事業報告書 - 全国海水養魚協会

第1号議案
事 業 報 告 書
(平成 27 年4月1日から平成 28 年3月 31 日)
1.主要な庶務事項
年月日
27. 4. 8
事 項
自民党・水産基本政策小委員会出席
4. 9
第1回トラフグ養殖部会開催
5. 12
監事会開催(平成 26 年度事業及び会計監査)
5. 13
第1回役員会開催
5. 27
第 59 回通常総会開催
第2回役員会開催
6. 15
第2回トラフグ養殖部会開催
6. 16
市場調査(福岡地区)実施
6. 26
第1回生鮮・冷凍水産物輸出促進委員会(養殖部会)開催
6. 30
第1回消費対策事業検討委員会開催
7. 2
小学生(大阪)を対象とした養殖魚(業)の授業実施
7. 8
第 41 回全国海水養殖シンポジウム・第1回実行委員会開催
7. 29
第1回冷凍品質ワーキンググループ開催
8. 18
市場調査(大阪地区)実施
8. 22
消費者市民講座(宮城)・養殖魚勉強会で講演実施
9. 1–7
全国一斉の養殖魚相互尾数調査実施
9. 7
第3回トラフグ養殖部会開催
9. 8
第 41 回全国海水養殖シンポジウム・第2回実行委員会開催
9. 17
モスクワセミナー開催
9. 24
第1回魚類養殖の明日を考える若手検討会開催
9. 25
自民党養殖漁業懇話会開催
第3回役員会開催
9. 29
関東地区:養殖魚についての意見交換会と養殖漁場視察開催
10. 7
関西地区:養殖魚についての意見交換会と養殖漁場視察開催
10. 8
モスクワセミナー開催
10. 20
九州・中国地区:養殖魚についての意見交換会(消費者)開催
10. 21
九州・中国地区:養殖魚についての意見交換会(流通)開催
10. 23
第2回生鮮・冷凍水産物輸出促進委員会(養殖部会)開催
11. 4
水産物輸出振興セミナー開催
11. 5
海外バイヤーによる漁場及び加工場視察実施
北九州市消費者団体連絡会・消費者学習セミナーで講演実施
11. 11
第4回トラフグ養殖部会開催
11. 17
北海道・東北地区:養殖魚についての意見交換会開催
11. 25
第2回冷凍品質ワーキンググループ開催
第 41 回全国海水養殖シンポジウム・第3回実行委員会開催
12. 1
香蘭女子短期大学・学術講演会で講演実施
12. 3
モスクワ大使館セミナー実施
12. 11
第1回正副会長会開催
-5-
年月日
事 項
12. 11
第4回役員会開催
12. 11-15
上海セミナー実施
12. 16
市場調査(名古屋地区)実施
28. 1. 14
小学生(茨城)を対象とした養殖魚の授業実施
1. 19-20 (一社)日本畜産副産物協会の魚類養殖業研修会対応
1. 22
いいふぐの歌 CD を製作・配布
1. 26
各府県代表者会議開催
1. 29
第5回トラフグ養殖部会開催
2. 9
第 41 回全国海水養殖シンポジウム開催
2. 10
第 11 回魚類養殖の明日を考える若手意見交換会開催
第2回魚類養殖の明日を考える若手検討会開催
2. 18-21
上海セミナー実施
2. 26
消費対策事業・生産者との意見交換会並びに現地視察実施
3. 3
第3回生鮮・冷凍水産物輸出促進委員会(養殖部会)開催
市場調査(福岡地区)実施
3. 24
第5回役員会開催
3. 25
第2回消費対策事業検討委員会開催
他団体への会員参画
事 項
全国漁連海面魚類養殖業対策協議会(全国漁業協同組合連合会)
全国水産物輸入対策協議会(全国漁業協同組合連合会)
一般社団法人大日本水産会
水産食品品質高度化協議会(大日本水産会)
公益社団法人日本水産学会水産増殖懇話会
一般社団法人日本水産資源保護協会
一般社団法人漁業経営安定化推進協会
日本魚病学会
水産政策協議会(全国漁業協同組合連合会・大日本水産会)
15
11
4
議 事
合計
27. 5. 27
書面
月 日
出席正会員
本人
通常
開催年
開催日現在
会 員 数
通常・臨時
の
別
2.総 会
事 項
15 (1)平 成 26 年度事業報告及び決算報告承認
