第1編 政治原理

はしがき
ウォーク問 5大特長
学習にあたって
第
●
1 編 政治原理
第1章
イーストンの政治システム論
大衆社会
20世紀の政治学
ウォーラスとベントレーの政治学理論
政治文化論
第2章
●
現代政治学概説
3
7
11
13
15
政治思想
社会契約論
プラトン
N.マキャヴェリ
J.ボダン
主権
民主主義
自由主義
アメリカの政治思想
ベンサム・ミル
自由主義と民主主義
自由民主主義
民主化理論
民主主義理論
J.シュンペーターの民主主義論
R.ダールのポリアーキー
マクファーソンの自由民主主義論
19
25
27
29
31
33
35
37
39
41
45
47
49
55
57
61
ロールズの正義論
政治理論
近代西欧の政治思想とその背景
国家論
多元的国家論
政治と国家
権力観
市民社会
国民国家の形成
ユートピア思想
イデオロギー
ナショナリズム
政治と宗教
わが国の政治思想家
第3章
63
65
67
69
75
79
81
83
85
87
89
91
95
97
政治制度
議院内閣制と大統領制
議会制度
多数決原理
国家の変遷
権力分立
連邦制と単一主権制
内閣総理大臣
内閣
各国の政治制度
政治制度
アメリカの政治制度
イギリスの政治制度
日本の政治制度
各国の議会制度
各国の立法過程
議会政治
わが国の立法過程
日本の政策決定過程
政策過程
99
105
111
113
117
119
121
123
125
139
141
147
149
151
155
157
159
161
163
第
●
2 編 政治過程
第1章
選挙制度
日本の選挙制度
選挙制度
アメリカの選挙制度
各国の選挙制度
第2章
197
205
211
215
217
219
221
229
233
利益集団
利益集団論
利益集団
わが国の利益団体
利益政治
ネオ・コーポラティズム
利益集団自由主義
D.トルーマンの集団理論
アメリカの圧力団体
政治集団
第4章
169
177
189
195
政党
G.サルトーリの政党制分類
政党
政党の定義
M.ウェーバーの名望家政党
政党支持
政党と政党制
英米の政党
アメリカの二大政党制
わが国の政党
第3章
●
235
241
253
255
257
261
263
265
269
政治権力
支配の正統性
権力論
権力や正統性
C.メリアム
271
275
283
285
ミランダとクレデンダ
M.ウェーバーの権力論
政治的支配
独裁の概念
リンスの権威主義体制論
政治体制
政治変動
エリート論
パワー・エリート
権力構造
リーダーシップ
第5章
政治行動
政治的無関心
政治意識
ラズウェル・リースマン
政治的人間
投票行動
日本人の投票行動
マス・コミュニケーション
第
287
289
291
293
295
297
299
301
307
309
311
3 編 政治史
戦後の政党政治
大正末期から昭和初期の状況
日本政党史
日本政治財政史
戦後政治史
戦後日本の安全保障観
317
325
331
333
335
341
345
●
353
359
361
363
365
369
政治学の学習にあたって
1 学習の指針
政治学は,憲法や経済原論と並んで,公務員試験においてよく出題
される分野である。基本的には「暗記科目」であり,正確な知識の蓄
積が求められる科目であるといってよいであろう。しかしながら,近
年は,単なる知識の暗記では対応できない「応用問題」が増えてきて
いることも事実である。ただ機械的に知識を「暗記」するのではなく,
日常的に新聞を読み,実際の政治現象と照らし合わせながら,しっか
りと「理解」することを心掛けてほしい。
2 最近5年間の出題傾向(過去問データに基づく)
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
○
政治制度
◎
○
△
◎
○
◎
◎
○
選挙制度
