ブナズィウワ 第2号

第2号
2016.6.20
ブカレスト日本人学校
初村 美千代
先日、ブカレスト日本人学校では、
「農園開き」がありました。学校の畑に、じゃがいも、なす、人参、さつま
いもを植えました。野菜がたくさん収穫できたら、みんなでカレーを作って食べるそうです。とっても楽しみで
す。農園開きに向けて、畑に畝(うね)を作るお手伝いをしようと土を掘り返すと、大きなミミズが出てきまし
た。ミミズを見たのは久しぶりでした。その後も、土を掘り返すたびにミミズ!ミミズ!!ミミズ!!!大量のミミズに、
ルーマニアの土地の豊かさを感じました。低学年の生活科の学習でも、日本の小学校と同じように、ミニトマト
などの夏野菜を育てています。植物のお世話が苦手で、日本では、サボテンさえも枯らしてしまう私ですが、今
のところ順調に育っています。ルーマニアの土のおかげで、栽培名人になれそうです。
さて、今回は、普段の生活の中で感じたルーマニアと日本のちょっとした違いや小さな驚きを紹介したいと思
います。
【階の数え方】
マンションやデパートなどで、入ってすぐの階を日本では1階といいますが、ルーマニアでは
0階といいます。エレベータのボタンにも「0」があります。私は4階に住んでいますが、日本
では5階に住んでいることになります。なんだか不思議です。
【フルーツタイム】
ブカレスト日本人学校では、2時間目の授業の後、20分間の休み時間(中休み)があります。その間は、
「フ
ルーツタイム」といって、りんごやバナナなど、家から持ってきた果物を食べてもいい時間です。初めて中休み
にフルーツを食べている児童を見た時はびっくりして、思わず注意をしてしまいました!日本との習慣の違いに
まだまだ戸惑うことも多いです。
【ごみの分別】
ルーマニアでは、ごみを分別して捨てません。
(電池や電球だけはお店の前に置いてある回収ボックスに入れま
す。
)家でも、学校でも、生ごみ、紙くず、空き缶、ペットボトル、ごみはすべて同じ袋に入れて捨てています。
西新小学校では、親指よりも小さい紙でもリサイクルごみとして分別していたので、いらなくなった紙をごみ箱
に捨てるのはなんだか悪いことをしている気がします。ブカレスト日本人学校では、片面しか使っていない紙は
裏紙として再利用しています。後、何年かするとルーマニアでも、ごみの分別やリサイクルの習慣が広がっていく
のかなと思います。
【誕生日】
先日、
「今日は、僕の誕生日です。
」と、他のクラスの子どもにチョコレートをもらいました。ルーマニアでは、
誕生日を迎えると、身近な人にチョコレートやキャンディなどのちょっとしたものを配るのだそうです。そして、
みんなにお祝いをしてもらいます。その日も、全校のみんなでバースディソングを歌ってお祝いしました。お祝い
してもらうだけではなく、誕生日を迎えられたことを周りの人に感謝するとっても素敵な習慣だなと感じました。
【バスの時刻表とコンビニ】
ルーマニアのバスには時刻表がありません。バスに乗りたいときは、バスが来るのをバス停でずっと待ちます。
私がよく利用するバスは、本数が多く、毎回あまり待たずにバスに乗れるので、時刻表がない不便さはあまり感じ
ません。また、どこまで乗っても 1.3lei(約40円)と、びっくりするくらい安いです。ルーマニアでは、コンビ
ニも見かけません。スーパーはたくさんありますが、10時には閉店します。コンビニのない生活も慣れると、特
に不便は感じません。ブカレストには、なんだかのんびりとした時間が流れているように感じます。