JIRA インストレーションガイド PDF 注意 このインストレーションガイドは初めて JIRA をインストールする方を対象としています。 JIRA のアップグレードを行う場合は アップグレード ガイドをご参照ください。 どの「ディストリビューション」を選択すべきか JIRA には 2 通りの「ディストリビューション」があります。 スタンダードディストリビューション Tomcat アプリケーションサーバーに同梱されています WAR/EAR ディストリビューション 既存のアプリケーションサーバーにデプロイし ます HSQLDB データベースに同梱されていますが、サポートしているデータベースに容易に接続 サポートしているデータベースに接続可能 可能です。 です。 実質、セットアップが必要ありません。 マニュアルでの設定が必要です。 すべてのユーザーにお勧めです。 システム管理者に向いています。 既存のアプリケーションサーバー環境をお持ちの場合でもスタンダードディストリビューションをお勧めします。 ただし、HSQLDB データベー ス同梱済みのスタンダードディストリビューションは評価目的に適しています。 JIRA の必要条件 JIRA は「ウェブアプリケーション」です。つまり、主にサーバー上で動作します。ユーザーはウェブブラウザを利用してどのコンピュータからもア クセス可能です。 JIRA クライアントの必要条件 1. ブラウザー : JIRA はたいていの最近のブラウザなら動作します。 • Internet Explorer 6 および 7 • Firefox 1.5 および 2.x • Safari (最新バージョン) • Opera (最新バージョン) 主な機能のすべては IE5.5 上で動作します。しかし、いくつかの視覚効果はご利用できません。IE5.5 は時代遅れになりつつあり、今日 利用されているウェブ標準機能をサポートしていません。 注意 JIRA の機能をフルにご利用いただくにはご利用のブラウザで Javascript をオンにしてください。 Javascript がオフの場合でも、JIRA の 主な機能をご利用いただけます。しかし、いくつかの機能は動作しません (例えば、プロジェクト単位での課題タイプの追加や wiki レンダ ラのプリビュー機能など)。 JIRA サーバーの必要条件 1. ハードウェア : 評価期間中、適度に速いワークステーション端末ならいずれでも JIRA は快適に動作します (1.5 ギガヘルツプロセッサなど)。 必要メモリ はプロジェクトおよび課題をどれだけ記録するかによります。たいていの場合、256MB あれば評価目的なら十分です。 (注意 : 大抵のひ とは JIRA スタンドアローン版をローカル端末にインストールするところから始めます。 後で JIRA をプロダクションサーバーに移すことは簡 単です。) JIRA を稼動するに当たり必要なハードウェアは課題およびユーザーの数によります。同様に、ピーク時にシステムが処理するリクエストの 際台数にも依存します。 • トータルで少数のプロジェクト (10 から 20) で課題数が 1,000 から 5,000、かつユーザー数が 100 から 200 人の場合、最近 のサーバー (2.8GHz 以上) かつ 256 から 512MB の空きメモリがあればあなたのニーズを満たします。 • たくさんの課題とユーザーを想定している場合、メモリの追加が理想です。 当社の報告では、1GB のメモリがあれば 100,000 件の課題に十分となっています。 • システムが同時に大きな数のリクエストを処理する場合、JIRA をマルチ CPU マシンで実行すれば同時に処理できるリクエス ト数が増えるので、結果として反応時間のスピードアップにつながります。 ちなみに jira.atlassian.com では 33,000 以上の課題と 30,000 以上のユーザーアカウントを処理しています。 システムは 64 ビット Quad プロセッサです。 サーバーは 4GB のメモリを搭載し、そのうち 1GB を JIRA に割当てています。 あなたがどのようなハワードウェア環境でご利用いただいているかお教えいただけると幸いです。 当社サポートシステムにてチケットを作成 してください。その際、あなたのハードウェア環境、および JIRA システムでのユーザー数と課題数をお知らせください。 注意 JIRA のいくつかの機能はローカルディスクへのアクセスが必要となります。例えば、JIRA がディスクへの読み書きができない場合、検索機 能およびファイル添付機能は使えません。 2. オペレーティングシステム JIRA は JAVA をサポートするすべてのオペレーティングシステム上で動作します (以下を参照のこと)。 オペレーティングシステムを決めか ねる場合、OS の選択に関する当社の考えをご参考にしてください。 ご注意 : • Linux/UNIX ユーザーの方 : 専用のユーザーを作成し JIRA を実行してください。JIRA は起動時にそのユーザーとして呼び 出されます。したがって、乱用される可能性もあります。 Linux 上で JIRA を実行するための専用ユーザーの作成法の例はこ ちらです。 $ sudo /usr/sbin/useradd --create-home --home-dir /usr/local/jira --shell /bin/bash jira • IBM の i5 OS ユーザーの方 : JIRA スタンドアローン (Tomcat) は動作しません。