6月号(1)PDFファイル

伝えたくなる気持ちと受け止める心
5月12日、いつものように登校する子供た
ちを迎えに北門へ行きました。途中の池でおた
まじゃくしを見て、「ずいぶん足が生えてきた
な」と思っていました。
5月17日の朝のことです。何人もの子供た
ちが嬉しそうに駆け寄ってきました。
「校長先生、カエル!カエルがすごいよ!」
見ると、数え切れないほどの小さな黒いカエル
が池から出て、住むところを探して歩き回って
いるところでした。
「見て見て!!こんなにつかまえた!」
「先生、このカエル、まだ尻尾が残ってる!」
口々に、思いを言葉に変えていきます。
似たようなことが、5月9日にもありまし
た。3年生の理科の授業で、畑のキャベツにつ
いたモンシロチョウの幼虫を観察していたと
校長
田中 薫子
きのことです。幼虫を見つけた子供が、隣の子
に、思わず「見て!幼虫がいたよ!!」と話し
かけていました。
表現力が云々といわれて久しいこの頃です
が、子供たちは、伝えたいことがあれば自分か
ら話すものなのだなぁ、と、改めて感じたエピ
ソードでした。もちろん、受け止める側に、子
供たちの心の動きに寄り添う余裕が必要なの
だと思います。学校でも、子供たちの一言を大
切に受け止めていこうと努力しています。子供
はこちら側の心の余裕を敏感に察知します。そ
れぞれのご家庭や地域でも、子供たちの素直な
言葉が発せられ、
受け止めてもらえる環
境であることを願って
います。
幼虫の観察(5/9)→
≪学校公開「笑顔あふれる志三小」エピソード≫
本年度より学校公開時のアンケートに「笑顔のエピソード」をお寄せいただいています。今回は5月の学
校公開アンケートで寄せられたエピソードを一部ご紹介させていただきます。これからもたくさんのエピソ
ードが寄せられるよう学校全体で取り組んでまいります。(アンケート回収20通でした。)
・ 図工の授業で、子供たちの作った作品を見ながら、
一つ一つのいいところなどを言ってくれていたと
き、子供が嬉しそうに笑っていたので、私も自然
と笑顔になりました。
・ 休み時間に仲の良い友達と校庭にかけ出し、体を
めいっぱい使って遊ぶ姿を見ると、笑顔あふれる
娘を見て大変微笑ましく感じました。
・ (1年国語で)くまさんの気持ちになって音読を
するとき、どの子も楽しそうに「○○な感じ」を
演じていました。
・ 授業中は時には厳しく、休み時間は子供と一緒に
遊んだりしてくれるので、子供も先生を好きにな
って毎日楽しめると思います。
・ 休み時間、清水先生や濱口先生が子供たちと一緒
に遊んでくださっていました。優しい笑顔に、志
三小の子供たちを本当に大切にしてくださってい
・
・
・
・
ることが伝わってきました。
音楽の授業が楽しかったです。子供たちの歌に感
動しました。
モンシロチョウと人間の体の比較で、「人間に線
(胸と腹の区切り)、ある? 見て!!」と先生
がおっしゃったとき、服の中をのぞいている子が
たくさんいて可愛かったです。保護者たちは爆笑
でした。
「この時が笑顔だった!」というのではなく、常
に(授業中も休み時間も)笑顔な子供たちばかり
で、クラスの雰囲気が良いからかなと思いました。
息子は友達の妹の登校を一緒に行ってあげたり、
お世話をやいているようで・・・。「いつもあり
がとう」と友達のママに教室で声をかけてもらい、
にっこりと嬉しそうな顔が印象的でした。