3 地歴科・公民科

地理歴史・公民科
☆はじめに
地歴・公民科という教科は、我が国及び世界の形成の歴史過程と生活・文化の地域的特
色についての理解と認識を深めることにより、国際社会に主体的に生きる日本人として必
要な自覚と資質を養うことを目標としています。
また、広い視野に立って、現代の社会について考察する力や理解を深めると共に、自身
の在り方や生き方についての自覚を育て、社会の形成者として必要な資質を養うことも目
指しています。
様々な資料から地理的状況や歴史的背景、現代社会の諸問題を考察して、公正に判断す
る基礎力と能力を養いましょう。
☆学習上の注意
○知らない用語は自分自身で確実に調べること。
○予習・復習を決して怠らないこと。
○普段から新聞・ニュースなどの時事問題に興味・関心を持つこと。
○授業プリントや演習プリントなどは、丁寧にしっかり取り組むこと。
☆家庭学習補助教材
知らない用語を調べる際に活用できる、用語集や用語辞典を手元に置いておくことをお
薦めします。
○世界史A・B … 世界史B用語集(山川出版)
○日本史A・B
○地
…
理A・B …
○政治・経済
…
○倫理
…
○現代社会
…
よくでる世界史B一問一答【重要用語問題集】(山川出版)
日本史B用語集(山川出版)
よくでる日本史B一問一答【重要用語問題集】(山川出版)
地理用語集(山川出版)
一問一答地理【用語問題集】(山川出版)
政治・経済用語集(山川出版)
一問一答政治・経済【用語問題集】(山川出版)
倫理用語集(山川出版)
一問一答倫理【用語問題集】(山川出版)
現代社会用語集(山川出版)
一問一答現代社会【用語問題集】(山川出版)
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☆選択上の注意・講座の流れ
1年次:政治・経済、世界史Aを全員履修します。
2年次:日本史B、地理Bのどちらかを選択します。
その他に、それぞれの進路希望に応じて、以下の科目を選択することができます。
○世界史B(文系・専門学校・公務員・就職)
○日本史A(文系・看護・専門学校・公務員・就職)
○地 理A(文系・看護・専門学校・公務員・就職)
3年次:倫理を全員履修します。
その他に、それぞれの進路希望に応じて、以下の科目を選択することができます。
○応用日本史(文系・理系)
○応用地理(文系・理系)
○応用世界史(文系・理系)
○応用政治・経済(文系・理系)
○応用倫理(文系・理系)
○現代社会(専門学校・公務員・民間就職)
1年次
2年次
世界史A
日本史B
どちらか
地 理B
選択
→
政治経済
3年次
倫
→
理
応用日本史
世界史B
対象の進路先
日本史A
については
地 理A
上記参照
応用地理
応用世界史
応用政治経済
応用倫理
現代社会
- 29 -
2年次日本史B選択者に限る
2年次地理B選択者に限る
2年次世界史B選択者に限る
世界史A
履修年次
対
1年次
象
学習内容
履修区分
必修
選 択 群
単位数
2
1年次全員
世界の歴史に興味・関心を持ち、積極的に学ぶ姿勢を持ち授業に臨みま
す。事前の課題プリントなどにしっかりと取り組み、授業の理解を深めま
す。
(1)近現代以降の世界の歴史の学習を通して、今日における世界の体制
の枠組みと過程などの基本的知識を中心に理解します。
(2)各国の歴史的背景を理解することによって、人類が直面する課題を
政治、経済、社会、文化など様々な立場、考え方を多角的な視野から
考察します。
(3)国際社会を主体的に生きる日本人として他地域の文化を理解し、協
調していき、民主的で平和な国家の一員としての自覚と資質を養いま
す。
1学期中間試験範囲:近現代世界史の背景
1学期期末試験範囲:成熟するアジアと世界へむかうヨーロッパ1
2学期中間試験範囲:成熟するアジアと世界へむかうヨーロッパ2
2学期期末試験範囲:現代の世界と日本
評価方法
主に、定期試験、通常授業や課題での学習点をもとに、総合的に評価しま
す。
履修上の
注
意
- 30 -
政治・経済
履修年次
対
象
学習内容
1年次
履修区分
必修
選 択 群
単位数
2
1年次全員
常に授業に積極的に参加できるために、必ず教科書の予習に取り組み、
授業でわからない点を理解できるようにしてください。
(1)広い視野に立ち、民主主義の本質に関する理解を深めます。
(2)現代における政治、経済、国際関係などについて客観的に理解しま
す。