スタートアップスクリプトに関する問題が原因 です。 • . 3. Java: JIRA をサーバーにインストールするには Java デベロッパーキット (JDK) v1.4 以降が必要となります。 JAVA のインストールに関する記 事をご参照ください。 現在、Sun の JDK は Windows (32 ビットおよび 64 ビット) 用、Solaris (SPARC、32 ビットおよび 64 ビット) 用、さらには Linux プラッ トフォーム (32 ビットおよび 64 ビット) 用が提供されています。 Mac OSX ユーザーにはアップル社が特別仕様の JDK を提供しています。 これは Mac のハードウェアと OS に最適化されています。 4. アプリケーションサーバー : JIRA はウェブアプリケーションなので、アプリケーションサーバーが必要となります。 • JIRA スタンドアローン版は Apache Tomcat アプリケーションサーバー向けにあらかじめ設定されています。このアプリケーション サーバーは安定性が高く、軽量かつ高速処理が特徴です。 • JIRA WAR/EAR は対応しているアプリケーションサーバーならいずれでもインストール可能です (あなたが選択した オぺレーテ ィングシステムおよび JDK に対応している必要があります)。 手動での設定が必要になることにご注意ください。 5. データベース : JIRA はリレーショナルデータベースを使って課題データを保存します。 JIRA は大抵のリレーショナルデータベースをサポートしています。で すから、ご自分で管理しやすいものを選択することをお勧めします。 • JIRA スタンドアローン版は HSQLDB データベース向けにあらかじめ設定してあります。このデータベースは評価目的には最適 です。 HSQLDB はデータベースを破損することがあります。 実稼働環境でお使いになる前に、JIRA スタンドアローン版を企 業データベースに関連付けることを強くお勧めします (サポートするデータベースの一覧をご参照ください)。 • JIRA WAR/EAR はサポートしているデータベースならいずれにも関連付け可能です。ただし、お使いになるアプリケーションサー バーに対応している必要があります。 次のステップ JIRA スタンドアローン版のインストール(推奨) または JIRA WAR/EAR 版のインストール Java のインストール PDF このページでは Java のインストールおよび JAVA_HOME の設定に関する説明をします。 注意 Windows インストーラーをお使いの場合、このページを飛ばしていただいてかまいません。 1. Java のインストール JIRA を実行するには Java デベロッパーキット (JDK) v.1.4 以降が必要です。 JDK は Sun 社のウェブサイトからご入手いただけます (Windows をお使いの場合、オフライン版を入手してください)。 Linux での注意 : Linux のディストリビューションは GCJ と呼ばれる Java のオープンソース実装がインストールされている場合があります。 これはご使用にならないでください。これは不完全で、JIRA が原因不明の不具合を起こす一因になります。 正式な Sun Java である かを確認するには java -version: を実行します。 ~$ java -version java version "1.6.0" Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.6.0-b105) Java HotSpot(TM) Client VM (build 1.6.0-b105, mixed mode, sharing) 最近の Linux ディストリビューション上では、Sun Java はコマンドでインストール可能です。例えば Ubuntu の場合、sudo apt-get install sun-java6-jdk といった具合です。 Linux でのご注意 : 最近の X.org ベースのディストリビューション (FC4+ など) で以下のようなエラーを避ける場合、 java.lang.UnsatisfiedLinkError: /opt/j2sdk1.4.2_11/jre/lib/i386/libawt.so: libXp.so.6: cannot open shared object file: No such file or directory xorg-x11-deprecated-libs パッケージ (Fedora の場合) もしくは同等のものをインストールする必要があります (Google で確 認してください)。 2. JAVA_HOME の設定 JDK をインストールしたら、JAVA_HOME 環境変数を設定する必要があります。これは JDK のルートディレクトリを示 すものです。 JDK のインストーラーによってはこれを自動的に行います。DOS プロンプトで echo %JAVA_HOME% と入力するか、 シェルで 'echo $JAVA_HOME と入力して確認してください。 