高等学校 外国語科学習指導案 学 校 名: 指導者 職・氏名: 指導日時 ・教室 平成 対象生徒 ・集団 普通科 理系 2年生 科 英語R 目 名 使 用 教 科 書 1 年 月 日( ) 限目 人 (内訳 高等学校 教室名 H H教室 人) (単位数 2) ELEMENT (啓林館) 研究テーマ (1)研究テーマ 英文読解から自己表現活動へと展開させることで,メッセージを主体的に受け止め,かつ自分の考えを発 信できる自己表現能力の育成を目指す。 (2)研究テーマ設定理由 従来,教室における言語活動は, 「読む」「聞く」といった生徒の一方的な受容活動が中心であった。しか し,社会の状況が大きく変化している今,時代を生き抜く人材を育成するにあたっては,生徒自身の課題発 見能力,問題解決能力,コミュニケーション能力の向上が必要不可欠である。英語科においても,英語を通 じて情報や相手の意向を理解し,自己との比較を通してその理解を深め,主体的に考えたのち,自らの考え や意見を積極的に発信できる力を身につけさせたい。そのために必要な授業活動,効果的な指導方法を研究 したい。 2 単元名 Lesson 7 Genetic Engineering and Food Production 3 単元の目標 英語Rの授業では,知的好奇心を刺激するような幅広い話題について,聞いたことや読んだことを理解 し,要点を情報や考えなどを英語で話したり書いたりして伝える実践的コミュニケーション能力を養うこ とを目標としている。この単元でも大きく以下の 2 点を目標とする。 ①題材内容に関する指導目標 この単元では,遺伝子工学と食糧生産について論じた論説文を読む。人口増加に伴い,食料増産は世 界的規模の課題といえる。その解決策として成果を挙げている遺伝子工学の意義と危険性について理解 する。 【理解の能力】 また,本文の内容を自分自身の言葉でまとめると共に,遺伝子組み換え食品の意義や是非について, 自身自身の考えを,100 語程度の英語で表現し,それを積極的に他に伝えようとする。 【関心・意欲・態度】【表現の能力】 ②言語材料に関する指導目標 実践的コミュニケーション能力を育成するためには,その前段階として,表現活動の際に使用できる 語彙や表現を獲得する必要があると思われる。この単元においても,様々な定型表現や語彙の正しい知 識を獲得し,運用できるよう指導する。 【知識・理解】 -1- 4 指導に当たって (1)生徒観 ほぼ全員が国公立大学を中心とする4年制大学への進学を希望する。知的好奇心に富み,理解力・表現 力ともに優れた生徒が多く,文系・理系を問わず英語への関心度が高い。しかし一方で,逐語訳にとらわ れ過ぎる傾向もあり,要約力の育成が課題の1つにあげられる。また理解したことをもとに,自身の考 えや感想を発信する能力の伸長も課題であり,これら 2 つの課題を克服するための指導が必要である。 対象となるクラスは, 理系ということもあり,英語に対する苦手意識を持つ生徒が少なくない。しかし, クラス全体に明るく,間違いをも許容する雰囲気があるため,さまざまな言語活動に積極的に取り組む。 予習率も高く,学習に対し意欲的な生徒が大半である。 (2)教材観 昨今, 「食」に関するさまざまな問題が新聞等でも取り上げられ,生徒自身も関心の高いトピックかと思 われる。本課では,Megatrends: Life in the 21st Century に掲載された遺伝子工学と食糧生産について論 じた論説文を読む。ジャーナリスティックで歯切れの良い文体を味わうと共に,序論・本論・結論という パラグラフ構成を意識しながら,遺伝子工学や遺伝子組み換え食品の現状について理解を深め,その是非 や世界の食糧事情との関わりについて理解させたい。 「遺伝子組み換え」と聞くと,あまり良いイメージを 持たない生徒が大半だと思われるが,遺伝子工学の意義や,利点といった「明」の部分にも注目させなが ら,自分たち自身の身近な問題としてとらえさせ,グループでのディスカッションを経て,自身の遺伝子 組み換え食品に対する考えを,100 語程度のエッセイで表現させたい。 (3)指導観 英語Rの授業では逐語訳を要求していない。