(3)政治、経済、国際関係に関する諸課題について主体的に考察し、公
正な判断力を養い、良識ある公民としての必要な能力と態度を学びま
す 。( 例 : 裁 判 員 制 度 、日 本 の 死 刑 制 度 、経 済 不 況 問 題 、世 界 と 日 本 )
1学期中間試験範囲:民主政治の基本~日本国憲法と民主政治
1学期期末試験範囲:日本国憲法と民主政治~現代の国際政治
2学期中間試験範囲:現代の国際政治~現代経済のしくみ
2学期期末試験範囲:現代経済のしくみ~現代の国際経済
評価方法
主に、定期試験、通常授業や課題での学習点をもとに、総合的に評価しま
す。
履修上の
注
意
- 31 -
日本史A
履修年次
2年次
対
文系大学・看護・専門学校・就職希望者
象
学習内容
履修区分
選択
選 択 群
B
単位数
2
( 1 )基 本 的 な 歴 史 事 項 ・ 用 語 の 正 確 な 理 解 に つ と め る と と も に 、「 な ぜ 」
「どうして」という疑問をふくらませながら、日本の歴史を理解しま
す。
(2)日本の歴史を学ぶことを通して、歴史的観点に立った物の見方や考
え方を養い、現代の様々な出来事や自分自身のあり方・生き方を歴史
的な視点から見つめ直します。
(3)近代日本の歴史が、世界との関係でどのように発展してきたか、そ
の関係を位置づけ、世界の枠組みの中で果たしてきた役割を考察しま
す。
(4)現代日本をとりまく諸課題を理解し、日本の国際社会への貢献と果
たすべき役割を考察します。
1学期中間試験範囲:幕末~明治初期
1学期期末試験範囲:明治初期~大正
2学期中間試験範囲:大正~昭和初期
2学期期末試験範囲:昭和初期~戦後史
評価方法
主に、定期試験、通常授業や課題での学習点をもとに、総合的に評価しま
す。
履修上の
注
意
- 32 -
日本史B
履修年次
対
象
学習内容
2年次
履修区分
選択
選 択 群
A
単位数
4
国公立・私立大学・看護・専門学校・就職希望者
( 1 ) 基 本 的 な 歴 史 事 項 ・ 用 語 の 正 確 な 理 解 に つ と め る と と も に 、「 な
ぜ 」「 ど う し て 」 と い う 疑 問 を ふ く ら ま せ な が ら 、 日 本 の 歴 史 を 理 解
します。
(2)日本の歴史を学ぶことを通して、歴史的観点に立った物の見方や考
え方を養い、現代の様々な出来事や自分自身のあり方・生き方を歴史
的な視点から見つめ直します。
(3)日本の歴史が、世界の枠組みの中で果たしてきた役割を考察し、特
に近現代では、アジアを中心とする世界の動向と関連づけながら日本
の歴史についての全体像を深めます。
自国の歴史に興味・関心を持ち、積極的に学ぶ姿勢を持って授業に臨みま
しょう。また事前の課題プリントなどにしっかりと取り組み、授業の理解
を深めましょう。
1学期中間試験範囲:原始・古代
1学期期末試験範囲:中世
2学期中間試験範囲:近世
2学期期末試験範囲:近代
評価方法
主に、定期試験、通常授業や課題での学習点をもとに、総合的に評価しま
す。
履修上の
注
意
- 33 -
地理A
履修年次
対
象
学習内容
2年次
履修区分
選択
選 択 群
B
単位数
2
文系大学・看護・専門学校・就職希望者
中学校で学んだ基本知識・情報を必要とし、授業では自ら調べ、発表し
たり、プリント作業などがともないます。
(1)基本的な地理技能(地理的な見方・考え方)を身に付けて、世界か
ら日本を見る視点を学びます。
(2)現代世界の諸課題を地域性を踏まえて理解し考えて、課題解決の為
の学習に留意します。
(3)様々な立場の考え方を理解し、現代世界の課題を多角的に考え共存
と理解について考えます。
(4)授業を通して国際社会に主体的に生きる日本人として自覚と資質を
養います。
1学期中間試験範囲:世界と地図及びグローバル化する現代世界
1学期期末試験範囲:世界の人びとの生活を取りまく環境
2学期中間試験範囲:世界の諸地域の生活・文化と環境
2学期期末試験範囲:地球的課題
評価方法
主に、定期試験、通常授業や課題での学習点をもとに、総合的に評価しま
す。
履修上の
注
意
- 34 -
地理B
履修年次
対
象
学習内容
2年次
履修区分
選択
選 択 群
A
単位数
4
国公立・私立大学・看護・専門学校・就職希望者
中学校で学んだ基本知識・地図帳の読図力を必要とします。
授業では自ら調べ考え発言したり、プリント作業などがともないます。