設定されていない場合、コントロールパネルから手動で設定し てください。 1. デスクトップ上のマイコンピュータアイコンを右クリックし、プロパティを選択してください。 2. 応用タブをクリックします。 3. 環境変数ボタンをクリックします。 4. 新規をクリックします。 5. 変数名に JAVA_HOME と入力し、さらに Java をインストールしたディレクトリを指定してください。 6. コンピュータを再起動してください。 3. Java の動作確認 以上のステップを正しく完了した後、DOS プロンプトを開き、%JAVA_HOME%\bin\javac とタイプします。そして以下が表示されるこ とを確認してください。 Usage: javac <options> <source files> where possible options include: ... 後で JIRA をスタートさせた時に Windows cannot find '-Xms128m' というエラーが発生した場合、これは JAVA_HOME が正しく 設定されなかったことを意味します。 次のステップ JIRA スタンドアローン版のインストール JIRA スタンドアローン版のインストール PDF JIRA スタンドアローン版のインストールは以下のステップに従ってください。 注意 開始前に、必ず Java のインストールと JAVA_HOME の設定を完了しておいてください。Windows インストーラーをご利用になる場合は この限りではありません。自動的に処理されます。 1. JIRA スタンドアローン版のダウンロードとインストール Windows : Windows の場合、2 つのオプションがあります。 • Windows インストーラー (推奨) 1. JIRA スタンドアローン版 Windows インストーラー (.EXE) ファイルをこちらからダウンロードしてください。 2. .EXE ファイルを実行します。 3. JIRA のインストール先などの情報を入力します。 特定のディレクトリに JIRA ファイルをインストールする場合、例え ばデフォルトの C:\Program Files などではその端末のローカル管理者権限が必要となります。 4. その端末のローカル管理者権限をお持ちの場合、JIRA をサービスとしてインストールするよう促されます (推奨)。 こ れは手動で後ほど行うことも可能です。「JIRA スタンドアローン版をサービスとして実行するように設定する」に記述されていま す。 5. JIRA を実行するポートを選択するように聞いてくる場合があります。 (これは JIRA をすでにインストール完了、実 行している場合に起こります。もしくは JIRA のデフォルトのポートですでに他の既存のネットワークサービスが稼動している場合 です。) どのポート番号を選択べきか不明な場合、新しい番号を一つひとつお試しください。開始番号は 8080 で、1 つずつ増 やします。 空きポート番号を見つけるまで続けてください。 • Windows アーカイブ 1. JIRA スタンドアローン版 Windows アーカイブ (.ZIP) ファイルをこちらからダウンロードしてください。 2. ダウンロードしたファイルを解凍します。 注意 Windows XP ビルトインの UNZIP は使用しないでください。長いファイ ル名のファイルの解凍に失敗します (JRA-2153 参照)。 それ以外に WinRAR でも問題が発生したとのユーザー報告がありま す。 WinZIP といった他のツールを使用して JIRA を解凍してください。 3. すべてのファイルを 'c:\ もしくは他の短いパス名の場所に展開します。これは Windows のパスサイズの制限を避け るためです。 4. JIRA 3.2.2 より以前のバージョン を WinZIP バージョン 9 で解凍する場合、手動で temp\ ディレクト リをルートディレクトリ内に作成してください (bin\ や conf\ と同様です)。WinZIP はこのディレクトリを 解凍しないのでインデックスエラーになります。 Mac および UNIX/Linux : 1. JIRA スタンドアローン版 TAR (.GZ) ファイルをこちらからダウンロードしてください。 2. ダウンロードしたファイルを解凍します。 (注意 : Solaris ユーザーは GNU tar を使用して長いファイル名を処理する必要があり ます。 Solaris デフォルト tar ユーティリティは使用しないでください。) 注意 うまく行かない場合、Java が正しくインストールされているか確認してください。 それでも問題がある場合、当社にご連絡ください。お助け いたします。 2. JIRA の起動 • Windows (インストーラー) の場合、インストール完了後、JIRA は自動的に起動します。 それ以外に、Windows のスタートメ ニューから JIRA の起動および終了ができます。 • Windows (アーカイブ) の場合、bin\startup.bat を実行してください (すぐに終了する場合は bin\catalina.bat run を試してください)。 注意 'c: に解凍した場合、ファイルの場所は次の通りです。 