山口県農林総合技術センター試験研究課題評価

山口県農林総合技術センター試験研究課題評価実施要綱
(趣旨)
第1 この要綱は、県民の視点に立った行政サービスの向上を図るために、山口
県 農 林 総 合 技 術 セ ン タ ー ( 以 下 「 セ ン タ ー 」 と い う 。) が 実 施 す る 試 験 研 究 課
題の評価についての基本的な考え方を定めるものとする。
(目的)
第2 県民ニ-ズや本県の特性を踏まえた効果的・効率的な試験研究を推進する
ために 、センターにおける試験研究業務の一環として 、試験研究課題( 以下「 課
題 」 という 。) の評価を実施するとともに 、 評価結果等を公開することにより 、
試験研究業務の活性化と公平性・透明性の確保と県民への説明責任の遂行に資
することを目的とする。
(評価の実施主体)
第3 山口県農林総合技術センター所長(以下「所長」という 。)とする。
(評価の対象)
第4 評価の対象はセンターで実施する課題及び試験研究成果(以下「成果」と
いう 。)とする。
(評価の方法)
第5 評価は、関係職員等で構成する内部による課題の評価(以下「内部評価」
という 。)と県機関以外の有識者による課題の評価( 以下「 外部評価 」という 。)
を組み合わせて実施する。
また、評価は課題実施前から成果の普及に至るまで、一連のものとして実施
する必要があることから、次の区分により行う。
(1) 事前評価
原則として、課題に着手する前年度に行う。
(2) 中間評価
原則として、研究終了年度の前年度に行う。また、研究期間が4年以上
の課題については、研究開始年後2ヵ年ごとに行うものとする。
(3) 事後評価
原則として、研究期間の最終年度に行う。
(4) 追跡評価
センターが重点的に現地等へ成果移転を図った課題を対象に、成果の内
容等を勘案し、公表後2ヵ年または5ヵ年を経過した時点で行う。
(評価結果の取り扱い)
第6 所長は、評価結果を課題の適切な運営に反映させるため、必要な検討を行
うとともに、試験研究の効率化・活性化に向け活用するものとする。
2 所長は 、評価結果をホームページなどで広く公表するものとする 。ただし 、
その内容が個人に係る情報及び知的財産権や県民生活に影響が認められる場
合は除く。
(その他)
第7 以下の規程及び実施要領は廃止する。
(1) 山口県農業試験場中間評価検討会及び完了課題検討会実施要領
(2) 山口県林業指導センター研究業務に関する内部評価会議規程
(3) 山口県林業指導センター研究業務に関する内部評価実施要領
(4) 山口県林業指導センターの研究業務に関する外部評価会議規程
(5) 山口県林業指導センター研究業務に関する外部評価実施要領
2 その他、研究課題評価の実施に関し必要な事項は、別に定める。
附則
この要綱は平成20年3月31日より施行する。
山口県農林総合技術センター試験研究課題評価実施要領
(目的)
第1条 この要領は 、山口県農林総合技術センター試験研究課題評価実施要綱( 以
下 「 要 綱 」 と い う 。) に 沿 っ た 試 験 研 究 課 題 の 評 価 を 実 施 す る た め 、 必 要 な 事
項を定めるものとする。
(評価の方法等)
第2条 評価の区分毎の評価対象、評価区分、評価時期、評価内容は別表1、評
価項目、評価値は別表2のとおりとする。
2 評価の対象については 、原則として山口県農林総合技術センター( 以下「 セ
ン タ ー 」 と い う 。) が 実 施 す る 試 験 研 究 課 題 ( 以 下 「 課 題 」 と い う 。) と す る 。
ただし、国等の委託研究事業や県の施策事業等で、委託元が課題評価・進行
管理を行うものは、評価の重複を避け、効率化を図る観点から外部評価の対象
としない。
