項は、市長が別に定める。
附 則
この要綱は、平成16年5月10日から施行する。
別表第1(第3条関係)
職 名
収
入
役
教
育
長
秘
書
室
長
企
画
部
長
総
務
部
長
税
務
部
長
市
民
部
長
健 康 福 祉 部 長
児 童 福 祉 部 長
環 境 経 済 部 長
建
設
部
長
都 市 整 備 部 長
教 育 総 務 部 長
生 涯 学 習 部 長
市立病院事務部長
消
防
長
279
資料編
第3次越谷市総合振興計画後期基本計画・越谷市都市計画
マスタープラン策定プロジェクト検討委員会設置要綱
(平成16年5月10日 市長決裁)
改正(平成17年4月1日 市長決裁)
(設置)
第1条 第3次越谷市総合振興計画後期基本計画・越谷市都市計画マスタープラン策定委員会設
置要綱第7条の規定に基づき、第3次越谷市総合振興計画後期基本計画・越谷市都市計画マ
スタープラン策定プロジェクト検討委員会(以下「検討委員会」という。)を設置する。
(所管事項)
第2条 検討委員会は、次に掲げる事項を所管する。
(1)第3次越谷市総合振興計画後期基本計画(以下「後期基本計画」という。)の策定及び越谷
市都市計画マスタープラン(以下「マスタープラン」という。)の改定に係る調査・研究に
関すること。
(2)後期基本計画の素案及びマスタープランの改定案の作成に関すること。
(組織)
第3条 検討委員会は、委員長、副委員長及び委員をもって組織する。
2 委員長は、企画部次長をもって充て、副委員長は、都市計画課の所掌事務を担任する都市整
備部次長をもって充てる。
3 委員は、別表第1に掲げる職にある者をもって充てる。
(任期)
第4条 委員長、副委員長及び委員の任期は、後期基本計画の策定及びマスタープランの改定が
終了するまでとする。
(委員長及び副委員長)
第5条 委員長は、プロジェクト検討委員会を総括し、会議の議長となる。
2 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故があるとき、又は委員長が欠けたときは、その
職務を代理する。
(会議)
第6条 検討委員会の会議は、委員長が招集し、委員長が議長となる。
2 委員長は、必要があると認めるときは、関係者の出席を求め、意見若しくは説明を聴き、又
280
資料編
は必要な資料の提出を求めることができる。
(部会)
第7条 後期基本計画の素案及びマスタープランの改定案の作成に係る専門的事項の検討及び調
査・研究を行わせるため、検討委員会に次の部会を設置する。
(1)地域づくり部会
(2)福祉・健康部会
(3)都市基盤整備部会
(4)環境・防災・産業振興部会
(5)生涯学習部会
(6)行財政運営部会
2 部会員は、別表第2に掲げる職にある者をもって充てる。
3 部会に部会長及び副部会長を各1人置き、部会長及び副部会長は、検討委員会委員のうちか
ら互選により定める。
4 部会長は、部会の事務を掌握し、副部会長は、部会長を補佐し、部会長に事故があるとき、
又は部会長が欠けたときは、その職務を代理する。
(準用規定)
第8条 第6条の規定は、部会の会議について準用する。この場合において、同条中「検討委員
会」とあるのは「部会」と、
「委員長」とあるのは「部会長」と読み替えるものとする。
(報告)
第9条 検討委員会の委員長は、会議結果について、第3次越谷市総合振興計画後期基本計画・
越谷市都市計画マスタープラン策定委員会に書面により報告しなければならない。
(庶務)
第10条 検討委員会の庶務は、企画部企画課及び都市整備部都市計画課において処理する。
(委任)
第11条 この要綱に定めるもののほか検討委員会に関し必要な事項は、委員長が別に定める。
附 則
この要綱は、平成16年5月10日から施行する。
附 則
この要綱は、平成17年4月1日から施行する。
281
資料編
別表第1(第3条関係)
秘 書 室 政 策 担 当
総 務 部 政 策 担 当
税 務 部 政 策 担 当
市 民 部 政 策 担 当
健康福祉部政策担当
児童福祉部政策担当
環境経済部政策担当
建 設 部 政 策 担 当