(1)基本的地理情報と地図情報を活用して、より広くより深い視点か
ら世界をみる視点を養い、同時にその視点を通して日本について
も考えます。
(2)現代世界の諸課題を地域性を踏まえて理解し考えて、課題解決の
ために何が必要で、どの様にしたら良いのかを考えます。
(3)授業を通して、国際社会に主体的に生きる日本人として自覚と資
質を養います。
1学期中間試験範囲:地理基本事項、大地形・小地形、地形図(1)
1 学 期 期 末 試 験 範 囲 : 地 形 図 ( 2 )、 気 候 ( 1 )
2 学 期 中 間 試 験 範 囲 : 気 候 ( 2 )・ 世 界 の 国 々 ( 1 )
2 学 期 期 末 試 験 範 囲 : 世 界 の 国 々 ( 2 )・ 世 界 の 諸 問 題
評価方法
主に、定期試験、通常授業や課題での学習点をもとに、総合的に評価しま
す。
履修上の
注
意
- 35 -
世界史B
履修年次
対
象
学習内容
2年次
履修区分
選択
選 択 群
B
単位数
4
文系大学・看護・専門学校・就職希望者
( 1 ) 世 界 の 歴 史 や 現 代 の 世 界 に つ い て 、「 な ぜ そ う な っ た の か 」 と 自 分
から疑問をもって、学習します。
(2)世界史の学習を通して、様々な立場の考え方を理解し、歴史的に過
去から現代を考え、今日における世界の体制の枠組みと過程を理解
します。
(3)日本の歴史を世界の他地域の歴史と比較して考えたり、日本を外か
ら見る視点の大切さを学びます。
(4)基本的な知識・理解を確実に身に付けます。また、単に暗記科目に
ならないよう、歴史的思考力を養います。
1学期中間試験範囲:先史時代~アジア・アメリカの古代文明
1学期期末試験範囲:東アジアの形成と発展~諸地域世界の交流
2学期中間試験範囲:アジア諸地域の繁栄~二つの世界大戦
2学期期末試験範囲:冷戦とアジア・アフリカ世界の自立
~現代の世界
評価方法
主に、定期試験、通常授業や課題での学習点をもとに、総合的に評価しま
す。
履修上の
注
意
- 36 -
倫
履修年次
対
象
学習内容
3年次
理
履修区分
必修
選 択 群
単位数
2
3年次全員
常に授業に積極的に参加するために、必ず教科書の予習に取り組み、授
業でわからない点を理解できるようにしてください。
(1)青年期の意義と課題を理解し、自己の生き方について考えます。
(2)人生における哲学・宗教・芸術の持つ意義などを理解し、人間とし
てあり方を考えます。
(3)日本人に見られる様々な特質を理解し、国際社会に生きる日本人と
しての在り方・生き方について考えます。
(4)現代社会における倫理的課題を理解し、他者と共に生きる生き方に
ついての自覚を深めます。
1学期中間試験範囲:青年期の課題と自己形成、人間としての自覚
1学期期末試験範囲:日本人としての自覚
2学期中間試験範囲:現代に生きる人間の倫理
現代の諸課題と倫理
評価方法
主に、定期試験、通常授業や課題での学習点をもとに、総合的に評価しま
す。
履修上の
注
意
- 37 -
応用世界史
履修年次
対
象
学習内容
3年次
履修区分
選択
選 択 群
E・F
単位数
2
国公立・私立大学進学希望者
(1)世界史の中でも文化史を中心に行い、東西における文化の交流につ
いて学んでいきます。
(2)各地域の文化が他の地域にどのような影響を与えているか考察し、
文化史を学びながら、歴史観を身に付ける学習を行います。
(3)センター試験で出題される世界史の文化史の分野を、問題方式や傾
向を研究しながら出題形式に慣れるとともに、各私立大学の出題傾
向も探りながら、文化史全般を研究します。
1学期中間試験範囲:中国史
1学期期末試験範囲:欧米・アフリカ・アジア史
2学期中間試験範囲:近世史・現代史
評価方法
主に、定期試験、通常授業や課題での学習点をもとに、総合的に評価しま
す。
履修上の
注
意
- 38 -
応用日本史
履修年次
対
象
学習内容
3年次
履修区分
選択
選 択 群
E・F
単位数
2
国公立・私立大学進学希望者
(1)日本文化の歴史について、歴史的背景から考察して基本的知識を理
解するとともに、自国の良さに気づき再認識につとめます。
(2)日本の歴史における政治や外交が文化に与えた影響を考察し、各時
代の特徴を押さえながら理解を深めます。
(3)センター試験で出題される日本文化史の分野を、問題方式や傾向を
研究しながら出題形式に慣れるとともに、各私立大学の出題傾向も探