の件(監事監査報告)
(2)平 成 27 年度事業計画ならびに収支予算
案決定の件
(3)平 成 27 年度会費賦課徴収方法ならびに
納期決定の件
(4)平成 27 年度借入金最高限度決定の件
(5)平 成 27 年度余裕金預入先金融機関承認
の件
(6)役員任期満了につき改選の件
(7)役員報酬決定の件
(8)その他
-6-
可否の別
原案通り
可決
3.会 員
異動 前年度末現在
年度内脱会
年度内加入
本年度末現在
会 員
賛 助 会 員
15
105
0
3
0
1
15
103
合 計
120
3
1
118
資格別
4.役 職 員
ア 役 員
区 分
現 在 数
うち常勤役員数
うち員外役員数
会 長 理 事
副 会 長 理 事
専 務 理 事
その他の理事
監
事
1
3
1
6
2
-
-
1
-
-
-
-
-
-
-
合 計
13
1
0
イ 職 員
区 分
前年度末現在
年度内増加
年度内減少
本年度末現在
主 事
書 記
雇 人・ 嘱 託
1
3
2
0
0
0
0
0
1
1
3
1
合 計
6
0
1
5
事業の内容
1.種苗確保事業
消費者の需要に見合った養殖魚を供給するため、各種情報の収集や周知により、計画生産の推
進を行った。
養殖魚の在庫数量を把握するため、会員が中心となって尾数調査を実施した。ブリ・ハマチ、
マダイ、トラフグ、カンパチについては年2回(9月初、3月末)、その他の魚種については年
1回(9月初)行い、各種事業の基礎資料として活用すると共に、会員間で情報の共有に努めた。
9月の調査は「全国一斉相互尾数調査週間」と定め、全魚種を対象に第三者の立ち会いを原則と
する相互調査とした。
モジャコ採捕は、4月1日の開始から7月5日の終了まで全国 12 県で行われた。モジャコの
採捕状況は海域によって差があるものの全体的に少なく、ほぼ全ての県が延長を設けて採捕を終
了した。なお、採捕期間中に6回の「モジャコ情報」を発行した。
人工種苗生産者から種苗生産実績を収集し、種苗の安定確保に役立てた。
2.養殖指導事業
養殖魚の安全・安心対策として「養殖魚の履歴書」添付の徹底を図り、消費者の信頼に応えら
れる安全・安心な魚作りの推進に努めた。
経営の安定化を図るために、飼餌料の確保に努めると共に漁業経営セーフティーネット構築事
-7-
業や漁業共済、積立ぷらすの活用を推進した。
安全な養殖資材(漁網防汚剤、水産用医薬品、機材等)の開発協力と普及を行った。
養魚用飼料については、(一社)日本養魚飼料協会と連携し、漁場環境に配慮した消費者の安
心する安全な飼料使用の普及に努めた。
3.養殖研修事業
魚類養殖業の窮状打開に向け、「第 41 回全国海水養殖シンポジウム」を熊本県熊本市(熊本ホ
テルキャッスル)で、平成 28 年2月9日に開催した。「養殖新時代に向けて【養殖魚の地位向上
と売り込み作戦】」をメインテーマとし、講演や対外向け養殖魚 PR としてパレードやじゃんけ
ん大会等を行った。参加総人数は 433 名。シンポジウムの内容は「月刊かん水」で順次掲載。
開催に対し、水産庁・熊本県・熊本市・天草市・上天草市の後援を得るとともに、熊本県漁業
協同組合連合会をはじめとする熊本県の系統7団体より物心両面にわたり多大のご支援を頂きま
したことをここに報告し、厚くお礼申し上げます。
4.図書出版事業
「月刊かん水」を毎月(No.605 ~No.616)発行し、会員・養殖業者等への情報提供に努めた。
海水魚類養殖業界専門の情報誌として、“全海水主要事業の報告”“Web での消費者アンケー
ト調査結果”“流通現場の取材”“水産白書”“飼餌料情報”“ローカルニュース”“全海水及び会
員の活動情報”等内容の充実を図り、府県海水(かん水)の支援を得て養殖業者の全員購読に向
け取り組んだ。
5.組織強化事業
自民党・養殖漁業懇話会を開催し、「魚類養殖の経営安定対策に関する要望(1.飼餌料の安
定確保について、2.漁業経営安定対策等について、3.輸出用養殖漁場の新設・特区の反対、4.