教育総務部政策担当
生涯学習部政策担当
市立病院事務部次長
消 防 本 部 次 長
282
資料編
別表第2(第7条関係)
部 会 名
地域づくり部会
職 名
秘書課長
児童福祉課長
企画課長
環境資源課長
人権推進課長
環境保全課長
地域活動推進課長
交通防災課長
市民生活課長
指導課長
社会福祉課長
生涯学習課長
障害福祉課長
福祉・健康部会
社会福祉課長
市民健康課長
障害福祉課長
児童福祉課長
高齢福祉課長
保育課長
介護保険課長
市立病院庶務課長
国民健康保険課長
都市基盤整備部会
建設総務課長
都市整備推進課長
道路街路課長
市街地整備課長
治水課長
再開発課長
下水道課長
公園緑地課長
営繕課長
開発指導課長
都市計画課長
環境・防災・産業振興部会
生涯学習部会
環境資源課長
農政課長
環境保全課長
農業委員会事務局長
交通防災課長
建築住宅課長
産業支援課長
消防本部総務課長
総務課長(教育委員会)
生涯学習課長
学校課長
体育課長
指導課長
図書館長
給食課長
行財政運営部会
広報広聴課長
契約課長
企画課長
管財課長
財政課長
市民税課長
事務管理課長
資産税課長
庶務課長
納税課長
情報公開室長
市民課長
人事課長
選挙管理委員会事務局次長
職員研修室長
出納課長
283
資料編
第3次越谷市総合振興計画策定フロー
284
資料編
285
資料編
計画策定の経過
年月日
事 項
備 考
≪平成15年度≫
H16
2. 2
後期基本計画の策定に係る基本方針の策定
市長決裁
3.26
計画策定支援業務委託・選考審査会
中央市民会館5階:特別会議室
≪平成16年度≫
4.23
計画策定支援業務委託契約の締結
5.21
第1回策定委員会
本庁舎2階:市長公室
7. 8
第1回策定プロジェクト検討委員会・検討部会
第二庁舎5階:大会議室(全体会議)
7.21
第2回策定委員会
本庁舎2階:市長公室
第2回策定プロジェクト検討部会
延べ6回の部会会議を開催
市民意識調査内容の確定
市長決裁
8.26∼9.16
市民意識調査の実施
5,000人アンケート
9. 8∼9.30
庁内評価調書の配布(評価調査の実施)
現況と課題の抽出
第3回策定プロジェクト検討部会
延べ6回の部会会議を開催
12.14
第2回策定プロジェクト検討委員会
第二庁舎5階:会議室
12.17
第3回策定委員会
本庁舎2階:市長公室
第4回策定プロジェクト検討部会
延べ16回の部会会議を開催
1.29
第1回地区まちづくり会議(北部地区)
北部市民会館:劇場
2. 5
第1回地区まちづくり会議(中部、南部地区)
中央市民会館:劇場
2. 8
第3回策定プロジェクト検討委員会
本庁舎5階:第4委員会室
2.24
策定プロジェクト検討委員会・正副部会長会議
第二庁舎3階:会議室
3.13∼5.21
第2回∼ 地区まちづくり会議(意見交換会)
各地区センター(延べ32回の会議に参加)
3.18
第4回策定プロジェクト検討委員会
第二庁舎5階:会議室
3.30
第4回策定委員会
本庁舎5階:第1委員会室
7.22∼7.29
8.11
11.29, 30
12.17∼1.21
H17
286
(株)日本総合研究所
資料編
年月日
事 項
備 考
≪平成17年度≫
3.13∼5.21
第2回∼ 地区まちづくり会議(意見交換会)
各地区センター(延べ32回の会議に参加)
4.15
第5回策定プロジェクト検討委員会・検討部会
本庁舎5階:第1委員会室(全体会議)
庁内策定調書の配布(策定調査の実施)
施策の文案整理と目標値の設定
第1回後期基本計画調査特別委員会
本庁舎5階:第1委員会室
5.24∼5.31
第6回策定プロジェクト検討部会
延べ7回の部会会議を開催
6.15∼6.21
庁内策定調書ヒアリング
宅建会館3階:会議室A, B
6.24
第6回策定プロジェクト検討委員会
本庁舎5階:第1委員会室
6.30
第5回策定委員会
本庁舎5階:第1委員会室
第7回策定プロジェクト検討部会
延べ6回の部会会議を開催
7.19
第7回策定プロジェクト検討委員会
越谷・松伏水道企業団4階:大会議室
7.26
第6回策定委員会