さ ら に 、 山 口 県 農 林 総 合 技 術 セ ン タ ー 所 長 ( 以 下 「 所 長 」 と い う 。) が 外 部
評価が不要と判断したものはこの限りでない。
3
評価については、要綱第5に定める内部評価と外部評価により行う。
(1) 内部評価
ア 所長 は 、 セ ン タ ー や 関 係 機 関 の 職 員 で 構 成 す る 会 議 (「 専 門 部 会 」 と
い う 。) に よ り 事 前 、 中 間 、 事 後 、 追 跡 評 価 を 行 う も の と し 、 必 要 に 応
じ課題の要望機関・要望者等を加えるものとする。
イ 内部評価の運営については、別に定める。
(2) 外部評価
ア 外部評価は、センターが内部評価を行った後に行うものとする。
イ 所長 は 、 県 機 関 以 外 の 有 識 者 で 構 成 す る 会 議 (「 外 部 評 価 会 議 」 と い
う 。) により事前 、 中間 、 事後評価について外部評価を行うものとする 。
ま た 、 緊 急 的 な 課 題 等 に つ い ては 、 外 部 評 価 会 議 の 委 員 に 対 し 、 文 書 等
に よ り 評 価 を 行 う こ と が で き るも の と す る 。 な お 、 外 部 評 価 会 議 の 運 営
等については、別に定める。
ウ 中 間 評 価 の 外 部 評 価 に つ い ては 、 評 価 の 効 率 化 を 図 る 観 点 か ら 、 内 部
評 価 に お い て 「 研 究 進 捗 状 況 は到 達 目 標 ど お り 」 で 「 推 進 計 画 書 の 見 直
しなし」と評価された課題は外部評価に付さないこととする。
エ 成 果 に 関 す る 追 跡 評 価 の 外 部評 価 に つ い て は 、 農 林 業 者 、 指 導 機 関 等
を対象に調査票を送付して行うものとし、その実施方法等については、
別に定める。
4
評価の実施時期については、別表を基本とするが、適切な評価を行うため
に必要な場合は、随時実施することができるものとする。
5
評価の具体的手順は、課題等毎に別表1の評価内容の①に定める資料に基
づいて、②の評価基準により③の評価票を用いて実施する。
総合的な評価は、②の評価基準に記載のとおりとする。
6
別表1及び別表2の内容については、より適切な評価を実施するため、必
要に応じて見直すものとする。
(庶務)
第3条 課題及び成果の評価に係る事務を行うため、農林総合技術センター企画
情報室が庶務を務める。
(評価結果の取り扱い)
第4条 前条による評価結果への対応措置は、所長が決定する。
2 所長は、評価結果を課題の採否、継続の可否、成果の公表方法、研究予算
等に反映させるものとする。
3 所長は、外部評価の結果の概要を取りまとめ、毎年度末にホームページ等
で公表するものとする。ただし、その内容が知的財産権への影響が認められる
場合及び個人に係る情報あるいは産地への風評被害の発生が懸念されるなど県
民生活に影響が予測される場合は、対象から除くことができる。
附則
この要領は平成20年3月31日より施行する。
別表1
評
価
対
象
新
規
候
補
課
題
研究課題等評価実施方法
評
分
事
前
評
価
価
区
中
間
評
価
完
了
予
定
課
題
事
後
評
価
研
究
成
果
追
跡
評
価
評
価
内
容
内 部 評
6月
価
( 緊 急 的
(1回目 ) な 課 題 等
に つ い て
は、随時)
○専門的な視点による課題化の可否
①要望事項内容:要望事項書1、2
②評価基準等:事前内部評価基準1
③評価票:事前内部評価票1
内 部 評
価
(2回目)
○課題解決に向けた研究計画の妥当性
①課題計画内容:事前内部評価用推進計
画書
②評価基準等:事前内部評価基準2
③評価票:事前内部評価票2
外 部 評
価
(外部評
価会議 )
継
続
課
題
