高等学校 1 単 元 2 単元の概要 第1学年 国語科(国語表現Ⅰ) 学習展開例 表現の実践(一)∼通信(手紙)∼ 手紙の書き方を学習することを通して、受け取る相手の心情を考えた上で、自分の思 いや考えを表現することの大切さについて理解していく。 3 単元の目標 ○ 手紙を書く上で注意すべき事柄を関心をもって読み取るとともに、「手紙を書く」、 「手紙の形式」を読み、相手や目的に応じたさまざまな形式について理解できるよう にする。 ○ 手紙を書くことで、自分の思いや考えを適切に表現したり相手の思いや考えを的確 に理解したりすることができるようにする。 4 指導計画(4時間) <関連> 第1次 (1時間) 〈支援〉 【国語総合】 ○ 「手紙の心 」(外山滋比古)を読 今まで手紙をもらっ 「漢文 無用之用」 み、手紙を書く上での注意すべき事 てうれしかった時の 一見役に立たな 項や形式を確認する。 ことを話し合うこと いように見えて で、学習意欲を喚起 も、手間をかける する。 ことの中に、大切 〈支援〉 な働きがあること ○ 「手紙を書く 」「手紙の形式」を 教材文から「手紙」 を考えさせる。 読み、相手や目的に応じた「手紙」 の形式の特色に気付 の形式を理解する。 かせ、その意味を考 第2次 ○ (1時間) その場にいない特定の人に、過不 えさせる。 足なく正確に思いを伝えるには、ど のような注意が必要かを考える。 第3次 (1時間、本時) 〈支援〉 【倫理】 「手紙」を実際に書くことで、自 「手紙」を出す相手 「青年期の課題」 分の思いや考えを適切に表現するこ や目的により、どの 自己の生き方を とができるようにする。 ような注意や工夫が 探求する中で、他 ・ 必要かを考えさせ 者や社会とのかか る。 わりを大切にして 〈支援〉 生きることの大切 書いた「手紙」について話し合う 「手紙」を書く時に さを考えさせる。 ことで相手の思いや考えを読み取る 心掛けたことや、読 との大切さに気付く。 み返しての感想等を 三つの課題から選択 第4次 (1時間) 発表させる。 5 本時案(第3次) (1)主眼(ねらい) 相手や目的を選んで「手紙」を書くことにより、注意すべき事項や形式を考え、 自分の思いや考えを適切に表現することができるようにする。 (2)学習過程 学習活動・学習内容 1 課題の中から1つを選び、その理由を 支 ○ 発表する。 クラス会のお知らせ B 入院中の先生へのお見舞い C 先輩へのお礼 D その他 ・ 手紙の相手 ・ 手紙を出す目的 2 手紙を出す状況を分析し、ノートにま 等 どの生徒にも書くことを意欲化させ るために、課題には「その他」を入れ ※「課題」 A 援 る。 ○ なぜその課題を選んだのかを、相手 と目的に分けて考えさせる。 ○ 選んだ理由を発表させることで、体 験や場面設定などの多様性に気付かせ る。 ○ 友人の意見を参考に課題を決定し、 とめる。 相手の人物と自分の関係を振り返させ ・ る(想像させてもよい)。 手紙の相手と自分の関係からの敬語 等の使用 ・ 手紙の真意を、より的確に相手に伝 ○ えるための工夫 3 手紙の下書きをする。 ・ 書き出しの言葉、結びの言葉、時候 のあいさつなど ・ ○ ・ どのような間柄だったのか。 ・ どれくらい会ってないか。 絶対に伝えたい一文を考えさせる。 A なぜ今クラス会なのか B 入院と聞いた友人たちの反応 C 先輩から得たもの 手紙の基本を知るために、目的に応 じた形式を選択させる。 ○ 適切な言葉や表現 相手の状況を踏まえて、どのような 言葉の使い方や表現が適切かを考えさ せて書かせる。 ○ 生徒の多様な考えを引き出すため、 あえて具体例は示さない。 ○ 相手のことを十分に考え、適切な便 箋と封筒の準備をするよう、次時の指 示をする。
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