本庁舎5階:第3委員会室
8. 1∼8.26
総合振興計画審議会公募委員の募集
公募委員:3人
8. 8∼8.10
第2回後期基本計画調査特別委員会
本庁舎5階:第1委員会室
8.20∼9. 3
地区まちづくり会議(素案説明会)
各地区センター(延べ14回の会議に参加)
8.22∼9.22
後期基本計画(素案)の公表・意見募集
市ホームページへの掲載、各地区セ
4.15∼5.11
5.23
7. 4∼7. 7
ンターでの縦覧
9.29
H18
総合振興計画審議会・委員委嘱式/第1回会議
中央市民会館:第4・5・6会議室
10.20
総合振興計画審議会・第2回会議
本庁舎5階:第1委員会室
11. 8
第3回後期基本計画調査特別委員会
本庁舎5階:第2委員会室
11.24
総合振興計画審議会・第3回会議
本庁舎5階:第1委員会室
12.15
総合振興計画審議会・第4回会議
本庁舎5階:第1委員会室
12.19
第8回策定プロジェクト検討委員会
本庁舎5階:第3委員会室
12.22
総合振興計画審議会・答申式
本庁舎2階:市長公室
1.17
第9回策定プロジェクト検討委員会
本庁舎5階:第3委員会室
1.23
第7回策定委員会
本庁舎5階:第1委員会室
2. 2
第4回後期基本計画調査特別委員会
本庁舎5階:第1委員会室
2.20
後期基本計画の策定
市長決裁
287
資料編
越谷市総合振興計画審議会委員名簿
敬称略
種 別
氏 名
団体名
役 員
第1号委員(公共的団体等の代表者 12名)50音順
池ノ谷 龍 市
環境団体(自然ウォッチング指導員連絡協議会)
石 山 博
労働団体(越谷地区労働組合協議会)
植 竹 勇
社会福祉団体(越谷市社会福祉協議会)
内 山 恵美子
女性団体(越谷市連合婦人会)
江 原 利 男
青少年団体(青少年育成越谷市民会議)
黒 田 重 晴
レクリエーション団体(越谷市レクリエーション協会)
小 池 千代子
文化団体(越谷市文化連盟)
島 村 博
農業団体(越谷市農業協同組合)
鈴 木 康 昭
スポーツ団体(越谷市体育協会)
那 倉 和 彦
商工団体(越谷市商工会)
湯 田 修 二
社会教育団体(越谷市PTA連合会)
吉 田 悌 友
医師会(越谷市医師会)
会 長
第2号委員(地区まちづくり会議の代表者 13名)地区順
河 原 常 美
桜井地区
白 鳥 庄 造
新方地区
井 上 豊 治
増林地区
小 林 公 一
大袋地区
松 永 房太郎
荻島地区
松 苗 真 吉
出羽地区
木 村 利 夫
蒲生地区
西 山 正 純
川柳地区
石 塚 治 郎
大相模地区
青 木 並五郎
大沢地区
原 田 惣 佐
越ヶ谷地区
饗 庭 秀 男
南越谷地区
平 林 健 一
北越谷地区
第3号委員(公募による委員 3名)50音順
高 橋 良 江
長 澤 宏
原 田 義 幸
第4号委員(知識経験者 2名)50音順
288
櫻 井 慶 一
文教大学人間科学部教授
澤 登 信 子
株式会社ライフ・カルチァー・センター代表取締役
副会長
資料編
コミュニティ推進協議会地区まちづくり会議名簿
桜井地区
新方地区
増林地区
役 名
氏 名
役 名
氏 名
役 名
氏 名
会 長
河 原 常 美
会 長
白 鳥 庄 造
会 長
井 上 豊 治
副会長
平 人 司
副会長
江 守 豊
副会長
須 賀 健
副会長
金 井 正 人
副会長
永 野 利 雄
副会長
小 林 秀 雄
副会長
渡 部 啓 三
臼 倉 誉 治
副会長
冨 澤 日出雄
斉 藤 光 明
遠 藤 敏 子
副会長
島 根 伸 好
小早川 隆 夫
松 島 喜美子
副会長
石 崎 一 宏
高 野 和 夫
川 上 悦太郎
杉 山 雄 八
笠 木 信 子
高 橋 剛 三
伊 藤 清 美
島 田 三佐子
相 沢 勲
鈴 木 清 貴
井 上 操
中 山 裕 允
荻 野 耕 作
伊 藤 幹 夫
中 嶋 喜久松
長谷川 和 子
佐 藤 博
鈴 木 鉄 郎
関 根 博
長 沼 英 雄
和 田 洋 行
豊 田 範 光
清 水 千恵子
澤 村 幸 男
三ツ木 宗 一
前 田 浩 一
黒 田 はつ子
須 賀 由紀子
渕 野 彩 子
浅 子 権之助
三 藤 恵 子
高 橋 徹