評価時期
8月
( 緊 急 的
な 課 題 等
に つ い て
は、随時)
10月
○新たな研究課題の選定・計画の妥当性
①課題計画内容:事前外部評価用推進計
画書
②評価基準等:事前外部評価基準
③評価票:事前外部評価票
内 部 評
価
12月
○研究の進捗状況及び対応方向
①課題実施内容:中間内部評価資料
②評価基準:中間内部評価基準
③評価票:中間内部評価票
外 部 評
価
2月
①課題実施内容:中間外部評価資料
②評価基準:中間外部評価基準
③評価票:中間外部評価票
内 部 評
価
12月
○研究成果及び成果の活用方策
①課題実施内容:事後内部評価資料
②評価基準:事後内部評価基準
③評価票:事後内部評価票
外 部 評
価
(外部評
価会議 )
2月
①課題実施内容:事後外部評価資料
②評価基準:事後外部評価基準
③評価表:事後外部評価票
内 部 評
価
7月
○研究成果の活用状況及び対応方向
① 研 究 成 果 内 容 :「 新 た に 普 及 に 移 し う
る試験 研究等の成果」情報
②評価内容:追跡内部評価票
(外部評
価)
8月
① 研 究 成 果 内 容 :「 新 た に 普 及 に 移 し う
る試験 研究等の成果」情報
②評価票:追跡評価調査票(アンケート)
別表2
評価項目に対する評価値・評価基準
評 価
区 分
事
前
評
価
評価項目
内
部
評
価
1
回
目
・新規性
・重要性
・緊急性
・経済性・普及性
・行政・施策との関連
性
・課題の具現化の可能
性
各項目共通
A:高い
B:普通
C:低い
内
部
評
価
2
回
目
・要望内容との整合性
・計画内容の妥当性
・先進性
・達成可能性
・成果の活用可能性
各項目共通
A:適切
B:一部見直しが必要
C:不適切
外
部
評
価
・重要性
・緊急性
・成果の活用可能性
各項目共通
A:実施することが適当(付帯条件の
有無)
B:実施するには一部見直しが必要(付
帯条件の有無)
C:実施の必要性が低い
(付帯条件等関連項目
:計画内容の妥当性)
中
間
評
価
事
後
評
価
評価値・評価基準
内
部
評
価
・
・研究の進捗状況、成
果の実現性
外
部
評
価
・研究の推進状況、成
果の実現性
・推進計画の見直し
A:変更計画により研究続行
B:計画の見直しが必要
C:研究の中止
内
部
評
価
・農林業・農山村・県
民への貢献度
AA:直ちに普及に移す成果となる。
A:現場確認等のフォローアップが可
能、または、近い将来実用技術と
して活用可能
B:追試や確認試験が必要、または将
来実用化技術として活用可能
C:役立たない
・推進計画の見直し
AA:計画以上に進んでいる
A:計画どおりに進んでいる
B:計画より遅れている
C:計画の見直しあるいは中止が必要
有り
無し
評 価
区 分
事
後
評
価
追
跡
評
価
外
部
評
価
評価項目
評価値・評価基準
・成果の活用可能性・
活用方法
A:①直ちに普及に移す技術となる等
生産現場で活用可能性が高い
②新規性、創造性が高く研究で活
用可能性が高い
B:生産現場での確認等のフォローア
ップを行うことにより現場または研
究で活用が可能
C:追試や確認試験が不可欠、現場また
は研究での活用可能性が低い
・期間延長の可否
適:期間延長可
内
部
評
価
・成果の普及対応状況
(現地検討会等の開催)
追跡評価対象成果として選定
外
部
評
価
・成果の活用状況
・活用上の問題点
・活用されていない場
合の理由等
成果の活用状況
山口県農林総合技術センター外部評価実施要領
(目的)
第1条 この要領は、山口県農林総合技術センター試験研究課題評価実施要綱第
5に定める外部評価に関し必要な事項を定めるものとする。
(外部評価会議の設置)
第 2 条 山 口 県 農 林 総 合 技 術 セ ン タ ー 所 長 ( 以 下 「 所 長 」 と い う 。) は 、 試 験 研