◎
◎
○
○
○
○
○
◎
政党
◎
◎
△
○
○
◎
○
○
利益集団
◎
◎
○
○
○
◎
○
○
政治権力
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
政治行動
◎
○
○
○
○
◎
◎
◎
政治史
◎
◎
△
○
○
△
△
△
◎非常に重要 ○重要 △あまり出題されない
国
税
○
◎
特別区
○
◎
東京都
○
◎
中北型
○
政治思想
関東型
国
Ⅱ
現代政治学概説
項 目
全国型
国
Ⅰ
地 上
第
1編
政治原理
1
第1章
イーストンの
政治システム論
イーストンの政治体系論に関する記述として,妥当なのはどれか。
ル作成,ルール適用,ルール判定及びこれらの活動が体系内部又は環
境との間で伝達されるコミュニケーションの六つの過程に分けた。
3 イーストンは,政治体系とは,要求及び支持として環境から入力さ
れたものを変換し,価値の権威的配分を図る政策として環境に出力し,
それがフィードバック・ループを通じて再び入力されるものであると
した。
4 イーストンは,政治体系は,政治行動の形態を規制する基本的な制
度的枠組みである体制と公式の権威的機関ないしは権力保持者である
諸権威との二つの構成要素からなるとした。
5 イーストンは,政治体系の構造を,情報入力にかかわる構造,情報
を政策に変換する構造及び政策出力を遂行する構造に区分し,変換の
構造のサブシステムとして,記憶,計算及び決定を挙げた。
3
現代政治学概説
(特別区2003)
1 イーストンは,社会体系には,環境への適応,目標達成,統合及び
パターン維持の四つの機能要件があり,政治体系は,それらのうち目
標達成を機能目的とするサブシステムであるとした。
2 イーストンは,政治体系内の転換過程を,利益結節,利益集合,ルー
1950年代初めに,社会学者T.パーソンズが中心となり,「構造−機能
主義」という考え方をシステム論と結びつけ,人間に関する諸科学を統
一しようとする研究が登場する。このような動向を背景として,
「そも
そも政治とはどのようなシステムなのか」という疑問に答えることを通
じて,行動主義の観点から政治学を統一しようとしたのが,アメリカの
政治学者D.イーストンであった。
1 イーストンの政治システム論
(1)政治の定義と政治の一般理論の要請
イーストンはまず,1953年の著書『政治体系』の中で,政治を「社会
的諸価値の権威的配分」と定義した。彼によれば,
(全体)社会の各成
員は,一定の事物を「価値あるもの」とみなしているが,すべての人々
の価値が同時に満たされるわけではないため,そこに必ず紛争が生ずる
という。政治とは,このような価値をめぐる争いに対応するため,政策
(決定と実施行為)によって諸価値の配分を定め,成員がこれを拘束的
なものと承認する(権威的)ことである。
イーストンは以上のように政治を定義した上で,このような政治現象
の一切を首尾一貫したかたちで分析しうる「分析の枠組」をまず構築し,
今後の実証的な研究を通して「政治の一般理論」の構築を目指すべきだ
と主張した。そして,この分析枠組こそが以後「政治システム論」とし
て構想されることになる。
(2)
政治システム論の展開
その後イーストンは,1957年の論文と,1965年に公刊した2冊の著書
によって,政治システム論を具体的に展開した。その内容は,おおむね
以下のようにまとめられる。
⒜ 政治的相互作用はシステムを形成しており,周辺環境との間で相互
に影響しあっている。政治システムは,このようなシステムと環境と
の関係を研究するための分析枠組である。
⒝ システムの環境は社会内環境(パーソナリティー体系,社会的諸体
系など)と社会外環境(国際政治体系,国際社会体系など)とに分類
される。
4
イーストンの政治システム論
⒠ 構造レベルから見ると,政治システムは3つに分類できる。「諸権
