時事問題 20160217 1. アメリカの研究チームが、100年前にアインシュタインが存在を予言し、世界の研究者が観測を目指して いた「重力波」を初めて観測したことを発表した。重力波は、時間や空間がわずかに伸び縮みする「時空の ひずみ」がさざ波のように伝わる現象のこと。 2. 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が、長距離弾道ミサイルとみられる飛行物体を発射した。 ミサイルと見られる物体は、沖縄上空を通過し、一部は宇宙空間まで達したと見られている。 これを受け、国際連合の安全保障理事会は、北朝鮮の事実上の長距離弾道ミサイル発射を強く 非難する声明を発表した。日本はミサイル発射に備え全国瞬時警報システム(Jアラート)の 伝達訓練を行っていた。ミサイル発射後ストックホルム合意に基づき、日本は北朝鮮籍者の入 国禁止や在日北朝鮮当局者らの再入国禁止などの制裁措置をとると、北朝鮮は拉致(らち)問題 の調査打ち切りを表明した。 3. 台湾の南部でマグニチュード 6.4 の地震が起こった。 4. 台湾で総統選挙がおこなわれ、民進党の蔡英文氏が当選し、台湾では初の女性総統が生まれることになった。 5. カタールのドーハで行われていたサッカーのU−23アジア選手権で、日本代表が決勝で韓国を3対2で破 り、アジア王者に輝いた。この大会は、リオデジャネイロ(ブラジル)五輪最終予選を兼ねており、その出 場獲得権も手に入れた。 6. 福井県高浜町にある関西電力の高浜原子力発電所の3号機が再稼働を始めた。新規制基準のもとでの再稼働 は、原子力発電所としては、昨年の九州の鹿児島県の川内原発に続いて2カ所目。 7. 秘書や本人の金銭授受の問題をめぐり、甘利明経済再生担当大臣が閣僚(国務大臣)を辞任することを発表 した。甘利明氏は、TPP(環太平洋経済連携協定)の交渉も担当していた。 8. 国会議員として育児休暇を取る考えを表明した後に、不適切な行為が発覚した自民党の宮崎謙介衆院議員が 議員辞職する意向を表明した。 9. 天皇・皇后両陛下が、フィリピンを公式訪問し、国賓としての公式行事や日本とフィリピン両国の戦没者の 慰霊などを行った。 10. 中国が主導する AIIB(アジアインフラ投資銀行)が公式にスタートした。 11. サウジアラビアがイランとの関係を断絶することを発表した。これは、サウジアラビア政府が、 イスラム教シーア派の指導者・ニムル師の死刑を執行したことを受け、シーア派国家のイラン が猛反発し、イランの首都テヘランのサウジアラビア大使館が襲撃されたことが発端となって いる。 12. 日本銀行は一般金融機関が日本銀行に預金した場合の金利をマイナスにするマイナス金利政策の導入を決 めた。金利は預けることでプラスになるものだが今回のマイナス金利は預けることで『罰金』をとるという ような政策となる。意図は一般金融機関にお金を預金として日銀に寝かしておくのではなく、貸し出しなど に充てて消費を活発化して欲しいということである。ちなみに日銀の金利はマイナス 0.1%. 13. 蚊が媒介するジカ熱が中南米で拡大しWHO(世界保健機関)は緊急事態宣言を出した。ジカ 熱については死亡症例はまだないが妊婦が感染すると脳が未発達となる小頭症になる可能性 が指摘されている。 14. 太平洋周辺の12か国が参加し輸入品にかかる関税を撤廃し自由貿易を目指すTPP(環太平 洋経済連携協定)に対する署名がニュージーランドで行われた。 15. 米軍普天間基地が所在する沖縄県宜野湾市(ぎのわん)で市長選挙が行われ、政権が支援する 佐喜真淳氏が翁長沖縄県知事が支援する志村恵一郎氏を破って当選した。名護市辺野古への普 天間基地移転を目指す国とあくまで辺野古への移設を阻止したい県との対立がある中で今回 の市長選は注目されていた。 16. 6434人が亡くなった1995年1月17日の阪神淡路大震災から21年が経過し、今年も各地で地震が 発生した午前5時46分に合わせて黙とうが行われ追悼行事が催された。
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