第2次横須賀市子ども読書活動推進計画 ~第2次愛読プラン~ ≪概要版≫ イラスト 子 ど も の 読 書 活 動 の 意 義 子どもにとって、誰かに本を読んでもらったり、自ら読書を楽しんだりす ることは、感性を育み、言葉を知り、表現力を高め、想像力を豊かにしてく れます。自分の経験したことに照らして深く考え、理解する一方、未知の世 界や物事を体験することで、価値観の多様性に気付き、他人の考えを受け入 れるゆとりをもち、自分自身が変化し、成長していきます。 子どもが自発的な読書習慣を身に付け、読書体験を重ねていくことは、人 生をより豊かに生きるために欠くことのできない「生きる力」を育むことに つながっていきます。 絵:手作り絵本サークル「よこすかマイブック」 重点取組 *計画の目標 (小・中学校における取組) 自発・主体的な読書活動を通して、 子どもの「生きる力」を育む 第1次計画から概ね5年が経過する中、子ども を取り巻く環境は、テレビゲームやインターネッ ト、携帯電話の普及など、情報メディアの発達等 により、生活環境の変化や価値観の多様化が加速 しています。子どもたちを取りまく環境を把握し ながら、これまで行ってきた幼児期の取組につい ては事業内容のリニューアルや拡充を図って引 き続き行うとともに、重点項目として、小・中学 校での読書活動の推進に取り組んでいきます。 すべての子どもたちに身近な読書の場である 学校図書館に、充実した本が揃っていて、手に取 りやすく、いつでも開いていて、みんなが図書館 に行くのが楽しくなったら、学校での読書活動は より推進されることでしょう。そして学校・市立 図書館・家庭・地域等が連携した取組で、子ども たちが読書に興味を持ちはじめ、次第に読書習慣 を身につけて、「生きる力」を強く育んでほしい と考えます。 *計画の基本方針 ①使いやすい学校図書館づくり 「読書センター」としての機能、 「学習センター」と しての機能を十分に併せ持ち、利用しやすく、子ど もたちが行ってみたいと思う学校図書館づくりを目 指します。 そのために、資料を充実させ、所蔵図書の整理、 魅力ある配架を推進し、併せて蔵書のデータ化の検 討を行います。 絵:手作り絵本サークル「よこすかマイブック」 乳幼児期 *計画の期間 平成 25 年度(2013 年度)から平成 29 年度 (2017 年度)までの5年間 *計画の対象 0歳からおおむね 18 歳まで 中学生 高校生~ 子どもの発達段階に応じた読書活動の推進 ・ブックスタート ・保育園・幼稚園での 読み聞かせ 本に親しむ、 本を楽しむ ○学校における読書活動の推進 ○子どもが読書に親しむための環境づくり ○子どもが読書に親しむための機会づくり ○子どもの読書活動推進のための体制整備 ○子どもの読書活動の意義や重要性の 普及・啓発 小学生 学校図書館(読書センター&学習情報センター)を 活用した読書活動の推進 一人一人が読書習慣 を身につけ、 自発・主体的な 読書へ ・感性をみがく ~読むって楽しい~ ・主体的・意欲的な学びを支える ~調べるっておもしろい~ ・思考力・判断力・表現力を育む ~わかるってうれしい~ ②読書習慣の確立と読書指導の充実 学校はすべての子どもたちが、それぞれの環境の 違いにとらわれることなく読書習慣を身につけるこ とができます。先生方が子どもたちによい指導がで きるよう、読書指導の充実を目指します。 そのために、 「読書の時間」の設定等の取組を推進 し、教員研修の充実、司書教諭が中心となって活動 できる体制づくりに取り組みます。 ③いつでも行ける学校図書館の体制づくり 市立図書館における読書活動の推進 市立図書館は読書の専門機関として、子どもへの直接サービスだけではなく、子どもの読書活動にか かわる人々、団体に対して、図書資料や情報を提供するなど、連携の核となって子どもの読書活動を推 進していきます。 家庭・地域における子どもの読書活動の推進 家庭における読書活動は、その後の子どもの生涯にわたる読書習慣を身につける上で大きな役割を果 たします。ブックスタート事業の実施等、家庭で子どもが読書に興味を持つ環境が整うように、保護者 へのはたらきかけをしていきます。 また、地域には子どもと保護者が日常的に関わりを持つ施設が多くあります。地域文庫、病院、青少 年の家、コミュニティセンターや愛らんど等、施設ごとに異なる子どもとのかかわりに留意しながら、 充実した読書環境を整えていきます。 関係機関・団体等における子どもの読書活動の推進 博物館・美術館等の社会教育施設と図書館・学校等とが連携し、それぞれが持つ資料・人材を生かし た取組を進めていきます。 