Libertine - Musée des Eaux de vie

Libertine
自由の風
約一世紀の間、発売が禁止され
様々な議論をかもし出した
「緑の妖精」が
幾つもの困難を乗り越えて
戻ってきた
本物の食前酒
Libertine
この化粧箱のイラストは
Toulouse-Lautrec を崇拝する
若い画家の描いた絵で
19 世紀末
ビストロで客がアブサンを飲んでいる場面を描いています
アブサンは神話的エリキシル(霊薬)であり
それなりに調和のとれた
儀式に沿って楽しむべきお酒です
アルコール度 55%vol のアブサン植物からなる
蒸留酒 Libertine は生で飲むものではありません
昔ながらの儀式に従い調合して飲むものです
グラスの底に少量の Libertine を注いで下さい
(挿絵の一番下のところが目安です)
グラスの上にアブサン用のスプーンを置き
その上に角砂糖を置いて下さい
それからよく冷やした水をゆっくり砂糖の上に垂らして下さい
砂糖は水をふくみ徐々に溶け出します
この甘い水はスプーンの穴から落ちて行き
ゆっくり Libertine に混ざります。
砂糖が溶け終わったら
水とアブサンが理想的な割合で混ざったことになります
アブサンはただ飲むというものではありません
親しい友達と味合うものです
アブサンの薬草でできた Libertine
その最盛期には、アブサンは約 75%vol.のアルコール含有量で、少し甘い水を混ぜて飲むの
が当たり前でした。ところが一部の人がこれを生で、それも大量に飲んでいたため、「緑の妖
精」は人間の頭をおかしくすると言われてしまったのです。
19 世紀の神話的エリキシル(霊薬)であり、フランスの画家や詩人のミューズともいわれて
いたこの蒸留酒は、違法とされ、1915 年になるとビストロのカウンターから姿を消したので
した。
1922 年になるとアブサンの代用品とも言えるアニス系食前酒が現れました。そして、1990 年
代になると、蒸留酒消費量の 50%のシェアーを占めるまでに普及したのです。1998 年になっ
て、アブサン、正しくは「薬草アブサン・ベースの蒸留酒」が厳重な制限付きで EU 全域で許
可されるようになりました(EU 規則 CEE388/88)。2002 年には、最後の障害物が撤去され、や
っと Libertine が世に出ることが出来たのです。
Lapoutroie の Musée des Eaux de Vie で大切に保管されている
19 世紀のレシピーに従って作られた
Libertine
はオーセンティックな飲み物です
René de Miscault が発見したのは歳月の経過で黄色くなった紙切れに手書きで記されたレシ
ピーで、そこには 1894 年 6 月と書いてあります。このレシピーのおかげで製造に必要な原料
について貴重な情報を手にすることができました。アニス、アブサン……。しかし、これらの
薬草の正しい調合はかなり困難でした。全て 19 世紀末に使われていた単位で表示されていた
からです。試行錯誤の末やっと昔のままのアブサンが出来上がったのです。門外不出のこのレ
シピーの基本にあるのは発酵と蒸留です。
アブサンはキク科ヨモギ属の元気の良い植物です。葉っぱには切れ込みがあり、銀色をしてい
るのがこの植物の特徴です。夏になると小さな花がさきます。これが収穫の時期を知らせてい
るのです。
先ず葉っぱと花を発酵させ、それから蒸留にとりかかります。Fougerolles 地方で、最初は雑
草のように生えていたこの植物は、大量に Paul Devoille 蒸留所で蒸留されていました。
Libertine が完成して以来、自社栽培の素材の供給を目指して実験的にアブサンの栽培を始め
ました。