磯 谷 幸 子
(順不同、敬称略)
(順不同、敬称略)
土 岐 千佐子
白 井 改 生
石 山 博
(順不同、敬称略)
289
資料編
大袋地区
荻島地区
出羽地区
役 名
氏 名
役 名
氏 名
役 名
氏 名
会 長
武 藤 正 雄
会 長
松 永 房太郎
会 長
島 村 博
副会長
木 村 和 衛
副会長
菅 谷 之 男
副会長
松 苗 真 吉
副会長
遠 藤 繁 男
副会長
高 橋 努
副会長
鋪 野 長 久
副会長
栗 原 比佐子
副会長
内 山 恵美子
副会長
野 口 祐 許
中 島 慎 一
須 長 こう子
名 倉 雄 作
臼 倉 勇
勘 田 あつ子
吉 田 幸 夫
坂 巻 秀 雄
田 口 房 代
野 口 洋 子
瀬 尾 英 明
大 熊 正 行
雨 野 寛
竹 原 定 男
斉 藤 雅 之
関 司
大 川 洲三男
坂 巻 英 雄
倉 持 清 治
瀬 尾 昌 子
高 橋 政太郎
田 中 忠 雄
加 藤 幸 枝
荻 原 千 恵
浜 野 学
新 野 トモ子
高 橋 幸 一
大 野 志津子
石 島 清 子
会 田 孝 顕
斉 藤 淳 浩
石 井 幸 子
田 村 栄
植 田 春 夫
松 下 薫
高 橋 昌 司
大 谷 豊
栗 原 昇
(順不同、敬称略)
河 上 繁
守 屋 信 之
須 田 ヨ ネ
根 本 治 郎
高 橋 隆
荻 野 二嵯子
松 沢 武
小 林 公 一
松 澤 和 子
(順不同、敬称略)
中 澤 富 夫
大 岩 光 男
(順不同、敬称略)
290
資料編
蒲生地区
川柳地区
大相模地区
役 名
氏 名
役 名
氏 名
役 名
氏 名
会 長
植 竹 勇
会 長
西 山 正 純
会 長
石 塚 治 郎
副会長
木 村 利 夫
副会長
松 井 宏 次
副会長
若 井 秀 昭
副会長
那 花 和 子
副会長
大久保 勝 治
副会長
篠 田 拓 治
副会長
浜 野 章 夫
平 林 武 雄
副会長
斎 藤 久 雄
石 川 勝 之
酒 井 博 文
副会長
石 垣 利 一
斉 藤 清 一
中 村 作 治
染 谷 浩 次
戸井田 熙
坊 野 敦 子
大久保 和 子
泉 澤 茂
石 川 栄
高 山 博 子
三 勢 優紀子
上 坂 邦 男
秋 山 良 雄
本 田 憬
西 陰 勲
深 井 功 夫
宮 本 裕 司
矢 島 光 明
中 村 利 光
林 順 一
深 井 稔 夫
立 澤 淳 一
鈴 木 徳 子
深 井 光 一
松 本 やす子
木 規久男
下大園 冨久江
依 田 欣 也
恵里子
中 村 玲 子
山 (順不同、敬称略)
(順不同、敬称略)
千 葉 久 三
深 井 千代吉
飯 高 き よ
(順不同、敬称略)
291
資料編
大沢地区
越ヶ谷地区
南越谷地区
役 名
氏 名
役 名
氏 名
役 名
氏 名
会 長
青 木 並五郎
会 長
原 田 惣 佐
会 長
饗 庭 秀 男
副会長
榎 本 武
副会長
会 田 志げ子
副会長
飯 島 亮
副会長
坂 田 好 郎
副会長
喜 多 功
副会長
白 井 俊 市
井 口 伸 一
副会長
内 田 泰 代
田 口 政 男
高 橋 好 江
大 森 修 一
青 木 正 則
古 屋 興 一
早 坂 彰
乙 訓 ますみ
濱 野 清
堀 井 与 男
前 川 佳 也
関 根 裕 秦
名 倉 幸
藤 田 重 興
染 谷 高 義
田 中 征 文
佐 藤 光
青 柳 公 枝
坂 巻 誠 一
八木沢 サト子
森 徳 司
中 島 貞 吉
竹ノ内 稔
江 原 ス ズ
橋 本 憲 男
三 好 政 利
大 橋 美代子
会 田 泰 曠
垣 東 百合子
島 根 孝 一
大 塚 裕
藤 本 博 隆
須 賀 秀 夫
斉 藤 明 朗
會 田 宗 司
井 橋 武 治
(順不同、敬称略)
高 橋 隆 一
(順不同、敬称略)
292
(順不同、敬称略)
資料編
北越谷地区
役 名
氏 名
会 長
平 林 健 一
副会長
山 口 清
副会長
藤 井 美 子
駒 崎 美佐子
三 上 功 司
中 村 孝 司
山 崎 正
北 野 實 行
安 斎 昭 司
黒 田 孝
藤 田 融
出 口 五月男
須 藤 益 勝
大 山 武 男
山 口 猛
(順不同、敬称略)
293
資料編
第3次越谷市総合振興計画策定委員会名簿
No.