本文全体の構成や,段落同士の結びつきを意識しながら,パ ラグラフ単位で内容をつかむ読み方(パラグラフ・リーディング)を心がけさせる。細かな文法事項の説明 は極力避け,自分たちが読み取った内容を,出来る限り英語でまとめられるよう指導する。 授業では,前時の復習を行った後,語彙に関するエクササイズを行い,内容読解へと展開させ,最後に本 時のまとめとして英語で要約文を完成させる。 4 単元の指導計画(総時数7時間) 第一次 第1~第3段落(1時間) 第二次 第4~第5段落(1時間) 第三次 第6~第7段落(1時間) ①題材内容:遺伝子工学登場までの経緯 ②言語材料:use up, look to N ①題材内容:遺伝子工学の意義 ②言語材料:mate A with B, as compared to N ①題材内容:遺伝子工学の利点 ②言語材料:with(もし~があれば) ①題材内容:遺伝子組み換えの危険性と GM 食品への不安 第四次 第8~第10段落(1時間) ②言語材料:relate to N, be concerned about N refer to A as B ①題材材料:GM 食品の表示義務 第五次 GM 食品と遺伝子工学の将来予測 第11~第12段落(2時間) ②言語材料:keep down, avoid doing ③言語活動:遺伝子組み換え食品の是非について,自分自 身の考えを 100 語程度の英語で書く 第六次 Comprehension Vocabulary(1 時間) 内容の確認と表現・語彙の増強を図る -2- 5 本時の指導と評価の計画(第二次 第 1 時) (1)本時のねらい 遺伝子工学の意義や利点について書かれた本文の内容を正しく理解する。 (2)準備・資料等 ハンドアウト・システム英単語・CDプレイヤー・CD (3)本時の展開 時 間 学 習 内 容 0.5 挨拶 生徒の学習活動 ・挨拶する。 【理解の能力】 教師の指導・支援 ・教室の雰囲気作りを心がけ,元気に挨 拶する。 4 ウォーミングアップ ・教師に続けて,システム英単語の発 ・アクセントやイントネーションに注意 音。 しながらリピートさせる。 ・大事な箇所や語法に赤線を引くなど ・大事な箇所をいくつかポイントを絞っ て指摘する。 して確認する。 7 復習 ・ワークシート配布。 ①前時の パートのリ ・内容を思い出しながら聞く。 スニング ・日本語のサマリーに適語を補充し,・教科書を閉じさせ,内容を思い出させ ながらサマリーを完成させる。 ②前時の パートのサ サマリーを完成させる。 ・前時の内容を確認しながら,本時の内 マリーの完成 ・ペアや全体で確認する。 容に関心を向けさせる。 8 導入 ・生徒と一緒に発音する。 ①新出単語の発音 ・本時の新出単語を発音する。 ②キーワードの確認 ・本時のパートの中でカギとなる単語 ・大事な単語を確認させる。 を確認する。 ・CDを流す。 ③教科書 のリスニン ・内容を考えながらCDを聞く。 グ 20 展開 内容理解 10 表現活動 ①音読 ②要約 0.5 挨拶 評 価 規 準 (観点・評価方法) ・授業プリントを参考に,段落同士の ・生徒にとって理解が困難であろう箇所 結びつきを意識しながら本文の内容 を中心に,文構造や文法事項を適宜説明 しながら,本文の内容を理解させる。 を読み取る。 ・正しく理解しているかどうか,生徒を 指名しながら確認する。 ・本文の意味を考えながら音読する。・意味を考えながら音読するよう生徒に 英文の内容が読み取れてい 指示し,モデルリーディングを行う。 るか確認する (観察)【理解の能力】 ・机を動かしペアを作る。 ・机を動かすよう指示する。 ・ペアで本時の内容を英語でまとめ ・机間指導しながら,各ペアの様子を観 る。 察し,必要なペアには助言を与える。 ・要約文を交換し,それぞれの要約を ・生徒を指名し,要約文を確認する。 確認する。 ・必要があれば,生徒の解答を板書する。 ・机を元の状態に戻す。 ・次回の授業の準備を確認する。 ・机を元の状態に戻させる。 ・予習箇所や復習内容を確認し,挨拶す る。 -3-
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