りながら、文化史全般を学習します。
センター試験過去問をはじめ、マーク式、記述式練習問題を中心におこな
います。センター対策を中心に行います。
1学期中間試験範囲:近代日本とアジア
1学期期末試験範囲:占領下の日本
2学期中間試験範囲:高度成長の時代、激動する世界と日本
評価方法
主に、定期試験、通常授業や課題での学習点をもとに、総合的に評価しま
す。
履修上の
注
意
- 39 -
応用地理
履修年次
対
象
学習内容
3年次
履修区分
選択
選 択 群
E・F
単位数
2
国公立・私立大学進学希望者
センター試験や私立大学での過去問題を中心に授業・定期試験を展開し
ていきますので、高い地理知識と応用力を必要とします。
(1)広い視野で世界を見る力を養い、現代世界での様々な問題点を考
え解決策を模索しながら研究をします。
(2)様々な現代世界の諸課題を地域性を踏まえながら多角的に理解し
研究をします
(3)センター試験や私立大学で出題されるであろう問題を解きながら
出題傾向や分析して解き方などを探ります。
1学期中間試験範囲:現代世界の系統地理的考察
(自然環境、資源と産業、都市・村落と生活文化)
1学期期末試験範囲:現代世界の地誌的考察
(国家規模の地域)
2学期中間試験範囲:現代世界の諸課題の地理的考察
(国家間の結びつき、世界と日本、世界の諸問題)
評価方法
主に、定期試験、通常授業や課題での学習点をもとに、総合的に評価しま
す。
履修上の
注
意
- 40 -
現代社会
履修年次
対
象
学習内容
3年次
履修区分
選択
選 択 群
D
単位数
3
国公立・私立大学進学希望者・専門学校・就職希望者
(1)現代社会の諸問題について自己との関わりに注目し、倫理・社会
・文化・政治・経済など様々な観点から追求する学習し、現代社
会に対して関心を深め、生きていくことの大切さを学びます。
(2)現代社会について多様な角度から理解し、青年期の意義・経済活
動のあり方・政治参加・民主社会の倫理・国際社会における日本
の果たす役割など自己との関わりに注目して考えていきます。
(3)基本的な知識・理解を確実に身につけ、単に暗記科目にならない
ように自分の意見や考えをまとめられる思考能力を養っていきま
す。
1学期中間試験範囲:現代の経済社会と経済活動のあり方
1学期期末試験範囲:現代の民主政治と民主社会の倫理
国際社会の動向と日本の果たすべき役割
2学期中間試験範囲:現代の社会生活と青年
評価方法
主に、定期試験、通常授業や課題での学習点をもとに、総合的に評価しま
す。
履修上の
注
意
- 41 -
応用政治・経済
履修年次
対
象
学習内容
3年次
履修区分
選択
選 択 群
E・F
単位数
2
国公立・私立大学進学希望者
センター試験の内容を中心に以下の内容の理解を深めます。そのためには
事前の予習が必要です。
(1)政治分野では日本の政治から国際政治までセンター試験でも出題率
の高い分野を深く理解します。
(2)経済分野では経済用語の理解から、経済成長率や信用創造額の計算
など大学入試で実際に出題されている問題例などから理解できるよ
うにします。
(3)センター試験で出題される問題や傾向を研究しながら出題形式に慣
れるとともに、対策をしていきます。
1学期中間試験範囲:政治分野
1学期期末試験範囲:政治経済分野
2学期中間試験範囲:経済分野・センターレベル
評価方法
主に、定期試験、通常授業や課題での学習点をもとに、総合的に評価しま
す。
履修上の
注
意
- 42 -
応用倫理
履修年次
対
象
学習内容
3年次
履修区分
選択
選 択 群
E・F
単位数
2
国公立・私立大学進学希望者
センター試験の内容を中心に以下の内容の理解を深めます。そのためには
事前の予習は必要です。
(1)青年期の意義と課題、現代社会における倫理的課題について、資料
問題の傾向を抑えながらセンター試験に対応する力を付けます。
(2)哲学・宗教、国際社会の特質など大学入試で実際に出題されている
問題例などから理解できるようにします。
(3)センター試験で出題される問題や傾向を研究しながら出題形式に慣
れるとともに、対策をしていきます。
1学期中間試験範囲:青年期の課題と自己形成、人間としての自覚
1学期期末試験範囲:日本人としての自覚
2学期中間試験範囲:現代に生きる人間の倫理、現代の諸課題と倫理
評価方法
主に、定期考査試験、通常授業や課題での学習点をもとに、総合的に評価
します。
履修上の
注
意
- 43 -