役 名
1
策定委員長
市 長
板川 文夫
2
策定副委員長
助 役
武藤 繁雄
3
〃
助 役
関根 勤
収入役
中村 正男
4
294
策定委員
職 名
氏 名
前 任 者
吉田 信一
5
〃
教育長
中野 茂
6
〃
秘書室長
関根 定夫
本田 次男
7
〃
企画部長
大島 健
井上 清
8
〃
総務部長
福岡 章
大島 健
9
〃
税務部長
佐藤 寛志
10
〃
市民部長
浅子 正
玉木 一行
11
〃
健康福祉部長
玉木 一行
武藤 繁雄
12
〃
児童福祉部長
大澤 秀夫
13
〃
環境経済部長
中山 知裕
14
〃
建設部長
齊藤 峰雄
15
〃
都市整備部長
小野坂 滋
16
〃
市立病院事務部長
上 信行
17
〃
教育総務部長
齊間 晃
18
〃
生涯学習部長
石川 厚生
19
〃
消防長
杉本 昭彦
20
〃
水道企業団事務局長
原 初男
21
〃
東埼玉資源環境組合事務局長
野田 誠
資料編
第3次越谷市総合振興計画策定プロジェクト検討委員会名簿
役 名
プロジェクト検討委員長
プロジェクト検討副委員長
職 名
氏 名
前 任 者
秘書室副参事
荒川 和弘
関根 定夫
企画部次長
鈴木 俊昭
総務部次長
青山 雅彦
福岡 章
税務部次長
金子 浩二
石川 勝雄
市民部次長
矢部 正平
浅子 正
健康福祉部次長
小勝 康宏
金子 浩二
児童福祉部次長
遠藤 武夫
石丸 啓一郎
環境経済部次長
石丸 啓一郎
西村 五男
建設部次長
会田 俊雄
大熊 貞夫
都市整備部次長
斉藤 秀夫
矢部 正平
市立病院事務部次長
中村 常治
教育総務部次長
豊田 正明
生涯学習部次長
川島 衛
消防本部次長
吉兼 宇一
295
資料編
第3次越谷市総合振興計画策定プロジェクト検討委員会部会名簿
部 会 名
地域づくり部会
福祉・健康部会
都市基盤整備部会
296
職 名
秘書室副参事
市民部次長
秘書課長
企画課長
人権推進課長
地域活動推進課長
市民生活課長
社会福祉課長
障害福祉課長
児童福祉課長
環境資源課長
環境保全課長
交通防災課長
指導課長
生涯学習課長
氏 名
荒川 和弘
矢部 正平
宇田川 満
立澤 悟
那倉 保夫
岩井 道夫
鈴木 信夫
小野沢 康則
永野 雄一
会田 孝顕
松田 憲二
桑原 一男
長本 哲夫
渡邊 よしみ
福澤 辰幸
健康福祉部次長
児童福祉部次長
市立病院事務部次長
社会福祉課長
障害福祉課長
高齢福祉課長
介護保険課長
国民健康保険課長
市民健康課長
児童福祉課長
保育課長
市立病院庶務課長
小勝 康宏
遠藤 武夫
中村 常治
小野沢 康則
永野 雄一
小勝 康宏
程塚 昇
千葉 登代子
野 邦彦
会田 孝顕
石塚 滋
戸賀崎 邦雄
建設部次長
都市整備部次長
建設総務課長
道路街路課長
治水課長
下水道課長
営繕課長
都市計画課長
都市整備推進課長
市街地整備課長
再開発課長
公園緑地課長
開発指導課長
会田 俊雄
斉藤 秀夫
落合 茂樹
岩上 福司
山口 淳一
内田 武治
池ノ谷 廣行
竹内 輝明
石崎 信
横溝 勉
深井 秀夫
石垣 利一
辻 敬
前 任 者
関根 定夫
浅子 正
荒川 和弘
千葉 登代子
金子 浩二
島村 敏仁
松枝 洋一
深井 秀夫
佐藤 良明
福井 一雄
金子 浩二
石丸 啓一郎
金子 浩二
島村 敏仁
今井 隆夫
福澤 辰幸
大熊 貞夫
矢部 正平
松田 憲二
斉藤 秀夫
岩上 福司
資料編
部 会 名
職 名
環境・防災・産業振興部会 環境経済部次長
消防本部次長
環境資源課長
環境保全課長
交通防災課長
産業支援課長
生涯学習部会
行財政運営部会
氏 名
石丸 啓一郎
吉兼 宇一
松田 憲二
桑原 一男
長本 哲夫
高橋 利正
農政課長
農業委員会事務局長
建築住宅課長
消防本部総務課長
長柄 幸聖
長柄 幸聖
高橋 憲治
武藤 孝三郎
教育総務部次長
生涯学習部次長
総務課長(教育委員会)
学校課長
指導課長
給食課長
生涯学習課長
体育課長
図書館長
豊田 正明
川島 衛
平林 益雄
山口 竹美
渡邊 よしみ
並木 得雄
福澤 辰幸
鈴木 紀代史
松枝 洋一
企画部次長
総務部次長
税務部次長
広報広聴課長
企画課長
財政課長
事務管理課長
庶務課長
情報公開室長
人事課長
職員研修室長
契約課長
管財課長
市民税課長
資産税課長
納税課長
市民課長
鈴木 俊昭
青山 雅彦
金子 浩二
荒川 和弘
立澤 悟
杉嵜 文雄
諸井 広忠
青山 雅彦
小林 彰博
大武 孝夫
関根 敏男
竹岡 善幸
石井 慎一