究 課 題 ( 以 下 「 課 題 」 と い う 。) の 評 価 実 施 に あ た り 、 試 験 研 究 の 透 明 性 を 高
め、効率的・効果的な研究推進に資するため、外部評価会議を設置する。
(所掌事務)
第3条 外部評価会議は、課題の評価を行うとともに、研究推進に関する総合的
な提言を行う。
(委員の選任及び構成)
第4条 外部評価会議の構成員は、次の各項に掲げる者のうちから、農業、畜産
及び森林・林業に関する知識や経験等を勘案し、外部評価会議委員(以下「委
員」という 。)として所長が選任する。
(1) 学識経験者
(2) 農業・畜産・林業関係団体
(3) 消費者団体
(4) 農業・畜産・林業経営者
(5) その他、所長が適当と認める者
2 外部評価会議は、前項により選任された委員15名以内で構成する。
(委員の任期)
第5条 委員の任期は2年とし、再任を妨げない。
2 委員に欠員が生じた場合の補欠委員の任期は、前任者の残余期間とする。
(外部評価会議の座長)
第6条 外部評価会議に、座長を置く。
2 座長は委員が互選する。
3 座長は、外部評価会議の会務を総括する。
(会議)
第7条 外部評価会議は、所長の主宰により開催することとし、開催時期等は農
林総合技術センター試験研究課題評価実施要領別表に定める内容による。
2 会議は、委員数の2/3以上の出席により成立するものとする。
3 委員が出席できない場合には、主宰者へ委任状を提出し、会議の運営を委
任することができるものとする。
(評価の実施)
第8条 外部評価会議は 、農林総合技術センターが行う課題に関し 、事前 、中間 、
事後評価を行うこととし、評価項目及び評価基準等については、農林総合技術
センター試験研究課題評価実施要領別表に定める内容により、課題の評価を行
う。
(委員等の責務)
第9条 委員は、外部評価会議に関して知り得た情報は、他に漏らしてはならな
い。ただし、公開された情報及び公表された成果の利活用においては、この限
りではない。
附則
この要領は平成20年3月31日より施行する。
山口県農林総合技術センター内部評価実施要領
(目的)
第1条 この要領は、山口県農林総合技術センター試験研究課題評価実施要綱第
5に定める内部評価に関し必要な事項を定めるものとする。
(専門部会の設置)
第 2 条 山 口 県 農 林 総 合 技 術 セ ン タ ー 所 長 ( 以 下 「 所 長 」 と い う 。) は 、 試 験 研
究 課 題 ( 以 下 「 課 題 」 と い う 。) の 評 価 実 施 に あ た り 、 専 門 的 及 び 農 林 業 施 策
の推進の視点から課題評価を行うことにより試験研究の効率的な推進と成果の
円滑な普及に資するため、経営技術部会、食品加工部会、農業技術部会、畜産
技術部会、林業技術部会の5つの専門部会を設置する。
(所掌事務)
第3条 所長は専門部会会務を総括する。専門部会長は各技術部部長及びセンタ
ー本部研究室長が務める。各専門部会は農林総合技術センター研究課題評価実
施要領別表に定める内容により、課題の評価を行う。
(専門部会の構成)
第4条 専門部会の構成員は、以下のとおりとする。
(1) 農林総合技術センター関係職員
(2) 課題に係る農林水産部関係各課
(3) 課題に係る要望事項の提出機関・団体等
(4) その他、部会長が適当と認める者
(会議)
第5条 専門部会は、所長が招集する。会議の進行は関係研究室長が行う。
(別紙様式)
研究評価会議に係る委任状
年
月
日
研究評価会議にあたり、出席することができないため、試験研究課題の評価に
ついての取り扱いは、外部評価会議へ一任する。
なお、別添のとおり、評価対象課題に対する意見等を提出するので、評価の参
考とされたい。
外部評価会議主宰者
あて
(委員氏名)
○○
○○