c:\atlassian-jira-enterprise*-X.X.X-standalone\bin\startup.bat (*'enterprise', 'professional' もしくは 'standard'). JIRA は黒い Tomcat ウィンドウ上に立ち上がります (このウィンドウを閉じないでください)。 以下のメッセージが表示されるまでお待 ちください。 *************************************************** You can now access JIRA through your web browser. *************************************************** • UNIX/Linux の場合、bin/startup を実行します。ログは logs/catalina.out に記録されます。 詳細は導入要 件ページ内の JIRA サーバー導入要件をご参照ください。 JIRA にアクセスするにはウェブブラウザ上で以下のアドレスを入力してください。 http://localhost:8080 注意 JIRA が表示されないときは JIRA が実行するポートの変更が必要な場合があります。 3. セットアップウィザードの実行 セットアップウィザードの実行をご参照ください。 次のステップ • Windows をお使いの場合、サービスとして実行するために JIRA スタンドアローン版を設定してください。 注意 Windows インス トーラー (.EXE) を使用した場合、さらに端末の管理者権限をお持ちの場合、インストール処理中にこの設定を行っています。 Windows アーカイブ (.ZIP) を使用した場合、サービスとして実行するように一度 JIRA を設定すると、JIRA の起動・終了を Windows のサービスのコントロールパネル上で行えます。これにより「2. JIRA の起動」で説明した方法を行わなくてもよくなります。 黒い Tomcat ウィンドウは表示されません。 • デフォルトでは JIRA スタンドアローン版はスタンダード Tomcat ポート (8080 など) を使用します。 他のアプリケーションをその ポートで実行する場合、そのとき、もしくは将来、「JIRA スタンドアローン版のポートの変更を行う」を参照してください。 • インストール処理の一環として、JIRA スタンドアローン版は自動的に HSQLDB データベースのインストール、設定および接続 を行います。 評価目的ではこれでも十分ですが、HSQLDB はデータ破損する傾向があります。 生産設備向けには、JIRA を外 部データベースに接続することを強くお勧めします。 JIRA WAR/EAR のインストール PDF 注意 JIRA スタンドアローン版か JIRA WAR/EAR 版のどちらをインストールしてよいか分からない場合、 必要環境および推奨をお読みくだ さい。 JIRA WAR/EAR のインストール ディストリビューション ZIP ファイルには Ant ビルドスクリプトが含まれており、デプロイ可能な EAR もしくは WAR を特定のアプリケーショ ンサーバー (および、すべての必要なライブラリディレクトリ) に作成します。 JIRA WAR/EAR をインストールするための基本となる手順は以下の通りです。 1. JIRA をダウンロード、その後、解凍します (しかし、XP の Unizipper や Solaris のデフォルト tar ユーティリティは使用しない でください)。 2. Readme.txt ファイルの指示に従ってください。このファイルは解凍した JIRA ディストリビューションのルートディレクトリにありま す。 このことはサーバー別インストレーションガイドでも言及しています。 注意しなければならないことは、サーバーの選択に関係なく、オペレーティングシステムが UNIX/Linux の場合、JIRA を実行専用 ユーザーを作成することを強くお勧めします。 詳細は必要環境ページの JIRA サーバー必要環境をご参照ください。 3. ウェブブラウザを使って JIRA にアクセス、そして簡単なセットアップウィザードを実行してください。 注意 Windows XP の内蔵解凍ソフトウェアは使用しないでください。 Windows XP の内蔵解凍ツールは壊れています。長い名前のファイル の解凍ができません (JRA-2153 を参照してください)。 それ以外に WinRAR でも問題が発生したとのユーザー報告があります。 WinZIP といった他のツールを使用して JIRA を解凍してください。 Solaris のデフォルト tar ユーティリティを使用しないでください。 Solaris 上では、長いファイル名を取り扱うために GNU tar を使用して JIRA を解凍してください。 アプリケーションサーバーのメモリを増やす 生産での使用に関し、アプリケーションサーバーに十分なメモリが割当てられていることを確認してください。 デフォルトでは Java アプリ ケーションは最高 64MB までしか割当てられません。そして通常、これでは JIRA に不十分です。 詳しくは「JIRA のメモリを増やす」ペ ージを参照してください。 次のステップ 「JIRA WAR/EAR の設定」をご覧ください。
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