金子 浩二
秋山 清
東 龍三郎
佐野 盛太郎
前 任 者
西村 五男
松枝 洋一
深井 秀夫
鈴木 孝吉
商業観光課長
永野 雄一
永野 雄一
佐藤 良明
福井 一雄
小野 肇
福岡 章
石川 勝雄
関根 定夫
荒川 和弘
岩田 浩一
福岡 章
染谷 周平
植竹 一義
桑原 一男
青山 雅彦
選挙管理委員会
事務局主幹
出納課長
中井 修
297
資料編
事 務 局
企 画 課
課 長
立澤 悟
主 幹
横川 清
企画調整担当
副 主 幹
植田 春夫
企画調整担当
副 主 幹
中山 佳孝
企画調整担当
主 査
田中 薫
企画調整担当
主 査
浅井 公三郎
企画調整担当
主任主事
會田 修
企画調整担当
主任技師
榊 勝彦
政策推進担当
主 事
野口 毅
課 長
荒川 和弘
企画調整担当
主 査
中村 喬
企画調整担当
主任主事
矢崎 東洋
企画調整担当
主 事
栗原 祐里子
前 任 者
企 画 課
298
索引
索 引
あ
明るい地域づくり
112
安心して快適に暮らせる地域づくり
安全教育・安全管理の推進
55
学習相談体制の充実
244
河川改修事業の促進
187
合併処理浄化槽の設置促進と
生活排水対策の推進
238
い
198
加齢による障害の予防と相談体制の充実
150
関係機関の連携
112
意識の啓発
135
環境衛生の充実
117
維持補修事業の推進
175
環境教育の充実
196
維持補修の推進
182
環境教育の推進
238
位置・面積
72
環境共生の都市づくり
17
一体性のある計画的な都市の形成
59
環境共生のまちづくり
61
医療機関などとの協力体制の強化
210
環境共生のまちづくりを総合的に
推進する体制の整備
う
雨水流出量の抑制
美しい都市景観の創造
うるおいのある空間づくり
187
59・98
182
94
環境情報システムの充実
195
環境調和型のまちづくり
196
環境配慮事業の促進
196
観光資源の活用
219
幹線道路の整備
174
え
駅前周辺地区の整備
170
き
危機管理体制の整備
203
危機管理能力の強化
203
企業活動の支援
214
起業・創業活動の支援
214
きめ細かな情報提供
253
介護保険制度の相談・情報提供体制の充実 151
救急医療の充実
136
介護保険の健全運営
151
救急・救助体制の整備
210
外国人が親しめるまちづくり
123
給付内容の充実と質的向上
151
外出支援・交流の促進
144
教育研究施設の整備
239
学校給食・食育の推進
238
教育事業のネットワーク化
244
教育相談の充実
239
お
温室効果ガスの排出抑制
197
か
学校教育
65
学校保健の充実
238
教材・教具の充実
237
学校との連携
244
教職員研修の充実
239
学校人権・同和教育の推進
126
行政組織の弾力化・適正化
257
学習機会の提供
244
橋りょうの維持管理
175
学習情報の収集・提供
244
橋りょうの整備
175
299
索引
居宅による生活困難な方の支援
152
工業
近隣・地域型商店街の整備
219
工業団地の整備
221
公正で透明な行政運営
257
く
高等教育機関との連携による
暮らしのなかのバリアフリーの推進
計画行政の推進
257
12・70
計画段階からの参加の拡充
254
計画的な行財政運営の推進
99
計画の構成
リカレント教育の推進
144
け
計画の期間
64
12・70
交通安全施設の整備
117
交通・情報網の整備促進
260
広聴機能の強化
254
高付加価値生産体系の普及・促進
221
高齢期における健康づくり
150
高齢者の相談・情報提供体制の充実
151
高齢者福祉
57
景観に配慮したまちづくりの推進
166
国際交流・協力の推進
122
景観農地の整備
227
国際理解教育の推進
238
経済的負担の軽減
140
心の教育・体験学習の推進
237
啓発活動の推進
125
子育て家庭と地域のネットワークづくり
下水道・河川
110
60
子どもが健やかに成長できる環境づくり
圏域および地域自治区の検討
129
健康づくり推進体制の充実
135
健全財政の推進
258
子どもが学び遊ぶ場づくり
健全な財政運営の推進
155
子どもと家庭の総合的な
111
支援ネットワークづくり
こ
広域型商店街の整備
広域拠点の形成
100
100
子どもの家庭に関する相談体制の充実 112
218
97
子どもの声を反映する機会づくり
111
