112号 - So-net

Kohnan Wind Orchestra
港南吹奏楽団通信 しおかぜ
第112号
発行者 港南吹奏楽団理事長・常任指揮者
玉 谷 敏 弘
2010年
2月24日(水)発行
あーらんびー(R&B)って?
「EXILE(エグザイル)」。
正直,よく知らなかったので,調べてみた。
日本の音楽(J−POP)とダンスパフォーマンスの融合を目指す14人組のヴォーカル&ダンス・ユニットで,音
楽に留まらず,雑誌やアニメ,演劇,アパレルなど,活動を自己制作でする。俳優などのソロ活動をするメンバ
ーもいる。このグループの成り立ち,メンバー,ヒット曲などの詳しいことはさておき,今度の港南中学校のゲスト
出演で演奏する「EXILE」のメドレーに向けて,俺が知りたいのはEXILEの「音楽」について。
インターネットで調べたら,こんなことが書いてあった。
= デビュー当初は「R&B」テイストのダンスナンバーを数多く取り入れていたが,プロデューサーが変わ
り,ポップス路線に移行したようだ。「本気で1位を狙った」という2003年の『Together』のヒット以降,この傾
向は顕著となった。メンバーたちの間でキャッチーなポップス曲のことを指す「エグキャッチー」という言葉が生
まれている。音楽性の変化に合わせて,ボーカル2人による作詞の曲が占める割合が増していった。ATSUS
HIは,女性ファッション誌「vivi」のインタビューにて,「最初はR&Bっぽく歌おうと無理していた。けど,『Kiss
you』あたりからいい意味で力が抜けてきて,無理にR&Bを抱えなくても,日本人として伝えなくちゃいけない
ことがたくさんあると気付いたんだ」と話している。 =
なるほど。「日本人として」か。これが大ヒットのポイントだな。きっと日本人の心つかんだんだなあ。
さらに,こう続く。
= さらに「エグキャッチー」に加え,「Lovers Again」や「彼方から此処へ」のようなミディアム系統の曲を
「エグセツナ」と称するようになった。 =
ほう。「セツナ」ね。「刹那」ってことか?「刹那=瞬間」ってことだけど。違うのかな?ちょっとわからない。
さらに,続く。
= 曲をレコーディングする際には,方向性をメンバー同士で打ち合わせをし,レコーディングスタジオにも
全員が来る。レコーディングしている際に,ダンスの振り付けも考えるという。特にR&BやHIPHOP系の音を
ベースとした曲を作る際は,トラックメーカーにいくつかトラックを用意してもらい,メンバー内でしっくりと来るト
ラックを選ぶという。その上で歌詞を書いたり,ハモりを積んでいく。よほどのことがない限り,トラックから先に
制作を始めるという。 =
なるほど。こだわっているな。「音楽に対するこだわり」。ぜひ,見習いたいもの。
ところで,これを読んでいる人は「R&B」とか「HIPHOP」と言われてぴんと来るだろうか?
R&B(リズム・アンド・ブルース)って言うのは,アメリカで黒人たちの地位向上により,さらなる彼等のアイデン
ティティを高揚し「アフリカン・アメリカン」としてのルーツを誇示するための音楽として,より進化した黒人音楽の
一つの形だ。
ロックンロール(R&R)とともにR&Bはヨーロッパにも輸出され,流行に敏感な若者たちを虜(とりこ)にし,や
がて彼らは自らR&Bを演奏すべくバンドを組むようになった。こうしてアメリカだけでなく世界に広がっていく。
これが,より洗練されて「ソウル・ミュージック」,「ブラック・コンテンポラリー(ブラコン)」と呼ばれたが,その後,
再び「リズム・アンド・ブルース(R&B)」と呼ばれるようになった。しかし,リズムの変遷,洗練を加えており,昔の
R&Bとはまったく別の音楽といっても過言ではない。現在のR&Bでは,打ち込み(コンピュータ)を主体とした
楽曲を用いた歌重視のジャンルである。歌手を黒人に限定することなく,デジタル機器を駆使した「クラブ」寄り
なサウンドが主体と言える。
「HIPHOP(ヒップホップ)」については,また次号。
っていうか,「EXILE」の音楽性について,続く。