威(オーソリティーズまたは当局)
」
「体制」
「政治的共同体(政治社会)
」
である(諸権威は1957年の論文では「政府あるいは統治機構」とされ
ている)。ここでいう諸権威は,いわゆる「政権・政府」とよぶもの
に近い。また体制は,基本的な価値,規範またはルール,権威の構造
のことである。
そして,環境からの影響によって変動が生じ,システムに対する支
持が失われると,まず,諸権威の交替(政権交替)が起きる。しかし,
政権交替で事態に対応しきれないほど支持が失われると,今度は憲法
を改正し,統治構造を根本的に改めるなどの「体制の変革」によって
対応する必要がでてくる。そして,システムに対する支持がさらに高
いレベルで失われると,共同して政治に取り組むことさえ拒否される
ようになり,分離独立を唱える内戦のような事態が生じることになる。
この最後の場合には,諸権威や体制にとどまらず,
「政治的共同体」
に対する支持までが疑われていることになる。
要求
(入力)
支持
政治システム
【環境】
政策(出力)
【環境】
(フィードバック)
5
現代政治学概説
その影響は,新たなインプットとしてシステムにはね返ってくる。こ
のような現象をフィードバックとよび,この因果的な連鎖をフィード
バック・ループとよぶ。
第1章
⒞ 環境からシステムに流入する諸要因をインプット(入力)
,システ
ムから環境へ流出する諸要因をアウトプット(出力)とよぶ。このう
ちインプットは「支持」と「要求」とに分類される。またアウトプッ
トは「政策(決定と実施行為)」であり,価値の権威的配分を実行する。
つまり政治システムは,環境からのインプットをアウトプットに変換
する「変換器」として理解できる。
⒟ 上記のようなアウトプットは,環境にさまざまな変動をもたらす。
イーストンの政治システム論
まとめ
イーストンは,人々が営む政治生活を,個々の行為主体や行動に
還元するのではなく,全体として説明するための一般理論が重要で
あると主張し,政治システム論を提唱した。彼の理論は,当時の学
界から基本的な概念枠組みとして受容され,そこで用いられた「入
力」「出力」「フィードバック」といった用語も,1950∼60年代
に広く普及するに至った。
1の解説
正解
3
1 妥当でない 本肢の内容は,D.イーストンの政治体系(システム)
論ではなく,T.パーソンズの社会体系(システム)論に近い。パーソン
ズは,社会体系は,経済,政治,統合システム,文化・動機づけのシス
テムの4つから成り立っており,それぞれの機能は,環境への適応
(Adaptation)
,目標達成(Goal Attainment)
,統合(Integration)
,およ
びパターン維持(潜在,Latency)の4つである。政治体系は,それらの
うち目標達成を機能目的とするサブシステムであるというのはほぼ正しい。
2 妥当でない 本肢の政治体系論はイーストンのものではなく,
G.A.アーモンドのものに近い。アーモンドは政治体系の機能として,
利益結節(表出),利益集合,ルール作成,ルール適用,ルール判定
およびこれらの活動が体系内部または環境との間で伝達されるコミュ
ニケーションの6つに加え,政治的社会化と補充の機能を挙げている。
3 妥当である イーストンの政治的体系論として妥当である。ちな
みに社会的価値の権威的配分とはイーストンによる政治の定義である
ことも記憶してほしい。
4 妥当でない イーストンによれば,
政治体系は,
体制と諸権威の2つの
構成要素からなるのではなく,
より基底的な部分として,
「政治的分業によって
互いに結び付いた人々の集団」
ないし
「人々が共通の構造と過程に参加するこ
とによって互いに結び付いている事実」
としての政治的共同体があるとされる。
5 妥当でない 本肢の政治体系論はイーストンのものではなく,
K.W.ドイッチュのものである。ドイッチュは,政治体系の構造を,