子どもの団体の育成
111
広域スポーツ施設の利用促進
249
個に応じた指導の充実
239
広域的応援体制の充実
205
コミュニケーションの手段などの確保
107
広域を対象とした都市構造の形成
160
ごみの減量化・資源化の推進
197
公園管理の充実
182
雇用の対策
公園・緑地
60
雇用・就労の促進
64
145
公害防止、環境モニタリングの充実
196
公共下水道(雨水)の整備
187
公共下水道(汚水)の整備
187
サービス提供体制の整備
151
公共下水道施設の維持管理
188
災害時要援護者対策の推進
116
公共施設のバリアフリー化
163
災害に強い都市骨格構造の形成
204
在宅介護・生活支援の充実
145
公共輸送網
300
244
60
さ
索引
在宅支援サービスの充実
152
社会保障
財源の充実・強化
258
就園奨励の推進
233
財政計画について
87
就学援助の推進
237
差別のない明るいまちづくり
55
就業機会の確保
229
就労機会の拡大・創出
150
住区基幹公園の整備
181
参加の機会づくり
128
産業構造
83
産業情報ネットワークの充実
産業の育成
214
63・97
産地形成の促進
226
住宅
市街地
59
施設および環境の整備・充実
施設などのバリアフリー化の推進
自然空間を生かした景観形成の推進
237
96
165
自然に親しめる
レクリエーション施設の整備
61
樹林・樹木の保全活用
181
生涯学習ボランティアの育成・活用
245
障害者(児)福祉
し
57
57
障害者保健・医療の充実
144
生涯スポーツ活動に関する情報の提供
248
商業・観光
63
省資源・省エネルギー・リサイクルの推進
95
上水道
60
消費生活の充実
118
249
消防・救急
市庁舎機能の充実
258
消防施設の充実
209
疾病予防対策の充実
135
消防署所の整備
209
指導者の育成・充実
249
消防団施設の整備
210
56
消防団組織の強化
210
児童家庭福祉
62
地場産業・伝統産業の活性化
214
情報・科学技術教育の充実
237
市民活動団体の育成・連携
129
情報公開の推進
253
市民が憩いやすらぐ水辺都市の創造
市民・事業者・行政の連携
市民像
94
195
19
市民と協働による子育て支援の推進
111
市民と行政の協働による市政の推進
67
市民と行政の協働による地域づくり
市民との協働意識と能力の向上
将来人口
市立病院の充実
自立し連携する都市づくり
76
136
17
新駅の設置
178
101
新エネルギー利用の促進
197
254
人権相談活動の充実
125
人材の育成
229
事務処理の効率化と
情報セキュリティの確保
情報の提供と公開による開かれた市政 99
257
社会教育・文化活動
66
社会経済の状況
87
す
推進活動体制の充実
社会人権・同和教育の推進
126
推進体制
社会生活訓練指導などの充実
146
水洗化の促進
125
26
187
301
索引
水防システムの整備
スポーツ・レクリエーション
187
66
ち
地域医療体制の整備
136
スポーツ・レクリエーション事業などの充実 249
地域活動拠点における学習機能の充実 246
住まいづくりに関する情報の提供
地域活動団体の支援
129
地域交流事業の充実
139
地域社会の国際化への対応
122
201
せ
生活道路の整備
175
地域性を重視したまちづくり
18
生活の安定
154
地域像
20
政策運営能力の向上
257
地域で支えあうまちづくり
54
55
生態系を重視した自然環境の保全
95
地域におけるまちづくりの推進
世帯
80
地域に根ざした学校づくりの推進
237
地域の特性に応じたまちづくりの推進 160
そ
地域の特性を生かした教育の推進
早期発見・療育
144
地域のまちづくりに関する学習機会の拡充 129
総合的な環境行政の推進
195
地域福祉計画の策定と実践
105
相談体制の充実
118
地域福祉サービスの向上
106
相談・支援体制等の充実
239
地域福祉と健康づくりのシステムづくり 100
相談・支援体制の充実
140
地域福祉を支える体制づくり
106
相談・指導体制の充実
154
地域防災活動の推進
116
相談・情報提供体制の充実
145
地域防災計画の総合的な推進
組織の充実
249
地域防犯機能の強化
116
地域まちづくり支援体制の強化
254