赤潮対策について、5.輸出促進について)」を行った。
養殖経営の安定に向け、国や関係先への要望活動を行った。
各種情報や伝達事項等の周知徹底に努めると共に、養殖現場の声に耳を傾け、会員及び養殖業
者と協調した事業を実施するための会合等を開催した。
6.消費・生産管理対策事業
生産現場からの情報発信を行うと共に、消費者・流通業者との交流の場を設け、養殖魚の需要
拡大と消費者が求める養殖魚作りを進めた。
⑴ 消費対策事業
消費者や栄養士、管理栄養士を目指す学生を対象とした養殖現場視察や意見交換会、子供達
を対象とした授業等を府県団体と連携して開催し、生産現場の実態や生産者の想いを伝えて養
殖魚の消費拡大を図った。なお、義務教育で唯一養殖業を学習する小学校5年生への情報発信
を強化した。
なお、情報発信には3種類の DVD「粋な魚をお届けします!日本の養殖業(一般用)」「ウ
ォールドくんの養しょく業ってなんだろう!?(子ども用)」「至極のトラフグ-安心!安全!
国産養殖!-(トラフグ用)」やパンフレット「絵で見る養殖業」、レシピ、クリアファイル、
ホームページ「ウォールドくんのお魚大百科」等を有効活用した。
消費者代表や学識経験者、流通関係者等からなる「消費対策事業検討委員会」を設置し、ア
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ンケート調査結果を基に消費対策事業についての検討を行い、消費者が求める養殖魚の生産及
び消費拡大を推進した。
平成 27 年度消費対策事業検討委員会の委員は下記の通り(敬称略)。
氏 名
所 属
役 職 名
山 本 尚 俊
長崎大学
准教授
北 野 慎 一
京都大学
助教
河 野 康 子
(一社)全国消費者団体連絡会
事務局長
中 野 健 一
全国水産物商業協同組合連合会
専務理事
蓮 尾 隆 子
家庭栄養研究会
副会長
⑵ 飼料環境対策事業
持続的な養殖方法の確立に向け、低魚粉飼料についての講習会等を実施し、効果的使用方法
等の普及啓蒙を図ると共に環境保全・環境改善を啓蒙した。
養殖に不可欠な飼餌料の安定確保に努めた。
飼餌料に対する消費者の不安に対応するため、飼餌料の内容成分調査を行い、消費者を対象
とした意見交換会等で飼餌料の安全性を伝えた。
⑶ 若手業者検討会事業
各地から選出された若手養殖業者による「魚類養殖の明日を考える若手検討会」や全国の若
手養殖業者を対象とした「魚類養殖の明日を考える若手意見交換会」を開催し、魚類養殖の今
後のあり方について検討した。検討会の結果は、全海水役員会に報告し各種事業運営に結びつ
けた。
また、自民党・養殖漁業懇話会に参加し、若手養殖業者の想いや養殖現場の窮状を訴えた。
平成 27 年度魚類養殖の明日を考える若手検討会委員は下記の通り(敬称略)。
氏 名
所 属 漁 協
山 本 博 史
福井県若狭高浜漁協
橋 本 純
三重県三重外湾漁協
寺 岡 弘 貴
兵 庫 県 福 良 漁 協
藤 田 光
徳 島 県 椿 泊 漁 協
河 元 孝 裕
香 川 県 直 島 漁 協
中 西 誠
愛 媛 県 遊 子 漁 協
川 本 敏 雄
愛 媛 県 下 波 漁 協
西 山 慶
高 知 県 野 見 漁 協
井 上 真 二
長崎県橘湾東部漁協
濱 大 吾
熊本県海水養殖漁協
渡 邉 満 晴
大分県漁協名護屋支店
濵 村 修 二
鹿 児 島 県 東 町 漁 協
小 濵 洋 志
鹿児島県ねじめ漁協
※⑴の主な事業は別記。
7.トラフグ養殖部会事業
トラフグ養殖業者が行う産地間協力によって、国産養殖トラフグの優位性を PR し、トラフグ
養殖の経営安定化を図った。また、各府県のトラフグ養殖代表者によって構成された「トラフグ
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養殖部会」を開催し、定期的な情報交換を行った。
トラフグ養殖業者が国産養殖トラフグ PR 活動費として拠出した資金を用い、“いいふぐの歌
CD”の製作や“いいフグの日”PR グッズ等を用いた活動やイベント等を有効活用することによ
って、国産養殖トラフグの PR や消費拡大に向けた活動を実施した。また、各産地において学校