情報入力にかかわる構造,情報を政策に変換する機能にかかわる構造
および政策出力を遂行する構造に区分し,変換の構造のサブシステム
として,記憶,計算および決定を挙げている。
6
2
大衆社会
第1章
大衆社会の政治に関する次の記述のうち,妥当なのはどれか。
会問題や経済問題が高度に複雑化し,このことが,いわゆる行政国家
を生み出す原因となった。
3 行政国家においては,19世紀には私的領域にゆだねられていた教育,
福祉などが政府の管轄すべき問題となったが,経済については,依然
として政府の管轄外であった。
4 大衆が政治の主体となったことにより,大衆は政治の決定過程への
圧力行動にとどまらず,政策の決定それ自体においても主体として行
動することができるようになった。
5 大衆社会では,人々が理性的な判断を下す傾向が強いので,権力者
が人気,イメージ,スローガン等を利用して,自らの意図する方向へ
大衆を導くことは,ほぼ不可能である。
7
現代政治学概説
(市役所1998)
1 20世紀に入って各国で普通選挙制が導入され,公的な問題に対して
理性的な判断を下すことができる民衆が政治に参加することになり,
議会の機能が十分発揮され,19世紀に比べて政治・社会は格段に安定
性を増した。
2 20世紀に入ると19世紀から存在していた失業,貧困,恐慌などの社
大衆社会
2の解説
正解
2
1 妥当でない 普通選挙権が拡大したことによって,財産と教養の
ある理性的な市民だけではなく,非合理的な大衆も政治過程に参加す
ることになった。これによって議会の機能が形骸化し,政治・社会は
むしろ不安定になったとするのが政治学的な理解である。
2 妥当である 行政国家とは,行政部が国政の実質的な中心となる
国家である。失業や恐慌などの社会・経済問題の出現によって,国家
が対処すべき課題が増加し,国家の役割は拡大の一途をたどった。行
政の内容は高度に専門化・複雑化し,議会がこれを統制することが難
しくなる一方で,法案や予算案の作成において行政官僚が主導権を握
るようになり,議会での審議は形骸化する。こうして,国政の中心は
行政部によって担われるようになったのである。
3 妥当でない 行政国家が対処することを求められた失業や恐慌と
いった問題は社会問題であると同時に経済問題でもあった。これらの
問題に対処するために,行政国家では,市場への政府の積極的介入が
要請される。
4 妥当でない 大衆が政策の決定それ自体に参画することは基本的
には困難である。現在の大衆デモクラシーにおいては,インフォーマ
ルな政治参加過程において,間接的に政治の決定過程へ圧力を加える
ことはありうるが,大衆の主要な政治参加のあり方は,政策の直接的
決定というよりも政策決定者の選定(選挙)である。
5 妥当でない 大衆社会では,必ずしも,人々が理性的な判断を下
すとは想定されない。むしろ,大衆はイメージや象徴などによって影
響されやすく,非合理的に行動する場合が多いとされる。それゆえ,
権力者はさまざまな象徴を用いて,自らの意図する方向へ大衆を操作
することが容易に可能となるとされる。
⑴ 市民……19世紀(近代)的人間像←制限選挙制の時代
教養と財産を有し,理性的な存在
⑵ 大衆……20世紀(現代)的人間像←普通選挙制実現後
利害や価値観が多様で,異質性・非合理性・匿名性を特徴とする
8
3
大衆社会
『正気の社会』の中で,既存の権威や共同体の急激な崩壊,大規模な
失業,軍事的敗北によって,大衆運動が発生しやすく,特に産業別労
働組合に組織化された労働者階級は,無所属のインテリなどと異なり,
権威になびきやすい「社会的性格」を有するため,ナチズムなどの大
衆運動のとりこになりがちであると説いた。
3 W.コーンハウザーは,大衆社会の特徴を浮き彫りにするため,「エ
リートへの接近可能性」と「非エリートの操縦可能性」という二つの
変数を用いた。前者は,エリートになれる可能性が非エリートにどの