また、市内には図書館や学校、コミュニティーセンター等でおはなし会等の活動をするボランティア 団体があります。図書館・学校をはじめとした関係機関においては、協働事業の推進を図り、支援の取 組を充実させ、各種団体や企業等に向けても、情報発信及び啓発を行い、連携を図っていきます。 学校現場での図書指導等の経験豊かな学校図書館 コーディネーター、サポーターを配置します。 コーディネーター、サポーターは、司書教諭や学 校図書館ボランティアを支援するとともに、連携を 図り、子どもが行きたい時に常に開館している学校 図書館の体制づくりを目指します。 ④学校と市立図書館との連携強化 学校における読書活動の推進に、市立図書館資料 をより活用できるよう、先生方の声を聞きながら、 学校と市立図書館との連携強化を目指します。 計画の推進に向けて ~成果の目安~ ・1カ月間の平均読書冊数を伸ばします。 ・1カ月間に本を1冊も読まない子どもを減らします。 ・市立図書館における児童本の貸出冊数を伸ばします。 ・市立図書館の本を調べ学習等に活用している学校を増や します。 ・子どもが行ける時間帯には学校図書館が常に開いている 学校を増やします。 第2次計画事業一覧(抜粋) 家庭における読書活動の推進 ブックスタート事業の実施 3歳6カ月健診での読書活動の啓発(新規) 地域における読書活動の推進 小・中学校における読書活動の推進 【重点取組】 使いやすい学校図書館づくり ・蔵書情報のデータ化の導入検討(新規) 文庫の読書環境の充実 ・ボランティア・図書委員会による所蔵図書の整理 病院や児童福祉施設の読書環境の充実 読書習慣の確立と読書指導の充実 青少年の家、愛らんどの読書環境の充実 ・学校における「読書の時間」の設定等(拡充) コミュニティセンターや、愛らんどの子どもが本に親しむ事業の ・読書感想文・感想画コンクール、読書感想画展の開催 実施 ・学校図書館を利活用した授業に関する教員研修等の実施(拡充) 地域の子どものために学校の図書館を開放(拡充) ・司書教諭が中心となって活動できる体制づくり(新規) 市立図書館における読書活動の推進 子ども読書活動の意義の啓発 ・市立図書館に親しんでもらう企画の検討、実施(新規) いつでも行ける学校図書館の体制づくり ・学校図書館コーディネーター、サポーターの配置(学校現場で の図書指導等の経験豊かな人材の発掘)(拡充) 図書資料の充実 ・学校図書館ボランティア活動の推進 ・乳幼児から高校生までの各年齢層に対応した資料の選定・収集 ・専任司書教諭の配置を県に要望 ・電子書籍の利活用の動向に注視(新規) 学校と市立図書館との連携強化 児童図書館の環境整備 ・ブックリストの配付(利用される工夫、意義の啓発) 子どもが本に親しむ事業の充実及び拡充 ・授業に市立図書館資料を活用(拡充) ・「作家と遊ぼう」等の魅力あるイベントの充実 ・市立図書館訪問(利用案内・図書の貸出等) ・中高生向き行事の実施(新規) 高等学校における読書活動の推進 支援を必要とする子どもの読書活動の推進 学校図書館の利用の促進(新入生へのガイダンス) ・点字絵本・布絵本等を収集(新規) 学校作成の推薦図書リストの作成・公開(新規) 外国籍の子どもの読書活動の推進 市立図書館の郷土資料による授業の実施(新規) ・外国語資料コーナーの設置(新規) 市立図書館利用の促進(新規) 乳幼児・未就学児における読書活動の推進 (幼稚園・保育園等の取組) 特別支援学校における読書活動の推進 障害特性や発達に応じた蔵書の充実 園児が本に親しむ環境の整備 教師やボランティアによる読み聞かせ活動等の推進 ・園文庫・図書コーナーの設置・充実 市立図書館訪問(読み聞かせ・利用案内・図書の貸出等) 園児が読書に親しむための機会の充実 ・日常保育の中での読み聞かせの充実や、ボランティアによるお はなし会の実施 市立図書館訪問(おはなし会・利用案内・図書の貸出等) 博物館・美術館等と連携した取組 博物館資料を活用した「わくわくムシたんけん」等の行事の実施 絵本原画展の開催(新規) 社会教育関係団体等と連携した取組 家庭での読書環境づくりの支援 市立図書館ボランティアの活動支援 ・ブックリストの配付 学校図書館ボランティア養成講座の実施(拡充) 各種団体や企業等への情報発信や啓発(新規) 2013 年(平成 25 年)3月 横須賀市教育委員会 (担当 中央図書館) 電話 046-822-2202
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