給食にトラフグを提供する取り組みを行った。
☆平成 27 年度農山漁村6次産業化対策事業のうちジャパン・ブランドの確立に向けた取組への支
援(水産物)事業
消費者の魚離れや少子高齢化により養殖魚の国内需要が停滞する中、需要が期待できる海外へ
の販売拡大を図るため、マーケティング調査・海外セミナーをロシア(モスクワ・サンクトペテ
ルブルグ)、中国(上海)で開催し、日本の美味しくて安心・安全に長けた養殖魚の需要拡大を
目的として事業を展開した。また、「生鮮・冷凍水産物輸出促進委員会」を設置して、養殖魚の
輸出推進方策を検討した。また、「冷凍品質ワーキンググループ」を設置して、販路拡大が期待
出来る冷凍ブリの品質向上技術の検討を行い、海外セミナーにおいて実証を図った。なお、本事
業は水産物・水産加工品輸出拡大協議会(事務局=(一社)大日本水産会)の会員として活動し、
オールジャパンとなって日本産水産物の輸出促進 PR に取り組んだ。
※6の事業については、(一社)日本養魚飼料協会に加盟の 9 社(伊藤忠飼料㈱・金子産業㈱・昭和
産業㈱・スクレッティング㈱・中部飼料㈱・日清丸紅飼料㈱・日本農産工業㈱・林兼産業㈱・フィ
ード・ワン㈱)と坂本飼料㈱の協賛を得て実施した。
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《別記》
☆養殖魚についての授業・勉強会
【東京】
1)日 時:平成 27 年7月2日(木)
2)場 所:大阪府大阪市
3)主 催 者:大阪市立苅田北小学校
4)参 加 者:生徒・先生 計 73 名
5)そ の 他:養殖ブリの触れ合いと解体実演を実施
【宮城】
1)日 時:平成 27 年8月 22 日(土)
2)場 所:宮城県仙台市
3)主 催 者:NPO 法人仙台・みやぎ消費者支援ネット
4)参 加 者:消費者6名
【福岡】
1)日 時:平成 27 年 11 月5日(木)
2)場 所:福岡県北九州市
3)主 催 者:北九州市消費者団体連絡会
4)参 加 者:消費者 24 名
5)そ の 他:養殖ブリの解体実演と料理(刺身、照焼、餃子、吸い物)試食を同時開催
【福岡】
1)日 時:平成 27 年 12 月1日(火)
2)場 所:福岡県福岡市
3)主 催 者:香蘭女子短期大学
4)参 加 者:生徒・先生 計約 120 名
【茨城】
1)日 時:平成 28 年1月 14 日(木)
2)場 所:茨城県古河市
3)主 催 者:茨城県古河市立仁連小学校
4)参 加 者:生徒(5年生2クラス)・先生・PTA 等保護者 計約 70 名
5)そ の 他:養殖ブリ・マダイ・カンパチ・ヒラメ・シマアジの触れ合いとブリ・カン
パチの解体実演、刺身試食(ブリ・カンパチ)を実施
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☆養殖魚についての意見交換会と漁場視察
【関東地区】
1)日 時:平成 27 年9月 29 日(火)
2)場 所:静岡県内浦漁業協同組合(静岡県沼津市)
3)主催団体:(一社)全国海水養魚協会
4)共催団体:静岡県かん水養魚協会、内浦漁業協同組合
5)参 加 者:消費者(19 名)・水産庁・マスコミ・地元関係者
【関西地区】
1)日 時:平成 27 年 10 月7日(水)
2)場 所:香川県庵治漁業協同組合(香川県高松市)
3)主催団体:(一社)全国海水養魚協会
4)共催団体:香川県漁業協同組合連合会、香川県かん水養殖漁業協同組合、庵治漁業協
同組合
5)参 加 者:消費者(47 名)・水産庁・マスコミ・地元関係者
☆養殖魚についての意見交換会
【九州・中国地区】
1)日 時:平成 27 年 10 月 20 日(火)
2)場 所:福岡県福岡市
3)参 加 者:消費者(22 名)・学生 + 先生(20 名)・流通・マスコミ・生産者
【北海道・東北地区】
1)日 時:平成 27 年 11 月 17 日(火)
2)場 所:北海道札幌市
3)参 加 者:消費者(29 名)・流通・マスコミ・生産者
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