程度開かれているかを指し,後者は非エリートがエリートの動員に
よってどの程度操縦されるかを指すが,コーンハウザーは,大衆社会
とは前者が低く,後者が高い社会であるとした。
4 T.ローウィは,第二次世界大戦後のアメリカ合衆国の政治状況に
ついて,様々な利益集団間の交渉や連携によって一種の競争的均衡が
生じており,市民は利益集団を通して指導者をコントロールすること
ができるとした。その上で,利益集団間のインフォーマルな交渉は民
主主義を支えるフォーマルな法手続きをねじ曲げ,少数の「パワー・
エリート」による支配を生んでいると唱えるR.ダールらを批判した。
5 S.ハンチントンは,民主主義国において,平等化の進行を背景に
政府への要求や圧力が増大の一途をたどっている一方,政府の権威が
低下し,国の運営が困難になっている状況をとらえて,民主主義は権
威を成り立たせる一つの手段に過ぎず,民主主義的方法が通用する範
囲には限界があると論じ,民主主義が正常に機能するためには,政治
に対する適度の無関心が必要であるとした。
9
現代政治学概説
(国Ⅰ2006)
1 オルテガ・イ・ガセットは,
『大衆の反逆』
の中で,
近代社会は,
理性的な判
断能力をもたず,
不合理な感情にまかせて容易に大勢に順応する大衆を生
み出したが,
このような大衆が政治や経済活動に参加するとき,
民主主義が
危機的状況に陥るとともに,
商業恐慌などによって社会の不安定化や貧困
化が進むとし,
生産手段を国有化して生産諸力を増大させることを主張した。
2 E.フロムは,ナチズムの台頭を精神分析的手法を用いて分析した
第1章
大衆社会における政治に関する次の記述のうち,妥当なのはどれか。
大衆社会
3の解説
正解
5
1 妥当でない オルテガ・イ・ガセットは,
『大衆の反逆』において,
大衆が政治に参加することに対して強い危機感を抱いたのは確かだが,
マルクス主義のように生産手段の国有化を主張した事実はない。した
がって本肢は誤りである。
2 妥当でない 本肢の記述は,E.フロムの『正気の社会』ではな
く『自由からの逃走』に関するものである。したがって本肢記述は誤
りである。『正気の社会』では,『自由からの逃走』同様,
「社会的性
格(社会構成集団の性格構造)」概念を分析の中核においた。そして,
後者の著書では中世と近代を比較した上で,ナチズム台頭の背景を分
析したのに対して,『正気の社会』では,資本主義と社会主義の比較
を行って,現代社会に警笛を鳴らしたのである。
3 妥当でない コーンハウザーにとって,大衆社会とは,この二点
を備えたもの,すなわち「エリートへの接近可能性」と「非エリート
の操縦可能性」の双方が高い社会であった。したがって,大衆社会と
は前者が低く,後者が高い社会であると主張されたとする本肢は誤り
である。
4 妥当でない ローウィは,利益集団による政治に批判的な立場で
あった。したがって利益集団による政治をローウィが肯定的に捉えて
いるとする本肢は誤りである。なお,
「パワー・エリート」とはダー
ルではなく,C.W.ミルズによる概念である。またダールは,権力エリー
ト論に対して,イシュー法という実証分析によって反論を加えた立場
であったのだから,この点でも本肢は誤りである。
5 妥当である 本肢記述のとおりである。S.ハンチントンは,い
わゆるギャップ仮説を唱えた。社会的期待感に対して経済発展がおい
つかないと,それがフラストレーションとなり,さらにそれに相応す
る移動の機会がないと激しい政治参加が生じる。そして,これに対応
できるだけの制度化が進んでいないと,結果的に政治は混乱する。特
に発展途上国ではこうした状況に陥りやすいが,これに対応するには,
必ずしも民主主義は最適解ではないとハンチントンは主張した。した
がって,裏を返せば,民主主義が最適解となるには,政治に対するあ
る程度の無関心が必要であるとしたのである。
10