地域まちづくり推進組織の充実
254
地域リサイクル活動の促進
117
た
体系的な防災拠点づくり
互いに認めあう社会の形成
116
55
201
地区の区域
多様な子育て支援の充実
110
地区の特性とニーズを
まちづくり推進体制の整備
多様な保育サービスの提供
男女共同参画社会の基盤づくり
男女共同参画の推進
男女共同参画の地域づくり
98
地区計画の活用と建築協定の締結促進 166
多様で良質な住宅の整備誘導
生かしたまちづくりの実践
多様な市民の参加による
302
237
26
99
129
地区別将来人口
139
地区別まちづくりの実践
130
96
地区別まちづくりの推進
101
地産地消の推進
226
122
96
地勢・自然
81
73
男女がともに働きやすい環境の形成
122
駐車場・駐輪場の充実
171
男女平等と女性の人権尊重
121
中心核の整備
170
団体・サークルなどの活動支援
245
中心市街地の活性化
219
索引
昼夜間人口
調和のとれた土地利用の誘導
86
160
て の
農業
64
農業技術センターの活用
226
農業生産基盤などの整備
227
227
鉄道新線の整備促進
178
農地の保全・活用
鉄道輸送力の向上
177
伸びやかに子どもが育つ地域づくり
と
道路
54
は
59
排水路の維持管理
188
177
道路管理の充実
175
バス路線網の整備・拡充
特色ある公園の整備
181
バリアフリーの社会づくり
都市基幹公園の整備
181
バリアフリーの地域社会づくり
96・106
都市基盤などの整備
98
バリアフリーのネットワーク化
163
都市経営の推進
67
都市下水路・河川施設の維持管理
188
ひ
都市構造
22
人にやさしい都市づくり
都市像
19
備蓄資器材の充実
都市づくりにおける課題
22
都市連携の強化
土地区画整理事業の推進
68・260
171
17
59
205
ふ
福祉施設の整備
146
土地利用構想
23
福祉・ボランティア教育の推進
238
土地利用の基本方針
23
副次核の整備
170
土地利用の現況と課題
90
不燃化・耐震化の促進
204
ふれあい公園の整備
181
ふれあい農業の推進
227
文化財の保護
245
文化財の調査研究及び活用
245
文化事業の充実
245
文化団体などの育成
245
図書館の充実
246
な
内水対策の整備・改修
187
に
日常生活サービスの充実
145
文化・社会活動の促進
150
担い手の確保・育成
226
文化・スポーツ活動の促進
145
ね
年齢構成
ほ
77
保育所の整備
139
保育内容の充実
139
防火意識の高揚
209
303
索引
自ら学び遊ぶ場づくり
111
防災意識の高揚と日常からの取り組み 116
水と緑のネットワークの形成
160
防災機能を備えた公共施設の適正配置 160
水、緑、大気の保全
196
防災拠点の強化および
水に親しむ生活・文化の育成
防災
62
情報通信網などの整備
防災拠点の形成
204
民間教育機関との連携
94
244
98
防災施設などの整備
204
防災組織の整備
205
よ
幼児教育
65
防災・危機管理体制の強化
98
幼保連携の推進
233
防犯・交通安全教育の推進
117
予防査察の強化
209
保健活動の充実
135
保健事業の推進
155
保健体制の推進
135
保健・医療
56
保健・医療・福祉の連携
97
歩行系道路の整備
本市の財政状況
175
87
ま
祭りやイベントとの連携の促進
219
ら
ライフライン機関との連携
205
ライフラインの確保
161
り
リサイクル関連施設の整備
197
良好な居住環境の整備
171
緑化の推進
181
緑地の整備・保全
181
緑道の整備
182
み
身近な自然の保全
117
歴史的環境に配慮した景観形成の推進 165
身近なスポーツ・
レクリエーション施設の充実
304
れ
249
第3次越谷市総合振興計画
(基本構想・後期基本計画)
発行 越谷市
〒343-8501
埼玉県越谷市越ヶ谷四丁目2番1号
TEL 0 4 8-9 6 4 -2 1 1 1(代表)
FAX 0 4 8-9 6 5 -8 0 2 8
ホーム
ページ http://www.city.koshigaya.saitama.jp
編集 越谷市企画部企画課
制作 (有)カワカミ印刷
〒343-0804
越谷市南荻島4357番地
TEL 0 4 8-9 7 6 -0 0 0 7
平成18年3月発行